キスショットの由来を紹介！吸血鬼・忍野忍の能力や正体を徹底解説

映画「傷物語」は、西尾維新さん原作の青春怪異小説『傷物語』で、「物語シリーズ」としても知られている作品です。シリーズ第1弾の『化物語』の次作”第2弾”として2008年に講談社BOXより刊行されました。「物語シリーズ」は2006年に刊行された『化物語』から始まり、現在シリーズは全26巻まであります。2009年には、”西尾維新アニメプロジェクト”として「化物語」がアニメ化されました。

以降、シリーズとしてアニメ化が進んでいます。そして、今回まとめの中心人物でもあるキスショットが主役として描かれた『傷物語』は、プロジェクト第3弾としてアニメーション映画が製作されました。「傷物語」は全3部作構成の映画で、2016年1月に「I 鉄血篇」、2016年8月に「II 熱血篇」、2017年1月に「III 冷血篇」が公開されていました。制作は変わらずシャフトが手掛けています。

また、総監督は新房昭之さん、監督は尾石達也さんが務めました。「物語シリーズ」は、現代日本のある場所で「怪異」に纏わる不思議な現象を主人公の阿良々木暦（あららぎこよみ）とひょんなことから知り合いになった少女が「怪異」を解明していくといったストーリーになっています。そして「傷物語」は、吸血鬼になってしまった阿良々木暦の身に起こった”事の顛末”が語られています。

私立直江津高校に通う阿良々木暦は3年生へ上がる春休み、同じ高校の羽川翼と知り合いになります。その日の夜、瀕死状態の女吸血鬼キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードに出会いました。阿良々木暦は恐怖に怯え逃げようとしますが、助けを求める彼女を放っておけず自分の血を彼女に吸わせるのでした。ですが、キスショットを助けたせいか、不本意ながらも阿良々木暦は「吸血鬼の眷属」となってしまいました。

その翌日の昼間、阿良々木暦が太陽光線によって火だるまになっているところをキスショットが救出します。ですが、力を使い果たしたキスショットは幼女となってしまいました。2人は忍野メメという人物によって学習塾であった廃屋を潜伏場所として提供されました。忍野メメは怪異の調停者で交渉人だというのです。忍野メメはキスショットを瀕死状態にした3人の吸血鬼ハンターを倒す方法を提案してきました。

その方法とは、阿良々木暦が3人と個別で決闘をし勝利することによってキスショットの奪われた四肢を奪還するというものです。最終的に阿良々木暦は吸血鬼ハンターに勝利しますが、”伝説の吸血鬼キスショット”を復活させてしまった事実を漸く理解した阿良々木暦は、キスショットと殺し合いを始めます。忍野メメに「全員が不幸にならない方法」を尋ねると「全員が不幸になる方法ならある」と提案され、その提案に乗ったのでした。

「傷物語」は、シリーズ最初となる「化物語」の前日譚になります。発売は「化物語」の後ですが、西尾維新さん曰く、1番最初に読んでも発売順に読んでもどちらでも良いということです。本題の「物語シリーズ」の時系列ですが、まず「物語シリーズ」は、5部構成になっています。ファーストシーズンは『化物語（上・下）』、『傷物語』、『偽物語（上・下）』、『猫物語（黒）』の全6巻。

セカンドシーズンは『猫物語（白）』、『傾物語』、『花物語』、『囮物語』、『鬼物語』、『恋物語』の全6巻。ファイナルシーズンは『憑物語』、『暦物語』、『終物語（上・中・下）』、『続・終物語』の全6巻。オフシーズンは『愚物語』、『業物語』、『撫物語』、『結物語』の全4巻。モンスターシーズンは『忍物語』、『宵物語』、『余物語』の3巻で現在も続刊しています。

今回は、そんな重要な役どころであるキスショットや忍野忍の正体を中心にまとめていきます。

では、キスショットのプロフィールを紹介していきます。キスショットは、”キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレード”という長い名前が正式な呼び名となり、忍野忍の真名でもあります。声優は坂本真綾さんが担当しています。坂本真綾さんについては後半で紹介していますのでそちらも参照ください。キスショットとは、暦を2人目の「吸血鬼の眷属」にした張本人です。

キスショットは「鉄血にして熱血にして冷血の吸血鬼」、「怪異の王にして最強の怪異」、「怪異殺し」と呼ばれ恐れられていました。キスショットは、元々は人間である小国の王女でした。そのため、見た目の派手さなどはその名残とされています。また、キスショットは吸血鬼以外にも物質創造能力を持っており、彼女の武器「心渡（こころわたり）」もこの物質創造能力で造られたもので、怪異殺しを可能とする大太刀です。

キスショットの身長は正確な設定などはありませんが、推定180㎝以上とされています。キスショットの見た目はスラっとした体形で身長は高く、その容貌から高い人気があります。また、キスショットは白い肌に金色の髪の毛、金色の瞳に”目を奪われる程”と言われています。スラっとした体形によく似合っている赤い服も印象的だと人気のキャラクターでもあります。

キスショットの見た目は27歳くらいとされていますが、実は598歳と11カ月です。因みに、自称では500歳と言っていました。元々人間であったことは説明しましたが、なぜキスショットが吸血鬼となってしまったのでしょう？それは時代を遡ったある日、綺麗な容姿のせいで中身を見てもらえないことにコンプレックスを持っていたキスショットは、「外見が透き通り心が透き通る魔法」を贈り物として魔女に魔法を掛けられました。

魔法掛けられたキスショットは内面の美しさと吸血鬼を手に入れたのです。そんな麗しいキスショットに、人間は”捧げ物”として自らの命を絶つようになってしまったのです。それらが「吸血鬼伝説」となって知れ渡ったのでした。それからキスショットは長い年月の間各地を旅し、スーサイドマスターを眷属にしたのでした。特徴ある口調などは、このスーサイドマスターによって仕込まれたものです。

キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードというキスショットの長い名前には果たしてどんな由来があるのでしょうか？それは「物語シリーズ」の1つ「業物語」で明かされました。キスショットの部分は、彼女の眷属であるスーサイドマスターによって付けられたといいます。その由来は「口づけするように人を喰らえ」という意味が込められていました。

次のアセロラオリオンという名前は、キスショットが人間だった時の名前「ローラ」が関係していました。それを称号を貰い「アセロラ」に変わり、これにオリオンが付随した「アセロラオリオン」となりました。そして最後の「ハートアンダーブレード」は、”刀のように美しい心を持つ”という意味が込められていたのです。

「怪異の王にして最強の怪異」という異名があるキスショットは一体どのくらいの強さを誇っているのでしょう？キスショットは、吸血鬼の能力でもある相手の血を吸い仲間を増やす能力があります。

また、これ以外にも物質創造能力と頭の中でイメージしたものを生み出すというプロフィールで紹介した能力の他、瞬間移動や時間移動の能力、また、対象を睨み爆発させるなどの能力を持ちます。また、10日で世界を滅ぼせるだろうも言われているほどの強い能力をもっているのです。このように一見最強で怖いものがないように見えますが、弱点ももちろんあります。

まず、吸血鬼としての基本的な弱点である十字架、太陽光などにはめっぽう弱いなどがあります。「傷物語」でも吸血鬼と化した阿良々木暦は火だるまになりました。また、吸血鬼以前にキスショットは”怪異”であることから、怪異となった経緯や正体を知られてしまうと消滅してしまいます。「怪異の王」と言われていますが、このようにハッキリとした弱点をもっているのです。

キスショットはフィギュアも発売されおり、こちらも好評です。「心渡（こころわたり）」を持った大人の姿のものや、10歳、12歳、17さいバージョンのものなど様々なバリエーションで展開されています。

キスショットの正体は、ドーナツやゴーグルが好きなことでも知られている金髪幼女の忍野忍です。

これまで、キスショットの正体や「怪異の王」という異名があることも紹介してきました。そんな怪異の王キスショットは、阿良々木暦を救出した際全力を出し切ったことで幼女化し忍野忍となってしまいます。忍野忍は、阿良々木暦の影に封印され彼の感情などを共有することができるようになりました。

人間もどきの吸血鬼と化した忍野忍という名前は、忍野メメから貰ったものです。名前の由来は、”ハートアンダーブレード”というキスショットの名前の一部を直訳したもので、刃の下に心＝忍となりました。

忍野忍は、キスショット時代の能力はほぼ失ってしまっているので「怪異の王」の面影はなく弱いと言えます。忍野忍という”人間もどきの吸血鬼”となって以来、阿良々木暦とはわだかまりがあり口をきいていませんでしたが、「かれんビー」で和解をしてからは話すようになります。そこでの忍野忍は、おしゃべりで子どもっぽい一面を見せています。

忍野忍の名言は以下のようなものがあります。見た目は子どもの忍野忍ですが、実年齢は約600歳というとんでもない年齢なので、昨日と明日の区別がつかないというのも頷けるのではないでしょうか？

キスショットの声優を担当したのは、女優、歌手、ナレーター、ラジオパーソナリティ、エッセイストなど声優以外の活動もされている声優の坂本真綾さんです。坂本さんは、1980年3月31日生まれのA型、東京都出身です。所属事務所はフォーチュレストです。坂本さんは幼少のころから子役として活動されており、洋画吹き替えやアニメ映画「天空のエスカフローネ」などの声優を務めていました。

仕事をしながら東洋大学社会学部社会学科を卒業し、以降は声優の仕事を中心に様々な活動をしています。そして、声優の鈴村健一さんと結婚されたことでも話題となりました。2012年のミュージカル「ダディ・ロング・レッグズ〜足ながおじさんより〜」ではヒロインを演じ、第38回「菊田一夫演劇賞・演劇賞」を受賞するなど様々な場面での精力的な活動が目覚ましい声優さんです。

声優・坂本真綾さんの主な出演作は、テレビアニメ「機動戦士ガンダムSEED DESTINY」、「桜蘭高校ホスト部」、「DEATH NOTE」、「黒執事」、「ソウルイーター」、「荒川アンダー ザ ブリッジ」、「四畳半神話大系」、「PSYCHO-PASS サイコパス」、「マギ The kingdom of magic」、「攻殻機動隊入門 あらいず」、「七つの大罪」、「Fate/Apocrypha」、「フルーツバスケット」、「鬼滅の刃」などがあります。

坂本真綾さんは、声優いがいでも歌手活動に力を入れています。歌手活動は1996年からしており、所属レーベルはVictor、FlyingDogです。2008年に発売されたシングル「トライアングラー」は、テレビアニメ「マクロスF」のオープニングに起用され、また、第13回「アニメーション神戸賞」では主題歌賞を受賞しました。

そのほか、オリジナルアルバム「You can't catch me」はオリコン週間アルバムチャート1位を獲得し、自身初の首位となりました。ファンクラブ「IDS!」限定コンサートなどもしており、日本武道館コンサートも開催しました。5人目の日本武道館声優単独コンサートとなりました。

沢山いる「物語シリーズ」の中でも1番キスショットが好きだという声が沢山ありました。

「物語シリーズ」では、キスショットだけでなく声優を担当している坂本真綾さんもとても人気がありました。

1番くじなども展開している「物語シリーズ」では、キスショットや忍野忍はとても人気がありました。

以上、怪異の王キスショットに関する由来や正体まとめでした。「物語シリーズ」で重要な立ち回りになっているキスショットや忍野忍の正体には複雑なものがありました。サイト内には、「物語シリーズ」に関するまとめが他にもありますので、そちらもぜひ参考にしてみてください。