【ブラッククローバー】魔法帝ユリウスが死亡？時間魔法の使い手の正体や強さは？

魔法帝ユリウスとは、漫画「ブラッククローバー」に登場する人物のことです。魔法帝ユリウスについて触れる前に、「ブラッククローバー」の作品概要とあらすじについて紹介します。

「ブラッククローバー」は2015年から週刊少年ジャンプに連載されている田畠裕基先生のファンタジー少年漫画で、2017年10月にはアニメ化もされ2019年6月現在も放送中の人気漫画です。魔法が存在する世界を舞台に、全く魔力を持たずに生まれた少年が、幼馴染とともに魔法帝を目指すため様々な困難と向き合っていく物語です。

魔法が生活の中で当たり前に存在し誰もが使える世界。魔力の強さや質で人が評価される中、貧民の捨て子として最果ての教会で育てられた少年アスタは、同じく捨てられていたユノとともに、魔法帝を目指して日々鍛錬を行い体を鍛えるなど努力をしていました。しかし魔法を自在に操るユノと異なり、アスタは魔法を使うことが出来ませんでした。15歳になり全国民がグリモワール（魔導書）を授与される授与式に参加した2人。

ユノには伝説級の四つ葉のグリモワールが授与されますが、アスタだけはもらうことができませんでした。授与式の帰り道、ユノは強盗に襲われグリモワールを奪われてしまいます。ユノを助けるため駆けつけたアスタも拘束され、魔力が無いことを馬鹿にされますが、ユノの「アスタは俺のライバルだ」という言葉に奮起したところ、一冊の黒い五つ葉のグリモワール（反魔法の魔導書）が現れます。

その中から現れた黒ずんだ大剣を手にしたアスタは、強盗に立ち向かいユノのグリモワールを取り戻します。幼いころからライバル関係にあり、魔法帝を目指す2人。魔法帝になるための第一歩として魔法騎士団に入ることを決意し王都へ向かい、入団試験に挑みます。試験課題で天才的なセンスを見せたユノは金色の夜明け団に入団。魔力がないアスタはヤミに拾われ、最低最悪の魔法騎士団と言われる黒の暴牛団に入団しました。

それぞれに活躍し成長する2人。魔力の無いアスタもその活躍により存在が認められるようになりつつも、2人の前には大きな闇が待ち構えていました。

「ブラッククローバー」で活躍する魔法騎士は、クローバー王国への貢献度によって等級分けされています。五等下級魔法騎士からスタートし、一等から五等まである下級、中級、上級の上には、大魔法騎士という等級があり、各魔法騎士団長はこの大魔法騎士の称号を持っています。大魔法騎士よりもさらに上の称号が魔法帝です。魔法帝は魔法騎士団を直属で従えており、魔法騎士の中でも最高の称号を持つ人に贈られます。

魔法帝ユリウスのプロフィールを紹介していきます。本名はユリウス・ノヴァクロノ、10月15日生まれで42歳です。魔法騎士団等級は魔法帝となり、時間魔法の使い手です。無類の魔法マニアと言われており、新たな魔法を発見することが趣味です。

「ブラッククローバー」最強の魔法帝であるユリウスが国民を守るために死亡した、と話題となりました。魔法帝ユリウスは本当に死亡したのでしょうか？白夜の魔眼の頭首リヒトとの戦いで、リヒトが仕掛けた王国全体に放たれた魔法に対し、自分の持ちうる力と魔法で対抗し相殺させたユリウス。国民を守るために魔力を使い果たしたユリウスは、リヒトに胸を剣で貫かれました。

その後駆けつけた黒の暴牛騎士団団長のヤミに後を託すと告げますが、死亡と断定する描写はありません。ただ、ユリウスの額のマークとグリモワールが消滅する描写はあったため、死亡したのではないかと言われています。

ユリウスが死亡した場合次の魔法帝は誰がなるのか。ということも話題になりました。最も魔法帝に近い男と言われていたのが、リヒトに体を明け渡した金色の夜明け団の団長ヴァンジャンスでした。しかし、ヴァンジャンスの人格が戻ったとしても、魔法帝を裏切ったという事実は消えません。そのため、他の騎士団長の中から選ばれるとしたら、ユリウスに直々後を託された黒の暴牛団団長のヤミではないかと噂されています。

また実力の面からは、紅蓮の獅子王団団長のフエゴレオンやその姉のメレオレオナの名前もあがってきます。しかしユリウスほどの魔力と実績の持ち主が見当たらないため、魔法帝は空席のままになるかもしれないとまで言われています。

ユリウスが魔法帝を目指すきっかけになった出来事が、下民初の魔法騎士ザラとの出会いでした。ユリウスは、高い魔力を持つ貴族が国民のためではなく自分の私利私欲のためにその力を使う現状に、疑問を感じていました。そんな時、魔力が弱い下民出だったにもかかわらず、国民を助けることを最優先に行動し、弱い魔力でも創意工夫で活躍している罠魔法の使い手のザラの存在に胸を打たれました。

ザラこそが本当の魔法騎士だと確信したユリウスですが、その後ザラの活躍に嫉妬した貴族出身の魔法騎士の裏切りにより、ザラが死亡したことを知りその死を嘆きます。

ザラの死をきっかけに、ユリウスは差別に対し考え始めます。貴族、平民、下民と階級付けされ階級の上の者が下の者を平然と侮蔑し、虐げている現状を見て、人の可能性は無限大なのにもったいないと考えたユリウス。しかし差別のない世界を作るのは容易ではありません。自分と同じ志を持つ国民を増やすためにも力や地位が必要と考え、ひたすら実績を積み上げ魔法帝になりました。

アスタとユノからどうしたら魔法帝になれるのか、と聞かれた時も、魔法帝に求められるのは最強と言わしめるための実績だとユリウスは答えています。

実績を積み上げた結果魔法帝になった、というだけではありません。最強と言われる実力も持ち合わせています。魔法騎士団団長クラスが手を焼くような敵に対しても圧倒的な力を見せつけます。白夜の魔眼頭首との戦いでは、世界が自分たちを止めるために用意した存在で、魔法帝ユリウスが世界の理の最後の砦だ、とまで言われたほどの実力者です。

魔法帝ユリウスのグリモワール（魔導書）は、表紙が無く始まりと終わりのページも無い状態で、クローバー王国の上空にすべてのページを開き回りながら浮かんでいるという、特殊なグリモワールです。そのグリモワールを持つユリウスの魔法とは、時間を操ることができるという時間魔法です。

対象の時間の流れを自在に変えることができるという時間魔法ですが、その大きな特徴としては、対象相手から奪った時間をグリモワールに蓄積させることができる点です。負担や反動が大きいとのことですが、奪って蓄積させた時間をユリウスはいつでも使うことが可能です。

時間を操ることが出来るため、自身が傷ついた時に傷つく前の状態に戻すことで回復することができます。ユリウスの回復魔法は癒す魔法ではなく、負傷をなかったことにする魔法です。

ユリウスの戦法のひとつとして、相手から放たれた魔法を時間魔法で捕らえ、相手に跳ね返すという戦い方がありますが、返す時に時間を早めスピードを加速させた状態で反撃します。

周囲のマナに影響を与えることができることをマナゾーンが使えると言いますが、このマナゾーンと周囲のマナの時間を加速する併せ技により相手の行動のほんの少し先の未来が見る事もできます。攻撃を先読みすることで、強力な攻撃であっても回避することが可能です。

白夜の魔眼メンバーの拘束時に使用した魔法で、対象の周囲の時間に干渉し時間の流れを極端に遅くさせることで、相手を拘束できるという魔法です。この時には4人を同時に拘束し、拘束された対象は球状のカプセルのような空間に閉じ込められているように描かれています。

時間反転魔法クロノアナスタシスは、リヒトが発動した王国国民全体を狙った光魔法「審判の矢」を相殺するためユリウスが発動した時間反転魔法です。相手の魔法の発動そのものの時間を蒔き戻したため、国民の目の前まで迫った光の矢の魔法が途中で止まり、巻き戻されていく様子が描かれています。

魔法帝の圧倒的な強さは王都襲撃を行った白夜の魔眼メンバーが、アスタを自分たちのアジトまで連れ去った時の戦闘シーンで見られました。魔法力が高く曲者ぞろいの複数の敵に対し、一瞬で2人を倒し残りの4人をクロノスタシスで拘束。拘束したうち3人はリヒトに奪い返されましたが、1名は尋問するため王都に連れ帰りました。アスタも魔法帝の力を目の当たりにし、その強さに震えが止まらないほどでした。

魔法騎士団のロイヤルナイツが白夜の魔眼のアジトに突入し対決していたころ、王都では、金色の夜明けの団長ウィリアム・ヴァンジャンスの中に存在していた白夜の魔眼の頭首リヒトと魔法帝ユリウスとの戦いが始まりました。光魔法を操るリヒトのノーモーションで発動された魔法を、先見により防いだユリウス。「君では私に勝てないよ」というユリウスの言葉通り、リヒトの攻撃はユリウスには届きません。

リヒトは魔法帝の強さに恐怖を感じここで倒したいという想いから、魔法封印を解除し膨大な魔力を解放し、王都を壊滅させるほどの力を持った光魔法「審判の矢」を上空に発動します。その魔法に対しユリウスは時間反転魔法「クロノアナスタシス」を発動させ、審判の矢の魔法を巻き戻します。魔法対決ではユリウスの言葉通り、圧倒的な強さを見せつけました。しかしこの魔法の発動後、ユリウスはリヒトに剣で胸を貫かれてしまいます。

アニメ「ブラッククローバー」で魔法帝ユリウスを演じているのは、森川智之さんです。ここからは森川さんのプロフィールや経歴、出演作品を紹介します。

• 名前/森川智之（もりかわとしゆき）
• 出身地/神奈川県
• 所属先/アクセルワン代表取締役
• 誕生日/1月26日
• 趣味/ドライブ、野球観戦

青年時代はスポーツ実況アナウンサーを目指していた森川さん。声優の方に興味が移り、声優の勝田久が手がけた俳優。声優養成所の勝田声優学院の5期生として入学。生徒として受講する一方発生の講師として教えていました。声優事務所アーツビジョンに所属していましたが、2011年4月に独立しアクセルワンを設立。2014年度の声優アワードでは助演男優賞を、2018年度は新設された海外映画・ドラマ賞を受賞する実力派声優です。

多くのアニメや洋画の吹き替えを行っていますが、主な出演作として、アニメやゲームでは「金田一少年の事件簿」の明智健悟役、「戦国BASARA」の片倉小十郎役、「犬夜叉」の奈落役、「ファイナルファンタジーⅦ」のセフィロス役など、美形でクールなキャラを多く演じています。海外映画の吹き替えでは、トム・クルーズ、ユアン・マクレガー、キアヌ・リーヴスなど大物俳優の吹き替えを担っています。

クローバー王国の初代魔法帝とは、かつて人間を滅ぼそうとした魔神を打ち破ったとされる伝説の人物で、王国内には王冠をかぶり十字の留め金がついたマントを着た魔法帝の像が立っています。この初代魔法帝とユノが似ていると評判になっています。ここからは初代魔法帝とユノとの関係を考察していきます。

初代魔法帝は光魔法の使い手で、四葉のグリモワールを持っていました。四葉のグリモワールは伝説級の力を持つものであり、ユノも天才的な魔法の使い手で、風魔法ではありますが四葉のグリモワールを手にしています。また、初代魔法帝の石像の顔とユノの顔もかなり似ています。

ユノは四大魔法属性のひとつである「風」の精霊シルフにも選ばれました。四大精霊は四大魔法属性を持つものにしか宿らない精霊で、精霊が自分の意思で宿る相手を決めます。シルフが宿ったユノは、魔力が高いだけではなく、魔力に愛されていると言われています。その点でも、初代魔法帝に匹敵する魔力の持ち主だと分かります。

ユノは赤ん坊の時教会の前に捨てられていたため、素性が分かっていません。唯一出生が分かるものとして、青い石が付いたペンダントを持っていました。ユノはこのペンダントを大事に身につけています。このペンダントに描かれている模様が、大きな十字と4つの光を表したように見えることから、光魔法をイメージしたものではと言われています。

光魔法の使い手といえば、白夜の魔眼の頭首リヒトとかつてのエルフ族の長のリヒトが挙げられます。そのためユノは、光魔法の使い手のエルフ族かその人たちと縁のある人物ではないかと言われています。

白夜の魔眼のリヒトの最終目的が、魔石によるエルフ族復活の儀式と人間への復讐でした。リヒトが行った転生魔法は波長の合う近しい人物の人格を奪うもので、魔法騎士団のメンバーが次々とエルフの人格に乗っ取られる中、ユノにもその兆候が現れました。エルフ族は人間に比べ圧倒的に高い魔力と魔法センスを持っています。ユノと波長が合うエルフがいてもおかしくはないですし、エルフ族と縁があるかもしれないと推察されます。

一方、初代魔法帝の妹のテティアが風魔法の使い手で、初代魔法帝と親交の深かったエルフ族の長のリヒトとテティアは結婚し子供を宿していたという話もあります。そのため、ユノは初代魔法帝の近しい人物の生まれ変わりではないかとも言われています。ユノの素性はまだ明らかになっておらず、今後の楽しみのひとつです。

自他ともに認める魔法帝として、ユリウスには納得させられる格の高さがあるとコメントしている感想です。ツイッターではユリウスの人望についての感想も多く、理想の上司像と言われています。

「ブラッククローバー」に登場する多くのキャラの中でも、ユリウスは人気があります。ユリウスを推しキャラにしていて登場を楽しみにしていた人の感想には、リヒトとの戦いで倒れたユリウスの姿を見て号泣したというコメントもありました。ユリウスのその後を気にしている人も多いようです。

ユリウスが魔法帝として目指した差別や憎しみの無い世界。それはアスタが魔法帝となって作りたい世界と同じでした。アスタだけではなく、ユリウスを慕っていたヤミも同じ考えを持っています。自分と似た想いを持つ国民を守るため、ユリウスは魔法帝として力を尽くして戦いました。

魔法騎士最強の魔法帝であり、国民を救うために命を懸け魔法帝としての責務を果たしたユリウス。ユリウスの強さや生き様、考え方に興味を持たれた方は、これを機会にぜひ「ブラッククローバー」に触れてみてはいかがでしょうか。