2019年06月23日公開
2019年06月23日更新
ヴェルダナーヴァ(星王竜)が創造した世界を解説!4体の竜種とは?
転スラに登場する星王竜ヴェルダナーヴァとは最古の竜種であり、転スラの世界を創造したといわれているキャラクターです。かつて星王竜ヴェルダナーヴァは当時最強を自称していた魔王ギィと戦い、人間を抑える調停者を任せます。その後ヴェルダナーヴァは勇者ルドラの妹であるルシアとリムルの友人であるミリムという子供を生み、この世を去りました。本記事ではそんな世界を創造したヴェルダナーヴァについて創造した世界や4体の竜種などをご紹介していきます。
目次
ヴェルダナーヴァが登場する転生したらスライムだった件とは?
転生したらスライムだった件の作品概要
転スラこと転生したらスライムだった件とは「小説家になろう」で連載されていた同名作品に修正を加えて2014年に刊行された伏瀬によるライトノベル作品です。元々「小説家になろう」で評価得ていたことから転スラは2017年に累計発行部数200万部を記録する人気を集め、2015年には漫画が制作されました。また転スラは2018年にアニメ化されたことによって人気が更に爆発し、2019年には累計発行部数1200万部を記録しました。
転生したらスライムだった件のあらすじ
現実世界でサラリーマンをしている三上悟はある日通り魔に刺され、スライムの姿で異世界に転生されてしまいます。ゲームでいう雑魚キャラのスライムになったことに不満を感じるものの、三上悟は異世界の生活を楽しむことにします。するとその中で三上悟は竜種ヴェルドラと出会い、リムルという名を与えられます。そしてスライムのリムルは外の世界へ旅たち、ある伝説を創造していくことになっていくのでした。
ヴェルダナーヴァ(星王竜)が創造した世界を解説!
世界創造の詳細
転スラに登場する星王竜ヴェルダナーヴァは世界で最古といわれる竜種であり、数億年もの年月をかけて知的生命体を生み出し、世界を創造しました。しかし星王竜ヴェルダナーヴァはギィとある取引をした後、人間との間にミリムという子供を作る大罪を犯してしまいます。そんなヴェルダナーヴァが創造した世界とはどういった世界なのでしょうか。ここからはヴェルダナーヴァの創造した世界についてご紹介していきます。
ヴェルダナーヴァが創造した世界
出典: https://wired.jp
ヴェルダナーヴァの創造した世界とはキリスト教の経典でもある創世記と酷似しています。創世記で神は7日間かけて世界を創造し、数億年ですがヴェルダナーヴァは創世記のように世界を創造しました。また創世記の神は複数いてるといわれており、ヴェルダナーヴァにもヴェルドラ姉妹という複数の竜種がいます。なのでヴェルダナーヴァは創世記でいう神のような存在ではないかと考えられています。
創世記
創世記で神は1日目に地上と天を創造します。そして2日目には海と空を創造し、3日目には大地に宿る植物を創造します。4日目には昼と夜、太陽の時間を司る存在を創造し、5日目には大地に住む動物を創造します。その後神は6日目に人を創造し、最後の7日目に全ての世界を創造しました。この創世記の内容はヴェルダナーヴァの伝説と非常に似ており、おそらく創世記をモチーフにしたといっていいでしょう。
世界創造を比較
創世記は上述のように7日間という歳月をかけて神が世界を創造しました。一方ヴェルダナーヴァは自身の退屈を無くすために世界を生み出し、自身の思惑どうりに動く存在が欲しいという理由で人間を創造します。そして数億年かけて世界を創造したヴェルダナーヴァは最後に宇宙の終わりを見届けます。おそらく転スラの世界は宇宙であると考察でき、創世記と全く同じの手順で世界を創造したことが分かります。
疑問を考察
しかし世界が創造される前になぜヴェルダナーヴァは存在していたのでしょうか。またヴェルダナーヴァが神とすれば神という存在はいかなるものなのでしょうか。創世記において神は魂だけの存在であると記載されています。なのでおそらく特別な力を持つ竜種のヴェルダナーヴァは元々天界で魂だけの存在だったのではないでしょうか。なので世界が出来る前は霊体の姿であったヴェルダナーヴァだけが存在していたと考えられます。
ヴェルダナーヴァとその他の竜種
竜種①星王竜ヴェルダナーヴァ
星王竜ヴェルダナーヴァは転スラの最古で最強の竜種であり、この世を創造した存在といわれています。人類を創造したヴェルダナーヴァは人類が傲慢になることを恐れていました。そんな中ヴェルダナーヴァは自身が最強と思っているギィに戦いを挑まれ、ギィに圧倒的勝利を飾ります。そしてヴェルダナーヴァは自身の悩みからギィにあるお願いをします。
魔王を作った
星王竜ヴェルダナーヴァは自身に挑戦を挑んだギィに、人類の傲慢を防ぐ調停者としての役割を担ってもらうことにします。その際ヴェルダナーヴァはギィに魔王という階級を与えます。これによりギィは魔王となり、世界の調停者として君臨することになります。しかしこの最古の魔王ギィは勇者ルドラとある約束をし、世界中を巻き込む大戦争を起こすことになってしまいます。
子供(ミリム)がいる
ギィを魔王と任じた星王竜ヴェルダナーヴァはその後勇者ルドラの妹であるルシアに恋をします。そして星王竜ヴェルダナーヴァは竜種の禁忌である人間との子供を授かります。その子供こそ主人公であるリムルの親友ミリムです。しかし禁忌とされる子供ミリムを宿したことで星王竜ヴェルダナーヴァは生物と同じく寿命が誕生し、能力を全て失ってしまいます。これは子供ミリムが原因で神の座から降りたのも同然です。
子供ミリムを授かった星王竜ヴェルダナーヴァはヴェルダ・ナーヴァという名前になり、人間として生きます。ちなみに子供ミリムの本名はミリム・ナーヴァです。そして人間となったヴェルダナーヴァはそのまま寿命が尽き、子供ミリムを残して死亡します。しかし神は死んだものの、意思を受け継いだ子供ミリムはその後大きく成長します。また子供ミリムを宿したヴェルダナーヴァが死亡したことで竜種が子供を作るのを禁じられます。
竜種②暴風竜ヴェルドラ
末っ子の竜種
暴風竜ヴェルドラは3人姉弟の中で末っ子にあたる竜種です。暴風竜ヴェルドラは人類から恐れられているものの、姉弟の中で一番弱く、いつも自分をいじめる姉2人に怯えています。そんな暴風竜ヴェルドラはかつて勇者に洞窟に封印されてしまい、転生したリムルと出会います。その際ヴェルドラはリムルという名前を授け、リムルに捕食されます。その後リムルが覚醒魔王となったことで復活し、人間体でリムルと行動を共にします。
吸血鬼の魔王との関係
実は暴風竜ヴェルドラは過去に吸血鬼族が治める王国を滅ぼしており、吸血鬼の魔王であるルミナス・バレンタインに嫌われています。そのことを暴風竜ヴェルドラはルミナスに謝罪しようと試みます。しかしその際ヴェルドラは誤って魔王であることを明かしてしまい、更に仲が悪くなってしまいます。その後ヴェルドラは汚名を雪ぐため、シオンとルミナスが共闘している際に救援として駆けつけました。
リムルに捕食される
リムルは封印を解析するために洞窟にいた暴風竜ヴェルドラを捕食しました。暴風竜ヴェルドラは自身の封印を解析してもらうかわりに、リムルの魔力を補います。またリムルの中で暇な暴風竜ヴェルドラはリムルの中にある漫画を読んで影響され、漫画に登場する言葉を発言したります。
竜種③白氷竜ヴェルザード
最終決戦の祭で告白
白氷竜ヴェルザードは暴風竜ヴェルドラの姉にあたる竜種です。白氷竜ヴェルザードは両性具有の魔王ギィと共に行動し、ギィに恋をします。そして白氷竜ヴェルザードは最終決戦の祭で魔王ギィに告白します。その際魔王ギィはヴェルザードの好意を知っていると答え、しっかりとした返事をしませんでした。結局魔王ギィはヴェルザードの気持ちをどう受け取ったか不明なのですが、最後は仲良く帰郷する様子が描かれていました。
嫉妬していた
最終決戦で魔王ギィはクロエと戦闘になり、ギィはその戦いを楽しみます。しかし白氷竜ヴェルザードは楽しくしているギィに嫉妬をし、「嫉妬之王」というスキルを獲得します。これによりシオンは嫉妬という感情が無くなってしまいます。その後シオンはダグリュールとの戦いで「暴虐之王」というスキルを入手します。実はヴェルザードはヴェルダナーヴァの次に強いといわれており、その実力は非常に驚異となっています。
竜種④灼熱竜ヴェルグリンド
ギィとルドラのゲーム
灼熱竜ヴェルグリンドは暴風竜ヴェルドラの姉にあたる竜種です。かつて勇者ルドラは対峙した魔王ギィと、自身の駒だけを使用して世界の覇権を争うというゲームを行います。その際ヴェルザードはギィと行動し、灼熱竜ヴェルグリンドは皇帝となったルドラと行動します。しかし皇帝ルドラは灼熱竜ヴェルグリンドの能力を使用して転生を繰り返したことで、当時勇者といわれた実力は無くなっています。
ミリムに与えた護衛竜ヴェルガイア
星王竜ヴェルダナーヴァは子供であるミリムを守るため、護衛竜ヴェルガイアという竜種をミリムに与えます。この護衛竜ヴェルガイアはミリムが魔王となった時にカオスドラゴンへとなり、封印されてしまいます。そして魔王レオンはそのカオスドラゴンを殺害し、カオスドラゴンの前の状態に蘇生されることになります。そしてカオスドラゴンは護衛竜ヴェルガイアとして復活を遂げました。
ヴェルダナーヴァに関係するリルムとは?
異世界転生の原因
当初現実世界と転スラの異世界は全く関係の無い世界線と考えられていました。なので召喚の時に時空の歪みが発生したことで転生するといった内容になっていました。しかしルドラやガドラの設定を見ると、おそらく現実世界と異世界の魂は関係していると考えられます。実際転スラに登場するユニークスキルは転生した魂に合うスキルを獲得するといわれており、召喚の時の歪み以外にも多数の原因はあるようです。
疑問点
上記でユニークスキルは魂と見合うスキルとなるとご紹介しましたが、強い英雄願望を持つマサユキは勇者ルドラの魂の一つである幸運という全く関係の無いスキルを貰いました。書籍版で世界の言葉が聞こえてスキルが解放されたと指摘されており、おそらくマサユキはルドラを元に現実世界で構成されたと考えられ、元々スキルを持っていたところ、世界の声が響いてそのスキルが解放されたと考察できます。
魂循環システムがある?
転スラの作中でヴェルダナーヴァが全ての魂を循環するシステムを構築したことが明らかになりました。全ての魂というのは現実世界も含まれており、おそらくリムルのように一度現実世界で死亡することで異世界に魂が循環されると考えられます。実際現実世界の姿では異世界で行動することが出来ない状態となっており、たとえスキルを持っていたとしても魂は一度死ぬ必要があると推測できます。
世界についての情報
世界の種類
リムルが三上悟として住んでいた現実世界は物質界といわれ、死亡した後の世界を半物質界と呼ばれています。そして霊体だけの世界を精神界と呼ばれています。おそらくこの精神界こそヴェルダナーヴァが存在した世界であると考えられ、精神界には天使や悪魔のような存在がいてるのではないでしょうか。
世界の違い
物質界と呼ばれる現実世界の人間は魔素が極めて少なく、異世界で生きることが出来ません。おそらく現実世界で鬼や悪魔といわれる存在は異世界から転生した存在だと考えられます。一方異世界である半物質界は魔素が世界中に満ちており、そのことから悪魔や精霊などの存在が具現化されています。基本的に現実世界である物質化に行くことが出来ず、現実世界から来る際はその姿がリムルのように変えられて転生されます、
転移する方法
現実世界である物質界から異世界である半物質界に行く方法は、召喚された時に時空の歪みが生じたことで行くことが出来ます。一方上記でご紹介したように、異世界である半物質界から現実世界である物質界へは基本転生することが出来ません。
リムルのスキル
獲得スキル
リムルこと三上悟は異世界に転生された際に世界の声が響き、「捕食者」と「大賢者」というスキルを獲得します。そして「捕食者」というスキルは「暴食之王」へ、「大賢者」というスキルは「知慧之王」へと成長します。そして「暴食之王」というスキルと「知慧之王」というスキルが合わさることで「虚空之神」というスキルになります。
スキルから考察
最終的にリムルが獲得するスキル「虚空之神」にはかつてヴェルダナーヴァが持っていた「虚無崩壊」というスキルが含まれています。またヴェルダナーヴァは「捕食者」と「大賢者」が自身を構成する核となっています。リムルがこの二つのユニークスキルを獲得して転生を果たしたことを考えると、ヴェルダナーヴァの転生体こそ転スラの主人公であるリムルだと分かります。
ヴェルダナーヴァに関する感想や評価
元の魂はヴェルダナーヴァ説推すのであればどう考えてもギィがリムルに惹かれるのは必然であり運名では????
— 嘉部(カベ) (@kabetensura) May 25, 2019
(まあそうなればみんな惹かれるのは必然なんだけど)
転スラに登場するヴェルダナーヴァに関する感想ではリムルがもしヴェルダナーヴァの転生体であるとすれば魔王ギィとの関係も納得できるという感想が寄せられていました。魔王ギィは過去にヴェルダナーヴァと戦い、ヴェルダナーヴァに調停者としての役割を任されます。おそらく魔王ギィはリムルがヴェルダナーヴァの転生体であるからこそリムルに惹かれたのではないでしょうか。
全然ヴェルダナーヴァは愛というものを軽視するギィに1回は愛ってこんなんだよ、凄くいいんだよ。って語ってそう。
— 嘉部(カベ) (@kabetensura) May 27, 2019
そのおかげでギィは愛っていうことを自覚すると思うんだよね。
魔王ギィは強さだけを追い求め、愛というものを知りませんでした。一方ヴェルダナーヴァはミリムという子供を作るということから愛という感情を知っています。なので上記の感想にもある通りヴェルダナーヴァが魔王ギィに愛という感情を説いたからこそ、魔王ギィはヴェルザードの想いに笑顔で返したのではないでしょうか。
自分の中だとヴェルダナーヴァの容姿は少年のイメージある
— 右蒼 (@migiao_uson) June 6, 2019
転スラに登場する星王竜ヴェルダナーヴァは世界を創造した伝説の存在であり、その容姿は全く不明となっています。しかしヴェルダナーヴァは作中で描かれたギィとの会話で「ボク」という一人称を使っていることが分かります。なので本当のことは分かりませんが、おそらくヴェルダナーヴァは少年のような見た目をしているのではないでしょうか。
ヴェルダナーヴァが創造した世界まとめ
本記事では転スラに登場した星王竜ヴェルダナーヴァが創造した世界などについてご紹介しました。星王竜ヴェルダナーヴァは創世記と酷似したやり方で世界を創造したことから神ではないかと考察されています。しかしヴェルダナーヴァが創造した世界はまだまだ不明な点が数多くあり、今のところ考察までとなっています。なので今後の転スラの展開でヴェルダナーヴァが創造した世界について判明していくと考えられます。