ゴールデンカムイのあらすじ・感想をネタバレ考察!見どころや面白い理由は?

2014年から連載を開始し、瞬く間に人気を集めた漫画、それがゴールデンカムイです。アイヌ文化をより細かく描いたあらすじは面白いと話題を呼び、2018年には2クール2期でアニメ化も行われています。今回はそんな人気漫画ゴールデンカムイのあらすじや登場するキャラクターをネタバレありで紹介し、既に読破している人、アニメを視聴している人の感想もネタバレありで紹介していきます。

ゴールデンカムイのあらすじ・感想をネタバレ考察!見どころや面白い理由は?のイメージ

目次

  1. ゴールデンカムイのあらすじ・感想が気になる!
  2. ゴールデンカムイとは?
  3. ゴールデンカムイの登場人物を紹介!
  4. ゴールデンカムイのアニメあらすじをネタバレ!
  5. ゴールデンカムイのアニメの見どころとは?面白い理由を考察!
  6. ゴールデンカムイのアニメを観た感想や評価を紹介!
  7. ゴールデンカムイのあらすじ・感想ネタバレまとめ!

ゴールデンカムイのあらすじ・感想が気になる!

2014年に連載を開始すると瞬く間に高い人気と評価を集めたのがゴールデンカムイです。シリアスとギャグを上手く組み合わせ、さらにそこに丹念に調べ上げられたアイヌ文化を随所に描く形でアイヌ関係者にも高い評価を受けて2018年には4月からと10月からの分割2クールでアニメもされています。

最早一時の流行りとは言い切れない程に人気があり評価を受けているのがゴールデンカムイです。今回はそんな人気漫画ゴールデンカムイのあらすじや登場するキャラクターをネタバレありで紹介しつつ、既に読破している人、アニメを視聴している人の感想を紹介していきます。

TVアニメ「ゴールデンカムイ」公式サイト

ゴールデンカムイとは?

ゴールデンカムイは2011年から「スピナマラダ」を集英社が発売する週刊ヤングジャンプにて連載していた野田サトルさんがスピナマラダの打ち切りを経て週刊ヤングジャンプにて連載を開始した漫画です。元々は北海道を舞台にした猟師漫画としてひな形が作られた後、より漫画らしい要素を入れるべく、歴史ロマン要素、アイヌ文化要素などを盛り込む事で製作されました。

特にゴールデンカムイが人気になった理由の大きな要素と言えるのがそれまでしっかりと扱われた事がほとんど無かったアイヌ文化要素です。ゴールデンカムイで描かれるアイヌ文化は、非常によく調べられていると同時に、どうしても暗い背景を描かれやすいアイヌ文化を力強く描く事で読者に受け入れられるだけでなく、アイヌ文化の関係者などにも受け入れられる結果となりました。

ゴールデンカムイは歴史漫画としての側面も持ち、その舞台を北海道、時代を明治末期の日露戦争後となっています。その為、本作オリジナルのキャラクターはもちろんですが歴史上で有名な人物なども登場して作品を盛り上げています。2018年12月現在15巻まで発売中でまだまだ連載が続けられている作品でもありますが、2018年8月の時点で累計発行部数800万部を突破しています。

ちなみにタイトルのゴールデンカムイは英語のゴールデンとアイヌ語を組み合わせた造語であり、特に「カムイ」は独特の言葉である事からラテン文字やフランス語、イタリア語なのでも日本語のローマ字表記のような表現方法が行われています。ちなみに漢字では「黄金神威」と表記されています。

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ゴールデンカムイの登場人物を紹介!

ゴールデンカムイのあらすじについてネタバレありで紹介する前にゴールデンカムイのあらすじの中で登場する主要なキャラクターをネタバレありで紹介していきます。ゴールデンカムイに登場するキャラクターは基本的にはゴールデンカムイオリジナルのキャラクターですが、ネタバレしておくと歴史上で有名な人物を登場させる事でよりリアルな世界観を演出しています。

杉元佐一

ゴールデンカムイの主人公が杉元佐一です。日露戦争に従軍した元兵士で、従軍時は第1師団に所属。その驚異的な生命力と戦功から「不死身の杉元」という異名で名を知られていました。除隊された後、親友で戦友の遺言を受けて北海道に移り住み、大金を稼ぐ為に砂金を採っていました。その生活の中で金塊の噂を耳にし、その証拠を見てしまった事でお金を得る為に北海道各地を回る事になります。

偶然出会ったアイヌ民族の少女であるアシㇼパを相棒として敬意を評してさん付けで呼んでいる他、彼女の作る料理に対してグルメ漫画さながらの表現力を示す為、ゴールデンカムイ=グルメ漫画たらしめている大きな要因でもあります。普段は気さくで優しく礼儀正しさも持ち合わせていますが、一度敵と認識すれば容赦なく殺戮を行う残忍さも持ち合わせています。ちなみにアニメでは小林親弘さんが声優を担当しています。

余談ですが、杉元佐一という名前は作者である野田サトルさんの曽祖父の名前から取られています。野田サトルさんの曽祖父は屯田兵であり日露戦争に従軍した経験もあるなど、その名前だけでなくゴールデンカムイにおける杉元佐一のキャラクターの土台部分にもなっています。

アシㇼパ

ゴールデンカムイのもう1人の主人公でアイヌの少女がアシㇼパです。年齢は12歳程ですが、年齢不相応な程に大人びており、道内の知識が豊富な反面、本土の文化については理解が疎いです。杉元が耳にした金塊の噂によって父を殺された過去があり、父殺しの犯人の敵を取るべく杉元に同行。アイヌ語と和語両方の話者でもある為、杉元始め、北海道の知識の浅い物の案内役としての側面も持っています。

時代の転換期でもある明治末期という時代設定もあってか、アイヌ文化に対しては信仰や慣例を重んじたいと考えると同時に古い因習に捕らわれるあまりに現実的ではない事を行う事には嫌悪感を示すなど、非常に現実的で合理的な思考の持ち主です。また弓の名手でもあり、射撃を苦手とする杉元を戦闘面でも助ける事もあります。ちなみにアニメでは白石晴香さんが声優を担当しています。

白石由竹

関節を自在に外せるという特異体質を生かし、脱獄を繰り返す事から脱獄王の異名を持つ囚人の1人です。生涯の大半を監獄で過ごしている事から戦闘力は皆無に等しいですが、潜入術と脱出術に優れ、間諜役として行動する事が多いです。

元々は杉元に捉えられる形で登場しますが、紆余曲折を経て杉元達の旅に同行する事になりました。ただ杉元やアシㇼパのような戦闘能力は皆無でアシㇼパからは度々邪魔者扱いを受けています。ゴールデンカムイ屈指のギャグ要員です。ちなみにアニメでは伊藤健太郎さんが声優を務めています。

土方歳三

ゴールデンカムイに登場する歴史上の実在の人物の中でも一番ピックアップされているのが新撰組鬼の副長で知られる土方歳三です。史実では1869年の箱館戦争にて戦死していますが、ゴールデンカムイではこの箱館戦争の戦況悪化から落ち延び、素性を隠して政治犯の模範囚として長く幽閉されていたという形で登場します。作中では既に70歳を超える年齢ながら、過去に潰えた蝦夷共和国構想を踏襲するような動きを見せています。

ちなみに本作の土方歳三は、史実の土方歳三の愛刀である和泉守兼定を奪還して使用している他、同じく登場する歴史上の人物であり、新撰組で共に戦った永倉新八が買い付けてきたウィンチェスターモデル1892を保有。戦闘の際には、70歳を超えるとは思えない俊敏な動きで一刀一銃の二刀流で闘います。アニメでは中田譲治さんが声優を務めています。

永倉新八

土方に並んで登場する歴史上の人物が新撰組で共に戦い、新撰組最強の剣士とも言われる永倉新八です。史実では箱館戦争よりも先に行われた鳥羽・伏見の戦いにて新撰組と袂を分かっていますが、明治期には北海道の小樽で剣術師範を務めるなど北海道にも所縁を持つ人物です。作中では剣術師範の関係で訪れた北海道で土方と再会する事になります。土方が網走監獄を脱獄した後は武器や資金を土方に提供、同志として共に行動しています。

普段は落ち着いた好々爺ですが、一度抜刀するや、新撰組時代の地の気の多さと撃剣を見せつけ、複数人相手にも一切反撃を許さない程の一流の剣豪です。ちなみに史実ではこの時期には妻の実家に婿入りした関係で名前を改め「杉村義衛」を名乗っていますがゴールデンカムイには永倉新八の名で登場し続けています。アニメでは菅生隆之さんが声優を務めています。

鶴見

杉元達と対立する事になるもう1つの勢力である第7師団。その主犯格であるのが鶴見です。作中では基本的に第7師団と言われますが、実際には第7師団の中の反乱分子の頭目であり、第7師団の師団長というわけではありません。日露戦争において多大な犠牲を払いながらも戦功をあげた第7師団を陸軍が冷遇した事で、アイヌの埋蔵金を軍資金に北海道に独立した政権を建てようと目論んでいます。

戦争時に頭がい骨と前頭葉の一部を損傷している為に常に額当てを装着した異様な姿をいていますが、人心掌握術に長け、そのカリスマ性から本来の小隊規模より多い100人以上の手下を抱えています。一方で常に部下の造反を監視しているなど疑り深い性格でもあります。杉元や土方とは違い、目的の為なら手段を選ばず人命をも軽視する事で敵対する事になっています。アニメでは大塚芳忠さんが声優を務めています。

尾形百之助

鶴見の部下で最初に杉元が出会う事になるのが尾形です。同時にゴールデンカムイの中で人同士の戦闘が初めて描かれた際のキャラクターでもあります。杉元が出会った時点では鶴見からの造反を目論んで単独行動をしているなどその動きに不審な点が多いです。反面、登場時は形式上はまだ第7師団所属の軍人でもある為、杉元の戦いに敗れて川を流されながらも第7師団に救出され、第7師団に埋蔵金を狙う存在を伝えました。

軍人としての階級は上等兵で、特に優れたスナイパーであります。300メートル以内であれば確実に頭部を討ちぬく程の凄腕で目が良い反面で、白兵戦にも長けているなど軍人としての戦闘力はかなり高いです。飄々としており腹の中が探りにくい事、瞳孔が縦長になるなどしばし猫扱いされています。その目的は不明ながら最新刊時点では紆余曲折を経て杉元達の旅に同行しています。

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ゴールデンカムイのアニメあらすじをネタバレ!

ゴールデンカムイに登場するキャラクターについてネタバレありで紹介した所でここからはゴールデンカムイのアニメ化もされている序盤のあらすじをネタバレありで紹介していきます。

アイヌの埋蔵金

日露戦争で共に戦った親友の遺言を受けて大金となる砂金を探すべく北海道にやってきた杉元。砂金探しに明け暮れる日々を送る中で、現地で出会った中年男からアイヌから奪われた埋蔵金の話を聞かされます。男の酔った勢いでの話によるとその埋蔵金を奪った人物は現在網走監獄に収監中で、同房になった囚人達に埋蔵金の在り処を示す刺青を施した上で脱獄させたというのでした。

そんな眉唾話に杉元は当初こそそんな話を信じませんでしたが、酔いが覚めた男が埋蔵金の話をしてしまった事を理由に杉元を襲撃、返り討ちにされると逃亡を図ってヒグマの餌食になってしまいます。その男の死体には男の話した刺青が彫られていました。彼自身が脱獄した囚人の1人だったのです。この刺青を見た事で杉元はアイヌの埋蔵金話の現実味を感じ大金を得る為に埋蔵金を探す事にするのでした。

杉元とアシㇼパの出会い

しかしそんな杉元にも悲劇が襲います。死んだ男の死臭に死体漁りをしようとしたヒグマが現れて杉元にも襲いかかるのです。しかしその杉元のピンチを救ったのが1本の矢でした。その矢を放ったのがアイヌ民族の少女、アシㇼパでした。杉元がアシㇼパに埋蔵金の事を話すとアシㇼパはその奪われた埋蔵金の持ち主だった父を強奪犯に殺された過去を持っている事が分かります。

そこに再び現れたのが中年男を殺した凶暴なヒグマでした。凶暴なヒグマは2人に襲いかかりますが、今度は杉元が勇敢さを見せつけてこれを撃退。アシㇼパも杉元を認めます。杉元は埋蔵金を探す為には現地に詳しいアシㇼパの協力が不可欠である事を察し、埋蔵金を見つけた際には杉元が必要な分以外はアイヌに返還する事を申し出ます。アシㇼパは父の復讐も出来る為にその申し出を受け2人で埋蔵金を求める事になるのでした。

三つ巴となる埋蔵金探索

埋蔵金を見つけるカギとなる刺青の脱獄囚を探す杉元とアシㇼパ。小樽の地でその脱獄囚の1人を見つ捕獲する事に成功します。アシㇼパが刺青を書き写した上に、埋蔵金を強奪し、アシㇼパの父を殺した人物が「のっぺらぼう」と呼ばれている事を聞かされます。さらなる情報を聞き出そうとした所を同じく埋蔵金の行方を追う、第7師団の尾形百之助に脱獄囚が射殺されてしまいます。

目的が衝突する杉元と尾形はそのままバトルに発展、杉元は苦戦するものの、川に突き落として勝利を収めるのでした。杉元達はさらに次の囚人として白石由竹を捕えると、囚人の中に既に死んだはずの土方歳三がいた事を聞かされます。一方で尾形が第7師団に救出された事で杉元は第7師団から追跡を受ける事になってしまいます。1人聞き込みをしている所を第7師団に捕縛され、鶴見らに尋問を受ける事になるのでした。

絶体絶命に陥る杉元でしたが、アシㇼパらの助けを受けて辛くも脱出します。一方で土方歳三も蝦夷共和国再建の為に同志となる仲間と軍資金となるアイヌの埋蔵金を探しているのでした。そんな中で杉元はアシㇼパの友であるエゾオオカミのレタㇻを狙う元マタギの第7師団員である谷垣と二瓶の襲撃を受ける事になります。杉元達はレタㇻを守る為、そして埋蔵金の手がかりを得る為に谷垣に応戦する事になります。

交戦の結果、二瓶は死んでしまい、谷垣は仕掛け矢にかかり重傷を負います。無益な死を望まないアシㇼパは谷垣を救う為に村に連れて行きます。アシㇼパの手当てによって谷垣は回復に向かう中でアシㇼパのフチ(アイヌ語で祖母)によって奪われた金塊はアイヌの間では禁忌とされていた事、その量は当初聞いていた話よりも1000倍にもなる事が知らされます。さらに鶴見らの目的もまたアイヌの埋蔵金である事を知る事になるのです。

一方で1人囚人の1人である牛山の居場所を探していた白石は牛山の居場所を見つける事に成功、しかしそれは土方の罠でもあり白石は不本意ながらも密かに手を結ぶ事になってしまいます。これにより杉元達の行動は白石を通して土方達に筒抜けになる事になってしまうのでした。

のっぺらぼうの正体とは?

そして杉元一派、土方一派、鶴見の第7師団はそれぞれにアイヌの埋蔵金の在り処を示す刺青人皮を巡って行動を起こします。そんな中で杉元一派にはアシㇼパの父の友人であった元軍人のキロランケが加わり、老和人が「小蝶辺明日子」を探しているという話を聞きます。小蝶辺明日子とはアシㇼパの戸籍上の和名であり、その事を知ってるのは死んだ両親だけのはずであり、のっぺらぼうは死んだはずの父、ウイルクではないかと疑います。

そこで真相を確かめるべく杉元一派はのっぺらぼうが週刊されている網走監獄に向かう事になります。ちなみにネタバレすると「小蝶辺明日子」を探している老和人とは土方歳三の事です。彼はのっぺらぼうの正体がロシアのパルチザンである事を見抜いていました。

この旅は網走監獄に行くには準備が必要と札幌に立ち寄った際に巻き込まれたホテルでの騒動で後回しになってしまいますが、結果として杉元達は刺青人皮を手に入れていく事になるのでした。以降も刺青人皮を手に入れつつ網走監獄を目指す形でゴールデンカムイのあらすじは展開されていきます。

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ゴールデンカムイのアニメの見どころとは?面白い理由を考察!

ゴールデンカムイの序盤のあらすじをネタバレした所でゴールデンカムイがアニメ化される程に高い人気を集め面白いと言われる理由、同時にアイヌ文化関係者からも評価を受けた理由を考察したものをネタバレありで紹介していきます。

面白い理由①男のロマンが詰まっている!

ゴールデンカムイに登場する人物の多く、特にそれぞれの勢力のトップに立つ者達が求めているのは埋蔵金です。いつの時代でも埋蔵金を求めるのは男のロマンと言われて好まれますが、それぞれの思惑の元に埋蔵金を求める姿が面白いといわれています。あくまでも金が目的である為に人の生死を極力避けようとする杉元や土方などの考え方は共感出来るという声も多いです。

またゴールデンカムイは後述するアイヌ文化というオンリーワンな部分を除くと王道なアクション漫画でもあります。その為読みやすく親しみやすいという声は非常に多いです。同時にその世界観にはファンタジーな要素は少ないので歴史物としても見る事ができ、色々な側面から楽しむ事が出来るのがゴールデンカムイの面白いと言われる理由です。

面白い理由②アイヌの文化

なんと言ってもゴールデンカムイがここまで面白いと言われている理由の大きな要因を占めるのは作中で多く描かれる事になるアイヌの文化です。アシㇼパがアイヌの少女である事もあって作中で登場する料理などはアイヌ料理も多く、随所にアイヌ文化を知る事が出来るきっかけが張り巡らされています。もちろん料理以外にも刺青などの風習なども描かれています。

これらのアイヌ文化は創作ではなく実際にしっかり調べられた上で使われており、実際に現在もアイヌ文化の保存や普及に関わる人達からも「現在の若者にアイヌ文化を知ってもらうきっかけになった」と好感を集める結果になる程にしっかりした物になっています。名前だけは知っていても実態はなかなか知る機会がないアイヌ文化を知れるとして面白いと言われる機会も多いです。

またアイヌ文化に付随する形で登場する多くの猟師としての技術や思想、明治末期という時代背景もまたゴールデンカムイが面白いと言われる由縁でもあります。明治というと比較的近い年代でありながらまだ飢餓で人が死ぬ事もある時代だからこそ、アシㇼパは動物を狩ればその部位を余すことなく調理しようとしますし、アイヌ文化なりのそれらの扱い方も見る事が出来るのです。

面白い理由③登場キャラが魅力的

ゴールデンカムイを盛り上げている要素の大きな部分が登場するキャラクターでしょう。まず主人公である杉元とアシㇼパのデコボココンビのやりとりだけでもほっこりする事が出来る内容が多いです。あくまでも本土人であり元軍人である杉元とアイヌの少女であるアシㇼパではそれぞれに見えている景色、持っている知識などが大きく違います。それらの噛み合わなさ、噛み合う部分が面白いとする人は多いです。

また2人の関係があくまでも目的の為の協力者であるという点も面白いと言われています。恋愛感情でもなく、家族関係でもない2人が、目的の為に協力する姿は見ていて面白いとされているのです。また2人は別名変顔チームと呼ばれる程に非常に表情が豊かです。アシㇼパも当たり前に変顔しますし、ギャグな場面では思いっきりギャグに振り切れたキャラクターになります。そのような多面性も2人の魅力です。

もちろん2人以外にも非常に魅力的で心惹かれるキャラクターが多いです。中でも異彩を放っているのが自身も追われる身でありながら埋蔵金を追う側でもある脱獄囚達です。彼らは一言で言ってしまえば一芸に秀でた集団です。土方の元に集っている物もいますがそれぞれ個人で動いている人までおり、いずれも常軌を逸した何かを持っています。だからこそ収監されていたと言えるキャラクターが多いです。

もちろん鶴見率いる第7師団も戦争帰りの兵士であると同時にクセ者揃いです。そのようなクセの強いキャラクターがあらすじの中で徐々に登場してくるので結果的にゴールデンカムイに登場するキャラクターは魅力に溢れたキャラクターが大勢いると言えます。

面白い理由④ド派手な戦闘がアツい

戦闘においても、弓矢を使うアシㇼパのようなキャラクターもいれば、白兵戦を得意とする杉元、ライフルで戦う尾形など多岐に渡り、土方に至っては一刀一銃という男子なら誰もが憧れてしまうような戦い方を惜しげもなく行っています。現実的かどうかではなく漫画としてこのような描写が積極的に取り入れられているのがゴールデンカムイの面白い部分だとする人も多いです。

上記でネタバレしたあらすじのようにゴールデンカムイの本筋は埋蔵金の争奪戦です。その争奪戦の中では時に戦闘が起こる事もありますが、ゴールデンカムイに登場する多くの人物は、日露戦争を戦いぬいた軍人或いは幕末の動乱を生き抜いた武士の生き残りだったりします。その為、戦闘はかなりハードボイルドで過激な描写が頻繁に繰り広げられます。

その戦闘は軍隊格闘から狙撃、刀の登場など時代背景に合わせてこそいますがなんでもありに近い状態です。上記のような肉付けはもちろんですがアクション漫画としても充分に観る事が出来るという土台がしっかりしているのがゴールデンカムイが面白いと人気を集める理由です。

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ゴールデンカムイのアニメを観た感想や評価を紹介!

ゴールデンカムイのあらすじや面白いと言われる部分をネタバレありで紹介した所でここからは既に漫画を読んでいる人、アニメを視聴している人の感想をネタバレありで紹介していきます。ゴールデンカムイはそのヒットを象徴するかのように実に多くの感想がSNSなどに投稿されています。

ゴールデンカムイの感想の中でも圧倒的に多いのがやはりアイヌ文化、特にアイヌ料理に関する感想です。アイヌ語特有の言葉などを上手く使い漫画的に見せる事ももちろん、そのアイヌ料理を食べた杉元の解説が完全にグルメ漫画であるとして食べたくなる、作ってみたいという感想は非常に多くなっています。

またアニメに関しては放送されるのが基本的に深夜帯である事、また出てくる料理がどれもアイヌ料理で簡単には食べられない事、さらには漫画では白黒であったものが色付いてより美味しそうに見える事もあって「飯テロアニメ」とも言う感想も多く見られます。同時にアイヌの調理法であるチタタプや、アイヌ語で「感謝」を意味するヒンナという言葉などを用いた感想も多いです。

またゴールデンカムイがアイヌ文化を広めるのに大きく影響したとして関心する感想も多いです。上記の感想のように他のアイヌ関連の番組、北海道に関する番組を見て、「これゴールデンカムイで見た事ある」となるような事も多くなったとする感想も多く見られ、しっかりとした下調べなどが行われた下地があってこそゴールデンカムイがここもあで面白い漫画になったとする感想も多いです。

またどうしてもゴールデンカムイの感想には上記のようにあらすじには直接関係のない部分に触れられる部分も多いですがあらすじの構成もかなり好評を受けています。基本的に個人の集まりである杉元一派、完全な軍隊である鶴見の第7師団、老獪な知略で挑む土方など三者三様のやり方でぶつかりあうシーンなどは見ごたえがあるというような感想も見られます。

アイヌ文化というこれまで他の漫画ではあまり触れられてこなかった部分に触れているからこそどうしてもゴールデンカムイの感想ではアイヌ文化がピックアップされがちですが、上記で紹介したネタバレあらすじのような王道アクション漫画としてのしっかりとした土台があるからこそアイヌ文化を描くような日常的な部分も楽しめるのだとする感想も多いです。

ただアニメ化に関しては不安視する声が多かったのも事実です。週刊ヤングジャンプという青年誌で連載している事もあってゴールデンカムイは上記のあらすじでネタバレしているように少年漫画であれば描かないようなエグい部分などもしっかり描いており、それらがアニメ化で削除されるなどの表現はいやだなというような上記のような意見があったのも事実です。

ただ実際に放送されてみると、上記でも紹介したように漫画でも美味しそうだったアイヌ飯に色がついてより美味しそうになったというような好意的な感想が目立つようになりました。心配された規制も全く規制がないとまではいかないもののそこまで強くなく、原作ファンにも受け入れられる結果になっています。

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ゴールデンカムイのあらすじ・感想ネタバレまとめ!

2018年12月現在も週刊ヤングジャンプにて絶賛連載中でかつアニメ放送中であるゴールデンカムイ。埋蔵金を追い求めるという男のロマンに、猟師生活、アイヌ文化、歴史ロマンなどを取り入れた間口の広さもあって多くの人に面白いと言われている漫画です。シリアスもギャグもふんだんに取り入れられると同時にアイヌ料理を推すグルメ漫画としても読者に愛されています。

あらすじだけをネタバレすると血生臭さもありますが、あくまでもあらすじはシリアスなストーリー部分を描いているだけでゴールデンカムイの魅力、面白い部分はこういったあらすじでは描かれない部分に数多くあります。もちろんあらすじが面白くないというわけではなくより際立っている形で、感想などでは実に多くの感想が見られる結果となっています。

ゴールデンカムイは文化波及的な側面でも評価を受け、連載開始から4年の間に実に多くの漫画賞を受賞し、アイヌ文化の関係者にも認められる程に細かく描かれているので、まだゴールデンカムイを読んだ事がない、ゴールデンカムイのアニメも見ていないという人はぜひ1度手を伸ばしてみてはいかがでしょうか?

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