2019年06月14日公開
2019年06月14日更新
転生したらスライムだった件の世界地図は?登場する国と各国の様子を紹介
投稿サイト「小説家になろう」に連載された伏瀬によるWEB小説「転生したらスライムだった件」(通称「転スラ」)。主人公はごく平凡な生活を送る会社員の三上悟。ある日通り魔に襲われ死亡、異世界の洞窟でスライムとしてして転生します。単行本が発刊されるとたちまち大人気を博し、漫画化やアニメ化もされました。これから「転生したらスライムだった件」のキーワード「世界地図」を紹介すると共に、主人公リムルがテンペスト国を築いてブルムンドなど周辺諸国と関わっていく姿を世界地図と参照してください。
目次
転生したらスライムだった件(転スラ)とは?
転生したらスライムだった件の作品概要
「転生したらスライムだった件」は伏瀬による小説作品です(略称”転スラ”)。小説投稿サイト「小説家になろう」に連載されたWEB小説をベースに大幅改訂が施され、2014年5月マイクロマガジン・GCノベルズから単行本が刊行されました。
2014年10月には漫画化が決定し、講談社の漫画雑誌「月刊少年シリウス」にて2015年5月号より連載が開始されます。さらには、外伝漫画やアニメ化などメディアミックス展開も行われています。
転生したらスライムだった件のあらすじ
何の変化もない日常を漠然と送っていた主人公・三上悟。ところが、ある日突然通り魔に襲われ37年間の人生に幕を閉じてしまいます。
ここで終わりとなるはずだった彼の人生は、再び息を吹き返しました…。意識を取り戻した三上でしたが、目は見えず耳も聞こえません。何とか動揺する気持ちを抑えると状況把握に努めます。そしてある結論に至りました。自分があの「スライム」に転生してしまったのです。
最弱のモンスターとなったことに不満を感じながらも、現世のストレスから解放された三上悟は、能天気にスライムライフを楽しんでいました。ところが、天災級モンスター、暴風竜ヴェルドラと出会ったことで三上悟の人生は一変します。
暴風竜ヴェルドラに「リムル」という名前をもらい、スライムとして新たなスタートを切った三上悟は、ゴブリンや牙狼族との闘争に巻き込まれ、気がつけばモンスターたちの主として祭り上げられることになっていました。相手の能力を奪う「捕食者」として、また世界の理(ことわり)を知る「大賢者」としてのスキルを身に着け、リムルは最強スライム伝説の始まりを高らかに告げるのでした。
転生したらスライムだった件の2期はいつ?
2019年3月17日、東京・丸ノ内ピカデリーでのイベントで、アニメ「転生したらスライムだった件」第2期制作に関する発表がありました。
その時の発表によりますと、「転生したらスライムだった件」の第2期は2020年にスタートするとのことでした。
転生したらスライムだった件の世界地図は?
地図①封印の洞窟
ここからは「転生したらスライムだった件」の世界地図について解説します。最初は「封印の洞窟」です。これは暴風竜ヴェルドラが捕らわれていた洞窟で、街の北側から荒れた細道を進んでいくと突き当たります。洞窟の地底には、回復薬の原材料を栽培や研究を行う施設があります。街とは転移の魔法陣で結ばれており、修行の場として利用されることもあります。
地図②ジュラの大森林
ジュラの大森林とは、「転生したらスライムだった件」主人公リムルが転生したところで、封印されたヴェルドラが守護神として崇められていました。ジュラの大森林を中心にして東を東側諸国、西を西側諸国と言います。
また、ジュラの大森林には人間や魔王、魔物など各勢力の衝突を回避する中立地帯としての役割がありましたが、全域を支配しようとするリムルの登場により、そうした性格は弱められつつあります。
地図③ゴブリンの村
封印の洞窟を脱出した転スラ主人公・リムルは、ゴブリン(小鬼族)の武装集団と出会います。その後、ゴブリンの村長とリムルとの話し合いの場が設けられます。それは洞窟を出てから数日から数十日が経過した頃のことでした。
洞窟からゴブリンの村までの道のりが比較的平坦であったことや、ゴブリンたちの信仰する神がヴェルドラであったと仮定すると、ゴブリンの村は、封印の洞窟からさほど遠くない地域にあると推測されます。
地図④ブルムンド王国
ジュラの森に接するブルムンド王国は、西方評議会の加盟国となっています。ブルムンドは牧歌的な雰囲気の漂う国で、農耕や牧畜が主産業となっています。しかし、農産物の生産量も限られていてブルムンド国内で消費する分しか賄うことができません。ブルムンドの貴族など特権階級や領土を持たず、国の行政組織も地方の出先機関の担当者のみ、ブルムンド王国は弱小国だったのです。
一方で、ブルムンド王国は情報収拾能力に優れ、ブルムンド国王もしたたかに立ち回ります。地理的に近いテンペストに繋がる街道が整備されるなど交通の便が良さが売りで、ブルムンド王国はテンペストの外側諸国との交易の窓口となり発展します。
地図⑤テンペスト
テンペスト(魔国連邦)とは、「転生したらスライムだった件」の主人公、リムルが樹立した国の通称です。正式名称はジュラ・テンペスト連邦国と言います。
地図⑥武装国家ドワルゴン
武装国家ドワルゴンは、またの名をドワーフの王国とも言い、中立の自由貿易都市です。国内での争いは王の命により厳しく禁じられています。本作主人公・リムルのテンペストとは切っても切れない関係があり、最初に国交を樹立したのも同国でした。
「転生したらスライムだった件」の数多い国の中でも技術大国であり、高い技術力と生産量は他国を大きく引き離しています。半面、食物自給率は低いため自国で消費する食料品は他国からの輸入に頼らざるを得ません。リムルの国家テンペストの発展にも大きく寄与しました。
地図⑦イングラシア王国
転スラで大陸のほぼ中央に位置するイングラシア王国。各国交通の要となっており、国家間争議の調停機関である評議会本部や、自由組合の本部、西方聖教会の中核拠点も置かれています。
また、王都中央には美しく荘厳な白亜の城があり、図書館や学園、野外コンサート会場など文化施設も充実しています。そのため テンペストに次ぐ文化国家と言うことができます。
地図⑧ファルムス王国
転スラの西側諸国の中でもトップクラスの大国で、西側諸国から東の帝国へと繋がる交易路の入り口に位置していた地理的好条件ゆえ繁栄していました。ところが、テンペストの勃興により交易の拠点と言う地の利を生かせなくなり、魔物の国と言い掛かりをつけてテンペストに対し侵略戦争を仕掛けます。
ところがファルムス王国は、国民を惨殺され怒り猛ったリムルによりあえなく殲滅されてしまいます。リムルはファルムス国王に多額の賠償金を要求します。すると国王は王位を弟に禅譲、新国王となった弟は兄に責任を転嫁し賠償金を免れようと画策しますが、結局英雄ヨウムとリムルにより阻まれてしまいます。その後、英雄ヨウムが国王に就任し、新王国が誕生します。
地図⑨東の帝国
東の帝国は、正式名称をナスカ・ナムリウム・ウルメリア東方連合統一帝国と言い、大陸の北東地域を支配下に置いています。
統一皇帝ルドラ・ナム・ウル・ナスカの指導の下、覇権主義を標榜し世界支配を目指して武力増強を進めています。謎に満ちた部分が多く、テンペストをはじめとする転スラ西側諸国にとっては最大の脅威となっています。
地図⑩神聖法皇国ルベリオス
神聖法皇国ルベリオスは、大陸西部に位置しルミナスを崇める宗教国家です。国民のほとんどがルミナス教信者で、自由人は存在しません。国土は雨量の少ない乾燥地帯ですが、国を挙げて乾燥に強い種の小麦を開発・生産することで国の安定にも一役買っています。
実はこの国は、魔王ルミナスが人間のエネルギーを吸い取るための場所となっていました。ルミナス教寺院の地下深くには都市が広がり、魔王ルミナスが統治しています。地下に都市を造ったのは、かつてヴェルドラに国を破壊されたことを教訓とする自衛措置によるものでした。
地図⑪魔導王朝サリオン
魔導王朝サリオンは歴史のある古い王朝国家で、カバルやエレンの出身国でもあります。巨大な神樹の内部に大都市を形成しています。国民はエルフの血を引いているとされ、とりわけ皇帝はエルフの血が強く不老にして長命です。魔法の研究が盛んで、ドワーフ王国と技術交流をしています。
地図⑫ウルグレイシア共和国
全ての国民が魔法を使えるというウルグレイシア共和国。小さな国ですが魔法のおかげで安心して農耕に精を出すことができますし、サリオンとの交易も盛んになっています。
地図⑬獣王国ユーラザ二ア
名前の通り獣人族が国民の多くを占め、魔王カリオンが統治する獣王国ユーラザ二ア。クレイマンの策略の巻き添えでミリムに破壊されてしまいますが、その後友好国テンペストの援助もあり再建に成功します。
転生したらスライムだった件の2話ネタバレ
2話ネタバレ
ここからは、転生したらスライムだった件の第2話「ゴブリンたちとの出会い」のハイライトをネタバレで紹介していきます。
①牢獄から脱出
「転生したらスライムだった件」主人公リムルは、封印されたヴェルドラを自由にするため「無限牢獄からの脱出」を提案します。作戦名は「俺の胃袋に入らないか?」です。ヴェルドラが「無限牢獄」を内側から破壊するという作戦でした。
この提案の背景には「無限牢獄」の解析失敗がありました。失敗の原因としては、「無限牢獄」がユニークで異常なスキルであったためとされています。解析できなかったことから、「無限牢獄」は通常のスキルの進化形か、あるいは独自に開発されたスキルのいずれかとなります。そのため「大賢者」は内外両面からの解析であれば可能かもしれないと考えたとされています。
②封印の理由
またこの時交わされたリムルとヴェルドラの会話から、ヴェルドラがなぜ「封印」という方法で討伐されたのか明らかになります。それは、300年前にヴェルドラを封印した勇者がヴェルドラのスキルの無能化を図ったからでした。
ヴェルドラの強大な影響力は人間だけでなくゴブリンや魔物にも及びます。しかし封印されスキルが使用できなくなったヴェルドラは、「無限牢獄」で大人しくしているしかありません。魔物の生命の素である魔素がなくなれば、後は朽ち果てるのを待つだけです。時間はかかりますが、封印はヴェルドラを確実に亡き者にできる方法だったのです。
③名付け
転スラ2話のネタバレ最後は「名付けの取り交わし」です。転スラ主人公リムルはヴェルドラに「テンペスト」という名前を、そしてヴェルドラは転スラ主人公に「リムル」という名前を付け合います。
これによりリムルとなった転スラ主人公は、ヴェルドラと同格の存在で尚且つヴェルドラの加護を受ける魔物となったのです。
2話で獲得したスキル
エクストラスキル「水操作」
転スラ1話の水圧推進に、2話で獲得したスキル・水流移動と水刃すいじんが加わりエクストラスキル「水操作」に進化していきます。これには熱さと寒さという対極のものをから進化するスキルと、同じ属性の合体により進化するスキルの2種類がありました。
魔物捕食から貰ったスキル
次から次へと魔物と遭遇するリムル。彼は、魔物を捕食することによりスキルを獲得していきました。ここで、魔物と獲得したスキルを列記しておきます。
- 黒蛇⇒毒霧吐息、熱源感知、黒蛇擬態
- 甲殻トカゲ⇒身体装甲
- エビルムカデ⇒麻痺吐息
- ブラックスパイダー⇒粘糸・鋼糸
- ジャイアントバット⇒吸血・超音波
リムルのオーラ
強大なオーラの理由
転スラ主人公・リムルはゴブリンから指摘され、初めて自分が強大なオーラを発していることを知りました。それでは、なぜリムルのオーラが他を圧倒するほど強大な力を持っているのでしょうか?
リムルはこれまでヒポクテ草や魔鉱石、さらには魔物といった”魔素”からできているものを次々に捕食しています。さらに、リムルは一時的にではありますが「無限牢獄」に封印されたヴェルドラを牢獄ごと捕食していました。
つまり、魔素縁(ゆかり)の様々なものを捕食したこと、さらにはヴェルドラと「無限牢獄」の強力な魔素を取り込んだことによりリムルから噴出するオーラは強大な力を獲得したのです。
ゴブリンは魔力感知を持っている
リムルにオーラのことを教えたゴブリンですが、彼らは大人から子供までオーラを認識しているとされています。ゴブリンは生来「魔力感知」を持っている種族なのです。
それに対して、リムルとかリムルのオーラを感知した法術士ソーサラーのエレンなどの人間は「魔力感知」を持って生まれたわけではなく、後天的にスキルを会得したと考えられます。
転生したらスライムだった件の世界地図に関する感想や評価
日本を潰したような形!
「転生したらスライムだった件」の世界地図を中心に解説してきた本記事の最後に、読者や視聴者の感想・評価を紹介します。
すんげぇ今更なんだけど転スラの世界地図って日本を潰したような形してんだね!
— うてぃか (@raguel_utica) January 18, 2018
氷土大陸が北海道、帝国が東北、エルドラドが四国、テンペストは中部辺りかな?#転スラ pic.twitter.com/2IrlapA339
最初は、転生したらスライムだった件の世界地図が日本を潰したような形をしているということに気づいた方です。氷土大陸が北海道、帝国が東北、エルドラドが四国など両者の絵を並べて説明しています。
異世界の設定がシンプル!
「転生したらスライムだった件」続いての感想・評価は、「異世界物としては転スラが面白い」という方です。異世界の設定がシンプルでわかりやすく、ほぼすべての話が完結するのが良い点だと言うことです。
異世界物としては転スラのほうが面白い気がする。登場する国家も少なく、世界地図も小さめだけど、異世界の設定がシンプルに集約されていて、最終的にほぼすべての話に決着がつく。
— Kalue (@E_E_E_E_K) September 22, 2016
ゴブリン村の開発が楽しい!
「転生したらスライムだった件」次の感想・評価は、ゴブリン村の開発が楽しいという方です。鍛冶 彫金 建築 被服の技術がレベルアップしていき楽しさの限りだと言います。また、ヒロインに戦後日本の復興を見せる演出に感動したと、演出の妙を絶賛していました。
#転スラ
— 道真 (@michizane54) November 7, 2018
6話
ゴブリン村の開発が楽しいです
鍛冶 彫金 建築 被服の技術レベルがアップ
各々ギルド化して
狩猟 料理 の開発も欲しいなぁ
メイス系の技開発
召喚術の学校も良いなぁ
等 色々想像してしまいます 笑
ヒロインに戦後日本の復興を見せる演出には感動しまくりでした pic.twitter.com/Z7QJNuQknC
ブルムンドはブラック企業!
「転生したらスライムだった件」最後の感想・評価は、転生したらスライムだった件に現代社会の問題を重ね合わせている方のものです。自由組合ブルムンドで「もっと休みくれ~」という悲痛な叫びは、リアル社会のブラック企業そのものだと言います。
6話
— るいだ (@ruidaani) November 6, 2018
自由組合ブルムンドがブラック企業😓「もっと休みくれ~」という悲痛な叫びはリアル社会にも通じる事です。そしてリムルの運命の人?のシズさんは戦時中の日本人で召喚者。戦後の日本の発展を見せてあげるリムルさんは男としてとても素敵だと感じました✨#転スラ
また、こちらの方もシズに戦後の日本の発展を見せてあげるリムルのシーンが心に残ったと述懐し、リムルは男としてとても素敵な存在たったと記しています。
転生したらスライムだった件の世界地図まとめ
ここまで「転生したらスライムだった件」の世界地図を中心にブルムンドなど登場する国と各国の様子について解説してきました。記事の内容を総括しますと次のようになります。
- 「転生したらスライムだった件」の世界は、日本や日本を取り巻く世界と共通
- 気候もほぼリアル世界と同じ
- リアル世界と異なるのは魔物や魔法の存在
- 物質文明と精霊や悪魔などが住む精神世界が共存
- 文明はリアル世界の中世ヨーロッパレベル
- 各国は交易で利益を分かち合ったり、逆に侵略したりもする