ゴールデンカムイの尾形百之助がかっこいい!魅力や髪型が変わった理由も紹介

ゴールデンカムイに登場する凄腕の狙撃手、尾形百之助上等兵の魅力やかっこいいシーンや彼の良さが垣間見えるシーンを、1巻から12巻まで順を追って紹介します。さらに、彼はゴールデンカムイの作中に一度髪形を変えて登場します。その理由について、1巻から12巻をさかのぼり得た情報や、髪型が変化する前の後での尾形百之助の状況の変化を鑑みて、彼が髪形を変えた理由についても考察します。

ゴールデンカムイの尾形百之助がかっこいい!魅力や髪型が変わった理由も紹介のイメージ

目次

  1. ゴールデンカムイとはなにか画像と共に魅力を解説
  2. ゴールデンカムイに登場する尾形百之助とは何者かを画像を交えて解説
  3. ゴールデンカムイ1巻の尾形百之助のかっこいいシーン
  4. ゴールデンカムイ2~4巻では登場せず
  5. ゴールデンカムイ5巻にて装いを新たに魅力を増やして再登場
  6. 容赦のなさを見せるゴールデンカムイ6巻
  7. ゴールデンカムイ8巻にて表紙画像にて堂々と返り咲く
  8. ゴールデンカムイ9巻にて観察力と推理力を再度発揮!
  9. 観察力に優れ過ぎてしまっていた一面も垣間見えるゴールデンカムイ10巻
  10. 尾形の過去が明かされるゴールデンカムイ11巻
  11. 徐々に山猫キャラが確立しつつあるゴールデンカムイ12巻
  12. ゴールデンカムイ13巻ではどうなる?
  13. 尾形百之助が髪型を変えてイメチェンした理由を時代背景や場面から考察
  14. 漫画での表現を見るに規律がある軍隊から抜けたことを髪型で表していた
  15. はたしてゴールデンカムイの作者の回答は
  16. 非常に魅力的でかっこいい尾形百之助が登場するゴールデンカムイ

ゴールデンカムイとはなにか画像と共に魅力を解説

尾形百之助が登場する漫画ゴールデンカムイ

金塊の隠し場所を示した暗号が描かれた刺青人皮をめぐって、様々な思惑から金塊を狙う男たちの攻防戦を描いたアクションコメディーの漫画です。

ゴールデンカムイの魅力は物語とキャラクター

刺青人皮を求める不死身の杉本や人々、刺青人皮を刻まれた囚人たち、さらに大日本帝国陸軍に所属する第七師団の隊員尾形百之助など、多くの人々が様々な思惑で行動しあっています。多くの登場人物がいるが、誰もが個性的でシリアスもギャグもそれぞれこなしていく器用さを持っています。

そのなかから今回は、ゴールデンカムイきっての凄腕の狙撃手であり、連載中に髪型を変えて再登場し、作中でしばしば髪の毛を直す動作を見せるなど髪形にこだわる、かっこいいと噂されている尾形百之助上等兵について語ります。

Thumbゴールデンカムイの白石由竹は脱獄王?モデルになった人物・白鳥由栄も紹介

ゴールデンカムイに登場する尾形百之助とは何者かを画像を交えて解説

尾形の魅力1.ゴールデンカムイ本編で見せる表情の落差

彼は常に無表情で、どのような場面に陥っても感情が表情に反映されることはありません。しかし、極稀に彼が楽し気に笑うシーンがあります。例えばゴールデンカムイ6巻の139ページでは、一コマだけですがとても綺麗な笑顔を見せています。しかし次の瞬間にはその表情は消え去り、目の前の人物へ刃物を突き立てています。この表情の変化は実にかっこいいとファンの間で人気です。

さらに戦闘中にどのような不利な状況に陥っても無表情でいる彼は、クールでスマートな印象を与えてきます。

尾形の魅力2.元大日本帝国陸軍の上等兵

上等兵とは大日本帝国陸軍時代では、新兵にとっては先輩のなかでも成績優秀者の先輩という位置づけです。新兵にとっての上官ではありませんが、多くいる先輩の中で一番敬わなければならない先輩です。同期のなかで1/4程度しかなれない優秀者の位置にしれっとなっている。優秀さがうかがい知れます。

ゴールデンカムイ本編では見られないでしょうが、後輩の面倒を見たりしたことがあるのでしょう。ゴールデンカムイ本編でははまったく見せない面をうかがい知れる優秀さが尾形上等兵の魅力の一つです。

尾形の魅力3.ゴールデンカムイきっての凄腕の狙撃の名手

尾形はゴールデンカムイ本編の戦闘にて、当時の小銃の性能ギリギリかもしくはそれ以上の長距離射撃を成功させ、戦闘を有利に運ぶ場面があります。彼は主人公の杉本のような苛烈さはありません。しかし、それを補える技術を持ち合わせているのです。

尾形の魅力4.射撃以外でもしれっと白兵戦に長けている

ゴールデンカムイでは兵(ツワモノ)と評価される杉本がいます。否が応でも白兵戦に挑まなければならない状況で、彼はわざと襲い来る杉本へ肉薄します。この時、尾形は杉本が腰につけている銃剣を抜いて、白兵戦の手持ちの武器としました。

ゴールデンカムイの単行本132ページでは、尾形の判断力と動作から、不死身の杉本を「手加減できる相手じゃねえ」と本気にさせます。尾形と杉本両者の判断力の鋭さと戦闘は非常にかっこいいと読者に話題のシーンです。

尾形の魅力5.実戦経験も豊富

第日本帝国陸軍の第七師団は樺太で多くの戦闘をこなしてきました。多くの戦友を失う中で、尾形上等兵は寒い気温では狙撃手としてどう行動するかを熟知しています。それらの知識はゴールデンカムイの作中でも何度も活かされています。

これら以外にも尾形百之助は、簡単に語れない複雑でかつ非常に魅力的な人物です。1巻から順を追って、彼のかっこいいと話題のシーンや魅力を紹介します。

ゴールデンカムイ1巻の尾形百之助のかっこいいシーン

ゴールデンカムイの長距離射撃の技術が初めてみられるのは単行本125ページ

杉本とアシリパが刺青の囚人の一人を捉えているときに、尾形上等兵が発射した弾丸が飛来します。音よりも早く飛ぶ弾丸が囚人の頭部に着弾し、遅れて銃弾の衝撃波が聞こえてきます。戦争経験者の杉本はその感覚から、発射地点と距離を360mと判断します。当時の小銃の命中精度からすると驚異の距離からの狙撃です。姿を見せる前から尾形百之助の凄腕を読者に見せつけました。

尾形百之助初登場はゴールデンカムイ単行本127ページ

場面が移り狙撃地点へと移動します。雪の白に紛れる雪上装備の外套を身にまとった姿の尾形は、木に銃剣を突き立て、それを狙撃の土台として照準をブレさせないようにし、立って狙撃したのです。その場である物で最大の成果を発揮する尾形の魅力です。さらに外套で顔に影がかかり、目しか見えない状態でさらにかっこいいと読者の間で人気です。

不死身の杉元相手に白兵戦で先手を打つ

先述の戦闘のさなか、さらに彼は杉本の小銃からボルトを引き抜きます。このボルトは、コルク銃で説明すると、コルクをつめて発射するときにガチャリと引く場所に相当します。これがなければ、銃を発射できないのです。それを戦闘中に一瞬でやってのける尾形は、銃のプロとして杉本に見せつけます。

イメチェン前の貴重な尾形百之助初登場

ゴールデンカムイ単行本1巻134ページで尾形上等兵の全身が初めて描かれます。陸軍の戦闘服を着て、右手に銃剣を持ち、格闘の構えをする姿に隙はありません。まさに陸軍最強北海道の第七師団の隊員の貫禄があります。この時の顔は、まだ尾形百之助の特徴的な顔とは違います。この尾形上等兵もかっこいいと読者に人気ですが、尾形がゴールデンカムイの単行本の表紙に描かれる顔の造形になるのはもう少し先です。

飄々と話しかけて隙を見せたと思えば、次の瞬間相手を捉える鋭さ

杉本に刺青人皮を諦めるように「あの戦争で拾った命はカネに換えられんぞ」と後頭部を掻きながら言います。そして杉本の決意が固いことを聞いた次の瞬間に、持っていたナイフを杉本の首筋へ突き出します。そこから戦闘がはじまります。二人の命を懸けた格闘は見開きのような迫力がありかっこいいと読者に人気のシーンです。

撤退際にジョークまで言う余裕ぶり

杉本に腕を骨折され相手が『不死身の杉本』だと知り、撤退を決めます。その時に「この状況で『不死身の杉本』は手に負えん。片腕だけに」と骨折した腕を見せます。

その直後杉本が投げた小銃の銃底が命中して崖下に転落してしまいます。ジョークを言わなければ無事に逃げられたかもしれません。しかし逃げようとすると杉本に止めを刺される可能性があったため、崖下に落ちた方が都合がよかったでしょう。尾形上等兵はそのまま1巻での出番を終了します。

ゴールデンカムイ2~4巻では登場せず

ゴールデンカムイの2巻では尾形上等兵は残念ながら登場しません。しかし、1巻にて杉本と交戦し負傷したことを、喋れないかわりに、指で「ふじみ」と書いて他の隊員へ伝えたのです。入院中の尾形上等兵は、力を振り絞り部隊に有力情報を伝える仕事ができるスマートさが発揮されています。

ゴールデンカムイ5巻にて装いを新たに魅力を増やして再登場

尾形上等兵が病院から姿を消す

ゴールデンカムイ5巻で入院していた病院から、尾形は姿を消します。その後どこに行ったのか、その消息は読者にすぐ判明します。彼は地域を特定し、怪我をした兵隊がいることから情報を手繰り寄せ、谷垣源次郎一等卒がいるアイヌの村まで来ます。

この時に尾形はゴールデンカムイ1巻の短髪と違い、前髪を長く後ろに撫でつけたゴールデンカムイ8巻の表紙の画像と同じ髪型になっています。崖からの落下時に切ったのか両頬に傷跡をつけて、随分とワイルドでかっこいい装いになっています。

小銃のボルトを抜いて用意周到に待ち構えていた

谷垣源次郎へ尋問するために彼は、相方に老人へ取り入らせ、さらに谷垣が持ち込んだ小銃のボルトをあらかじめ抜いておきます。それを交渉中にわざと見せて、抵抗は意味をなさないことを言外に伝えます。

さらにカマをかけ、さらに戦闘時にボルトを持ち出したことで谷垣の小銃を無効化して、自分の狙撃を有利に運びます。など、彼に用意周到さと計画性、さらに一つの行動で複数の成果を獲る策士としての才能を垣間見せる非常にかっこいいと声が多いシーンです。

合理主義的な男だが感情を優先する場合もある

谷垣を狙っているシーンで、尾形と共に行動していた軍人が老人の前で殺せばよかったのにと言います。尾形は「あの場でやれば目撃者も殺さなければならん。バアチャン子の俺にそんなことをさせるな」と返します。ゴールデンカムイの登場人物にくらべて合理主義的な尾形の、珍しい感情で行動している魅力的なシーンです。

300mを確実に打ち抜く

谷垣との戦闘で彼は、またしても精密射撃をしてのけます。300m以内を確実に打ち抜けると解説したうえで、実際に数百mは離れているであろう双眼鏡の片方のレンズ部分を打ち抜きます。有言実行をすることができる尾形百之助の魅力的なシーンがゴールデンカムイ5巻の102ページに収録されています。

実戦経験からの潜伏術

寒い場所で隠れる時に、呼気から白い湯気が出てしまいます。彼はそれを防ぐために、雪を口に入れて山中に潜伏します。これは北方での経験から活かされた行動なのでしょう。過去の経験を活かし、確実に相手を追い詰めようとするさりげない行動が魅力的なシーンです。

容赦のなさを見せるゴールデンカムイ6巻

理髪店で髪型を固定

尾形百之助が登場したのはゴールデンカムイ単行本の132ページのことです。自分でもできる頭髪の整えを理容師にしてもらっているのは、おそらく理髪店では店主が話しかけてくるので様々な情報が集まることを把握しての行動だったのでしょう。散髪されたばかりの尾形百之助のキメ顔(本人は無表情)はなかなかに決まっていてかっこいいとファンの間では好評です。

容赦のない行動を無邪気に行う

尾形百之助は刺青人皮の噂を聞くために、理髪店に現れた顎が割れた所長の顎を、躊躇なくハサミで刺したうえで切り裂きます。そうして『ケツアゴ所長』「そのケツアゴぐるっとケツまで切り裂いて全身ケツにしてやろうか?」などとなかなかユニークな発言をします。この辺りのエピソードが描かれているゴールデンカムイ第57話では、屋根から見下ろす尾形百之助の扉絵が描かれています。

変装しているとわかっても容赦なく妊婦に見える人物のお腹を打ち抜く

とある妊婦と刺青人皮とを交換する場面で、尾形百之助は妊婦のお腹を打ち抜きます。しかし、実際には老人の変装で、妊婦は別の場所にいました。「やっぱジジイの変装だと思ったわ」と言っていますが、普通の神経ならば変装だとわかっていても、万が一に変装でない場合を考えるとトリガーを引くことなどできないでしょう。それをやってのける容赦のなさも彼のかっこいいところだと評価する声があります。

となみに、ゴールデンカムイ6巻の169のおまけページでは、その準備のためにやぐらに「ヨイショヨイショ」と登っている尾形百之助の後姿の画像を見ることができます。

尾形百之助の身の上からの分析

ゴールデンカムイ6巻の172ページから、尾形百之助の元上司によって彼の出自について語られます。自刃した父親の仇を打つために軍隊にいると言っていたが、その分析からは遠く離れた行動をしていると首をひねります。情報将校をも出し抜くことができるうえに、刺青人皮を使い、第七師団とも主人公の杉本たちとも違うグループに取り入ります。交渉相手の欲しい物を把握し、取り入ることができスマートだと人気です。

ゴールデンカムイ8巻にて表紙画像にて堂々と返り咲く

表紙がかっこいいと尾形愛好家に人気

ゴールデンカムイ7巻では登場しなかった尾形百之助が表紙で登場します。いままでカラー画像で描かれたことがなかった彼は、表紙の画像で黒髪に黒目に少しけぶった白の外套と陸軍制服を着ていることがわかります。そして、彼が敵を欺くかぐらいにしか使わない笑顔を見せています。これは表紙画像を見ている読者を次の瞬間手にした小銃でぶち抜くための笑顔だと、彼を知る読者は戦慄するでしょう。

ちなみに次のページの表紙でも彼が描かれています。この時の彼も表紙と同じように、手を頭の上に置いて髪を撫でています。以降でもゴールデンカムイの作中でたびたび見られるこのポーズは、尾形自身この髪型を随分と気に入っているからこそのポーズなのでしょう。その通りかっこいいと声が多いです。

高い分析力を見せる

ゴールデンカムイの70話では、彼が第七師団に所属していた時の情報などを分析して、答えを出すシーンがあります。なぜ?どうして?疑問に周囲の状況を当てはめて推理する姿はかっこいいと声があがっています。

ゴールデンカムイ8巻終盤に登場

152ページにてまたもや狙撃をして登場します。その狙撃方法はゴールデンカムイ1巻で見せた、気に銃剣を突き立てて土台にして狙撃をするというもの。当時と違うのは髪型がゴールデンカムイ8巻の表紙画像のように、オールバックの髪型になっているのです。まるで新旧リメイクを見せられたシーンにかっこよさが際立ちます。

さらにこの時に狙撃するのはかつて彼が所属していた第七師団の隊員です。同じ釜の飯どころか、激戦を共にくぐりぬけた戦友を容赦なく打ち抜くことができる。いったいなにが彼をこうさせているのかは、後々に語られます。

ゴールデンカムイ9巻にて観察力と推理力を再度発揮!

レオナルドダヴィンチの最後の晩餐のパロディにて

尾形が所属しているグループと杉本グループが合流して食事会が開かれました。この時に杉本が「一度寝返った奴はまた寝返るぜ」と言います。これに尾形は「俺は根に持つ性格じゃねえ。でも今のは傷ついたよ」と返します。この時に彼は口元に笑みを浮かべています。

さらに時間が経過して戦闘に入り、敵に「コウモリ野郎がッ」と言い放ちます。コウモリ野郎とは、コウモリが動物でも鳥でもないとたとえ、尾形が第七師団や別グループに行く裏切り者を揶揄した、杉本と同じ意味の発言です。この時も、彼は敵に攻撃されている状況で笑みを浮かべています。

いままで彼は笑顔で相手を油断させてきました。いったいこれらの笑顔にどのような意味があるのか…皆さんのなかで答えを見つけてください。

たまに拗ねているような描写もある

ゴールデンカムイ9巻の49ページにて、尾形が見かけた鳥を撃とうとします。しかしアシリパがヤマシギの修正を利用した罠で捕まえれば、1羽だけではなく複数のヤマシギを捉えることができると提案します。自分の出番がなくなり、後ろ姿でいつもの前髪を後ろに撫でつけて「フン…」と言うのです。ふだん無表情でかっこいいと話題の彼が、珍しく感情をこぼしている貴重なシーンです。

そして翌日、アシリパの罠は多く仕掛けたのにもかかわらず2羽少しか取れませんでした。そこに3羽も持ってきて、背中を反らせて鼻息を荒くしてドヤ顔をします。これまでのゴールデンカムイで見なかった、彼がムキになっている可愛らしい一面を見せます。

ノリはそこまでできないようだ

捕れたヤマシギを調理する場面になります。まずは杉本とアシリパグループ恒例の脳みそを食べるシーンです。しかし尾形だけは、今までゴールデンカムイで登場したキャラクターと違い、一切食べません。「いや俺はいらん」と断る手前のコマでは、脳みそを食べるキャラクターの背景でじっとその様子を見ている彼の何と形容しがたい無表情を見ることができます。

さらに肉をミンチ(チタタプ)にする時に、「チタタプチタタプ」と言いながら肉を切り刻みます。しかし尾形はその作業を手伝いますが、頑なに「チタタプ」を言うことがありませんでした。

洞察力で偽物を見分ける

尾形は並みはずれた推理力と観察力があります。ゴールデンカムイではその推理力でや観察力で死地を乗り越えて来ました。

尾形と杉本一行はとあるアイヌの村を訪れたます。しかしそこにいるのは元犯罪者がアイヌに化けて、アイヌの村に偽装していたのです。そしてアイヌであるアシリパは隠され、アイヌではない和人だけが残されました。そこで尾形は集めたわずかな情報を頼りに「こいつら本当にアイヌか?」と言い放ちます。射撃能力で影が薄くなっているが、彼はゴールデンカムイ屈指の頭脳系だと再認識させられます。

ちなみにこの直後、尾形はいつも通りに、綺麗な笑みを見せた直後に、アイヌの人が子守に使う道具で人を殴っていました。髪型が変わろうが、所属するグループが変わろうが、彼の芯は決して変わりません。

銃弾を装填してドS顔で見下ろしてくる

ゴールデンカムイ9巻の157ページでは、ほんのり笑みを浮かべて「アイヌ語で命乞いはどういうんだ?」を言い放ちます。いま流行のドS系男子な尾形百之助が見れる貴重なシーンと、一部女性読者からはかっこいいと声があがっております。

借りは返す

ゴールデンカムイ9巻ともなると見慣れた乱戦中に尾形は杉本を狙う敵を背後から射殺し「俺も別に好きじゃねえぜ杉本」と言います。このシーンだけでは彼が何故このようなセリフを言ったかはわからないでしょう。彼は以前に杉本に助けられ、「お前が好きで助けたわけじゃねえよ」と言われていたのです。この時の返事が、このセリフなのです。なにやらポリシーを感じる感慨深いシーンです。

観察力に優れ過ぎてしまっていた一面も垣間見えるゴールデンカムイ10巻

気づいてはいけない事にも気づいてしまう

ゴールデンカムイ9巻にて彼の洞察力が鋭いと語りましたが、それは戦闘を有利に運ぶだけではなく、通常は気づかなければよかったと思うことまで気づいてしまうものなのです。たとえばゴールデンカムイ10巻の11ページにて、ゴールデンカムイ9巻の終盤にあった乱闘が終了してから、お礼にと料理をふるまってもらいます。

女たちが杵でゆり根を突き潰して調理しているときに、尾形が気づいてしまうのです。彼女が使っている杵はさきほどの乱闘に武器として使用されていたものだと…。しかしこの後なにごともなく調理が進み料理がふるまわれます。尾形もご相伴にあずかっています。彼はいったいこの事実をどう処理したのかは、尾形のみぞ知ることです。

いまだ底知れない尾形を垣間見せる沈黙

ゴールデンカムイ10巻の60ページにて、行動を共にする人物から「お前第七師団だろ?」と聞かれます。このとき尾形は1つのフキダシを使い沈黙してから「俺はいま脱走兵扱いだ」と答えます。彼は事実病院から抜け出してから第七師団とは行動している画像はありません。この含ませているあたりに、まだ彼についてゴールデンカムイでは明かされていない考えがあるようです。

喉を鳴らして笑う時も

ゴールデンカムイ10巻の81ページにて、捕まえた刺青入りの男に銃弾が掠めるようにわざと狙撃するシーンがあります。尾形は男の悲鳴を聞きつつ「逃げろ逃げろ。クックックックッ。そっちじゃないぞ。クックックックッ」と姿を現すことなく恐怖を煽るようにしています。悪役に実に向いているとわかる魅力的なシーンです。

脅し文句も完ぺきに心を折にくる

逃亡を試みる相手に尾形は三十年式歩兵銃の表尺を見せます。「二千メートルまで目盛りがあるな?二千メートル先まで弾丸が届くってことだ。二千メートル以上オレから逃げ切れるか試してみるか?」と言います。尾形から逃げるには尾形が照準を定めて発射する弾丸よりも早く範囲外に逃げなければならない。これは尾形の脅しで実現できるかは別だが、相手の逃走心をへし折ることには成功します。

なぜここでフードをかぶったのか

過去に尾形が狙撃をする時に、風景に紛れるためにフードを目深かにかぶって狙撃するシーンが幾度かありました。しかしゴールデンカムイ10巻の単行本156ページでは、平地ですでに発見された状態で陸軍兵に追われているため偽装の必要はありません。しかし彼はフードを目深めにかぶっています。これは『まだ本格的に敵対していることを第七師団の隊員には知られたくはなかった』のでしょう。

それを表すように、ゴールデンカムイ10巻の単行本163ページでは、追手の第七師団の隊員に名前を呼ばれ、完全にばれてしまっていると踏んでからは、尾形はフードを下ろしています。

2頭の雄鹿を同時に打ち抜く

ゴールデンカムイ10巻の186ページにて、またしても尾形は天才的な狙撃の才能を見せます。雄のシカが3頭すぐに必要になり、彼は2頭のシカの頭部と首筋を同時に打ち抜き、さらに1頭を狩り、なんなく目的の雄鹿を手に入れます。杉本が「2頭同時に…ッ!」と驚いている以外では、何気ない画像として扱われていますが、尾形と彼が持つ小銃の威力をよく表した画像です。

尾形の過去が明かされるゴールデンカムイ11巻

尾形百之助の過去が明かされる!

尾形の過去についてはこれまでのゴールデンカムイでも語られていました。作戦の損害の責任を押し付けられて自刃した花沢中将の庶子だと。しかしそれ以上に壮絶な彼の人生が語られます。

自分と子供を捨てた父親に執着する母親を毒殺し、父親を自刃に見せかけて殺害していたのです。さらに父親を殺す前に、異母兄弟の弟を作戦中に後頭部を打ち抜いて殺害していたのです。これは復讐とは違い、どれも尾形なりの優しさや疑問に答えを出すための方法でした。

自分を見ない母親に、自分を捨てた父親、それらを全て持った弟、すべてを持たない自分、尾形は憎しみから彼らを殺したわけではありません。彼は興味や愛情を求めて行動したのでしょう。ゴールデンカムイ11巻に収録されている第107話『眠り』のラストでは、孤児を預かったアイヌの老人の子守歌と安らかに眠る尾形が描かれています。非常に感慨深い場面となっております。

ゴールデンカムイ5巻の200ページで「親殺しってのは…巣立ちのための通過儀礼だぜ」と言った彼の心境とはどういったものだったのか、想像に絶します。

発砲音で窮地を助け、髪を撫でつつ登場する

ゴールデンカムイ11巻の単行本174ページでは、誤解から殺されそうになっていた合流相手を助けるシーンがあります。この時、姿を現す方法が、右手に小銃、左手で前髪を撫であげて登場する、読者にはかっこいいと好評なシーンです。この画像からもわかるように、彼はこの髪型を非常に気に入っているうえに、ゴールデンカムイの作者も決めポーズとして意識して画像を描いているのでしょう。

徐々に山猫キャラが確立しつつあるゴールデンカムイ12巻

予想外な発言

ゴールデンカムイ11巻から12巻にかけて、かなり特殊な性癖を持つ刺青の囚人が登場します。その性癖を幼さゆえに理解できないアシリパに、杉本は言葉を飲み込みます。しかし直後に尾形が「男ってのは出すもんだすとそうなんのよ」と前髪を撫であげつつ言います。杉本に対するアシリパへの淡い思いを察してなお、男の習性をざっくばらんに言えるのは、尾形百之助の魅力の一つでもあります。

ゴールデンカムイの山猫

作中でキャラクター達が用いることはないが、ゴールデンカムイの扉絵などで、しばし尾形は『山猫』と二つ名で表現されることがあります。

ゴールデンカムイの12巻単行本60ページでは、アシリパが苦手な蛇を触り、匂いがついていないか確認する場面があります。差し出されたアシリパの手の平を、山猫のように瞳孔を捕捉して匂いをかぎます。二度目に差し出された時もクンクンと嗅ぎます。これは猫の習性のようにも思わせます。

「お前が使っても豚に真珠ってことだ」

ここしばらくの戦闘で彼は、杉本が敵から奪った最新式の小銃を持って行動していました。それを杉本に返せと言われ三八式歩兵銃を解説します。しかし彼がなぜ語るのか、何が言いたいのかわからない杉本は結論を急かします。その時の答えが「お前が使っても豚に真珠ってことだ」です。まずは理詰めで相手を折れさせ、次に正しいが身も蓋もない言い方で断る。非常に彼らしい魅力的な場面です。

このとき彼は三八式歩兵銃を手に持ち、杉本を見下しつつ言い放ちます。ゴールデンカムイの12巻の単行本66ページの最後のコマはなかなかに興味深い画像になっています。

ゴールデンカムイ13巻ではどうなる?

ゴールデンカムイ12巻のラストは温泉に浸かっているときに敵に襲撃されてしまいます。もちろん一緒に入浴していた尾形も全裸で、得意の小銃を持っていません。さらに尾形ですら見えない暗闇の向こうから、正確に位置を特定してくる相手にです。目の保養にもなる尾形百之助の活躍を見たい方は、ぜひゴールデンカムイ13巻をご購入してお楽しみください。

尾形百之助が髪型を変えてイメチェンした理由を時代背景や場面から考察

短髪の髪型を維持するには手間がいるから?

大日本帝国時代の陸軍は規律や統率を最重要視していました。髪型は全員短髪で、制服のシワすらも統一するといった徹底ぶりです。しかし、頭髪を短髪の髪型に保つには、専門の髪を切る技術を持つ理容師が必要です。理容師は職業なのでお金をもらい客の注文通りの髪形を作ります。人間の頭髪が伸びる速さは1月に約1cmと言われています。少々誤魔化しても最低でも2月に1回は髪形を維持するため理髪店に通わなければなりません。

ゴールデンカムイでは尾形が所属する第七師団が困窮していることが描かれています。部隊の金で理髪店へ定期的に通うことはできません。かといって、部隊内部でも敵がいるかもしれない状況で、人に弱点を晒す行為を他人にするとは用心深い尾形の性格上あり得ません。よって髪形を維持する手間を惜しんだ可能性があります。

病院に入院している間に伸びたのをそのままにしてゴールデンカムイ5巻に登場した

杉本と交戦して骨折の重傷を負った尾形上等兵がゴールデンカムイ5巻で行方をくらませたことが第七師団に知れ渡ったのと、別の場所にいるキャラクターの前に登場したのはほぼ同時期でした。尾形上等兵は自分が行方不明になれば、必ず追手がかかると把握していました。そこで追手がかかる前に目的地へ到着しようと、髪を整える合間もなく登場した可能性もあります。

漫画での表現を見るに規律がある軍隊から抜けたことを髪型で表していた

ゴールデンカムイ1巻で杉本と交戦したときの尾形上等兵は、陸軍の制服に身を包み、帽子をかぶって現れました。しかしゴールデンカムイ5巻で登場したときには、陸軍の装備や制服に身を包んではいたが帽子をかぶっていません。髪型も随分と長髪になっていました。これは、規律が存在しない軍の傘下から抜けたことを表している可能性があります。

尾形上等兵と同じような行動をしたのが、谷垣源次郎です。彼は秋田のマタギの血を引いていました。そして本人もマタギの血が騒いで狩猟にでかけます。そこで彼は、他者からマタギの谷垣源次郎か谷垣源次郎一等卒かどちらにする?と問いかけられます。彼は答えず、笑ってかぶっていた帽子を焚火に投げ込むのです。

谷垣源次郎の軍帽を燃やした行動と、尾形百之助が軍帽をかぶらずに髪を伸ばしたこと。これらの共通点は、必ずしも無視できない共通点です。もし、本当に共通する意味を持っていたのでしたら、髪型を変えることにより『尾形百之助は第七師団から抜けた』ことを表したイニシエーションなのでしょう。

はたしてゴールデンカムイの作者の回答は

尾形の髪型について読者がゴールデンカムイの質問箱に質問をしたことがあります。その時、作者は『解放感でしょうね』と答えております。

非常に魅力的でかっこいい尾形百之助が登場するゴールデンカムイ

いままで画像を交えて尾形百之助の魅力を語って来ました。しかし、まだ語り切れていない彼の魅力やかっこいい画像は数多くゴールデンカムイの漫画のなかに埋もれています。春からアニメもはじまりましたので、これを機会にぜひゴールデンカムイという作品に触れてみてください。

関連するまとめ

新着一覧

最近公開されたまとめ