エレンとミカサ（進撃の巨人）の関係は？二人の関係と今後について考察

「進撃の巨人」は、『別冊少年マガジン』で連載されている、諌山創先生による漫画です。2013年にはテレビアニメ化が放送され、一大ブームを巻き起こしました。2018年には第3期の放送が予定されており、まだまだ盛り上がりを見せています。そんな進撃の巨人の主人公、エレンとミカサについて考察を交えて紹介していきます。

舞台は、人間を喰う「巨人」により、人類が3重の城壁の中で暮らすことを強いられた世界。主人公エレン・イェーガーは、父・母・幼馴染でイェーガー家の養子であるミカサ・アッカーマンとともに壁の中で暮らしていました。

しかしある日突如、「超大型巨人」が現れ壁を破壊します。巨人の大群が壁の中に入り込み、人間を襲います。そして、エレンの目の前で母が巨人に喰われてしまうのです。エレンは巨人を駆逐することを近い、幼馴染のミカサ、アルミンとともに壁外遠征・巨人の調査をする調査兵団に入団。巨人は何のために壁を壊したのか、巨人とか何なのか、その秘密に迫っていきます。

エレン・イェーガーは、幼馴染のアルミンとともに壁の外の世界に憧れる男の子でしたが、超大型巨人襲来の際、目の前で母を巨人に食べられたことから巨人の駆逐を誓います。突出した力があるわけではありませんでしたが、その目標のためにひたすら努力を重ね、訓練兵団を5番目の成績で卒業した努力の主人公です。また、卒業後初の戦いで巨人化する能力を開花させます。巨人との秘密に迫るキーパーソンでもあります。

アニメ版の声優は『銀河英雄伝説 Die Neue These 邂逅』ユリアン・ミンツ役などで有名な梶裕貴さん。実写映画版は三浦春馬さんが演じています。

ミカサ・アッカーマンはエレンの幼馴染です。とあるできごとをきっかけにエレンの家で一緒に暮らしていましたが、超大型巨人の襲来から逃れ、エレンと一緒に訓練兵団を経て調査兵団に入団します。類い稀なる身体能力を有しており、訓練兵団を主席の成績で卒業しています。普段は寡黙でクールな性格ですが、エレンのこととなると冷静でいられなくなるという一面も持ち合わせています。

アニメ版の声優は石川由依さんが担当しています。実写映画版は水原希子さんが演じ、初のアクションに挑戦しています。

エレンとミカサの関係は、とある残酷なできごとから始まります。超大型巨人出現の1年前、アッカーマン家に強盗が押し入り、ミカサの両親は殺されてしまいます。ミカサは捕らわれてしまうのですが、そこにエレンが到着。二人で協力して強盗を殺し、命からがら難を逃れました。

この事件がきっかけで、ミカサはイェーガー家に引き取られることになりました。二人の家族のような関係が始まったのです。その時からミカサは、エレンを命の恩人として、半ば盲目的に慕うようになったのです。また、この時にエレンが渡した赤いマフラーを、ミカサはお守りのように大切に身につけています。

ミカサは、エレンのこととなると普段の冷静さを欠いてしまう様子が見られます。巨人駆逐に燃えるエレンは、突っ走って危機的状況に陥りがちです。そして、その度にミカサは血相を変え、命令を無視してまでもエレンと助けようとします。その執着は相当なもの。

例えば、訓練兵団卒業後、訓練兵は憲兵団・調査兵団・駐屯兵団のいずれか所属するのですが、その進路について、ミカサは「エレンは私と一緒にいないと早死にする」からと、エレンと同じ兵団に入ると宣言します。その宣言通り、ミカサはエレンと同じ調査兵団に入団。この執着心、もはやヤンデレの域に入っているのかも知れません。

先述の強盗事件で命を助けてくれたエレンを、ミカサは恩人として半ば盲目的に慕っているのです。しかし、そこに恋愛感情はあるのでしょうか。今後、エレンとミカサが結婚する可能性はあるのでしょうか。考察してきたいと思います。

イアン班長がミカサにエレンのことを「恋人」として話すシーンがあります。ミカサは照れたように顔を赤らめながら「…家族です」と訂正しています。

また、エレンがヒストリアと話しているときは、ものすごい迫力の顔で二人の後ろに現れます。エレンは何とも思っていないようですが、ヒストリアは怯えた表情をしていました。

これらを見ると、ミカサにとってエレンは、ただの家族以上、恩人以上の存在の様子。イアン班長への返答時に見せた表情からすると、ミカサは自分の気持ちを自覚しているのではないでしょうか。ミカサの側から見れば、ミカサとエレンが結婚するという今後の展開もあり得るのかも知れないと、話題になっています。

一方、エレンはミカサのことをどう思っているのでしょうか。考察していきたいと思います。とは言え、巨人の秘密にたどり着き、巨人を駆逐するという目標に向かって進む彼は、まだ興味がないのか、恋愛ごとに少々鈍いようです。

エレンの同期メンバーがマルロとヒッチの関係を怪しみからかうシーン。エレンは（マルロ本人も）いまいちその意図がわかっていない様子です。ちなみにその時のミカサの表情は呆れ顔。くだらない話をする同期に対して呆れているのでしょうか、それとも鈍すぎるエレンに対して呆れているのでしょうか…。

ミカサはエレンのことを過保護なほど守ろうとしますが、エレンはミカサに守ってばかり、世話を焼かれてばかりいる自分にコンプレックスを抱えている様子。訓練兵時代、立体起動装置の基礎訓練をうまくこなせないエレンは、実は装置が壊れていたにも関わらず、根性で乗り切ります。試験をクリアしたエレン。「どうだミカサ！」「もうお前に世話を焼かれることもねぇな！」というモノローグが入ります。

普段はミカサの世話焼きを鬱陶しいと思いつつも、エレンにとってやはりミカサは特別。そのことがよくわかるのが、原作第50話、アニメ2期12話このシーン。

数年前にエレンの母親を喰った巨人が再び現れ、エレンたちが親代わりのように慕っていたハンネスさんが喰われてしまいます。エレンは巨人化しようとしますが失敗。母親だけでなくハンネスさんも救えなかった自分に絶望し、エレンは発狂したように笑い出します。そんなエレンに声を掛けたのが、ミカサでした。

「エレン、聞いて、伝えたいことがあるの。私と…一緒にいてくれてありがとう。私に…生き方を教えてくれてありがとう。…私に、マフラーを巻いてくれてありがとう。」エレンの巻いた赤いマフラーは、エレンとミカサにとって絆の象徴であるようです。

ミカサの一世一代の告白にも見える名シーンです。これにエレンは、「そんなもん、何度でも巻いてやる。これからずっと、俺が何度でも」。そして、巨人に素手で殴りかかります。次の瞬間、周囲の巨人が一斉にエレンの目の前の巨人に襲い掛かります。ライナーいわく、「座標」がエレンに移ったとのこと。「座標」が何を指すのかは明かされてはいませんが、物語のキーとなるシーンでもありました。

恋愛感情かどうかはともかく、お互いを特別な存在として大切に思っているエレンとミカサ。原作23巻からはマーレ編に突入し、エレンたちが調査兵団に入団したときから3年という時間が経っています。エレンやミカサも19歳。結婚というワードがでてもおかしくない年齢です。これからの関係の進展が期待されます。

原作の物語内では、なぜ巨人が現れ壁を破壊したのかという革新に迫りつつあります。その中で、巨人化能力を持つエレンはもちろん、ミカサやリヴァイ兵長をはじめ、非常に高い身体能力を持つアッカーマン一族も、実は巨人の誕生と深い関わりがある様子です。

結婚どころではない作中。今後のエレンとミカサの関係の進展も楽しみですが、物語の続きも気になるところです。

いかがだったでしょうか。「進撃の巨人」の主人公・エレンとヒロイン・ミカサの関係について考察してきました。

エレンに異常な執着を見せる半面、エレンを恋人だと指摘されると年相応に照れた様子を見せるミカサ。恋愛ごとに鈍感ながらもミカサのことは特別に思っている様子のエレン。家族として一緒に暮らしてきた二人の絆は深いものです。作中では10代ですから、まだまだ結婚というワードが出るには早い年頃ですが、今後の展開次第では、結婚もあり得ない話ではありません。

ただし、物語中ではまだまだ巨人との戦いは終わっていません。さまざまな伏線が張り巡らされている「進撃の巨人」、今後の展開も見逃せません。また、エレンとミカサの絆を表すシーンもたくさんありますので、皆さんもぜひ探してみてください。そして、今後二人が結婚することはあるのか、考察してみてください。