アンパンマンの原作絵本はおじさんが出てきて怖い?やなせたかし作の初期作品まとめ

子どもたちに大人気のヒーロー「アンパンマン」は、原作者やなせたかしの作品です。一般的に知られている「アンパンマン」は、マントを羽織り、顔がアンパンでできたかわいいヒーローですが、実は元祖のアンパンマンは普通のおじさんで、オチも非常に怖いものという噂があります。作者が原作に込めた想いとは何だったのでしょうか。この記事では「アンパンマン」の原作絵本の情報や、初期作品などについて解説していきます。

アンパンマンの原作絵本はおじさんが出てきて怖い?やなせたかし作の初期作品まとめのイメージ

目次

  1. アンパンマンの原作は絵本
  2. アンパンマンの原作はおじさんが出てきて怖い?
  3. アンパンマンの原作者やなせたかしの初期作品
  4. アンパンマンの原作者の秘密とは
  5. アンパンマンの初期は8頭身
  6. アンパンマンの最終回の予想とは?
  7. アンパンマンの原作絵本に関する感想や評価
  8. アンパンマンの原作絵本はおじさんが出てきて怖いまとめ

アンパンマンの原作は絵本

アンパンマンの概要

「アンパンマン」は、原作者・やなせたかしの作品です。もともとは短編集に収録されていた作品でしたが、その後、絵本になります。媒体を絵本に広げたことにより、たちまち「アンパンマン」は児童に支持されるようになるのでした。アンパン、食パン、カレーパンなどのパンの他、おむすびやちまきなどのご飯、動物などを元にしたキャラクターが数多く登場します。個性的なキャラクターの多さも人気の一つです。

アンパンマンは主人公

タイトルの「アンパンマン」は、主人公の名前です。「アンパンマン」は優しい正義のヒーローです。お腹がすいている人には、自身の頭をちぎって与えることもします。頭は、生みの親でもあるジャムおじさんとバタコさんが作ってくれます。ヒーローらしくマントを羽織っており、空を自由自在に飛ぶことができます。

アンパンマンと敵対しているのは、食材の大敵であるバイキンをモチーフにしたバイキンマンです。アンパンマンや、町の住人達にしょっちゅう悪さを仕掛けますが、最終的にアンパンマンや彼の仲間たちからやっつけられてしまいます。悪役キャラクターですが、どこか憎めないところがあるとして人気があります。

アンパンマンは正義のヒーロー

「アンパンマン」は、言わずも知れた正義のヒーローです。いつもいたずらや、意地悪をしてくる悪役キャラ・バイキンマンをアンパンチで撃退し、町の平和を守ってくれます。困っている人のところへすぐに飛んでいき、お腹がすいている人には自身の顔を分け与えてくれます。心優しい町の人気者です。しかし、弱点は顔のようで、濡れてしまうと本来の力を発揮できません。

悪役キャラクターであるバイキンマンは、アンパンマンのこの特性を知っており、アンパンマンの顔を攻撃することがよくあります。しかし、パン工場で働くアンパンマンの産みの親、ジャムおじさんやバタコが新しい顔と交換すれば、力を最大限に発揮することができます。作中登場する正義のヒーローは、アンパンマンの他にも、ショクパンマン、カレーパンマンなど複数います。

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アンパンマンの原作はおじさんが出てきて怖い?

アンパンマンの原作には今現在知られているようなかわいいアンパンの顔をしたヒーローではなく、おじさんが出てくるので怖いという噂があります。ここからはその真相に迫ります!

アンパンマンの原作とは

やなせたかしの短編集がきっかけ

「アンパンマン」の原作は、短編集「十二の真珠」に掲載されていた作品です。原作者・やなせたかしは、抒情画やメルヘンを好んでおり、雑誌「詩とメルヘン」の編集長などの担当もしていました。「アンパンマン」も、本来は児童向けとして描いていたわけではなかったようです。短編集「十二の真珠」は、「アンパンマン」も含めて切ない話が多いという感想が多くあります。

元祖あんぱんまんは人間?

短編集「十二の真珠」に掲載されている元祖「アンパンマン」は、人間のおじさんです。一般的に世に知れ渡っている「アンパンマン」は、アンパンの顔を持つ丸顔の可愛いヒーローです。初期のアンパンマンとは異なる部分が多いと話題となりました。ここでは、一般的に知られている「アンパンマン」と元祖「アンパンマン」の違いを見ていきましょう。

初期のアンパンマンはおじさん

初期の「アンパンマン」は、普通のおじさんでした。空を飛ぶことはできますが小太りで、一般的なアメコミのヒーロー像とはかけ離れた容姿を持ちます。原作者・やなせたかしは、インタビューや自身のエッセイなどで、派手な格好をしてかっこいい自分をアピールする一般的なヒーローのあり方に、疑問を感じていたと語っています。

元祖「アンパンマン」のこうしたおじさんの姿は、正義を貫くことは、かっこいいことではないという原作者・やなせたかしの価値観が現れた姿のようです。団子鼻、丸顔などは、現在一般的に知られている「アンパンマン」の姿と通じるものがあります。

困った人にパンを届けていた

現在、一般的に知られているアンパンマンは、お腹がすいている人に自身の頭を分け与えるヒーローです。しかし、初期のアンパンマンは、飢えに苦しむ人々にアンパンを配ってまわるおじさんでした。初期のアンパンマンができた時も、アメコミのヒーローなどはすでに日本で認知度がありました。こうしたスマートでかっこいいヒーロー像とは違い、小太りのおじさんの姿をしています。

最後は爆死する?

初期「アンパンマン」のおじさんヒーローがアンパンを配っていた場所は、緊迫した戦時中の国でした。そのため、おじさんヒーローは、危険な飛行物体と勘違いされ、爆破されて命を落とします。もともと、やなせたかしは児童向けの作風を描く作家ではありませんでした。初期「アンパンマン」は、正義を貫くことに関する作者のメッセージが込められているのではないかと、ファンの間で言われています。

アンパンマンの原作者やなせたかしの初期作品

アンパンマン(1969年)

原作者・やなせたかしの初期作品を紹介していきます。1969年の「アンパンマン」は、短編集「十二の真珠」に掲載されていました。表紙は、空に浮かぶりんご、そのりんごの中に写るりんごを持ちこちらを見つめる人物が描かれています。やなせたかしは、抒情画やメルヘンをこよなく愛していました。挿絵や、一つ一つのストーリーから、彼が愛した世界がわかる書籍であると、ファンの間でも大変人気があります。

それいけ!アンパンマン(1975年)

その後、1975年に「それいけ!アンパンマン」の絵本が誕生しました。ここで、一般的に世に知られているアンパンの顔を持つヒーローの姿になります。雪の中、がけから落下した泣いている猿を助ける物語です。この絵本は、当初顔を食べる描写が怖い、顔がない状態で飛行するなんて怖いといったクレームがあったようです。この絵本はバタコは登場しませんが、ジャムおじさんは登場しています。

あんぱんまん(1976年)

1976年のアンパンマンは、旅人や子どもを救うストーリーとなっています。こちらの絵本の表紙も、空を飛ぶアンパンマンが描かれています。現在、一般的に知られているアンパンマンとは等身が異なっています。8等身で描かれているアンパンマンが怖いという感想も見られました。

あんぱんまんとばいきんまん(1979年)

1979年に制作されたのは、「あんぱんまんとばいきんまん」です。表紙は、ジャムおじさんのパン工場と、その後ろに大きなアンパンマンが描かれています。体調不良をおこしているジャムおじさんのために、アンパンマンは暗い雲の上へと飛んでいきます。そこには、食べ物を腐らせる悪さをしているバイキンマンがいました。

アンパンマンは、バイキンマンと対決します。アンパンマンはバイキンマンに勝つことができるのでしょうか。バイキンマンが登場する絵本になります。可愛い顔をして、やっていることが怖いという感想が多くありました。

アンパンマンのサンタクロース(1981年)

「アンパンマンのサンタクロース」は、1981年に公開された絵本です。表紙はプレゼントの入った袋を肩に背負ったサンタクロース姿のアンパンマンが描かれています。いつもと違うコスチュームが新鮮と人気があります。雪の中遭難したサンタクロースとトナカイを救います。

アンパンマンは、ケガをしてしまったサンタクロースの代わりに仕事を請け負います。ショクパンマン、カレーパンマンも登場する絵本として話題となりました。こちらの絵本も顔がない状態でアンパンマンが飛行する描写があるため、怖いという声もあがりました。

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アンパンマンの原作者の秘密とは

絵本以外でも活躍

「アンパンマン」は、絵本、アニメなどの媒体で商品展開をする人気作です。原作者・やなせたかしは、もともと漫画家、詩人として活躍していました。児童向けの絵本を描くようになったのは、ずっと後になってからだといいます。短編集「十二の真珠」に描かれている元祖アンパンマンも、決して児童向けのストーリーではありませんでした。

原点は戦争体験

「アンパンマン」の原点は、原作者・やなせたかしの戦争の体験からできたものでした。彼は、太平洋戦争に出兵した経験があります。当時の教育は、日本が正義で敵対する国は悪であると教え込むものでした。やなせたかしも、その教えを信じてきました。しかし、戦争が終わって本当に侵略していたのは、日本の方だとわかります。けれど、敵国も悪い行いはしており完全な正義とは言い難いと考えたようです。

こうした戦争の体験から、完全な正義も悪も存在しないという価値観を持つようになったといいます。さらに、やなせたかしは過酷な戦場で飢えを体験します。そして、純粋に正義と呼べるものは、飢えに苦しむ人に食糧を分け与えて空腹を満たしてあげることだ考えるようになったといいます。元祖アンパンマンも、現在一般的に知られているアンパンマンも、アンパンを分け与えることは共通しています。

アンパンマンマーチは弟が関連

「アンパンマンマーチ」は、やなせたかしが作詞を務めています。特攻隊で亡くなった弟を想って作ったのではないかという憶測がありますが、やなせたかしのエッセイ作品「ぼくは戦争は大きらい」の中で、そうした意図はなかったと本人は否定しています。ただ、周囲からはそうだったのではないかという指摘は度々受けていたようです。

アンパンマンマーチは自問自答する歌

アニメ「アンパンマン」の主題歌「アンパンマンのマーチ」は、原作者・やなせたかしが作詞を務めています。歌詞の内容は、非常に哲学的です。人生の永遠のテーマを自問自答する内容が組み込まれています。はじめて聞く人は、その内容の深さに驚かされるといいます。

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アンパンマンの初期は8頭身

初期は無敵のアンパンマン

初期のアンパンマンは、8等身で描かれており、現在の一般的に知られているアンパンマンに馴染んでいる人は怖いと感じることもあるようです。8等身は、おじさんヒーローの時のなごりだったのではないかと言われています。初期のアンパンマンは、これといって対立する悪役もいなかったため、無敵でした。

顔が無くても飛んでいた

アンパンマンは、絵本で顔をすべて食べられてしまっても問題なく飛行できる描写があります。困っている人のもとへ、颯爽と助けに向かうアンパンマン。しかし、助けに向かった時、相手はお腹をすかせていることがほとんどです。

アンパンマンは、自身の顔を差し出します。安全な場所に移動しなければならないという時、顔をすべて食べられてしまっている場合もあります。それでも、アンパンマンは周囲の状況を把握できているようで、難なく飛行をしています。しかし、やはり顔がない状態で飛んでいるアンパンマンは怖いという感想もあります。

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アンパンマンの最終回の予想とは?

寿命を迎える

原作者であるやなせたかしはすでに亡くなっており、「アンパンマン」の最終回はどういうストーリーが用意されていたのか、あるいは最終回に関しては考えていなかったのか、不明なままです。ここから、「アンパンマン」の最終回を予想していきます。まず、アンパンマンが寿命を迎えて亡くなるというものです。命ある者は、必ず死を迎えます。

その後、アンパンマンの後継者としてのキャラクターが、彼のヒーローの立場を受け継ぐというラストも、ファンの間で予想されています。地に足がついたしっかりとした価値観を持つやなせたかしが、こういう結末を想定していた可能性も十分あります。

バイキンマンと手を取り敵を倒す

次に、バイキンマンと協力して敵を倒すというものです。完全な悪も正義も存在しないという価値観を持っていたやなせたかしは、バイキンマンを完全な悪者としては描いていません。アンパンマンも、悪いことをしたバイキンマンを殴って退場させはしますが、徹底的に苦しめたり痛めつけるような行為はしません。

正義のヒーローと悪役が手を取り合い、何か別の強大な敵に立ち向かうラストを予想する人もいました。これは、強大な敵を倒した後は、またいつものようなじゃれ合いの関係に戻るのではないかというものです。

バイキンマンと世界制服をする

バイキンマンとアンパンマンがともに世界を征服するという説を唱えるファンもいます。アンパンマンがバイキンマンの価値観や考えに触発され、ダークサイドに落ちるというものです。

バイキンマンが仲間になる

バイキンマンがアンパンマンたちの仲間になるという説もあります。バイキンマンは、かまってほしいのか、アンパンマンや仲間たちにいたずらや意地悪をしょっちゅうしかけてきます。最終的に、バイキンマンの方が折れて、仲間に入れてほしいと言いに来るのではないかと予想する声もあります。

正義と悪が手をとり合う、とても平和的なラストです。しかし、原作者・やなせたかしは、バイキンとパンは、相いれない存在と主張しています。原作者のこうした考えや設定から、このラストは考えにくいのではないかと言われています。

街のため犠牲になる

アンパンマンが街のために犠牲になって命を落とすという説もあります。初期のおじさんヒーローのアンパンマンは、正義を貫いたにもかかわらず、爆撃されて亡くなってしまいます。初期のおじさんヒーローのアンパンマンの設定を制作陣が生かすとしたら、こうした展開もあるのではないかと言われています。一方で、児童向けのアニメにそんな重い展開は入れないのではないかという意見もあります。

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アンパンマンの原作絵本に関する感想や評価

ここから、「アンパンマン」の原作絵本に関する評価や感想を紹介していきます。原作者・やなせたかしの短編集「十二の真珠」に収録されている初期のおじさんヒーローの「アンパンマン」を読んで泣いてしまったという感想がありました。おじさんヒーローの「アンパンマン」は、人々を救ったにもかかわらず、殺されてしまいます。正義について考えさせられたという声もありました。

原作者・やなせたかしの描いた初期の「アンパンマン」を読みたくて、短編集「十二の真珠」を買ってしまったというファンもいました。また、他の収録作品もとてもよかったという感想も多く散見されました。

「アンパンマン」の絵本を読んで、顔が食べられていく描写が怖いという感想も多くありました。当初、怖いという理由から、保護者からクレームがきた寄せられたこともあったといいます。一方で、とくに怖いとは思わなかったという感想を持つ人もいました。

絵本の「アンパンマン」を見て、頭を食べたり、頭がなくなった状態で飛行しているヒーローを見て、児童向けの作品として大丈夫なのか疑問を持つ人もいました。また、発想がおもしろいといった感想もありました。

小さいころに「アンパンマン」の絵本を読んだという人もいます。その時、アンパンマンの顔を食べる登場キャラクターを見て、おいしそうと感じたという人もいました。アンパンマンの顔を食べた登場キャラクターたちも、アンパンマンの顔がとてもおいしいと語っています。

絵本の「アンパンマン」は、顔をすべて困っている人に分け与えても普通に飛んでいます。アンパンマンは、顔がなくても生活できるということなので、頭のアンパンはただ乗せているだけではないかと考える人もいました。

絵本の「アンパンマン」は、顔がなくても問題なく飛行が可能です。しかし、アニメの「アンパンマン」は、顔が汚れてしまうと、本来の力を発揮することができません。顔と身体のどちらが重要な部位なのか気になる、アンパンマンの身体の構造はどうなっているのかと疑問を持つファンも多くいました。

原作者・やなせたかしが描く、絵本のキャラクターの表情が生き生きしていてわかりやすくて好きという感想もありました。やなせたかしは、インタビューやエッセイなどで、わかりやすい作品を作るよう心がけていると語っています。

絵本の「アンパンマン」では、ジャムおじさんがパイポを吸っているイラストが登場します。ジャムおじさんの本来の設定に驚いたという感想もありました。また、ジャムおじさんは原作絵本のイラストも可愛かったといった感想もありました。

「アンパンマン」は、絵本の中でしょっちゅうお腹がすいている人に自分の顔を分け与えています。アンパンマンは、与えるばかりで、自身はお腹がすくことはないのか疑問に思うという声もありました。

初期の「アンパンマン」の絵本は、ただアンパンマンはお腹を空かせている人に自分の顔をあげたり、困っている人を安全な場所まで背中に乗せてあげたりするだけのヒーローでした。バイキンマンが登場してからは、従来のヒーローのように悪と戦う描写が描かれるようになりました。悪と戦わないアンパンマンのヒーローとしてのあり方が好ましかったという感想もありました。

絵本の「アンパンマン」には、原作者のあとがきが書かれています。そこには、やなせたかしの正義と悪に関する考え方が記載されているものもあります。原作者・やなせたかしのあとがきを読んで、「アンパンマン」に関する見方が変わった、原作者の考え方に感銘を受けたといった感想もありました。

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アンパンマンの原作絵本はおじさんが出てきて怖いまとめ

ここまで、「アンパンマン」の原作絵本の情報について紹介してきました。児童向けと世に知られている作品でしたが、初期のおじさんヒーローのアンパンマンは、結末が怖いと言われています。大人気長寿番組として愛され続けてきた『アンパンマン」。アニメ「アンパンマン」はどのような結末を迎えるのか、注目が集まっています。

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