【名探偵コナン】諸伏高明がスコッチと兄弟と判明?降谷零や公安との関係は?

人気ミステリー漫画『名探偵コナン』には、諸伏高明というキャラクターが登場します。諸伏高明は長野県警に所属する警部で、優秀な頭脳を持っています。主に長野県で殺人事件が起こると、同じ長野県警の刑事の大和敢助と共に駆けつけます。また諸伏高明は、降谷零の親友のスコッチこと景光の兄弟でもあります。ここでは、諸伏高明のプロフィールや、アニメ・漫画の登場回、名言などを紹介します。

【名探偵コナン】諸伏高明がスコッチと兄弟と判明?降谷零や公安との関係は?のイメージ

目次

  1. 諸伏高明とは?
  2. 諸伏高明がスコッチと兄弟だと判明?
  3. 諸伏高明と降谷零や公安との関係
  4. 諸伏高明の登場回
  5. 諸伏高明の名言集
  6. 諸伏高明の声優
  7. 諸伏高明に関する感想や評価
  8. 諸伏高明についてまとめ

諸伏高明とは?

名探偵コナンの概要

『名探偵コナン』は、1994年から連載されている人気ミステリー漫画です。1996年からはアニメ化されており、現在ではレギュラーアニメ番組の最長寿作品でもあります。そして1997年には始めて映画化され、これまでに『ルパン三世』とのクロスオーバーの映画作品なども放映されています。

諸伏高明のプロフィール

諸伏高明は、長野県警の警部で年齢は35歳です。両親は幼い頃に殺されていますが、兄弟の景光がいます。ただ景光も、潜入捜査で亡くなりました。東都大学法学部を首席で卒業しており、ノンキャリアで長野県警に入る程の頭脳明晰で有能な警部です。ただ過去に上司命令に逆らったのが原因で、一時期は新野署に異動していました。現在は県警に戻っています。

勘助とは幼馴染で小学生以来のライバル同士です。ただ知識が豊富な諸伏高明が一枚上手で、すぐに頭に血が上る勘助はいつも負けてしまいます。話す時は穏やかですが、三国志の賢人たちの教訓や故事を元にした言葉を使うのが特徴的です。

諸伏高明の性格

諸伏高明は、勘助のような直情型ではなく落ち着きがあります。また、犯人を騙す時は徹底しており、普段の様子からはイメージできないほどの演技力を見せることもあります。また、勘助が警察内で疑われた時は至って冷静に犯人の思惑に乗ったフリをして、勘助と喧嘩するリアルな演技まで見せました。

ただ勘助など大切な仲間がピンチになると、冷静さを失うこともあります。そのせいで、以前勘助が行方不明になった時は上司の言うことを無視して、独断で調査をして犯人を確保しました。この危うさを持っていることから、勘助からは暴走しないようにお目付け役としてコナンを帯同させることもありました。兄弟の景光とは離れて暮らしていたものの、手紙などでまめに連絡を取っており弟想いなところもあります。

WEBサンデー|名探偵コナン

諸伏高明がスコッチと兄弟だと判明?

諸伏高明とスコッチの兄弟説が浮上した回

諸伏高明は、スコッチこと景光と兄弟です。2人の兄弟説の伏線が書かれたのは96巻のFILE.6「翻弄」でした。諸伏高明は怪盗キッドと対決しており、ちょうど犯行予告が過ぎて「宝石を頂いた」というカードだけが残されている時でした。長野県警から勘助が電話がかかってきて、封筒について尋ねます。実はこの時、諸伏高明は封筒を受け取りに警視庁に来ていました。

明日その封筒を受取る予定でしたが、その封筒をロッカーに入れっぱなしにしていた刑事の名前に、諸伏高明は聞き覚えがありませんでした。しかし、その封筒に貼ってあったメモ書きには、かなり滲んでいたものの、諸伏高明の名前が書かれていたのです。メモには「これを長野県警諸伏高明警部に送ってくれ」と書かれていました。

勘助は「東京に知り合いがいたのか?」と不思議に思いますが、側にいた上原が「いたんじゃなかった?警視庁に入った弟さんが…」と言っています。諸伏高明もその封筒を持っていた刑事が、弟の知り合いなのかもしれないと思っていました。しかし、弟は随分前に警察を辞めて別の仕事についてからは連絡が取れなくなっており、その刑事と知り合いなのか聞くことができません。

このやり取りから、諸伏高明に同じ警察官の弟がおり、現在は連絡が取れないことが分かります。この話から諸伏高明の弟は、黒の組織に潜入していたスコッチなのではないかという兄弟説が浮上しました。もし公安で潜入捜査をすることになったのであれば、家族にもそれを知られるわけにはいきません。血の繋がった兄弟である諸伏高明にも、警察を辞めて別の仕事に就いたと言って連絡を絶ってもおかしくはありません。

スコッチこと景光と同じ公安で黒の組織に潜入している降谷零も、同じ警察学校で仲の良かった伊達とは公安に入ってから連絡を取らなくなっていました。

スコッチとは?

スコッチは警視庁公安部に所属していた諜報員で、降谷零と共に黒の組織に潜入していました。降谷零とは幼馴染で「ゼロ」「ヒロ」と呼び合う親密な仲でした。しかし、黒の組織に正体がバレてしまい、ライから追い詰められて自殺をしようとします。ただ、ライの正体はFBIからの潜入捜査官の赤井秀一だったので、なんとか自殺しようとするスコッチを止めます。

赤井の説得で自殺を思いとどまりましたが、その時階段を駆け上がる足音が聞こえてきます。スコッチは、その足音が組織の追手だと思い、赤井の拳銃を奪って胸ポケットに入っていた携帯ごと撃って自殺しました。しかし、その足音はスコッチのメッセージを受け取って駆けつけた降谷零の足音でした。スコッチの享年は24〜27歳だといわれています。

スコッチのプロフィール

スコッチは幼い頃に両親を亡くし、東京の親戚に預けられました。兄の諸伏高明とは、その時に離れ離れになりましたが、手紙などで頻繁に連絡は取っていました。幼馴染の降谷零は小学生時代に、長野から東京に転校した時に出会いました。その頃からの親友で、スコッチの死は降谷零にとってもトラウマになってしまいました。

22歳になると警視庁警察学校に入学します。警察学校では、降谷零の他に伊達や萩原、松田と仲良くなり、問題行動を起こしたこともありました。そのため、一つ下の後輩の佐藤は自分の代でやたら規律が厳しくなったと語っています。

スコッチの登場回

ここではスコッチの登場回を紹介します。スコッチの初登場回はアニメ836話から837話で放送された「仲の悪いガールズバンド」です。単行本には88巻と89巻に収録されています。「仲の悪いガールズバンド」では、世良が昔ベースを教えてくれた人物がいたことを話します。その人物こそがスコッチでした。世良はそのことを思い出しながらギターを弾きました。

2度目の登場回は、アニメ866話から867話で放送された「裏切りのステージ」です。単行本には90巻に収録されています。有名な歌手が首吊り自殺してしまうストーリーなのですが、警察が事情徴収をしている時、歌手のマネージャーが「携帯なら波土はいつも胸ポケットにいれてましたけど…」と言うのを聞いた降谷零は、スコッチが死亡した時のことを思い出します。

回想で赤井は、自分がスコッチを殺したと降谷零に説明していました。しかし事件解決後赤井の回想で、スコッチが赤井の説得によって一度は自殺を思いとどまったものの、降谷零の足音がきっかけで自殺してしまったことが判明しました。3度目の登場回は、単行本96巻に収録されている「唇を狙う男」です。この登場回はアニメ化されていません。

怪盗キッドの予告から一夜明け、警視庁では佐藤が伊達のロッカーから出てきた封筒を諸伏高明に渡しました。その時に、佐藤や諸伏高明の回想でスコッチが登場しています。4度目の登場回は「長野の雪山編」です。このストーリーは、まだ単行本にも収録されていません。コナンと小五郎、安室が訪れた廃教会で殺人事件が起こるストーリーです。現場の状況を小五郎に撮ってもらった時、その動画に安室が映っていました。

諸伏高明は、大学生の時にスコッチから降谷零を紹介されており、動画に映っていた安室がその時の男だということに気づきます。FILE.1030「兄さんみたいに」では、実際にスコッチに紹介されて降谷零と諸伏高明が出会うシーンが描かれました。

スコッチの本名が判明?

スコッチの本名は諸伏景光です。フルネームが判明したのは、「唇を狙う男」です。諸伏高明は、スコッチこと景光を思い出すように名前を言うシーンがあります。これにより、諸伏高明と景光が兄弟であることが分かりました。

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諸伏高明と降谷零や公安との関係

関係①スコッチの遺品

諸伏高明にとってたった一人の兄弟である景光の遺品を受け取ったのは、単行本96巻に収録されている「唇を狙う男」でした。警視庁でかつて優秀な刑事として活躍していた伊達は、不慮の事故で亡くなってしまいました。亡くなって1年が経っていたものの、伊達が使っていたロッカーは学生時代からの荷物などが積んであり、なかなか整理ができていませんでした。

そんなロッカーの中から、1年越しに諸伏高明宛の封筒が見つかります。とある人物が、諸伏高明に送ってほしいと伊達に頼んでいた封筒でした。送った人物の名前は書いておらず、封筒の裏には「0」とだけ書かれています。この「0」から、封筒の送り主は景光から「ゼロ」と呼ばれていた降谷零だということが分かります。諸伏高明は、佐藤と高木からその封筒を受け取り、封を開くとスマートフォンが入っていました。

スマートフォンには穴が空いています。そして穴の内側には黒ずんだ染みがあり、裏面には傷に見せかけて付けられた「H」という文字が彫られていました。それを見た諸伏高明は、警察を辞めたと言っていた弟が公安に配属され、どこかへ潜入中に命を落としたことを悟りました。

その後諸伏高明は、東京に行った景光が電話で「ゼロ」というあだ名の友達ができたと言っていたことを思い出していました。そして封筒に書かれた「0」を見つめていたので、封筒の送り主が降谷零だということに気づいていると思われます。

関係②黒田兵衛が長野県警に出向した

景光が諸伏高明の兄弟であることが発覚すると同時に、黒田兵衛が長野県警に出向したことに何か意味があるのではないかと考察されています。黒田は昔大きな事故にあったことから、隻眼となっていました。顔には大きなやけどの跡もあります。この容姿が現在分かっている黒の組織のラムに特徴が一致しており、コナンからはラムなのではないかと疑われている人物です。

実際に黒田は降谷零に電話をしている時、降谷零のことをバーボンと呼んでいました。しかしこれまでの事件の貢献から、単純に公安のトップである可能性もあります。そんな黒田ですがラムと疑われているだけあり、スコッチとして潜入中捜査をしていた景光を探るために諸伏高明に近づいたのではないかといわれています。

スコッチは自殺した時に、自分の身元が分からないように携帯ごと撃っていました。そのため身元は分かっていないはずです。もし黒田の正体がラムであるのなら、身元を探るために警察庁からわざわざ景光の兄の諸伏高明がいる長野県警に出向したのではないかといわれています。その場合、すでに黒の組織側ではスコッチの素性がバレている可能性があります。

しかし、黒田は「県警の黒い闇」の事件の後すぐに警察庁に戻りました。警察庁に戻ったということは、すでに目的を果たしたからだと思われます。諸伏高明は、ずっと景光は警察を辞めて別の仕事に就いていたと思っていたので、何も情報が得られないと知り警察庁に戻ったのかもしれません。

関係③諸伏高明と降谷零が顔見知り

諸伏高明は兄弟の景光を通して、降谷零と過去に会ったことがありました。諸伏高明は両親の死後も長野におり、それまでは景光と手紙などでやり取りをしていました。しかし大学は東都大学法学部に通っていたので、一時期東京にいました。そこで東京の親戚に育てられた景光と再会したのです。景光は当時中学生で、諸伏高明とはカフェで待ち合わせしていました。そこに連れてきたのが降谷零でした。

廃教会の事件で2人は再会し、諸伏高明は降谷零を見て以前景光が紹介した男だと気づきます。しかしその後に黒田から謎の電話がありました。その後、諸伏高明は降谷零に直接会いましたが、小五郎達にだけ「またお会いしましたね」と挨拶し、降谷零に対しては初対面の対応をしました。おそらく黒田から降谷零に関して、何らかの指示を聞かされたのではないかと考察されています。

降谷零の方も、諸伏高明に対しての対応が不自然でした。安室透の時の降谷零は誰に対しても愛想が良く、現に勘助や上原には笑顔で挨拶をしていました。しかし、諸伏高明に対しては一貫して表情を変えず、ポーカーフェイスでした。この一件から諸伏高明は公安と関係を持ち、降谷零に協力していくのではないかといわれています。

関係④長野県警の「啄木鳥会」

『名探偵コナン』のアニメ810話から812話で放送された「県警の黒い闇」に出てくる「啄木鳥会」は、とある事件の伏線なのではないかといわれています。「啄木鳥会」は警察内部で構成されたグループなのにも関わらず、押収した拳銃をくすねて犯罪組織に売りさばいていました。

これは「緋色の真相」でまだ明らかとなっていない、楠田陸道が自殺に使った拳銃の入手ルートが「啄木鳥会」に繋がっているのではないかといわれています。赤井は楠田陸道が自殺した時、自殺に使用した拳銃のルートを探れば何か分かるかもしれないと言っていました。しかし、そこまでFBIが調べることができず、捜査は公安に引き継いでいます。

もし「啄木鳥会」が楠田陸道の自殺の件と繋がりがあるのであれば、公安トップだと考察されている黒田が出向してきた意味も分かります。「啄木鳥会」はすでに2人が死亡して2人が逮捕されているのですが、この件を利用して諸伏高明が「啄木鳥会」のメンバーを装い、黒の組織に接触するかもしれません。

関係⑤スコッチのスマホの中身の復元

スコッチは、胸ポケットに入れていたスマホごと自分の胸を撃ち抜きました。これによりスマホの中身は確認できなくなってしまいます。しかし、以前映画では阿笠が大破したスマホのデータを復元するシーンがありました。今後、諸伏高明が阿笠と接触する機会があれば、スコッチのスマホを復元することができるかもしれません。

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諸伏高明の登場回

登場回①死亡の館、赤い壁

諸伏高明の登場回の「死亡の館、赤い壁」は、『名探偵コナン』のアニメ558話から561話、単行本の65巻から66巻に収録されています。ある日、小五郎に捜査依頼をしに勘助と上原が毛利探偵事務所にやってきます。2人は小五郎達を連れて「死亡の館」へと連れてきました。勘助はいつもなら小五郎の力など借りようとはしませんが、今回に限っては負けたくない相手がおり、小五郎の知恵を借りることにしたのです。

勘助が負けたくない相手というのが、諸伏高明でした。「死亡の館、赤い壁」は諸伏高明の初登場回でもあります。館で死亡していたのは、イラストレーターの明石周作でした。館にはかつて6人の男女が住んでいましたが、そのうち皆館を出ていき、やがて結婚して夫婦となった小橋葵と明石周作だけが暮らしていました。ただ、葵は数年前に持病で亡くなっています。

明石は、アトリエで白い椅子に座ったまま亡くなっていました。壁にはラッカーで赤い色に染められており、白い椅子の背もたれと向かい合わせになるように黒い椅子が置かれ、さらに椅子は床に釘で固定されていました。そして外開きの扉の前には本が入ったダンボール箱が置かれており、出入りができなくなっていました。明石はアトリエから出る事ができず餓死していました。

明石を閉じ込めていたダンボール箱の中は、妻の葵が書いた本でした。葵は倉庫で亡くなっていたのですが、当時アトリエに引きこもって絵を書いていた明石は葵が亡くなったことに半日も気づきませんでした。そのため、その恨みのための犯行なのではないかと仮定し、捜査が開始されます。

登場回②毒と幻のデザイン

諸伏高明の登場回の「毒と幻のデザイン」は、『名探偵コナン』のアニメ652話から655話、単行本の74巻から75巻に収録されています。コナンは服部から、死んだ人からきた手紙について相談します。その手紙の主は、先月軽井沢の別荘で殺されていたデザイン会社の社長でした。服部に来た手紙にはその社長が死んだ10日後の消印がついており、その犯人からと思われる内容でした。

その手紙には殺された社長の大阪の実家の住所と、鍵が入っていました。しかし服部が調査に向かおうとしたところ風邪を引いてしまったため、変わりに和葉が友達と一緒に調査しに行きました。和葉は家のチャイムを鳴らしても誰も出なかったため、鍵を使って家に入りました。そして風呂場を覗くと髪の長い男が風呂場の壁に寄りかかって座っていました。

声をかける前に別荘は停電になり、和葉達がパニックになっていると急に電気がつきました。すると確かにそこに居たはずの長髪の男がいなくなってしまったのです。そして男がいた場所には「消えたのは己の肉体のみ文字に非ず」と書かれた紙が残されていました。また男がいた時は、その後ろのタイルに「EYE」と書かれていたはずでしたが、電気がついた時にはその文字が消えていたのです。

服部はコナンにその事件の調査をしようと誘い、一向は殺された社長の東京の本宅に向かうことになりました。本宅に住む人々に話を聞いていると、バームクーヘンを食べた息子の育郎が毒殺されてしまいます。服部とコナンは情報を求め、殺された社長の別荘がある軽井沢を管轄している、長野県警に連絡を取ります。するとちょうど別荘には勘助と上原、諸伏高明が来ていました。

服部とコナン、それから長野県警の諸伏高明と勘助は、電話で情報共有をしながら事件の真相に向けて調査を進めていきます。

登場回③赤い女の惨劇

諸伏高明の登場回の「赤い女の惨劇」は、『名探偵コナン』のアニメ754話から756話、単行本の82巻から83巻に収録されています。コナンと蘭、園子は世良に誘われて森林浴に訪れていました。実はただの森林浴ではなく、世良は兄の秀吉に依頼された案件を、忙しい秀吉に変わって引き受けてやって来たのです。世良が依頼について話していると、蘭と園子が木の向こうにいる赤い人を目撃します。

その人物は赤いレインコートと赤いブーツを履いた髪の長い女でした。それを聞いた世良は「赤女…」と呟きます。実は15年前に浮気相手を貸し別荘に連れ込んでいた男性が、奥さんに刺殺される事件がありました。奥さんは白いレインコートを着ていましたが、それが真っ赤に染まるほど何度も何度も夫を刺し続けました。そしてついたあだ名が「赤女」だったのです。

その3年後、聡子という高校生が赤女を目撃します。皆は森の中で赤女を探しましたが聡子だけはぐれてしまいました。そして聡子はその1週間後に沼で発見されます。今回依頼してきた秀吉の同級生達は、聡子が赤女に殺されたのではないかと思っていました。皆はその犯人を突き止めてほしくて世良に依頼したのです。

しかしその後、別荘の風呂掃除をしていた薄谷が、大量のトマトが浮かんだ風呂の中で死亡しているのが見つかります。この事件に関しては、主に長野県警の刑事は上原がメインで登場するものの、昔から勘助と諸伏高明は森で発見された白骨死体が赤女なのではないかという論争を繰り広げていました。

登場回④県警の黒い闇

諸伏高明の登場回の「県警の黒い闇」は、『名探偵コナン』のアニメ810話から812話、単行本の86巻から87巻に収録されています。かまいたちの事件の次の日、コナン達は長野県で観光していたところ、たまたま上原と勘助に出会います。上原の案内で山本勘助の名所をめぐり、一向は胴合橋に来ていました。胴合橋とは、戦死した山本勘助の首と胴体がぴったり合った場所として知られている名所でした。

上原がその説明をしていると突然川が赤色に変化し、首が流れてきたのです。そして橋の下には、首の無い焼死体がありました。殺されていたのは、長野県警の捜査一課の竹田でした。その後次々と竹田班の刑事達が殺されていきます。その中で勘助は容疑者の候補として警察内から疑われてしまいます。諸伏高明と勘助は言い合いになり、2人は別々に捜査することになります。

登場回⑤唇を狙う男

諸伏高明の登場回の「唇を狙う男」は、『名探偵コナン』の単行本の96巻に収録されています。世間は怪盗キッドの予告状と、それに戦線布告する鈴木次郎吉の話題で盛り上がっていました。その1週間前、次郎吉は警視庁で捜査二課の中森と警備について作戦を練っていました。しかし次郎吉は中森の作戦に納得がいきません。そこに現れたのがたまたま警視庁に来ていた諸伏高明でした。

諸伏高明は、次郎吉に宝石を氷の中に閉じ込める作戦を提案しました。氷を取り出すにはドリルを使うか熱で溶かすしかありません。しかし、氷の中に入っているのは宝石なので、ドリルを使うのは危険です。また巨大な氷を使っているので熱で溶かすにも時間がかかります。この名案に次郎吉が乗り、諸伏高明は助っ人として警備に参加することになりました。

すでに警備隊に変装して紛れ込んでいたキッドは、軍師のような刑事の登場に焦り、今夜盗むことを諦めようとも考えていました。しかし宝石の本当の持ち主と、宝石をだまし取ったブローカーにトラブルがあると知り、キッドは諸伏高明の作戦に立ち向かうことになります。

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諸伏高明の名言集

諸伏高明の名言①「忠告してこれを善導し…」

諸伏高明の名言に「忠告してこれを善導し、不可なれば即ち止む…。自ら辱めらるる事なかれ…」というセリフがあります。これは相手が過ちを犯した時に忠告してそれを聞けば良いが、忠告を聞かなければそれ以上言うのは辞めなさいという「論語」の教えの一つです。以前勘助が雪崩にあって行方不明になった時、諸伏高明は上司の命令を無視して勘助が追っていた事件の被害者を捕まえました。

そのせいで諸伏高明は県警から所轄へと異動させられたのです。勘助は賢いコナンを諸伏高明の側に置き、無茶な捜査をしないようにしていました。しかし勘助のその思惑は諸伏高明にバレており、そんな勘助に向けて言ったのがこの名言でした。ちなみにこのシーンでは、葵が書いた「2年A組の孔明君!」という本に登場する名探偵のモデルが諸伏高明であることが描かれており、とても賢い人物であることが分かります。

諸伏高明の名言②「百里行く者…」

「百里を行く者は九十を半ばとす」は、犯人を嵌める作戦を結構する前に諸伏高明が勘助に言ったセリフです。この名言は、何事にもあと一歩が難しいので、もう大丈夫だと思ったところでも油断してはならないという意味があります。諸伏高明は犯人を嵌めるために、酔っぱらいに変装して課長の愚痴を言い、心配して駆けつけた子供を怒鳴り散らし、変装した勘助からカツアゲされる役を演じきりました。

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諸伏高明の声優

速水奨のプロフィール

諸伏高明の声優は速水奨です。速水奨は1958年8月2日生まれで、Rush Styleに所属する声優です。1980年から声優として活動を開始し、1992年には歌手デビューもしています。妻は声優の五十嵐麗で、現在は妻と共に後進の指導をしており、教え子には神田沙也加がいます。

速水奨の主な出演作品

速水奨の主な出演作品は、『BLEACH』の藍染惣右介役、『戦国BASARA』の明智光秀役、『ご注文はうさぎですか?』の香風タカヒロ役、『暗殺教室』の浅野學峯役、『灼眼のシャナ』の祭礼の蛇役、『ヒプノシスマイク』の神宮寺寂雷役などがあります。

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諸伏高明に関する感想や評価

スコッチが諸伏高明の兄弟だと判明した時は、悲しむ声がたくさんありました。諸伏高明は景光の兄弟という最も身近な立場でしたが、死の真相を知らされないだけでなく、遺骨も戻りませんでした。さらに、唯一弟をよく知っている降谷零とは接触することも許されません。それを知った読者は辛いと感じている方がたくさんいました。

読者の中には諸伏高明の両親が亡くなった後、なぜ兄弟一緒に暮らさなかったのか気になっている方もいました。両親が亡くなった当時、諸伏高明は15歳で景光は9歳でした。なぜ兄弟のうち景光だけが東京の親戚の家に引き取られたのかは、まだ明かされていません。何らかの理由があって、諸伏高明は長野に残ったのではないかといわれています。

諸伏高明は15歳の時に両親を殺され、親しかった同級生の小橋葵を亡くしています。そしてさらにたった一人の兄弟である景光も亡くしました。悲惨な人生ですが、それでも死を受け入れているのは強いと評価している方もいました。また、諸伏高明の幼馴染の勘助が行方不明になった時は、これ以上周りの人が死ななくて良かったと安堵する声もありました。

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諸伏高明についてまとめ

諸伏高明の初登場回では、個性的なキャラクターでインパクトを残しました。しかしその人生は壮絶で、両親は何者かに殺され、幼馴染を亡くし、兄弟までも知らぬところで亡くなっていました。『名探偵コナン』で諸伏高明の登場回を読んだ方は、その人生が辛すぎると悲しんでいる方もいました。

諸伏高明は唯一弟を知る降谷零と過去に会ったことがあるため、会話する機会があるかもしれません。降谷零は黒の組織に潜入中の諜報員なので、『名探偵コナン』のストーリーの重要な人物でもあります。重要人物と関わりを持っているので、諸伏高明の登場回も増える可能性があります。今後の諸伏高明の登場回に注目です。

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