【ベルセルク】ガニシュカ大帝の最後をネタバレ！強さや使徒としての能力を考察

ベルセルクは三浦健太郎が手掛ける漫画であり、漫画雑誌である「月刊アニマルハウス」で1989年の10月から現在まで連載が続いている長編作品です。漫画ベルセルクの舞台となっているのは中世ヨーロッパであり、この時代の混沌とした空気を見事に描いた作品となっています。そんな中世ヨーロッパの世界を描いた漫画ベルセルクの主人公となるキャラクターがガッツという巨大な剣を持った男性です。

ガッツが持つ巨大な剣は「竜殺し」とあだ名されており、ガッツはこの巨大な剣を振るい数々の敵と戦います。漫画ベルセルクはそんなガッツの復讐と愛憎に溢れた波乱の人生を描いた物語となっています。また漫画ベルセルクは絵がとても繊細に描かれているのが特徴であり、細かい描写は息を呑むレベルです。しかしその分執筆速度が遅いため、たびたびファンから待ちきれないという声が寄せられている作品になっています。

ガニシュカ大帝は漫画ベルセルクにおいて東方にある大国であるクシャーンの頂点に起つ人物であり、恐るべき力を秘めていることから「恐帝」の異名をとっています。漫画ベルセルクの作品の中で最も強い最強のキャラクターとされているガニシュカ大帝はベルセルクに登場する数々の王の中で一番存在感が強いキャラクターです。しかしそんな最強の力を持つガニシュカ大帝も辛い過去をもつ王様でした。

ガニシュカ大帝には弟がおり、母は弟を王にするために兄のガニシュカを殺害しようとします。しかし後の大帝であるガニシュカはそんな母親に屈することをせず、逆に弟を殺害します。溺愛していた弟が死んだことを知ったガニシュカの母はショックで自殺してしまいます。しかしガニシュカ大帝は肉親から今までひどい行いをされていたため、二人を失っても心境は穏やかでした。

その後ガニシュカは自らの力を恐れた父親を殺害し、大帝の座に君臨します。その後ガニシュカは大帝として周囲の国を征服し、最強の帝国を創り上げていきます。そして最強の大国クシャーンを創り上げたガニシュカ大帝はグリフィスである魔王ゴッドハンドに戦い挑んでいくことになっていきます。使徒であるガニシュカ大帝はまさに最強の力を持つ人物ですが、過去の出来事から誰よりも猜疑心の強い不憫なキャラクターとなります。

使徒であるガニシュカ大帝が登場する話はまだアニメ化がされておらず、声優などは今だ決定していません。しかし漫画ベルセルクはたびたびアニメ化がされているので、今後ガニシュカ大帝が登場する話もアニメ化がされる可能性が高いものになっています。ではもし漫画ベルセルクのガニシュカ大帝が登場する話がアニメ化された場合、ガニシュカ大帝の声優は誰が務めるのでしょうか。

ガニシュカ大帝は最強の力を持ち、王の中で最も存在感が強いとされているので、やはり低音で図太い声が出せる声優が一番似合います。そうなると候補に挙げられるのはガンダムでギレンの役を演じた声優の銀河万丈が適任だと思います。ほかには様々な声を持ち、多くのキャラクターを演じている声優の山寺宏一もガニシュカ大帝の声優にぴったりだと感じます。

または漫画ベルセルクがアニメ化されたことを世に広め、数多くの視聴者を獲得するために芸能人を声優として起用するのも一つの方法だと考えられます。しかし未だガニシュカが登場する話のアニメ化は予定されておらず、声優を誰が務めるかも全く不明となっています。しかし今後ガニシュカ大帝が登場する話がアニメ化される可能性は十分にありますので期待して待つことにしましょう。

最強最悪の王ガニシュカ大帝は漫画ベルセルクに登場する異形の存在である使徒です。この使徒というのはある生贄を捧げることにより、ゴッドハンドを降臨させることで「降魔の儀」を行い転生した化け物であり、人間を虐殺したり食べたりする人間とは程遠い存在となっています。しかし元々人間であったガニシュカ大帝はどうして人間を喰らう化け物である使徒となってしまったのでしょうか。

大帝ガニシュカはかつてパーティーを開いた際、自らの息子が父親の存在を恐れて謀殺されそうになってしまい、ガニシュカ大帝は息子を恐れます。その時献上されたベヘリットが蠢き、ガニシュカ大帝は自身を謀殺しようと企む息子を生贄に捧げて使徒として生まれ変わります。このことがきっかけとなり、ガニシュカは異形の存在である化け物使徒へと変貌を遂げることになるのでした。

自信の息子にまで殺されそうになり、使徒となったガニシュカ大帝は自らの人生を語ったある名言が存在します。その名言とは「生とは・・・世界とは・・・闇だ。何もみえぬ闇の中、脅え脅かし、のたうち這いずる。無明・・・それが命・・・」というセリフです。このガニシュカ大帝のセリフは自身が肉親に殺されそうになって脅えて暮らしていた過去を語ったものであり、とても説得力のある言葉となっています。

さらに過去に母親や息子など多くの肉親に殺されそうになったことを語るガニシュカ大帝は世界最強の王であるので、とても重みのある言葉に感じます。しかしこの名言はガニシュカ大帝の重みと共に悲しみを感じるものとなっており、ベルセルクの作中で辛い人生を背負ったキャラクターの一人といっても過言ではないでしょうか。

次に使徒であるガニシュカ大帝の最後についてご紹介していきます。ガニシュカ大帝は東方の大国クシャーンの大軍を率いてゴッドハンドと戦うことを決意するのですが、グリフィスには敵わないと悟り、ガニシュカ大帝は「魔子宮」に入ることで再転生し、さらなる強大な力を身に着けようと画策します。これまで使徒の中で再転生した者は少なく、このガニシュカの再転生はよほど強い執着心があったことがうかがえます。

ガニシュカ大帝は再転生する前からゴッドハンドに匹敵するほどの力を持っていた使徒です。このガニシュカが再転生することにより、ガニシュカ大帝は巨大な体躯を手に入れ、さらに体が霧になる物理攻撃を無効化する力を手に入れます。さらにガニシュカ大帝は電撃を自由に操る能力も入手し、まさに史上最強の使徒へと生まれ変わました。しかしそのような力を得てもガニシュカ大帝は幸福感や満足感を得ることはできませんでした。

しかしこのガニシュカ大帝の再転生はグリフィスであるフェムトは全て読んでいました。そしてフェムトはある作戦を考えます。その後フェムトがガニシュカと戦いを繰り広げることになるのですが、この時フェムトが掌をかざすと異次元の空間が裂け、髑髏の騎士が現れます。このことがフェムトの作戦であり、この出来事によって異次元の空間が取り払われて現世と魔界の境界線が無くなってしまう事態に陥ります。

ガニシュカ大帝はフェムトが呼び出した髑髏の騎士が持つ呼び水の剣によって斬られてしまい、ガニシュカ大帝の顔面が真っ二つになってしまいます。そして転生してまで力を追い求めたガニシュカ大帝はその激動の人生の幕が降りることになっていきます。

ガニシュカ大帝はグリフィスであるフェムトが呼び出した髑髏の騎士が持つ剣「呼び水の剣」によって顔面が真っ二つに斬られ、余命僅かの状態になってしまいます。その時ガニシュカ大帝はフェムトと対面することにになるのですが、死ぬ間際のガニシュカ大帝の顔はとても安らぎに溢れた表情をしていました。ガニシュカ大帝を斬り裂いた髑髏の騎士によって次元の空間が開かれて世界に光が差し込みます。

これはガニシュカ大帝が死ぬことで光が誕生したと言い換えることが出来、ガニシュカ大帝は最後を迎える時にその自分の中の光を見出せたから安らぎに満ちた表情をして命の最後を終えたのではないでしょうか。ガニシュカ大帝がもしこう考えていなければ、夢半ばで最後を迎えることに怒りや悲しみの表情を浮かべて命の最後を迎えていたことでしょう。

上述のガニシュカ大帝の最後でご紹介した際に何度もグリフィスであるフェムトが登場していました。このガニシュカ大帝の最後を読んでいただければわかると思うのですが、ガニシュカ大帝の最後にはグリフィスが大きく関わっています。グリフィスは元々ベルセルクのガッツから天才と評されるほどの人物であり、美しい見た目をした正義を代表するかのような人物でした。

しかしグリフィスは王国の王女に手を出したことが王にバレてしまい、身体が自由に動かすことが出来ないほどの拷問を受けてしまいます。その時グリフィスの目の前にベヘリットが現れ、異空間に引き込まれてしまいます。その後グリフィスの前に四人のゴッドハンドが現れ、グリフィスが大切にしている鷹の団を生贄にすることを宣言されます。普通は断るはずのグリフィスですが使徒の宴「蝕」によって人間の心を捨ててしまいます。

人間の心を捨てたグリフィスは容赦なく鷹の団のメンバーを虐殺し、このことでグリフィスはゴッドハンドの最後の一人であるフェムトに転生することになるのでした。その後フェムトとして転生したグリフィスは新たに新生鷹の団を結成し、崩壊寸前であったミッドランド王国へ攻撃を仕掛けます。このことにより、グリフィスとガニシュカ大帝の運命が交わることになっていきます。

フェムトとして転生し、新生鷹の団を結成したグリフィスは圧倒的力でミッドランドへの攻撃を進め、ついにグリフィスはミッドランド王国の首都であるウィンダムにたどり着きます。そこでグリフィスは再転生したガニシュカと決戦を行うことになります。しかしグリフィスはガニシュカが再転生して最強の力を持つ「終わりの魔獣」になっていることを読んでいました。

そこでグリフィスは髑髏の騎士を利用してガニシュカ大帝を消滅させ、世界の理を破壊しようという一計を案じます。この髑髏の騎士という存在は本来ゴッドハンドに敵対している騎士であり、ゴッドハンドの宿敵にあたる存在です。髑髏の騎士はゴッドハンドを討伐するために各地を彷徨っており、ガニシュカ大帝と戦っているゴッドハンドの一人フェムトを奇襲しようとします。

しかしこれこそがグリフィスが待ちわびていたことであり、髑髏の騎士は「呼び水の剣」でガニシュカ大帝を斬り裂いてしまい、命を奪ってしまいます。さらに「呼び水の剣」が現世と魔界の境界線を切り裂いてしまいます。これが原因となって魔物や悪霊が混在する幻造世界が誕生してしまいます。これも全てグリフィスが考えた作戦であり、グリフィスの智謀の高さから敵に回しと恐ろしい男だということがうかがえます。

ガニシュカ大帝はフェムトが利用した髑髏の剣の前に敗れてしまったののですが、ガニシュカ大帝は漫画ベルセルクの作中で最強とまで呼ばれているほどの能力を持ってます。ガニシュカ大帝の恐ろしい強さを持つ能力の一つが、自分自身を雷雲に変えるという能力です。この能力は自分自身雷雲に変えることによって、体内で雷を生成し、相手に対して雷を放つといったものになっています。

雷雲というワードに注目して頂いたら分かるのですが、雷雲は雲であるため、実体のないものです。この実体のない雷雲という存在になることで相手からの攻撃は通用することなく、ただ一方的に相手に攻撃できるという最強の強さを秘めています。さらに再転生したガニシュカ大帝は巨大な体躯を誇るものへとなっており、人間には打ち勝つことができないものになっています。

巨大な体躯と物理攻撃が一切効くことのない雷雲へと姿を変える能力を身に着けたガニシュカ大帝はまさに無敵の存在といっていいキャラクターとなっています。そんなガニシュカ大帝は多くの読者からベルセルクに登場する使徒の中で最強といわれており、次はこの使徒の中で最強と呼ばれている所以についてご紹介していきます。

ガニシュカ大帝は自分自身を雷雲に変え、無敵の存在となったキャラクターです。そんなガニシュカ大帝は漫画ベルセルクの作中において異形の存在の化け物である使徒を雷で撃退するシーンが描かれています。ガニシュカ大帝の雷雲になる能力は霧状の物質へと姿を変えることで、どこのどんな場所にも姿を現すことが出来ます。さらに霧状の雲となったガニシュカ大帝は一切の物理攻撃が通用することない存在になります。

この能力は他の使徒では太刀打ちできないものとなっており、作中でいとも簡単にガニシュカ大帝に敗北したことからガニシュカ大帝は漫画ベルセルクに登場する使徒の中で最も強い最強の使徒と呼ばれることになりました。しかし使徒最強のガニシュカもさすがにゴッドハンドの一人であるグリフィスことフェムトには太刀打ちできないと悟っています。そこでさらなる強大な力を求めてガニシュカ大帝は魔子宮で再転生を試みます。

そして魔子宮で再転生したガニシュカは天を貫くほど巨大な化け物である「終わりの魔獣」に変貌します。圧倒的強さを誇っていたガニシュカ大帝は「終わりの魔獣」になったことで魔界そのものへと姿を変え、使徒をはるかに超える存在になりました。しかし魔界と化してまで力を求めたガニシュカもグリフィスの策には勝つことが出来ず、利用された髑髏の騎士の前に敗北し、滅ぼされてしまうことになるのでした。

ガニシュカ大帝には魔術師ダイバという右腕が存在します。この魔術師ダイバというキャラクターはガニシュカ大帝が再転生する際に用いた「魔子宮」でダーカという兵隊を作り出し、ガニシュカ大帝が統べているクシャーン帝国の戦力としています。魔術師ダイバは使徒の身体を繋いで羊水で満たした「魔子宮」のことを「人造のベヘリット」と呼んでおり、それにより作り出された兵隊ダーカは鬼のような姿をしています。

そんな兵隊ダーカはガニシュカ大帝を再転生させた「魔子宮」から生まれた存在であるので使徒のような強さを秘めています。しかし本物の使徒よりは弱いので、まさに偽物の使徒といえるでしょう。クシャーン帝国の軍隊はこの偽物の使徒である兵隊ダーカで構成されており、人間の兵士は使ってはいません。このことから魔術師ダイバの恐ろしい内面が読み取れるものになっています。

魔術師ダイバが「魔子宮」を用いて作り出す兵隊ダーカですが、その製造方法はとてつもなく恐ろしいものになっています。まずクシャーン帝国の戦力である兵隊ダーガを生成するために魔術師ダイバは部下の兵士に女性を強姦させ、妊娠させます。その後妊娠した女性を「魔子宮」に入れることで、命を宿した胎児が「魔子宮」の力によって使徒のような鬼の姿に変貌させます。

さらに「魔子宮」の中で鬼となった胎児は自らの母親のお腹を食い破り、その自らの母親の命を引き換えにすることで鬼の兵士ダーガが誕生します。これがクシャーン帝国の兵隊ダーガを製造するための方法となっており、恐ろしく残忍なやり方というのが分かります。これを率先して行っているガニシュカ大帝の右腕である魔術師ダイバはまさに外道という言葉以外思いつくこのない悪の存在といえるでしょう。

残酷で恐ろしい製造方法で兵隊ダーガを製造しているクシャーン帝国ですが、その技術を編み出したガニシュカ大帝はある意味有能だともいわれています。この「魔子宮」で鬼を製造することで人間以上の力を持つ兵士を生み出しているので、国の戦力を向上させるという意味では画期的なアイデアです。しかしあまりにも非人道な製造方法となっていますので、批判が絶えることのないものとなってしまっています。

漫画ベルセルクの読者でガニシュカ大帝に関する感想の中ではガニシュカ大帝の迫力やバランスが美しいという感想がありました。漫画ベルセルクの作画は繊細で素晴らしいものになっており、その作画で描かれるガニシュカ大帝は恐ろし迫力と共に美しさを感じるものです。そんな美しさという魅力を持ったガニシュカ大帝はファンからリングなどのグッズが販売されており、気になる方はチェックしてみてください。

ガニシュカ大帝は漫画ベルセルクで敵役になるキャラクターなのですが、この敵役のガニシュカ大帝が好きという読者が多数見受けられました。このガニシュカ大帝が好きという読者のほとんどがガニシュカ大帝の持つ圧倒的強さに惹かれたからといった理由でした。ガニシュカ大帝は物理攻撃が全く効かない霧状の雲となり、雷を放つという能力を持っており、たいへん魅力的なキャラクターといえるでしょう。

ガニシュカ大帝に寄せられた感想の中ではガニシュカ大帝に同情するような感想も見受けられました。ガニシュカ大帝は漫画ベルセルクで最強といえるほどの力を持っており、魅力に溢れたキャラクターです。しかし元々母親や息子に殺されそうになった悲しい過去を背負っており、その過去のせいで力を追い求めるようになった悲しいキャラクターとなっています。ある意味ベルセルクで一番悲しい運命を背負っている人物となっています。

本記事では漫画ベルセルクに登場する使徒最強のガニシュカ大帝について最後や能力などをまとめてご紹介しました。ガニシュカ大帝は肉親から何度も殺されそうになった過去を持っており、そのせいで人を信じることが出来ず力だけを求めて生きてきた存在でした。しかしガニシュカ大帝は髑髏の騎士に真っ二つにされ、最後を迎える時、自らが光となったことを知って安らぎの中息だえました。

今まで不幸な人生だったガニシュカ大帝は最後に自分が求めていたことを知って報われました。そしてこのガニシュカ大帝が死んだことで世界は魔界と現世が混在する「幻造世界」へと生まれ変わります。まさにこのガニシュカ大帝は漫画ベルセルクにおいて世界を変えるための存在であり、ガニシュカ大帝は漫画ベルセルクの物語で重要な役割を持ったキャラクターであるといえるでしょう。