2019年10月24日公開
2019年10月24日更新
【物語シリーズ】斧乃木余接はかわいい僕っ娘!正体や名言・声優情報まとめ
「物語」シリーズに登場するフリフリのブラウスや切り返しのキュートなスカートにかわいい帽子を身にまとう斧乃木余接についてまとめる。ジャンルとしては怪奇アニメとなるのだが、世界の異なるものになってしまった登場人物たちのそれぞれの正体には哀しいものもある。その為斧乃木余接ひとりをとっても、名言と言われる言葉もあり興味を持つ人も多い。斧乃木余接の声優や闘う時の技を含め、斧乃木余接のかわいい魅力についてまとめる。
斧乃木余接がかわいい!
ドレス姿がかわいい
斧乃木余接(おののきよつぎ)は、人間のようにみえるが影縫余弦の式神である。式神であってもおしゃれな式神でその見た目はかわいい。特に10代の女子のようなファッションセンスはなかなかの物である。ドロストブラウスと呼ばれるたっぷりギャザーの入ったかわいいスウィートなブラウス、そして段々に重ねたミニのティアードスカートを着こなしている。
頭にちょこんと乗ったウサギのような形のスカートと、色を合わせたような帽子もキュートに合わせ、縞々のニーハイソックスをキュートに着こなしている。この斧乃木余接のかぶっている帽子は、表情が変化し、斧乃木余接がぐったりしている時は、目をつぶってぐったりしていたりする姿も、とてもかわいいと評判である。
ボクっ娘でかわいい
斧乃木余接が自分で自分の事を呼ぶときは「僕」である。見た目の女の子というファッションに対して自分の事を「僕」と呼ぶギャップがかわいいと言われている。ファンの間では斧乃木余接を「僕っ子」と呼んでいる。「僕」と「決め顔」は自分の中で決め台詞として使われているらしく、名言にもなっている。
ボロ負け姿もかわいい
斧乃木余接は忍野忍と戦った時にぼろ負けしてしまう。吸血鬼である忍野忍は自称500歳と言っていたが、実は598歳でほぼ600歳である。そのためか斧乃木余接は忍野忍を「後期高齢者」などと呼んでいた。二人の間の戦いでは、斧乃木余接は敗れてしまった。バトルをしているシーンは描かれていないのだが、決着がついたらしいシーンでの斧乃木余接の泣きそうな顔からその勝敗は明らかだった。
この対戦での負けは斧乃木余接にとってトラウマになりそうな負けだった。しかしその後も懲りずに忍野忍のことを「後期高齢者」と呼び、そのたびに忍に怒られているが懲りないようである。そんな負けず嫌いな斧乃木余接もかわいいと言われている。
斧乃木余接の正体
正体は人造怪異
かわいい斧乃木余接の正体は、初登場時は影縫余弦の式神として紹介された。式神というのは陰陽師などの力のある者が呼び出せる鬼神(荒ぶる神・妖怪・神霊・超人的存在など)の事をいう。わかりやすい例えはポケモンである。集めた力のある仲間を呼び出して、戦いに協力してもらうと言う形である。しかし本当の正体は怪異な存在ではないことが明らかになった。
成り立ちから言うと正体はやはり怪異なのだが、「100歳生きて亡くなった人間の死体」を基に作られた付喪神のようなものとされている。日本の古典などにも「年老いた女は鬼女になる」(今昔物語集)と書かれ、人間以外でも「古ぼけて捨てられた道具は付喪神という鬼になる」(付喪神記)と記述がある。これらは自らの力で怪異となったものだが、斧乃木余接の正体は人の手によって作られた人造怪異である。
所有者は影縫?
斧乃木余接を作った発案者は臥煙伊豆湖であり、臥煙伊豆湖の同級生である影縫余弦、忍野メメ、手折正弦、貝木泥舟の5人の手によって作られた。貝木泥舟と忍野メメは早々に斧乃木余接の所有権を放棄した。そして所有権は影縫余弦と手折正弦の間で取り合いになったが、斧乃木余接が影縫余弦を選んだため影縫と行動を共にすることになった。
これはトリビア的な知識であるが、最後まで斧乃木余接の所有権を争った影縫余弦と手折正弦の名前の正体は、言葉は覚えていても使い方を覚えていない人が多い数学の公式サイン(正弦)・コサイン(余弦)・ダンジェント(余接)からつけられたという。
斧乃木余接の名言
名言①「不幸や不遇に…」
「物語シリーズ」の主役であり吸血鬼を助けたことで「吸血鬼もどきの人間」と呼ばれる阿良々木暦(あららぎこよみ)に向かって斧乃木余接が言った名言である。吸血鬼を助けたことで普通の人間ではなくなった阿良々木暦。吸血鬼もどきになった暦に「不幸や不遇」を受け入れていることだけで頑張っていると思い込んでいる暦。「それはなにもしていない」と暦に言ってのけた斧乃木余接の名言である。
確かに不幸を受け入れてそれでも生きていくのは強くなければできない。その上で斧乃木余接はさらに「幸福になろうとしないのは卑怯」と正論を言う。「不幸を受け入れて流されているだけではだめだ、次を目指せ」という厳しいながらも胸に刺さる名言である。これはいろいろな立場の人が人生の落とし穴に落ちた時にも胸に刺さる名言とも言われている。
名言②「僕はキメ顔で…」
斧乃木余接の名言と言えば「僕は決め顔でそう言った」というのがある。自分の行動を自分で説明しているセリフだ。怪異の影響を受けやすい式神の斧乃木余接なので、これまで出会って来た誰かの影響でこの名言をしゃべっていると推測されている。インパクトもあり「そう言った」という内容は芯を突いた鋭い名言だ。かわいい天然の見た目とは違い、鋭い名言を口にすることがある。
一時期気にいって使っていた「僕は決め顔で…」の名言。しかしのちに斧乃木余接自身があのセリフを使っていたのは「僕の黒歴史、僕はもう決め顔なんてしない」と言い出した。ファンにはこのセリフは斧乃木余接が出てくると楽しみにしていたセリフの一つでもあったことから「もう言わない」というセリフにがっかりしたファンも多かった。
斧乃木余接の声優
斧乃木余接の声優は早見沙織
小学生のような見た目だが、その正体は百年生きた人間を基に作られた人造式神である斧乃木余接。この声を担当する声優は早見沙織である。早見沙織は1991年5月29日東京生まれの声優・歌手・ナレーターだ。早見沙織が声優を目指すきっかけはアニメではなく、洋画である。母親の影響で幼い頃からオードリー・ヘップバーンの映画などを吹き替えで見ていた早見沙織。
オードリー・ヘップバーンの映画を見ているうちに、誰か日本人が声を当てているという事に気が付いたという。外国語を話しているはずなのに口の動きと声のバランスが取れているという技に驚いたそうだ。そんなすごい技を持つ声優の仕事に興味を持ち、声優を志した。中学1年生で日本ナレーション演技研究所のジュニア声優クラスに入りそこで、声優「ならはしみき」などの指導を受け早見沙織自身も声優としての技を磨いた。
2006年3月に現在の所属事務所のアイムエンタープライズのオーディションを受け合格した。入所して最初の仕事は「こはるびより」のドラマCDに参加させてもらい、後にこの作品がOVA化された2007年に御堂菫というキャラクターとして参加させてもらった。同じ2007年今度は「桃華月憚」の川壁桃花役でテレビアニメでのデビューと高校生のうちに実績を積み始めた。
2008年からは高校・大学に通いながら、ジュニア時代にお世話になった日本ナレーション演技研究所の週1回クラスでさらに声優としての技を磨いた。大学も2014年に卒業した努力家である。その後声優の仕事と並行してキャラクターソングなども担当し、早見沙織の歌も評価された。ユニットなども作品やイベントなどで組み舞台で歌う事もあった。
声優・早見沙織の出演作品
声優として努力を重ねてきた早見沙織は数々の作品に参加している。「物語シリーズ」の斧乃木余接は見た目はかわいい小学生の様なキャラだが、声は大人びている。早見沙織の出ている作品もどちらかというと少年ぽい、大人びた作品が多い。リメイクされたことで多くの年代の人が知っているアニメ「はいからさんが通る」では元気で明るい剣道の達人の大正ガールの主人公の花村紅緒を演じた。
「あの花」という略称で知られる作品「あの日見た花の名前を僕たちはまだ知らない」の超平和バスターズの6人の1人のつるこの声優も務めた。「魔法つかいプリキュア」の花海ことは、変身後の声のギャップが楽しめるというファンの声もあり人気である。「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」の雪ノ下雪乃のキャラは早見沙織の冷たい冷静な声があっているという意見もあり一番を決めるのも大変なようだ。
斧乃木余接の技
技はアンリミテッドルールブック
斧乃木余接は式神として戦う時の技は見た目がかわいいので、意外に思われることが多いのだがパワー系の技を使う。はじめて斧乃木余接が登場したのは阿良々木暦の家に行った時だ。家にいた暦の妹の月火に居留守を使われた。あげくに「うるさい」と言われた際に「アンリミテッドルールブック」と言って、この技を使った。技のタイトルを言った後に「僕は決め顔で…」と後に黒歴史と自分で言う名言を口にして攻撃した。
この攻撃は「例外のほうが多い規則」らしく指が巨大ハンマーのように変化しそれをぶつけたことにより、暦の家の門と玄関は大破し、玄関に出向いていた月火の体も部屋の奥まで吹き飛ばした。ものすごい強靭な技ではあるが、もう少し限度を考えて使うべき技とも言われている。しかし例外の方が多いと斧乃木余接が言うようにコントロールできないのではと言われている。このエピソードは偽物語にある。
身体強化が可能な技
斧乃木余接が持つこの技「アンリミテッドルールブック」にはアンリミテッドルールブック離脱という働きもある。これは身体を強化することによってその場から離脱できるほどの驚異のジャンプ力を披露したこともある。指を巨大なハンマーのようにして門や玄関をぶち壊したりできるこの「アンリミテッドルールブック」には身体強化が可能という要素があるようだと言われている。
斧乃木余接のフィギュア
高クオリティなフィギュア
「物語シリーズ」のフィギュアの中でも斧乃木余接は、かわいいビジュアルもあって人気がある。その中でアマゾンレビューの高い【物語シリーズ 斧乃木余接 DX 1/8スケール ABS&PVC製 塗装済み完成品フィギュア】について紹介する。ゆったりと大きな椅子に腰かけてたくさんのぬいぐるみに囲まれたフィギュアの完成度がとても高いと褒める言葉がたくさん並んでいる。
こちらのフィギュアのサイズは実物の大きさの1/8サイズである。斧乃木余接が座る椅子の大きさもあって、他のフィギュアよりも大きく感じるという。また細やかな配慮になっているのが、斧乃木余接の帽子である。「決め顔」で小首をかしげた斧乃木余接の頭から帽子がおちないようにマグネットでくっつくようになっている。取り外しも簡単で多くの人がその心遣いを褒めていた。
このフィギュアは、Blu-ray&DVD「憑物語 第一巻/よつぎドール(上)」のパッケージに描かれていた斧乃木余接のかわいい姿を再現したものであり、大量のぬいぐるみまで完全にイラスト通りに作られている。
かわいいキメ顔も再現
高クオリティのフィギュアは少し高いものを紹介したが、フィギュアの中には数千円で購入できるフィギュアもある。レビューを見るとそれぞれ不満な点などを書き込んでいる人もいるが、値段的に多くの人が満足する作品が多い。もちろん斧乃木余接の名言である「僕は決め顔で…」の時の顔をしっかりしている。中には斧乃木余接の定番の服装のドロストブラウスとティアードスカートではないフィギュアもある。
多くのフィギュアはアニメの画像を基にした物が多いが、フィギュアの中にはコミックスの絵柄をフィギュア化したものもあり、「決め顔」ではなく家でくつろいでいるような服装の斧乃木余接のかわいいフィギュアもある。
斧乃木余接に関する感想や評価
実は最初の頃は無表情のイメージでしたが、見返すとかなり可愛いとこもありました pic.twitter.com/JENA347xd0
— おののののの(尊い) (@Y0TSUG1) October 13, 2019
斧乃木余接は、元々人工的に作られた式神である。その為しゃべり方にも抑揚がなく、表情も乏しい。人形の様だとも言われている。けれど特に無表情が目立った最初の頃にあっても、見返してよく見るとほんのり頬を染めていたり、案外かわいいという発見もあるようだ。
西尾維新さん〈物語〉シリーズ最新作『余物語』本日発売です!
— 西尾維新公式情報 (@NISIOISIN_info) April 16, 2019
今回は斧乃木余接が阿良々木暦とともに、とある現場に急行。そしてそこで見たものは?!
カバー絵のVOFANさん描き下ろしの少し大人っぽい斧乃木余接も必見です!#西尾維新 #物語シリーズ #斧乃木余接 #最新作 #nisioisin #vofan pic.twitter.com/hd3KwNDJv0
2019年4月に描かれた「物語」シリーズでは、フィギュアなどのところで紹介した、斧乃木余接とは違った大人っぽい表紙が描かれている。この作品の主人公阿良々木暦が高校生から大学生になった話なので、みんなが少しずつ大きくなった姿で描かれている。外伝の話の内容も気になるが、大きくなった阿良々木暦や斧乃木余接の姿も要チェックである。
『不幸や不遇に甘んじていることを「頑張ってる」って思っちゃってるんじゃないの?そういうのを世間では「何もしていない」っていうんだ… 不幸で居続けることは怠慢だし、幸せになろうとしないことは卑怯だ』斧乃木余接(西尾維新『終物語』より) pic.twitter.com/2PtDs6aKHc
— 失敗者bot (@shippaisya) October 19, 2019
斧乃木余接の名言のところでも触れた言葉であるが、こんな風に真剣な目で言われたらたまらないという意見もあった。斧乃木余接は無表情であるといわれるが、その無表情の中にも見上げた相手に訴えかける強力な視線の熱さを感じるという意見もある。苦しい現状から幸せを探すという事は難しい。けれど視点を変えると新しい道も見えてくるという意見もあった。
斧乃木余接の正体や名言まとめ
「物語」シリーズの斧乃木余接は人工的に作られた式神ではあるが、とてもキュートでかわいい。ツイッターなどをみると斧乃木余接のコスプレがたくさん出てくる。体は幼い童女であるが、百歳を超えた死者から作られた斧乃木余接であるため、その言葉も深いものがある。同様に「物語」シリーズに出てくる登場人物たちもいろいろと抱えている。このまとめで「物語」シリーズが気になった人はチェックしてみてはいかがだろうか。