2019年03月30日公開
2019年03月30日更新
ゴールデンカムイの牛山辰馬の強さの理由を考察!モデルは実在する?
漫画アニメ「ゴールデンカムイ」は、原作者・野田サトルに手掛けられた日露戦争終結後の明治時代の北海道周辺を舞台に描かれたバトル歴史ロマン漫画です。アイヌの歴史や狩猟グルメが忠実に再現された作品で評価が高く、人気を博しています。その「ゴールデンカムイ」に登場する牛山辰馬の強さが尋常でないと注目が集まっています。牛山辰馬はどのような人物なのでしょうか。モデルとされた不敗の柔道家・牛島辰熊について紹介しながら、牛山辰馬の強さやその理由などについて考察しまとめてご紹介していきます。
目次
ゴールデンカムイとは?
野田サトル原作の漫画「ゴールデンカムイ」の舞台は、明治時代末期、日露戦争が終結した直後の北海道・樺太です。主人公たちが金塊を巡りサバイバル・バトルを繰り広げる中で、アイヌの歴史や狩猟グルメ、戊辰戦争をはじめ、様々な歴史が描かれた物語になっています。そんな「ゴールデンカムイ」のあらすじはどのような内容なのでしょうか。
「ゴールデンカムイ」のあらすじを紹介しつつ、物語に登場する「不敗の柔道王」牛山辰馬に焦点を当ててご紹介していきます。牛山辰馬のモデルとなった柔道家の牛島辰熊も気になるところです。それでは、「ゴールデンカムイ」のあらすじと牛山辰馬の強さやその理由、モデルの牛島辰熊についてみていきましょう!
ゴールデンカムイの作品情報
日露戦争終結の冬の日、幼馴染の梅子の眼病治療のために北海道で砂金を取っていた元陸軍兵の杉元佐一は、アイヌの秘蔵の金塊の話を耳にします。そして、その直後に冬眠明けのヒグマに襲われそうになったところをアイヌ民族の少女、アシリパに助けられます。アシリパは杉元に、アイヌの人々を殺害したのっぺら坊がアイヌの金塊を盗んだという5年前に起きた事件の話をします。
アシリパは、その事件で父・ウイルクを亡くしていました。話を聞いた杉元は、梅子の治療費を得て、残りの金塊をアイヌの人たちに返還すること、ウイルクの仇討をすることをアシリパと約束し、2人は行動を共にします。その頃、アイヌの金塊を探している人物は他にもおり、陸軍第七師団歩兵第27聯隊所属の情報将校・鶴見中尉もその1人でした。
鶴見の目的は、日露戦争で活躍しながらも報われなかった者たちへ北海道制服を企んでおり、その軍資金を必要としていました。のっぺら坊は、捕らえられた網走監獄で仲間に金塊の場所を知らせるために、複数の囚人の体に刺青を掘って脱獄させました。その者たちが持つ刺青を揃えると金塊の在りかが分かるようになっています。金塊を巡る人々はその脱獄囚を追っていました。
脱獄囚の中には、戊辰戦争で死んだ土方歳三も含まれており、土方は、鶴見のやり方に従えなくなった陸軍第七師団を離脱した尾形百之助を用心棒にし、永倉新八と合流後、蝦夷共和国再興のため、金塊を追い求めます。杉元とアシリパは刺青を持った脱獄王の白石由竹と仲間になり、鶴見や土方の一行と交戦し、お互いに絆を深めながら残りの囚人たちを探します。
そして、杉元一行はアシリパの父・ウイルクの友人であるロシア出身のアイヌ・キロランケと出会い、同行することになります。キロランケの話によると、のっぺらぼ坊の正体はウイルクであると話し、それを聞いたアシリパはショックを隠せません。事実を確かめるべく、一行は網走監獄にいるのっぺら坊に会いに行きます。途中、陸軍第七師団の襲撃に遭った杉元たちは、土方一行と結託し、網走監獄潜入に成功します。
しかし、そこにいたのは影武者ののっぺら坊で、ウイルクではありませんでした。土方一行の目的は、杉元らを囮にして本物ののっぺら坊を撃つこと、陸軍団の狙いはのっぺら坊とアシリパを捉えることにあり、激しい攻防が繰り広げられます。偽物ののっぺら坊を作った犬童四郎助の後を追い、本物ののっぺら坊に出会った杉元は、のっぺら坊がウイルクであることを確認します。
その時、襲撃に遭い、ウイルクはアシリパに対面する前に死亡し、金塊の謎が解けるのはアシリパのみとなりました。アシリパは、父の足跡を追い、キロランケと白石、尾形と共に樺太に向かいます。それを知った杉元は第七師団と結託し、アシリパを追います。キロランケの目的の情報を得た杉元らは北樺太(ロシア領)最大のアレクサンドロフスカヤ監獄(亜港監獄)を目指すのです。
≪漫画アニメ「ゴールデンカムイ」の作品詳細≫
- ジャンル:冒険バトル/歴史ロマン/狩猟グルメ/アイヌ文化
- 原作:野田サトル
- 出版社:集英社
- 掲載誌週刊:ヤングジャンプ
- 発表号2014年38号-連載中
- 巻数:既刊17巻(2019年3月現在)
- アニメ放送期間:第1期:2018年4月-6月/第2期:2018年10月-12月
- アニメ話数:第1期:全12話/第2期:全12話
ゴールデンカムイの牛山辰馬の強さを考察!
牛山辰馬の強さ:クマを突き落とす
エセアイヌ村に滞在したは、ヒグマと対峙します。対峙した熊は、身動きが取れない状態でした。身動きが取れないとしても危険な状況に変わりはないのですが、牛山辰馬はそんな熊を見て怯むことなく、何百キロとあるヒグマを崖に突き落としたのです。牛山辰馬の肝が据わった強さが伺えるエピソードです。
牛山辰馬の強さ:鍛え方がすごい
「ゴールデンカムイ」の牛山辰馬のトレーニングには、大木に紐を括り付けて背負い投げの練習をする描写が印象的です。その他にも毎日60㎏の米俵を蹴り上げるなどの鍛錬を積み、辰馬の背中や腰の皮膚は固く、ナイフで刺されたくらいでは倒れないほどのタフで強靭な肉体を持っています。
毎日のハードな鍛錬で大人の男性も軽々と持ち上げるのはもちろん、暴走する馬の脚を足払いで止めるほどの力があります。網走監獄で死人が出るほどの厳しい労働仕事でも、「ここにいては体が訛る」といい、筋トレにもならないというような発言がされています。
牛山辰馬の強さ:男性ホルモンが多い
「ゴールデンカムイ」の牛山辰馬の強さには、男性ホルモンが多いことが上げられます。物語中、女性と定期的に性交しないと自分をコントロールすることが出来ないというエピソードが語られています。人妻には手を出さないポリシーがあるようですが、欲求不満になると理性のコントロールが効きません。
辰馬が見境なく女性を襲う面があることから、男性ホルモンのテストステロンが通常より多いと考えられます。テストステロンは性欲だけでなく、男性的な骨格や筋肉などを形成するのに重要なホルモンで、分泌量が多いほど男性的になるため強さの源といえます。
牛山辰馬の強さ:監獄や鉱山で瓦礫を持ち上げる
牛山辰馬の強さを印象付けるシーンには、網走監獄で瓦礫に挟まれたインカラマ達を救出する場面や、杉元たちが鉱山の中をトロッコで行く中、閉じ込められる危機的状況に追いやられた時に、牛山辰馬が瓦礫を持ちあげて救出する場面が上げられます。強靭な肉体の持ち主であることを読者に印象付けました。
牛山辰馬の強さ:集中力と執着心がすごい
牛山辰馬の強さの秘密には、「こうだ!」と思ったらそのことに集中し、結果にも執着する一面があるようです。それは、一切の妥協を許さない、常に自分の肉体や技術を磨くトレーニングをしている姿からも伺えます。また、逃亡するターゲットを執拗に追いかけ、迷宮のホテルで何枚もの壁を突き破ってまでターゲットを捕えようとする、牛山辰馬の気迫の凄さからも集中力と執着心が感じられるようです。
牛山辰馬の強さ:柔道耳がある
牛山辰馬の耳には大きな膨らみがあります。柔道などの格闘技をしている人に見られる柔道耳というものです。寝技をすることで床に擦れて毛細血管が破壊され血が溜まり、そのまま固まるとなる耳の状態です。耳の状態を見れば格闘技経験者か見分けがつくようで、どれだけやり込んでいるかも分かるようです。かなりやり込まないと柔道耳にはならないようで、その柔道耳を持つ牛山辰馬はかなり鍛錬した強者と言えます。
牛山辰馬の強さ:ヒグマに柔道で勝利
「ゴールデンカムイ」の物語中で、檻が壊れて脱走した熊に刺青を持った囚人の老人が捕まり、牛山辰馬が熊に近づきキレイに大外刈りを決めて熊を追いやる場面が描かれています。不死身と言われた主人公の杉元でさえ、ヒグマに苦戦を強いられていたにも関わらず、あっさりとヒグマを撃退してしまった怪力の牛山辰馬の、驚異の強さが発揮された名エピソードです。
牛山が倒したヒグマの強さとは?
ヒグマとツキノワグマの違い
ヒグマは大きいもので体長3mにまでなり、日本で断トツに大きい動物と言われています。体毛はこげ茶に近い色をしています。ツキノワグマは、体長1.5mで体重150㎏ほどです。体毛は黒く、胸元に月のような白い模様が入っていることからツキノワグマと呼ばれています。大きさも見た目も違うので判別が付きやすいようです。
ヒグマの生息地は?
ヒグマは日本では北海道にのみ生息しており、ツキノワグマは本州と四国地方に生息しています。大昔には本州にもヒグマが生息していた形跡が見られるようですが、「ゴールデンカムイ」の舞台である明治時代には既に本州には生息していないことが分かっているようです。
ゴールデンカムイの牛山辰馬のモデルとは?
牛山辰馬のモデルは柔道家の牛島辰熊
「ゴールデンカムイ」の牛山辰馬のモデルは、伝説の柔道家の牛島辰熊と言われています。牛島辰熊は明治から昭和にかけて活躍した柔道家で、明治神宮大会3連覇、昭和天覧試合準優勝の経歴を持ち、圧倒的な強さと気性の粗さから「鬼の牛島」と呼ばれた人物です。牛山辰馬は牛島辰熊に似通う部分が多数あり、牛島辰熊がモデルとなったという説が濃厚と考えられています。
牛山のモデル説:名前が似ている
「ゴールデンカムイ」の牛山辰馬のモデルが牛島辰熊という理由に、2人の名前が似ているということが上げられます。牛島辰熊と牛山辰馬に共通してしている文字が「牛」と「辰」です。2つの名前を並べて見比べた時にも名前の雰囲気が似ています。
牛山のモデル説:あだ名がほぼ同じ
そして、名前に関してもう1つ言えるのが、「ゴールデンカムイ」の牛山辰馬と牛島辰熊のあだ名がほぼ同じなことです。牛山辰馬は、「不敗の牛山」と呼ばれています。牛島辰熊は「鬼の牛島」と呼ばれていましたが、「不敗の牛島」とも呼ばれていました。名前に関して2つも似通う部分があるのは、決して偶然ではないでしょう。
牛山のモデル説:牛島辰熊の大木打ち込み
土方歳三の一味で刺青を持った牛山辰馬が、土方の隠れ家で柔道の稽古に励み、大木に打ち込む場面が見られます。この柔道の修行法は、牛島辰熊の修行法の1つにもあり共通しています。物語の中の牛山辰馬の稽古時間は1日10時間以上とされています。牛島辰熊の稽古時間は、ほぼ1日中と言っていいほど過酷なものだったようです。
朝は60㎏あるローラーを引きながらの走り込みに始まり、深夜には大石を担ぎ大声を上げての筋トレなど並大抵の稽古量でないことが文献から伺えます。稽古にストイックな部分も「ゴールデンカムイ」の牛山辰馬と共通しているようです。
牛山のモデル説:見た目が似ている
また、牛山辰馬と牛島辰熊のひげを蓄え、彫が深い日本人離れした厳つい風貌も似ていることもモデル説の1つに上げられます。牛島辰熊の顔写真と見比べてみて下さい。そっくりなのが分かります。
牛島辰熊の愛弟子は鬼の木村
「不敗の牛島」と言われた牛島辰熊でしたが、病気をきっかけに体力の限界を感じ、牛島塾を開き後継者の育成に精を出します。そこで誕生したのが、牛島辰熊の愛弟子で15年間負け知らずの史上最強の柔道家・木村政彦です。現在でも格闘家界では木村政彦を知らない人はいないという程、後にも先にも木村を超える人物はいないと言われています。
木村の鍛え上げられた肉体は鋼鉄の様に固く、当たるととにかく痛いのだそうです。受け身を取れずに失神する人もおり、特に木村の大外刈りは対戦相手から嫌がられるほどです。握力計を握りつぶしたこともあり、人間とは思えないパワーの持ち主だったようです。
東条英機の暗殺未遂の実行犯
帝国陸軍の奇才、石原莞爾と交友があった牛島辰熊は、東条英機暗殺計画に関わり、自ら暗殺の実行犯役を駆って出ます。その暗殺計画は、青酸カリの入った瓶を投げて皆殺しにするもので、下手したら自分も犠牲に成り兼ねない危険な方法でした。日本のため、天皇陛下のために自分の命は顧みずにそれを実行しようとします。
計画の直前で、東条英機内閣が総辞職したためにその機会を失い、牛島辰熊は密告されて逮捕されてしまいます。その後、日本は東京大空襲に遭い、軍法会議で牛島辰熊の取った行動は国の為だったとされ、執行猶予が付き釈放されます。
ゴールデンカムイの牛山辰馬はかっこいい?
スーツが似合う紳士
鍛え抜かれたムキムキの体格をした牛山辰馬ですが、スーツをさりげなく着こなし、その姿で戦闘するシーンが見られ、読者の間ではカッコいいと話題となっているようです。一部では、「なぜ、あんなに暴れてるのにスーツにほつれ一つできないのか」と疑問に思う声も上がっているようですが、きっと昔のスーツは丈夫なんだろうなどと解釈を楽しむ読者もいるようです。
ここぞという場面で仲間を救出
絶体絶命のピンチという時にはヒーローの如く現れる牛山辰馬からは、どんな状況でも仲間を救出しようとする強い使命感が伺えます。牛山辰馬は「ゴールデンカムイ」の中で、無理な状況を可能にするスーパーマン的存在かもしれません。
女性にはとても優しい
基本的に女性大好きの牛山辰馬は、女性には無条件で優しいようです。アシリパの料理にも嫌な顔せずに付き合い、インカラマや家永カノを危険なことから守る姿も目立っているようです。
ゴールデンカムイの牛山辰馬のアニメ声優は?
牛山辰馬のアニメ声優は乃村健次
≪乃村健次のプロフィール≫
- 愛称:ノムチン/ノムケン
- 出生地:岡山県
- 生年月日:1970年7月23日
- 年齢:48歳
- 血液型:O型
- 身長:184cm
- 体重:85㎏
- 職業:声優
- 事務所:アクセント
牛山辰馬のアニメ声優・乃村健次の出演作品
≪乃村健次の主な出演作品≫
- 「CSI:マイアミ8~」ウォルター・シモンズ
- 「ターミネーター」サラ・コナークロニクルズ(ジェイムズ・エリソン)
- 「太王四神記」チュムチ
- 「インデペンデンス・デイ」リサージェンス(ディケンベ・ウンブトゥ)
- 「インフェルノ」クリストフ・ブシャール
- 「アイシールド21」大田原誠
- 「キン肉マン二世」バッファローマン/スカーフェイス
- 「BLEACH」ヤミー
- 「ファインディング・ニモ」ブロート
- 「ジョジョの奇妙な冒険」サンタナ/他多数
ゴールデンカムイに関する感想や評価
金カム1期の再放送を見て思ったこと。
— Noah@アニメ好きな占い師 (@noah_uranaishi) September 29, 2018
家永を助けた牛山に白石が「こんな奴生かしておく必要あるのか?」って言ってたけど、「生かしておいて大正解だよ!そうじゃないと杉元が!!!」Goodjobだよ牛山さん!アシリパさんの次に男前だわぁ〜(//∇//)#金カム #牛山辰馬 #白石由竹 #家永カノ
どんな状況でも仲間を助ける牛山辰馬の判断と、その行動力に感動する読者やファンが多いようです。女好きなところを覗けば、頼りがいがあって守ってくれる、側にいると心強い男性なのかもしれません。スーツを着こなしながら、戦闘するシーンもかっこいいとの感想も多数上がっているようです。
ゴールデンカムイの牛山辰馬の強さ・モデル考察まとめ
「ゴールデンカムイ」の牛山辰馬の強さなどについて考察し、モデルとなった牛島辰熊についてまとめてご紹介してきました。アイヌの歴史や料理などについて詳細に描かれた漫画として評価の高い「ゴールデンカムイ」です。物語の牛山辰馬は、登場人物の中で一番タフで強靭な肉体で怪力な強さを持つキャラクターのようです。今後も牛山辰馬の活躍に注目が寄せられます。是非、「ゴールデンカムイ」本編でその活躍をお楽しみください。