名探偵コナンのスコッチの正体は？黒の組織との関係や本名など考察

今回、紹介する「名探偵コナン」は原作の連載がスタートして今年で24年目を迎えました。またテレビアニメも1996年から22年間、放送されています。「見た目は子供、頭脳は大人」「真実はいつもひとつ」などお馴染みのセリフも老若男女問わず聞き続けてきたのではないでしょうか。

そして、「名探偵コナン」には魅力的な人物もたくさん登場しています。そこで今回は、「スコッチ」という謎多き登場人物にスポットを当て、その正体や本名、黒の組織のスパイなのかなど考察し紹介していきます。

スコッチは「名探偵コナン」に登場する人物で黒の組織のメンバーです。とある事件がきっかけとなり、亡くなってしまいます。この「スコッチ」という名前はお酒の名前であり自身のコードネームとして名乗っているのです。黒の組織に所属し、功績や信頼を得ることで組織のボス「あの方」からコードネームがもらえます。

名探偵コナンの「あの方」からコードネームをもらえる程の人物であるならば能力が高いといえるでしょう。黒の組織のメンバーのコードネームは全員お酒の名称にちなんだ名前であることが特徴です。

原作「名探偵コナン」でもスコッチの本名は未だ公表されていません。しかし、名探偵コナンファンの間では本名が予想されています。実は前例があり、黒の組織潜入員の本名は法則がある程度決まっています。例えば、降谷零（コードネーム：バーボン/偽名：安室透）＝アムロ・レイ+声優：古谷徹さんのように、「機動戦士ガンダム」に登場するキャラクター名と担当声優の名前が由来していることがわかります。

名探偵コナンの降谷零（公安警察官）・バーボン（組織潜入時のコードネーム）・安室透（私立探偵・喫茶ポアロの従業員）三つの顔持つ男と呼ばれています。また、黒の組織では「探り屋」として高く評価される情報収集力に加え、洞察力、観察力も兼ね備えています。その他にも多才であり、ギターを即興で弾ける、爆弾処理ができる、ボクシングの腕前は赤井秀一と互角の戦いをみせる実力を持っています。

名探偵コナンの赤井秀一（FBI捜査官）・レイ（組織の潜入時のコードネーム）：FBIきっての切れ者。父の死の真相を知る為、FBIに所属し、黒の組織を追っています。コナン史上最強レベルともいわれる程の能力を持ち、黒の組織から「Silver Bullet（銀の銃弾）」と呼ばれ、恐れられている唯一の人物です。

名探偵コナンのスコッチの声を担当する声優は緑川光さんです。上記の法則をスコッチに置き換えた場合、ヒイロ・ユイ（機動戦士ガンダムに登場する緑川さんが演じるキャラクター）+声優：緑川光さん＝ヒイロ・ヒカルでは？と言われています。また名前が「ミドリカワ・ユイ」になる可能性も考えられますがネット上の反応を見ますとヒイロ・ヒカルの方がより支持が多いようです。

また、名探偵コナンの赤井やバーボン編は緋色シリーズという名前が付いているのでスコッチの本名がヒイロ＝緋色であればキーパーソンである可能性が高いです。

名探偵コナンのスコッチの正体は、バーボン（古谷零/安室透で）と同じ公安警察官であったのです。バーボンと所属先は異なりましたが、一緒に黒の組織に潜入していた警察庁公安部所属の捜査官でした。ある事件がきっかけとなりスコッチの正体が公安警察の人間だと黒の組織に知られてしまいます。
 

名探偵コナンのスコッチは赤井秀一の拳銃を抜き取り、自殺を図ろうとします。しかし、赤井秀一から自身もFBI捜査官であり黒の組織に潜入している人間だと言われ、一度冷静になるスコッチでしたが階段から誰かの足音が聞こえてきます。黒の組織の追手だと思い込み、スコッチは赤井秀一の隙をつき、拳銃自殺してしまいました。しかし、その足音は追手のものではなくバーボンの足音でした。

スコッチは仲間の情報が知られぬように胸ポケットにしまっていた携帯電話ごと打ち抜いてしまうのです。バーボンが現場に到着した頃、スコッチは既に亡くなっており、赤井秀一が拳銃を持っているという状況でした。この光景を目の当たりにしてしまったバーボンはスコッチを殺害したのは赤井秀一だと考えました。

しかし、持ち前の鋭い観察力でスコッチが自殺を図ったのだと推理することができました。そして、バーボンは赤井秀一がスコッチの自殺に関わっていると判断しました。もし、この時バーボンが現場に来なければスコッチの運命は変わっていたのかもしれません。

スコッチとバーボンは所属先は異なりますが、同じ公安の同僚であったことがわかります。スコッチはバーボンの本名である「降谷」と呼んでいたり、幼少期のあだ名「零（ゼロ）」とも呼んでいました。このことから2人はかなり親しい間柄であったことがわかります。

そして、ファンの方が原作者の青山剛昌先生にスコッチとバーボンの関係について質問したところ2人は「幼馴染」であることが判明しました。スコッチはバーボンのことを「零（ゼロ）」と呼んでおり、また、バーボンはスコッチのことを「アイツ」と呼んでいる仲なので2人は長い付き合いであった様子が伺うことができます。

バーボンは赤井秀一が黒の組織にスパイとして潜入していた頃からライバル視していました。ですが、赤井秀一の能力が高いということは認めているようです。そのため、なぜ赤井秀一のような男がスコッチの自殺を止めることが出来なかったのかと考えました。バーボンは赤井秀一が自殺を止めようとしていたこと、またスコッチが自殺してしまった原因が少なからず自分にもあることを未だに知らず、赤井秀一やFBIを憎んでいるのです。

「とっとと出て行ってくれませんかねぇ、僕の日本から。」このセリフはバーボンがFBI捜査官でスパイのジョディ先生に対して発言しました。スコッチの自殺に対する赤井秀一とFBIに対する皮肉とも言える言葉です。しかし、この発言を聞きコナンくんはバーボンが公安警察官ではないかと推理します。

名探偵コナンのスコッチは黒の組織内では赤井秀一やバーボンと共に行動をしていました。潜入捜査官である３人が一緒に行動するという点に何かしらの意味があったのかもしれません。また、黒の組織に正体が知られてしまったスコッチは赤井秀一に自身が潜入捜査官であることを告げていることからスコッチは赤井秀一が自身と同様、潜入捜査官に気が付いていた可能性があると考えられます。

名探偵コナンのスコッチは赤井秀一の妹である「世良真純」に一度だけ会ったことがあります。駅で兄である赤井秀一を見つけた世良が後を付けた際にスコッチと出会います。その際、世良はスコッチからベースの弾き方を教わっています。また、実はその時にバーボンにも出会っていました。

名探偵コナンの原作の88巻で世良、蘭、園子はガールズバンドを組もうと提案するお話になります。ベース初心者の蘭に対し世良は基本的なキーしか知らないが、以前兄の友人にベースを教えてもらったことがあると発言します。そこへ安室（バーボン）が登場し、ベースを借りて一曲弾きます。この時に初めて会ったはずである世良と安室ですが安室に対して「どこかで会ったことないか？」と世良が問います。

スコッチのもう一人の仲間であるバーボンに「スコッチ」と呼ばれていたことを世良は覚えていました。当時のエピソードを蘭や園子に話すと「スコッチって外国の人？」と問われると、世良は「日本人だった」と答えています。また、原作の89巻ではスコッチが公安のスパイであるとベルモットのセリフからも分かりますが、警視庁公安部という情報はバーボンのセリフで判明しました。

名探偵コナン89巻ではスコッチやバーボンが世良真純と出会っている回想エピソードが掲載されています。こっそり赤井を追いかけてきた世良は赤井に見つかってしまい叱られてしまいます。赤井が世良を帰す為に電車の切符を買いに行く姿を見ていた世良にスコッチが「君、音楽好きか」と聞き、ベースの弾き方を教えました。ケースからベースを取り出しているのに形が崩れなかった事から中にはライフルが入ってると推測できました。

今までの名探偵コナンの黒の組織のスパイや裏切り者は全員、本名が判明しています。しかし、スコッチだけは未だに判明していません。拳銃自殺の際、スコッチは自分の胸を撃つ際に携帯電話ごと撃ち抜きました。その為、本人および潜入捜査の仲間たちのデータは一切残っていません。また、赤井秀一もスコッチの本名を聞くことができませんでした。

名探偵コナンのスコッチが拳銃自殺をした為、本来は自殺したと報告をするはずです。しかし、なぜ赤井秀一が殺害したことになってしまったのか、理由の一つに秘密情報の漏洩を防ぐ為だと考えられます。組織の中で裏切り者が自殺したとなればその原因や経緯など調べられますが、他殺となれば詳しい調査も行われず処理されるはずだからです。赤井秀一は自分自身や他のスパイ潜入捜査官を守ろうとしたのでしょう。

その結果、名探偵コナンのバーボンに憎まれてしまう赤井秀一ですが、理由も無くその行動をとったのではなく何か考えがあったと考えられます。この件についてものちに明かされることになるかもしれません。

いかがでしたか？ここまで、名探偵コナンのスコッチのスパイとしての正体や本名の考察。また、黒の組織との関係やその他人間関係などを紹介しました。まだまだ謎多き人物のスコッチですが、これからのお話で少しづつ謎が明かされていくと言われています。それまで、名探偵コナンを応援し、楽しみながら期待していきましょう。