新世紀エヴァンゲリオンの登場人物一覧!キャラクターの名前の由来・画像まとめ

放送終了から20年以上が経過した現在でも根強いファンを抱えている新世紀エヴァンゲリオン。新劇場版の4部作も第3作ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Qまでが公開され、完結編を心待ちにしている人も多いのではないでしょうか。今回はそんな新世紀エヴァンゲリオンから、碇シンジ、綾波レイ、惣流(式波)・アスカ・ラングレー、渚カヲルをはじめとする登場人物一覧を画像とともに紹介します。

新世紀エヴァンゲリオンの登場人物一覧!キャラクターの名前の由来・画像まとめのイメージ

目次

  1. エヴァンゲリオンの登場人物を一覧でまとめてみた!
  2. エヴァンゲリオンの登場人物を画像付きで紹介!
  3. エヴァンゲリオンのキャラには名前に由来があった!

エヴァンゲリオンの登場人物を一覧でまとめてみた!

新世紀エヴァンゲリオンは1995年から1996年にかけて放送された、GAINAX原作、庵野秀明監督によるSFアニメです。汎用人型決戦兵器「エヴァンゲリオン」のパイロットに選ばれた母親のいない14歳の少年少女と、第3新東京市に襲来する謎の敵「使徒」の戦いを描く物語は、謎の多い設定や斬新な演出、魅力的な登場人物の数々から大きな話題を呼び、社会現象とも言うべきムーブメントを巻き起こしました。

2007年からはヱヴァンゲリヲン新劇場版と題したリメイク版の映画が制作されており、2018年現在後編「Q」までが公開されています。前編「序」はテレビシリーズの第1話から第6話をそのままなぞっていますが、中編「破」からは真希波・マリ・イラストリアス(画像右)が新たに登場し独自のストーリーを展開しています。この記事ではマリを含むエヴァンゲリオンの登場人物一覧を画像と一緒に紹介していきます。

エヴァンゲリオン公式サイト

エヴァンゲリオンの登場人物を画像付きで紹介!

一部の例外はありますが、エヴァンゲリオンの登場人物は大半が大日本帝國海軍の艦船に由来する名前を付けられています。名前の由来となった艦船のたどった運命と登場人物のそれがリンクしている例もあり、ファンによる議論も盛んです。公式から明かされている名前の由来とファンの考察が混在している場合もありますが、そちらも登場人物一覧や由来となった艦船の画像一覧と合わせて紹介していきます。

エヴァンゲリオンはテレビシリーズ、旧劇場版、新劇場版、マンガ、ゲームなど様々なメディア展開が行われており、メディアによっては登場人物の設定や人間関係、展開が異なる場合があります。新劇場版で名字が惣流から式波に変更されたアスカ(画像右)がその代表的なものですが、この一覧では基本的にテレビシリーズの設定に基づいて登場人物を紹介します。

碇シンジ

登場人物一覧の始めはエヴァンゲリオンの主人公である碇シンジです。プロフィールによれば生年月日は2001年6月6日、血液型はA型です。幼い頃に母のユイが亡くなり、父のゲンドウと離れて暮らしていましたが、14歳のある日第3新東京市に呼ばれエヴァンゲリオン初号機のパイロットに任じられます。内向的かつ繊細な性格で、その生い立ちから愛情に飢えており自分の存在価値に疑問を抱いているというキャラクターです。

シンジの名前の由来は、名字は船の錨と庵野監督の友人である広告デザイナーの碇義彦氏、名前は同じく庵野監督の友人で映画監督の樋口真嗣氏であると語られています。しかし、「碇」の字は分解すると「石」と「定」で「石工職人の定規」を意味し、ゲンドウの旧姓「六分儀(=航海や測量に使うコンパス)」と合わせて秘密結社フリーメイソンのシンボルであると考えるファンもいます。

フリーメイソンのシンボル(画像)はコンパスが男性、定規が女性を表しており、中央のGは「GOD CHILD(=神の子)」、すなわちイエス・キリストを意味しているとも言われています。「六分儀」ゲンドウと「碇」ユイの間に生まれたシンジは「神児」と解釈することもでき、信憑性のある説として広まっているようです。

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綾波レイ

エヴァンゲリオン零号機のパイロット・綾波レイはエヴァアンゲリオンという作品の象徴とも言うべきキャラクターです。無口、無表情で詳しいプロフィールは一切不明という謎めいた少女で、初登場時は全身に包帯を巻いた衝撃的な姿でシンジの前に現れました。感情を表に出さず、ゲンドウ以外の人間には心を開いていませんでしたが、シンジとの交流の中で少しずつ人間らしさを見せるようになります。

レイの正体は、エヴァンゲリオン初号機のシンクロ実験中に内部に取り込まれたジンジの母ユイの体に第2使徒リリスの魂を注入することで誕生した、ある種の人造人間です。魂の宿っていない肉体のコピーが多数存在し、定期的に記憶のバックアップが取られているため、レイが死んでも新しい肉体に魂を移し替えることで復活します。エヴァンゲリオンの作中には3人のレイが登場し、シンジと出会った包帯姿のレイは2人目です。

「綾波」という名字は大日本帝国海軍の駆逐艦に由来します。この名前を持つ艦艇は神風型、吹雪型(画像)、海上自衛隊の護衛艦「あやなみ」の3隻があり、これはエヴァンゲリオンの作中に登場したレイの人数と一致しています。また、吹雪型の綾波は量産された駆逐艦の代表格とされており、「私が死んでも代わりはいるもの」という有名なセリフ通り無数のコピーが存在するレイと重ねられます。

「レイ」という名前は美少女戦士セーラームーンのキャラクター・火野レイ(画像右)から取られています。これはセーラームーンのスタッフだった幾原邦彦氏を引き抜こうという試みだったそうですが、成功はしませんでした。また、「零」との掛け言葉にもなっています。

惣流・アスカ・ラングレー

エヴァンゲリオン弐号機のパイロット惣流・アスカ・ラングレーはドイツ人と日本人のクォーターです。生年月日は2001年12月4日、血液型はA型です。プライドが高く負けず嫌いな性格で、14歳にして飛び級で大学を卒業した天才少女ですが、その裏にはエヴァンゲリオンのシンクロ実験失敗の後遺症で精神を病んだ母キョウコが、人形をアスカだと思い込んだ末人形を道連れに首を吊って自殺してしまったという悲惨な過去がありました。

新劇場版では式波・アスカ・ラングレーと名前が改められ、設定や性格も一部変更されました。勝気でプライドが高い点は同じですが、明るく社交的な惣流に対し、式波はクールで他人と交わらない武人のような性格になっています。中編である破から登場し、後編Qでは破から14年が経過しているにも関わらず左目の眼帯以外は14歳のままの姿で登場します。しかし、14年間の動向や眼帯の意味は未だ明かされていません。

「惣流」という名字は大日本帝国海軍の航空母艦蒼龍(画像)、「アスカ」は和田慎二のマンガ「超少女明日香」の主人公、「ラングレー」はアメリカ合衆国海軍の航空母艦ラングレーに由来しています。新劇場版の名字「式波」の由来は海上自衛隊の護衛艦しきなみです。この名前の艦船は敷波型駆逐艦、綾波型駆逐艦から受け継がれた3代目であり、2代目と3代目はそれぞれ駆逐艦綾波、護衛艦あやなみと同型艦となっています。

アスカの名字が変更された理由はいくつかの考察がなされています。1つ目は綾波、真希波(由来は一覧で後述)と統一するため。2つ目はレイがシンジとゲンドウの仲を取り持つために計画した食事会の日が3号機機動実験と同じ日であると知り、実験パイロット役に志願したアスカと、作戦遂行のためには自らも犠牲にする駆逐艦敷波(画像)の行動が重ねられるというものです。

アスカの母である惣流・キョウコ・ツェペリンの「キョウコ」はアスカと同じく「超少女明日香」の登場人物葵今日子から、「ツェペリン」はドイツ海軍の航空母艦グラーフ・ツェペリンから取られています。また、「キョウコ(=今日)」、「アスカ(=明日)」の言葉遊びと考える人もいるようです。

真希波・マリ・イラストリアス

新劇場版の中編にあたる破から登場する真希波・マリ・イラストリアス。懐メロを口ずさみながら出撃し、使徒との戦闘を楽しんでいるかのような様子を見せるマイペースかつ好戦的な性格です。初登場時は仮設5号機に搭乗し、ダークグリーンの旧型パイロットスーツを着用していましたが、戦線離脱したアスカに代わって弐号機に搭乗してからは画像のピンクの新型パイロットスーツになっています。

名字の「真希波」は海上自衛隊の護衛艦まきなみ(画像)が由来であると公表されています。護衛艦あやなみ、しきなみと同型艦で、大日本帝国海軍の駆逐艦巻波の名前を受け継いでいるところまでは同じですが、巻波は綾波型ではなく夕雲型という点で異なっています。「イラストリアス」はイギリス海軍の航空母艦イラストリアスからです。

「マリ」という名前は勇者ライディーンの桜野マリが由来と言われています。ライディーンのマリは作品後半で支援機ブルーガーのサブパイロットとして搭乗します。その前任者は明日香麗(アスカ・レイ)で、エヴァンゲリオンの女性パイロットの名前が揃いますが、これは偶然だそうです。また、桜野マリはお色気担当でサービスシーンが多く描かれますが、エヴァンゲリオンのマリも胸を強調するシーンが多いという共通点があります。

渚カヲル

第15使徒アラエルとの戦闘で精神を病んだアスカに代わり、エヴァンゲリオン弐号機のパイロットとなった渚カヲル。テレビシリーズでの登場は第24話のみであるにも関わらず、銀髪に赤い瞳の美少年というビジュアルと謎めいた言動、衝撃的な最期から視聴者に鮮烈な印象を残しました。戦いで疲弊しきったシンジと交流を深め友情を結びますが、その正体は第17使徒タブリスであり、真実を知ったシンジの心に深い傷を残しました。

「渚」は映画監督の大島渚氏に由来し、綾波の「波」と対になっていることが明かされています。さらに「渚」は分解すると「シ者(=使者、死者)」、「カヲル」は五十音順に1文字ずつ前にずらすと「オワリ」となります。これらを合わせると「使者終わり」となり、最後の使徒であるというカヲルの正体を暗示していると同時に、カヲルが登場する第24話のタイトル「最後のシ者」にも掛かっています。

鈴原トウジ

鈴原トウジは第3新東京市立第壱中学校に通うシンジのクラスメイトです。2001年12月26日生まれのB型で、関西弁がトレードマークの熱血漢です。妹がエヴァンゲリオン初号機の戦闘の巻き添えで怪我をしたため、そのパイロットであるシンジのことを快く思っていませんでしたが、和解し友達になりました。後に3号機のパイロットに選ばれますが、第13使徒バルディエルに侵食され暴走した結果左脚を失う重傷を負ってしまいます。

トウジの名前の由来は村上龍氏の小説「愛と幻想のファシズム」の登場人物である「鈴原冬二」です。ちなみに、シンジ、トウジと共に3バカトリオと呼ばれるクラスメイト相田ケンスケも同じ小説の登場人物「相田剣介」に由来しており、トウジに思いを寄せているクラス委員長洞木ヒカリ(画像左)は「洞木紘一」に新幹線の「ひかり」を合わせた名前となっています。

葛城ミサト

ここからは特務機関NERVの登場人物一覧です。葛城ミサトは1986年12月8日生まれのA型、戦術作戦部作戦局第一課所属で階級は一尉(第12話で三佐に昇進)です。シンジとアスカの直属の上司で、保護者代わりでもありますが、私生活はだらしなくシンジが家事を引き受けています。気さくで明るく振る舞う一方、14年前のセカンドインパクトで父が自分を庇って死んだトラウマから、29歳という年齢にそぐわず幼い面もあります。

「葛城」という名字は大日本帝国海軍の航空母艦である葛城、「ミサト」という名前は成田美名子氏のマンガ「あいつ」の登場人物泉みさとに由来しています。

赤木リツコ

赤木リツコはNERV技術開発部技術局第一課所属のエヴァンゲリオン開発責任者で、スーパーコンピューターシステムMAGIの管理、運営も担当する技術者です。ミサトとは親友同士ですが、作戦をめぐって対立することも少なくありません。MAGIの開発者であり、ゲンドウの愛人だった母ナオコには、科学者とは尊敬しつつも女としては憎んでいるという複雑な感情を抱いています。その一方でリツコ自身もゲンドウと愛人関係にあります。

名字の「赤木」は大日本帝国海軍の航空母艦赤城、名前の「リツコ」は庵野監督の中学校時代の友人が由来であると明かされています。

碇(六分儀)ゲンドウ

碇ゲンドウはNERVの最高司令官であり、シンジの実父です。冷徹、非情な性格ですが、シンジの母ユイのことは心から愛していました。ユイの死後はシンジを遠ざけ、第3新東京市に呼び寄せた後も交流を持とうとしませんでしたが、それは息子との触れ合いを怖れるためであり、シンジの性格はゲンドウゆずりであると言えます。ユイに似たレイに対しては優しさを見せ、機動実験失敗の時は身を挺してレイを助けたこともあります。

ゲンドウの旧姓「六分儀」は、登場人物一覧の始めのシンジの項目で説明した通り、航海や測量の時に使うコンパスを意味しています。船乗りは六分儀を使って天体の位置を測り、現在位置を割り出すことから、司令官という組織の指針を示す立ち位置を表していると考えられています。「ゲンドウ」という名前はエヴァンゲリオン以前の没になった企画からの流用とのことです。

碇ユイ

碇ユイはシンジの母です。初号機のシンクロ実験失敗によりエヴァンゲリオンに取り込まれ、公式的には死亡しています。しかし、ユイの魂はエヴァンゲリオン初号機のコアに融合しており、そのためにシンジは初号機のパイロットに選ばれることになります。レイはユイを救出しようと試みた際に副次的に得られた肉体をベースとしているため外見はユイにそっくりですが、シンジは実験の記憶をほぼ失っているため気づいていません。

「碇」という名字の由来は、登場人物一覧のシンジのところで説明した通り「石」と「定」で石工職人の使う定規です。「ユイ」はレイと似た響きの名前であり、「唯」との掛け言葉でもあります。「唯」という漢字は「ただそれだけ」という意味をもっており、ゲンドウにとってのユイの存在、あるいは人類補完計画の目的そのものと解釈することができます。

冬月コウゾウ

NERVの副司令官冬月コウゾウは、ゲンドウとユイの大学時代の恩師でもあります。かつてはユイに好意を抱いており、ユイと親しいゲンドウをいやな男、好きにはなれないと評していました。セカンドインパクトの時はそれが人為的に起こされたものであることを公表しようとしていましたが、開発中のエヴァンゲリオンを見せられてゲンドウ側に付き、現在ではゲンドウの数少ない理解者となっています。

名字の「冬月」は大日本帝国海軍の秋月型駆逐艦冬月に由来しています。この名前は海上自衛隊の護衛艦ふゆづきに継承されています。「コウゾウ」という名前には特に由来はなく、語呂の良さから採用されたと語られています。

伊吹マヤ

伊吹マヤはNERVのオペレーターで、本部技術開発部技術局一課に所属しています。上司であるリツコを先輩と呼んで慕っており、同性愛的な思いを寄せています。オペレーターとしては優秀な一方、潔癖症で戦闘の凄惨さに耐えられず嘔吐してしまうなど、精神的には脆いところがあります。出番は少ないものの人気の高い登場人物で、アニメ雑誌の人気投票にランクインしたり、VHS版のジャケットを飾ったこともありました。

名字の「伊吹」は大日本帝国海軍の航空母艦伊吹と、帰って来たウルトラマンの登場人物伊吹竜に由来しています。空母伊吹は未完成のまま終戦を迎え、解体処分となった艦船です。名前の「マヤ」は同じく大日本帝国海軍の重巡洋艦摩耶(画像)から取られています。

青葉シゲル

青葉シゲルはNERVのオペレーターです。肩までの長髪が特徴で、ギターを趣味としています。テレビシリーズでは所属が不明でしたが、新劇場版「序」で本部中央作戦司令部情報局第二課であることが明かされました。作中で名前を呼ばれないなどやや影が薄い登場人物ですが、セガサターンのゲームではトウジにギターを伝授するというイベントが描かれています。

名前の由来は大日本帝国海軍の重巡洋艦青葉と、井上ひさし氏原作、岡本喜八氏監督の映画「青葉繁れる」であると公表されています。

日向マコト

メガネが特徴的なNERVのオペレーター日向マコトは、NERV本部中央作戦司令部作戦局第一課に所属しています。温厚で職務に忠実な反面軽口が欠点でよくミサトに注意されていますが、ミサトに好意を抱いており、危険を省みず情報収集を行うなど決死の覚悟で作戦に臨みました。

名字の「日向」の由来は大日本帝国海軍の戦艦日向に由来します。この名前は海上自衛隊の護衛艦ひゅうがに引き継がれました。名前の「マコト」の由来は明かされていませんが、新選組の旗印「誠」ではないかと考える人もいるようです。

加持リョウジ

エヴァンゲリオンの登場人物一覧の最後は、NERV特殊監査部所属の諜報員である加持リョウジです。元々はドイツ支部の所属で、保護観察役を担っていたアスカに伴って来日しました。ミサト、リツコとは大学時代からの友人で、ミサトとは過去に恋人同士だったこともあります。また、アスカにも行為を寄せられておりアタックを受けていますが、それが背伸びであることを見抜いており相手にしていませんでした。

名字の「加持」は船の「舵」に由来し、碇シンジ、六分儀ゲンドウと合わせて船に関連するものとなっています。「リョウジ」はミサトと同じく成田美名子氏のマンガ「あいつ」の登場人物の「沢田涼司」であると公表されていますが、村上龍の小説「愛と幻想のファシズム」の「山岸良治」との一致も指摘されています。

エヴァンゲリオンのキャラには名前に由来があった!

画像と共にエヴァンゲリオンの登場人物一覧、名前の由来一覧を紹介してきましたが、名前ひとつを取っても様々な分野から引用されていることが分かります。新劇場版の完結編の公開日は今のところ未定となっていますが、名前の由来や元ネタに注意しながらこれまでの作品を見直してみるのも面白いのではないでしょうか。もしかしたらこの一覧で紹介していない、誰も気付かなかった謎の真相に迫ることができるかもしれません。

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