ベルセルクの蝕について徹底考察!その内容・画像やガッツとの関係とは?

ベルセルクにおいて蝕(しょく)は最も重要なエピソードと言っても過言ではありません。そんなベルセルクの蝕は一体何故起こってしまったのか、それまでの経緯やトラウマ級の内容、そしてガッツとの関係などを画像も交えながら徹底考察していきます。

ベルセルクの蝕について徹底考察!その内容・画像やガッツとの関係とは?のイメージ

目次

  1. ベルセルクの蝕について徹底考察!その内容の画像やガッツとの関係とは?
  2. ベルセルクの蝕の基本知識:主要人物
  3. ベルセルクの蝕の基本知識:キーアイテムやキーワード
  4. ベルセルクの蝕の経緯:それまでの経緯について
  5. ベルセルクの蝕の経緯:グリフィスの元を去るガッツ
  6. ベルセルクの蝕の経緯:夢を絶たれたグリフィス
  7. ベルセルクの蝕の経緯:そして蝕へ
  8. ベルセルクの蝕のトラウマシーンの内容:蝕始まる
  9. ベルセルクの蝕のトラウマシーンの内容:次々に倒れる仲間達
  10. ベルセルクの蝕のトラウマシーンの内容:フェムト降臨
  11. ベルセルクの蝕は様々なトラウマを読者に植え付けた!

ベルセルクの蝕について徹底考察!その内容の画像やガッツとの関係とは?

1989年の連載開始から現在にかけて多くのファンを魅了するベルセルク。印象的なエピソードやシーンには事欠かない作品ですが、読者に「最もトラウマだったのはどの回ですか?」と質問をすれば間違いなく「蝕」と答えが返ってくることでしょう。今回はそんなベルセルクの蝕を紹介していきます。

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ベルセルクの蝕の基本知識:主要人物

ベルセルクの主人公:ガッツの画像

言わずと知れた、ベルセルクの主人公です。初登場時は身の丈以上の巨剣「ドラゴン殺し」を振るう「黒い剣士」として敵に恐れられていますが、これは蝕を経験した後の彼の姿です。蝕に至った経緯、様相は後に語られる過去編の「ベルセルク黄金時代編」にて描かれます。

ベルセルクの超重要人物:グリフィスの画像

yupon1651さんの投稿
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中性的な美貌と優れた知性、剣術を兼ね備えた、言わばベルセルク第二の主人公です。「自分の国を持つ」という夢を持つ彼は、鷹の団を率いる団長としてガッツと運命的出会いを果たし共に戦うことになります。ベルセルクの蝕に関わる最重要人物です。

ガッツの恋人:キャスカの画像

グリフィスを崇拝する、鷹の団副長です。グリフィスが囚われの身になった際は代理として団長の務めを果たしていました。ガッツとは度々衝突を繰り返していましたが、死地を切り抜けていく中でお互いに愛し合う仲になりました。彼女はベルセルクのヒロインと言えるでしょう。ガッツと共に蝕から生き延びます。

鷹の団の仲間達の画像

グリフィスが団長を務めるベルセルクの傭兵団です。団員の多くは若者で最初は盗賊のようなことをしていましたが、グリフィスの才覚により「戦場の死神」と恐れられるまでの軍勢になります。ミッドランド王国正規軍に抜擢され、団員も貴族としての待遇を受けるようになるなど「自分の国を持つ」というグリフィスの夢が現実味を帯びるようになっていました。

ゴッド・ハンドの画像

toyskullsさんの投稿
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ベルセルク作中でも謎の多いゴッド・ハンド。216年周期の因果律によって選ばれた人間が、転生することによって誕生する悪魔や神に近い存在です。ゴッド・ハンド自体も謎に包まれていますが、更にその上にある超越した「何か」の意思を執行する立場にあるようです。そして有象無象の使徒を従わせることが出来ます。ベルセルクで描かれた蝕以前は、ボイド、スラン、ユービック、コンラッドの4人のゴッド・ハンドがいました。

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ベルセルクの蝕の基本知識:キーアイテムやキーワード

ベヘリットの画像

グリフィスが身に着けていたベルセルクの重要なキーアイテムです。彼が所持していた「覇王の卵」と呼ばれる真紅のベヘリットは、因果律によって持ち主が決まっており、時が来るまでは手放しても持ち主の所へ帰ってくる特別な物でした。今回紹介するベルセルクの蝕でトリガーとしての役割を果たします。

トラウマな内容が有名な蝕とは?

naoki.teramotoさんの投稿
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ベルセルクの蝕とは、使徒達に「216年に一度の夜祭」と呼ばれるものです。真紅のベヘリットを持った、因果律に選ばれた人間がゴッド・ハンドを呼び出し、自分にとって最も尊い存在を生贄に捧げることで自らもゴッド・ハンドに転生するという「降魔の儀」が行われます。

蝕という漢字の意味

mayjordan23さんの投稿
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基本的には「むしばむ」「侵す」といった意味で使われる蝕という漢字ですが、太陽や月が欠ける現象をさす場合があり、日食や月食の「食」に「蝕」の字を充てることがあります。生贄に捧げられた者が使徒達に侵され、肉体や精神を蝕まれることになりますし、蝕が起こったシーンでも日蝕していた事が確認できることから、ベルセルクの蝕はその両方の意味を内包していると言えるでしょう。

ベルセルクの蝕の経緯:それまでの経緯について

ベルセルク黄金時代編冒頭で、グリフィスとの決闘に敗北したガッツは鷹の団に入団することになります。幾多の戦で勇猛な活躍を残し仲間達の信頼を得ていくガッツ。鷹の団も次第にその影響力を増していきます。ミッドランド王国において、鷹の団は王族といえども無視できない存在となりました。ここまでの鷹の団は順風満帆だったと言えるでしょう。

ベルセルクの蝕の経緯:グリフィスの元を去るガッツ

guren_taiさんの投稿
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ベルセルク黄金時代編で華々しい活躍を見せていた鷹の団でしたが、ガッツは行き詰まりを感じてしまいます。このまま団に留まっていてもグリフィスの「真の友」になれないことに気付いてしまったのです。己の戦いをするため、そしてグリフィスと対等な者となるためにガッツはグリフィスの元を去ることを決意します。そのきっかけとなったのがグリフィスの放ったある言葉でした。

グリフィス「私にとって友とは...」

ベルセルクの大国、ミッドランド王国の姫であるシャルロットに対しグリフィスは「決して人の夢にすがったりしない、誰にも強いられる事なく自分の生きる理由は自ら定め進んでいく者」「夢を踏みにじる者があれば、全身全霊をかけて立ち向かう。たとえそれが私自身だったとしても、私にとって友とは、そんな対等の者だと思っています」と自分の友人観を語っています。この言葉を聞いたガッツはグリフィスの元を去ることを心に決めました。

ガッツがグリフィスの元を去るシーン

ベルセルクの中でも記憶に残る、一対一の決闘によって自由を勝ち取ったガッツを前に、敗北を喫したグリフィスは茫然自失してしまいます。自分のものだと思っていたガッツが離れていく喪失感と、失って気付くその存在の大きさに打ちのめされてしまいました。そしてその晩、心の穴を埋めるようにシャルロット王女の部屋に上がり込み、逢瀬を交わしました。普段は冷静沈着なグリフィスがこの様な暴挙ともいえる行動を取ったことはガッツを失ったことによる動揺の大きさを物語っているでしょう。

王の怒りを買うグリフィスは鷹の団も追われる身に

愛する娘がグリフィスに手籠めにされたことが王の耳に入ると、グリフィスは激怒した王によって地下に幽閉され、読者にもトラウマを植え付ける程の凄惨な拷問を受け続けることになってしまいました。ベルセルクの拷問のシーンはいつ見ても背筋が凍る気分になります。ガッツの離別がこのような結果を招いたと言えるでしょう。鷹の団もまた、逆賊としてミッドランド王国を追われる身となりました。

ベルセルクの蝕の経緯:夢を絶たれたグリフィス

助け出されたグリフィスの画像

struggler.jpgさんの投稿
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グリフィスへの長期間に渡る拷問は、彼の肉体を蝕んでいきます。舌は抜かれ、身体中の皮も剥がされ、両手両足の腱が切断されるなど、かつての面影すら残さない壮絶な様相でした。鷹の団の生き残りとそれに合流したガッツがグリフィスを救出した時には戦うことはもちろん、自分で話すことや歩くことさえできなくなってしまっていたのです。これはつまり、ベルセルクの物語半ばでグリフィスの夢が絶たれたことを意味します。

グリフィスの心情を表すシーン

takumaru1103さんの投稿
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拷問を受けていたグリフィスの頭にあったのはガッツのことでした。憎悪、友愛、嫉妬、空しさ、悔しさ、いとおしさといった様々な感情を超越した巨大な激情の渦として、まるで闇夜の雷のようにグリフィスの意識を繋ぎ止めていたと回想しています。自分の夢が途絶えてしまう遠因となったガッツに対し複雑な心情を抱いていたのです。これはベルセルク屈指の回想シーンです。

ベルセルクの蝕の経緯:そして蝕へ

グリフィスが自暴自棄になっているシーン

ガッツらに救出され鷹の団に合流したグリフィスですが、仲間からの哀れみや夢を失った己の惨めな身に耐えられず、一人で馬車を走らせ自ら死を選ぼうとします。川辺に立っていた木切れに首を突き立て、自殺しようとしますが、それも虚しく未遂に終わってしまいます。そんなグリフィスの目に留まったものは、拷問中に無くしたはずの「覇王の卵」こと真紅のベヘリットでした。

駆け寄るガッツとベヘリットの目に血の涙が浮かぶシーンの画像

worstxbestさんの投稿
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そんなグリフィスを発見し駆け寄るガッツ。グリフィスが再び手にしたベヘリットの顔は醜く歪み、目には血の涙が浮かんでいました。「来るな、来るな、今お前に肩を掴まれたら、二度とお前を」夢を失ったグリフィスがガッツの「同情」を感じ取った時、蝕が始まってしまいます。「二度とお前を」の後に続くのは「友と呼べなくなる」や「許せなくなる」といったものでしょう。何にせよこれはベルセルクの名台詞のひとつです。

ベルセルクの蝕のトラウマシーンの内容:蝕始まる

現れるゴッドハンドとそこにあるのはただ絶望(トラウマ注意)

地面も空も、辺りは一面顔で覆いつくされ、視界は一瞬にして真紅に染まりました。うろたえるガッツと鷹の団の前に4人の守護天使、ゴッド・ハンドが現れます。ゴッド・ハンドは蝕と降魔の儀が始まったことを告げると、グリフィスに生贄を捧げるかを尋ねます。

「…げる」遂に声を上げたグリフィスの画像

「グリフィスがそんなことをするわけがない」と声を荒げるガッツをよそに、うつろな目のグリフィス。降魔の儀による転生だけが、一度は夢の途絶えたグリフィスに与えられた唯一の希望だったのです。自分の夢のために散っていった多くの仲間達、そして何より自分自身の夢を裏切らない為に「…げる」ガッツと鷹の団を生贄に捧げることを告げました。

殺戮と一方的な惨殺は宴だった

その瞬間、ガッツや周りの鷹の団団員達の身体に生贄の烙印が刻まれると、無数の使徒達が彼らに襲い掛かりました。なすすべもなく使徒に食われる者、必死に応戦するものの敵わぬ者、仲間を庇い死ぬ者。一方的な殺戮の中でグリフィスは転生を始めます。ガッツも必死に抵抗する中で、これがグリフィスの望んだことだと悟り絶望します。

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ベルセルクの蝕のトラウマシーンの内容:次々に倒れる仲間達

diuqさんの投稿
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ベルセルクの世界で「戦場の死神」と恐れられ、幾多の戦いを生き抜いてきた鷹の団の精鋭達も、無数の使徒の前では文字通りの生贄でしかありませんでした。蝕では、鷹の団ほぼ全てのメンバーがここで命を落とすことになります。この項では、団の主要メンバーであるコルカス、ジュドー、ピピンの最期をまとめます。

コルカス最期のシーン内容(トラウマ注意)

コルカスは使徒に食われていく部下を背にして、夢中で逃げ回りました。余りにも現実離れした光景に、これは夢だとわめきながら、鷹の団での生活を思い出します。ベルセルクで描かれた活躍も出来過ぎていた、これは全部夢だったんだと回想しながら、使徒が見せた一糸纏わぬ美女の幻影に身を任せ息絶えます。

ジュドー最期のシーン内容(トラウマ注意)

グリフィスがいない間、団のリーダーとして統率していたキャスカを庇い、死に急ぐのではなく逃げて生き延びるよう説得します。馬に乗り必死に使徒の手を逃れようと奮闘しますが、キャスカの身代わりとなって息絶えます。キャスカとの共闘によって、2体の使徒を撃退することに成功しています。

ピピン最期のシーン内容(トラウマ注意)

ピピンが戦っている描写は少なく、確認できたのはキャスカを逃がすために使徒を食い止めるシーン程度でしたが、慌てふためくことなく使徒に立ち向かっていました。しかし、とうとう耐えることはできず生贄としての最期を迎えてしまいます。駆け付けたガッツの目の前で身体を真っ二つに切り裂かれてしまいました。彼はベルセルクの人気キャラクターなので、ファンの間では生存説が流れているとかいないとか。

ベルセルクの蝕のトラウマシーンの内容:フェムト降臨

ガッツ奮闘の内容(トラウマ注意)

目の前で直属の部下を失い、一見無事に見えたピピンも既に使徒の玩具となってしまっていました。その中でガッツは折れた剣の代わりに使徒の角をへし折り、それを武器に孤軍奮闘します。正に鬼人のような強さを見せるガッツ。しかしガッツの愛したキャスカも大勢の使徒に囲まれ、宙高く掲げ上げられてしまいます。

グリフィスの転生!第5のゴッド・ハンド誕生の画像

キャスカを救うため、怒り狂いながら迫るガッツをよそに、グリフィスの転生は完遂されました。彼の新たな名は闇の翼「フェムト」。5人目のゴッド・ハンドが降臨した瞬間です。それは拷問で衰弱した姿ではなく、勇ましさ、荘厳さすら漂う、かつての野望を取り返した姿でした。ガッツも信じられない様子で「グリフィス…?」と呟いています。

キャスカに迫るグリフィス(トラウマ注意)

キャスカまでもう一歩のところまで迫ったガッツでしたが、使徒が左腕に食らい付き身動きを封じられます。ガッツの代わりにキャスカへ近付くフェムト。そして何とキャスカを凌辱し始めるのです。目の前で愛する人を犯されたガッツは必死になってフェムトに駆け寄ろうとしますが、左腕が噛み付かれたままで身動きが取れません。

最初は使徒を刺し殺そうとしますが歯が立たず、最後は半狂乱になりながら自分の腕を切り落とします。想像もしたくないベルセルクの残酷なシーンのひとつです。左腕を切断し、一瞬自由の身になったガッツでしたがすぐに大勢の使徒に取り抑えられてしまいました。ガッツは結局キャスカを犯し続けるフェムトを見守ることしかできなかったのです。苦しみつつも悶えるキャスカでした。

そこには愛、憎悪、苦痛、快楽、生、死、すべてがありました。ガッツにとってはその場で使徒に食い殺されるより、更に残酷な状況だったのではないでしょうか。フェムトの行為も、ガッツへの当てつけのように感じられます。ベルセルクの闇と魅力が凝縮された瞬間です。

蝕の終焉を告げるシーン

しかし、蝕は突如として破られることとなります。欠けた太陽を突き破り、髑髏の騎士が現れました。彼はゴッド・ハンドに斬りかかると、直ぐにガッツとキャスカを救い出し、蝕の領域外へ連れ去っていきました。こうしてガッツとキャスカは蝕を生き残ったのです。

しかしその代償は大きく、ガッツは左腕と右目、キャスカは正気を失うことになってしまいました。そして鷹の団はほぼ全滅、グリフィスも人非ざるものになってしまいました。また、生贄の刻印を受けた者は死ぬまで使徒や悪霊に執拗に狙われ続けることになります。

ベルセルクの蝕は様々なトラウマを読者に植え付けた!

以上が、読者にトラウマを残したベルセルクの蝕についての紹介になります。その内容もさることながら、蝕に至るまでの経緯、そしてガッツとグリフィスの関係性が重要なポイントだったということを感じて頂けたでしょうか?また、蝕で現れた使徒達が黄金時代編以外の本編でも姿を現すことも密かに話題になっています。

yousee5さんの投稿
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例えばピピンを真っ二つにした使徒はガッツの復讐の旅でぶつかることになりますし、ガッツの左腕を食いちぎった使徒もその後グリフィス配下の戦魔として登場します。こういった発見を楽しむのもアリかもしれません!

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