2019年06月27日公開
2019年06月27日更新
【SAO】赤薔薇の剣とはなに?ユージオの愛剣・青薔薇の剣の強さや能力を紹介
SAOのアリシゼーション編で登場した武器の1つが赤薔薇の剣です。その登場の大きな要素といえるのが神器青薔薇の剣とその保有者であるユージオの存在です。今回はSAOのアリシゼーション編で登場した赤薔薇の剣について、アリシゼーションの舞台であるアンダーワールドの大きな要素である完全武装支配術・記憶開放術などその能力や誕生の経緯、誕生後の扱われ方などを紹介していきます。
赤薔薇の剣を使うユージオとは?
SAOアリシゼーション編の作品情報
赤薔薇の剣について紹介する前やユージオについて紹介する前にまずは赤薔薇の剣が登場するSAOアリシゼーション編について簡単に説明しておきます。
SAOアリシゼーション編の概要
SAOアリシゼーション編は原作では9巻~18巻まで、外伝を含むと20巻まで展開されたSAOの中でも最も長いエピソードです。大きく分けてアリシゼーション編、アリシゼーション新章アンダーワールド大戦の2つの物語が展開されました。その長編エピソードはアニメ化の際にも2クールを2度の合計4クールにも及ぶ展開が発表されているエピソードです。
原作では既にアリシゼーション編全編に渡って敢行され、既に次のエピソードに突入済みで、アニメSAOアリシゼーション編は前半部分である「人界編」が2018年10月~2019年3月にかけて放送済み、2019年10月より後半部分、「大戦編」が放送予定となっています。
SAOアリシゼーション編のあらすじ
SAOの主人公キリトはそれまでに出来た繋がりから菊岡からの依頼でアンダーワールドと呼ばれるゲームのテストプレイを行っていました。ある日、ダイシーカフェでアスナを含む数人での談笑の帰り道、キリトはデスガン事件の実行犯の1人に襲われ昏睡状態に陥ってしまいます。キリトが次に目を覚ました時、キリトの意識はアンダーワールドにありました。
自発的ログアウト不可能というSAOのデスゲームと同じ状態に陥ったキリトは現実世界への帰還を目指して親しくなったユージオと共に世界の中心「セントラル・カセドラル」を目指す事になります。一方現実世界では搬送された病院からキリトの身体が消えた事でアスナら仲間が動き出すのです。
ユージオのプロフィール
ユージオはアンダーワールドでキリトが知り合う事になる人工知能です。元々キリトがアルバイトでログインしていた時にはキリトとアリスと幼馴染で幼少期を共に過ごした仲でしたが、キリトが襲撃後に意識を目覚めた時にはアンダーワールドの世界の管理者であるラースに機密保持と整合性の観点からキリトの記憶を失っていました。そんな状態で再びキリトと出会い共に「整合騎士」を目指す事になるのです。
これまでのSAOシリーズでのキリトは仲間はいてもソロプレイヤーという側面が強くなっていますがユージオは同性で年頃も近い始めて親友といえるような立場になるキャラクターです。その剣術の才は剣士としての経験を持つキリトが戦慄を覚える程で、SAOで最高の反応速度を持つキリトを持って「自分はすぐに追い抜かれるだろう」と言われます。実際、修剣学院ではキリトよりも上位に位置づけられていました。
その戦闘術のベースにあるのはキリトから教わったアインクラッド流(SAOのソードスキル)と傍付き騎士時代の傍付き相手、ゴルゴロッソの流派、バルティオ流の2つです。またティーゼとロニエが襲われる危機的状況で2人を助けるべく禁忌目録を破って剣を抜き2人を襲うウンベールの腕を切断した事から実質的に最初の高適応性人工知能ALICEとなりました。
ちなみに容姿的には亜麻色でふわっとした髪に緑眼で少しだけキリトより背が高く、細身ながらもしっかりと筋肉も持ち合わせています。キリトが黒を好むようにユージオは灰色が少し入った藍色の服を着ている事が多くなっています。性格は温厚で努力家でキリトに対してツッコミを入れる事も多いです。また元々は非常に生真面目な性格で目上の人はもちろんそうではない人にも敬意を持って接します。
ユージオの愛剣・神器は青薔薇の剣
そんなユージオの愛剣がアンダーワールドに存在する伝説の剣で神器の青薔薇の剣です。青薔薇の剣自体は元々ユージオ達が住むルーリッド村の北の洞窟にあるとして幼少期から登場していましたが、キリトが再度ログインした際にはユージオが3ヶ月もかけて持ち帰っておりユージオの元にありました。3ヶ月もかかったのはアンダーワールドにある「オブジェクトコントロール権限」という数値の為です。
出典: https://festy.jp
この数値はアンダーワールドに存在する全てのものに設定されており、その数値以上の物を扱う事が出来ません。ユージオはキリトと共に洞窟でゴブリンを倒した結果、オブジェクトコントロール権限が挙がって神器である青薔薇の剣が扱えるようになります。この神器・青薔薇の剣が今回紹介する赤薔薇の剣誕生の重要な要素となります。
青薔薇という名前の通りアニメで描かれた際には氷のような光沢のある水色と薔薇の意匠が入った形でしっかりとその名前を再現する形で登場しています。
赤薔薇の剣とはなに?
赤薔薇の剣①アドミニストレータとの死闘で登場
ユージオの愛剣青薔薇の剣とよく似た名前を持つ赤薔薇の剣ですがその赤薔薇の剣が登場したのはアリシゼーション編中盤の山場であるアドミニストレータ戦です。キリトとユージオはセントラル・カセドラルに乗り込みそこでアンダーワールドの支配者といえる最高司祭アドミニストレータと戦う事になるのです。
アドミニストレータは整合騎士の記憶と人の命を宿したゴーレムを使役しキリトとユージオを苦しめます。カーディナルの力を受けて自身を剣に変え、ゴーレムを行動不能にする事に成功します。そのままアドミニストレータに挑みかかるユージオでしたが右腕に致命傷こそ与えますが元になった青薔薇の剣と共に身体を真っ二つにされてしまうのでした。
赤薔薇の剣②ユージオの魂の一振り
そんな状態になったユージオが本来は管理者であるアドミニストレータとカーディナルしか使えないはずの「物質組成変換」を使い折れた青薔薇の剣、そして流れ出る自らの血を使って生成されたのが赤薔薇の剣の剣です。ユージオはその赤薔薇の剣の剣をキリトに託し、二刀流のキリトが復活する事になるのです。赤薔薇の剣が赤いのはその素材としてユージオの血を使用している為です。
余談ですが、赤薔薇の剣になった時点で神器である青薔薇の剣の能力、完全武装支配術・記憶開放術がどうなっているのかは不明です。赤薔薇の剣でいる間キリトはこれらの能力を使う事なく戦った為、青薔薇の剣とは別に固有の能力があるのか、或いはあくまでも見た目が変わっただけで青薔薇の剣の能力を継承している可能性もあります。
青薔薇の剣の強さや能力
強さや能力①完全武装支配術
アンダーワールドの世界にある神器には武器の性能を引き出す完全武装支配術、元の存在の力を再現して解放する記憶開放術があり、神器である青薔薇の剣にもこの力が宿っています。青薔薇の剣の完全武装支配術は氷の鎖を作り出し縛った相手の天命を減少させる(リソースを放出させる)能力です。この能力は青薔薇の剣の元になっている永久氷塊と青薔薇がそれぞれ司っている「凍らせる事」と「命を咲かせること」を表現しています。
青薔薇の剣はその素材のベースとなっている物が2つある為この能力を2つ持っていますが登場している神器の中でも2つの能力を持っている神器は珍しい存在です。
強さや能力②記憶開放術
青薔薇の剣の記憶開放術は完全武装支配術の特性をより強化したもので、操る冷気は周囲を一瞬で凍らせられる程になり、氷そのもので相手を縛る事が出来るようになります。その威力は高く、ベルクーリとした対峙した際には浴場のお湯を一瞬にして凍らせた上で天命を吸い取るコンボを使用しています。
余談ですが、この青薔薇の剣の能力は同じ神器である夜空の剣の能力と抜群に相性が良く、天命を放出させる青薔薇の剣に対して空間の神聖力を吸収する能力を持つ夜空の剣と合わせて、放出させた天命を再吸収するというチートじみた戦術を使う事が出来るようになります。
赤薔薇の剣とユージオのその後
その後①ユージオの死
ユージオから受け取った赤薔薇の剣と自身の持つ黒いのを使い二刀流となったキリトは心意の力でSAO時代の黒の剣士キリトとなりアドミニストレータを倒す事に成功します。一方で赤薔薇の剣はアドミニストレータに致命傷を与えた後、元の青薔薇の剣に戻ってしまいます。キリトは胴体が真っ二つになってしまったユージオを治療しようとしますがユージオの傷を直す事は出来ませんでした。
そうなることを予期した上での行動だったユージオはキリトに青薔薇の剣を託し、さらにはキリトの持つ名前を持たない黒い神器に「夜空の剣」と名前を付けて、「僕たちは永遠の親友だ」という言葉を残して息を引き取ってしまいました。この事はキリトの心に深い傷を与える事になります。
その後②キリトへ受け継がれる
キリトにとってユージオの死は精神的なダメージが大きく、廃人同然になってしまいます。しかしそれでもキリトは2つの剣を手放そうともしませんでした。そんなキリトが目覚めるきっかけとなったのが青薔薇の剣に宿っていたユージオの思いでした。赤薔薇の剣になった時の影響かユージオの思いが宿っていたのです。ユージオの思いも受けて再び立ち上がったキリトは夜空の剣と青薔薇の剣を手に再び戦いに挑む事になります。
キリトは以降のアンダーワールド大戦での戦いで青薔薇の剣の完全武装支配術記憶解放術も使いこなし、さらには夜空の剣の完全武装支配術・記憶解放術も使って敵を倒していくのです。
その後③ティーゼに受け継がれる
アンダーワールド大戦でキリトとアリスと再会したキリトとユージオの傍付き騎士だったロニエとティーゼ。中でもユージオの傍付き騎士だったティーゼはユージオを慕っていただけにユージオの死を聞かされた時に自失状態になります。しかしキリトの持つ青薔薇の剣からユージオの意思を感じ取ると再起し戦争では最後までキリトを支える存在となりました。
戦争終結後、ティーゼはロニエと共に見習いを経て整合騎士になります。ティーゼが整合騎士になった正式な叙任の際、キリトは青薔薇の剣をティーゼに預けるのでした。ちなみに余談ですがティーゼの整合騎士としての名前は「ティーゼ・シュトリーネン・サーティツー」でユージオの番号を引き継いでいます。これは意図的なものではなく偶然で作中でその事実を知っているのはキリトだけです。
赤薔薇の剣やユージオに関する感想や評価
ここからは既にSAOアリシゼーション編を視聴した人の赤薔薇の剣に関する感想を紹介していきます。アリシゼーション編全体で見ても登場は僅かな赤薔薇の剣ですがそのエピソードもあって非常に感想も多いです。
赤薔薇の剣はユージオの血で出来てるミラクルソードなのでえげつないなんて言っちゃダメだ(言った)
— 月森うさこ🐰🐢 (@tsukimoriusako) June 24, 2019
これ凄いんだよ、アリスも言ってたけど出来るの世界で二人アドミンとカーディナルだけだったやつ、物質組織変換はまさに奇跡の御業…ユージオしゅごい ! !
赤薔薇の剣はその誕生の経緯から泣けるという人が多く、ユージオの想いを受け取ってキリトが黒の剣士に戻って戦うエピソードも相まって感動的だったとする人が多いです。一方で本来ユージオに出来るはずがない物質組成変換を行った事でユージオの思いの強さを感じる人も多いです。
今更やけどsaoの青薔薇の花言葉は
— RIA (@_ristria_) April 13, 2019
「奇跡」「不可能」の2つの意味があってユージオは剣になり奇跡を起こしたけども最終的にアドミニストレータを倒すことは不可能だったけど
ユージオの血を吸った赤薔薇の剣→赤い薔薇をキリトに一本渡した赤い薔薇の一本の花言葉は「あなたしかいない」
さらに元になった青薔薇の剣と赤薔薇の剣をあわせてその花言葉が名称と物語に反映されているという声もあります。特に赤薔薇の剣の「あなたしかいない」という花言葉はユージオがずっと抱いていたキリトへの英雄視の思いでもあり親友としての思いでもある為、まさにこれしかない名前だとする声も多いです。
【SAO アリシゼーション 】最終話視聴。
— ブレッザ @青ブタ 劇場へ! (@RGM89S_J) April 6, 2019
二刀流のキリト。赤薔薇の剣、夜空の剣。キリトとユージオの対話と最後の回想で涙が…。抗うことの大切さ。やっぱり凄いなSAO。
運命に抗ってゆけ! #sao_anime pic.twitter.com/74X61qZkvv
赤薔薇の剣が登場したのはSAOの中でも最長のエピソードであるアリシゼーションの中でもアドミニストレータとの戦いだけの特別な剣です。元々キリトが持っていた後に夜空の剣とユージオが名付ける剣と合わせた二刀流、さらにはSAOの姿に戻るキリトという展開も相まって特別感が強くその象徴とも言える赤薔薇の剣とこのエピソードをセットで考える人も多くなっています。
赤薔薇の剣についてまとめ
赤薔薇の剣は神器青薔薇の剣とユージオの思いが1つになって作られた特別な剣です。その登場はアリシゼーション編の中でも極わずかではありますがアリシゼーション編中盤の見せ場といえる象徴的なシーンで強いインパクトを残しました。その赤薔薇の剣の特別感はSAO時代の姿に戻っても違和感のないものと言えます。
神器である青薔薇の剣が元になっているだけにその能力は高く、完全武装支配術等は使われていませんが高い攻撃力を有しています。赤薔薇の剣の登場はそれまでの流れも知っているとより感動的なシーンでもあるのでまだSAOアリシゼーション編を視聴していないという人はぜひ1度視聴してみてはいかがでしょうか?