【けいおん！】秋山澪の魅力を徹底解剖！恥ずかしがり屋でかわいいベース担当

けいおんは元々まんがタイムきらら、およびまんがタイムきららキャラットで連載されていた4コマ漫画です。2007年から連載を開始しその世界観が人気を集めアニメ化されました。アニメは2009年と2010年の2度にトータルで3クール放送されその知名度を一気に高めています。主人公の唯や澪達が1年生として入学する時期から卒業まで、番外編を含めると一部大学生活までが描かれる事になりました。

漫画の連載は最後期の3年生冬までは基本的に現実の時間の経過とリンクして連載され毎年4月を迎えると新しい学年に進級するなどの手法が取られていました。普段のゆるゆるな雰囲気と音楽シーンの良さも際立つアニメでさらに人気を高めると劇場版映画として新作エピソードが公開されるなどメディアミックスでより幅広い人気を獲得する作品になっています。

アニメやアニメ内の楽曲、オープニング曲やエンディング曲などを含めて数多くの賞を受賞した他、各種タイアップにコラボ企画、海外版の発売など実に幅広い展開が行われた作品でもあります。

そんなけいおんにおいて澪は主人公平沢唯と同じく連載開始時同じ1年生として登場します。身長は160cmで体重は54kg、血液型はA型でクラスはそれぞれ1年2組、2年1組、3年2組と遷移しました。人見知りが激しい性格である一方で寂しがり屋でもある為、2年生でバンドメンバーで唯一クラスが離れてしまった際には涙を流すなどしています。また痛い話題や怖い話題が苦手など非常に繊細な性格をしています。

人見知りな性格もあって交友関係は広くはありませんが、2年時にクラスが一緒になった事、お互いに苦労が耐えない事から和とは意気投合して以来仲良くしています。また人見知りである事もあって人前に立つのが苦手でライブの際などは極度に緊張してしまいますがいざ始まってみると完璧にこなすなど基本的にはしっかり者です。

部長である律がダラけ気味な事もあって部内ではリーダーシップを発揮する事も多く、どちらかといえば練習をちゃんとしようというタイプでそれが同じく練習をしっかりしたいタイプである梓から憧れるきっかけにもなっています。また部内で唯一左利きで悩みに悩んで買ったフェンダー・ジャズベースを購入し愛着を持って利用しています。また作詞ではmacを利用する場面も描かれています。

趣味としてカメラを持っており、部員や風景写真を撮るなどしている事もあります。ただ元々自分に自信がない性格故か、自分が写るのは苦手としています。また部員の中でも抜群のプロポーションをしており、そのイジられやすい性格も相まって、さわ子や大学に入ってからの吉井部長などにコスプレを強要、半ば着せ替え人形のようにされてしまうような一面も持っています。

部内ではどちらかといえば練習しようと声を上げる側である澪ですが、元々軽音部に入ろうと考えていたわけではありません。入学当初は文芸部への入部を考えていた澪ですが、律に付きそう形で軽音部を訪れて廃部の危機を知った事で律に半ば強引な形で軽音部に入部しています。軽音部ではベースを担当している他、ボーカル、コーラスも必要に応じて担当、さらに作詞を務める事もあります。

律いわく、澪の歌は評判が良いとの事で放課後ティータイムでは楽曲に合わせて唯と澪でボーカルを変えるスタイルが定着しているとも言えます。本職とも言えるベースでも同じリズム隊であり走り気味と言われる律と合わせてリズムを取り、歌も好評と元々文芸部に入ろうとしていたとは思えない程に幅広い対応力を見せているといえます。

見た目は黒髪ロングでクールビューティーな印象を受ける事が多い澪ですが、その性格は非常に繊細で乙女な性格をしています。普段男口調で喋っているのにも関わらずいじられる側になる事も多く、主にいじる側である律が度を過ぎた事をやる度に追い込まれてしまいます。また意外と引きずるタイプで、3年生になるまで1年生の文化祭で転んでパンツを見せてしまった事を後悔していたりもします。

またその逆もあって、ライブ直前などギリギリまで動揺していたにも関わらず唯が歌うのを忘れたのに即座に対応するなど、頼りがいのある一面も持ち合わせています。どちらかといえばクールな印象をもたれやすい澪ですがけいおんの作中でもピカイチのピュアな心の持ち主でそのこれらの行動が表に出る場面も多くそのギャップが澪の人気の秘密にもなっています。

澪は元々文芸部への入部を希望するなど創作に興味を示し独特ながら文才もある為、作詞を担当する事も多いです。放課後ティータイムのオリジナル楽曲の大半は澪が作詞を担当しています。そんな澪の作詞にも乙女チックな性格が前面に押し出された独特のセンスに溢れるものになっています。その独特のセンスは時に他のメンバーですらついていけない事がある程独特の世界観を構築しています。

ちなみに律によると澪のこのような独特の世界観の一端は小学4年生の時から既に片鱗を見せており、4年生の頃に作文で賞をもらった時からこのような雰囲気を纏っていたようです。また澪の作詞はスランプに陥ると動物ネタに頼りがちになる事も律によって明かされています。しかも自分の作詞した歌詞ですら「恥ずかしい」として最初は歌おうとしませんでした。

澪の魅力はファンの間だけでなく作中でもファンクラブが存在する程です。ファンクラブ結成のきっかけとなったのは澪達の1年生時のライブで澪らが2年生になった際に生徒会長を務めていた曽我部恵によって密かに結成されていました。その後ファンクラブは生徒会長を引き継いだ和が渋々会長を引き継いだ事で存続、和が放課後ティータイムのメンバーと仲が良い事もあってお茶会が開催された事もあります。

またファンクラブへの在籍は確認できないものの作中で澪に憧れている事が描かれる登場人物も多く、放課後ティータイムの後輩である梓や梓の友達でもありテレビシリーズではJazz研に属した鈴木純が澪に憧れてベースを始めるなど広く影響を与えています。またこのファンクラブ自体は澪達が通う桜が丘高校内だけのものですが、学校外にもファンがいる様子も描かれており、作中でも群を抜いて人気のキャラクターです。

また一部のファンから言われているのが澪はポケモンに登場するドククラゲであるという事です。これは上記でも紹介した澪のプロフィールが関係しています。澪は身長160cm、体重54kgと発表されていますが、ポケモンのドククラゲも高さ1.6m、重さ55kgと設定上はほぼ似通った形になっています。このことからけいおんと同時にポケモンも好きなファンからは澪はドククラゲだと言われているようです。

澪は放課後ティータイムではベースを担当しています。これはギターやボーカルと違って前に出る必要がないから目立たないからという理由がきっかけで澪の恥ずかしがり屋な性格が現れています。使っているベース「フェンダージャズベース」を購入する際には相当悩み抜き、特に左利きである澪はレフティモデルを購入するかを最後まで悩んだ挙げ句にレフティモデルを購入した経緯を持っており非常に愛着が強いです。

唯が自分のギターにギー太と名付けたように澪のベースに「エリザベス」と名付けた事をきっかけに当初こそ困惑したもののその名前が気に入って自分でもエリザベスと呼ぶ事がある程です。アニメでは頬ずりするシーンもある程に愛着があり、しかし実際には唯の練習しすぎ、唯が歌うのを忘れる、澪自身が作詞したからという理由もあって歌う機会も多く、思惑とは外れたものの結果として大きく成長するきっかけにもなっています。

そんな澪が歌う曲の中でも特に人気が高いのがアニメのエンディング曲です。オープニングは唯がボーカルを担当して唯の雰囲気が全面に出たふわふわな雰囲気を持ったガールズバンド曲であるのに対し、エンディング曲は大人な雰囲気の衣装に身を包んだ、楽曲になっています。このオープニングとエンディングに関してはアニメシリーズ通して何度か変更されても受け継がれる事になりました。

映像を見てもオープニングが高校時代の放課後ティータイムをそのまま描いた形だとするとエンディングは数年後プロになった放課後ティータイムを表現しているような澪のクールな雰囲気を全面に押し出した楽曲が多く、曲自体もカッコいい楽曲、演出が多くなっています。これらのエンディングの映像、楽曲もまた澪の人気を押し上げるきっかけの1つになっています。

けいおんの主要キャラの1人として登場しアニメでもセリフが多く、ライブシーンでは実際に歌う事もある澪。そんな澪の声優は日笠陽子さんが務めています。特にアニメを通しての澪の人気がここまで高くなったのは声優を務めた日笠陽子さんの歌唱力があってこそだと言われる事も多いです。事実、澪役は高い評価を受けて同じ放課後ティータイムのメンバーの声優と共に第4回声優アワードの歌唱力賞を受賞した経験もしています。

余談ですが、英語版けいおんでは、その他の日本アニメの英語版でも主役級のキャラクターの声優を務める機会の多い、クリスティーナ・ヴァレンズエラさんが澪の声優を務め、海外でのけいおん人気、澪人気をさらに押し上げる結果となっています。

日笠陽子さんは2007年に「スケッチブック～full color's～」の根岸みなも役でアニメデビューを果たし、けいおんの澪役で一躍注目を集める事になりました。澪役をきっかけに主要キャラを演じる機会も増えて多数のアニメに出演する傍らで、吹き替えやナレーションを務める機会も多いです。また2012年に女子中高生ケータイ流行語大賞を受賞した「てへぺろ」の考案者としても知られています。

超がつく程生真面目な性格であるが故に、声優以外の仕事を受ける事はあっても本業の人に失礼であるとして職業として名乗る事はせず、またその流れから長らく、ブレイクのきっかけともなった澪役のようなキャラクターソングを手がける機会はあっても自身の名義で楽曲を発表する事はありませんでした。しかし2013年に「進撃の巨人」のエンディング曲を手がけたのをきっかけにソロデビューも果たしています。

また放課後ティータイムとしてそれぞれのキャラクターを演じた豊崎愛生、佐藤聡美、寿美菜子、竹達彩奈ら声優らで実際にバンド活動を行った際には自身は右利きであるにも関わらず澪が左利きであるという設定に合わせてレフティモデルのベースを使用する、また同時にボーカルを務める機会も作るなど作品の設定を大切にする事でも知られています。

ブレイクのきっかけとなったけいおんでの澪役の影響か、日笠陽子さんの演じるキャラクターは黒髪ロングのキャラクター、或いは日笠陽子さんの声質の特徴とも言える凛々しい声を活かした役を演じる事が多いです。また近年では声優として経験を積んだこともあってお姉さん役、お母さん役を演じる事も多くなっています。

これまでに演じたキャラクターでは「生徒会役員共」の天草シノ役、「IS<インフィニット・ストラトス>」の篠ノ之箒役、「ロウきゅーぶ」の永塚紗季役、「もしドラ」の川島みなみ役、「戦姫絶唱シンフォギア」シリーズのマリア・カデンツァヴナ・イヴ役、「精霊使いの剣舞」のレスティア役、「ノーゲーム・ノーライフ」のステファニー・ドーラ役、「ドメスティックな彼女」の橘陽菜役などが知られています。

本来はグッズとして発売されたわけではないにも関わらず今ではグッズ扱いをされているのがAKGが発売するヘッドホンK701です。けいおんのアニメ内で澪が利用しているヘッドホンである事から人気を集め澪ホンとして現在でも使いたいという人が多いヘッドホンになっています。実際にAKGのフラグシップモデルを長年務めた名機である上にこの澪のイメージで絶頂期には市場から姿を消してしまう程の人気を誇りました。

このAKGはオーストリアに本拠を構える1947年創業の老舗音響機器メーカーでレコーディングや映画などの分野で利用される程に性能が高いと言われるヘッドホンです。しかもK701はそのAKGのヘッドホンの中でも最上位に位置するヘッドホンだったりします。そんなヘッドホンを使っているあたりにも澪のこだわりが垣間見えます。だからこそ同じ物を使いたいというファンが多くなりヘッドホンを購入したといえます。

現在は既にヘッドホンとしてのフラグシップモデルの座を後継機に移した事もあって生産されておらず、澪のグッズとしての価値も相まって元々の価格以上の値段で販売される事もあるほどです。開放型のヘッドホンで音質もよく元々の値段も高めな分、音にこだわりたい人が普通に選ぶヘッドホンでもある上に澪グッズとしても人気を得たヘッドホンになっています。

澪はけいおんの中でも特に人気の高いキャラクターなのでメンバー全員のグッズが出ていないようなグッズであっても選抜されて澪が選ばれているグッズも多いです。バッグなどの日常的に使いやすいグッズでも澪の起用率はかなり高めです。特に澪のバッグは制服姿でも何種類かパターンがある他、水着姿などのバージョンもあって幅が広いです。

梓の登場以降は人気を含めそれらのグッズでの展開も二分される事になりましたが結果としてけいおん自体の人気も高まってそれでも種類が増え続けた事に変わりはなく澪の人気の高さを伺えるグッズになっています。

ここからは既にけいおんを見て澪が好きだという人の感想を紹介していきます。上記でも紹介したように様々な魅力を持っている澪ですが、感想ではそれ以外にも実に様々な理由で澪を好きになったという人がいます。中にはけいおんをきっかけに音楽を初めた、澪をきっかけにベースを初めたという人もいるくらいです。

澪はしっかりしているように見えて流されやすい性格でもあったり、リーダーシップを発揮しているようで前に出るのを苦手にしていたりとクールビューティーな見た目に反してギャップの多いキャラクターです。そのギャップが良いとする感想は非常に多く、澪が人気を集めたのはそれらの要因が大きいとする声も多いです。

澪の人気はけいおんだけにとどまらず、多くのアニメキャラと比較しても高く、アニメ放送当時、「結婚したいアニメキャラランキング2009」の「花嫁にしたいキャラ」部門で1位を獲得、翌年にも同賞を獲得してV2を達成するなどしています。また現在に至っても好きなキャラクターとして度々名前が上がる程高い知名度、人気をキープしています。

またけいおんは日常的なシーンと共にライブシーンやエンディングなど曲が良い事でも知られており、澪の歌が好きだとする声も多いです。ブレイクのきっかけになったように声優の日笠陽子さんの歌唱力の高さを示している事もあってこの澪の歌をきっかけに澪を好きになったと同時に声優の日笠陽子さんを好きになったとする感想も多いです。

またけいおんは音楽を扱うアニメである事もあって音楽に関連したグッズも多く扱っています。澪が好きでもベースは実際に音楽を触る人しか手が伸ばしづらいですが、ヘッドホンなら音楽を聞く人であれば使う為に澪が作中で使ったヘッドホンが人気を集める結果ともなりました。その人気は当時市場から同モデルが姿を消した状態に陥る程だったと言えます。

余談ですが、ファンの間ではアニメ中で何度か登場している澪の着ている私服のほとんどがファッションセンターしまむらで揃うと話題になり、澪はしまむらファン、しまらーなのではないかという感想も集まっています。アニメ1期2話の唯のギターを買いに行くシーンでの私服は全て当時しまむらにあるもので構成されていたとも言われています。

けいおんの秋山澪は数多くの魅力に溢れるキャラクターとしてけいおんの人気を支えたキャラクターです。作中でもファンクラブが出来る程の人気の高さを理解しやすいキャラクターであるとしてけいおんのアニメが放送されて10年が経過した今でも高い人気を保つキャラクターになっています。

澪は放課後ティータイムのベース担当であると同時に声優日笠陽子さんの抜群の歌唱力にも支えられた人気キャラクターです。声優を務めた日笠陽子さんがブレイクするきっかけともなった作品で作品内外に大きく影響を与えたキャラクターだとも言えます。既にけいおんを視聴した人もまだけいおんを視聴した事がないという人も澪の魅力にも注目しながら視聴してみてはいかがでしょうか？