2019年04月21日公開
2019年04月21日更新
【エヴァ】碇ユイとは何者?その目的や人類補完計画・綾波レイとの関係を考察
庵野秀明監督・GAINAX制作による、大人気SFアニメ作品「エヴァンゲリオン」。謎の敵「使徒」と、14歳の少年少女の戦いを描いた日本を代表するアニメの一つです。今回はそんな「エヴァンゲリオン」に登場する初号機のパイロット・碇シンジの母親、碇ユイについて迫っていきます!碇ユイとは何者なのか、彼女の目的や人類補完計画、さらに綾波レイとの関係など、碇ユイとはどのような人物なのかたっぷりとご紹介いたします。
【エヴァンゲリオン】『エヴァ』とは?
1995年にテレビ東京系列で放送された、世界的な人気を誇るSFアニメ「エヴァンゲリオン」。今回は「エヴァンゲリオン」に登場する主人公で初号機のパイロット・碇シンジの母親、碇ユイとはどのような人物なのか迫っていきます!碇ユイの目的や綾波レイとの関係、さらに人類補完計画についてなどたっぷりと碇ユイについてご紹介いたします。それではまずはじめに、「エヴァンゲリオン」の作品情報とあらすじをご紹介いたします。
『エヴァ』の基本情報
「EVANGELION(エヴァンゲリオン)」は1995年~1996年にテレビ東京系列で放送された、庵野秀明監督・GAINAX制作による全26話のSFアニメ作品です。放送時の視聴率は低かったのですが、斬新なストーリーが放送終了後に物議を醸し賛否両論の議論を引き起こし、後のアニメへ影響を与えたそうです。爆発的なアニメブームのきっかけとなった「エヴァンゲリオン」は、1997年には劇場版も公開され大きな注目を集めました。
また貞本義行による漫画「エヴァンゲリオン」が1994年12月から連載が開始され、18年後の2013年6月に連載が終了し単行本は全14巻で完結となりました。「エヴァンゲリオン」は社会現象にまでなった1990年代を代表するアニメ作品と言われており、多数のメディアと組み合わせて商品展開されました。その結果関連商品の総売り上げ金額は2007年の時点で1500億円を突破するなど、今も尚愛され続けている作品の一つのようです。
『エヴァ』のあらすじ
大災害「セカンドインパクト」が起きた西暦2000年9月13日…世界の人口は半数にまで減少してしまったのでした。「エヴァンゲリオン」の舞台は、その惨劇から15年が経過した西暦2015年。14歳の少年で本作の主人公・碇シンジは、国連直属の非公開組織・特務機関NERV(ネルフ)の総司令であり、別居していた父親である碇ゲンドウから「第3新東京市」に呼び出され、突然あることを命じられたのでした。
汎用人型決戦兵器エヴァンゲリオン初号機のパイロットになることを命じられた碇シンジは、さらに謎の敵“使徒”と戦うことを命じられました。EVA零号機パイロットの少女・綾波レイの負傷を目の当たりにして、仕方なくEVAに乗っていたシンジ。しかし使徒との戦いを重ねて次第に自らの意思でEVAで戦うようになりました。綾波レイ、惣流・アスカ・ラングレー、そして碇シンジたちは度々窮地に追い込まれるも、使徒を撃退していくのでした。
『エヴァ』の碇ユイとは?
ここまで日本を代表するSFアニメ「エヴァンゲリオン」の、作品情報とあらすじをご紹介いたしました。社会現象にもなった「エヴァンゲリオン」は、今も尚愛され続けている作品のようです。それではここから、エヴァ初号機のバイロット・碇シンジの母親、碇ユイとはどのような人物なのか迫っていきます!「エヴァンゲリオン」作中における碇ユイの人間関係や彼女の目的、そして初号機に残った理由までたっぷりとご紹介いたします。
碇ユイは『ゲヒルン』の研究者
碇ユイは人工進化研究所やゲヒルンといった、「ネルフ」が立ち上げられる前の研究所の優秀な研究者としてゲンドウと共に働いていました。明朗な性格の持ち主で、人間に対する思考は前向きそのものだと言われていました。碇ゲンドウの傍らにいる冬月とは京都の大学に在籍した時に知り合い、碇ユイとゲンドウは彼の教え子。碇ユイは大学生時代から明るく優秀である一方、少々抜けた所もある人物だったようです。
碇ユイはゲンドウの妻
碇ユイと六分儀ゲンドウの二人が出会って結ばれるまで、そう時間は掛かりませんでした。良くない噂の絶えなかったというゲンドウと交際に発展し、後に結婚してユイの実家である碇家へ婿養子として彼を迎えることに。周りからは交際を疎まれていたという碇ユイですがゲンドウを「かわいい人」と呼ぶなど、その人格にかなりの理解を持っていて彼とは真っ当な相思相愛の関係だったようです。
碇ユイはシンジの母
エヴァンゲリオンのパイロットとなる碇シンジ、綾波レイ、惣流・アスカ・ラングレーにはある共通点があります。それは14歳の母親のいない子供であるという事です。ゲンドウと結婚しセカンドインパクト後に、後に初号機のパイロットとなる第一子・シンジを授かった碇ユイ。サードインパクトを防ぐためEVA建造に力を注いだ彼女はある日、事故により肉体が消滅し、魂のみを後に息子・シンジが乗る初号機の中に残すこととなったのでした
碇ユイの最期
赤城リツコの母親・赤城ナオコたちと、サードインパクトを防ぐためEVAの研究を行っていた碇ユイ。エヴァ完成まで目前に迫り、搭乗するところを息子・シンジにも見せようと研究所へ連れてきていました。実験が開始されしばらくすると…突然、警告音が研究所に響き渡ったのでした。シンジの目の前で碇ユイはLCL化してしまい肉体が消失し、後にシンジが搭乗することとなる初号機の中にその魂のみを残すこととなったのでした。
碇ユイの予想外の消失に、動揺を隠すことができない碇ゲンドウ。ユイを本当に愛し、相思相愛の仲でいたため、碇ゲンドウはこの事きっかけに精神が崩壊していくことになります。碇ユイの消失後ゲンドウは「人類補完計画」をゼーレに提案し、「死んだユイにもう一度逢うこと」を目的として碇ユイを引き戻すことを試みますが、一方の碇ユイはエヴァンゲリオン初号機に留まるという選択を下したのでした。
碇ユイの目的
実験の際に起こった事故によりエヴァンゲリオン初号機のコアに、消失した碇ユイの魂が組み込まれることになりました。しかしエヴァの基礎理論や概念を構築した優秀な科学者である碇ユイが、「母親の魂をEVAに内蔵させるようになった目的」とは何なのでしょうか?その彼女が魂を宿した目的とは、“エヴァの中に入って無限に生きることで、息子である碇シンジを助け、そして永遠に生きた証を残す”ということでした。
碇ユイが初号機に残った理由
出典: https://festy.jp
エヴァンゲリオン初号機にのる息子・シンジを守り、“生きた証を永遠に残す”という目的からエヴァンゲリオンのコアに魂を宿した碇ユイ。彼女は常に“生きた証を残す”ということを第一の目的としていたようです。生きた証を残せるのであれば、どんな場所でも自らが選択したところならそこは天国になるという信念を持つ碇ユイだからこそ、エヴァンゲリオン初号機に残りその中で生き続けていると考えられているようです。
碇ユイと綾波レイやそれぞれの関係
ここまで大人気SFアニメ「エヴァンゲリオン」に登場する初号機のパイロット・碇シンジの母親である、碇ユイとはどのような人物なのかご紹介いたしました!事故により肉体が消失し初号機に魂を宿した碇ユイの目的は、シンジを守ることで“生きた証を永遠に残す”ことが目的のようです。それではここから碇ユイと綾波レイ・マリとの関係や、人類補完計画とはどのような関係があるのかご紹介いたします。
碇ユイと綾波レイの関係
2004年に行われた初めての初号機起動実験で自らが接触実験体となり、失敗に終わった結果魂を初号機に取り込まれた碇ユイ。彼女と深い関係のある人物こそが、エヴァンゲリオンの中でも常にトップの人気を誇るキャラクター・綾波レイです。劇場版エヴァンゲリオンのワンシーンで碇ゲンドウが、碇ユイと綾波レイを重ねて見ていたことから、“綾波レイはリリスから生まれたクローン”だと考察されているようです。
「リリスのクローン」と言われている綾波レイですが、もっと掘り下げると“碇ユイの肉体のDNAからサルベージされた”クローンだと考えられているようです。碇ユイが実験による事故で亡くなった際に、この綾波レイが誕生しました。これは「サルベージ計画が失敗して偶然に生まれた」という説が有力なようですが、一方では製作側が「アダムの遺伝子半分と碇ユイの遺伝子半分」のクローンだと話したという事実もあるようです。
碇ユイと『人類補完計画』の関係
碇ユイはゲンドウが、「人類補完計画」に力を注ぐ原因となった人物でもあります。では「人類補完計画」とは一体、どのような計画なのでしょうか?「新世紀エヴァンゲリオン」という作品を通して見ると、最終的に全てのベクトルが「人類補完計画」に向いている事が分かります。そんなゲンドウの最終的な目的でもある「人類補完計画」とは、“全ての人類を一つの生命体にすることで完璧な世界を作り上げる”という計画のようです。
碇ユイが消失して以降、精神が崩壊していったゲンドウ。碇ユイの消失からゲンドウは直ちに「人類補完計画」を立案していたので、碇ユイが生存していたり、碇ユイとゲンドウが出会っていなければ「人類補完計画」そのものが提案されなかったかもしれません。ゲンドウの「碇ユイのためなら…」という考えが「人類補完計画」を生み出し、自らの手でサードインパクトを起こし碇ユイとの再会を果たそうとしたのでした。
碇ユイとマリの関係
「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」で登場する、眼鏡に二つ結びが特徴的なキャラクター「真希波マリ」が登場しています。実は真希波マリと碇ユイの意外な関係が、彼女の大学生時代が描かれている漫画第14巻の描き下ろし「夏色のエデン」で明らかになっているようです。描き下ろし「夏色のエデン」では彼女は視力が弱く元々は眼鏡を愛用していたことや、ゲンドウとの学食での馴れ初めなど本編では見られない内容が描かれています。
そして気になるマリとの関係ですが、彼女は16歳で京都大学に飛び級した天才少女だったそうです。碇ユイとゲンドウの同級生になったマリでしたが、碇ユイには敵わないことを思い知ったマリが嫉妬心から、彼女の眼鏡を隠してしまったというエピソードがあったのでした。そのような出来事も快く許すような明るい性格の碇ユイ…その出来事以降、ユイとマリの間には友情が芽生えることになったのでした。
碇ユイの名言
ここまで初号機のパイロット・碇シンジの母親である、碇ユイと綾波レイ・マリとの関係や「人類補完計画」との関係をご紹介いたしました。碇ユイの肉体のDNAからサルベージされたクローンの綾波レイ、友人関係だったマリ、そしてゲンドウが立案した「人類補完計画」などユイは様々なシーンのキーとなっているようです。それではここからエヴァンゲリオン作中で発された、碇ユイの名言をご紹介いたします!
名言①『あなたがどこに行こうと…』
あなたがどこに行こうと
私はいつもあなたを見てるわ
自分の進む道はあなたが自分で決めるのよ
アニメではあまり登場回数の多くない碇ユイですが、漫画では過去の詳細や彼女の名言などが描かれているようです。その中でも多くの読者の印象に残ったというのがこちらの名言。ゼルエルとの戦いによって、初号機に取り込まれそうになったシンジに対して「自分の進む道は自分で決めるのよ」と言ったのでした。母親の言葉によりシンジは、傷つけられても他者と一緒にすごす世界を選択したのでした。
名言②『この子には…』
この子には明るい未来を見せておきたいんです
赤ちゃんのシンジを目の前にして、冬月との会話の中で碇ユイが言ったセリフです。ではユイが思う“明るい世界”とは、一体どのような未来なのでしょうか。彼女は常に“人として生きた証を残す”という、信念を持ち合わせていました。ユイは初号機と融合して生き続ける選択をしましたが、人類は滅びる運命にある世界で、ユイもシンジに何かしら“生きた証”を世界で残して欲しかったのかもしれません。
碇ユイの声優
ここまで「エヴァンゲリオン」に登場する碇シンジの母親、碇ユイの名言をご紹介いたしました!シンジを思う母親としての愛情が篭った名言が、多くの読者の印象に残っているようです。それではここから、「エヴァンゲリオン」で碇ユイを演じた声優・林原めぐみについてご紹介いたします。綾波レイの声優としてもお馴染みの林原めぐみですが、一体どのような人物でしょうか?
碇ユイの声優は林原めぐみ
「エヴァンゲリオン」で碇ユイの声を担当している声優は、第3次声優ブームの源流であり最も代表的な人物として知られる人気声優です。声優だけではなく歌手活動も行っている林原めぐみは“声優アーティスト”の礎を築いたとも言われており、声優がレコード会社と専属契約する先駆けとなった人物でもあります。アニメグランプリ声優部門では通算12回グランプリを受賞するなど、愛称の通りまさに声優界の閣下とも言える人物のようです。
声優としてのキャリアは豊富で自身を「イタコ声優」と呼んでいることからも、可愛らしい活発な役からクールな大人、さらに少年役や動物役まで幅広く演じています。プライベートでは1998年に、3歳年下の会社員と結婚したことを発表。自身のラジオ番組で結婚を発表する際ウエディングドレス姿で登場し、そのドレスは過去に声優の佐久間レイ・日高のり子が着用したものを受け継いだそうです。
林原めぐみのプロフィール
- 本名:林原めぐみ
- 愛称:めぐさん、閣下、食料大臣
- 出生地:東京都北区
- 年月日:1967年3月30日
- 血液型:O型
- 身長:155cm
- 職業:声優、歌手、ナレーター、ラジオパーソナリティ、作詞家、エッセイスト
- 事務所:ウッドパークオフィス
- デビュー作:「めぞん一刻」幼稚園児B・洋助・近所の女役
小学生の時に映画「さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち」を鑑賞したことがきっかけとなり、声優に関心を抱くようになったという林原めぐみ。当初は現実的な道として看護師になることを目指したといいますが、願書を提出した看護学校受付の態度に怒り、その際に本屋で立ち読みしたマンガに載っていた「声優無料養成オーディション」の広告を見て、怒りに任せて応募したことが現在の声優としての道に繋がっているとのことです。
林原めぐみの主な出演作品
- らんま1/2シリーズ(1989年~1992年:早乙女らんま)
- 魔神英雄伝ワタル(1988年~1989年:忍部ヒミコ)
- 電影少女 -VIDEO GIRL AI-(1992年:天野あい)
- MINKI MOMO IN 夢にかける橋(1993年:ミンキーモモ)
- ポケットモンスター(1997年~2002年:ムサシ、ピジョット、フシギダネ、ゴマゾウ他)
- 名探偵コナンシリーズ(1999年~:灰原哀)
- それゆけ!宇宙戦艦ヤマモト・ヨーコ(1999年:御堂まどか)
- シャーマンキング スピリット オブ シャーマンズ(2002年:恐山アンナ)
- 新天魔界ジェネレーションオブカオスIV(2004年:ジナ・ロズ)
- カウボーイビバップ 追憶の夜曲(2005年:フェイ・ヴァレンタイン)
『エヴァ』の碇ユイに関する感想や評価
感想①碇ユイのセリフの数々が感動する!
新世紀エヴァンゲリオン 碇ユイの「生きてるだけで幸せになるチャンスがいくらでもあるんだから」っていうセリフが感動する https://t.co/1pWlIA8tL9
— 【エヴァ】666(仮) (@5lpzaqxw) December 31, 2015
エヴァンゲリオンの漫画内や、登場回数の少ないアニメにおいても数々の名言を残した碇ユイ。その言葉に感動したという方が後を絶たず、「生きてるだけで幸せになるチャンスがいくらでもある」「生きていればどこだって天国になるわ」などの名言で感動したという声が多くあがっていました。日常生活においてもふと碇ユイの名言を思い出してしまう、という感想も多く寄せられていました。
感想②碇ユイと綾波レイはやっぱり似ている!
シンジのお母さんの碇ユイ😳😳
— T.Shinya (@shinya020402) November 18, 2016
そして右が綾波レイ😳😳
流石似てるなこの二人😏 pic.twitter.com/cP04HvNceX
“碇ユイの肉体のDNAからサルベージされた”クローンと、考えられている綾波レイ。碇ユイとのこのような関係があることから、「さすが似ているなこの二人」という感想など、二人が似ているという感想が多くあがっていました。また「綾波レイと碇ユイは、顔だけじゃなくて雰囲気も似ている」「ミステリアスな部分も二人は似ている」など、雰囲気も似ているという感想が多くあがっていました。
感想③碇ユイの天然ボケなところも可愛い!
碇ユイって天然ボケだったんだ…可愛いやんけ…朴念仁なゲンドウくんと天然ユイちゃんのラブストーリーとかめちゃ萌えやんけアニメ化しろください。
— フブキ (@fubuki_pix) February 26, 2015
大学時代も研究所でも優秀といわれている碇ユイですが、そんな頭のいい彼女の意外と抜けている、“天然”な一面が可愛いという感想が多くあがっていました。「碇ユイって天然だったんだ、可愛い」という感想や、「漫画一話読んだだけでも、碇ユイの可愛い天然ぶりが分かる」など、彼女の意外な一面も読者から高く評価されているようです。また「ゲンドウも可愛い天然なユイさんには惚れるよな」という声も上がっていました。
『エヴァ』の碇ユイについてまとめ
今回は世界中で爆発的なアニメブームをもたらした、人気SFアニメ「エヴァンゲリオン」の登場人物・碇ユイとはどのような人物なのかをご紹介いたしました!エヴァ初号機のパイロット・碇シンジの母親である碇ユイは、実験が失敗したことにより肉体が消失し、魂だけが初号機で生き続けています。そんな彼女の魂がエヴァに生き続ける目的とは、息子である碇シンジを助け“生きた証を永遠に残す事”が目的だと言われているようです。
また綾波レイは“碇ユイの肉体のDNAからサルベージされたクローン”であるということ、マリは“大学時代の友人”であること、そしてユイが死んだ事でゲンドウが立案した「人類補完計画」についてもご紹介いたしました。“碇シンジの母親”としての顔だけではなく、「エヴァンゲリオン」シリーズ作品のキーパーソンでもある碇ユイが気になったという方は、是非一度「エヴァンゲリオン」シリーズを通して視聴してみてはいかがでしょうか?