2019年05月16日公開
2019年05月16日更新
【ムーミン】ミイとミムラ、スナフキンの関係は?人気の理由や名言・性格を紹介
北欧に古くから伝わる民間伝承に基づきフィンランドの作家トーベ・ヤンソンが書き上げた小説『ムーミン』。その後コミックやアニメ化により様々なキャラが登場。そんなキャラの1人が本記事の主役・ミイです。これから『ムーミン』に登場する異色キャラ・ミイの性格や年齢、スナフキンやミムラ姉さんとの関係、さらには彼女が残した名言の数々を紹介します。この機会にぜひご覧ください!
目次
ミイが人気のムーミンとは?
ムーミンの概要
ムーミンに登場するミイについてまとめています。ミイとミムラ、そしてスナフキンの関係や、ミイが人気の理由や名言・性格を紹介します。まずは「ムーミン」についての情報を紹介します。
ムーミンの原作小説
ムーミンの原作小説を書いたのは、フィンランドの作家トーベ・ヤンソン(1914~2001)。第一作目である『小さなトロールと大きな洪水』がに始まりました。その後1970年に『ムーミン谷の十一月』が出版されました。1945年から1970年までの間に全9作品が出版されました。
原作小説では、理想郷「ムーミン谷」を舞台として北欧に古くから伝わる妖精「トロール」のムーミンをはじめ様々なキャラクターが繰り広げる騒動や冒険が描かれています。
ムーミンのアニメ情報
ムーミンのアニメ作品としては、2019年5月現在7作品が放送されています。その7作品を紹介します。
- ムーミン (1969年-1970年)…フジテレビが放送、たちまち老若男女を問わず国民的な人気アニメになりました。絵もストーリーも原作小説とは異なっています。
- 新ムーミン (1972年)
- 楽しいムーミン一家 (1990年)…ヤンソン姉弟の監修のもと、フィンランドスタッフが加わり制作。
- 楽しいムーミン一家 冒険日記 (1991年-1992年)…「楽しいムーミン一家」第2シリーズ。
- ムーミン・パペット・アニメーション (1979年)…トーベ・ヤンソン監修のもとポーランドで制作。日本では1990年よりNHKBS2放送。
- ムーミン・パペット・アニメーション (2012年)…1979年「ムーミン・パペット・アニメーション」のデジタルリマスター版。日本では2012年NHKBSプレミアムにて放送。
- ムーミン谷のなかまたち (2019年)…スウェーデンのFilmlance社(フィルムランス・インターナショナル)が制作、フィンランドで放送。日本では2019年4月NHKBS4Kにて放送。
ムーミンの映画情報
ムーミンの映画には以下の5作品があります。うちフィンランド制作は1作品、3作品はテレビアニメの再編集劇場版になります。
- 楽しいムーミン一家 ムーミン谷の彗星 (1992年日本制作)
- 劇場版ムーミン パペット・アニメーション 〜ムーミン谷の夏まつり〜 (2008年日本制作)…「ムーミン・パペット・アニメーション」を再編集した劇場版。
- 劇場版 ムーミン谷の彗星 パペット・アニメーション (2010年日本制作)…「ムーミン パペットアニメーション」再編集劇場版第2弾。
- 劇場版ムーミン 南の海で楽しいバカンス (2015年フィンランド・フランス制作)…トーベ・ヤンソン生誕100周年を記念作。
- ムーミン谷とウィンターワンダーランド (2017年日本制作)「ムーミン パペットアニメーション」再編集劇場版第3弾。
ミイの概要
ミイのプロフィール
次に、この記事の本題「ミイ」について説明します。通称ミイと呼ばれる「ちびのミイ」あるいは「リトルミイ」( Little My)は、小説「ムーミンパパの思い出」に初登場するムーミンシリーズの人気キャラクターです。
ミイの特徴は小さな背とたまねぎのように結った髪型です。可愛らしい見た目とは裏腹に毒舌的な発言が目立ち、物怖じしない性格。自由奔放に振舞い時には思ったことを口に出してしまいますが、なぜか憎めない小さな女の子です。
ミイの兄弟は34人?
ミイにはミムラ姉さんの他に大勢の兄弟姉妹がいます。その数何と34人以上!母親であるミムラ夫人の20番目の子供、それがミイでした。
「また子供が生まれた」と言う夫人にミムラ姉さんが驚くシーンがありますが、さらに子供は増え続けているようです。
ミイはムーミン一家の養女
ミイは、お母さんであるミムラ夫人や大勢の兄弟姉妹と離れて、ムーミン家族と暮らしています。その理由は、ミイがムーミン家の養子になったからです。
ある日、ミムラ夫人がミムラ姉さん他沢山の子供を連れてムーミン家を訪れます。ムーミンハウスに着いた途端、子供たちは大暴れ。兄弟姉妹はみんなミイと同様、物怖じしない自由奔放な性格でした。そんな中ミイだけがムーミン家の養子になります。
ミイがムーミン家の養子になった背景には、以下の諸説があります。
- 子だくさんの窮状を見てムーミンパパが養子縁組を提案した。
- 悪戯好きで手がかかるミイにミムラ夫人が困っていた。
名前の由来はギリシャ語
ミイという名前の由来は、ギリシャ語アルファベットの第12字「 μ(ミュー)」。「μ」とは、長さの単位・ミクロンを表す記号として使われます。ちなみに1μは1000分の1㎜です。
体が小さかったミイの名前には、小さなものを表わすこの記号「 μ(ミュー)」が使われたようです。フィンランド語では「Pikku Myy」、英語では「Little My」、これを日本語に訳し「ちびのミイ」と呼ばれるようになりました。
作中での髪型チェンジ
ミイの髪型と言えばタマネギ頭が思い浮かぶことでしょう。髪を後ろに束ねるヘアスタイルは、ミイだけでなくミムラ姉さんやミムラ夫人などミムラ族みんなに共通した髪型のようです。
しかし、作中でミイは一度だけ髪型を変えたことがありました。それは「楽しいムーミン一家」の中での話。「新しい生き方のすすめ」というセミナーの影響で新たな自分を表現しようとしたのでしょうか。上の画像のようにミーは髪型をツインテールにしてイメチェンを図ったのでした。
ムーミンのミイとミムラ&スナフキンの関係
ミイとミムラの関係は姉妹
「ムーミン」シリーズにはミイの姉としてミムラ姉さんが登場します。ちなみに2人の母親・ミムラ夫人も出てきますが、父親は一度も姿をみせたことがなく誰なのかも明らかにされていません。
ミイとスナフキンは異父姉弟
孤独を愛し1人旅する放浪の詩人、スナフキン。見た目でも話を聞いてもミイよりずっと大人な感じのスナフキンですが、実はこのスナフキンはミイの義理の弟でした。
スナフキンは父親が明らかになっており、ヨクサルとミムラ夫人の子供です。ミイはミムラ夫人とヨクサルの前の夫との子供との事なので、スナフキンはミイの異父弟となります。
ムーミンのミイが人気の理由とは?
行動がテキパキしている
ムーミンをはじめとして理想郷「ムーミン谷」にはのんびりした温厚な人が多いです。そんな中でせっかちな性格のミイだけは、いつもテキパキと動き回っています。
しかも、性格からでしょうか?他人に縛られるのを嫌い、常に自分のペースで行動します。そんなところが人々を惹きつけるのかも知れません。
外見がかわいい
小さな体に真っ赤なワンピースとピンクのリボン、カワイイの要素がいっぱいのミイ。こうしたところも人気の秘密ではないでしょうか。可愛い女の子が憎まれ口を叩いても、許せてしまうものなのかも知れません。
とても小さい体
原作小説によると、ミイは手足が「針金のように細い」とても小さな女の子です。これが名前の由来になっていることは前述の通りです。
生まれたばかりのミイは、ルーペを使わないと見えないくらい小さかったようです。まさにμ(ミクロン)です。また、あまりにも小さいのでアリとにらめっこをしたり、雪の上を歩いても足跡が残らないといった逸話まであります。
ただ、アニメではムーミンの半分くらいの大きさに描かれていました。ムーミンと様々なやり取りを表現するには、このくらいの大きさは必要だったのかも知れません。
悪意を持たない言動
不愛想でいつもイライラしていて、やたらと人に食って掛かるミイですが、荒っぽい言葉遣いをしてもそこに悪意はありません。
後述の名言集にも出てきますが、物語の中のミイは他人を叱咤激励し背中を押してあげる役割を担っています。ただ、そのやり方に多少粗暴なところがあるのです。
歯に衣着せぬ物言い
物怖じしない性格のミイは、誰に対しても歯に衣着せない発言をします。そんなミイに対して「スッキリした!」と留飲を下げたり、「あのようにハッキリとものを言いたい」と憧れを抱く人も少なくないでしょう。
人前に出るとモジモジしてしまうムーミンのような人にとって、ミイの言動はとても魅力的に映るのかも知れません。
ムーミンのミイの名言集
名言①「だいたい、秘密…」
口は悪いけど心理を突いていると評判のミイ。そんな彼女は数多くの名言を残していますが、その中から11個の言葉を紹介します。
だいたい、秘密というものは遅かれ早かれ、 自分で喋っちゃうものよ
よく秘密を墓場まで持っていくと言います。しかし、他人の秘密であれば情報を共有したくなったり、自分の秘密なら一人で抱え込むのも限界があり相談したくなったりするのが人情ではないでしょうか。そんな人の心理を巧みに表現しています。
名言②「たまには、怒んなきゃ…」
たまには、怒んなきゃね。どんなちっちゃな生きものにだって、怒る権利はあるんだから。
たまには怒りを外に出しガス抜きをしないとストレスで押し潰されてしまう、現代人の心内を代弁しているかのような名言。こんなことを言うミイもストレスには弱かったのでしょうか?
名言③「なんだって…」
なんだっておもしろいじゃないの――多かれ、少なかれさ
どんなことにも興味を惹かれる要素は詰まっているもの。好奇心旺盛なミイならではの言葉でした。
名言④「あんたったら…」
あんたったら、ほんとに自分自身を騙すのが上手ね
こちらもミイならではの名言。自分に正直に行動し、発言するミイは自分を騙すことができないのかも知れません。
名言⑤「それがあんたの…」
それがあんたの悪いとこよ。闘うってことを覚えないうちは、あんたには自分の顔は持てません
意地悪なおばさんに皮肉を言われ続けた結果、体が透明になってしまった気の弱い少女ニンニ。彼女に向かってミイが言った言葉です。逃げているばかりではダメで、時には闘うことも必要だというミイらしい一言でした。
名言⑥「自分の家をたてなよ!…」
自分の家をたてなよ!そしたら 部屋はみんなあんたのものじゃない?
自分の思うように行動したければ、他人を頼っていてはいけないという警句でしょうか?
名言⑦「べつに…あたしは」
べつに…あたしはあたしでいいよ
「べつに」の後に一呼吸置いています。良くないことを指摘されても、「それが自分なの」とあくまで自己否定はしないミイの一面を象徴する言葉です。
名言⑧「だれかさんには…」
だれかさんには、バカみたいに見えるかもしれないわね。だけど、あたいにとっちゃ、こうしているのが、おそろしい運命を逃れる、ただ一つの手だてなのよ
かなり意味深な言葉です。恐ろしい運命の真相は不明ですが、彼女が自分を客観視できている証左となる名言と言えるかも知れません。
名言⑨「走るのよ、走るのよ…」
走るのよ、走るのよ、あんたは走れないの? それともあんたは、はねることさえもできないの?
走りなさいと叱咤激励するミイの姿が浮かんできそうな生き生きとした言葉です。もし走ることが出来ないのなら、跳ねるだけでもいいからやりなさい、「行動を起こすことが重要なのよ」という彼女の生き様を表わしているような名言でした。
名言⑩「いちばんいいこと…」
こちらも自由奔放で自分に正直なミイならではの一言です。一方で、強がりで言っているようにも聞こえるこの言葉は、ミイの可愛らしさを感じさせる面もあり、彼女の人気の秘密を表わしているのかも知れません。
こちらも意味深な一言。いい事も悪い事も紙一重の差だよ、とでも言っているのでしょうか。
名言⑪「あたしはなんだって…」
あたしはなんだって平っちゃら!
こちらも自由奔放で自分に正直なミイならではの一言です。一方で、強がりで言っているようにも聞こえるこの言葉は、ミイの可愛らしさを感じさせる面もあり、彼女の人気の秘密を表わしているのかも知れません。
ムーミンのミイの性格や年齢は?
ミイの性格
ミイは頑固で怒りんぼう、また天衣無縫で怖い物知らずです。そして悪戯が大好き。また怒ると人に噛み付くこともあります。
一方でミイは物怖じしない性格から、パニックに陥るような状況にあっても冷静に落ち着いて考える事ができます。好奇心旺盛で人の秘密を探り出すこともありますが、その秘密をむやみに吹聴することはありません。
冒険が大好き
とても小さなミイですが、勇敢で怖いもの知らずなのは誰もが認めるところ。常に刺激を求め冒険が大好きです。恐怖を味わうと興奮するという強者でもあります。
心根は優しい
一方でミイは、自分に正直に振舞っているだけで根っからの悪い子ではありません。優しい心も持ち合わせています。傷ついたり落ち込んでいる人に声をかけて励ますといった場面も少なからずありました。
悪戯っ子
出典: https://ciatr.jp
ミイを端的に表す言葉があるとすれば、それは”悪戯っ子”。彼女の悪戯にはムーミンたちも悲鳴を上げます。そんな時は保護者であるミムラ姉さんの出番。キツイお仕置きがミイを待っています。
ミイの年齢は不明
続いての話題はミイの年齢についてです。ミイの年齢をネットで検索しても出てきません。また、小説やコミックス、さらにはアニメ・映画と探していっても、ミイの年齢についてはっきりと書かれている話はなく、ミイは年齢不詳です。
ミムラ夫人がミイを産んだのが、ある夏至の夜であることは判明していますが、誕生日や年齢、とにかく年齢がわかる情報は一切ありません。不思議いっぱいの『ムーミン』の世界ですから、もしかするとミムラ族には年齢という概念が存在しないのかも知れません。
ムーミンのミイの人気グッズ集
ミイのトートバッグ
ここでミイの人気グッズをいくつかご紹介します。まず最初は、肩掛けできる、持ち手の長めなトートバッグです。A4サイズの書類などもスッキリと収まる大きめサイズ。(本体:約H38×W36×D7cm、持ち手含む高さ:約H60cm)
マチが7cmもあるので荷物が沢山あっても大丈夫。大きなミイのイラストが入っています。
ミイのぬいぐるみ
にやりと微笑むミイのぬいぐるみです。ほんのり赤みを帯びた頬がかわいらしい、抱きごこち抜群のサイズ感。膝の上に置いて抱えたり、ソファーに置いてクッション代わりにすることもできます。(サイズ:約H31.5×W24×D18.5cm)
ミイのキャリーケース
最後は「ミイのキャリーケース」。ドット柄にキャラクターが収まっている可愛らしいデザインが魅力。全体としては落ち着いたトーンで、大人の方でも違和感のない仕上がりです。
容量約50(60)リットル。滞在目安3~5日の大きめサイズ(外寸:H56×W38×D28(32)cm、キャリーケース総外寸:H62×W40×D28(32)cm)
ムーミンのミイに関する感想や評価は?
一見冷めてるみたいでカッコいい!
最後にムーミンのミイに関する感想や評価を紹介します。最初は、ミイをカッコいいという方から。
山田くんが出てるから #なつぞら 見てるんだけど、やっぱり夕美子が一番好きだなー。あの家族の中で、あの子一人だけがいつもブレなくて強くて優しい。一見冷めてるみたいに見えるとことか、ムーミンのミイに似ててカッコイイ。そら雪次郎くんも惚れますわ。
— ゆとよ🍌🐟ふぁぼの高速槍(甲) (@udonkopon) May 13, 2019
実際にはNHK連続テレビ小説の感想ですが、登場人物をミイに例えて”ブレなく強くて優しい”と表現しています。こうしたキャラクターは、ドラマに奥行き感を与えるために必須なのかも知れません。
スナフキンとの関係に驚愕
ミムラ夫人 https://t.co/wTUq8R9Oim スナフキンとミイって異父兄弟だったんだ…。ミムラ夫人すげえ…。ムーミンの世界すげえ…。
— Song (@song2828) May 8, 2019
続いては、本文でも触れましたがスナフキンが異父弟と知り驚いた方の感想です。なにしろ見た目ではスナフキンの方が年齢が上の印象ですし、大人びてもいます。こんな2人を産んだミムラ夫人も凄いですが、全く異なる2人を姉弟と設定するムーミンの世界も斬新さを感じさせるのでしょう。
リトルミィみたいな人間になりたい!
ムーミンだとニョロニョロが大好きだけど、調べたらめちゃめちゃ謎なキャラだった(笑)
— ぽん@114回 (@shok_pan) May 4, 2019
フォルムはニョロニョロ一筋ですが、リトルミィみたいな人間になりたいな😌(秘密を探るのはする気ないけど笑)https://t.co/PeYJfpxaEz
最後の感想です。こちらも、本文で触れたようにリトルミイに憧れを持つ方のツイッターです。ミイの人気の秘密の一端を知ることが出来る感想でした。
ムーミンのミイの魅力や名言まとめ
ここまで、「ムーミン」に登場する個性的なキャラ、ミイにスポットを当てお届けしてきました。とりわけミイがスナフキンのお姉さんだったという事実や年齢不詳という設定に驚かれた方も多かったのではないでしょうか。
口が悪くて意地悪といったイメージの強かったミイの優しい一面や名言に触れて、印象が変わった方もいらっしゃることでしょう。
このように興味の尽きない様々なキャラが登場するムーミンシリーズ。さらに魅力的なキャラ探しに小説やアニメを鑑賞し直すのも良いかも知れません。