ゴールデンカムイの土方歳三がかっこいい！強さ・目的や永倉新八との関係を考察

永倉新八と共に最強の強さを持つ新撰組に所属していた土方歳三が登場するゴールデンカムイとは2014年から「週刊ヤングジャンプ」で連載されている野田サトルによる歴史漫画作品です。漫画ゴールデンカムイはまだアイヌ民族が存在する明治末期の北海道を舞台にした作品であり、この舞台に金塊を巡る戦いを描いた物語となっています。本作はアイヌ民族の文化を忠実に描いた作品であり、多くの歴史好きを魅了しました。

また実在した登場人物や出来事も多数登場することから様々な世代の方に支持されることになり、その人気から2018年の4月から12月まで合計2期構成でアニメ化されることになりました。また他にも手塚治虫文化賞などの賞も多数受賞しており、2019年現在も新規のファンを増やし続けています。2019年現在ゴールデンカムイは累計発行部数1000万部を突破し、2019年6月現在も「週刊ヤングジャンプ」で連載されています。

漫画ゴールデンカムイの主人公である杉元一佐は日露戦争で最も苛烈を極めた203高地を生き残った軍人であり、日露戦争で多くの仲間を失ってしまいました。杉元一佐は死亡した仲間の願いを叶えるために北海道へ渡り、砂金を集める生活を送っていました。そんなある日杉元一佐はアイヌ民族が隠した金塊の在り処を描いた刺青を持つ24人の脱獄囚の存在を知ります。大量のお金が必要な杉元一佐はアイヌの金塊を探すことにします。

しかし杉元一佐は金塊に目が眩んで羆に襲われてしまい、アイヌ民族の少女アシㇼパに救出されます。杉元一佐は彼女も金塊を探していることを知り、アシㇼパと共に金塊を探すことにします。しかしこの金塊を求めるのは杉元一佐達だけではなく、日本軍の造反者も含まれていました。そして杉元一佐はアシㇼパと出会ったことにより、金塊を巡る激しい戦いに身を投じることになってしまうのでした。

本記事の主役である土方歳三は永倉新八と同じく元新撰組のメンバーであり、土方歳三の最後の戦いである函館戦争を生き延びた人物です。ゴールデンカムイの世界は明治時代末期であることから土方歳三は70歳を超える老人となっているのですが、とても70歳と思えない若さを保った容姿をしています。また土方歳三は70歳からは考えることが出来ないほどの身体能力の高さを持っており、人魚を食べたと噂されています。

そんなゴールデンカムイに登場する土方歳三の魅力といえばその強さです。土方歳三は元新撰組であることから驚異的な強さを誇る人物であり、近接戦では誰一人敵うことはありません。また近接戦闘の他に優れた射撃力も持っています。本記事ではそんなゴールデンカムイに登場する土方歳三の強さや金塊を探す目的、戦闘で使用する愛刀や同じ元新選組の永倉新八との関係などをまとめてご紹介していきます。

ゴールデンカムの土方歳三は金塊を手に入れるためならどのような手段も取るといった合理主義的な性格をしています。そのため土方歳三はゴールデンカムイの主人公である杉元一佐と組んだり、杉元一佐の敵である第七師団の尾形を部下にしようとします。また目的のためなら、追い求める金塊の在り処を書いた刺青を背負う牛山や家永、白石と手を組もうとする様子が作中で描かれています。

また目的を達成するためにどのような手段も取る土方歳三は自身の目的を邪魔する人間には容赦しない冷酷な性格も持ち合わせています。土方歳三は敵となった相手と対峙すると狂気を感じるオーラを出し、屯田兵にも手を出そうとします。普段土方歳三はおしとやかな優しい老人の姿をしています。しかし本当は目的のためなら手段を選ぶことをしない最強最悪の人物なのです。

上述でご紹介した通り、ゴールデンカムイの土方歳三は元々永倉新八と同じく新撰組のメンバーでした。実際の歴史と同じように新撰組は討幕派に敗北し、散り散りとなってしまいます。そんな中新撰組の副長である土方歳三は箱館戦争で指揮を執り、敗北してしまいます。実際の歴史ではここで死亡するのですが、ゴールデンカムイの土方歳三は生き延びており、樺戸に幽閉されることになってしまいました。

そして樺戸に幽閉された新撰組の土方歳三は自身に恨みを持つ犬童の策略により、網走へ移送されてしまいます。網走において新撰組の土方歳三は30年の間暮らし、見た目は完全に老人となってしまいました。しかし年老いても土方歳三は新撰組の魂を捨てることはなく、幕府復権を企てます。そして土方歳三は幕府再興のためにのっぺら坊と手を組み、受刑者たちにアイヌ民族の金塊の在り処を刺青で記したのでした。

ゴールデンカムイに登場する元新撰組の土方歳三は誰もが知る有名な歴史人物をモデルにしています。その歴史人物こそ鬼の副長として恐れられた新撰組の土方歳三です。土方歳三は新撰組に入る前は薬売りとして生活を送っており、25歳の時に刀の扱いを学ぶために天然理心流へ入門します。そこで土方歳三は後に新撰組のリーダーとなり近藤勇や最強の剣士として恐れられた美少年の刀使い沖田総司達と出会います。

その後近藤勇を筆頭に新撰組が誕生し、土方歳三は掟を重んじたことから鬼の副長とあだ名されるようになります。そして土方歳三が所属する新撰組は幕府に仇する討幕派を倒し、一躍有名となります。しかし新撰組は鳥羽伏見の戦いで大敗北を喫し、バラバラになってしまいます。そして土方歳三は最後に五稜郭で討幕派と戦い、1869年に敵の流れ弾に当たって戦死し、生涯を閉じることになりました。

ゴールデンカムイの主人公である杉元一佐は梅子という愛する女性の治療費を稼ぐために金塊を狙うことになりました。また杉元一佐の敵である鶴見中尉は自分だけの独立国家を作るために金塊を追い求めました。では永倉新八と同じく元新撰組の土方歳三はなぜ金塊を狙うのでしょうか。土方歳三は箱館の戦いで敗北して樺戸から網走に収監されることになったのですが、幕府へ忠誠を誓う新撰組の魂は決して忘れることはありませんでした。

土方歳三はこの新撰組の無念を晴らし、新撰組の魂を貫くために北海道を拠点に独立国家を作ろうと考えます。しかし独立国家を作るには莫大な資金が必要です。なので土方歳三は独立国家を作るという目的の元、金塊争奪戦に加わることになりました。そして土方歳三はこの目的を達成するために和泉守兼定という愛刀を握り、どんな手段も選ぶことなく一人戦いへ身を投じていきます。

土方歳三は箱館戦争から生き延びたことで70歳を超えているのですが、それでもなお金塊を手に入れるために戦場へ身を投じます。そんな姿を見て永倉新八は死に場所を探しているのではないかと土方歳三に尋ねます。すると土方歳三は百年生きるつもりだと答え、自身に課せられた役目を果たすと述べます。土方歳三はただ死に場所を探しているのではなく、生まれた時に与えられた使命を果たそうとしているのです。

ゴールデンカムイに登場する元新撰組の土方歳三は作中で目的を達成するために多数の仲間を率います。当初土方歳三の味方となったのが同じく元新撰組である永倉新八です。そして金塊の在り処を示した刺青を持つ脱獄囚の1人である不敗の柔道家牛山も土方歳三の仲間です。他にも土方歳三の仲間には家永カノというマッドドクターがおり、どの人物達も土方歳三と同じく驚異的な強さを持っています。

またゴールデンカムイのアニメ第2期で夏太郎という人物も土方歳三の仲間に加入します。この夏太郎という人物は元新撰組で優れた強さを持つ土方歳三に強い憧れを持っており、仲間に加わりました。しかし夏太郎はアニメであまり描かれておらず、OVAでしかその登場を見ることが出来ません。また土方歳三の仲間には新たにもう1人加入することになるので、是非その人物はゴールデンカムイの原作漫画をチェックしてみてください。

アニメゴールデンカムイで本記事の主役である土方歳三を演じたのは日本の男性声優である中田譲治です。中田譲治は元々俳優として活動していた人物であり、1980年代には悪役として大活躍しました。その後中田譲治は1985年にアニメ「レイズナー」で声優デビューすることになり、1990年代から声優を中心に活動することになりました。そんな中田譲治の特徴はなんといってもその低くて渋い声質です。

この中田譲治の声質は非常に悪役にぴったりの声となっており、これまで「Fateシリーズ」の言峰綺礼や「トランスフォーマーギャラクシーフォース」の破壊大帝マスターメガトロンなど悪役を中心に担当しています。中田譲治が演じる悪役は非常に記憶に残りやすいものになっており、2019年現在声優の中田譲治は悪人役として必要不可欠な人物といわれています。

ゴールデンカムイに登場する土方歳三の年齢は明らかにされていないのですが、箱館戦争から日露戦争の年代を考えると70歳を過ぎていることが分かります。普通70歳を超えた人間は年老いたことで風貌や強さが衰えてしまい、主要人物になることはありません。しかしゴールデンカムイの土方歳三は長髪の白髪と髭を除いて70歳とは思えないほどの風貌をしており、非常にかっこいい老人となっています。

また土方歳三は洋服もしっかりしており、その風貌は70歳の老人ではなく、英国紳士のような見た目になっています。さらに土方歳三は愛刀和泉守兼定を持って多数の戦場を駆けまわった人物であり、常に威厳のあるオーラを出しています。ゴールデンカムイの漫画やアニメを初めてみる方はおそらくそんな土方歳三について決して暗殺なんて出来ない人物だと感じることでしょう。

70歳とは思えない風貌をしているゴールデンカムイの土方歳三はどれぐらいの強さを持っているのでしょうか。普通70歳を超えた人間はそこまでの強さを持っていません。しかし土方歳三は元新撰組の強さが今も健在であり、愛刀和泉守兼定を使用すれば、数人掛かりで攻撃しても勝つことが出来ません。また土方歳三は鉄砲の腕前もピカイチであり、たとえ相手が軍人であっても一歩も引くことなく渡り合える強さを持っています。

そんな土方歳三の強さは近接戦闘の際、特に発揮されます。おそらく土方歳三の強さは1対1で勝てる相手がいないほどだと考えられます。たとえ漫画ゴールデンカムイの主人公である杉元一佐が土方歳三と戦っても土方歳三に勝つことは出来ないでしょう。また土方歳三はどのような相手にも怯まない精神力の強さを持っています。なので土方歳三はゴールデンカムイで一番の強さを持った人物だといっても過言ではありません。

漫画ゴールデンカムイで土方歳三が使用する刀は和泉守兼定という名前の名刀です。この和泉守兼定という刀は二尺三寸にも及ぶ大きさを持つ刀であり、和泉守兼定から放たれる威力は非常に強力です。この和泉守兼定という土方歳三の愛刀は本当に実在する刀となっています。この和泉守兼定という名前は刀を作った人物から取った名前となっており、和泉守兼定の12代目が制作した刀であるといわれています。

2019年6月現在もこの和泉守兼定という刀は現存しており、土方歳三資料館に展示されています。しかし一説ではこの刀は12代目ではなく、11代目の和泉守兼定が制作したものだといわれており、本物でないかもしれません。漫画ゴールデンカムイの作中において土方歳三はこの愛刀を使用して次々と敵を破ります。しかしこの刀は何人斬っても刃こぼれすることはなく、まさに土方歳三にぴったりの刀といえるでしょう。

ゴールデンカムイに登場する土方歳三は非常に優れた判断力を持つ人物であり、この判断力で数多くの戦場を生き延びてきました。またゴールデンカムイの作中で起きた戦いでも土方歳三はこの判断力で死ぬことはありません。この臨機応変に対応できる判断力も土方歳三の強さの1つとなっています。土方歳三は自身の優れた判断力を自覚しており、一切焦りや油断を持たずに戦場を駆けることが出来ます。

近藤勇とは新撰組のリーダーである組長を務めた実在の人物です。元新撰組のメンバーである土方歳三にとって近藤勇は直属の上司にあたる関係となっています。実際の歴史においてもそうなのですが、漫画ゴールデンカムイの作中においても土方歳三は直属の上司であった近藤勇に強い憧れを持っています。なので土方歳三は今でも近藤勇の代わりを務めるほどの器を持つ人物を探し求めています。

また近藤勇の代わりとなる人物を探し求めるのは、新たに北海道で設立する独立国家を率いるのは近藤勇のような人物でなければいけないと考えているのかもしれません。確かに土方歳三は多くの仲間に慕われる人望を持っています。しかし所詮土方歳三は戦場で兵を率いる立場の人間であり、国を統べるのはやはり近藤勇のような人物でしか務めることが出来ないものになっています。

漫画ゴールデンカムイの作中において過去の土方歳三の写真が描かれています。土方歳三は歴史において非常にイケメンであったと語り継がれており、実際の歴史では新撰組で一番女性に人気があったといわれています。そんな現実世界でもイケメンといわれていることから漫画ゴールデンカムイの土方歳三の過去も非常にイケメンな容姿となっていました。

また漫画ゴールデンカムイ第16巻の作中において若かりし時の土方歳三が人斬り用一郎の幻覚でも登場します。この時土方歳三は鬼の副長として登場しており、長い髪型をしたイケメンとなっていました。人斬り用一郎と言われる土井新蔵がかつての土方歳三を見たということは、土方歳三は年をとっても威厳などは失われていないといえます。

ここからは漫画ゴールデンカムイに登場する土方歳三と永倉新八達との関係をご紹介していきます。ゴールデンカムイに登場する永倉新八とは土方歳三と同じく元新撰組のメンバーです。この永倉新八は実際に存在した人物であり、新選組ファンの中でも高い人気を博しています。そんな永倉新八は漫画ゴールデンカムイにおいて樺戸集治監で剣術師範を担当しており、監獄に務める看守たちに剣術の指導を行っています。

この永倉新八の強さは土方歳三に匹敵するとまでいわれています。そんな永倉新八はゴールデンカムイの作中において樺戸集治監に収監された土方歳三と出会うことになります。実は永倉新八は新撰組の時から土方歳三を慕っており、収監された土方歳三を逃がそうとします。その後永倉新八は独立国家設立を企む土方歳三と共に行動し、数多くの人間を倒しました。

土方歳三は網走監獄においてのっぺら坊と出会い、アイヌ人が残した金塊の存在を聞きます。その際土方歳三だけのっぺら坊からアシㇼパの本当の名前や金塊の量を告げられました。金塊の量などは秘密事項であり、それを話したことはのっぺら坊が土方歳三を信頼している証といえるでしょう。またのっぺら坊は土方歳三が掲げる独立国家設立に賛同したから秘密事項を教えたという可能性もあります。

ゴールデンカムイに登場する犬童四郎助典獄はかつて箱館戦争で土方歳三に兄を殺害され、土方歳三に強い恨みを抱えています。兄を殺害されたことから犬童四郎助典獄は土方歳三を網走へ収監させ、牢獄の中に閉じ込めました。これは犬童四郎助典獄が自ら土方歳三を殺害するという執念の表れでした。おそらく今後ゴールデンカムイの展開において土方歳三と犬童四郎助典獄はぶつかり合うことになるでしょう。

漫画ゴールデンカムイの舞台となった明治末期において老人は幕末の武士であった可能性が極めて高いです。漫画ゴールデンカムイの作中において土方歳三は自分より若い相手と戦い、この名言を告げました。おそらく明治まで生きた幕末の武士はこの時代で誰よりも強いと考えていたことでしょう。土方歳三のこの名言は明治時代の人間より強く、老人を見た目だけで判断してはいけないということが分かるセリフとなっています。

これまで土方歳三は新撰組として数多くの戦場で刀を振るってきました。土方歳三にとって刀を使用して戦うことは非常に好ましいものになっています。兵器は鉄砲へと時代が進んでいるのですが、刀は日本古来から使用されている武器です。この土方歳三の名言は刀に対する誇りと古来より伝わる刀の偉大さが分かる名言となっています。

土方歳三は非常に優れた判断力の持ち主であり、戦いにおいて好機を一切見逃しません。戦場では好機を逃すと敗北へ直結します。漫画ゴールデンカムイの作中において好機を察知した土方歳三は突撃の合図としてこの名言を叫びました。また突撃をかける時は率いる兵士の心に火を点ける必要があります。土方歳三は突撃を命じる名言の中に部下の魂に火を点ける言葉を入れ、共に戦う仲間達を鼓舞しました。

漫画ゴールデンカムイに登場する土方歳三に関する感想では土方歳三がかっこいいという感想が非常に多く寄せられていました。ゴールデンカムイに登場する土方歳三は70歳とは思えない風貌をした人物であり、優れた判断力と戦闘力を兼ね備える最強の存在です。この最強ともいえる強さとかっこよさから土方歳三はゴールデンカムイの中でも特に人気を集めています。

漫画ゴールデンカムイに登場する土方歳三に関する感想では土方歳三の若い頃にドキッとしたという感想も寄せられていました。現在土方歳三は年おいてしまい、白髪と髭を生やした風貌となってしまっています。しかし過去の土方歳三は非常にイケメンであり、女性の読者はこの若い頃の土方歳三に魅了されることになりました。

漫画ゴールデンカムイに登場する土方歳三に関する感想の中では土方歳三のコスプレをしている方も見受けられました。上記でご紹介した通り土方歳三は非常にかっこいい老人であり、漫画ゴールデンカムイの中でも特に人気が高いキャラクターです。そのため多くのコスプレイヤーは土方歳三に注目し、コスプレをしていました。

本記事ではゴールデンカムイに登場する土方歳三について強さや金塊を探す目的、魅力などをまとめてご紹介しました。土方歳三はゴールデンカムイの主人公である杉元一佐ですら勝てないと思われているほどの人物であり、ゴールデンカムイで最強といっても過言ではありません。果たして今後土方歳三の目的は達成されるのでしょうか。本記事をご覧の皆様は今後も土方歳三の活躍にご注目ください。