【GTO】鬼塚英吉の伝説・名言を紹介！湘南純愛組で描かれた高校時代とは？

鬼塚英吉の登場する『GTO』は、藤沢とおるによる原作漫画を元にしてアニメやドラマ、映画などが製作されました。鬼塚英吉の伝説・名言について紹介する前にここで『GTO』の作品情報について紹介する事によって、鬼塚英吉の世界観に深く触れていきます。

『GTO』とは藤沢とおるが漫画雑誌『週刊少年マガジン』で1997年から2002年まで連載していた漫画作品です。藤沢とおるが同じく『週刊少年マガジン』で連載していた『湘南純愛組』の続編となっており、湘南の不良であった鬼塚英吉が東京都吉祥寺にある学校法人・東京吉祥学苑で教師となって、学園の様々な問題を解決していきます。連載している時期に問題となっている教育問題や社会問題を多く取り入れている事が特徴です。

鬼塚英吉が担当する事になる生徒達は大きな悩みや過去のトラウマなどによって心に深い闇を抱えている事が多く、シリアスなシーンも多くなっていますが、鬼塚英吉は教師であるにも関わらず家に侵入して壁をハンマーで破壊したり、屋上から飛び降りた生徒を助けるために自分も飛び降りるなど、常軌を逸した行動をとっていきます。それにより他の先生や保護者からは嫌悪される事もありますが、少しずつ生徒達の心を掴んでいきます。

続編も作られており、2009年からは鬼塚英吉が養護施設『ホワイトスワン』で生活している少年少女達の悩みに立ち向かっていくというストーリーの『GTO SHONAN 14 DAYS』、2014年からは吉祥学苑高等部に新設される事になった芸能クラスの担任になった鬼塚英吉の活躍を描いている『GTO パラダイス・ロスト』が2019年4月現在も連載されており、シリーズの累計発行部数は5000万部越えとなっています。

『GTO』は1998年に主演・反町隆史でテレビドラマ化されました。原作漫画よりもシリアス思考で脚本が作られており、生徒を縛り付ける厳しい校則や、鬼塚英吉とヒロイン・冬月あずさの間に激しい確執があるなど数々の設定変更がされています。最終回の視聴率は35.7を記録するほどの人気となり、主題歌に使われた反町隆史が歌う『POISON〜言いたい事も言えないこんな世の中は〜』は50万枚を売り上げる大ヒットとなりました。

連続ドラマの終了後にはスペシャルドラマが1999年に放送され、その続編として同年には映画版が公開されました。映画版は舞台が北海道という事もあり、反町隆史以外の全てのメインキャストが一新され、ヒロインに藤原紀香が起用されているほか、田中麗奈やブレイク前の妻夫木聡が出演しています。また、実写化シリーズでの共演がきっかけで、冬月あずさ役の松嶋菜々子と反町隆史は交際がスタートし、2001年に結婚しました。

ドラマ『GTO』は2012年に『EXILE』のパフォーマー・AKIRAを主演キャストに起用したリメイク版が放送され、冬月あずさを瀧本美織、弾間龍二を城田優が演じています。こちらも1998年版と同じく好評となった事で、放送終了後にスペシャルドラマとして『秋も鬼暴れスペシャル』、『正月スペシャル! 冬休みも熱血授業だ』、『完結編〜さらば鬼塚!卒業スペシャル〜』の3作が放送されました。

また2012年に舞台を台湾に移した『GTO TAIWAN』が放送され、同年には第2期である新たな連続ドラマがスタートし、比嘉愛未や松岡茉優などの新キャストが出演しています。最終話である『妊娠女子高生の涙…鬼塚が一番伝えたい命のグレート授業』は視聴率8.5パーセントとなり、ここで長期となったAKIRA版ドラマシリーズも完結を迎えました。

『GTO』は1999年からフジテレビ系列で放送され、全43話と特別編が製作されました。序盤は基本的に原作と同じストーリー展開となっていましたが、第1話に鬼塚英吉が教育実習に向かう場面から始まるため就活エピソードが存在せず、物語が進んでいくにつれて原作ストックが無くなってきたこともあり、アニメオリジナルストーリーとなっていきました。また、3年4組が担任いじめをするきっかけになった人物も異なっています。

そのため最終回も完全オリジナルで、学園を去った鬼塚英吉がアメリカに渡り、海外の学生の教師として授業を始めるシーンで終わります。1話から16話までのOP曲にL'Arc〜en〜Cielの『Driver's High』が使用されており、ED曲にKirariの『Last Piece』が使用されています。また、Kirariは1998年に放送されたドラマ版で主要人物である水樹ナナコのキャストとなっています。

鬼塚英吉は『GTO』の物語開始時点で年齢22歳、神奈川県藤沢市辻堂出身で血液型はB型、物語の序盤で東京吉祥学苑中等部3年4組の担任となり、社会科を受け持つ事になります。後述で詳しく解説していく『湘南純愛組』で不良達の間で伝説の存在となった人物で、現在もヤンキー気質が根強く残っているため口調も粗暴で破天荒な行動が目立ちますが、自分の保身しか考えない大人たちに飽き飽きしていた子供達の信頼を得ていきます。

髪型は茶髪のV字カットでピアスを常に装着しており、愛煙家であるため煙草を吸っている描写が非常に多くあります。趣味はAV鑑賞やのぞきなどといった変態チックなものが多くありますが童貞で、学園で自慰行為をしていたところを女子生徒に目撃されて悲鳴を上げられた事もあります。女子高生が大好きなため視姦しながらスケベな妄想をする事があり、自分が高校生ではなく中学生の担任に決まった時は激しく残念がっていました。

本人は『反町隆史似』を勝手に自称していますが実際に割とイケメンで、作中に登場する女性から好意を寄せられる事が多々あります。また湘南で伝説の不良として名を馳せたのちに優羅志亜大学で空手部の主将となっていた過去がある事もあり喧嘩に関しては作中最強の実力となっており、不良が束になってかかっても煙草を吸いながら涼しい顔で倒すほどとなっています。また拳銃で撃たれても車で引かれても致命傷を負う事はありません。

さらに腕相撲対決で100人を相手にする事になった時は内出血で腕が青色に変化しながらも気合で勝ち続け、最後2人に怪獣のような人間離れした筋肉自慢が相手になった時にも机ごと粉砕して勝利するという偉業を達成していました。そんな鬼塚英吉はゲームも大好きで、且つかなりの実力者となっており、ゲームセンターのバイクのゲームで全国大会優勝の経験を持つ村井國男にハンデを与えたうえにぶっちぎりで勝利していました。

生徒を助けるために屋上から飛び降りた事で右腕を骨折した時には左腕だけでアーケード格闘ゲームをプレイしていましたが、158人抜きをするという凄まじい実績を作りました。しかし生徒の吉川昇には敵わなかったりダンジョン系のRPGは苦手であるなどゲームに関しては最強というわけではありません。学力に関しては『活躍』を『活薬』と書いたり『思います』を『重います』と書くなど、小学生程度かそれ以下と評されていました。

しかし、東学模試を受ける事になった時には冬月が監督を務めて過酷な勉強の日々を送り、結果は500点満点で全国1位となりましたが、これは学園の理事長である桜井良子の根回しによるものでした。その後、鬼塚英吉の本当の答案を菊地善人が採点すると、『たいしたもんだよ、あんたは』と発言して驚きの表情を浮かべるシーンがありましたが、点数についての描写は無かったため、実際に何点取ったのかは不明となっています。

鬼塚英吉は伝説の暴走族であった過去があり、『湘南純愛組』で描かれています。高校時代の鬼塚英吉は、地元の湘南では相棒の弾間龍二と『鬼爆コンビ』として有名になっており、極悪な不良の巣窟である湘南極東高校を支配していました。さらに伝説の暴走族『暴走天使(ミッドナイト・エンジェル)』を弾間龍二と共にたった2人で潰したという伝説も持っており、『湘南純愛組』開始時点で多くの不良達のカリスマとなっていました。

鬼塚英吉が潰した『暴走天使』は3代目で、初代総長である真樹京介の事は誰よりも慕っていました。そして、鬼塚英吉は真樹京介に人間性やバイクの腕前などが認められた事で伝説のマトイ(特攻服)を受け継いでおり、このマトイを巡って『暴走天使』の2代目総長である阿久津淳也や他の多くの暴走族を巻き込んだ『第二次湘南戦争』が勃発する事となりましたが、最後には争いの原因となったマトイを鬼塚英吉が燃やして終結しました。

また、『デッドエンドジャンキー』の異名を持ち、過去に心臓停止になった事がきっかけで痛みを感じなくなった男・ジョーイと西湘バイパスでバイクによるスピードレースをした際には300キロオーバーの加速を見せて見事に勝利し、この事は『GTO』の時点でも伝説として語り継がれていました。そして強敵との喧嘩を含めて数々の伝説を残した鬼塚英吉でしたが、最後は弾間龍二と共に湘南を去り、物語は『GTO』に続く事となります。

弾間龍二は中学時代から鬼塚英吉と共に『鬼爆コンビ』と呼ばれていた人物で、『湘南純愛組』ではもう1人の主人公という立ち位置となっていました。喧嘩の強さは鬼塚英吉と同等ですが、鬼塚英吉が『GTO』の時点でも彼女がおらず童貞である事に対して『湘南純愛組』の作中で長瀬渚という彼女が出来た事で、先に童貞を捨てていました。また教師の村越鮎美と付き合っていた事もあるなど鬼塚英吉よりも恋愛シーンが多い事が特徴です。

『湘南純愛組』より以前、『鬼爆コンビ』の中学時代を描いている『BAD COMPANY』では、鬼塚英吉よりも主人公色が強くなっており、愛車のバイク・CBX400Fを手に入れる経緯を知る事が出来ます。鬼塚英吉と共に湘南を去ってからはバイク屋で働きだして現在は店長となっており、眼鏡をかけて髪型が長髪になっているという見た目の変化はありますが、何かと問題に直面する鬼塚英吉に助力するという相変わらずの関係です。

また、『GTO』のスピンオフ漫画『GT-R』では再び主人公に返り咲いており、大泥棒・石川五右衛門の子孫であるという石川美門にバイクの腕を見込まれた事で、悪人から財産を取り戻す手助けをする事になります。弾間龍二の天才的なドライビングテクニックを中心に描いている事が特徴で、バイクだけでなく様々な乗り物をド派手に乗りこなします。ちなみにタイトルは『GREAT TRANSPORTER RYUJI』の略となっています。

鬼塚英吉はカワサキのバイクに愛着を持っており、『湘南純愛組』から『GTO』シリーズまで乗り続けています。車のドライビングテクニックも非常に高いものとなっていますが、『GTO』になっても車は所持していないようで、移動手段は常にバイクとなっているため、バイクに乗っている鬼塚英吉の姿は作中で頻繁に描かれています。そんな鬼塚英吉のバイクはどんなものであるのかを、後述で解説していきます。

鬼塚英吉のバイク①は、『KAWASAKI ZEPHER 1100』です。『湘南純愛組』で鬼塚英吉が普段愛用していたバイクで、MKミッドナイトのカスタム仕様となっています。鬼塚英吉は物語の序盤では『KAWASAKI  BALIUS』に乗っていましたが、途中から『ZEPHER 400』、『ZEPHER 750』と乗り換え、最終的にこのバイクとなりましたが、『GTO』では登場しなくなりました。

鬼塚英吉のバイク②は『紅蓮のZⅡ』です。元々は『暴走天使』の初代総長・真樹京介が乗っていたバイクで、正式に鬼塚英吉が受け継ぎました。鬼塚英吉が普段乗っているのは『KAWASAKI ZEPHER 1100』ですが、ここぞというスピードレースがある時にはこの『紅蓮のZⅡ』に乗って勝負に挑みます。作中では中々見る事が出来ないバイクでしたが『GTO』では普段でもこのバイクに乗るようになっているため頻繁に見る事が出来ます。

学生時代の鬼塚英吉は金髪のリーゼントに学生服、休日は派手な服を着るという時代を感じる不良のファッションで、非常に似合っていましたが、『GTO』で教師になった事をきっかけに髪型をV字カットに変えて服装も今風なものとなりました。普段はTシャツにジーパンというラフな着こなしをしていますが、デザインなどお洒落で凝っているものが多く、昔とは全く違うファッションであるにも関わらず見事に着こなしています。

鬼塚英吉は金髪のリーゼントという髪型をポリシーと言って貫いてきましたが、教師を目指し始めた事をきっかけに行きつけの美容室でV字カットに変えてもらいました。リーゼントに慣れていた『湘南純愛組』からの読者は初め違和感を覚えましたが、とても似合っていたためすぐになじむ事が出来ました。ちなみに鬼塚英吉は美容師に教師らしい爽やかな髪型と言って散髪してもらいましたが、最初はアイパーにされてしまっていました。

鬼塚英吉が東京吉祥学苑の面接に向かうためにバスに乗っている時に、内山田教頭から痴漢に遭っている冬月あずさを助けた事で2人は出会いました。その後、鬼塚英吉が面接会場に向かうと、なんと冬月あずさも同じ面接を受ける同志だったという事で、意気投合します。そして冬月あずさは難なく面接を通過し、鬼塚英吉も面接には落ちたものの何とか同じ学園の教師になれた事で、これから2人は深く関わっていく事になります。

冬月先生は新潟県出身で、早稲田大学第一文学部を卒業しているという鬼塚英吉と同い年の22歳です。見た目は可愛い系の美女であるため教師になってすぐに多くの男子生徒から人気となり、先輩教師である勅使川原優からも好意を寄せられますが、それによって女子生徒から反感を買う事もありました。鬼塚英吉も好意を寄せており、度々アプローチをしていますが、友達と同僚の枠から外れないという関係が続いていました。

しかし冬月先生は、破天荒ながらも生徒達の心を掴んでいく鬼塚英吉を教師として尊敬するようになり、自分も同じように生徒1人1人にきちんと向き合っていく事を決意するようになります。そして学園で起こる数々の事件を解決していく鬼塚英吉の姿を見続けた冬月先生は、自分も気付かないうちに恋心を抱くようになりますが、現在までのところ告白する事が出来ないでおり、友達以上恋人未満という関係となっています。

『GTO』の最終面では、吉祥学苑の新たな校長として赴任した大門美鈴が鬼塚英吉に次々と刺客を送り込み、昔からの喧嘩などの無理がたたって意識不明の重体となってしまいます。心臓も止まってしまった事で、鬼塚英吉によって助けられた生徒達が自分も死のうとしたり、弾間龍二が鬼塚英吉の止まった心臓に全力のパンチをするなど、関係者達がそれぞれ鬼塚英吉の死を受け入れられないでいました。

しかし、火事になって燃えさかる学園に大門校長が1人取り残されたという情報を無意識に聞いた鬼塚英吉は目を覚まし、バイクで学園に向かって大門校長を乗せて脱出しました。この事で大門校長は鬼塚英吉の事を認めて学園を去り、相変わらずの日常が繰り広げられる事となっていきます。ちなみに鬼塚英吉が昏睡状態の時に真樹京介が登場し、諦めようとしている鬼塚英吉に活を飛ばすシーンは『泣ける』という事で読者から人気です。

鬼塚英吉の名言①は、『オレが先公だったらぜってーしねーぜ、てめーの教え子クズ呼ばわりするよーなマネはよ?』です。これは鬼塚英吉が東京吉祥学苑の面接を受けた際に、不良生徒達をクズ呼ばわりする内山田教頭の言葉を聞いて発言した名言です。喧嘩や窃盗などの軽犯罪を重ねてきた鬼塚英吉ですが、他人をクズ呼ばわりする事は一切無く、人の気持ちを考える事の出来る人間です。

このシーンの後に不良生徒が学園に乗り込んできますが、鬼塚英吉はまたもや生徒達を何度もクズとよんで助けを求める内山田教頭にジャーマンスープレックスをお見舞いして失神させていました。その一連の流れを見た桜井理事長によって、鬼塚英吉は教師として採用され、信頼された事で問題のクラス3年4組を受け持つことになります。

鬼塚英吉の名言②は、『エリートからハズれても偉くなれるってコトをよ』です。先輩教師であり、親の教育方針から勉強が出来なくては立派な人間になれないと考えるようになってしまった勅使河原優が暴走し、最終的に飛び降りて死のうとしていた時に鬼塚英吉が発言した名言で、この名言によって勅使河原先生は過去からの心の闇が消え去り、人間としての心の成長を見せるようになっていきます。

鬼塚英吉の名言③は、『ガキはよー親に信用されねーのが一番傷つくんだぞ!?バカヤロウ!!』です。数々の問題を解決してきた鬼塚英吉ですが、あまりに乱暴なやり方が多かったため学園に保護者が乗り込んできて、激しく抗議している時に放った名言です。

そもそも生徒達が問題を起こすようになったのも教師の教育がなっていないからという理由をつけて、自分たちの非に気付かずに他人のせいにしようとしている保護者達を一喝した名言で、生徒に真剣に向き合っている鬼塚英吉らしいセリフとなっています。

鬼塚英吉の名言④は、『生徒にとっちゃ担任教師センコーはたった一人しかいねーんだよ!!』です。生徒も400人もいれば全員真剣に面倒を見る事など出来ないし、それなりに接していればいいという内山田教頭に向かって一喝した名言で、普段から教師側だけではなく生徒側になって考えている鬼塚英吉の心の内が伝わってくるセリフとなりました。そしてこの名言を聞いた内山田教頭は少しずつ心を入れ替えるようになっていきます。

鬼塚英吉の名言⑤は、『つまんなかったらテメーで楽しくすりゃーいい…オレはそー思ってっけどな!』です。病気や教師に裏切られた経験を持っている事から大人を敵視している男子生徒・和久井繭に向かって言った名言です。鬼塚英吉は学校生活を生徒と共に楽しく過ごそうと考えており、授業中にペットボトルロケットを作ったりサバゲーをしたりします。そんな子供の心を忘れない鬼塚英吉を、生徒達は好きになっているのでしょう。

『湘南純愛組』とは藤沢とおるが原作を務め、『週刊少年マガジン』で連載していた漫画作品です。主人公は鬼塚英吉と弾間龍二で、開始序盤はラブコメディ路線の不良漫画でしたが、物語が進むにつれて不良達による喧嘩やバイクレースなどが増えていきました。

不良の巣窟である極東高校を支配した『鬼爆コンビ』こと鬼塚英吉と弾間龍二は自ら学校を辞め、もはやオタクよりも下だとされているヤンキーを卒業してパンピーになり、美女と付き合って童貞を捨てようと考えていました。そして海の家でのバイトを決め、村越鮎美と出雲真理子の2人と出会い、涙の恋愛をする事になります。その後、辻堂高校に転入した『鬼爆コンビ』は、多くの名立たる不良達と喧嘩をしていく事になっていきます。

高校時代の鬼塚英吉は『鬼爆コンビ』の1人として名を馳せており、喧嘩の腕だけではなくその人間性から多くの仲間に恵まれています。彼に憧れて不良になる人物もいるほどで、数々の伝説を残しています。

弾間龍二は『鬼爆コンビ』の1人で、『爆弾龍二』の異名を持っています。不良であるため家では厄介者扱いされており、後述する長瀬渚と共に家を飛び出して廃バスで同棲した事があります。女子人気も高く、作中のファンからすると鬼塚英吉よりも大人っぽいという事でした。

長瀬渚は弾間龍二の彼女で、褐色の肌が印象的な美少女ですが、過去のトラウマから二重人格者となっており、感情が揺さぶられると後述する夜叉という人格になってしまいます。

夜叉は長瀬渚のもう1つの人格で、阿久津淳也にレイプされたショックで生まれました。非常に凶暴な性格で阿久津淳也のために行動しますが、最後は長瀬渚の強い精神によって消滅しました。

阿部寛は『鬼爆コンビ』の同級生で、甘いマスクとナンパ術でどんな女性も口説き落とす事が出来るという色男です。モテる秘訣は『我慢』で、毎朝新聞配達をして忍耐力を養っています。

『鎌倉の狂犬コンビ』の異名を持つ2人で、初登場時は『鬼爆コンビ』と争っていましたが、抗争を経て仲良くなり、一緒に行動する事が多くなっていきました。物語の途中で鎌田純はアメリカへ渡り、冴島俊行は卒業後警察官となって『GTO』にも登場しています。

藤崎志乃美は鬼塚英吉の幼馴染で、『韋駄天』のレディースであった過去があります。レディース4人を相手に勝つほどの喧嘩の腕前と負けん気の強い心を持っており、鬼塚英吉に惚れていますが性格が邪魔をして素直になれないでいます。

津元克幸は鬼塚英吉の1つ下の後輩で、鬼塚英吉を誰よりも慕って信頼しています。かなり喧嘩っ早い性格で、目の合った男にすぐに喧嘩を売る事から『メデューサ』の異名を持っています。『GTO SHONAN 14 DAYS』にも登場しており、鬼塚英吉の手助けをしていました。

村越鮎美は弾間龍二の初めての彼女で、辻堂高校の教師をしています。生徒と教師という関係から微妙な関係が続いていましたが、最終的には弾間龍二の事を思って湘南から去っていきました。

嘉手納南風は辻堂高校に赴任してきた教師ですが、実は過去に『ラストシグナル』という危険なレースで伝説的な存在となった女性です。鬼塚英吉と『ラストシグナル』をして勝利しましたが、その後リベンジに来た鬼塚英吉と改めてレースをしました。

阿久津淳也は『暴走天使』の2代目総長で、初代総長である真樹京介のマトイを手に入れるため『第二次湘南戦争』を引き起こしましたが、結局は鬼塚英吉によって止められ、マトイを諦める事となりました。

武沢明は暴走族『平塚韋駄天』の3代目総長で、藤崎志乃美をかけて鬼塚英吉とタイマンを張りましたが、敗北しました。それ以来、何かと鬼塚英吉に助力する事が多くなりました。

水樹・スミス・夏希は鎌田純の幼馴染で、『死神』と呼ばれて恐れられている人物です。多くの不良を半殺し状態にしながら暴れまわりましたが、横浜騎兵に襲われた鎌田純を助けに向かい、そこで銃撃を受けて死亡しました。

火野剣吉は弾間龍二の後輩で、鬼塚英吉を慕っている津元克幸とは犬猿の仲であるため何度も喧嘩を繰り返しています。女性の扱いは得意なようで、初対面の女性をトークで大笑いさせて気に入られていました。

柏屋ジュンジは神奈川県最大の暴力団の跡取りで、『鬼爆コンビ』を潰そうとしていました。しかしジョーイと組んで鬼塚英吉にレースを挑むも敗北したため、それ以来『鬼爆コンビ』を認めて手を出さなくなりました。

アニメ版『GTO』で鬼塚英吉の声を担当した声優キャストは高木渉です。声優の他にも俳優やナレーターとしても活動しており、声優としての代表作として『機動新世紀ガンダムX』があり、主人公・ガロード・ランの声優として知られています。他にも『名探偵コナン』の高木刑事の声優、『はじめの一歩』の青木勝の声優としても有名で、独特なハスキーボイスで知られる声優です。

1998年に放送されたドラマ版『GTO』で鬼塚英吉を演じたキャストは反町隆史です。俳優としての代表作に『ビーチボーイズ』の桜井広海役、『相棒』の冠城亘役などがあります。

ドラマ版第2作目『GTO』で鬼塚英吉を演じたキャストはAKIRAです。『EXILE』のパフォーマーや俳優など幅広く活動しており、鬼塚英吉役は初主演となりました。また2008年には『エグザムライ』で声優デビューも果たしました。

アニメ版『湘南純愛組』で鬼塚英吉の声を担当した声優キャストは二又一成です。声優の他に俳優としても活動しています。声優としての代表作は『めぞん一刻』で、主人公・五代裕作の声優として知られています。他にも『サザエさん』のサブちゃんの声優、『ハイスクール!奇面組』の出瀬潔の声優としても有名です。プライベートでは同じく声優の桐山智花と結婚しました。

実写版『湘南純愛組』で鬼塚英吉を演じたキャストは宮下直紀です。甘いマスクでデビュー当時はアイドル路線で活躍していた俳優で、2019年現在は2時間ドラマに多く出演しています。

ドラマ版『GTO』で鬼塚英吉役の反町隆史と冬月あずさ役の松嶋菜々子が結婚した事は前述しましたが、原作漫画でも鬼塚英吉と冬月あずさが結婚する案があったそうです。しかし、今後のストーリー展開を考えてお蔵入りになったという事です。

『GTO』というタイトルは『Great Teacher Onizuka』の略ですが、担当編集者が当時流行っていた歌手のシニータのディスコソングからとったもので、後付けだったという事です。

鬼塚英吉を主人公とした『GTO』の新シリーズ『GTO パラダイス・ロスト』が2014年から『週刊ヤングマガジン』で連載されています。鬼塚英吉は新たに吉祥学苑高等部に新設されたGクラスを受け持つことになります。

誰も考えもしない破天荒な行動で保護者達の反感を買う事もありますが、生徒達の悩みに本気で体当たりするという鬼塚英吉のような教師が今の時代にこそ必要だというファンによる感想があります。たしかに、鬼塚英吉ならどんな学校でも問題を解決してくれると多くのファンは信じています。

『GTO』にはギャグシーンも多く存在し、鬼塚英吉の身体を張ったギャグはとても面白いものとなっています。コスプレが趣味だという鬼塚英吉の七変化は見もので、毎回様々なキャラクターに扮して読者を笑わせてくれます。

鬼塚英吉は元暴走族で湘南で伝説を残した不良という事もあり、現在も行動に面影が残るものとなっています。しかしハチャメチャな行動は全て生徒達や他人に向けられたものであるため、『かっこいい』というファンによる感想は非常に多くあります。

藤沢とおるが原作を務める『GTO』シリーズ及び『湘南純愛組』の主人公・鬼塚英吉について、残してきた伝説の数々や、演じてきた俳優・声優についてまとめてきましたが、破天荒ながらも素晴らしい人間性を持った人物である事が分かります。今回の鬼塚英吉についてのまとめを読んだ後にもう1度、『湘南純愛組』や『GTO』シリーズを読んでみるというのはいかがでしょうか?