2018年08月29日公開
2018年08月29日更新
アンパンマンの怖い都市伝説集!ばいきんまんの秘密や戦争に関するエピソードも
1975年に児童書として出版されて以来、今尚愛され続ける人気キャラクターアンパンマン。児童書からアニメ化、玩具などにも派生しており多数の関連商品があるので誰もが一度は見聞きした事があるのではないでしょうか。しかしこのアンパンマンには子供向けとは思えない程の決して子供には教えたくない怖い都市伝説があるのはご存じでしょうか。今回はアンパンマンの怖い都市伝説を紹介していきます。
目次
アンパンマンの怖い都市伝説集!ばいきんまんの秘密などの裏設定や裏話を紹介!
児童書として1975年に発行されて以来、今尚子供達に絶大な人気を誇るアンパンマン。絵本から始まり、アニメ化、漫画化、ゲーム化、その他多数の玩具も発売されており、日本で育てば誰もが一度は触れた事があるのではないかと言える程に絶大な知名度を誇っています。登場キャラクターも多く、ギネス記録に認定される程です。
長く続くシリーズである事、児童向けとはしながらもしっかりと作り込まれた設定などによって、アンパンマンには原作では直接描かれていない、描かれているけどあまり触れられていないような都市伝説が多数存在します。それらの都市伝説の中には、児童向けの作品であるはずなのに、児童には決して教えたくないような怖いものも多くあります。
今回はアンパンマンの都市伝説の中でも特に怖い物が多い、ばいきんまんのエピソードと戦争のエピソードをピックアップしつつ、その他にも都市伝説の中では比較的有名な物を中心に、アンパンマンの怖い都市伝説を紹介していきます。
アンパンマンとは?
アンパンマンが現在の形で出版されるようになったのは1975年ですが、原型作品は1969年に大人向けの読み物として発行されました。その頃のアンパンマンは現在のような姿ではなく普通の人間でしたが、「空腹で困っている人にパンを届ける」という現在のアンパンマンの骨格部分は既に本作からありました。以降デザインの変更、児童書化などをする事で現在のアンパンマンのデザインになっていきます。
そんな原作の絵本を元に何度かアニメ化していますが、1988年に日本テレビにてテレビアニメ化されると以降放送時間などを変更しながらも2018年現在も放送され続けている長寿番組となりました。元々アニメ化には不安視の声もあり、24話で放送終了の予定でいましたが、その人気から放送を延長、日本テレビ系列のアニメでは最長寿であり、その記録は現在も更新中です。
アンパンマンのばいきんまんに関する怖い都市伝説を紹介!
ではここからはいよいよアンパンマンの都市伝説に関して紹介していきます。まずピックアップするのがアンパンマンに数少ない敵キャラクターとして登場し続けるばいきんまんに関しての怖い都市伝説です。ばいきんまんの都市伝説を知っていると一気にアンパンマンの見方が変わると言える程事実だったら衝撃的な都市伝説が多くなっています。
ばいきんまんとジャムおじさんは裏でつながっていた?
いきなり衝撃的な都市伝説を紹介します。ばいきんまんが実は裏でジャムおじさんと繋がっているのではないかという都市伝説です。ばいきんまんが「酵素菌」であり、パン作りには必要不可欠だからという内容です。現にばいきんまんはいつも自身の邪魔をするアンパンマンをサポートしているのがジャムおじさんでありその拠点となるのがパン工場とは知りながらもパン工場を直接攻めるような事をした事が一度もありません。
ばいきんまんは公式設定ではその目的が「アンパンマンワールドをバイキンの星に変える」という事になっています。しかもばいきんまんは自力で様々な機械を作りだす天才的頭脳の持ち主です。そんなばいきんまんが何故その目的を妨害するアンパンマンの重要な拠点となるパン工場を直接攻撃しないのか。と考えると確かにばいきんまんがジャムおじさんと裏で繋がっているという都市伝説には説得力があります。
このばいきんまんとジャムおじさんが裏で繋がっているという都市伝説はさらに発展し、ジャムおじさんが全ての黒幕でばいきんまんを操っているという新たな都市伝説も生んでいます。
ばいきんまんの出生の秘密とは?
さらにばいきんまんとジャムおじさんにはさらにもう一つ大きな繋がりがあります。それがジャムおじさんがばいきんまんを作ったという都市伝説です。ジャムおじさんはパンの擬人化を多く成功していますが初めて擬人化に成功したのが「ジャムパンマン」でした。しかしこのジャムパンマンは全身がパンで出来ていた為に特に雨の日にどんどんカビてしまうという欠点がありました。
ジャムおじさんは当時まだパンを擬人化する技を完全に習得したわけではなく、身体を入れ替える事は出来る変わりに記憶や思いなどは残せない状態でした。それを聞いたジャムパンマンは絶望し、パン工場を飛び出してしまいます。自分の運命を呪い悪の心が目覚めてしまうのです。やがてジャムパンマンの身体は全身がカビに覆われてしまい、ばいきんまんになった。というのがこの都市伝説の概要です。
この都市伝説が上記の裏で繋がっているという都市伝説にも密接に関わっています。いくらばいきんまんといえど、生みの親であるジャムおじさんを攻撃する事はできないというわけです。ただ仮にこの都市伝説は本当だけど、現在繋がりがないのだとしたら、ジャムおじさんがばいきんまんの悪事を止めるアンパンマンのサポートを続けるのはばいきんまんに対しての贖罪の意味もあるのかもしれません。
ドキンちゃんはばいきんまんと同時に生まれた?
ちなみにばいきんまんの出生に関する都市伝説にはこんな話もあります。ジャムパンマンがばいきんまんになる際、唯一カビる事が無かったのが中に包まれたジャムです。元々保存食的な側面の強いジャムはカビる事がなかったのです。ジャムパンマンはこのジャムによってばいきんまんになる事ができないでいました。悪の心に染まっていくジャムパンマンにとってはこのジャムはまさに邪魔な存在だったのです。
そしてジャムパンマンがこのジャムを履きだした事で、ジャムパンマンは完全にばいきんまんに生まれ変わります。そしてこのジャムこそがばいきんまんの相棒であるドキンちゃんになったというのです。そう考えるとばいきんまんとドキンちゃんが生まれた瞬間は同じであるとも言う事ができます。
アンパンマンの戦争に関する怖い都市伝説を紹介!
都市伝説が生まれる作品はアンパンマン以外にもありますが、作品で直接描く事がない戦争に関しての都市伝説を持っているのもアンパンマンの1つの特徴になっています。
アンパンマーチは特攻隊の弟に向けられた歌だった?
アンパンマンのアニメを見た事がある人なら誰でも聞いた事があるアンパンマンのテーマソングであるアンパンマーチ。このアンパンマーチにも数々の都市伝説が生まれています。その中でも一番有名な都市伝説が「アンパンマーチは特攻隊の弟に向けられた歌だった」という物です。アンパンマーチは作者やなせさんが作詞しており、やなせさんの弟は戦争にて人間魚雷「回天」の操縦士として亡くなっています。
アンパンマーチの歌詞には戦争という観点で見ると実に意味深に感じるワードが多数取り入れられています。基本的に都市伝説に作者や公式が反応する事はありませんが、戦争という内容が内容だからなのか、あまりに有名になってしまったからなのか、このアンパンマーチと戦争に関する都市伝説は作者のやなせさん自身が「そんなつもりはなかった」と発表しています。
その他にも「アンパンマーチは元々軍歌である」というような都市伝説もありますがやなせさん自身は徹底的に戦争反対の立場を貫き続けてきた人であり、「正義のための戦争など存在しない」とも発言している事からそのような都市伝説も完全にデタラメであるとしています。
アンパンマンが顏を分けるのは作者が飢えに苦しんだ経験に関係している?
戦争には断固反対という姿勢を貫いていた作者のやなせさんですが一方でアンパンマンが生まれた経緯に戦争、そして飢えで苦しんだ経験があるのは事実です。従軍したやなせさんはプロパガンダ製作などを行っており、いかに戦争には正義が無いかを痛感していました。同時に当時主流のヒーローであった悪者や怪獣をやっつけるというヒーローよりも「飢えを助ける事こそが本当のヒーローである」と考えるようになったそうです。
アンパンマンではばいきんまんらと戦うシーンももちろんありますが、それよりもアンパンマンがお腹を空かせた子らに自身の顔であるあんぱんを渡す場面の方が多いです。アンパンマンの顔は食べた相手を元気にすると同時にアンパンマンのエネルギー源でもあります。そのエネルギー源を渡してまで相手を助けようとする精神こそが正義だと考えられました。
このようなヒーロー像はやなせさん独特の物です。以降多数のヒーローが創作されていますが、このような自己犠牲の精神を持ち、自身のエネルギーさえも分け与えるヒーローはアンパンマンしかいません。戦争を経験したやなせさんだからこそ生まれたヒーローであり、だからこそ今でも愛されるヒーローになっていると言えます。そういった意味でアンパンマンと戦争は関わっていると言えるかもしれません。
アンパンマンのその他の怖い都市伝説を紹介!
アンパンマンの身体は何で出来ているの?
上記のばいきんまんの都市伝説にもあるように全身がパンであるとカビてしまうという話があります。そうなるとアンパンマン達の身体は何で出来ているのでしょうか。その答えは、ズバリ「不明」です。何故ならアンパンマンは偶然生まれたからです。ジャムおじさんが作ったというイメージがあり、それも完全に間違いではありませんが、アンパンマンの出生の秘密を見ていくと不明の理由が分かります。
アンパンマンはジャムおじさんが作ったあんぱんに「いのちの星」と言われる流れ星が当たった事で誕生します。生まれた時には既に服やマントを着ていました。なので、アンパンマンの身体が何でで居ているのかは「不明」なのです。ただ言えるのは「いのちの星」が重要な要素になっているという事でしょう。ちなみにアンパンマンのマントはアンパンマンが生まれた時から装着していたものです。
アンパンマンのエネルギー源が顔のあんこだという話は上記にも記載しましたが、顔が完全に無くなってしまったアンパンマンは限りなく弱い状態ではありますが一応空を飛んで動く事ができる程度には活動できます。それは身体を作った「いのちの星」が関係しているからだと考えられています。
交換されたアンパンマンの顔の行方は?
アンパンマンを象徴するシーンと言えば、色々な理由でエネルギー源である顔が力を発揮できない状態になった所でバタコさんの「アンパンマン新しい顔よ!」というセリフと共に行われる百発百中の顔交換シーンです。バタコさんの命中率も驚異的ですが、このシーンにはもう1つ気になる部分があります。交換した後、古い顔はどこに行ってしまうのでしょうか。
この「交換後のアンパンマンの顔の行方」に関しては実に様々な都市伝説があります。「チーズが食べて処理している」という都市伝説など実に色々な物がありますが、とあるインタビューでやなせさんがその疑問に回答しました。答えは「消えてなくなる」んだそうです。
ちなみに本来人間であれば記憶は頭にある脳が司っていますが、アンパンマンの場合もそれは同様です。しかし新しい顔になる時に瞬時に記憶がコピー&ペーストされる事で記憶を保っているそうです。アンパンマンのこのような細かい設定はどうしても作中では表現されない事が多いので都市伝説化してしまう物が多いです。
アンパンマンは正義の味方じゃない?
作者やなせさんの思いを強く反映して生まれたアンパンマン。しかし「アンパンマンは正義の味方なんかじゃない」とする都市伝説もあります。アンパンマンの物語の多くのパターンは「アンパンマンがパトロール中に事件を見つける」事から始まります。このパターンは裏を返せば「アンパンマンがパトロールをするから事件が起きるのではないか?」という疫病神として扱うような都市伝説が生まれました。
もちろんこれはアンパンマンだけに言える話ではありません。探偵物は行く先々で事件が起きるのが常ですし、そういったご都合主義の批判的な意見から生まれた都市伝説であるという事もできます。しかしアンパンマンの場合、アンパンマンが助けたキャラクターが再び事件に巻き込まれるような内容も多く、アンパンマンを疫病神のように観るというのも理解出来ないではないです。
アンパンマンはいつも孤独?
アンパンマンはいつも色々なところを飛び回って人助けをしています。一方で、そうして助けた相手と友情を深めたり、遊びに出かけるような話というのが極端に少ないのも特徴です。周囲にいる人を見ても、ジャムおじさんにバタコさん、チーズ、カレーパンマンに食パンマンと仲間ではあるかもしれませんが友達とは言えないような関係です。
そういった事から「アンパンマンはいつも孤独である」と言われるような都市伝説が生まれています。アンパンマンは食事も必要としませんし、寝ているようなシーンもなくいつも飛び回っています。それが返ってアンパンマンが誰かと交流する機会を奪ってしまっているのかもしれません。
チーズは元々ばいきんまんの手下だった?
アンパンマンは長く続いているシリーズだけに登場回数の多いキャラクターにはやはり多くのエピソードがあり、その分都市伝説も生まれやすくなっています。パン工場にいる犬のチーズにもそんな都市伝説的なエピソードがあります。実はチーズは元々ばいきんまんの手下だったという内容です。
現在こそ献身的にパン工場を手伝い、アンパンマン号を含めて多様な機械を操縦するようなシーンもあるチーズですが、元々はアンパンマンが犬が苦手という話を聞いたばいきんまんがパン工場に連れてきた犬でした。実際にそのエピソードではアンパンマンはチーズを嫌って表に出ようとしないなど本当に犬が苦手なようです。そんなチーズを飼い慣らしたのがバタコさんです。
バタコさんはチーズの好物がチーズである事を見抜いてばいきんまんをやっつけさせると、以降チーズはバタコさんに懐いてパン工場で飼われる事になるのです。犬が苦手なアンパンマンは反対しますが、飼ってみるとかわいいと言って最終的には納得しています。このエピソード自体が非常に古い事もあってあまり知られていない事から現在では都市伝説的な扱いを受けています。
ロールパンナちゃんの出生にはばいきんまんが関わっている
アンパンマンに登場するキャラクターは明確に「正義の心」か「悪の心」のどちらかを持ち合わせています。その中で唯一、両方の心を持っているのがロールパンナちゃんです。普段はメロンパンナちゃんのお姉さんとして優しい面も多いロールパンナちゃんですが、アンパンマンを観ると悪の心が強まってアンパンマンを襲います。そこにも都市伝説的な理由があるのです。
ロールパンナちゃんの生みの親はもちろんジャムおじさんです。ジャムおじさんはロールパンナちゃんを作る時に「まごころ草」を使って作ろうと準備していました。しかしばいきんまんによって「まごころ草」に「バイキン草」を混ぜられてしまいます。ジャムおじさんはそれに気付かずに「まごころ草」と「バイキン草」を使ってロールパンナちゃんを作ってしまいます。
そうして生まれたロールパンナちゃんは、非常に不安定な状態で、悪い心でいる時にばいきんまんによって徹底的にアンパンマンが悪い奴だという事を教え込まれてしまいます。そうしてアンパンマンとの共存が出来なくなってしまったロールパンナちゃんは、悪の心が消えない限り一緒には暮らせないと旅立ってしまうのです。
実は妹メロンパンナちゃんの方が生まれたのは先
悪の心に染まった状態のロールパンナちゃんを止める事ができるのは妹メロンパンナちゃんの呼びかけだけです。メロンパンナちゃんの呼びかけでロールパンナちゃんは良い心を取り戻す事ができます。しかし結果的に悪い心に目覚めてしまうきっかけであるアンパンマンとメロンパンナちゃんが一緒に生活しているからこそロールパンナちゃんは旅立つ事になってしまうのです。
2人ともお花が好きで非常に仲の良い姉妹ですが、不思議な話、実は妹のメロンパンナちゃんの方が先に生まれたのです。メロンパンナちゃんはジャムおじさんに「お姉ちゃんが欲しい」と願います。その事がジャムおじさんがロールパンナちゃんを作るきっかけとなるのです。
出典: https://prcm.jp
なので生まれた順で言えばメロンパンナちゃんの方がお姉ちゃんという事になります。仮に姉妹がそのままロールパンナちゃん、メロンパンナちゃんの順で生まれていたとしたらばいきんまんの妨害によって悪の心を持って生まれたのはメロンパンナちゃんの方だったかもしれません。そう考えると少し怖いです。
アンパンマンの怖い都市伝説まとめ!
今回はアンパンマンの怖い都市伝説をまとめてみました。アンパンマンは長く続くシリーズという事もあって、過去のエピソードなどから生まれた都市伝説や、ファンの考察によって生まれた都市伝説など非常に多くの都市伝説が存在しています。これらの都市伝説はどうしても大人が考えた者がきっかけでる事が多い事から、子供には教えたくないような怖い都市伝説も多くなっています。
またアンパンマンは発行開始時の時代背景、作者やなせさんが従軍経験者という事もあって、戦争と紐付けられるような都市伝説が多いのも特徴です。作中から生まれる都市伝説は他の作品にもありますが、戦争という作品の中には直接関係しない部分から都市伝説が生まれる事は少なく、それがまたアンパンマンの都市伝説が増えていく要因の1つになっています。
アンパンマンにはギネスに載る程たくさんのキャラクターが登場する事もあって、主要なキャラクターには多くの怖いと言える都市伝説が生まれています。もちろん都市伝説は都市伝説であり、実際にどこまでが本当なのかを分かっているものは数が少ないです。しかしこれらを知っているとまた違った楽しみ方ができるのも事実です。ぜひ都市伝説を知った上でアンパンマンに触れてみてはいかがでしょうか。