2019年06月05日公開
2019年06月05日更新
【ジブリ】もののけ姫のモロの声優は美輪明宏!死んだ理由や最後を徹底考察!
ジブリ映画もののけ姫に登場するモロの声優、美輪明宏やそのモロの最後について考察していきます。生と死を司るシシ神によって命を奪われたはずのモロが首だけで動くシーンがあります。ということはシシ神に殺されていなかったのか?などと疑問を抱くこともあるはずです。今回はもののけ姫の中でもモロの最後に焦点を当てて、その死んだ理由やそれぞれの関係性について徹底的に考察していきます。
目次
もののけ姫のモロとは?
もののけ姫(ジブリ映画)の作品情報
今回は映画「もののけ姫」に登場するモロと、モロの声優を紹介し、モロの最後についても考察していきます。宮崎駿が監督を務めた「もののけ姫」は、「トトロ」「千と千尋の神隠し」と同様に大ヒットしたスタジオジブリ制作の長編アニメ作品です。
ジブリ映画のもののけ姫に登場するモロは、最初は主人公であるアシタカを信用していませんでした。しかし、人間でありながらもののけに育てられたサンを必至に守ろうとするアシタカに心奪われ、徐々に信用していきます。モロの娘として育てられたサンを、アシタカに預けるのでした。
もののけ姫(ジブリ映画)の概要
ジブリ映画もののけ姫は、宮崎駿監督のスタジオジブリを代表する映画です。人間ともののけが登場する宮崎駿らしい映画となっております。小さな村で暮らしていたアシタカは村娘をたすけるために祟り神殺してしまいます。自分に祟り神の呪いがかかり、その呪いを解くために森へ向かい、モロやその娘のサンと出会います。
アシタカに最初は心を開かないサンでしたが、次第に心を開いていきます。森の守り神でもあるシシ神を人間が殺そうとしている事実を知り、シシ神殺しをやめさせようとするサン、モロ、アシタカ達は人間を止めることはできるのでしょうか?人間と森とが共存する方法はあるのでしょうか?最後まで目が離せない人間と人間の心の物語です。
もののけ姫(ジブリ映画)のあらすじ
ジブリ映画の代表とも呼べるもののけ姫のあらすじを紹介します。祟り神の呪いを解くために祟り神の呪いを受けていた猪が来た方角を目指すことにしました。ひょんなことからアシタカはエボシという女性が住むタタラ場という村にたどり着きます。
この村は鉄を作る村でエボシが銃のようなものを村の人に作らせて、村の外に住むもののけや鉄を狙う他の村からこの銃でタタラ場を守っていました。しかし、アシタカに呪いを与えた猪はこの銃に撃たれたことが原因であったことも判明します。
エボシは、シシ神より力を授かった動物(これがもののけ)を快く思っていませんでした。そのため、山や森へ打って出て、もののけ達を排除していました。そんなエボシの噂を聞いたサンがエボシを殺しに来ます。サンはモロの娘として、他の山犬と一緒に育てられました。絶体絶命のサンをアシタカが救いますが、アシタカが致命傷を負ってしまいます。
元々人間嫌いのサンは、アシタカを殺すチャンスだと思い、助けてもらったにも関わらずアシタカにとどめを刺そうとします。しかしアシタカに「君は美しい」と言われ、動揺してアシタカを殺すことを思いとどまります。
しかしその代わりにアシタカを連れ去ってしまいます。サンはアシタカを生と死を司るシシ神の元へと連れていきます。運が良ければシシ神に生かされ、悪ければ残りの命を奪われてしまうのですが、シシ神がアシタカの傷を治して生かしたため、サンもアシタカを生かすことを決めます。アシタカを介抱している内にサンはアシタカに心を開いていきます。
アシタカとサンが森で互いに心を開いている頃、タタラ場ではシシ神を打とうということになっています。森の危機を知ったサンとアシタカはモロの元へと行きますが、もう戦争は回避できないところまで来てしまっています。アシタカは何とかエボシに村に還るように説得をしますが、エボシは聞き入れず、最後にはシシ神の首を落として殺してしまいます。
その瞬間、シシ神の体からは謎の液体が溢れてきます。液体はありとあらゆる生気を奪っていきます。液体に触れた生き物は死に、草木は枯れてしまいます。シシ神の液体により、モロやサンが生きていた山は壊滅してしまいます。嘆くサンに、アシタカはシシ神に首を返すことを提案します。
シシ神の首を持ち逃げしていた者を倒し、シシ神の首を取り戻したサンとアシタカは、自身の首を探しまわっているシシ神の体の部分に首を掲げて献上します。首を取り戻したシシ神は大人しくなり、液体も収まりますが、朝日を浴びたシシ神が突如倒れて消えてしまいます。
シシ神の死後、その風が山を吹き抜けるとほんの少しですが、山には小さな緑が新しい命として芽生えます。アシタカの腕にあった祟り神の呪いも消え去り、エボシはタタラ場がシシ神の液体で壊滅してしまったので、新しくいい村を作り直すことを決意します。
最後にサンはアシタカに「アシタカは好きだが人間を許すことはできない」と言います。それぞれお互いの世界で共に生きようとアシタカはサンに言います。最後は豊かな森に住む精霊の木霊が、首をカタカタと傾げながら音を鳴らして終わります。
モロのプロフィール
モロは、ジブリ映画もののけ姫に登場する大きな白い犬です。日本の尾を持っており、犬神と恐れられています。人間でありながら捨てられたサンを実の娘の様に育て、愛情を注ぎます。人間の言葉を話せるほどの知識が高いです。正式名称はモロの君です。
モロのモデルは二ホンオオカミ
ジブリ映画もののけ姫に登場するモロのモデルはニホンオオカミです。埼玉県秩父には、三峯神社という場所があります。ここの神社を守っているのは狛犬ではなくオオカミなのです。しかも白いオオカミです。遠い昔、ヤマトタケルノミコトをこの神社へ案内したのが白いオオカミだと言われています。このことから、この神社を守るのが白いオオカミになり、この神社を守るオオカミがモロのモデルだとされています。
もののけ姫のモロの声優は美輪明宏
美輪明宏のプロフィール
ジブリ映画もののけ姫に登場するモロの声優は美輪明宏です。美輪明宏と言えば最近ではスピリチュアル関係の事柄でのメディア出演が多いですが、最初は歌手でした。色んな人から美輪さんと呼ばれています。金髪の長髪であり、男性でありながら女性の格好をし、その物言いは聞く人に納得感を与えるものです。
美輪明宏は長崎出身であり、ちょうど終戦間近に産まれました。1935年に美輪明宏が産まれているので、その10年後に原子爆弾が長崎に投下されます。戦争の辛さを経験した美輪明宏は、貧乏生活を余儀なくされ、実の母親も亡くし、孤独で辛い幼少時代を過ごします。終戦後に観た映画の影響を受けてピアノと歌の稽古を重ねた後、歌手としての活動を志します。
出典: https://t.pia.jp
その後美輪明宏は、バラエティー番組やテレビCMなどにも出演し、その存在を確固たるものにしました。また、その物言いからも発言力が絶大である印象を与え「美輪さんが言うならば」というような風潮を作り出しました。最近では歌手としての活動はそこまで大々的ではないにしろ、美輪明宏は2014年、2015年と紅白歌合戦に出場しています。
美輪明宏はハウルの動く城にも出演
美輪明宏は、もののけ姫と同じジブリ映画の『ハウルの動く城』にも声優として出演しています。この時の声優としての役は荒地の魔女役です。50年前に悪魔と契約をしハウルの心臓を狙っているのですが、途中からハウルを助ける役回りをしています。この様に美輪明宏は、様々な声優としての活躍もありました。
もののけ姫の声優として抜擢された美輪明宏は、モロを演じる時に近寄りがたい神様として演じていました。しかし、監督の宮崎駿は、イメージとの違いに戸惑いました。声優である美輪明宏に「実はモロは乙事主と昔は仲が良かった」と設定を明かします。乙事主とは、猪のもののけで、人間と争う原因になるもののけのことです。
この設定を聞いて、声色を変える美輪明宏が声優としての才能があることを見抜かれ、次作のハウルの動く城でも声優として抜擢されたのではないかと言われています。美輪明宏の演技が女らしく柔らかくなったのを見て宮崎駿は、喜びながら「女になったね」と言ったそうです。
ちなみに、もののけ姫の作中にモロがアシタカに「黙れ小僧!」と一喝するシーンがあります。このセリフは、当時映画を見ていた人たちを本当に怖がらせた程、声優としての才能があったという伝説が残っています。
もののけ姫のモロが死んだ理由や最後
死んだ理由①人間に敗北
ジブリ映画もののけ姫に登場するモロが死んだ理由や最後について考察していきましょう。モロが死んだ理由の1つ目は、人間に敗北したということです。モロは、エボシが作った武器により体内に毒の鉛を埋め込まれていました。自分の命が残り少なくなっていることに自分で気づいています。自分の最後をしっかりと受け入れているのです。
死んだ理由②シシ神
モロが死んだ理由の2つ目は、シシ神です。モロはエボシの毒の鉛を受けてはいますが生きています。直接的にモロの命を奪ったものはエボシの鉛ではないのです。とはいえ、間接的にモロの命を奪った原因ではあると言えます。
それではモロの命を奪った直接的な原因は何だったのでしょうか?それはシシ神です。シシ神は生と死を司る神様です。モロの命の最後をシシ神が奪い、モロを安らかに眠らせたのです。同時に、祟り神になりかけていた乙事主の命も奪い、安らかに眠らさせています。
最後に首だけになった理由
モロは最後の最後に首だけになるシーンがあります。その首でエボシの片腕を食いちぎるわけですが、なぜ首だけになったのかは謎です。実際に誰かに首をはねられた描写はないので、物理的に首をはねられたということではないはずです。
それでは首だけになった現象はどのように説明すればいいのでしょうか。あの説明もできない現象は一種の観念的な概念が起きていると推察できます。エボシに対して、腕だけで許してやろうという意味合いが大きいのだと考察できます。つまり、一種の呪いのようなそのようなものがエボシにダメージを与え、その呪いがモロの首に見えたのだと考察できます。
もののけ姫のモロの大きさや尻尾考察
考察①モロの大きさ
もののけ姫のモロの大きさや尻尾を考察してみましょう。モロの大きさは5メートルを超えます。それだけの巨体でありながら自分から人間に危害を加えることは絶対にありませんでした。モロは怒るとその巨体からも恐ろしく感じますが、根は優しいのです。
考察②尻尾が二つの理由
モロの考察の2つ目は、尻尾が二つの理由についてです。猫は長生きすると尻尾が二つに分かれて猫又という妖怪になると言われています。モロは300年以上生きています。つまり長生きしているわけです。猫が長生きして尻尾が二つに分かれているように、モロも長生きして尻尾が二つに分かれているのだと考察できます。
もののけ姫のモロの子供や乙事主との関係考察
考察①モロの子供
もののけ姫のモロの子供や乙事主との関係を考察してみます。考察の1つ目は、モロの子供についてです。モロの子供は実子として2匹の山犬がいます。サンは人間に捨てられたというよりも、生贄にされたのです。シシ神に対して生贄にされたサンをモロが娘として育てたのです。
サンと実子は非常に仲良しで、サンのいう事を実子の山犬もしっかりと聞きます。ヤックル達を食べていいか聞く実子の山犬にサンが駄目と制止をすると素直に言う事を聞く程です。サンもモロを実の母親のように慕っており、サン、モロ、実子の山犬には強い絆と信頼関係があったと推測できます。
考察②モロの夫はいない?
もののけ姫のモロの子供や乙事主との関係を考察の2つ目は、モロの夫はいないのかということです。実子の山犬が登場することから、山犬に父親がいるであろうことは推測できますが、本編に一度も登場せず且つ山やシシ神、モロがピンチになっても登場しないことからもすでに死んでいる可能性が高いことがわかります。つまり、モロはシングルマザーのような形で山犬2匹とサンを育てたのだと考察できます。
考察③モロと乙事主の関係
もののけ姫のモロの子供や乙事主との関係を考察の3つ目は、モロと乙事主の関係です。昔は仲がよかったのだと前述したことから、今はそこまで仲が良くないのではないかと推察されます。また、モロの忠告を乙事主は聞かず、モロも分かっていても突っ込むことしかできないと乙事主のことを説明しています。
これらのことから、仲違いをしたわけではないが何かしらの見解の相違があって、お互いに相手のことを理解はしており、ある部分では認めているものの、受け入れられない存在なのだと判断できます。
もののけ姫のモロに関する感想や評価は?
もののけ姫のモロに関する評価では、モロがかっこよくて好きだという意見が多いです。自分の娘を守るために死んでいったモロはさすがの一言のようです。
もののけ姫久しぶりに観てる。
— GAKU-C (@GAKUgaku59) December 14, 2016
モロの君が一番好きやな。#もののけ姫#モロの君#描いてみた pic.twitter.com/CkvZsr1Plp
また、美輪明宏が迫真の演技で声優を務めたモロの一番有名なセリフ、「黙れ小僧」は、様々なパロディーとして使われています。それほどまでに印象的なシーンとキャラだと推測できます。
黙れ、小僧。 pic.twitter.com/Pdmp7zPe0V
— aibo D.V.M. (@Vet_aibo) June 4, 2019
そして最も多くの評価が、モロはいい母親だということです。人間に捨てられ、山犬として育てられながらもその姿は人間でしかない。そんなサンの心の傷をアシタカに救えるのかと強い口調で問いただし、サンを必至に守ろうとしています。
アシタカがサンをあくまでも人間と評価するの、サンにとっては屈辱だよね。山犬の毛皮羽織って人面を隠すお面まで被ってるのに。
— りょう (@noqua) October 26, 2018
人間だと受け入れている上で可愛い我が子と言うモロ、「あの子は人間だそ!」を一刀両断するモロ、いい母ちゃんだな。#もののけ姫
もののけ姫のモロについてまとめ
いかがでしたか?ジブリ映画の代表とも言えるもののけ姫の考察や声優、その最後や評価について紹介していきました。今回の記事を参考にして改めてもののけ姫を見てみるといいかもしれません。