【サイコパス】霜月美佳は可愛いのに嫌われ者？うざ可愛い性格や魅力を徹底検証

「PSYCHO-PASS サイコパス２」から公安局刑事課一係の監視官として活躍する優秀な女の子、B型の霜月美佳。生年月日は2096年2月14日18歳と若くして一係の監視官になります。身長は160cm、体重は48kgと小柄な彼女は勇敢で怖いもの知らずな現実主義者。上司である常守朱とは反りが合わず、いつも反論をしています。ですが、執行官の六合塚弥生（くにづかやよい）にはデレデレな様子を見せる百合な一面もあります。

性格はキツく、自分の信念や意志を曲げない部分があり、監視官としてプライドを持って仕事をこなしています。視聴者からは「うざい」などと言われていますが、魅力的な部分もあります。正義感の強い常守朱を敵視していますが、責任感の強さは少し尊敬している部分もあるのではないでしょうか。そんな魅力溢れる百合要素もある霜月美佳の性格については後半で掘り下げて解説していますのでぜひご一読ください。

霜月美佳は高校卒業後すぐに18歳という若さで監視官になりました。これは、王陵璃華子の一連の事件（サイコパス1期第6～8話、新編集版第4話）からおよそ二か月後、シビュラシステムにその適正を見出されたためでした。霜月美佳も在籍していた私立桜霜学園で羨望の眼差しで一目置かれていた王陵璃華子を「どこか違う次元を見てるような眼が怖い」と訝しみ、他の生徒とは違った鋭い観察眼を持つ賢い女の子。

学生の頃から常に色相はクリアを保ち、学内でも成績はトップと優等生だった彼女。そんな優秀な彼女でしたが、正確が起因してか王陵璃華子の事件で亡くした親友以外の友人は特にいませんでした。そんなかけがえのない親友を失っていくのを目の当たりにしても色相は濁らず、強い意志を見せた故に未成年でありながら監視官に抜擢されたのでしょう（就職もシビュラシステムによって選別されていきます）。

「PSYCHO-PASS サイコパス」1期で起こった私立桜霜学園に在籍する優等生王陵璃華子を巡る事件で親友を殺されるなどし、間近で事件に接触した女子高生霜月美佳。そんな彼女が「PSYCHO-PASS サイコパス２」では難事件に関わっていくシビュラシステムに従順な監視官として活躍します。シビュラシステムの判断は適格だと信じ、自分の優れた直観力やその力を確かなものにしていくため奮闘していきいます。

配属されてまもなく、上司である常守朱の”シビュラシステムを疑い独自の判断で行動をする”という方向性に”シビュラシステムに従順で犯罪係数の数値が高い人は潔く排除していく”という霜月美佳の監視官としてのプライドが邪魔されていきます。思ったことをはっきり言う性格から素直に悪態をついてしまいますが、そんな彼女に叱咤しない常守朱。視聴者からは反感を買う事もありますが、監視官としては常に正しい選択をしています。

王陵璃華子は、霜月美佳も在籍していた私立桜霜学園（女子高）で生徒から羨望の眼差しを向けられる憧れの的となって崇拝されていました。美術部の部長もしており、王陵璃華子の人気は学園一。ですが、霜月美佳はそんな王陵璃華子を怪しんでいたのです。喜劇を嫌い、シェイクスピアの『タイタス・アンドロニカス』などの悲劇を好んで愛読していました。父はイラストレーターの王陵牢一。残酷な画風で知られている有名な画家です。

そんな父の影響からか、王陵璃華子も残酷な画風を好み美術部での活動では肉体加工をされた女性の身体を描きます。美術部の顧問として私立桜霜学園に在籍していた「標本事件」の真の犯人槙島聖護の手引きもあり、王陵璃華子に心酔している女生徒（百合要素あり）を殺害し公園の噴水にオブジェとして飾る等の殺人を繰り返します。その殺されてしまった女生徒が霜月美佳の親友でもあったのです。

王陵璃華子の仕業だと気づいた常守朱ら公安局1係一行でしたが、一歩遅く、槙島聖護や泉宮寺豊久に殺されてしまい事件は収束していきました。それらの事件にショックを隠し切れない霜月美佳は、二度と大切な人が事件に巻き込まれないようにとシビュラシステムに従順になった所以でもあるのではないでしょうか。サイコパスの本編を知らない方や内容を忘れてしまった方は、キャラクター解説ページをチェックしてみてください。

常に執行官という存在を見下しており、主に上司の監視官常守朱に対してはいつも衝突しています。正義感が強く時に感情的であるのに合理的な判断をし、シビュラシステムに逆らう行動をしていく常守朱に反発する態度が視聴者から嫌われる理由の一つです。霜月美佳にとってシビュラシステムは絶対的ルールであり、秩序を保つためには違反しては行けない法のような存在である為、意見の相違がある常守朱をよく思っていません。

サイコパス1期では人気も高くあった槙島聖護のような「免罪体質者」が存在することが判明します。約200万に1人で起こる体質異常のことを指す「免罪体質者」。これは、犯罪係数が規定値を超えていると考えらえるにも関わらず、ドミネーターの数値では計測されず執行対象から外れる人のことを言います。ですが、「免罪体質者」と出会ったことのない霜月美佳は、シビュラシステムに絶対的信用をしていました。

免罪体質者の存在を事件を通し認識した常守朱らは、常にドミネーターやシビュラシステムを疑うのですが、”シビュラシステムは絶対”という姿勢を崩さない霜月美佳は、そんな常守朱を監視官として失格では？と思い始めます。凶悪事件で親友を亡くしたせいか、人一倍正義感が強く、善良な市民を守ってくれるシビュラシステムに逆らい、独自の正義を貫こうとしている常守朱に当たりが強くなっていくのでした。

霜月美佳は、シビュラシステムに従順で出張って事件を主導しようとしますが、責任を負うことをひどく恐れます。その為、責任転嫁、責任回避能力が非常に高く、この点でもシビュラシステムからその能力を買われる要因と言えるでしょう。作中では、サイコパス2期や劇場版サイコパスでも霜月美佳の責任回避のシーンは描かれていました。「空気読めってことですよ、先輩」というセリフが印象的です。

脚本を担当した虚淵玄氏のインタビューで度々言われていますが、霜月美佳はシビュラシステムの統制下にある本来あるべき姿の監視官という立ち回りをする役であり、また、霜月美佳の声優を担当した佐倉綾音さんは収録時に音響監督から「視聴者に全力で嫌われてください」 「花澤香菜（常守朱の声優）を嫌いになってください 」と演技指導されたと言います。ですので、霜月美佳が嫌われる行動は制作側の意図があったのです。

「うざい」と嫌われ者の霜月美佳ですが、そんな彼女にも魅力的な一面があり「うざ可愛い」と一部からは絶大な人気を誇ります。ます、見た目が可愛いことです。顔にはそばかすがあり、ポニーテールにオレンジのシュシュを身に着けています。また、高校時代の彼女は茶目っ気のある普通の女子高生でした。現在の霜月美佳とは違う印象を受けます。きっと親友を失ってから彼女中で何かが変わったのかもしれません。

凶悪な犯罪によって親友を亡くした霜月美佳は、潜在犯を許せないという気持ちから監視官として職務を遂行するという強い意志が感じられます。感情だけではどうにもならない世界であることや、失ったものや壊れたものは二度と戻ってこないことを身をもって痛感したのでしょう。毎日不規則で過酷な仕事にも関わらず、シビュラシステムに言われるがまま世の中を健全な社会にしようと奮闘する霜月美佳に好感を持ちませんか？

そして、殺伐としたストーリーに癒しを与える百合の描写です。王陵璃華子の事件の収束後、気落ちしている霜月美佳を慰めてくれた執行官の六合塚弥生にだけは心を開き、本来の霜月美佳らしさを見せてくれるのです。六合塚弥生も百合要素があり、公安局の分析官として監視官と執行官を日々サポートしている唐之杜志恩（こちらも百合）と関係があります。そんな六合塚弥生のお陰で霜月美佳は心のバランスをとっているのでしょう。

霜月美佳の声優を担当したのは、大人気若手女性声優の佐倉綾音さんです。佐倉さんは可愛いらしい見た目に様々な役柄に対応できる声をお持ちの、今大注目の女性声優さんです。また、ラジオなどでは可愛いらしい見た目とはかけ離れた辛辣な言葉を吐くなどそのギャップからも人気を誇っています。独特なキャラクターで、霜月美佳と同じく自分は百合が好きだと公言もしています。

そんな佐倉綾音さんは、1994年1月29日生まれの東京都出身のB型です。身長は157cmと小柄であり、ボブヘアーが特徴的です。愛称は「あやねる」。最終学歴は上智大学の文学部英文学科と高学歴な人物でもあります。2010年から声優と活動しており、若手ながら既に芸歴9年と実績も兼ねそろえた才色兼備の佐倉さんは、2018年には第12回声優アワードで助演女優賞とパーソナリティ賞を受賞し、益々の活躍が期待されています。

サイコパス以外の主な出演作は、「夢喰いメリー」、「君のいる町」、「東京レイヴンズ」、「ご注文はうさぎですか?」、「四月は君の嘘」、「星刻の竜騎士」、「Charlotte」、「銃皇無尽のファフニール」、「ニセコイ」、「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。続」、「Occultic;Nine -オカルティック・ナイン-」、「りゅうおうのおしごと!」、「寄宿学校のジュリエット」、「BanG Dream!」などがあります。

霜月美佳のシビュラシステムに絶対的信用を寄せ”マニュアル人間”な真面目な性格は反感を買うことも多いですが、こんな彼女を好きだという視聴者もいます。彼女には彼女の、常守朱には常守朱の、志や信念、覚悟があり、意見が衝突してしまうこともありますが、登場人物がみんな常守朱のような正義を抱く監視官ばかりだとなんだか嘘くさくはないでしょうか。彼女は公安局の監視官らしい歯車になっています。

常守朱らとは違った正義感を持ち、上司の意見にも流されず自分が考えた通りの行動ができる監視官として将来有望視されている霜月美佳。「うざい」「性格わるすぎ」などと言われていますが、その意志の強さは素晴らしい才能でしょう。また、怖いもの知らずで突き進んでいく力強い部分もまた彼女の魅力の一つです。

霜月美佳を好きだという意見とは反対に、ネット上に多くある「霜月美佳が嫌い」という声ももちろんありました。ですが、現在公開されている連続公開劇場版アニメ「PSYCHO-PASS サイコパス SS」の第1作目では霜月美佳と宜野座執行官がタッグを組むストーリーが展開されます。それを既に鑑賞した方の感想は次の通りです。

今回の新作書き下ろし劇場版アニメを鑑賞前は「霜月美佳が苦手or嫌い」だという方も、鑑賞後は「霜月美佳を好きになった」という意見が多数あったのです。一体今回の新作劇場版アニメではどんな展開になっているのでしょうか。今回は劇場版サイコパスのネタバレはしませんので、劇場版サイコパスの霜月美佳が気になった方はぜひ劇場へ行き、嫌われ者から脱却しつつある霜月美佳のその後をご覧になってください。

ここまで、アニメ「PSYCHO-PASS サイコパス」に登場する監視官霜月美佳が嫌われる理由や性格の悪さ、また反対に彼女の可愛いらしさや魅力を紹介してきましたがいかがでしたでしょうか。うざいうざいと言われる霜月美佳の性格のキツさや現実主義者な一面から、うざい性格の核心に触れてきました。ですが、意外な百合な一面だったり愛すべき魅力や可愛いらしい部分もあったりしたのではないでしょうか。

また、百合な一面もある霜月美佳や他のキャラクターについてもっと詳しく知りたい方はキャラクター解説ページをぜひ参照ください。声優の佐倉さん含め、霜月美佳の愛すべきキャラクターを存分に知って頂けたことでしょう。新作劇場版アニメ「PSYCHO-PASS サイコパスSS」では霜月美佳抱く感想が変わるとのことなので、霜月美佳の新たな一面を味わう為にぜひ劇場版サイコパスをご覧になってみてください。