【名探偵コナン】ベルモットが蘭を宝物やエンジェルと呼ぶ理由は？正体や目的を考察

本題に入る前にまずは、名探偵コナンに登場するベルモットがどんな人物なのかを紹介していきます。ベルモットは、工藤新一を幼児化させたAPTX4869の薬を開発した黒の組織の一員です。黒の組織内では、ボスとされる「あの方」に気に入られているようでかなり重要な人物だとされています。また、黒の組織のメンバーの中で唯一ベルモットはコナンと灰原哀の正体を知っている人物です。

また、ベルモットは蘭のことを「エンジェル」や「宝物」と呼び、新一のことを「シルバーブレッド」と呼んでいます。なぜそのように呼んでいるのか、ベルモットには他にも多くの謎が存在します。この記事では、そんなベルモットの謎や蘭・新一との関係について徹底調査していきます！

では、早速ベルモットが蘭を宝物やエンジェルと呼ぶ理由について順を追って紹介していきます！ベルモットが蘭を宝物やエンジェルと呼ぶようになったきっかけの事件は「工藤新一 NYの事件（アニメ286～288話、原作34・35巻）」です。この事件は新一がコナンになる1年前の事件で、新一と蘭は工藤有希子と一緒にニューヨークへ旅行に出かけます。

工藤有希子がニューヨークに向かった目的、それはミュージカル「ゴールデンアップル」の観賞であり、大女優で親友のシャロンの案内でミュージカルが行われる劇場へと足を運びます。そして、そこで殺人事件が発生し、新一は見事にその事件を解決します。その後、宿泊先のホテルへと帰る新一と蘭でしたが、ふとした拍子に蘭のハンカチが飛んでいってしまいます。

新一は蘭のハンカチが廃ビルの階段の手すりに引っかかっていることを見つけ、一人で取りに向かいます。外で新一を待つ蘭は、今世間を騒がせている通り魔を追うFBI捜査官（赤井秀一）と出会い、「今すぐこの場から立ち去るように」と忠告されます。その事を新一に伝えようと廃ビルに入る蘭は、途中で本物の通り魔に遭遇してしまいます。

いつもの蘭なら得意の空手で撃退したかもしれませんが、この時の蘭は風邪気味で意識が朦朧としており逃げることもできずにいました。そして、その通り魔が寄りかかっていた手すりが壊れて落下しそうになってしまいますが、彼が落ちることはありませんでした。蘭がとっさに通り魔の服を掴んだからです。苦しそうな蘭の後ろから、新一も加わり二人は通り魔を引き上げようとします。

こうして、蘭と新一によって命が助かった通り魔は二人に問います。「なぜオレを助けた？」と。それに対して、さも当然にように答え（上記の画像参照）を返すのでした。蘭は新一の答えを聞き、熱によって意識を失ってしまいます。新一は倒れた蘭を抱えてその場を後にするのでした。その後、通り魔が新一と蘭を追ってくることはありませんでしたが、彼は警察に捕まる前に自殺していたようです。

また、その後一晩寝てすっかり回復した蘭でしたが、熱のせいで昨晩の通り魔事件のことなどはすっかり忘れていたようです。以上が、ベルモットが蘭を宝物やエンジェルと呼ぶきっかけの事件の顛末になります。

ベルモットが蘭を宝物やエンジェルと呼ぶきっかけの事件について紹介しましたが、ベルモットが一切登場しなかったため、なぜその事件とベルモットが関係あるのかと疑問に思った方も多いかもしれません。実は、ベルモットは変装して登場していたのです。この事件でベルモットが変装していた人物は2人、シャロン・ヴィンヤードと蘭と新一が助けた通り魔です。

その証拠に、シャロンは事件が起こる前に「神様なんているのかしら」と言っていましたが、事件後「私にも天使がいたみたい」と工藤有希子に電話で語っています。しかも、そのことを蘭に伝えてほしいと有希子に頼んでいます。この言葉とシャロンの心変わりが意味すること、それはシャロン=蘭と新一が助けた通り魔だったということになります。この短期間にあった出来事は劇場での殺人事件と通り魔事件しかないためです。

また、工藤有希子と電話をしているシャロンは腕を組んでいる場面がありますが、実はこれは怪我した脇腹を抱えているのではないかといわれています。さらに、「黒の組織と真っ向勝負 満月の夜の二元ミステリー（アニメ第345話、原作42巻）」では、灰原を庇う蘭をあの時階段から落ちそうになった通り魔を助けようとした蘭と重ねて、「どいてエンジェル」と叫んでいます。

これらのことから、あの時の通り魔の正体がシャロン・ヴィンヤードであり、同時にベルモットであるといわれています。そして、あの一件以降ベルモットは蘭のことを「エンジェル」や「宝物」と呼ぶようになったのだといわれています。

そして、ベルモットが蘭をエンジェルと呼ぶようになってからは彼女自身も変わったようです。蘭と出会う前はローズ（劇場での殺人事件の犯人）が殺人を犯すことをなんとなく勘づいていても、それを止めるような行動には出ませんでした。その理由は「人を助けるには理由が必要」だと考えていたからです。しかし、蘭と新一との出会いにより「人を助ける」ということに関してベルモットの考えが大きく変わります。

その後、ベルモットは新出先生に変装してコナンや灰原の近くで監視を始めます。その目的は灰原哀を抹殺することだったのですが、結果的にその目的が達成されることなくベルモットはその場を去るのでした。ベルモットが去った後は本物の新出先生が「自分に変装していた人物は本当に悪い人だったのか」と発言しています。新出先生が疑問に思ったのは、周囲の人間がベルモットが変装していた新出先生に感謝していたためです。

このようにベルモットが多くの患者や周囲の人間から感謝されていたのは、ベルモット自身が変わったからではないかといわれています。新一が通り魔に言っていたように「人を助けるのに論理的な理由は必要ない」という考え方に変わったベルモットは、知らず知らずのうちにそれを実践しているのかもしれません。

次に、ベルモットの正体や目的について考察していきます！蘭と新一が遭遇した通り魔とシャロン、ベルモットが同一人物であることは既に紹介していますが、ここからはそのことをさらに掘り下げて考察していきます！

前述したように、ベルモットの正体はハリウッドの大女優シャロン・ヴィンヤードです。しかしながら、シャロン・ヴィンヤードについてはさほど深く触れていなかったため、少し詳しく紹介していきます。シャロン・ヴィンヤードはハリウッドでアカデミー賞を取った大女優で、1年前に他界したといわれていました。また、シャロンにはクリス・ヴィンヤードという娘がいます。

クリス・ヴィンヤードは亡くなった母と同じように美しく、同じく女優として活躍しています。しかしながら、それは表向きで実は娘のクリスもベルモットの変装であったことが判明しています。シャロンはベルモットが老け顔メイクで変装した姿で、シャロンを死んだことにした後はクリスとして活動しているようです。

次に、シャロン・ヴィンヤード（ベルモット）と工藤有希子の意外な関係についても紹介していきます。シャロンと工藤有希子はただの親友というだけでなく、黒羽盗一（初代怪盗キッド）という同じ師匠に変装術を習った仲のようです。そのような経緯があって仲良くなり、同じ女優ということもありずっと友人として交流してきたようです。蘭や新一とベルモットが出会ったのも、工藤有希子がきっかけになります。

また、ベルモットについて判明していない謎があります。それが「年齢」です。FBIのジョディに「どうして年を取っていないのか」と聞かれるベルモット。実は、ベルモットは20年前にジョディの両親を殺害していました。ジョディは当時8歳でしたがベルモットの顔を覚えており、そして20年経った今でもベルモットの容姿が変わっていないことを指摘します。

ベルモットの素顔や肉体はどう見ても40代には見えないため、ベルモットは年齢に関して重大な秘密を抱えているのではないかとファンの間で話題になっています。

また、もう一つベルモットには判明していない謎があります。それが「あの方との関係」です。ベルモットは作中でよくボスとメールのやり取りをしており、「私の元に帰ってきておくれ」というボスからのメールもあったことから他の組織のメンバーとは違い特別な存在であることが示唆されているようです。さらに、バーボンからは上記の画像のような意味ありげなセリフもあり、ボスとの関係が疑われています。

ここからは、ベルモットが新一のことをシルバーブレッドと呼ぶ理由やその意味について紹介していきます。さらに、もう一人のシルバーブレッドと呼ばれる「赤井秀一」についても紹介していきますので、ぜひご覧ください！

まずは、シルバーブレッドの意味について紹介していきます。シルバーブレッドには由来とされているものが2つあります。まず一つ目がドライ・ジンをベースとしたカクテルで、魔除けや厄払いのお酒だとされているようです。また、このカクテルは「黒の組織と真っ向勝負 満月の夜の二元ミステリー（アニメ第345話、原作42巻）」に登場しています。

そして二つ目が直訳で「銀の弾丸」です。「銀の弾丸」とはその名の通り銀で作られている弾丸であり、西洋では一発で悪魔や狼男などの魔物を退治できる弾丸として知られているようです。いずれにしても、シルバーブレッドは、魔物などのよくないものを払う・退治するものという意味のようです。

次に、ベルモットが新一を「シルバーブレッド」や「宝物」と呼ぶ理由について紹介していきます！しかし実は、そのきっかけは蘭のことをエンジェルと呼ぶようになったきっかけと同じになります。通り魔事件で助けてくれた蘭のことを「エンジェル」、新一のことを「シルバーブレッド」と呼んでいるということになります。ただ蘭の場合は守る対象であり、新一の場合はそれとは少し違う意味合いがあるようです。

新一をシルバーブレッドと呼ぶ理由と意味、それは「黒の組織を壊滅させること」を期待しているためだといわれています。ベルモットは黒の組織を壊滅させることができる人物を待ち望んでいたようで、その人物こそが新一（コナン）だといわれています。前述した「シルバーブレッド」の意味も魔物などのよくないものを払うという意味であり、それにちなんで「シルバーブレッド」と呼ばれているようです。

また、名探偵コナンではもう一人シルバーブレッドになりうる人物がいるようです。その人物はFBIの赤井秀一です。赤井秀一もまた黒の組織を追っている人物であり、コナンに引けを取らない推理力を持っています。彼もシルバーブレッドになりうるのではないかといわれていますが、ベルモットは上記の画像のように「一発で十分」だと明言しています。

つまり、ベルモットの考えではシルバーブレッドはコナンだけで十分だということになります。新一（コナン）と赤井秀一の違い、それは赤井には攻撃されましたが新一には命を助けられたという点なのではないかといわれています。明確な理由は未だに謎ですが、今後のシルバーブレッドの活躍に期待していきましょう！

次に、ベルモットと新一（コナン）のその後の関係について紹介していきます！新一と蘭が通り魔（ベルモット）を助ける一件があった後、新一は幼児化してコナンになってしまいます。その後、コナンとベルモットはどのような関係になっているのか徹底調査していきます！

その後、ベルモットは新出先生に変装してコナンや灰原のことを監視していました。そして、そんな時にバスジャック事件は発生します。同じバスに乗っていた新出先生に変装したベルモットは、コナンがバスジャック犯に拳銃を向けられるとコナンを助けるために行動します。このシーンは、「謎めいた乗客（アニメ230・231話、原作29巻）」に収録されています。

次に、ベルモットがコナンと大きく絡んだのは「黒の組織と真っ向勝負 満月の夜の二元ミステリー（アニメ第345話、原作42巻）」でのことでした。この回ではコナン（新一）と黒の組織のギリギリの戦いが描かれています。ベルモットは灰原抹殺を目論んでおり、一番厄介なコナンに「ハロウィンパーティー」の招待状を送り付け、彼を灰原の元から遠ざける算段を立てていました。

しかし、コナンはそのパーティーに行っておらず灰原哀の姿に変装しベルモットと接触を図ります。そして、追い詰められたベルモットでしたが、彼女はコナンを人質に取り逃走します。逃げ込んだ森の中であの方と連絡をとろうとしていたベルモットでしたが、コナンの服の下に隠された心電図モニターの電極とテレメーターの録音機を発見。さらに、コナンの気迫を見て「負け」を認めます。

その後、催眠ガスによって眠ったコナンを置いてベルモットはその場から離れます。負傷しているため、ジンに助けを求める電話をかけたベルモット。そこで、ベルモットはジンから工藤新一について聞かれます。それに対し、ベルモットは「知らない」と彼を助ける嘘をつくのでした。

度々コナンを助けるベルモットですが、「黒の組織VS.FBI（原作49巻）」ではコナンだけではなく毛利小五郎も助けるように動いています。コナンが仕掛けた盗聴器を毛利小五郎の仕業だと思い込んでいるジンは、毛利小五郎の命を狙い、キャンティやウォッカ、ベルモットらとともに探偵事務所が狙える位置で待機します。そして、ジンはキャンティに狙撃の命令を下します。「疑わしきは罰せよ」が組織のルールでした。

しかし、これに対してベルモットが毛利小五郎とコナンを助けるため必死に止めに入ります。あまりにもしつこいベルモットを怪しんだジンは「何か関係があるのか」と問い詰めます。しらばっくれるベルモットでしたが、結局毛利小五郎の疑いは晴れ狙撃が決行されることはありませんでした。このように、ベルモットはコナンを助けるだけでなく、コナンと蘭の大事な人も助けようとしていたようです。

そして、ベルモットが再びコナンに絡んでくるのは「漆黒の特急ミステリートレイン（アニメ701～704話、原作78巻）」でした。この回は豪華列車「ベルツリー急行」で起こる殺人事件と黒の組織とのシェリーを巡る戦いが見所になっているようです。ベルモットは赤井秀一のような火傷の男に変装して列車に乗り込みます。そして、工藤有希子の計画を見抜き彼女と対峙します。

いつもコナンを助けてきたベルモットでしたが、今回ばかりは組織の命令だということと灰原哀を抹殺する目的があるため、容赦なく友人であった工藤有希子を拳銃で脅します。こうして、工藤有希子やコナンの計画はベルモットに見抜かれ灰原を助けることはできなかったと思われますが、実はその逆でした。コナンはベルモットの行動も予測済みで工藤有希子はベルモットと対峙する前に無事灰原を逃がしていたのです。

こうして、灰原哀の暗殺計画は失敗に終わります。また、この回でベルモットは駅のホームごと爆破させようとするジンに対して「吹っ飛ぶのはシェリーだけで十分」と他の無関係な乗客が巻き込まれることを阻止しています。

最後に、ベルモットや蘭に関するネット上の感想を紹介していきます！最初に紹介するのは、蘭がベルモットにエンジェル・宝物と呼ばれる理由がわかる回に関する感想です。上記の感想のように、ベルモットと蘭が活躍する回は大人気のようです。また、この回で登場する新一の「人が人を助ける理由に…」の名言も、多くの人の脳裏に残っているようです。

また、次に紹介する感想は二元ミステリーでのベルモットと蘭に関する感想です。蘭が灰原を守らなければベルモットは容赦なく灰原を殺していたわけで、蘭を撃つのを躊躇するベルモットのシーンはファンの間でかなり人気が高いようです。

また、次に紹介するのはベルモットの年齢に関する感想です。ベルモットの年齢は普通に考えれば40代ですが、見た目的に年を取っていないため多くの人が疑問を抱えているようです。

そして、ベルモットに関する感想で最も多かったのは「良い人で憎めない」というものでした。蘭と新一をことあるごとに助けるベルモットは良い人だと認識している人が多いようです。また、最終的にベルモットが蘭や新一を守って組織に殺されてしまうのではないかと危惧している人も多いようです。

この記事では、ベルモットが蘭を宝物やエンジェルと呼ぶ理由を中心に紹介してきましたが、いかがだったでしょうか？ベルモットが蘭を宝物やエンジェルと呼ぶようになったのは、NYでの通り魔事件がきっかけでした。それ以降ベルモットは蘭を宝物やエンジェルと呼び、人を助けるということに関して考え方が変わり、以前よりも人を助けるように行動が変わったようです。

しかしながら、ベルモットは黒の組織の一員であることに変わりはなく、命令されれば殺人も犯しますし、灰原哀の命を狙うシーンも多くあります。そのため、善人かというとそうとも言い切れない部分があるようです。また、ベルモットにはまだまだ多くの謎が残されています。そのため、今後もベルモットの活躍や蘭との関係に注目しながら名探偵コナンを応援していきましょう！