2018年06月06日公開
2018年06月06日更新
碇シンジの名言・名セリフ集!声優や人気の理由は?【エヴァンゲリオン】
超人気TVアニメ「エヴァンゲリオン」。物語の主人公である碇シンジの魅力は一体どこにあるのでしょうか?一見頼りなさげに見えてしまう碇シンジが持つ本来の人間的強さやつい共感してしまう精神的未熟さなど、碇シンジの持つ魅力を名言・名セリフと共にまとめました!碇シンジの声優や、エヴァンゲリオンを知らなくても誰もが聞いたことのある有名なセリフとその背景や状況まですべてまとめて詳しく紹介します。
目次
エヴァンゲリオンの主人公「碇シンジ」の名言・名セリフなどを紹介!
一時は社会現象を起こすまでに人気を博したアニメ「エヴァンゲリオン」。今でも熱狂的なファンが数多く存在し、TVアニメシリーズから10年ぶりに四部作として公開された「ヱヴァンゲリオン新劇場版」の終止符を打つ四作目を待ち詫ているファンも少なくありません。
今回はそんなエヴァンゲリオンの主人公である「碇シンジ」の魅力を、名言や名セリフなどと一緒にまとめました。碇シンジは主人公として頼りない印象を受けがちですが、なぜ人は惹きつけられてしまうのか?また声優を務める「緒方恵美」さんについても焦点をあてて、詳しく紹介していきます!
エヴァンゲリオンの碇シンジはどんな人物?
エヴァンゲリオンの主人公「碇シンジ」とは、幼い頃に知人のもとに預けられ、長期に渡り親元から離れて暮らしていた14歳の少年です。ある日突然父親である「碇ゲンドウ」に第3新東京市に呼ばれ、EVA初号機の専属パイロットとして正体不明の敵・使徒と戦うことを要求され、壮絶な戦いに巻き込まれます。
性格は内向的で、打たれ弱い一面を持っています。自らの存在意義に思い悩んでおり、自分にはEVA初号機のパイロットであること以外に価値が無いと情緒不安定に陥ることもしばしばあります。親の愛情を知らず育った碇シンジは自分を無価値であると思い込んでいる一方で愛情に飢えており、使徒と戦う上でゲンドウに褒められた後はそれだけを戦う理由としています。
碇シンジの魅力の一つ「自分で決めたことは絶対に曲げない」
過度なストレスにより碇シンジの言動は一貫性がなく優柔不断にも思えますが、本来は碇ゲンドウと同じく頑固で大人に対して物怖じしない社交的な性格であると言われています。
監督の庵野秀明は碇シンジの性格を「自分で決めたことは絶対に曲げない」とコメントしており、実際劇中でも父親の命に逆らい、挙げ句使徒により暴走した参号機に殺されかけても友人を殺害したくないと言う思いを貫きました。
エヴァンゲリオン碇シンジの名言・名セリフ5選!
上記で碇シンジの基本的な性格を紹介しました。次は碇シンジが劇中で放った名言、名セリフをその時の状況や碇シンジの心境と共に詳しく紹介していきます。
名言1.「逃げちゃダメだ、逃げちゃダメだ、逃げちゃダメだ、逃げちゃダメだ、逃げちゃダメだ」
エヴァンゲリオン第壱話「使徒、襲来」でゲンドウに突然呼びつけられ、EVA初号機や使徒に対してほとんど理解がないまま初の戦闘に臨むことになった碇シンジ。最初は戦いを拒否しようとするも、父親にEVAに乗らないなら必要ないと言われ、上司である葛城ミサトにも乗りなさいと発破をかけられます。
その上戦いでボロボロに傷ついた他のパイロット・綾波レイを目撃し、強迫観念に取り憑かれたように呟いたのがこのセリフです。また、その後も第参話「鳴らない、電話」や第拾弐話「奇跡の価値は」でも同じように「逃げちゃダメだ」と呟く場面が見られます。
セリフから見える碇シンジの想い
いずれも自分に言い聞かせるように呟く姿は痛々しくも感じられる程の気迫があり、碇シンジの焦りや不安、そして自分でやると決めたことには一直線に進む碇シンジ自身の信念と頑固さがよく表れた、彼の心境と境遇を考えさせられる極めて重要なシーンであると言えるでしょう。
名言2.「笑えばいいと思うよ」
碇シンジが零号機のパイロット綾波レイに言ったのがこのセリフです。「逃げちゃダメだ」と同様に有名なセリフですが、登場するのは第六話「決戦、第3新東京市」で、物語の中盤辺りです。NERV本部を直接攻撃しようと試みる使徒・ラミエルに対抗すべく葛城ミサトが発した計画「ヤシマ作戦」にて、初号機の補佐役として盾を張っていた零号機。
しかし初号機の攻撃準備時間にラミエルの攻撃が零号機に直撃します。その直後初号機の持つポジトロンライフルの充電が完了し初号機は無事にラミエルを撃破しますが、碇シンジは綾波のことが気がかりで慌てて対はした零号機の元へ向かいます。
綾波を助けるために
高熱になったエントリープラグの扉を無理やりこじ開け、綾波を心配ながらも声をかける碇シンジ。目を開きシンジの方を見る綾波に、シンジは安堵しながらも目に涙を浮かべます。ヤシマ作戦実行前に綾波が放った別れ際の「サヨナラ」について「そんな悲しいこと言うなよ」と俯き、涙を流すシンジ。しかし綾波は戸惑った様子でなぜ泣くのかと問います。
シンジの気持ちを推し量れない綾波は「ごめんなさい、こんな時どんな顔すればいいのかわからないの」と困ったように零します。その言葉に、碇シンジは泣きながらも笑顔を作って「笑えばいいと思うよ」と一言。かなり有名なセリフですが、エヴァンゲリオンを語るにおいてやはりこのシーンは外せないでしょう。
名言3.「いいよ、人を殺すよりはいい」
こちらのセリフは第拾八話「命の選択を」での碇シンジの言葉です。EVA三号機に起動実験として搭乗するシンジの友人・鈴原トウジが、使徒の侵食よって操作不能、エントリープラグの強制射出もできぬ状況に陥ります。そしてゲンドウはEVA参号機ごと「第13使徒」とし、これを撃破するよう命令を下します。
この時点で誰が搭乗してるのかは知らないシンジですが、ゲンドウに命令を下されてもパイロットのことが気がかりで攻撃をすることはありません。すでに零号機も二号機も戦闘不能の状態に追いやられれ後がないと、ゲンドウはシンジに戦うことを強要します。「反撃しなければお前が死ぬぞ」とのゲンドウの言葉を聞いても、なお反撃しないシンジ。
碇シンジの信念の強さ
どれだけ「第13使徒」に攻撃されようとも全く反撃しないまま、ゲンドウの問いに「いいよ、人を殺すよりはいい」と意志を貫きます。それが自分の死を意味することがわかっていても、最後までシンジ自身が反撃することはありませんでした。絶対に人を傷つけないというシンジの強い想い、そしてシンジが本来持つ芯の強さが表れた名言です。
名言4.「僕はエヴァンゲリオン初号機のパイロット、碇シンジです!」
上記で紹介した話の後、第拾九話「男の戦い」にて碇シンジの強い決心が表れた名セリフです。「第13使徒」は所持号気に搭載されたダミーシステムによってシンジの意志とは関係なく撃破され、壊されたエントリープラグでぐったりするトウジを見たことにより最悪の形で真実を知ったシンジ。
トウジを殺そうとしたことについて初号機を私的占有しゲンドウを問い詰めるも相手にされず、深く心傷を負ったシンジはEVAに乗ること自体をやめると決意。今回ばかりは同情するミサトですが、それでも説得を試みます。しかしシンジは「僕はもう、EVAには乗りません」と自分の意志を貫きます。
碇シンジの成長した男らしさ
そうしてEVAから逃げ出した後、第14使徒「ゼルエル」の攻撃によって弐号機、零号機共に完全に沈黙。それを目撃したシンジは、加持の後悔しないために自分のことは自分で考え、自分で決めるようにと言われ、再びEVAに乗ることを決めます。ダミープラグを拒絶する初号機を動かそうと繰り返すゲンドウの元に、息を切らしながら現れるシンジ。
自分を初号機に乗せてくださいと叫ぶシンジですが、ダミーシステムの力を知ったゲンドウはシンジの力がなくても良いと思っていたのか「なぜここにいる」と投げかけます。それに対し、勇気を振り絞りはっきりとこのセリフを言い放ちます。何度逃げ出そうとその度に成長し、戻ってくる碇シンジの強さが表れた名言です。
名言5.「だったら何もしない方がいい!」
こちらのセリフはTVアニメシリーズのエヴァンゲリオン第弐拾伍話と最終話をリメイクし、完全新作として上映された「エヴァンゲリオン劇場版Air/まごころを君に」での碇シンジのセリフです。すべての使徒を倒したNERVに対し、サードインパクトの発動を目論むゼーレが総力を挙げてNERVの占拠を開始。
出典: http://36ch.com
廃人状態に陥っていたアスカがあ覚醒し、EVA二号機でゼーレの部隊を壊滅させるものの新たに投入されEVA量産機9体に襲撃されます。すでに生きる意志を無くしていたシンジはその状況を知ってもEVAには乗りたくないと主張。
自分の想いをぶつける碇シンジ
銃撃によって負傷を負ったミサトはシンジだけでも初号機の元へ行かせようと、ここから先は自分ひとりですべて決めなさいと発破をかけます。人を傷つけてまでEVAに乗る資格なんかないと主張するシンジ。アスカに酷いことをしたと、カヲル君も殺したと、今までの自らの行いを振り返り呼吸を荒くしながらもミサトに自分の想いを訴えます。
「優しさなんかかけらもない、ずるくて臆病なだけだ。僕には人を傷つけることしかできないんだ。だったら何もしない方がいい!」と叫ぶこの場面は、エヴァンゲリオン完結作というだけあり劇中でもかなり印象に残るシーンでしょう。ミサトにぶつけたこのセリフこそがシンジの本心であり、碇シンジと言う人間が全て詰まったようである、と表現される言葉です。
エヴァンゲリオンの碇シンジの声優は誰?
エヴァンゲリオン碇シンジ役と努めた声優は、「幽遊白書」の蔵馬役や、「美少女戦士セーラームーン」のセーラーウラヌス役などで知られる「緒方恵美」さんです。多くの有名キャラクターに声をいう息を吹き込んでおり、男女とも多くのファンがいます。絶大な人気を誇る人気声優の緒方恵美について詳しくまとめました。
中性的な声が魅力の「緒方恵美」
青二プロダクションなどでの声優経験を経て、現在はフリーで活躍するベテラン人気声優の緒方恵美さん。その特徴的な声から少年役として声優を務めることが多く、その他にもボーイッシュな女性役としても活躍したり、別の姿や人格を有する二面性のあるキャラクターを演じることもあります。
他の声優とは少し異なる中性的な声が彼女の最大の魅力であり、落ち着いた雰囲気でありながらも芯が通った低音ボイスに魅了されたファンは少なくありません。「ヱヴァンゲリオン新劇場版:序」では台本5ページ分の絶叫シーンを収録した際は、翌日機関に軽い火傷を負った等の声優としての数々の逸話を持っています。
緒方恵美の魅力は声以外にも?
そんなベテランとして活躍する声優・緒方恵美の魅力は、その声だけには留まりません。声優の仕事以外にもラジオ番組などでの彼女のトーク力も魅力の一つで、「緒方恵美の銀河にほえろ!」での、声とは裏腹に繰り出されるシモネタの多さ、そして番組中にもかかわらず飲酒しながらリスナーの人生相談に答えるという破天荒なスタイルも有名です。
また日々更新されるツイッターでのコメントも人気で、声優としての彼女の姿では見られないところが垣間見えます。日常で起こる出来事を綴った物が多く、緒方恵美さんの普段の人柄が伝わってきて面白いとファンにも好評です。
エヴァンゲリオンの碇シンジが人気である3つの理由
主人公である碇シンジは、劇中で内向的で気が弱く、グズグズしたキャラクターとして描かれた主人公としては他のアニメと比べて異質な存在です。そんな彼がなぜ人気を博しているのか?その理由をまとめました。
1.人間らしい弱さ
最終回に近づくにつれ、劇中では彼の頭の中を表現したシーンが多く見受けられます。誰もが持っている、他人から嫌われることへの恐怖、決して傷つきたくないという思い、それでも他人からは愛されたい。そんな人間として正直な欲求、そして人間としての弱さが共感を呼んでいます。
EVAに乗ることで「EVA初号機のパイロット」としての価値に縋り付きながらも、本来の自分が理解されないことへ抱く理不尽な怒り、焦燥感。人に優しくありながらも、自分の行動に無責任でいたいという願望、肝心なことや嫌なことから逃げ出してしまいたいなどという、誰もが思っていても出来ないことを彼はやってのけてしまいます。
人間の奥底に眠る気持ちに共感
何度逃げ出そうと結局完全には逃げ切れず、成長して戻ってくる碇シンジに、現実での自分を重ね共感する人は多いでしょう。普段人には言えないけれど、実際は誰もが抱く恐怖心や欲求を丁寧に、そしてリアルに表したのが碇シンジというキャラクターであり、人々の共感を誘うところが魅力の一つと言えます。
2.母性本能をくすぐる
純粋でまっすぐであり、正義感が強く他人に優しい。しかしその分自分も傷つきやすく精神的に脆い碇シンジに、つい母性本能を抱いてしまう大人も多いのではないでしょうか。誰かに頼ることで自分の行動から逃げたい、という彼の甘さをわかっていながらも、彼の境遇や背景から手助けをしたくなってしまう。
劇中でもミサトがついシンジを自宅へと引き取ってしまったように、彼の放っておけば自暴自棄になってしまいそうな危うい精神力の不安定さに母性本能をくすぐられ、なんとかしてあげたいと思ってしまいます。
3.本来持てる意志の強さ
上記での名言紹介でも見えた彼の持つ意志の強さは、碇シンジの魅力を語る上で外せません。普段の精神的弱さ、不安定さとは裏腹に、いざというと時に見せる自分を犠牲にしてでも他人を傷つけることはしたくないという強い意志は、誰にでもできることではありません。
また自分は臆病でずるい人間だという自信のなさを持ちながらも、レイやアスカを助けたいという気持ちから勇気ある行動を選択する強さ。そんな普段とのギャップ、そして彼本来が持つ根本的な人間としての強さそして同時に見える弱さが彼の最大の魅力と言えるでしょう。
エヴァンゲリオンの碇シンジは人間的魅力に溢れるキャラクターだった!
今回は少し頼りなく見える主人公・碇シンジについてまとめました。碇シンジは人間としての弱さや不安定さを抱えつつも、少しずつ時には後退しながらも前に進む人間的魅力に溢れたキャラクターです。デリケートな役柄ですが、声優の緒方恵美さんによってリアルに演じられた彼に、つい感情移入してしまう方が多くいます。
この先公開されるであろう新劇場版や過去のTVアニメシリーズも、そんな魅力的なキャラクター、碇シンジと共にぜひチェックしてみてください。