【ゴールデンカムイ】キロランケは裏切り者?名前の意味や過去・正体を考察

『キロランケ』は人気漫画【ゴールデンカムイ(野田サトル作)】の作中に登場する樺太出身のアイヌ民族です。『キロランケ』は誰もが認める身体能力の持ち主。その上セクシーな色香も持ち合わせています。そんな『キロランケ』は【ゴールデンカムイ】を読む人の心を虜にしています。しかし、一方では「キロランケは裏切り者?」説もありるほど謎めいています。今回は【ゴールデンカムイ】の『キロランケ』にスポットを当てて、ネタバレ・名前の意味や過去・正体を考察していきます。

【ゴールデンカムイ】キロランケは裏切り者?名前の意味や過去・正体を考察のイメージ

目次

  1. キロランケが登場するゴールデンカムイとは?
  2. キロランケの正体は裏切り者?
  3. キロランケのキャラ情報
  4. キロランケの動きとストーリー
  5. キロランケのアニメ声優は?
  6. キロランケに関する感想や評価は?
  7. キロランケの裏切り騒動や名前の意味まとめ

キロランケが登場するゴールデンカムイとは?

『キロランケ』が登場する【ゴールデンカムイ】とは、「野田サトル」による明治時代末期の北海道は樺太を舞台にした漫画です。【ゴールデンカムイ】は週刊ヤングジャンプに2014年38号から掲載、コミック本は2019年3月時点で17巻まで発刊されていて、累計発行部数は900万部と人気作品になっています。

ゴールデンカムイの作品情報

【ゴールデンカムイ】の舞台は日露戦争終結直後の明治時代末期。場所は北海道・樺太で、日露戦争にも負けずに死線を免れた主人公「不死身の杉元」と、アイヌの少女「アシㇼパ」が、網走監獄の死刑囚が隠した莫大な金塊をめぐって引き起った金塊サバイバル。戦争という歴史的な背景に加えて、狩りやグルメ、そして北海道の原住民・アイヌ民族、アイヌ文化が理解できる作品です。

【ゴールデンカムイ】は英語とアイヌ語を掛け合わせた造語です。また、【ゴールデンカムイ】はアイヌ文化をリアルに表現していることから、2015年コミックナタリー大賞・2017年北海道ゆかりの本大賞コミック部門大賞・2018年Japan Expo Award漫画部門Daruma脚本賞・手塚治虫文化賞を受賞しています。

キロランケの正体は裏切り者?

今回は【ゴールデンカムイ】に登場する『キロランケ』に着目していきます。『キロランケ』の正体は実は「裏切り者?」だという疑惑があります。それは土方歳三が『キロランケ』の事を「ロシアから逃れて来たパルチザン」だと言っているからです。そんな「裏切り者」疑惑の『キロランケ』の正体ネタバレを深堀していきます。

正体ネタバレ①裏切り者だと予知される

『キロランケ』が裏切り者とされている理由の一つに、江渡貝の洋館で土方と一緒に食事をするシーンがあります。そのシーンには「レオナルドダヴィンチ」が描いた『最後の晩餐』でキリストの位置にはアシㇼパ。「キリストを裏切り、座るユダ」の席の位置に『キロランケ』が座っていることです。

そして、次に『キロランケ』が裏切り者とされている理由の一つに、良く当たるという占い師・インカラマッから「アシㇼパの同行者に危険な裏切り者がいる」と告げられます。その時アシㇼパと一緒に居たのが「杉元・白石・キロランケ」だったのです。その後、インカラマッがアシㇼパの前で『キロランケ』が裏切り者の「金塊強奪犯」だと告げられます。

が、この事については確たる証拠がない為、その場は収束しました。しかし、皆が『キロランケ』に対して「裏切り者」という疑心暗鬼の気持ちを抱えている中、占い師から「裏切り者」と予知されてしまった『キロランケ』。周りからは一層「裏切り者」としての疑いの気持ちが深まっていったのです。

正体ネタバレ②裏切りに遭う杉元達

のっぺら坊(アシㇼパの父親)が杉元と話をしていた時のことです。のっぺら坊が杉元に重大な話をしようとした次の瞬間、遠方より銃撃されます。その銃撃でのっぺら坊は息絶え、杉元はどうにか一命を取り止め、鶴見中尉の元に運ばれます。

この時2人を襲撃したのは、ようやく杉元やアシㇼパに気持ちを許し始めていた「尾形百之助」だったのです。尾形は元第七師団長・花沢幸次郎中将の息子だけあって、「孤高の凄腕スナイパー」と異名があるほど狙撃の腕前を持つ男です。

正体ネタバレ③ロシアの樺太アイヌ出身

【ゴールデンカムイ】に登場する『キロランケ』は、アシㇼパの父親・ウイルクとともに北海道へと渡って来たロシア系のアイヌ民族です。『キロランケ』の独特な髪型と髭も樺太アイヌの特徴なのです。そして、その髪の毛や髭はとても伸びるのが早いです。

正体ネタバレ④人民の意志メンバー

【ゴールデンカムイ】第160話でのネタバレですが、『キロランケ』はロシア皇帝・反政府組織の「人民の意志」メンバーであることが明らかにされています。また、「人民の意志」は組織的テロリズムの始まりで「人民の自由」とも呼ばれています。そして『キロランケ』は10代半ばでロシア皇帝アレクサンドル二世を暗殺したことでロシア政府からは手配されています。

正体ネタバレ⑤ロシアから狙われている

『キロランケ』が自分たちの状況を踏まえたうえで「オロッコ族の国境往来権利」を利用した密入国だと話します。そしてトナカイが引くそりに乗り、国境を越えて行く『キロランケ』です。だが一方で「ロシア皇帝アレクサンドル2世」の暗殺者だということでロシアから手配をされ、狙われている『キロランケ』。

「オロッコ」に扮し密入国することを鶴見中尉はロシア側に漏洩していたのです。鶴見中尉からの情報を得たロシア側は、国境付近でオロッコに扮した『キロランケ』を待ち構え狙撃したのです。ですが『キロランケ』より、オロッコ族の男性が犠牲になったのです。

正体ネタバレ⑥パルチザンの英雄

「パルチザン」とは、少数民族で構成された非正規の軍事活動をする組織です。ロシアには「パルチザン」の他に白系ロシア「帝政ロシア」、ユダ系「共産党」の3つの軍事団体があり、この3団体により勢力の均衡が保たれています。

この中に置いて『キロランケ』は、少数民族独立のために戦っているので、「ロシア皇帝を神の代理人」として信仰(心)している民族は邪魔だったのです。その為には「ロシア皇帝」を「亡き者」にしなくてはならなかったのです。

そこで『キロランケ』は志を守るために、その偉業を成し遂げてくれたのです。『キロランケ』の行動は、ロシアに多大な衝撃と改革の機会を与えたのです。ですが、『キロランケ』が起こした行動だけでは旧体制が変わりませんでした。

『キロランケ』は民族の独立を願い、そして、アイヌへの「カムイ信仰心」を保持するためにも『キロランケ』は戦い続けているのです。その経緯から『キロランケ』はパルチザンの誉れ高き英雄と言われているのです。

正体ネタバレ⑦皇帝暗殺のテロリスト

『キロランケ』の正体ネタバレをする上で欠かせない事件があります。それは「1881年、ロシア帝国の首都サンクトペテルブルクでロシア皇帝アレクサンドル2世が手榴弾によって暗殺さた」と、鶴見中尉は入院している二階堂に話し始めます。それは、ロシア皇帝を暗殺することで、ロシア政府に対して多大な痛手を負わせ、改革を促そうとした組織「人民の意志」の存在を説明したのです。

ロシア皇帝アレクサンドル2世が暗殺され、指示していた党員は政府に捕まり処刑されましたが、指名手配の実行犯は現在も逃亡中だと言います。その逃亡中の実行犯こそが「皇帝暗殺のテロリスト『キロランケ』」だと言うことを告白しました。そして、驚くことに、この時『キロランケ』はまだ15歳だったのです。

正体ネタバレ⑧杉元達が撃たれた際の合図

それはのっぺら坊(アシㇼパの父親)が杉元に重要な話をしようとしている時のことです。遠方から銃撃されようとした時、杉元は瞬時に異変に気が付き、のっぺら坊の身体を盾にしていたのです。この時に銃撃していたのが尾形百之助。尾形の銃撃のスキをついて谷垣が杉元を助け、やっとの思いで正門まで連れ出しました。

そこで谷垣たちが目にしたのは、マキリが刺さったまま倒れているインカラマッでした。インカラマッはのっぺら坊が銃撃された時、『キロランケ』が合図をするのを見ていたのです。インカラマッは息も絶え絶えながら、谷垣にキロランケの事を告げます。ですが『キロランケ』が裏切り者だとわかる証拠を残してその場を去るのも疑惑が残ります。

正体ネタバレ⑨ロシア名「ユルバルス」

前記にも記述しましたが、『キロランケ』の指名手配書に記されていた名前「ユルバルス」についてのネタバレになります。『キロランケ』の正体は一体誰なのか?ようやく明かされる時が来たのです。それは、『キロランケ』がアシㇼパと白石と一緒にいた時のことです。

『キロランケ』本人の口から「俺の昔の名前は”ユルバルス”。タタール人として生まれたが、樺太アイヌの血も混ざっている」と話したのです。そして、それは民族の借金の肩代わりとしてロシアに渡った「樺太アイヌ」だと民族の過去までも話していくのです。

正体ネタバレ⑩第七師団の工兵だった

『キロランケ』の正体ネタバレですが、『キロランケ』はその昔、日露戦争でも活躍していた「第七師団」所属の元工兵でもあります。その事から、杉元は鶴見の部隊の可能性が有る『キロランケ』を警戒していたのですが、「第七師団」総勢20000人ほどからなる部隊です。

杉元は『キロランケ』から「こんなところで戦争の英雄に出会うとは」と称賛を受け、『キロランケ』が鶴見とは別の部隊であったことを確認し、その場は何事もなく過ぎていきます。

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キロランケのキャラ情報

【ゴールデンカムイ】の作中に登場する樺太出身のアイヌ民族『キロランケ』。誰もが認める身体能力の持ち主で、その上セクシーな色香も持ち合わせています。そんな『キロランケ』のキャラにスポットを当てて、名前の意味や容姿、プライベートを考察していきます。

キロランケの名前の意味

【ゴールデンカムイ】は北海道は樺太が舞台です。樺太には元々の原住民「アイヌ民族」が多く暮らしていたのです。『キロランケ』もそんなアイヌ民族の一人です。この『キロランケ』に込められた名前の意味を考察します。

【ゴールデンカムイ】で出てくる「アイヌ語」ですが、東京大学在学中より北海道に足繁く通い、「アイヌ語」を研究して来た「中川裕」氏が監修を務めています。その中川氏によりますと、『キロ』はアイヌ語で「力」を意味し、『ランケ』は「下す」を意味します。

そして『キロランケ』で「下半身が力強い」の意味となり、命名したとの事です。『キロランケ』の強靭な強さは、この名前からくる意味の由来にあったのです。

キロランケの戦術

『キロランケ』は第七師団の元工兵だったこともあり、火薬の扱いが得意です。工兵時代の「203高地では即席の手投げ弾を大量に作ったり、ロシア軍の堡塁に地面を掘って近づいて、爆破したもんさ」と自慢しています。そして、ロシアの皇帝アレクサンドル2世を暗殺した際にも「手投げ弾」を使用して爆撃しています。他にはマキリやタシロを使用して戦います。

キロランケの容姿

『キロランケ』は【ゴールデンカムイ】に登場する人物の中では、誰もが認める身体能力の持ち主。その上セクシーな色香も持ち合わせています。そんな『キロランケ』の容姿について考察します。『キロランケ』を見て最初に印象に残るのが、アイヌの民族衣装に身を包んだ大きい体。そして太い眉毛に濃い髭。この髭は剃っても直ぐ伸びてくるほど剛毛なのです。

そして、額から耳辺りまでは短髪で、後頭部からは長く、カールされた特徴ある髪型はアイヌ民族独特の、これこそが『キロランケ』トレードマークであります。また、キセルを咥えている姿も『キロランケ』のトレードマークです。後、普段はあまり見えませんが、裸姿になると胸毛も立派に生えているのが分かります。

アシリパの父親の旧友

『キロランケ』はアシㇼパの父・ウイルクとは同じ志を持つ者同士で、少数派民族の独立のために戦うテロリスト時代からの友人です。そして、『キロランケ』とウイルクはともに北海道へと移住しています。ですが、ウイルクはポーランド系のアイヌだったため、北海道に移住出来ず、ウイルクは樺太で暮らすのです。

特技がたくさんある

ここでは『キロランケ』の特技をいくつか紹介していきます。『キロランケ』の特技の1つめは、手先が器用なことから、物作りが得意で、即席で手投げ弾が作成できます。これは戦う場でも役に立っています。次に『キロランケ』の特技の2つめですが、「日露戦争でも工兵部隊の馬の世話を一手に任されていたくらいさ」と豪語するほど馬が好きで、馬の状態を一目見て察知する能力も持ち合わせています。

『キロランケ』の特技の3つめは、先ほども述べた「馬好き」に絡む特技なのですが、『キロランケ』は幼少期より馬に乗っているため、馬術の腕前にも長けています。乗馬の騎手との、障害物を避ける戦いにも「モンキー乗り」を披露して1位になったりとその腕前を見せています。このように『キロランケ』は特技をいくつか持ち合わせています。

妻子持ちの既婚者

『キロランケ』は以前「女は抱き心地」で「もっと太めじゃないと」と白石に語っている通り、『キロランケ』の奥さんは少し太めです。『キロランケ』は奥さんのことを「働き者」で「子どもと家をしっかり守ってくれる」と照れることなく褒めています。

そして『キロランケ』には奥さんとの間に2人の子どもがいます。家を留守にしがちな『キロランケ』ですから、中々奥さんや子どもと会話したり、戯れたりすることが出来ずにいます。外で激しく戦う『キロランケ』の心の拠り所であることは間違いない、寛ぎの家族をそっと見守りたいです。

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キロランケの動きとストーリー

アシリパの父親を語る

国境沿いの川で、偶然を装いアシㇼパと再会を遂げる『キロランケ』。アシㇼパに「小蝶辺明日子」を探している人物がいることを告げたかったのです。「小蝶辺明日子」とはアシㇼパの和名で、それを知る人物がアシㇼパの父親である「のっぺら坊(ウイルク)」ということを告げます。アシㇼパこれまで「自分の父親はのっぺらぼうに殺害され、金塊を奪われた」と聞かされていました。

イラカラマッの言うことと、『キロランケ』の言うこと、どちらが正しいのか分からなくなったアシㇼパは、自分の目で確認するため、杉元たちと一緒に「のっぺら坊」に会いに、網走監獄に行きます。そして「小蝶辺明日子」と杉元たちと会った「のっぺら坊」は、杉元の持つマキリ(小刀)を見て、娘・アシㇼパの物だといい当てたのです。そしてアシㇼパは本当の父親だという事を確信したのです。

明かされていく父親の正体

ここでは、アシㇼパの父親である「のっぺら坊(ウイルク)」の謎多き正体について明かしていきます。アシㇼパの父親「のっぺら坊(ウイルク)」はポーランド人の父親と、樺太アイヌの母親の間に生まれます。そんな「のっぺら坊(ウイルク)」は幼少期、南樺太で育ち過ごします。そんな折、当時(明治8年)日本とロシアの政府間で国境を確定する「千島・樺太交換条約」が締結されます。

その条約は「千島」は日本領域、「樺太」をロシア領域といった内容だったのです。「樺太」は当時はどちらの国の物でもなかったのですが、政府の政策により樺太で暮らす人々は生活を変えることを強いられます。「のっぺら坊(ウイルク)」もそんな政策の犠牲者の一人です。「のっぺら坊(ウイルク)」の暮らす「南樺太」に居た和人は北海道に戻り、「樺太アイヌ」は国籍を選定させられ、倭国を選んだ人たちは北海道に移住したのです。

「のっぺら坊(ウイルク)」は父親がポーランド人だったため、北海道に移住することが出来ず、そのまま樺太に在住することになります。樺太はその後、幾度かコレラと天然痘が流行り、数多くの人が犠牲にあったのです。こうして「のっぺら坊(ウイルク)」の故郷も消えて失うことになったのです。

「のっぺら坊(ウイルク)」は、国の政策により、自分たちの生活や文化が滅ぼされていくことに憤りを感じ、青年時代に少数民族の『キロランケ』とともに「パルチザン」非正規の軍事活動をする組織に加わり、ロシア皇帝アレクサンドル2世を暗殺し、逃亡者生活を送り、北海道へと渡って来たのです。

樺太アイヌ村への思い

アシㇼパは、ウイルクと『キロランケ』が革命運動をしている時に出会った「ソフィア」という女性に父親・ウイルクの話を聞くことが出来たのです。ソフィアから聞かされたウイルクの「樺太アイヌ村への思い」、樺太アイヌの伝統的な生活・信仰心、それは「戦って守らないとすべて消えてしまう」「生まれてくる子どもたちは言葉も神様も忘れてしまうだろう」と、アイヌ文化消滅の危惧した気持ちを語ります。

ウイルクは「アメリカの先住民族・インディアン族が白人との戦いに負けたのは、協力し、助け合わないといけない部族が、対立していたためと」語り、同じ過ちを持たない為にも、樺太アイヌは協力し、ロシアに対抗できる力として「樺太・北海道を含めた極東連邦国家を作ればいい」という樺太アイヌ村への思いを持っていたことをアシㇼパに話しました。そして、その思いを父・ウイルクはアシㇼパに託しているのです。

金塊とキロランケ

『キロランケ』が金塊を手にしたい理由は少数部族のため、北海道アイヌに返還するべきだと考えています。その為に網走監獄へ向かう杉元たちと行動を共にしているのです。

手配書のキロランケ

『キロランケ』が遊牧民族「オロッコ」の手を借りて、ロシアの国境を越えようとします。そこを待ち構えていたロシアの国境警備隊に狙撃されます。この時に国境警備隊が手にしていた手配書をみたアシㇼパが目にします。『キロランケ』の顔写真の下に書かれている名前『キロランケ』ではなく『ユルバルス』と書かれていました。

「このロシア国境守備隊は、キロちゃんが目当てだったんだ…なんで手配書なんて…」と不思議がる白石に事の成り行きを説明する『キロランケ』。アシㇼパの手にしている『キロランケ』の手配書の下にはウイルクの手配書もあったのです。

15歳でサンクトペテルブルクで反体制過激派と知り合いになり、皇帝暗殺を謀り、皇帝の馬車にカバンを投げた。そのカバンの中には爆弾が入っており、爆発してしまった。そして、そのカバンを投げつけた本人こそがアシㇼパの父親・ウイルクだったのです。

アイヌの未来を気にかける

谷垣の復讐により、瀕死の状態になった『キロランケ』、そこに止めを刺そうと鯉登が『キロランケ』の首にマキリを刺します。致命傷を防ごうと必死で防御する『キロランケ』の手を貫通し、マキリは首の奥深くに刺さってしまうのです。そして、最後の最後、月島が止めを刺そうとした時、必死で駆け付けたアシㇼパが「待って!!」と叫び呼び止めます。

アシㇼパは『キロランケ』の体中から溢れる血を手で拭いながら【鍵】を思い出したことを伝えるのです。そして、ウイルク同様に『キロランケ』も国によって翻弄されるアイヌの未来を、少数民族の未来をアシㇼパに託します。そしてアシㇼパの「本当にあなたが父を殺したのか?」という問いかけに『キロランケ』は答えることは無かったのです。

アシㇼパの名前の意味

【ゴールデンカムイ】のヒロイン「アシㇼパ」ですが、「アシㇼ」はアイヌ語で「新しい」を意味し、「パ」は「年」を意味します。そして「アシㇼパ」で「未来」という意味に解釈します。アイヌの未来の娘として意味を持つ「アシㇼパ」だったのです。

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キロランケのアニメ声優は?

人気漫画【ゴールデンカムイ】がアニメ版として2018年4月から6月(第1期)・2018年10月から12月(第2期)全24話放送されました。アニメ版で『キロランケ』に渋く、魅力溢れる命を吹き込んでくれた声優さんを紹介していきます。

キロランケの声優はてらそままさき

『てらそままさき』本名「寺杣昌紀」1962年5月8日・兵庫県西宮市で生まれます。その後大阪に移り、大阪で育ちます。学生のころは体育教師を志望していましたが、高校時代に〔つかこうへい〕の舞台を観劇し、俳優の世界に興味を持ちます。1984年映画「Wの悲劇」でデビューします。その後は俳優・声優として活躍の場を広げています。

てらそままさきの出演作品

俳優・声優歴の長い『てらそままさき』さんは、ドラマ・アニメと幅広く活躍されています。出演作品が多々あり、全てを紹介できないのが残念ですが、『てらそままさき』さんの声優出演作品の一部を紹介していきます。

  • 2004年「SAMURAI 7」カンベエ
  • 2007年「ポケモン不思議のダンジョン時の探検隊・闇の探検隊」ジュプトル
  • 2009年「ポケモン不思議のダンジョン空の探検隊時間と闇をめぐる最後の冒険」ジュプトル
  • 2011年「ONE PIECE」カリブー
  • 2014年「世界征服~謀略のズヴィズダー~」ナレーション
  • 2016年「タイガーマスクW」永田裕志
  • 2018年「ゴールデンカムイ」キロランケ
  • 2019年「revisionsリヴィジョンズ」黒岩亮平
他にも数々の作品に出演されている『てらそままさき』さんの今後の活躍も楽しみにしています。

キロランケに関する感想や評価は?

マカロンさんは強靭な『キロランケ』が死んでしまったことに対して【ゴールデンカムイ】がこれまでにない「このキャラは死なないっしょ」という楽観的な考えを持てなくなったと言っています。【ゴールデンカムイ】はこれまでのヒーロー物語を覆す作品となっています。

かまるさんは『キロランケ』のキャラの持つ「寂しい背景のスケール感にうたれた」とありますが、国と国との政策に人生を翻弄された方が、現実に居ることが理解できる漫画【ゴールデンカムイ】の物語です。

滑車さんが描いて下さったのは、凄く素敵な『キロランケ』です。『キロランケ』の持つ色気が漂っています。そして『キロランケ』の怖いほど美しい瞳に釘付けになります。

強靭な体の持ち主『キロランケ』が亡くなってしまった悲しみを持つ方が沢山いました。『キロランケ』の懐の深さ、優しさ、みんなの父親的存在の『キロランケ』が「大好き」と評判も上々でした。『キロランケ』に「また会う日」は無いですが、心に残る存在になることは確かです。

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キロランケの裏切り騒動や名前の意味まとめ

今回紹介して来ました『【ゴールデンカムイ】キロランケは裏切り者?名前の意味や過去・正体を考察』如何でしたか?『キロランケ』の過去や正体を紐解くと、そこには「アイヌ民族」の歴史に辿り着きます。また『キロランケ』という名前の意味も「アイヌ語」の由来だったことがわかりました。

【ゴールデンカムイ】『キロランケ』の正体は「裏切り者」ではなく、誰よりも故郷を愛して止まない男だと分析されます。そんな男が『キロランケ』だと理解した上で【ゴールデンカムイ】を読んでください!『キロランケ』の発する言葉が深く受け止めれます。

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