名探偵コナン「世紀末の魔術師」のトリックは?犯人などネタバレまとめ

「名探偵コナン 世紀末の魔術師」は映画になった名探偵コナンのシリーズ第3弾です。世紀末の魔術師は映画になった作品の中でも極めて人気の高い作品です。名探偵コナンの中では絶大なる人気を誇る怪盗キッドが映画で初めて出てきたのもこの世紀末の魔術師です。犯人は誰なのか?どのようなトリックが使われているのか?あらすじを交えながら紹介します!ネタバレもあるのでご注意下さい。

名探偵コナン「世紀末の魔術師」のトリックは?犯人などネタバレまとめのイメージ

目次

  1. 「名探偵コナン 世紀末の魔術師」とは?
  2. 「名探偵コナン 世紀末の魔術師」あらすじ以上のストーリーを探索
  3. 「名探偵コナン 世紀末の魔術師」豆知識
  4. 「名探偵コナン 世紀末の魔術師」で初登場するキャラ
  5. 「名探偵コナン 世紀末の魔術師」キーマン
  6. 「名探偵コナン 世紀末の魔術師」トリックの謎解きを紹介
  7. 「名探偵コナン 世紀末の魔術師」暗号
  8. 「名探偵コナン 世紀末の魔術師」秘密の地下室
  9. 「名探偵コナン 世紀末の魔術師」世紀末の魔術師の正体
  10. 「名探偵コナン 世紀末の魔術師」メモリーズ・エッグ
  11. 「名探偵コナン 世紀末の魔術師」スコーピオン
  12. 「名探偵コナン 世紀末の魔術師」怪盗キッドの行動理由
  13. 「名探偵コナン 世紀末の魔術師」の魅力は多数あった!

「名探偵コナン 世紀末の魔術師」とは?

名探偵コナン 世紀末の魔術師:あらすじ①

子どもから大人まで幅広い層に人気のある名探偵コナンの映画の中でも面白いと人気の高い世紀末の魔術師のあらすじを紹介します。国内外で宝を盗む大泥棒である怪盗キッドから警視庁あてに新たな犯行予告状が届きました。そこに書かれていたは、鈴木財閥(蘭の親友である鈴木園子の家)の蔵から発見されたロマノフ王朝の秘宝インペリアル・イースター・エッグと思われる「メモリーズ・エッグ」を盗むというものでした。

名探偵コナン 世紀末の魔術師:あらすじ②

何度も怪盗キッドに逃げられている警視庁は特別捜査会議を開き、特別に眠りの小五郎と言われる名探偵・毛利小五郎(蘭の父親)に捜査の協力を要請しました。犯行予告状の示す大阪に向かったコナンたちは、暗号を解いて怪盗キッドから秘宝を守ることができるのでしょうか? 

「名探偵コナン 世紀末の魔術師」は新しい劇場版を含めて22作品もある名探偵コナンの映画作品の中でも、宝石やトリック・謎解きがふんだんに散りばめられていて話が進むごとにワクワク感があって面白く、ストーリー展開が素敵でロマンがあって良いと評判です。

名探偵コナン 世紀末の魔術師:あらすじだけでは分からない良さ①

あらすじだけでは分からない良い部分として、意図的だと思われるミスリードが何箇所もあり、それが物語の中で活きています。その一つとして変装が得意な怪盗キッドの正体は、このキャラだと思わせておいて実は異なるキャラだった、と勘違いさせられた人もいるようでした。

名探偵コナン 世紀末の魔術師:あらすじだけでは分からない良さ②

あらすじだけでは分からない良い部分として、物語の随所にトリックが張り巡らされています。暗号や謎解きが幾つもあって他の名探偵コナン映画作品と比べても多く、一緒に推理をしながらワクワクと話を追って答え合わせができる楽しさがあります。

名探偵コナン 世紀末の魔術師:あらすじだけでは分からない良さ③

あらすじだけでは分からない良い部分として、家族や血縁に対する愛情の深さを感じるという声が多いです。物語に深く関わってくるロマノフ王朝は、架空のものではなく実際にロシアの歴史上最後の王朝として史実にありました。 ロマノフ家はロシア帝国を統治していた帝室であり、紋章は双頭の鷲です。

「名探偵コナン 世紀末の魔術師」あらすじ以上のストーリーを探索

キッドの犯行予告状が届いて鈴木会長からのたっての依頼で特別捜査に協力することになった小五郎と一緒にコナンは蘭と、その親友である鈴木会長の令嬢・園子と会長秘書の西野が運転する車で大阪の会長の元に向かいました。そこでコナン達は、それぞれに思惑をもったセルゲイ、乾、青蘭、寒川らと会いました。

予告状通りに出没して見事に警察を出し抜いてメモリーズ・エッグを盗み出したキッドは、ハングライダーで逃亡している最中に何者かに撃たれてしまいます。墜落した方向へと追っていたコナンでしたが、そこにキッドの姿はなく壊れた右目のモノクルとエッグだけが残されていました。

エッグに傷がついていないか調べるために、鈴木家の所有する船でコナン、蘭、小五郎、園子、その他の思惑を抱えた面々は東京に向かいます。その際、新たに加わったのが曾祖父が香坂夏美というファベルジェの工房で細工職人として働いていたという香坂夏美です。その船上で曾祖父が残していたエッグの設計図面をコナン達に見せます。

もう1つのエッグを探すために香坂家の所有する城に行く案がまとまった船上で、寒川が右目を撃ち抜かれる第一の殺人事件が起きます。偶然2つの事件が重なり殺された寒川によって犯人にされそうになった西野でしたが、羽毛アレルギーであることから犯行は無理だと身の潔白が証明されました。

東京に到着した一行はもう1つのエッグを探しに香坂家へ向かいます。カラクリ好きの夏美の曾祖父によって様々な仕掛けの施された城内には秘密の地下室があることが判明しました。コナン、蘭、小五郎たち一同は地下室への入口の鍵を解除するための暗号や謎を解いてもう1つのエッグに辿り着くことができるのでしょうか?

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「名探偵コナン 世紀末の魔術師」豆知識

名探偵コナン 世紀末の魔術師:インペリアル・イースター・エッグ

ニコライ2世が皇后や母后のために金細工師であるピーター・カール・ファベルジェに特別に作らせた、美しく精緻な美術工芸品で独特な仕掛けが施されています。1885年ー1917年の間に58個作られたと言われています。その内の約14個が行方不明と言われていて、オークションに出せば10億円の値がつくものもあると言われています。

インペリアル・イースター・エッグは日本語で「ファベルジェの卵」とも呼ばれています。名探偵コナンの世紀末の魔術師の中では1885年ー1916年の間に50個作られたとされていました。

インペリアル・イースター・エッグ(英語:Imperial Easter Egg)は、ファベルジェ家により作られた宝石の装飾が施されたイースター・エッグのうち、ロマノフ朝のロシア皇帝アレクサンドル3世、ニコライ2世のために作られた大きなエッグのことである。

のちのち出てくる王女マリアは、ニコライ2世の第3皇女です。怪僧ラスプーチンとも深い関わりがありました。

阿笠博士が少年探偵団に出した「ワシには多くの孫がいる。何才か?」というクイズの答えが、後になってここに出てくるのか、と思った人もいるようです。ネタバレすると、答えは0才でした。(ワシ→鷲、多くの孫→多孫→卵→0歳)

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「名探偵コナン 世紀末の魔術師」で初登場するキャラ

名探偵コナン 世紀末の魔術師:映画を活かす怪盗キッド

名探偵コナンのテレビシリーズではお馴染みの怪盗キッドが多数ある名探偵コナンの映画作品の中で初めて映画に出てきたのは「世紀末の魔術師」でした。元々は青山剛昌先生の他作品である「まじっく快斗」に出てくるキャラです。

歩美ちゃんに対するイタリア人男性顔負けの初登場シーンでは、ハートを鷲掴みされた女性も多かったようです。歩美ちゃんが眠る直前に見ていたテレビのドラキュラ(+大きな城)と怪盗キッドの登場が相まって、ストーリー展開に現実世界から乖離(かいり)した不思議なミステリアスさを感じて期待を膨らませた人もいたようです。

映画「名探偵コナン 世紀末の魔術師」の中で怪盗キッドは予告状に世紀末の魔術師・怪盗キッドと銘打っています。犯行予告状といいトリックや謎が続々と出てくる名探偵コナン 世紀末の魔術師は、アルセーヌ・ルパンを彷彿させる怪盗キッドの存在が映画の中でミステリアスさを出しています。

「名探偵コナン 世紀末の魔術師」西の名探偵・服部平次

東の名探偵・工藤新一と並び称されるのが、関西弁バリバリである西の名探偵・服部平次です。絶妙なタイミングでコナン君を手助けする男気あるキャラです。話の舞台が大阪に移って平次が登場したことによってコミカルさも出ています。

歴代興行収入の記録を更新した「から紅の恋歌(ラブレター)」では主役のコナン君の座を奪う位に目立っていて、服部平次と幼馴染みである遠山和葉ファンには文句ない作品で大満足だという声が多いです。他にも絶体絶命の危機を荒唐無稽な荒業で乗り切る展開は、子どもだけではなく大人でもドキドキハラハラして十分楽しめるという声もあります。

「名探偵コナン から紅の恋歌(ラブレター)」のあらすじは、競技かるたが開催される会見が行われていたビルで爆破事件が発生して平次と和葉の2人だけが取り残されてしまうが、間一髪の所で駆け付けたコナンによって救出される。まるでテロのような事件の犯人の目的も分からず、時を同じくして殺人事件が起きてしまう。その被害者の周りにはかるたの札が思わせぶりに散らばっていた、というものです。

現在映画館で上映中である名探偵コナン「ゼロの執行人」のあらすじは、東京サミットの開催地となる「エッジ・オブ・オーシャン」で開催前に爆破事件が発生しました。防犯カメラに写る僅かな人影は公安警察を操る警察庁の秘密組織・通称「ゼロ」に所属する安室透のものでした。

テロだと疑われる爆破事件と秘密裏に動く安室の謎の行動に違和感を覚えてしまうコナン。その時、爆破事件の犯人が現場に残したとされる指紋が、毛利小五郎の指紋と一致してしまいました。これは何かの陰謀なのでしょうか?小五郎が逮捕されたことによって敵対関係になるコナンと安室は、ラストでどのような結末を迎えるのでしょうか?

「名探偵コナン 世紀末の魔術師」クールさが魅力の灰原哀

工藤新一が取り引きを目撃してしまい毒薬を飲まされることになった黒の組織に、シェリーという名前で所属していました。外見は子どもでも、姉が殺されたことによって組織から逃げ出すために自ら毒薬を飲んでコナンと同じように身体が小さくなることを選んだ決断力のある女性です。

名探偵コナンの中で唯一コナンが工藤新一から江戸川コナンと名乗るようになった経緯を的確に知っている人物と言っていい人です。黒の組織にいたということもあり、最初の内はコナン君とも仲良いとは言えない関係でしたが、いつでも冷静で取り乱さない哀ちゃんは次第にコナンから信用しきれなくても頼れる存在として見られているように感じる人もいるようです。

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「名探偵コナン 世紀末の魔術師」キーマン

「名探偵コナン 世紀末の魔術師」ではメモリーズ・エッグを巡って複数の登場人物が話に絡んできます。普段出ていないキャラとして、西野真人(鈴木財閥会長秘書)、セルゲイ・オフチンニコフ(ロシア大使館・一等書記官)、乾将一(美術商/ブローカー)、寒川竜(フリーの映像作家)などが出てきます。

コナンと普段から名探偵コナンのテレビシリーズの中でも出てくる毛利蘭、毛利小五郎、鈴木園子、阿笠博士、少年探偵団の吉田 歩美、円谷 光彦、小嶋 元太というメンバーと、その他上記のキャラ達が船上とお城を舞台にしてストーリーを展開していきます。

「名探偵コナン 世紀末の魔術師」香坂夏美

フランスでパティシエールをしています。両目の色が灰色で「インペリアル・イースター・エッグ」の最初の所有者であった香坂家の相続人です。曽祖父である喜市が残したエッグの図面と鈴木財閥の所有する緑色のメモリーズ・エッグの写真が絵と違うとエッグを展示する美術館にやってきます。

「インペリアル・イースター・エッグ」は一つしかないと思われていましたが、破れた図面を見ると大きさが少し異なりズレがあることから実は「メモリーズ・エッグ」と合わせて2つあることが分かりました。

「名探偵コナン 世紀末の魔術師」浦思(ほし)青蘭

ロマノフ王朝研究家の中国人で、両目の色が灰色です。ロマノフ王朝の研究者であるため、メモリーズ・エッグは口から手が出るほど欲しいと思っていますが資金が工面できず諦めています。

船上で寒川がペンダントにしている指輪がニコライ2世の第3皇女マリアのものじゃないかと言い当てます。香坂家の所有する城では、夏美が子どもの頃に聞かされていた謎の言葉の暗号をコナン達と解読しました。

「名探偵コナン 世紀末の魔術師」トリック①

犯人とやりあったという高木刑事の右目の上側に貼られた絆創膏は、キッドが撃たれた箇所(右のモノクル)と同じだと思わされるトリックで、キッドが変装しているのではないかと思った人も複数います。ネタバレとしては、実際にキッドが変装していたのは白鳥警部補でした。

「名探偵コナン 世紀末の魔術師」トリック②

部屋の中に落ちていたボールペンによって、寒川を殺した犯人は鈴木会長の秘書である西野ではないかと思われましたが、羽毛アレルギーのため犯人ではないと潔白を証明されました。ネタバレとして、寒川は昔のことで逆恨みして西野に指輪を盗んだ犯人に仕立てあげようとしていました。

寒川を殺した犯人はロマノフ王朝の財宝を狙い続ける連続殺人犯であり国際指名手配をされているスコーピオンじゃないかとされました。スコーピオンは右目ばかりを狙う犯人として有名で、キッドを撃った犯人もスコーピオンだと言われています。

「名探偵コナン 世紀末の魔術師」トリック③

シンデレラ城のモデルにもなったノイシュヴァンシュタイン城に似ている夏美の曽祖父が建てたお城が、夏美の曾祖母はロシア人であるにも関わらずドイツの城であるのは何故なのか、という疑問が湧きます。

「名探偵コナン 世紀末の魔術師」トリック④

貴婦人の間に盗みに入った乾が隠し金庫から宝石を盗もうとして、手首が施錠されて身動きが取れなくなったところに天井から沢山の刀(模造?)が降ってきます。それは、80年前にカラクリが好きな喜一が作った防犯装置でした。

「名探偵コナン 世紀末の魔術師」トリック⑤

喜一の執務室にはゲー・ラスプーチンの写真が飾られていた。皇帝一家に取り入って権勢を欲しいままにしていたラスプーチンはロマノフ王朝が滅亡する原因にもなって、ニコライ2世の親戚筋であるユスパフ侯爵に殺害されました。川から発見された遺体は頭蓋骨が陥没していて片方の目が潰れていたそうです。

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「名探偵コナン 世紀末の魔術師」トリックの謎解きを紹介

「名探偵コナン 世紀末の魔術師」トリックの謎解き①

執務室でタバコを吸おうと火をつけた小五郎の指に挟んだタバコの煙の動きを見て、下から風が吹いていることに気付いたコナンは、カラクリ好きな喜一が作った秘密の部屋がある地下への入口に通じるロシア語のパスワードがあるスイッチを探し当てました。

「名探偵コナン 世紀末の魔術師」トリックの謎解き②

キッドを撃った犯人を遠目から見ていたコナンが「あの男」と言っています。そのミスリードによってキッドを撃った犯人と寒川を殺した犯人は同じ人物ではないか、となった時に同一犯人として頭に浮かぶのは男性だった人も多かったようです。

「名探偵コナン 世紀末の魔術師」トリックの謎解き③

寒川と乾を殺した犯人であるスコーピオンが殺す相手の右目を執拗に狙うのは、惨殺された(頭蓋骨が陥没していて片方の目が潰れていた)祖先の無念を晴らすためでした。

「名探偵コナン 世紀末の魔術師」トリックの謎解き④

香坂家の所有する城をロシアのものではなくドイツ風のお城にしたのは、ネタバレしてしまうと夏美の曾祖母がニコライ2世の第3皇女マリアであり、その母親であるアレクサンドラ皇后がドイツ人だったから、でした。

ロシアの革命軍からマリアの遺体を守るために、マリアが持ってきた宝石を売って喜一が城を建てたのです。マリアの遺体は秘密の地下室に赤いメモリーズ・エッグと共に埋葬されて、もう一つの緑のメモリーズ・エッグは子孫が見つけてくれることを願って城の手がかりを残しました。

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「名探偵コナン 世紀末の魔術師」暗号

世紀末の魔術師の怪盗キッドの犯行予告状

ネタバレをしてしまうと「黄昏の獅子から暁の乙女へ」というのは獅子座の最後の日になる8月22日の夕方から乙女座の最初の日の8月23日の夜明けまで、という意味でキッドがメモリーズ・エッグを盗む犯行の日にちを示しています。8月23日は鈴木財閥が大阪城公園内にオープンする鈴木近代美術館で展示する日でもありました。そこから、キッドが盗みに入る前にメモリーズ・エッグの置き場所を変えて警察が守ることになります。

ネタバレをしてしまうと「光る天の楼閣から」というのは、大阪城の天守閣と思われていましたが平次によって光の天気予報である通天閣てっぺんだいうことが分かりました。美術館の展示室に偽物を置いて本物を違う場所に警察が移動させたことを鳩の足につけた盗聴器で知ったキッドは、大阪城で凄い数の花火を打ち上げて天守閣に注目を集めて通天閣から目を逸らさせます。

変電所を爆破して停電させると病院やホテル以外に自家発電している場所を探して本物を隠してある場所を特定したのです。名探偵コナンの中でキッドは今まで犯行予告状で「世紀末の魔術師」と名乗ったことはありませんでした。それなのにどうして、今回のみ「世紀末の魔術師」を使ったのかは物語のラストに解き明かされます。

「名探偵コナン 世紀末の魔術師」秘密の地下の入口を開ける暗号

「バルシェ・ニクカッタベカ」は夏美が祖父から聞いて覚え間違いをしていた言葉です。正しくは、ロシア語で「ヴァルシェーブニク・カンツァー・ヴェカ」でした。英語だと「ザ・ラスト・ウィザード・オブ・ザ・センチュー」という言葉になります。

「名探偵コナン 世紀末の魔術師」秘密の地下室

地下通路の行き止まりに皇帝の紋章である「双頭の鷲」が描かれていました。双頭の鷲の王冠の後ろに太陽が描かれていてそこにライトを細くして当てると王冠が光り、光度計が組み込まれているトリックによって地下への入口開いて階段が現われました。

まるで卵の中にいるみたいな地下室(歩美談)は、桐で作らせた西洋風の柩が置いてありました。その柩には大きな錠がかけられていました。その錠は夏美の持っている何のものか分からなかった大きな鍵で開けることができました。

「名探偵コナン 世紀末の魔術師」世紀末の魔術師の正体

「ヴァルシェーブニク・カンツァー・ヴェカ」

秘密の地下の暗号にしていたロシア語の「ヴァルシェーブニク・カンツァー・ヴェカ」こそは、日本語で「世紀末の魔術師」という意味でした。

ネタバレすると、世紀末の魔術師は夏美の曽祖父・喜市のことです。1900年代になり16歳の時に開催されたパリ万国博覧会でカラクリを出展して賞賛された彼に対する異名でした。1900年代はまさに「世紀末」であり、その時代に魔術師と言われた喜市に相応しいものと言われました。

「名探偵コナン 世紀末の魔術師」メモリーズ・エッグ

地下室にある柩を開けると遺骨がもう1つの赤いエッグを抱くように眠っていました。それは、夏美の曾祖母・マリアの遺骨でした。ロシア人の血を引くために曽祖父と一緒には先祖代々の墓に葬れなかったのではないかということでした。

底に小さな穴の空いた赤いエッグを開けると中身は空で何もありませんでした。歩美がマトリョーシカだと言ったことで、ロシアの伝統マトリョーシカのようエッグの中にもう1つのエッグを入れて固定する溝があることが分かりました。

白鳥警部補が鈴木会長に借りてきたと言ってもう1つの緑色のエッグを取り出して、喜市が2個で1つのエッグを作ったと分かりました。「世紀末の魔術師」の名に相応しいもっと大掛かりな仕掛けがあるのではないかと思うコナンは、エッグのガラスはレンズの役割をするものだと気付きました。

エッグの内部に光度計が組み込まれていたのです。エッグの底に懐中電灯の光りを当てると地下室の壁一面にニコライ皇帝一家の写真が映し出されました。それによって人形が見ていたのは本ではなくアルバムだったと分かるのです。だから「メモリーズ・エッグ」と呼ばれているのです。

一枚も無かった筈の夏美の曾祖母の写真でしたが、曽祖父と一緒に写っているものが壁に映し出されたニコライ皇帝一家の写真と一緒に一枚だけありました。あの祖母の写真は誰かに面影が似ていました。「あなたが持ってこそ価値がある」と言うロシア大使館・一等書記官であるセルゲイは夏美の血筋がどのようなものであるか察したようです。

「名探偵コナン 世紀末の魔術師」スコーピオン

スコーピオン=ラスプーチン

プース・チンラン(浦思青蘭)=アナグラムで表すとラスプーチン。青蘭は中国人と見せかけてロシア人の血を引く怪僧ラスプーチンの末裔でした。グリゴリー・ラスプーチンのグリゴリーの頭文字ゲーはロシア語(Григорий)と英語(Grigorii)では違うと判明しました。

ネタバレすると、スコーピオンである青蘭と対峙することになったコナンは、犯人が右目ばかりを狙うことを知ってからメガネを阿笠博士に拳銃の弾も跳ね除ける特別製の硬質ガラスに改良してもらっていたのです。

「名探偵コナン 世紀末の魔術師」怪盗キッドの行動理由

蘭にコナンの正体が新一ではないかと疑われて、秘密にしておくのも限界だと感じたコナンが正直に話そうとした時、そのピンチを救うように二人の前に現れたのは新一でした。ネタバレしてしまうと、その正体は新一の姿に変装した怪盗キッドでした。そうした理由は、助けた亀に連れられてならぬ、助けて手当した鳩のお礼だったのです。

ネタバレすると、キッドがメモリーズ・エッグを盗もうとした理由は本来の持ち主である夏美に返そうとしたためです。キッドはあのメモリーズ・エッグを作ったのが香坂喜市であり「世紀末の魔術師」と呼ばれていたことを知っていたから、犯行予告状にそれを使ったのでした。

「謎は謎のままにしておいた方がいい。」というセリフを残してキッドは去って行きます。物語の良いところ(ラスト)を攫っていくのはさすがに怪盗、という声も上がっています。名探偵コナンの映画の中では幾つかの作品で怪盗キッドが出てきますが、「名探偵コナン 世紀末の魔術師」のキッドが一番格好いいと言っている人が多いです。

名探偵コナンはテレビシリーズと映画で何作品もありますが、怪盗キッドがコナンの正体を工藤新一と認識したのは「名探偵コナン 世紀末の魔術師」からです。鳩に盗聴器をつけていたキッドは船上での阿笠博士とコナンとの電話の会話を聞いて確信しました。

名探偵コナン作品の中でも、史実を絡めたストーリー性や謎解きのワクワク感で根強い人気と評価も高い「名探偵コナン 世紀末の魔術師」は一度は見る価値があります!最後のメモリーズ・エッグの部分で必ず感動するという声が多数です。

「名探偵コナン 世紀末の魔術師」の魅力は多数あった!

いかがでしょうか?名探偵コナンの映画は他にも新しい劇場版「名探偵コナン ゼロの執行人」等もあります。家族に対する深い愛情のストーリーとドキドキワクワクを体験できる「名探偵コナン 世紀末の魔術師」を是非とも一見してしてみて下さい!

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