2019年06月22日公開
2019年07月15日更新
【ブラッククローバー】フィンラルと弟ランギルスの過去とは?魔法や強さも考察
ブラッククローバーは、仲間との深い絆が魅力的なファンタジー作品です。そこで、仲間の一人であるフィンラルですが、フィンラルは女の子が大好きでナンパばかりのキャラクターです。しかし、内面的に乏しいキャラクターかと思いきや、回想シーンで明らかになった過去によってやさしさと器の広さを兼ね揃えた魅力的なキャラクターであることが分かりました。そこで、フィンラルと弟ランギルスとの過去を紹介し、魔法の強さまでを考察しています。
フィンラルとは?
フィンラルは主人公のアスタと同じ黒の暴牛に所属するキャラクターです。変人揃いの黒の暴牛メンバーの中ではまともな性格をしていますが、その性格は回想シーンで明らかになった壮絶な過去と深く関係し、さらには使える魔法にまで影響しています。そこで、ブラッククローバーの簡単な作品詳細からフィンラルの過去まで迫っていきます。
ブラッククローバーの作品詳細
ブラッククローバーは、田畠裕基によるファンタジー漫画です。2014年から「少年ジャンプNEXT‼」のVol.2で読み切りとして連載後、2015年12号で週刊少年ジャンプから連載が開始された作品となっています。連載開始後はわずか1クールで2連続センターカラーを取り、既刊の20巻(2019年6月時点)まで高い人気を誇っています。話数単位が「ページ〇」でブラッククローバーの略称は「ブラクロ」です。
フィンラルのプロフィール
フィンラルのキャラ設定
- 名前:フィンラル・ルーラケイス
- 誕生日:2月6日(21歳)
- 身長:173㎝
- 血液型:A型
- 所属:黒の暴牛
- 魔導書:三つ葉のクローバー
- 階級:一等下級魔法騎士
フィンラルは主人公であるアスタと同じ黒の暴牛団に所属しており、希少な空間魔法の使い手です。そのため、黒の暴牛団団長であるヤミと行動を共にし、ヤミからは「俺のアッシー君」と言われ日常的にこき使われています。そして、任務に支障をきたすほど女の子が大好きなので、休暇のたびにナンパをしていますが、ことごとく断られています。
フィンラルの人物像
極度の女好きというものの、変人揃いの黒の暴牛の中では比較的フィンラルはまともな性格の青年です。しかし、戦闘においてはかなり臆病な面があり、海底神殿で最強の三魔眼の一人ヴェットとの戦いまではすぐに逃げたり、泣き言をわめいたりしていました。黒の暴牛では他のメンバーよりも在籍が長いようで、メンバーから雑な扱いを取られると先輩だと主張するのですが、優しい性格なためか無視されている場面が多いです。
ただ、フィンラルは攻撃空間魔法に特化した魔法使いを多く輩出している名門貴族の出身です。空間魔法で攻撃ができないフィンラルですが、空間魔法の正確さや瞬発力に関してはヴェットも苦戦を強いられるほどで、主人公であるアスタとの協力戦においては大活躍をしています。そして、フィンラルはこの一戦により黒の暴牛そのものを最強にすると決意しています。
フィンラルの声優
フィンラルの声優は福山潤さんです。1997年に「月刊Asuka」のラジオCMナレーションへ出演してデビューを果たしました。1999年に青二ジュニアを退所後、ぷろだくしょんバオバブに移籍。アニメの初主演は「無敵王トライゼノン」で神威章役として出演しています。主な出演作としては「キングダム」の嬴政や「甘城ブリリアントパーク」の前屈みトリケン、「青の祓魔師」の奥村雪男などがあります。
ランギルスのプロフィール
- 名前:ランギルス・ヴォード
- 誕生日:9月27日(20歳)
- 身長:166㎝
- 血液型:O型
- 所属:金色の夜明け団
- 魔導書:三つ葉のクローバー
- 階級:一等上級魔法騎士
フィンラルの弟ランギルスは幼少期から魔法の才能を開花させ、ヴォード家の当主候補になっています。しかし、フィンラルとは違い性格に難があり、尊大で傲慢なのが特徴。金色の夜明け団の副長でありながらも非常時には市民を犠牲にしようとするのです。この性格面から弟ランギルスは周りから好かれないため、周りから好かれるフィンラルに対してコンプレックスを抱き続けています。
フィンラルはイケメン?
弟のランギルスは魔法の才能がないフィンラルに対してバカにし続けています。一方でフィンラルは弟ランギルスとの能力差に引け目を感じており、言い返すこともしません。このような過去からフィンラルの上っ調子の性格が形成されたとも言えますが、黒の暴牛メンバーがバカにされた場合は言い返しており、仲間思いな一面が垣間見えます。そのため、実は外見に限らず性格もイケメンキャラクターだといえるでしょう。
フィンラルと弟ランギルスの過去とは?
過去①母親からの一言
フィンラルと弟ランギルスの過去はブラッククローバーの14巻にて明らかになりました。二人は兄弟の設定ですが、実はフィンラルは本当の母親を幼少期で亡くしており、二人の母親は違うようです。というのも、フィンラルが家から出ていくまでの間に弟ランギルスの母親から「あなたはね私の子じゃないの」と言われているからです。
そして、弟ランギルスは運動も魔法もフィンラルよりも優れており、ランギルスだけは両親から期待され、一方でフィンラルはランギルスに何1つ勝てる分野もないので、両親からはバカにされ続けていました。このような苦心を味わう経験も現在のフィンラルの性格に結び付いています。
過去②許嫁
ヴォード家の許嫁であるフィーネスが、弟ランギルスのコンプレックスを決定的なものにしました。フィンラルはフィーネスに惚れています。一方でランギルスはフィーネスのことをあまりよく思ってはいませんでしたが、フィンラルに対するコンプレックスを増大させるきっかけを生み出します。ある日ランギルスはフィンラルとフィーネスの会話を聞きます。その内容はフィンラルの方がフィーネスにとっては優しい騎士というものでした。
過去③プレッシャー
フィンラルは母と父に才能が無いことからバカにされていましたが、弟ランギルス自身も母と父に自分自身についてではなく能力を褒めていることに気が付いています。さらに、ランギルスは能力を抜きにすると周りからの評価は低いため、友達もいない状態です。そこで、ランギルスはフィンラルに運動や勉強、魔法など能力面でフィンラルに勝ち続けなければ両親からも愛されることが無いと恐れ、プレッシャーを感じ続けていました。
過去④優しいフィンラル
フィンラルはランギルスや両親にバカにされながらも、なおランギルスに対して優しく接しています。しかし、フィンラルは周りに対して優しく接するからこそ友達から愛されているのです。そんなフィンラル自身を憎んでいるランギルスはさらに憎しみを増大させていました。ロイヤルナイツ戦では三魔眼と同じ魔力を使った際に、ランギルスを心配したフィンラルは、止めようと一騎打ちをしかけます。
そこで、フィンラルは「母親は違うけど…やっぱり俺達は兄弟だ!」と言っており、ランギルスからどんなにバカにされようがお構いなしに優しく接するフィンラルが描かれています。また、「ランギルスは本当は優しいヤツだけど、両親からのプレッシャーのせいでトゲトゲしくなっているだけだ」と心配しているのです。
過去⑤アスタとバトル開始
ロイヤルナイツ戦でフィンラルとランギルスは一騎打ちをしましたが、フィンラルはランギルスに負けてしまいます。そこで、フィンラルを憎んでいることから、フィンラルにトドメを刺そうとしますが、アスタと魔法帝から止められます。
そんなランギルスに対してアスタは、憎まれ口をたたかれながらも、なお相手を気遣うフィンラルの方が本物の魔法騎士だと言い、ランギルスはアスタにキレます。そして、ランギルスとアスタのバトルが開始される事となりました。
フィンラルの魔法や強さ
フィンラルは戦闘シーンでサポートに徹することで目覚ましい活躍を見せています。ただ、フィンラル自身が攻撃を行うことはありません。そこで、フィンラルの魔法の強さを特徴から、使い方までを取り上げて解説しています。
フィンラルは空間魔法の使い手
魔法①堕天使のはばたき
フィンラルの空間魔法には、球状で飛ばすタイプの空間魔法「堕天使のはばたき」という技があります。この魔法を食らった場合は別の場所へ強制的に移動させる強さを持っており、さらに追跡機能や弾数の調整までが可能なようです。
魔法②堕天使の抜け穴
黒の暴牛のヤミ団長から日常的に使わされている空間魔法に「堕天使の抜け穴」があります。この魔法は空間と空間を繋ぐことによって、繋いだ空間を通り移動することができます。任務前には欠かせない魔法ですが、ヴェットとの戦闘においてはアスタを八方から出現させることで俊敏性に優れた攻撃を繰り出すことができたので、戦闘においては使い方次第でさらなる強さを発揮する魔法だと言えます。
空間魔法のルール
フィンラルの空間魔法には使い手次第で「ルール」の特徴が異なります。そこで、フィンラルが使用する場合のルールとしては2つ。一つ目は「一度足を運んでマーキングを行わなければならない」、二つ目が「他人が作った空間内では、マーキングをしている場合でも空間を繋ぐことができない」。以上2つのルールですが、おそらく空間魔法での攻撃タイプとサポートタイプで異なる可能性があります。
フィンラルの強さ
フィンラル自身の強さとしては、これまでに使用した空間魔法の使い方から強さを図ってみましょう。これまでに使用した方法が以下です。
- フィンラル自身の移動
- 仲間の移動
- 相手を別の場所に飛ばす
- 空間ごと削り取る
- 空間を発生させて内側に閉じ込める
戦闘では主に自分自身と仲間の移動をしてサポートに徹した使い方をしています。しかし、相手を別の場所に飛ばす魔法の強さに関しては、攻撃魔法に特化していなくても十分危険な強さを誇るといえるのではないのでしょうか。もし、フィンラルが魔法属性を考慮して危険地帯に相手を飛ばしたのであれば、相手が実力者であっても無事では済まされないと考えられます。
フィンラルが王撰騎士団に入る可能性は?
王撰騎士団選抜試験で活躍
王撰騎士団選抜試験ではサポート側に徹した戦い方で活躍しました。戦況の把握と精確なタイミングで味方を空間移動させ、味方が全力で攻撃できるような状況を作り出しており、この戦い方はサポートを受ける味方に限らず、観客も優れていると見込んでフィンラルを絶賛する人が多くいました。また、弟ランギルスとの戦闘においては、ランギルスの超攻撃的な攻撃に対して魔晶石を死守しようとする姿勢も見られました。
フィンラルは攻撃魔法不可
フィンラルはサポートに徹する場合はかなりの強さを発揮するのですが、同時に攻撃魔法が使えないので、致命的な弱点までが存在しています。ただ、王撰騎士団選抜試験では、「堕天使のはばたき」を使うことで弱点を克服しようとします。
しかし、白夜の魔眼との戦いでは堕天使のはばたきで別の場所に飛ばしたとしてもすぐに戦場に戻ってくる可能性が高く、効果的だといは言えません。そのため、弱点があるゆえに王撰騎士団メンバーを選ぶ際はマイナス評価になる可能性が高いです。
空間魔法は希少?
空間魔法はフィンラルのサポートといいランギルスの攻撃といい、非常に強力な魔法であることが分かります。しかし、空間魔法を使いことができるのは限られていることから、フィンラルの空間魔法は希少なのです。
そこで、希少性の高さからフィンラルが選抜される可能性が見込めます。ただ、フィンラルはランギルスの戦いでかなり負傷しており、魔法帝に従える人物「コブ・ポルタポルト」がいたことで、王撰騎士団はこの人物が変わりに入団してしまいます。
フィンラルに関する感想や評価
感想:フィンラルのために皆が必死になるのが感動した!
このシーン鳥肌立った。
— ゆーき。@sing民 (@yu__k11221sing) June 20, 2019
フィンラルの為にみんな…
最高だよ。
あー夜ふかし。#ブラッククローバー pic.twitter.com/RvVcI5BGva
王撰騎士団選抜試験での感想です。ランギルスがフィンラルにとどめを刺そうとしますが、黒の暴牛の仲間、アスタ、ラック、マグナがランギルを止めています。普段は本気の顔を見せないラックまでもが凄い剣幕で止めにかかっており、フィンラルがみんなに愛されているのが分かります。
感想:ランギルスの過去と無意識の裏切りとの関係性
ブラッククローバー 81話
— でぃの ⋈@趣味垢 (@J_DinO_Sub) May 1, 2019
無意識の裏切り者、それランギルスかな?フィンラルを殺害しようとしていた刹那、止に入るアスタ達、なぜか静観しているように見える魔法帝、何かあるんだろうね。ザラの過去回想と貴族に対する憎悪が生まれたわけ。ランギルスに一矢報いようとした時に次回ですよ。次回はよ。 pic.twitter.com/haXu9rhKdL
王撰騎士団選抜試験では、選抜以外にももう1つの目的がありました。その目的は無意識の裏切りというもの。そこで、ランギルスの信憑性が高くなってきましたが、無意識というのはフィンラルへの憎悪が関係しているのかと考察されています。確かに回想との関係性が深い可能性が高いといえるでしょう。
感想:フィンラルの魔法は強い!
めちゃくちゃやさしい性格がゆえに攻撃的空間魔法を覚えられなかったという経緯を持つが、フィンラルが使う空間魔法はトンデモレベルで超強いので、そこまで「大変やなぁ」って気分にならない。ヤミ団長がいるトイレに飛ばす空間魔法は攻撃的空間魔法に分類されるはず。
— カスミツキ2 (@kasumitukisono2) August 30, 2018
フィンラルの空間魔法はとんでもない強さを誇っているとの声があります。フィンラルの性格から攻撃空間魔法を使えない弱点が存在していますが、堕天使のはばたきは攻撃魔法に分類され、今後はサポート以外でも攻撃的な使い方も期待できるといえるでしょう。
フィンラルと弟ランギルスの過去まとめ
フィンラルは上っ調子な性格で内面的に乏しいキャラクターかと思いきや、フィンラルと弟ランギルスとの回想シーンから、悲劇ともいえる過去が明らかになり、フィンラルは器が広く魅力的なキャラクターであることが分かりました。そして、フィンラルは「黒の暴牛を最強にする」と決意することから、今後ますます活躍が期待できるといえるでしょう。是非、本記事をきっかけにフィンラルの魅力に迫ってみてください。