名探偵コナンのベルモットとは？謎に包まれた正体と秘密を徹底分析

[名探偵コナン]は青山剛昌先生の推理漫画で、1996年に放映が開始されたTVアニメ共々20年以上も多くのファンに愛され続けている大人気作です。本項ではベルモットの正体と秘密について徹底分析する前に、改めて[名探偵コナン]を振り返っていただくため、ベルモットが所属する黒の組織と主人公コナンとの確執が密接に関わっている[名探偵コナン]の物語や黒の組織について簡潔におさらいします。

次項以降は、ベルモットについてもしっかり画像付きで解説いたしますので、是非最後までお読みください。

謎の国際的犯罪組織、通称黒の組織に所属する2人組、ジンとウォッカの怪しい取引現場を目撃した高校生探偵の工藤新一。そんな彼が謎の毒薬APTX4869を飲まされて幼児化してしまった所から[名探偵コナン]の物語が始まりました。自身を小学1年生の江戸川コナンと偽った工藤新一は、名探偵毛利小五郎の陰で数々の難事件を解決しつつ黒の組織の正体を暴き、高校生の姿に戻るために彼らの行方を追っています。

[名探偵コナン]の作中で顔とコードネームが判明していて、かつ現行の黒の組織メンバーで特にベルモットと関りが深いのは、この画像のジン・ウォッカ・キャンティ・コルン、そしてバーボンの5名です。特にジンからはその行動を危険視されており、キャンティとコルンからはとある事件をきっかけに激しい憎悪を抱かれています。バーボンとは、任務中に行動を共にしていることが多く、何らかの関係があることがうかがえます(後述)。

黒の組織の女幹部であり、諜報員として暗躍する金髪碧眼の美女ベルモット。彼女は組織内でも相当な秘密主義者として有名で A secret makes a woman woman (女は秘密を着飾って美しくなる)が口癖です。ここからは画像付きで紹介します。

[あの方]のお気に入りで、直接メールで指示を受けるほど目をかけられているためか他のメンバーを見下す言動や身勝手さが目立ち、幹部達だけでなく彼女を気に入っているはずの[あの方]からも非常に強い疑念を抱かれ、警戒されています。

ベルモットには、笑いながら殺人を犯すなど冷徹な一面もありますが、組織と無関係の一般人を巻き込んで死なせてしまうようなやり方には懐疑的で、快楽的な殺人嗜好を持っているわけではないようです。また、ベルモットは[名探偵コナン]で現在生き残っている黒の組織メンバーで唯一、工藤新一とシェリー(宮野志保)が幼児化した秘密を握っている人物ですが、何らかの思惑(後述)があってか、組織にはその事実を伝えていません。

[千の顔を持つ魔女]という異名を持つベルモットは、変声機を用いなくても様々な声色を使い分け、老若男女問わず成り済ますことが出来る変装のエキスパートです。この変装技術は、新一(コナン)の母で元女優の工藤有希子とともに、世界的マジシャンの黒羽盗一のもとで学びました。彼は[名探偵コナン]でもおなじみの人気キャラである怪盗キッドの関係者で、同作者の人気作[まじっく快斗]と関連があります。

ベルモットの正体は、世界的に有名な二世ハリウッド女優のクリス・ヴィンヤードです。しかし実はそれすらもフェイクで、[名探偵コナン]の本編開始１年前に亡くなったとされていたクリスの母でアカデミー賞の大女優シャロン・ヴィンヤードこそが真の正体であり、シャロンとして活動していた時のベルモットは、老けメイクと年をとっているように思わせる演技で年齢を感じさせない若々しさを隠していました。

ジョディ・スターリングらが所属するFBIからは、20年前彼女の父親が殺害された事件の現場に残されていた指紋がクリスとシャロンの物と一致したことで、シャロンは当時から老化しておらず、クリスと同一人物であるという重大な秘密を証拠として握られています。

そして Rotten Apple(腐ったリンゴ)という皮肉めいた標的名をつけられ要注意人物としてマークされていますが、FBI上層部の思惑によりその犯行は公表されず、ベルモットの逮捕には至っていません。

ベルモットは、高い変装技術を活かした諜報活動を得意としており、これまでにも[名探偵コナン]に登場する様々なキャラクター達に変装してきました。ベルモットが変装した代表的なキャラは、FBI捜査官のジョディ・スターリング、帝丹高校の校医である眼鏡の青年新出智明、喫茶ポアロの女性店員榎本梓、通り魔の男(後述)など多岐にわたります。

ベルモットは、かつてシェリーとして黒の組織での新薬開発に携わり、工藤新一や灰原自身を幼児化させた毒薬APTX4869を作った灰原哀を「彼女だけはこの世にいてはならない」とまで言い、その命を執拗に狙っています。[名探偵コナン]アニメ345話で灰原を手にかけようとした時には「恨むのなら、こんな愚かな研究を引き継いだあなたの両親を」と告げるなど、APTX4869に関する研究の全貌を知っているような描写があります。

[名探偵コナン]アニメ310話では、板倉というシステムエンジニアの男に、ベルモットらしき女性が電話をかけていたことが明かされており、黒の組織が彼に何らかのプログラムを作らせようとしていたようです。

板倉は電話で聞いたベルモットの We can be both of God and the devil. Since we’re trying to raise the dead against the stream of time.(我々は神であり悪魔でもある。なぜなら、時の流れに逆らって、死者を蘇らそうとしているのだから)という意味深な言葉を、反転という形で秘密裏にブログに書き残しています。

ベルモットは、APTX4869に幼児化の効果があることを組織に隠したがっている節があり、[名探偵コナン]アニメ701話から704話では、ベルツリー急行に乗り込んでいた灰原をそそのかしシェリーの姿に戻らせたうえで、C4爆弾によって亡き者にしようと目論みましたが、その計画はコナンらの活躍と巧みなトリックによって阻止されました。それ以降は灰原の生存を認識していながらも、彼女に対する目立った行動は起こしていません。

[名探偵コナン]アニメ783話では、ベルモットと行動を共にしているバーボンの「まさかあなたがボスの…」という発言により、ベルモットと[あの方]の関係に、何らかの秘密があることが明らかになりました。

黒の組織内でのベルモットの立場が一転しかねないほど重要なその秘密は、バーボン曰く自分の身に何かあった時には即座に組織へとリークされる手筈となっているようです。その秘密は2018年現在も明かされていませんが、ファンの間ではバーボンの台詞に続く言葉として「妻」「娘」「影武者」など様々な謎が考察されています。

ベルモットは、[名探偵コナン]アニメ286話から288話でNYの通り魔の男に変装していた際、寄りかかっていた柵が壊れ高所から落下しかけていた危機を、自身が手にかけようとした毛利蘭と工藤新一に救われたという過去があります。

その時新一が告げた「人が人を助ける理由に論理的な思考は存在しない」という言葉に感銘を受け、新一を Cool Guy(クールガイ)蘭を Angel(エンジェル)と呼び、非常に大切にしています。そんな2人を内心で「たった2つの宝物」と表現するほど、彼らを思う気持ちは強く、時には組織の事件に巻き込むまいと身をていして守ることもあります。

銀の弾丸(シルバーブレット)とは、西洋のおとぎ話で悪魔を退治することが出来ると信じられている銀で作られた弾丸で、[名探偵コナン]の世界では、主に黒の組織への脅威となり得る存在に対しての警戒をこめた呼び名です。しかしベルモットだけはコナンを「長い間待ち望んだ銀の弾丸(シルバーブレット)」と称するなど、[あの方]のお気に入りとされながらも実際には組織の壊滅を望んでいるような言動も多く見らます。

[名探偵コナン]は2018年現在、青山先生の病気療養のため長期休載中です。本記事で紹介してきたベルモットと[あの方]との関係や、コナンを銀の弾丸(シルバーブレット)と呼ぶ理由など、まだまだたくさんの伏線が残されていますので、青山先生の快復を願いつつ、様々な秘密や謎の答えが明かされていくことを期待しましょう。