新世紀エヴァンゲリオンのあらすじまとめ!テレビ版・映画版を簡単に解説

新世紀エヴァンゲリオンといえば知らない人はいないといっても過言ではないほど有名な日本を代表するアニメ作品の一つです。90年代のテレビアニメの中でも新世紀エヴァンゲリオンはトップクラスの知名度と人気を誇り、21世紀に入ってからも新シリーズが制作されています。しかし新シリーズは知っていても昔の新世紀エヴァンゲリオンのあらすじは知らないという人も少なくありません。この記事はそんな人に向けて新世紀エヴァンゲリオンのあらすじを簡単に解説します。

新世紀エヴァンゲリオンのあらすじまとめ!テレビ版・映画版を簡単に解説のイメージ

目次

  1. 新世紀エヴァンゲリオンはアニメブームを巻き起こした大人気作品!
  2. 新世紀エヴァンゲリオンの簡単なあらすじまとめ(テレビ版)
  3. 新世紀エヴァンゲリオン旧劇場版の簡単なあらすじまとめ(映画版)
  4. 新世紀エヴァンゲリオンの世界を心ゆくまで楽しもう!

新世紀エヴァンゲリオンはアニメブームを巻き起こした大人気作品!

新世紀エヴァンゲリオンはその斬新な演出や魅力的なキャラクター、難解なストーリーで多くのアニメファンの心を掴み、90年代に起こったアニメブームのきっかけとなった作品です。テレビアニメが1995年10月から1996年3月まで放送され、1997年に映画版として一部新作カットが加えられた総集編「シト新生」、完全新作でテレビアニメ第25話、第26話が異なる展開で描かれた「Air/まごころ、きみに」が公開されました。

この記事では放送・公開からすでに20年以上経過しているテレビ版と「旧劇場版」と呼ばれる映画版「シト新生」と「Air/まごころを、きみに」のあらすじのまとめを簡単に紹介していきます。まだテレビ版や旧劇場版を見ていない、ストーリーをよく覚えていないという人はぜひ参考にしてみてください。

エヴァンゲリオン公式サイト

新世紀エヴァンゲリオンの簡単なあらすじまとめ(テレビ版)

テレビ版の新世紀エヴァンゲリオンは1995年10月から1996年3月まで放送されました。フラッシュカットを多用したオープニング、映画監督の市川崑をオマージュしたサブタイトルの演出など、当時のアニメでは斬新な手法がいくつも使われており、多くのアニメファンを獲得しました。一方で第25話、第26話の構成が賛否両論になるなど、様々な反響を招いたことでも有名です。

ここではテレビ版の新世紀エヴァンゲリオンのあらすじを簡単にまとめてご紹介します。一話ごとのあらすじを伝えるのは紙面の都合上難しいので、ここではテレビ版の新世紀エヴァンゲリオン全26話を6つのタームにわけて、それぞれのあらすじの簡単なまとめを紹介していきます。

テレビ版の新世紀エヴァンゲリオン第壱話~第七話の簡単なあらすじまとめ

14歳の少年、碇シンジは父である碇ゲンドウに招かれ、第三新東京市を訪れます。しかしそこで謎の敵である第3使徒サキエルが出現。シンジは特務機関NERVのメンバーである葛城ミサトに助けられますが、ゲンドウに「エヴァンゲリオン」に乗って使徒と戦うように命じられます。当初シンジは拒絶しますが、負傷した少女パイロットである綾波レイの姿を見て、エヴァンゲリオンに乗って使徒と戦う決心を固めます。

第3使徒サキエルとの戦闘を皮切りに、シンジはエヴァンゲリオン初号機のパイロット「サードチルドレン」として戦うことになります。しかしゲンドウから一方的に戦うよう命令される状況にシンジは不満を募らせ、苦悩するようになります。それでもミサトや学校の友人である鈴原トウジ、相田ケンスケとの交流を経てシンジは立ち直っていきます。一方でファーストチルドレンであるレイとの距離は縮まらずにいたました。

そんな中、第5使徒ラミエルが出現。強力なビームを放つラミエルに対し、ミサトの指揮でNERVは「ヤシマ作戦」を決行します。作戦に参加したシンジはレイの自らの命すら省みない態度に触れ、彼女を死なせない為に懸命に戦い、ラミエルを倒します。そして「ヤシマ作戦」をきっかけに、シンジとレイは少しずつわかりあうようになりました。

テレビ版の新世紀エヴァンゲリオンの第壱話~第七話のあらすじまとめの簡単な解説

新世紀エヴァンゲリオンのテレビ版の第壱話~第七話は主にエヴァンゲリオンのパイロットとなったシンジの葛藤が中心となって描かれます。ゲンドウやミサトと衝突するだけでなくNERVから逃走するなど、シンジの不安定さが描かれていることが多いです。一方でレイと少しずつ距離を近づけていく描写もあります。

また第壱話~第七話は「逃げちゃダメだ」「笑えばいいと思うよ」に代表されるような名場面の宝庫であり、何かにつけて絶叫するシンジを全力で演じる声優の緒方恵美の熱演を多く観ることができます。またこの時期に登場する使徒のサキエルやラミエルはファンの間でも人気が高く、とりわけサキエルは全ての使徒の象徴のように扱われていることが多いです。

テレビ版の新世紀エヴァンゲリオンの第八話~第拾弐話の簡単なあらすじまとめ

NERVにドイツ支部からエヴァンゲリオン弐号機を操縦するセカンドチルドレンである惣流・アスカ・ラングレーと特殊監察部所属の加持リョウジが派遣されます。シンジは高飛車で自信家のアスカに振り回されるも、様々な使徒との戦いを通じて次第にコンビネーションを高めていきます。一方のリョウジはセカンドインパクトの引き金になったアダムをゲンドウに渡すなど密かに暗躍していました。

そんな折、第10使徒サハクィエルが出現。自らATフィールドをまとって質量爆弾として降下し、NERV本部そのものを消滅作用とするサハクィエルに対し、ミサトはエヴァンゲリオンが直接サハクィエルを受け止めるという成功率0.00001%の作戦を決行します。作戦を実行するシンジ、アスカ、レイは互いに協力し合い、見事サハクィエルの降下を止め、撃退することに成功します。

テレビ版の新世紀エヴァンゲリオン第八話~第拾弐話の簡単な解説

第八話~第拾弐話はレイと人気を二分するもう一人のヒロインであるアスカの登場もあり、彼女とシンジのコンビが多く出てきます。また高飛車でお転婆なアスカのためかコミカルな描写も多く、シンジの葛藤と苦悩が多く描かれる第壱話~第七話にあった鬱屈とした雰囲気は緩和されています。一方でミステリアスなリョウジの登場により、本編の裏でゲンドウの計画が進行しているなど危うげな雰囲気もあります。

また、第八話~第拾弐話からはシンジ、レイ、アスカの三人の絡みが見られるようになります。ナイーブで内向的なシンジ、不愛想でどこかズレているレイ、自信家でワガママなアスカの3人の取り合わせはファンからも人気です。その真骨頂である第拾弐話はファンの間でも非常に人気が高いエピソードの一つでもあります。

テレビ版の新世紀エヴァンゲリオン第拾参話~第拾六話の簡単なあらすじまとめ

NERV本部に侵入した第11使徒イロウルの襲撃後、シンジとレイは第1回機体相互互換試験に臨みます。しかしシンジが零号機に乗った際に零号機が暴走してしまいます。第11使徒の侵入、零号機の暴走と度重なるトラブルが発生している事態にも関わらず、司令のゲンドウは平然としていました。そして秘密結社ゼーレの追及を躱したゲンドウはロンギヌスの槍を運び込むなど着々と計画を進行させていきます。

一方のシンジはゲンドウとは相変わらずでしたが、レイに母親であるユイの面影を重ねるようになったり、突然アスカとキスをすることになったりと人間関係に変化が起こり始めていました。そんな矢先第12使徒レリエルが出現。出撃したシンジを虚数空間に取り込みます。そこでシンジは幼いもう一人の自分と対峙し、錯乱します。しかしシンジはエヴァンゲリオンの力で無事に脱出し、レリエルを撃破します。

テレビ版の新世紀エヴァンゲリオン第拾参話~第拾六話のあらすじまとめの簡単な解説

第拾参話~第拾六話はリツコやミサト、加持、レイといったキャラクターにスポットライトが辺り、それぞれの心情が掘り下げられる場面が増えています。一方でゲンドウの暗躍も増えており、加持やミサトがNERVの暗部に触れる描写があるなど、水面下にあった危うさが徐々に表面化していきます。

シリアスさが増してくる第拾参話~第拾六話ですが、第八話~第拾弐話にあったコミカルさはまだ残っているものの、淡々としたレイの独白があったり、シンジとアスカがキスをする場面があるなどシンジの人間関係の変化も明確に描かれているのも第拾参話~第拾六話の特徴です。また、第拾六話ではシンジの激しい葛藤が再び描かれるなど、シンジの内面の変化もピックアップされます。

テレビ版の新世紀エヴァンゲリオン第拾七話~第弐拾話の簡単なあらすじまとめ

NERV第二支部が事故によって消滅したことを受け、NERVはエヴァンゲリオン参号機を引き取ることになります。同時にレイのパーソナルが移植されたダミープラグの導入も決定します。そしてエヴァンゲリオン参号機のパイロットにシンジの友人であるトウジが選ばれます。かつてシンジを責め、殴ったことがあるトウジはフォースチルドレンになったことに複雑な想いを抱くものの、エヴァンゲリオン参号機の起動実験に臨みます。

しかし第13使徒バルディエルの出現による起動実験は失敗。さらにバルディエルが参号機を乗っ取ったことにより、トウジは脱出できなくなってしまいます。初めは使徒の出現だと聴いて出撃したシンジは相手が参号機だと知って驚愕。人を殺すことを嫌ったシンジは戦闘を拒否しますが、ゲンドウはダミープラグを強制的に起動させてシンジから初号機のコントロールを奪い、参号機を破壊させます。

戦闘後に初めて参号機のパイロットがトウジだとしったシンジはショックを受け、同時に参号機を攻撃させてゲンドウに激怒。NERVに対して反乱を起こします。しかしゲンドウはシンジの怒りを意に介さず、強制的にエヴァンゲリオンを停止させ、更にシンジをサードチルドレンから抹消します。NERVに居場所を失くしたシンジは第三新東京市から出ることになりましたが、その矢先に第14使徒ゼルエルが出現します。

ゼルエルの強さは圧倒的であり、弐号機で応戦したアスカを難なく倒すと、N2爆弾を抱えて自爆攻撃を仕掛けたレイの零号機も沈黙させます。ゼルエルの進撃を誰も止められない中、加持の言葉で決心したシンジは再びNERVに戻り、ゲンドウに自分を初号機に乗せる懇願します。承諾され、初号機に乗ったシンジはNERV本部を破壊するゼルエルを外に追い出しますが、初号機が活動限界を迎えて停止。窮地に立たされます。

そんな中、必死に戦おうとするシンジに応えるように初号機が暴走。驚異的な力でゼルエルを倒し、捕食してしまいます。しかし初号機とのシンクロ率が400%を超えたシンジは肉体がエヴァンゲリオンと融合してしまい、消滅してしまいます。それでもミサトとリツコが中心になってサルベージを実行し、約1ヶ月後にシンジを無事に救出します。

テレビ版の新世紀エヴァンゲリオンの第拾七話~第弐拾話のあらすじまとめの簡単な解説

第拾七~第弐拾話はこれまでの話とは打って変わってかなりシリアスな展開が続きます。さらに参号機が初号機に破壊されシンジの良い友人だったトウジが負傷したり、第14使徒ゼルエルが弐号機や零号機の首を刎ねる、初号機が暴走してゼルエルを捕食するなどグロテスクな描写が満載のショッキングなシーンが立て続けに起こります。
 

加えてトウジへの攻撃をきっかけにシンジとゲンドウの対立が決定的になるなど、物語にも大きな展開が見られます。一方でファンの間で物議を醸した場面としてミサトと加持のラブシーンは直接的な描写こそありませんが、ミサトに対するイメージが大きく変わるシーンです。

テレビ版の新世紀エヴァンゲリオンの第弐拾壱話~第弐拾四話の簡単なあらすじまとめ

ゼルエルとの戦い以後、NERVの状況は目まぐるしく変化。政府やゼーレのスパイだった加持が消息不明(実際は抹殺された)となり、アスカのシンクロ率が低下の一途を辿るようになります。苛立つアスカは第15使徒アラエルが出現した際に命令を無視して出撃しますが、アラエルの精神攻撃を受けて錯乱します。アラエルはレイがロンギヌスの槍を使用したことによって撃破されますが、アスカはパイロットとしての自信を失くします。

さらに第16使徒アルミサエルとの戦いでレイがアルミサエルを倒すために自爆して死亡。シンジは深い悲しみを覚えます。そんな中、死亡した筈のレイが再びシンジの前に現れます。しかしそのレイは「3人目」でした。一方のミサトは加持が残した情報を元にNERVの秘密を暴こうとします。手がかりを掴んだミサトはシンジと共に秘密を知るリツコを脅迫し、セントラルドグマの深部に向かいます。

ミサトとシンジがターミナルドグマの深部で目の当たりにしたのは無数のエヴァの残骸とダミーシステムを作るために大量に生産されたレイそっくりの少女の体が浮かぶ水槽でした。そこでリツコはミサトとシンジにエヴァンゲリオンが生み出された経緯を語り、自身が抱く憎しみのままに水槽の中の少女の体を全て消滅させ、ダミーシステムを破壊します。

ダミーシステムが破壊されたことによりリツコは更迭、アスカも精神を崩壊させてしまいます。セントラルドグマの深部で見た光景もあってゲンドウのことがますますわからなくなるシンジですが、そんな彼の前にフィフスチルドレンである渚カヲルが現れます。優しく、温かく接してくれるカヲルにシンジは惹かれ、信頼を寄せるようになります。

しかしカヲルの正体は第17使徒「タブリス」でした。正体を現したカヲルはターミナルドグマに封じられた第1使徒アダムの元へ向かいますが、そこにあったのは第2使徒リリスだと悟ります。カヲルはセカンドインパクト起こすための接触をやめ、自ら出撃したシンジに殺される道を選びます。シンジはカヲルを殺害することを拒否しますが、カヲルに諭され、彼を殺害します。

テレビ版の新世紀エヴァンゲリオンの第弐拾壱話~第弐拾四話のあらすじまとめの簡単な解説

アスカやリツコといった主要メンバーが次々闇落ちするだけでなくそれぞれの陰惨な過去が明かされ、さらに加持やレイが死亡するなど陰鬱な展開が続くのが第弐拾壱話~第弐拾四話です。とりわけアスカは弐拾三話以降弐号機に乗って戦うことはなくなります。また第弐拾壱話ではNERV設立の経緯が描かれ、第弐拾参話ではダミーシステムの真実が語られるなど、作中の様々な秘密が描かれたこともありました。

第弐拾四話には新世紀エヴァンゲリオンで屈指の人気を誇る渚カヲルが登場します。カヲルは陰鬱な出来事の連続に思い悩むシンジに一時の安らぎを与えますが、同時に彼を殺したことがシンジに深いショックを与えることになります。そしてカヲルの死をきっかけに、人類補完計画が開始されます。

新世紀エヴァンゲリオン第弐拾五話~第弐拾六話の簡単なあらすじまとめ

カヲルを殺害した自責の念に囚われたシンジはエヴァンゲリオンに乗る意義や自分の存在理由を見失い、激しく葛藤します。レイやアスカ達との対話の中でシンジは答えを模索していきます。

自問自答の果てに、シンジは自分が自分で、そして他の人が自分の心の形を作っていることを悟ります。「僕はここにいてもいいんだ」と気づいたシンジに、これまで出会った全ての人達が「おめでとう」と祝福を贈ります。そして物語はこの言葉で占められます。「父に、ありがとう」「母に、さよなら」「そして、全ての子供達に」「おめでとう」。

新世紀エヴァンゲリオンの第弐拾五話~第弐拾六話のあらすじまとめの簡単な解説

新世紀エヴァンゲリオンの第弐拾五話~第弐拾六話はシンジの心理描写のみが描かれており、第弐拾四話以降の展開を一切描かないという異色の構成で描かれました。第弐拾五話~第弐拾六話では唐突に死亡したミサトやリツコの場面が映し出されることがありますが、それに対する説明もないためファンの間でも賛否両論になっています。

しかし「おめでとう」で締めくくられているエンディングが様々な他作品でオマージュされたり、シンジの別の可能性として描かれた「学園エヴァ」をきっかけにスピンオフ作品ができるなど、良くも悪くも影響力のある最終回となっています。

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新世紀エヴァンゲリオン旧劇場版の簡単なあらすじまとめ(映画版)

ここでは「旧劇場版」と呼ばれる新世紀エヴァンゲリオンの映画版である「シト新生」と「Air/まごころを、君に」の簡単なあらすじまとめを紹介します。最初の映画版である「シト新生」は「DEATH」と「REBIRTH」の二つで構成されており、前者は新しいシーンを追加したテレビ版の総集編、後者は「Air」の前半部分になっています。ここでは「DEATH」のあらすじまとめのみをお伝えします。

映画版新世紀エヴァンゲリオン シト新生の簡単なあらすじまとめ(DEATH)

テレビ版新世紀エヴァンゲリオン第壱話~第弐拾四話で起こった出来事をシンジ、ミサト、アスカ達の独白を交えながら振り返っていきます。冒頭では作中で2000年に発生したセカンドインパクトが描かれ、物語の合間合間でシンジ、アスカ、レイ、カヲルが弦楽器でクラシックの名曲を演奏します。そして物語はシンジが初号機でカヲルを握りつぶすシーンと演奏していた講堂からシンジが立ち去る場面で幕を閉じます。

映画版新世紀エヴァンゲリオン シト新生の簡単なあらすじまとめの解説

映画版新世紀エヴァンゲリオンである「シト新生」は基本的にテレビ版の総集編になっており、時系列を無視して各話を再構成しています。そのため初めて新世紀エヴァンゲリオンを観るという人はいきなり映画版を見てもストーリーの全容を理解することが難しく、「一見さんお断り」となっている映画です。

「シト新生」では映画版のみの新しいシーンが追加されており、中でも印象的なのはシンジ、レイ、アスカ、カヲルが弦楽器で様々なクラシックの名曲を描くシーンです。この際のシンジ達の関係性は本編とは異なるものとして扱われています。

映画版新世紀エヴァンゲリオン Air/まごころを、君に の簡単なあらすじまとめ

カヲルを殺害したシンジは心に深い傷を負い、アスカも精神崩壊の為に廃人となっていました。一方全ての使徒を倒したNERVは人類補完計画を進行させます。そんな中、ゼーレがサードインパクトを起こすためにNERVのスーパーコンピューター「MAGI」のハッキングを決行。その直後に戦略自衛隊を投入して武力占拠に踏み切ります。

戦略自衛隊によってNERVの職員が次々と殺害される中、廃人になっていたアスカが覚醒。弐号機を駆りて戦略自衛隊の地上部隊を壊滅させます。ゼーレは弐号機に対して量産型エヴァンゲリオンを9機投入しますが、アスカは圧倒的な強さで量産型エヴァンゲリオンを次々と撃破します。

一方、シンジはミサトと共に避難の為に初号機に向かっていました。しかしミサトは戦略自衛隊の攻撃を受けて負傷します。ミサトはシンジに自分の想いを吐露し、彼を叱咤します。ミサトはシンジにペンダントを渡し、キスをした後に彼を送り出します。シンジと別れたミサトは力尽き、爆発に巻き込まれます。

量産型エヴァンゲリオンに対して優位に戦いを進めていたアスカですが、量産型エヴァンゲリオンがロンギヌスの槍を使用し、弐号機の頭部が貫かれます。さらに内臓電源が終了して動けなくなった弐号機を再生した量産型エヴァンゲリオンが捕食し、さらに大量のロンギヌスの槍で串刺しにします。そんな中、シンジを乗せた初号機が稼働し、巨大な翼を広げます。

ゲンドウが妨害してきたリツコを殺害し、レイをと共に人類補完計画を実行しようとする中、月に刺さっていたオリジナルのロンギヌスの槍が初号機の元に飛来します。ゼーレはそれを利用して初号機を依り代にサードインパクトを行います。

サードインパクトの影響が拡大する中、レイはゲンドウを拒絶し、リリスと融合して巨大化します。巨大化したレイと共鳴した初号機は生命の樹となります。レイはシンジの願いそのものに変化していました。生命の樹に取り込まれたシンジはアスカやミサト、レイと対話します。対話を重ねる毎にシンジの存在は限りなくゼロに近づき、アンチATフィールドがどんどん拡大していきます。

アンチATフィールドが拡大することでATフィールドは失われ、個体生命は維持できない状況になります。その影響により、冬月、日向、青葉、伊吹、キールが次々とL.C.Lに還元される形で補完されていきます。そしてゲンドウは初号機に上半身を食われる形で補完されます。

世界中の人間がアンチATフィールドによって補完されていく中、シンジはL.C.Lで満たされ、誰もが自分の形を失った世界でレイと再会します。レイはシンジに「これがあなたの望んだ世界」と告げます。しかしシンジは例え他人が自分を傷つけることになっても再びまた他人に出会える世界を望みます。

シンジの望みに応えるように巨大なレイは崩壊し、シンジはアスカと共に元の世界に帰還します。しかしその世界は荒廃した大地と赤い海しかなく、シンジとアスカ以外誰もいませんでした。シンジは呆然としたまま、傍らにいたアスカの首を絞め、涙を零します。首を絞められるアスカはシンジの頬を撫でつつも、泣いている彼を見て言います。「気持ち悪い」、と。

映画版新世紀エヴァンゲリオン Air/まごころを、君に の簡単なあらすじまとめの解説

「旧劇場版」の中でも最も知名度が高い映画である「Air/まごころを、君に」は、第弐拾五話と第弐拾六話をリメイクする形で制作された映画です。「Air/まごころを、君に」は第弐拾四話以降の流れを汲みつつも、ミサトやリツコ、ゲンドウなどこれまで登場してきたキャラクターが次々と殺害される、あるいはL.C.Lに還元されるという衝撃的な展開で話題になりました。

加えてシンジの性的なシーンやアスカの弐号機が破壊される際のグロテスクな描写に加え、唐突に実写のシーンに切り替わるなど難解な描写も多く、エヴァンゲリオンのファンから賛否両論の評価を得る映画となりました。あまりに過激なシーンが多いことから、映画が地上波で流された際には極端な修正をされたことでも有名です。

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新世紀エヴァンゲリオンの世界を心ゆくまで楽しもう!

新世紀エヴァンゲリオンは斬新な演出、緻密な設定で構成された名作であると同時に、良くも悪くも様々な議論を引き起こした問題作でもあります。テレビ版や「旧劇場版」と呼ばれる映画版はとりわけその傾向が強いので、ぜひ一度見てみて下さい。

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