エヴァンゲリオンの第1から第18使徒一覧!名前や正体・目的まで考察

新世紀エヴァンゲリオンは魅力あふれるキャラクターや、暗く重たいストーリー、今では考えられない演出方法などで世界中で人気を博した作品です。中でも、作中に出てくる謎の敵、使徒に関してはいまだに語られていない部分が多いです。アニメの放映が終了してから、様々なコンテンツで情報が小出しにされ、それらを繋ぎ合わせる事で使徒の謎は解明されてきました。今回は、そんな新世紀エヴァンゲリオンに登場する使徒を、第1から第18使徒まで正体や目的までを考察していきます。

エヴァンゲリオンの第1から第18使徒一覧!名前や正体・目的まで考察のイメージ

目次

  1. エヴァンゲリオンの使徒をどれだけ知っている?
  2. 新世紀エヴァンゲリオンの使徒一覧! その正体や目的は?
  3. エヴァンゲリオンの使徒を一覧でまとめてみた!

エヴァンゲリオンの使徒をどれだけ知っている?

新世紀エヴァンゲリオンは1995年に放映されたテレビアニメです。シリアスで重厚なストーリーに、今では考えられないような演出がヒットし、世界中でも放映されました。現在も新しい解釈や設定を加えた新劇場版やアフターストーリーを描いた小説などが販売されている人気作品です。監督はシン・ゴジラの総監督を務めた庵野秀明であり、様々な人物に影響を与えています。

繊細でどこにでも良そうな平凡な少年のシンジや、神秘的な雰囲気を持ったレイ、ツンデレの走りともいえるアスカと言った物語を彩るキャラクターや、鬼のような斬新なデザインのエヴァンゲリオンも人気の一つです。しかし、やはり物語の核を握るのは謎に満ちた使徒と呼ばれる存在です。人間や動物に似た姿のも居れば、幾何学的なデザインのような使徒たちは主人公である碇シンジの敵として現れます。

彼らがどうして存在し、その目的や正体については放映中にすべて明らかにされませんでした。その後、様々な媒体で小出しに情報が公開されていき、ファンの手によって繋ぎ合わされ大よその事が分かるようになってきました。今回はそんな謎を多く持つ使徒の正体や目的を、劇中の行動を交えて徹底的に考察していきます。なお、今回紹介するの使徒の情報はテレビアニメ版に準拠します。

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新世紀エヴァンゲリオンの使徒一覧! その正体や目的は?

新世紀エヴァンゲリオン使徒一覧 第1使徒アダムの正体と目的

第1使徒アダムは人類が最初に発見した使徒です。名前の由来は最初の人間であるとされるアダムです。ちなみに使徒の名前は聖書から採用されており、天使の名前が多く使われているため、どこかで聞いた事があると思われます。アダムはこの後に登場する第2使徒と第18使徒を除いた、全ての使徒を生みだした存在であり、本来なら地球上に自分の生み出した生命で満たして支配する存在です。

しかし、後からやって来た第2使徒リリスによって活動を停止して、休眠活動に入ります。そして長い年月を経てやって来た人間によって南極で発見されてしまいます。永い眠りから目覚めたアダムは暴走し、結果としてセカンドインパクトとよばれる未曽有の大災害が起きてしまいます。南極大陸は消滅し、水面の上昇によって多くの都市が水没、地軸が傾いた事で日本は年中夏が続くようになります。

セカンドインパクトの後、アダムは卵の状態まで戻されます。覚醒したアダムを求めて使徒たちは行動を開始し、人類と敵対するようになるのです。アダムは肉体と魂の両方から再生するための実験が行われ、最終的には胎児のような姿まで復活します。海を越えて碇シンジの父親、NERV司令の碇ゲンドウが極秘裏に入手し自分の掌へと移植します。

碇ゲンドウはエヴァンゲリオンの実験によって失われた妻と再会するという自分だけの計画を持っており、アダムはそのために利用したのです。ですが、計画の鍵として用意していたレイが裏切った事で失敗し、アダムだけがリリスと融合する事になります。アダムはそのままリリスと融合されサードインパクトが発生し、ゲンドウはそれに飲まれてしまいます。

アダムの当初の目的は、かつて果たせなかった自分の生み出した生命で地球上を満たすという事です。そのために人類を地球から排除しようとしますが、戦いを通じて人類に対して強い興味を抱きます。後述にもありますが、後発の使徒ほどその傾向が強く、最後の使徒の時は人間と言葉を交わせる存在となって現れます。そして最後には地球の未来を人類に譲り渡す決意をして死を迎えるのです。

新世紀エヴァンゲリオンの使徒一覧 第2使徒リリスの正体と目的

第2使徒リリスはアダムが生み出した使徒以外の命を生みだした、生物の生みの親です。その最終形態が人類のため、リリスは人類の祖先と呼んでも差し支えはありません。本来ならアダムとアダムの生み出した生命が地球を支配するはずでしたが、後からやって来たリリスによってアダムは封印され、リリスが生み出した生命が地球を支配します。

その後、NERV本部よりも地下にあるターミナルドグマで眠っている所を発見され、研究対象とされエヴァンゲリオン初号機が誕生します。本編中ではターミナルドグマ内で磔にされ、使徒が接触するとセカンドインパクトを越えるサードインパクトが発生してしまうため、NERVやエヴァンゲリオンはそれを防ぐために設立されたのです。

しかし、これはNERV上層部とNERVの上に居るゼーレと呼ばれる秘密結社が用意した偽の情報です。ゼーレとゲンドウは、それぞれ別の目的を持っており、どちらも共通してリリスを利用します。ゲンドウはリリスから魂を抜き取り、それを自分の失った妻のクローンに移す事に成功し、ヒロインの一人である綾波レイが誕生します。

リリスの目的は地球上を自分の生み出した生命で満たす事であり、それは叶っています。アダムは眠りに付き、自分が生み出した人類が地球上に群れとして生存しているため、リリス自身にこれといった目的はありません。しかし、ゲンドウによって魂がクローンに押し込められ、誕生したレイを通じて人類に興味を持ち、最終的には一つになろうとシンジに呼びかけますが、シンジがそれを拒否してしまいます。

シンジに拒否されてしまい、取りこんだアダムとサードインパクトを発生してしまい、人類はLCLと呼ばれるスープとなって混ざり合ってしまいます。旧劇場版はシンジとアスカだけを残して、エンドロールとなる、何とも後味の悪い終わり方となっており、終了後には様々な議論が巻き起こる事になったのです。

新世紀エヴァンゲリオンの使徒一覧 第3使徒サキエルの正体と目的

第3使徒サキエルはテレビ版の第壱話に登場した使徒です。名前の由来は水を司る天使です。本編中では15年ぶりに登場した使徒で、サキエルの目的はアダムと接触する事です。それを邪魔する人間を優先的に破壊していきます。人間のような長い手足を持った巨大な生物として描かれており、首に当たる部分は無く、頭部は仮面のように胴体に張り付いているのが特徴です。

近代兵器の類は全く効かず、腕から射出される光線状の槍はヘリや戦車を貫いてしまいます。作中でもっとも破壊力のある、地形すら変動してしまうN2地雷でも倒し切れず、逆に驚異的な回復能力を発揮した上でビームを放つように進化してしまいます。防衛に当たっていた国連軍は打つ手なしと諦め、NERVに防衛任務が引き継がれます。

時を同じくして、十年ぶりに父親と再会する事になったシンジは訳も分からないままエヴァンゲリオン初号機に乗せられ、サキエルと戦う事になります。操縦方法も知らされないまま戦場に放り出されてしまい、初号機は為す術無く沈黙します。しかし、突如として復活すると暴走、サキエルを力任せに攻撃し、使徒の持つA.T.フィールドを引き裂き追い詰めます。サキエルは自爆しますが、初号機は無事なまま初陣が終わるのです。

ちなみにこの時の戦いに巻き込まれた民間人の中に、後から登場する鈴原トウジというキャラクターの妹が居ります。彼女は一命は取り止めましたが、戦闘に巻き込まれて怪我を負ってしまい、シンジはその事がきっかけでトウジから殴られる事になります。

新世紀エヴァンゲリオンの使徒一覧 第4使徒シャムシャエルの正体と目的

第4使徒シャムシャエルはテレビ版第参話に登場した使徒です。名前の由来は昼を司る天使です。シャムシャエルもアダムと接触するのを目的としており、それを邪魔する人類を排除します。人型のサキエルと違い、筒状の体に鞭状の腕を複数持つことからイカのような見た目をしています。空中を浮遊する事が出来、触手は鋭い切れ味を持っておりビルやケーブルなどを切り裂きます。

防衛に出たエヴァンゲリオン初号機ですが、持っていた銃火器が全く効かず、逆に攻撃を受けて吹き飛んでしまいます。そこで避難所を抜け出していたシンジのクラスメイト、鈴原トウジと相田ケンスケを発見します。このままだと使徒との戦いに巻き込まれると判断したシンジは二人を回収し、活動限界時間ギリギリまで戦い見事シャムシャエルを撃破します。しかし、その行動を咎められ独房へと送られてしまいます。

その後、二人はシンジに助けてもらったことの礼を言います。特に、トウジは直前に自分が殴ったこともあり余計に後悔しており自分を殴ってくれないと気が済まないまで言います。その後、三人はこれがきっかけで仲良くなり三バカトリオと呼ばれるようになります。

ちなみに、シャムシャエルはコアだけを破壊されたため、それ以外の部分が無傷だっためNERVによって貴重なサンプルとして回収されます。そこで使徒と人類の遺伝子が、僅か0.02%しか違わない事が判明します。

新世紀エヴァンゲリオンの使徒一覧 第5使徒ラミエルの正体と目的

第5使徒ラミエルはテレビ版伍話に登場する使徒です。名前の由来は雷を司る天使で、その由来通りの武器を持っています。見た目は青い正八面体という生物らしからぬ姿ですが、強力なA.T.フィールドを持っており、一定範囲に侵入した脅威には高威力の加粒子砲で迎撃します。出撃したエヴァンゲリオン初号機は防御する事も出来ずに大破し、シンジも入院を余儀なくされます。

その後、ラミエルは絶対の盾と矛を構えたまま第三新東京都市上空に居座ったまま、下部から伸ばしたドリルでNERV本部に侵入しようとします。復帰したシンジと、実戦に投入されたエヴァンゲリオン零号機のコンビは長距離狙撃のヤシマ作戦に参加します。日本中の電力を一点に集中させた本作戦は、源平合戦の屋島の戦いで那須与一が海上から船の扇を矢で射抜いた故事から用いられています。

エヴァンゲリオン零号機に乗った綾波レイが敵の攻撃を防いでいる間に、陽電子砲を構えたエヴァンゲリオン初号機が攻撃し、見事ラミエルを撃破します。ちなみに、エヴァンゲリオンでも屈指の有名シーンである「笑えばいいよ」は、このラミエル戦後のシーンです。また、ラミエルの造形は帰ってきたウルトラマンに登場する怪獣がヒントになっており、独特の効果音もその怪獣から用いられています。

新世紀エヴァンゲリオンの使徒一覧 第6使徒ガギエルの正体と目的

第6使徒ガギエルはテレビ版八話に登場した使徒です。名前の由来は魚を司る天使で、デザインも巨大な深海魚といった姿です。ガギエルはこれまでの使徒と違い、第三新東京都市に直接現れず、ドイツから輸送されるエヴァンゲリオン弐号機を運ぶ艦隊を襲います。時を同じくして艦隊を訪れていたシンジはエヴァンゲリオン弐号機の正パイロットのアスカに無理やり連れて行かれ、弐号機に同乗します。

最初は気の強いアスカに押されっぱなしで、エヴァンゲリオン弐号機も海に落ちたりと散々な目に遭いましたが、戦闘経験のあったシンジの機転もありガギエルを撃破する事に成功します。なお、ガギエルは口の中にコアがあったためエヴァンゲリオン弐号機の武器では破壊できないため、艦隊の前に引きずり出して一斉射撃で止めを刺します。このため、一般兵器で倒された使徒という不名誉な称号を持っています。

ちなみに、ガギエルが第三新東京都市ではなく艦隊を襲ったのは、エヴァンゲリオン弐号機が狙いではありません。艦隊には極秘裏に盗み出された胎児状のアダムが運ばれており、その気配に気づいてガギエルは姿を現したのです。アダムは艦隊が攻撃を受けている最中、加地リョウジの手によって運び出され、ゲンドウの元に届けられます。

新世紀エヴァンゲリオンの使徒一覧 第7使徒イスラフェルの正体と目的

第7使徒イスラフェルはテレビ版九話に登場する使徒です。名前の由来は音楽を司る天使で、この使徒を倒すキーポイントになります。サキエルと同じように、二足直立方をし、湾曲していますが腕を持つ人に近い形をした使徒です。主な武器は鋭い爪と、顔から発射する光線です。エヴァンゲリオン初号機と弐号機が応戦に出ますが、勝気なアスカが先走り使徒を真っ二つにします。

それで決着が着いたかと思うと、二つに別れた使徒は二つの生物となって襲って来たのです。イスラフェルは片方が片方を補完する能力を持っており、片方が負った傷はもう片方が無傷なら自動的に修復してしまいます。そこでNERVは二体を同時に、同じ個所を攻撃して撃破するユニゾン作戦を提案します。シンジとアスカは共同生活を送りながら、互いの行動をシンクロ出来る様にトレーニングを積み重ね、見事イスラフェルを撃破します。

新世紀エヴァンゲリオンの使徒一覧 第8使徒サンダルフォンの正体と目的

第8使徒サンダルフォンはテレビ版拾話に登場する使徒です。名前の由来は胎児を司る天使で、名前の通り使徒の赤ん坊として登場します。浅間山火口で発見された時は蛹のような状態だったため、殲滅では無く捕獲の対象となります。火山の火口へと侵入することもあり、エヴァンゲリオン弐号機は対高熱高圧仕様の装備で投入され、一時は確保に成功します。

しかし、持ち帰る最中に蛹が羽化してしまい、作戦は変更、アスカは熱膨張を利用した攻撃によってサンダルフォンを撃破します。サンダルフォンは使徒としての活動をする前に発見されたため、明確な目的は謎に包まれています。ただ、ファンの中では火口という侵入が難しい場所で羽化してから、地中を潜ってアダムに近づこうとしたのではないかと推測されています。

新世紀エヴァンゲリオンの使徒一覧 第9使徒マトリエルの正体と目的

第9使徒マトリエルはテレビ版拾壱話に登場する使徒です。名前の由来は雨を司る天使で、マトリエルの攻撃方法も雨のように降らせる溶解液です。形状はザトウムシのような非常に長い手足を用いた、甲虫のような姿です。

何者かによる破壊工作のせいで第三新東京都市全域が停電となっており、使徒の接近に誰も気づきません。使徒が第三新東京都市に上陸してから、ようやく迎撃態勢に入りますが電気が使えないため、全て人力で行われます。出撃したエヴァンゲリオン初号機、弐号機、零号機は使徒の真下に出てしまい、溶解液に苦しめられますが三機の息の合った連係プレーで撃破に成功。三機が揃って使徒と戦うのは、これが初めての回となります。

新世紀エヴァンゲリオンの使徒一覧 第10使徒サハクィエルの正体と目的

第10使徒サハクィエルはテレビ版拾弐話に登場する使徒です。名前の由来は空を司る天使から用いられ、名前の通り空から登場します。使徒の中で最も巨大なサイズで、軌道衛星上に突如として出現します。自分の体とA.T.フィールドを用いて、超高高度からの質量爆弾として使用します。直撃すれば地表部分は全壊し、ターミナルドグマも貫通する威力です。

当然、自分もただでは済みませんが、それでアダムと接触するか、あるいは接触できなくても後に続く使徒の露払いが目的の使徒です。シンジたちは遥か上空から落下するサハクィエルに対して、エヴァンゲリオン三機で落下地点に先回りして受け止めるという無茶な作戦を敢行します。幾つかのトラブルはありましたが、作戦は見事成功しサハクィエルを撃破します。

新世紀エヴァンゲリオンの使徒一覧 第11使徒イロウルの正体と目的

第11使徒イロウルはテレビ版拾参話に登場する使徒です。名前の由来は恐怖を司る天使から用いられています。サハクィエルが使徒の中で最大級の大きさなら、イロウルは最も小さな使徒と呼べます。微生物状の使徒でありナノマシンの集合体です。環境に適応するために異常な速度で進化して、生存出来る様に変化していく特性を持ちます。

それを利用してNERVの頭脳であるメインコンピュータMAGIシステムに侵入して、NERV本部自爆コマンドを実行しようとします。イロウルの目的はアダムと接触する事では無く、アダムと接触するのを邪魔するNERVの排除だったのです。このイロウルから使徒の行動パターンに変化が生まれていきます。人類を敵として排除するのは変わりませんが、単純な力押しだけでなく搦め手を用いて接触してこようとします。

科学者赤木リツコの活躍もありMAGIをハッキングしていたイロウルは、逆に自滅促進プログラムを投与されてしまい、死んでしまいます。イロウルは唯一、エヴァンゲリオンと直接戦闘をせずに殲滅された使徒でもあります。

新世紀エヴァンゲリオンの使徒一覧 第12使徒レリエルの正体と目的

第12使徒レリエルはテレビ版拾六話に登場する使徒です。名前の由来は夜を司る天使です。ラミエルと同じように生物とは思えないデザインをしており、空中に浮かぶ白黒の球体といった姿です。ですが、この球体は本体ではなく、その真下に広がる影のような物が使徒の実態だったのです。

エヴァンゲリオン初号機で出撃したシンジは球体を攻撃しますが、球体は影が生み出した偽物のため攻撃が通り抜け、逆にシンジはエヴァンゲリオンごと影に飲み込まれてしまいます。調査の結果、影は厚さ3ナノメートルしかない実体であり、その内側はディラックの海と呼ばれる無限の空間が広がっています。この空間の何処かに使徒のコアがあるのですが、空間は非常に広く取りこまれたエヴァンゲリオンでも探すのは不可能です。

外から大量のミサイルを撃ち込みますが効果は無く、シンジの生存が絶望視された時、エヴァンゲリオン初号機は暴走を始めます。球体を引き裂いて現れた姿は血まみれの鬼のようです。ちなみに、イロウルの目的は取りこんだシンジと精神世界で対話をする事で、言語能力を得てコミュニケーションを取る事です。

新世紀エヴァンゲリオンの使徒一覧 第13使徒バルディエルの正体と目的

第13使徒バルディエルはテレビ版拾八話に登場する使徒です。名前の由来は霞を司る使徒から用いられています。粘菌状の使徒で、接触した物体に侵食して取り着くことができます。NERVアメリカ支部が消滅したことを受け、日本に運ばれたエヴァンゲリオン三号機のエントリープラグに侵入して寄生します。

それを知らずに起動実験に連れてこられた鈴原トウジは使徒に支配され暴走を開始します。実験場は大規模な爆発を起こし、バルディエルに支配されたエヴァンゲリオン三号機は第三新東京都市を目指して移動を開始します。迎撃に出たエヴァンゲリオン弐号機と零号機は一瞬で撃破され、現れたシンジも友人が乗っていることから戦う事を拒絶します。ゲンドウはダミープラグと呼ばれる、パイロットの代わりに闘うシステムを起動します。

まるで暴走したかのような荒々しい戦いぶりを発揮したエヴァンゲリオン初号機は、シンジの命令を受け付けずに三号機を破壊しエントリープラグを破壊します。アニメ版では左足を失いながらもトウジは生存しますが、漫画版では死んでしまいます。この戦いがきっかけでシンジはエヴァンゲリオンを降りてNERVを去る決意をします。

新世紀エヴァンゲリオンの使徒一覧 第14使徒ゼルエルの正体と目的

第14使徒ゼルエルはテレビ版拾九話に登場する使徒です。名前の由来は力を司る天使から用いられており、その名前の通り最強の使徒と呼ばれております。ずんぐりとした体格に腕を持つことからサキエル同様人間のような姿をした使徒ですが、両腕はカッターのように展開される帯状の武器で、顔の部分からは強力な光線を発射します。ラミエルがドリルで破ろうとした特殊装甲を、一撃で融解させたことからもその破壊力はうかがえます。

また、A.T.フィールドを突破してもどんな攻撃も通じない装甲を持っており、むき出しのコアも攻撃が当たる直前にシャッターのように閉じるギミックがあります。ジオフロント内に侵入すると、迎撃に出たエヴァンゲリオン弐号機の頭部と両腕を切断し、零号機の特攻も防いでしまいます。

ついにNERV本部に侵入しますが、一度はパイロットを降りたシンジがエヴァンゲリオン初号機に乗って迎撃に出ます。エヴァンゲリオン初号機でも苦戦を強いられ敗北しそうになりますが、遂に覚醒を果たしてゼルエルに勝利します。その結果、エヴァンゲリオン初号機は使徒の肉体であるS2機関を取り込んでしまいます。

新世紀エヴァンゲリオンの使徒一覧 第15使徒アラエルの正体と目的

第15使徒アラエルはテレビ版弐拾弐話に登場する使徒です。名前の由来は鳥を司る天使で、その名の通り光る鳥のような形状をしており衛星軌道上から降りてきません。ゼルエルとの戦いでS2器官を取り込んだエヴァンゲリオン初号機は危険なため封印されており、迎撃にはエヴァンゲリオン弐号機が出撃する事になります。

しかし、パイロットのアスカはここ最近の敗北から精神的に不調となっており、調子が悪い状態です。その上アラエルは直接的な攻撃手段を持たず、エネルギー波を用いる事で人を精神的に追い詰める事が出来ます。精神的に不調だったアスカは、アラエルの攻撃を受けて活動不能に追いやられてしまいます。

そこでNERVはロンギヌスの槍をエヴァンゲリオン零号機に投擲させ、アラエルを撃破します。しかし、アスカの精神汚染は酷く生きているのに死んだような反応しかしなくなります。

新世紀エヴァンゲリオンの使徒一覧 第16使徒アルミサエルの正体と目的

第16使徒アルミサエルはテレビ版弐拾参話に登場する使徒です。名前の由来は子宮を司る天使から用いられています。その形状はDNAによく似た二重らせんのような姿をしており、この使徒も精神に影響を与える攻撃方法を持っています。この事から、使徒が人間の心に強い興味を持ち始めたのが分かります。

その攻撃方法とは、対象物と接触すると侵食し融合しようとするのです。迎撃に出たエヴァンゲリオン零号機を侵食し、中に居るパイロットの綾波レイごと融合しようとしますが、それを拒否したレイは機体を自爆します。爆心地は湖となり、エヴァンゲリオン零号機は使徒もろとも消滅してしまいます。

新世紀エヴァンゲリオンの使徒一覧 第17使徒タブリスの正体と目的

第17使徒タブリスはテレビ版弐拾四話に登場する使徒です。名前の由来は自由意思を司る天使から用いられ、その名前の通りに自由に行動したキャラクターと言えます。姿は普通の人間と同じで、明るい灰色の髪に赤い瞳、極端に白い肌をした美少年です。アスカが精神汚染からパイロットとして復帰できない事を受けて、新しいパイロットとして渚カヲルと名乗ってシンジの前に現れます。

常に柔らかな笑みを浮かべ、人当たりも良い人物ですが、時折謎めいた発言や神秘的な雰囲気を持ち合わせます。人類を俯瞰で見ており、その中でシンジに対して強い興味を持っており、「君に会うために生まれたて来たのかもしれない」とまで言っています。

実は第1使徒アダムからサルベージされた魂を持っているため、その正体は第1使徒アダムでもあります。そのため極めて強力なA.T.フィールドを展開でき、空中を自在に浮遊でき、アダムから生まれたエヴァンゲリオンなら外部から操作する事も可能です。カヲルの目的はターミナルドグマに封印されている、自分の肉体への帰還です。

元々、アダムこそが地球の支配者になるはずでしたが後からやって来たリリスによって失敗し眠りにつくことになりました。南極で発見されるまでは眠っていましたが、目覚めてからはサードインパクトを起こす事によって、リリスの生み出した生命を終らせて、こんどこそ自分の命で満たそうと考えていました。しかしこれまでに生んできた使徒たちの記憶を通じて人間に興味を持ちます。

人間としての肉体を手に入れ、人間以上の存在になったタブリスはシンジと接しているうちに人間を理解していきます。そして、自分の肉体があると思ったターミナルドグマに降り立つと、そこにリリスが居た事から全てを悟り、地球の未来を人間に譲る事を決めたのです。友達になったカヲルを殺したくないと訴えるシンジですが、カヲルの意思は固く長い沈黙の後、友達をその手にかけます。

渚カヲルの登場回は弐拾四話のみですが、耽美的なビジュアルやシンジとの関係性、セリフ、そして悲劇的な結末と相まって非常に高い人気のあるキャラクターとなっています。

新世紀エヴァンゲリオンの使徒一覧 第18使徒リリンの正体と目的

第18使徒リリンとは人類の事です。リリスから生まれた事からこの名前が付けられたのだと思われます。これまでに登場した使徒との遺伝子の違いは僅か0.02%しかなく、使徒と人類は非常に近い存在なのです。遥か昔、リリンは地球上に自分の生命を生み出し、満たしていきます。

その中で、もっとも数を増やし、群れで生活しコミュニケーションを取る事で成長してきたのが人類になります。使徒が持つA.T.フィールドは展開できませんが、同一では無く群体として個々人でいるということが見えないA.T.フィールドだと言われています。

そのため、NERVの上位存在であるゼーレは人の持つ見えないA.T.フィールドを剥がし、全てが一つになる世界を作ろうとします。それが人類補完計画であり、渚カヲルやNERVはそのために生み出された鍵です。しかし、シンジの奮戦やゲンドウの暗躍により人類補完計画はゲンドウが奪い、ゼーレの求める形では発動できません。

また、ゲンドウの計画もレイが裏切った事で失敗し、そのレイもシンジに拒絶されたことで溶け合う事が出来ず、人類はレイとアスカを残して液体となって混ざり合う結果となりました。

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エヴァンゲリオンの使徒を一覧でまとめてみた!

新世紀エヴァンゲリオンに登場する使徒を一覧でまとめましたが、いかがでしょうか。今回紹介したのは新世紀エヴァンゲリオンのアニメ版・及び劇場版を含めた、いわゆる旧劇場版と呼ばれる方に登場する使徒たちです。

2007年から公開されている新劇場版では、物語が大胆に改稿され、使徒のビジュアルや設定も斬新な物へと変化しています。最新の技術とセンスで作られた使徒の姿は圧巻の一言です。もし、今回の記事を読んで新世紀エヴァンゲリオンに興味を持ってもらえたら、旧劇場版と合わせて、新劇場版もご覧になったらいかがでしょうか。

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