【サイコパス】縢秀星は死んだ？生きてる？名言・声優や生存説を紹介

テレビアニメ「PSYCHO-PASS サイコパス」は、Production I.Gによって制作された完全オリジナルテレビアニメです。監督は塩谷直義さん、サイコパス1期の脚本は虚淵玄さん、深見真さん、高羽彩さんが担当しました。サイコパスは、近未来・風刺・SF・アクション・警察ドラマ・群像劇・クライムサスペンスというジャンル分けがされている作品です。2012年から2013年にかけてフジテレビ”ノイタミナ枠”で放送されました。

サイコパス1期は全22話で構成されていますが、2014年にはタツノコプロより「新編集版 PSYCHO-PASSPSYCHO-PASS サイコパス」として新たなカットや編集を加えたものが全11話で放送されました。その後、同年2014年秋枠では「PSYCHO-PASS サイコパス2」がタツノコプロより全11話で放送。サイコパス2は、脚本を熊谷純さん、シリーズ構成には小説家としても知られている冲方丁さんが担当されました。

2015年には、Production I.Gより映画「劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス」が上映され話題になりました。劇場版サイコパスの脚本は再び虚淵玄さん、深見真さんが担当しています。そして、シリーズはまだまだ続いており、2019年1月より映画「PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System」が3部作で1月・2月・3月と順次上映されています。全て監督は変わらず塩谷直義さんが努めています。

新作映画「PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System」は、通称”サイコパスSS”と呼ばれており、監視官霜月美佳と執行官宜野座伸元をメインにした「Case.1 罪と罰」、執行官征陸智己と執行官になる以前の須郷徹平をメインにした「Case.2 First Guardian」、そしてサイコパス1期後の逃亡した狡噛慎也をメインにした「Case.3 恩讐の彼方に＿＿」で構成されています。

「この後に続くストーリーを語る前に描いておきたいストーリーだ」と監督が語っていたので、映画の後にもまだまだシリーズが続くのではと考えられます。ぜひこちらの3部作の映画もご覧ください。また、サイコパスはアニメ以外にもノベライズやコミカライズなど様々なメディアミックスがされています。縢秀星をメインにしたスピンオフ作品『PSYCHO-PASS LEGEND 追跡者 縢秀星』も発売されています。

縢秀星が登場した「PSYCHO-PASS サイコパス」1期は、槙島聖護という免罪体質者をキーパーソンとし、公安局を取り巻く様々な事件が勃発しました。アニメ冒頭は、槙島聖護と執行官狡噛慎也が厚生省ナノタワー最上階での対峙シーンから始まります。これは、最終回に向けての伏線として描かれました。サイコパス1期の主人公は常守朱、彼女が公安局1係に配属されたシーンからストーリーは始まります。

常守朱が1係に配属早々に事件が起こり、監視官宜野座と執行官たちと共に事件に迫っていきます。ですが、まだまだ事件に不慣れな常守朱は、特殊銃携帯型心理診断鎮圧執行システム「ドミネーター」で狡噛慎也を撃ってしまいます。厳しい宜野座にどやされながらも監視官として成長をしていく彼女は、次第に狡噛慎也とも信頼関係を築いていきました。そして1係の監視官としても慣れてきたある日、事件は起こります。

狡噛慎也はストーリー以前に起きた”標本事件”を未だに単独で捜査しており、槙島聖護という人物にたどり着いていました。ある日、その”標本事件”に酷似した事件が発生します。それは私立桜霜学園の生徒ばかりが犠牲になる猟奇殺人。この事件には槙島聖護が関係していると嗅ぎつけた狡噛慎也は、独自に槙島聖護を追うことに…。

彼は協力者チェ・グソンと共にシビュラシステムを掻い潜ぐり事件を起こしていました。槙島聖護はシビュラシステムの存在に疑問を抱いており、シビュラに依存して生きる社会に一石を投じるため、バイオテロを起こそうと試みていましたが、狡噛慎也によって阻止され、最終的には殺害され死亡。これにより狡噛慎也は逃亡という形で一連の事件は収束に向かっていきました。

縢秀星は2090年12月3日生まれの射手座、血液型はB型。身長は165㎝。ID：00475-AEQY-57889-2、コールサインは「HOUND4」です。声優は石田彰さんが担当しています。長めのオレンジ茶髪をピンでとめたり、いつもだるそうにしていたりと見た目はチャラチャラしています。ですが、ムードメーカー的存在で場を和ませるのが得意。幼いころから潜在犯として育ちます。また、狡噛を「コウちゃん」と呼び慕っていました。

常にポジティブな性格で、冗談を言ったりおちゃらけてみたりと場を和ませます。ですが、常守朱の入局理由が”生温い理由”であったことや無神経な言い回しをされたことから常守朱に対して反発心を持つようになります。ですがその後、常守朱の監視官としての行動や信念が強いものだと知ってからは常守朱とはいい関係を築いていきました。このように喧嘩っ早い性格をしていますが、根は良い人。

趣味はゲームで、デスクにはゲームが置いてあります。また、フィギュアなどのおもちゃも好きでデスクに飾ってあります。公安局内の自室にはピンボール、アーケードゲーム、ビリヤード台などが置かれ、また、バーのような雰囲気になっており遊び心を忘れません。料理も得意で、アニメ6話では常守朱に手料理を披露したり、ノベライズでも手作りチーズケーキをチームに差し入れするなど意外な一面を魅せました。

縢秀星の死んだシーンは直接的な描写はありませんでしたが、ファンにとっては見ていられないシーンとなりました。後述する名言②でも紹介している「やってらんねーよ、クソが」と笑みを浮かべデコンポーザーの光で消えていくというシーンが描かれています。死亡の経緯は、槙島聖護と協力者のチェ・グソンが関係します。槙島聖護はシビュラシステムの正体を暴こうと、故意的に事件や事故を起こし”サイコハザード”を発生させました。

そして、公安局の手が薄くなっているところにシビュラシステムの秘密があると推察した厚生省に目星をつけ潜入することにしたのです。ですが、1係はそのことにいち早く気が付きます。分析官の唐之杜志恩の案内に従って槙島聖護らを追跡することになりました。狡噛慎也と常守朱は槙島聖護を追いノナタワーの最上階へ、縢秀星はチェ・グソンを追い地下へ向かいます。

ですが、地下はシビュラシステムの真実が隠されている場所だった為、通信機器は繋がらなくなりました。敵であるチェ・グソンと縢秀星はシビュラシステムの暗部を目撃します。そこにやってきた禾生局長に義体したシビュラシステムによってチェ・グソンはデコンポーザーで殺され、同じく縢秀星もデコンポーザーで完全排除されてしまいました。ですが、縢秀星は消息不明扱いされてしまいます。

縢秀星は直接的な描写はなかったものの、事実上の死を迎えたはずでしたが、SNSで一部から「死んだ縢秀星がいた」などという目撃情報が流れ、「縢秀星が生きてる！？」などという推測などが流れました。それは、新編集版の縢秀星が死んだシーン以降に縢秀星らしき人物がいたということでしたが、実際はサイコハザードの情事を狙い脱走した2係の神月凌吾だということでした。ですので、縢秀星が生きてる情報は誤報となりました。

因みに、この2係の脱走した執行官の神月凌吾（こうづきりょうご）は、逃亡のその後などがノベライズで綴られていますのでノベライズのチェックをおススメします。また、2係の監視官である青柳と恋愛関係であったことも綴られています。青柳監視官については、サイコパス2で執行官須郷鉄平に誤ってドミネーターで撃たれ殉職してしまいました。経緯については、サイト内の鹿矛囲桐斗まとめを参照ください。

縢秀星の生存説その②ですが、こちらは完全な勘違いでした。縢秀星が生きてる可能性はありません。人気の高いキャラクターであったことから、突然の死を受け入れたくないファンが「私の中では生きてる」といった内容の書き込み等から、その書き込みを見た複数の人が「縢秀星は生きてる」という勘違いからこのような生存説がたってしまったということでした。ファンの願いが一人歩きしてしまったという生存説でした。

膝ハザードとは、サイコハザードをもじった言葉です。サイコハザードとは、サイコパスを悪化させてしまう人や状況によって健全な精神状態の人もその影響を受けてしまうという状況を指します。このことから、縢ハザードという言葉がファンの間で作られました。この場合は、縢秀星の死んだシーンや事実によって、それを見聞きしたファンのさいこｐ色相が急激に濁ってしまう状況を指し、「縢ハザード」と呼ばれています。

槙島聖護は、”標本事件”の黒幕だとされる人物です。”標本事件”の詳細は『PSYCHO-PASS サイコパス/ゼロ 名前のない怪物』に綴られていますので、興味のある方は参考にしてみてください。槙島聖護は、サイコパスのストーリー以前から狡噛慎也が追いかけていた人物で、先天的な免罪体質者であることがアニメ内でも明かされています。人気が非常に高く、数々の名言を残すカリスマ。声優は櫻井孝宏さんが担当しています。

チェ・グソンは、2070年10月29日生まれ、槙島聖護の協力者であり腕利きのハッカーとして槙島聖護から買われている人物です。チェ・グソンをメインにしたスピンオフ作品『無窮花（ムグンファ）』があります。声優は増谷康紀 さんが担当しています。厚生省ナノタワーでは縢秀星とともにドミネーターで殺されてしまいました。

縢秀星は数々の名言を残しています。その中でも特に人気なセリフ・名言を4つピックアップし紹介していきます。潜在犯となり執行官として生きてる頃の縢秀星の考え方や、人生を悟った言葉などファンの中でも人気のある名言です。

名言①は、「もう一度聞く、あんた、なんで監視官なんかになったんだ？」というセリフ。これは、サイコパスが濁りづらい常守朱に対して放ったセリフです。「公安局なんて向いてるのかな？」と弱音を吐く常守朱。多くの職業適性が出ている優秀な常守朱は、鈍感で無神経な悩みを縢秀星にしてしまいます。彼は、彼女の自由な人生を歩んでいるのにそんなちっぽえな悩みを話してくることにイラつきを覚えてしまいました。

名言②は、「やってらんねーよ、クソが」というセリフ。これは、厚生省ノナタワーの地下にあるシビュラシステムの真実を知ってしまったが為に、シビュラシステムによってドミネーターのデコンポーザーモードで撃たれる直前に放ったセリフです。5歳でサイコパスが濁り、回復の兆しがないまま執行官としての道しか残されていない人生だった縢秀星の人生は本当にいたたまれなく、「やってらんねーよ」という感想しかありません。

名言③は、「俺もあんたも、他人の幸せが妬ましいってだけのごみクズさ」槙島聖護の協力者であるチェ・グソンに言ったというセリフ。5歳から潜在犯として生きてる縢秀星は執行官になる以外の選択肢がなく、シビュラシステムに言われるがままの人生を歩んできた彼とって、自由に人生を歩めている潜在犯になったこともない人が羨ましいと感じた本心がポロっと出た場面でもあります。ポジティブな性格の裏には葛藤があったのです。

名言④は、「本当の人生？生まれてきた意味？そんなことで悩むやつがいるなんて考えもしなかったよ」という縢秀星のセリフ。これは、常守朱が公安局に入局してまもなく、優秀な自分に鈍感で執行官になった人の気持ちを考えずに自分の存在意義を縢秀星に相談した時に返した言葉です。5歳から潜在犯として生きてるサイコパスが濁り回復の兆しがない縢秀星にとっては、自分の存在意義なんてことは考えたこともなかったことでしょう。

縢秀星の声優を担当した石田彰さんは、1967年11月2日生まれのO型、愛知県出身です。ピアレスガーベラに所属しています。

日本大学藝術学部演劇学科に在学中に、以前から興味のあった演劇を学ぶためマウスプロモーション付属俳優養成所に入所し、1990年に声優としてデビューをしました。以降、声優以外にもナレーター、俳優として活躍の場を広げています。2007年には「第1回声優アワードサブキャラクター賞男優部門」を受賞。

声優石田彰さんの主な出演作は、新世紀エヴァンゲリオン（渚カヲル）、学園アリス（鳴海先生）、機動戦士ガンダムSEED DESTINY（アスラン・ザラ）、うえきの法則（犬丸）、銀魂（桂小太郎）、NANA（岡崎真一）、夏目友人帳（名取周一）、PandoraHearts（ザークシーズ＝ブレイク）、Fate/Zero（雨生龍之介）、昭和元禄落語心中（有楽亭八雲/菊比古）、文豪ストレイドッグス（フョードル・D）があります。

縢秀星は、僅か5歳で潜在犯としてのサイコパス判定を下されています。そして、5歳にして「治療更生の見込みなし」とされ隔離施設行きとなってしまったのです。縢秀星をメインに書き下ろされたスピンオフ作品『PSYCHO-PASS LEGEND 追跡者 縢秀星』では、縢秀星が隔離施設で施されたメンタルケア、セラピー、薬剤治療を繰り返される日々が描かれています。5歳から施設で育った為、反発心が人並み以上にあります。

治療過程は壮絶なもので、遊び盛りの子どもにとっては生き地獄のような毎日でした。何かもが制限され、少しでもサイコパスが濁る動きがあるとセラピーや投薬治療をさせられる日々。そのため、大きくなるたびに社会に対して不満や反発心が強くなり、カウンセラーを殴ったこともありました。

14歳の頃”執行官”という職業をカウンセラーによって知ります。反発心から執行官になんかならないと決めていましたが、”標本事件”で犠牲となり死んだ狡噛慎也の相棒でもあった執行官佐々山の公認として、シビュラシステムから選抜されたことで執行官の道に進むこと決めた縢秀星。執行官のとなってからは、執行官としての仕事を楽しくこなすなど、施設にいた頃よりも充実した日々を過ごすことができました。

縢秀星は、思わぬ場面でシビュラシステムによって始末されてしまいました。縢秀星ファンは多くいましたので、少なからずそのショックは大きかったことでしょう。また、縢秀星はノベライズやコミカライズ、また最新作映画「PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System」の「Case.2 First Guardian」では生きてる縢秀星がちらっと登場する場面が描かれていますので、ぜひ最新映画もご覧ください。

縢秀星は大変人気のあったキャラクターでしたので、新編集版8話のシーンは非常につらいものとなっています。監督の塩谷さんも縢秀星は生かしておきたい派でしたが、脚本の虚淵玄さんはここで死なせるべきキャラクターだとして、塩谷監督が泣く泣く8話の様な生存説を残した演出にしたと語っています。あの場面では、シビュラシステムをこれからに繋げていく以上最善の選択だったのでしょう。

縢秀星は、楽観的でポジティブな性格をしているため常に最善の選択をし、決して自分の人生を悲観的に投げやりにすることはしませんでした。最期も叫ぶどころか笑ってシビュラシステムに撃たれています。サイコパスに回復の兆しがないというのは、実際絶望的な状況だと考えられますが、名言にもあるように彼は執行官として外へ出られる機会を自ら掴み、楽しい人生を全うできたことでしょう。

以上、縢秀星の声優を担当した石田彰さんの紹介や、縢秀星は死んだ？生きてる？という疑問を解決するまとめでした。縢秀星はとても人気のあるキャラクターだった為、シビュラシステムによって始末されてしまったことは視聴者やファンにとっては大変悲しい展開となりました。サイコパス1期では多くの魅力的なキャラが登場し亡くなりましたが、2期以降でも魅力的なキャラクターが登場しますので、ぜひ他のまとめも参照ください。