【 ゴールデンカムイ】インカラマッとは何者？目的や谷垣との関係ネタバレ考察

ゴールデンカムイは、週刊ヤングジャンプにて連載中の青年漫画です。一攫千金サバイバル漫画として人気を集めるゴールデンカムイは、「このマンガがすごい！2016オトコ部門」や、「マンガ大賞2016」など注目度の高い漫画賞を受賞しています。ゴールデンカムイに登場するインカラマッについて紹介する前に、ゴールデンカムイの作品情報を紹介していきます。

ゴールデンカムイは週刊ヤングジャンプにて2014年から連載されている青年漫画です。作者は漫画家の野田サトルで、他の作品では「スピナマラダ！」で有名です。ゴールデンカムイは日露戦争後の北海道を舞台に、アイヌの隠した多額の金塊をめぐって争奪戦が行われるというサバイバル漫画です。登場人物にはインカラマッをはじめアイヌの人々も多く、アイヌ語の監修をアイヌ語研究者の中川氏が務めています。

目の離せない緊迫のストーリーや戦闘描写、登場する魅力に溢れたキャラクターなどが人気のゴールデンカムイ。アイヌ文化についてのリアルな描写も多く、主人公杉本と行動を共にするアイヌの少女、アシリパが行う狩猟やサバイバル料理のシーンも特に人気となっています。グルメマンガとも称されるゴールデンカムイですが、次の展開が気になるサバイバルストーリーとして多くのファンを獲得しています。

インカラマッの登場する漫画・ゴールデンカムイのあらすじをネタバレします。ゴールデンカムイの主人公は日露戦争帰りの杉本佐一。戦場で見せた凄まじい戦いぶりの為不死身の杉本の異名を持つ彼は、ある目的でお金が必要になり、一攫千金を目指して北海道へ赴いていました。砂金が取れるという情報の元北海道へ来た杉本でしたが、結局砂金は見つけられずにいました。そんな時、杉本はある男と出会います。

偶然出会った男から、アイヌの隠し財産の噂を聞いた杉本。その噂とは、網走刑務所に収監されているアイヌの男「のっぺらぼう」がどこかに隠したという金塊の話で、金塊の額は八万円（現在の八億円）にもなるとの噂。のっぺらぼうは、網走刑務所の囚人たちの身体に、金塊の在処を入れ墨で記したとの事でした。噂を信じた杉本は、脱獄した網走刑務所の囚人の入れ墨を集めることにします。

偶然出会ったアイヌの少女・アシリパは、アイヌから金塊が奪われた時、父親を亡くしていました。アシリパの協力も得ながら、杉本は金塊の入手を目指し、囚人の入れ墨をめぐる争奪戦に参加していきます。金塊を狙う勢力はすでに北海道に集まりつつあり、様々な人物の思惑がぶつかり合いながら、入れ墨争奪戦は加熱していきます。

ゴールデンカムイに登場するアイヌのミステリアスな女性・インカラマッのプロフィールをネタバレ紹介します。インカラマッはゴールデンカムイにて、杉本達主人公一行の前に現れた、何かを知っている風な占い師の女性です。年齢は20代～30代前半と言われており、切れ長の細い目でにっこり微笑む、本心が読みづらい謎に包まれた女性として、競馬場で杉本達と出会います。

ゴールデンカムイ作中で、インカラマッが初登場したシーンをネタバレ紹介します。インカラマッの初登場は杉本達が競馬場にいた時で、占い師であるインカラマッは次々にレースの結果を占って的中させて見せます。白狐の頭の骨を落とし、その方角から依頼を占うというインカラマッ。いったい何が目的なのか謎の状態で初登場し、警戒される事になりますが、この白狐の頭の骨（シラッキカムイ）を使った占いで白石にすぐ信用されます。

しかし、占いを元来信じていないアシリパには信頼されず、以降もアシリパはインカラマッに対して不信感を持っているような態度で接しています。インカラマッの事を「チロンヌプ（狐）」と呼んで不審がるアシリパ。アシリパとインカラマッの関係性は、後で詳しく紹介します。

インカラマッは、シラッキカムイを使った占いで百発百中の的中率を誇ると自称しています。自らの運命まで占っていたインカラマッ。初登場時に杉本達の前に現れてからも、不自然すぎる程に彼らの動向に詳しかったのです。また、インカラマッの予言は時に良くない未来も告げてきます。杉本達と別れたインカラマッは、アシリパのフチのコタンを訪れ、『アシリパとフチが再開することはない』と予言しています。

アシリパのフチの元で静養していた谷垣は、ショックのあまり寝込んでしまったフチの為、アシリパを迎えに行く決心をします。その谷垣に同行する形でインカラマッも、金塊争奪戦に関わってくるのでした。

インカラマッは、あくまで占い師としての助言を杉本達に行っていました。アシリパの父親ではないかと言われ、網走監獄に収容されているのっぺらぼう。ゴールデンカムイの中でも秘密を握るキーパーソンですが、インカラマッはのっぺらぼうこと、アシリパの父の事を知っていると匂わせていました。

アシリパ達がのっぺらぼうを追っている事も知っている様子のインカラマッ。意味深な助言をアシリパ達に残していきましたが、何をどこまで知っているのかは全て明らかにしませんでした。

敵か味方か分からない状態でアシリパ達に接触したインカラマッ。アシリパの父親の事を知っていると匂わせ、様々な助言をしていきます。アシリパのフチには不穏な予言をして、フチを落ち込ませてしまう等、真意や目的がはっきりしないミステリアスな存在です。そんなインカラマッですが、アシリパ達と接触した後、鶴見中尉にも会いに行っている描写がされていました。

杉本一行の情報を鶴見中尉へと提供しているインカラマッ。「顔に傷のある男性が好き」と何度か語っており、いったい誰の事を言っているのか謎を呼んでいました。鶴見中尉も杉本も顔に傷のある男性であり、誰の味方なのかはぐらかされている状態で、目的もはっきりしていませんでした。インカラマッは、鶴見中尉サイドの味方なのか鶴見中尉も利用しているのか、謎に包まれていました。

初登場時にはミステリアスな見た目と謎めいた予言で、真の目的が不明であったインカラマッ。インカラマッは、幼いころにアシリパの父親ウイルクに可愛がってもらったと話しており、アシリパの父ウイルクを心から慕っていました。また、ウイルクの死にキロランケが関係していると知ったアシリパは、キロランケに復讐を誓っていたのではないかと言われています。

自分にとって大切な思い出の人・ウイルクの娘であるアシリパが金塊強奪戦に巻き込まれる事を案じたインカラマッ。アシリパに接触し、忠告する事でアシリパの事を保護しようとしました。また、谷垣の事も利用する事で、キロランケへ復讐するという目的を果たそうとしたのでした。インカラマッと谷垣との関係は後で詳しく紹介します。

インカラマッは自身の占いに絶対の自信を持っています。そんなインカラマッは、杉本一行と接触した際、「アシリパに同行する3人の男の内、一人はとても危険な男であり、アシリパにとって良くないことが起きる」との未来を占いました。アシリパに同行する3人の男とは、杉本・白石・キロランケの事で、3人の内の誰かがアシリパの敵になるとして、読者の間で話題を集めました。

アシリパからは不審に思われていたインカラマッですが、アシリパの身を案じるような言動で、この未来を占ったのでした。また、インカラマッも道中で出会った有名な霊能力者に「アシリパの父を追ったら、やられてしまう」という不吉な未来を予言されたのでした。

谷垣とインカラマッの関係をネタバレ考察します。ゴールデンカムイには、阿仁マタギの谷垣というキャラクターも登場します。鶴見中尉率いる第七師団に所属していた谷垣は、登場時はアシリパと対立する存在でした。アシリパの友・エゾオオカミのレタラを仕留めようとした谷垣は大怪我を負う事になり、アイヌのコタンで療養する事になります。この間に谷垣の心境にも変化が訪れていきました。

谷垣は秋田県の阿仁出身の元マタギです。故郷で妹を失い、妹を殺害した男を追って故郷を捨て、兵士になったという経歴を持っています。レタラを仕留めようと動いていた時、伝説の猟師二瓶と出会い、マタギに戻れました。実直で誠実な性格で、鶴見中尉率いる第七師団から造反者が出た時も、尾形から「谷垣は裏切りに乗ってこない」と言われていました。

アシリパを迎えに行くため、インカラマッと行動を共にしていた谷垣。海岸を訪れた時、アイヌの老人にラッコの肉を貰います。「夫婦二人で食べるように」と渡されたラッコ肉。インカラマッは頬を赤らめますが、その理由は「ラッコの煮える臭いは強烈に欲情を掻き立てるから」というもの。結局ラッコ鍋は男たちだけで食され、相撲大会が開催されたのですが、その後一人残された谷垣の元にインカラマッが訪れたのでした。

ラッコ鍋を食べた後、インカラマッと関係を持った谷垣。インカラマッは「この事は気にしないで」と話しますが、谷垣もインカラマッもお互いに特別な感情を抱くようになっていきます。

ストーリーを少しネタバレすると、インカラマッはキロランケに復讐したいという目的を持っていました。その為、谷垣から「自分を守らせるために利用したのか」と問われたインカラマッ。鶴見中尉から谷垣の事を聞き、利用しようとしていたと思われますが、一緒に旅をしながら何度も谷垣に守られてきたインカラマッは、ラッコ鍋の件もあって最終的には谷垣を慕うようになっていました。

アシリパは、ゴールデンカムイの主人公杉本と行動を共にするアイヌの少女です。キーパーソンののっぺらぼうが父親ではないかとの話を聞き、真実を知るために金塊強奪戦に巻き込まれていきます。

アシリパはアイヌの少女で、名前は「新しい年」という意味です。和名は「小蝶部明日子」。父ウイルクから「新しい時代のアイヌの女」として、立派に生き抜けるように狩猟などの技を教え込まれています。金塊を得るために行動する杉本と出会い、共に行動するようになります。

杉本佐一はゴールデンカムイの主人公です。日露戦争の屈強な兵士で、「不死身の杉本」を自称しています。故郷の幼馴染の女性の為に金が必要となり、一攫千金を夢見て北海道へ渡ってきました。

杉本佐一は日露戦争で第一師団に所属していた一等卒です。元軍人でありながら、軍帽と軍服を身にまとって行動しています。関東地方出身で結核の為に家族を失い、自身で家に火を放って天涯孤独の身となりました。戦闘能力にため不死身と自称していますが、茶目っ気のある性格でムードメーカーになる事もあります。

単身北海道へ渡った杉本佐一ですが、雪深い北海道の自然は厳しく、大きな熊に襲われてしまいます。そんな杉本のピンチを救ったのが、まだ少女のアシリパでした。見た目は可愛らしいアシリパですが、自然に関する知識が豊富で、弓矢を駆使して闘います。そんな彼女に救われて相棒と会った杉本は、アシリパの事を「アシリパさん」と呼んでいます。

アシリパと杉本は年齢差こそありますが、アシリパは自分を守ってくれる杉本に好意を持つようになります。普段はたくましさもあってあまりヒロインらしくないアシリパ。作中ではヒロインというより、杉本と二人でダブル主人公といった様子ですが、杉本に対しては時折少女らしい面も見せています。

インカラマッが登場した時、美人の彼女に杉本が少し目を奪われただけで、やきもちを焼いている描写もあったアシリパ。杉本が味噌を食している事を、「汁物にオソマ（うんこ）を入れて食べる」と吹聴するなど、露骨に引き離そうとしていました。

ゴールデンカムイのインカラマッに関する感想を紹介していきます。ミステリアスなインカラマッが好きだという感想も多く、ゴールデンカムイの中でも好きなキャラクターに挙げられることも多い、人気キャラクターとして支持されています。

インカラマッと谷垣との関係ネタバレを見ても分かりますが、最初は利用するつもりだった谷垣を本当に慕うようになったインカラマッ。そんな2人の関係が好きで幸せになって欲しいという感想が見られました。

インカラマッに関する感想で、芯の強さが好きだという声も多く見られます。登場時は目的がはっきりせず、ミステリアスな存在だったインカラマッ。その真の目的が判明してくると、手段を選ばない強かさが分かってきました。人間臭く魅力的なキャラクターである事が次第に分かってきたインカラマッは、物語が進むにつれてファンを増やしています。

ゴールデンカムイに登場するインカラマッの情報をまとめました。ストーリーを少しネタバレし、インカラマッの真の目的について紹介しました。また、谷垣との関係もネタバレ考察しています。インカラマッの登場するゴールデンカムイに興味が出たという人は、是非作品をチェックしてみてください。