SAO・サチの最後と画像まとめ！キリトが救えなかったヒロインを紹介

SAO(ソードアートオンライン)は川原礫さんの小説で、2017年には全世界で2000万部を突破している大人気作品です。原作は川原礫さんが「九里史生」名義で自信のウェブサイトにネット小説として掲載していました。「魔法科高校の劣等生」「この素晴らしい世界に祝福を!」といったネット小説が人気となるきっかけになった作品ともいえます。

SAOは世界初のVRMMORPG「ソードアートオンライン」が舞台の物語です。制作者の天才量子物理学者の茅場晶彦によってゲーム内に取り残されたプレイヤーたちは、SAOの舞台「浮遊城アインクラッド」の最上部第100層のボスを倒すことだけがゲーム内から脱出する方法と伝えられます。そして、ゲーム内で死亡すれば、現実の世界でも死亡するというデスゲームがはじまります。

デスゲームの攻略を目指す主人公のキリトをはじめ、メインヒロインのアスナ、龍使いのシリカ、鍛冶屋のリズベットなど数々の魅力的なキャラクターたちが登場します。アインクラッド編以降にもキリトの妹のリーファやガンナーのシノン、絶剣のユウキといった人気キャラクターが続々と登場します。

2018年春アニメとして放送されている「ガンゲイルオンライン」はSAOのスピンオフ作品です。このほかSAOのアニメ3期の放送が決定していて、これからの盛り上がりも楽しみです。今回はSAOの悲劇のヒロインとして人気があるサチについて紹介します。

サチはキリトがアスナたちと出会う前に一緒に行動したことのあるキャラクターです。ギルド「月夜の黒猫団」の紅一点のサチは、リアルでも知り合いのギルドメンバーと良好な関係を築いていました。楽しくゲームを楽しんでいる様子のサチでしたが、気弱な性格でデスゲームとなったSAOに恐怖心を抱き、ある夜宿屋から脱走してしまいます。

サチを見つけ出したのは追跡スキルを持つキリトでした。キリトに発見されたサチは「逃げ出したい」という気持ちをすべて吐き出します。恐怖で眠れない日々が続いたサチは、キリトと一緒にいることでようやく眠りにつくことができました。この出来事があってからサチとキリトは親しくなっていきます。キリトはそんなサチがいるギルド「月夜の黒猫団」を守ろうと決意しました。

サチは見た目どおりおっとりとした性格で、学校の友人たちと作ったギルドメンバーの中でも自己主張をしないタイプです。そんなサチが唯一心を開いたのがキリトでした。逃げ出したいという気持ちを抱えながら、ギルドメンバーとともにSAOを攻略していくサチ。しかしサチは自分のこんな性格ではSAOの世界で生き残れないと悟っていて、キリトにあるものを託していました。これについては、後の項で紹介します。

SAOの悲劇のヒロインのサチは、キリトやギルド「月夜の黒猫団」のメンバーとともにソードアートオンラインのゲームを攻略していきます。しかしすぐに悲劇が起きてしまいます。ギルド「月夜の黒猫団」のメンバーが狩りに行ったとき、迷宮でトラップに引っかかってしまいました。無尽蔵に湧き出すモンスターに、メンバーは一人、また一人と倒されていきます。

サチはここでギルドメンバーとともに最後を迎えてしまいました。この現場で生きて帰ってきたのは、ここに罠があったことを知っていて、ビーターとして一人レベルが高かったキリトだけでした。ビーターということに後ろめたい気持ちを持っていたキリトは、事前にここに罠があることを伝えることができませんでした。もしメンバーにビーターだと伝えていたら、サチの最後は回避されていたかもしれません。

サチたちを守れなかったキリトは自暴自棄になり、まるで死に場所を探しているかのように戦い続けます。その理由はクリスマスイヴに限定ドロップするという蘇生アイテムを手に入れるためです。しかしこの蘇生アイテムはデスゲームとかしたSAOの世界ではもう効果がないとも考えられていましたが、望みを捨てられないキリトはその望みにすがり続けます。

蘇生アイテムを手に入れたキリト、しかしそこに残酷な事実が突き付けられます。このアイテムの効果時間は「死亡後10秒以内」という条件がある、今となっては意味のないものでした。絶望したキリトは一人でフロアボスに挑み、死のうと考えます。そのときサチと作った共有ストレージに、クリスマスに合わせて出現するように設定されたアイテムが出現します。

そのアイテムにはサチの最後の遺言が残されていました。SAOの世界で生き残れないことに気づいていたサチ、そしてサチはキリトが必死に隠していた本当のレベルも知っていました。サチが死んだことをキリトが自分自身を責めるだろうと考えていたサチは、「赤鼻のトナカイ」の歌とともにメッセージを送ります。サチの最後のメッセージでサチの本当の気持ちと感謝を知り、キリトはようやくサチの死から解放されました。

SAOの本編が始まったとき、キリトはかたくなにソロプレイと仲間を守るということにこだわり続けました。それはサチやギルド「月夜の黒猫団」とのエピソードが強く影響していたのは間違いありません。キリトについて語るとき、SAOのエピソードの中でも悲劇のヒロインであるサチとの物語は最も重要なもののうちのひとつです。

アニメSAOでサチ役を演じるのは早見沙織さんです。はやみんの愛称で親しまれる人気声優で、2007年「桃華月憚」の川壁桃花役でテレビアニメデビューを果たしました。透明感のある声が特徴で、幅広い役柄をこなします。多くのメインキャラクターを演じるほか、ラジオのパーソナリティ、歌手として幅広い活躍をしています。

早見沙織さんが演じたキャラクターの中から、「宇宙よりも遠い場所」の白石結月を紹介します。白石結月は北海道出身の芸能活動をしている高校1年生で、テレビ番組の企画で女子高生レポーターとして民間南極観測隊「南極チャレンジ」に同行することが決まりました。最初は嫌がっていた結月ですが、キマリたち3人が友達のような存在と感じ、4人でなら南極へ行くという条件で引き受けました。

SAOの主人公のキリトと、キリトにだけは心を許したサチの2人の画像です。臆病で不安に悩まされていたサチですが、キリトと一緒で安心している表情がかわいいです。キリトの表情もサチと一緒にいることで、優しげに見えます。

SAOのスマホゲームの「SAOインテグラル・ファクター」で登場した【ハニカミノエル】サチです。スマホゲームならではの特別衣装、サンタコスが似合っています。サチといえばクリスマス、2018年のクリスマスにも新衣装が登場することに期待です。

SAOのファンアートです。サチが死んでいなければ、こんな未来があったのかもしれません。ユイとサチが似ているので、仲のいい家族という雰囲気がよく出ています。

SAOの悲劇のヒロインであるサチは、物語中でその命を落としました。そのため本編では回想シーン以外での出番はなさそうです。しかしPSvitaで発売された「ソードアート・オンライン －ホロウ・フラグメント－」で死んだはずのサチがAIの「ホロウ・データ」として登場します。アニメのほかにもゲームなどで幅広い展開をしているSAO、サチの新たな活躍の場があるかもしれません。