ハンターハンターのビスケの正体や強さ・能力は？真の姿がある理由は？

ハンターハンターに登場するキャラクタービスケの本当の名前はビスケット＝クルーガーです。ネテロの直属の弟子であり、ゴンとキルアの念の師匠である天空闘技場で登場したウィングの師匠にもあたります。なんと、ネテロが創設した「心源流拳法」の師範にもなります。

そんな、「すごい」としかいいようのないビスケですが、ハンターハンター本編の中でも謎が多い人物となっています。そんなビスケの正体や強さ、年齢についても解説していきます。

「HUNTER×HUHTER」（ハンター×ハンター）は、漫画家冨樫義博が描く少年漫画作品となります。現在は週刊少年ジャンプで連載されています。主人公の少年・ゴン＝フリークスが会ったことのない父親、ジンと会うため、その父の職業であるハンターを目指し、様々な人々と出会い絆を深めていく物語となっています。

ハンターになるために必須の「ハンター試験」合格までを描いた「ハンター試験編」に始まり「ゾルディック家」「天空闘技場編」「くじら島への里帰り」「ヨークシン編」「グリード・アイランド編」「キメラ・アント編」「会長選挙・アルカ編」「暗黒大陸編」と続く長編漫画となっています。

見た目年齢は12歳という可愛らしい女の子のビスケですが、実はストーンハンターとして二つ星のハンターになります。短気で嘘つきな一面をもちますが、ビスケの実力は確かなものです。実際、ゴンとキルアはビスケの弟子となり、彼女の元で修業したことによりとてもたくましいハンターに成長します。

ゴンとキルアの成長スピードを考えると、ビスケは指導者としても申し分ないと言われています。ビスケの名前ハンター協会の会長総選挙の際にも上位にランク入りされていことから、ハンター協会からも一目置かれている存在であることがうかがえます。

ハンターハンターを読み進めていくと、「ビスケ」と言う人物は一見短気でがめつく嘘つきと言った性格かと思われますが、実は優しく人情味のある一面も持ち合わせています。グリードアイランド編でゴン・キルアとビスケは出会うことになりますが、もともとはビスケがゴンとキルアの仲を引き裂こうと考え近づいたことがきっかけになります。

が、才能のあるゴンとキルアを見ているうちビスケの考えは変わってきます。才能を活かしきれていない2人にしびれをきらしたビスケは自分から2人に念能力を教えることを提案するのです。人情味のある一面をもつビスケは、弟子になったゴンとキルアを育てることにとことんこだわっていきます。また、頻繁に嘘をつくため、相手のついた嘘を見破ることが得意です。

あまり褒められない一面が多いため、性格の悪さが浮き出てしまいがちですが、ゴンとキルアはビスケと出会うことで様々な念能力についてを教わることになります。光輝くものが大好きなビスケ。それは物だけではなく才能といったものにも興味があります。ビスケがグリードアイランドに参加した理由は、グリードアイランドの懸賞金と、グリードアイランドにしか存在しない宝石　「ブループラネット(No.81)」を手に入れるためです。

舞台は特殊なゲームソフト「グリードアイランド」になります。きっかけはゴンの父、ジンを探し出す手がかりとなるためにゴンとキルアはこのゲームに参加します。カードを巡って、駆け引きやバトルがくり広げられる過酷なシステムの「グリードアイランド」。初心者のゴンとキルアは罠にかかりながらもビスケに新たな念能力を教えてもらい鍛えられていきます。

キルアのハンター試験合格や、幻影旅団たちの不穏な動きもあり目が離せない内容が盛沢山な「グリードアイランド編」。ゴンとキルアは様々な協力者を得ながら、ゲームマスターのレイザーや、大量殺人鬼「爆弾魔」（ボマー）との闘いなど、グリードアイランド攻略を目指すストーリーとなっています。

嘘つきでがめつい、でも優しく人望に厚い。そんなビスケ役に抜擢されたのは声優の横山智佐さんになります。横山さんの主な出演作品は「サクラ大戦」の真宮寺さくら役、「魔法少女プリティサミー」の河合砂沙役、機動戦士Vガンダムのネネカ・ニブロー役などが挙げられます。

ハンターハンターのビスケ役を演じることを聞いた横山さんは、「やりがいのあるキャラクター」だと興奮したそうです。また「ビスケファンのみなさんの期待に応え、あわよくば期待を上回るように、かわいく力強いビスケにしていきたい」とビスケ役を演じる意気込みを語られています。

ビスケの性格や、ゴンとキルアに出会ったいきさつがお分かりになった所で、皆さん気になるビスケの「正体」や「年齢」についてをご紹介します。見た目12歳の可愛いビスケですが、その正体が描かれた時は驚いた読者もたくさんいたようです。

見た目とても可愛くて華奢な体型をしているビスケですが、実はそのルックスは作られたものなのです。普段のビスケの姿は、彼女の念能力を用いて変化させているものになります。ビスケの正体は、仮の姿からは想像できないような筋骨隆々の巨体なのです。ビスケの正体を見れば、二つ星ハンターというのも納得の姿です。

普段ゴンやキルアの前以外では猫をかぶり、相手を油断させているビスケ。真の姿の実力は仮の姿と比べけた違いの強さで、その実力はイルミの針を抜く前のキルアが手も足も出ないほどとなります。真の姿になっての戦闘はすぐに相手を殺してしまうので、殺す前に相手に一発撃たせることが、ビスケが真の姿になった時のルールになっています。ビスケ本人はこの真の姿を気に入ってはおらず「ゴツいったりゃありゃしない」と言っています。

自身の念能力を使い、もう一つ変えているものは「年齢」になります。ビスケの年齢はゴンやキルア達と同じ12歳に見えますが実際は57歳の大人な女性になります。キルアによく「ババア」と言われ殴っている姿をみてもわかるように、容姿や年齢に関しては相当気にしているようです。

レイザーと戦うキルアの動きを見て「なんて才能…私があのレベルに達したのは20代後半」というセリフを言っています。このことから、ビスケも10代の頃からゴンやキルア達と同じようにハンターを目指していたことがうかがえます。

「グリードアイランド」はゴンの父親「ジン」が中心になって作成された念能力者のためのゲームになります。レイザーはそのゲーム作成に協力した11人の念能力者の1人になります。レイザーと14人の海賊にスポーツで勝つこと出来ればSSレアカード「一坪の海岸線」を手に入れることが出来るシステムになっており、ゴン達はドッジボールで挑みます。

念能力者としても一流で、肉体も鍛えられており、完璧なビスケ。「ハンター協会」でも注目されているほどの実力の持ち主ですが、実はビスケの念能力は戦闘には向いていません。そんな気になるビスケの念能力についてをご紹介します。

ビスケは、変化形の念能力者になります。念能力者としては相当な強さのビスケですが、念能力の内容は戦闘向きではありません。ビスケの戦闘シーンは犯罪者のビノールトとゲンスルーの仲間のバラとの闘いシーンが描かれていますが、どちらも瞬殺でけりがついてしまっています。が、ここでビスケは念能力をいっさい使っていません。

バラとは、グリードアイランド内で「爆発魔（ボマー）」を名乗り、プレイヤー狩りをしていたゲンスルーの仲間の1人になります。ビスケの真の姿で顔面パンチをくらったバラは、ノックアウト。本気でバラを殴ったビスケでしたが、バラが生きていたので「あんたは強い」とバラを評価します。ビスケの正体を見ることができたバラですが、瀕死の重体のためそれどころではなかったようです。

エステティシャンのクッキイちゃんを具現化し、特殊なローションでマッサージを行う能力「魔法美容師（まじかるエステ）」が、ビスケが披露した唯一の念能力になります。この念能力の内容は、オーラを特殊なローションに変化させ、美容、健康、疲労回復の効果を得ることが出来ます。

 マッサージの種類は、整体マッサージ、瞑想マッサージ、ロールマッサージなど様々な種類があります。戦闘には向かない念能力になるので、キルアには「全く使い物にならない」と言われていましたが、長期戦になる場合は役立つ能力になります。キメラアント編では、その能力「桃色吐息」を発揮しています。

「桃色吐息（ピアノマッサージ）」は、たった30分間で8時間の睡眠をとったことと同じ疲労回復効果を得ることが出来るマッサージになります。こちらも戦闘用の念能力ではありませんが、キメラアント編でこの能力が登場し、ゴンやキルアの修行を大きく手助けする効果を発揮しました。

キメラアントとは、「ハンターハンター」に登場する架空の蟻のキャラクターになります。キメラアントは本来10cm程度の大きさの女王蟻になります。しかし、「ハンターハンター」では体長2m程の巨大な体の女王蟻の脚が浜辺で発見されたことがきっかけで物語は始まります。ゴン達は、人間を捕食してしまいそうな大きさのキメラアントの存在を危険視し調査を開始するのですが…。

ビスケの念能力は戦闘向きではありません。が、ビノールトとバラの2度の戦闘シーンから考察すると、念能力ではなく体術が長けているといえます。しかもその2回の戦闘シーンの1つは「真の姿」でないのに、相手を瞬殺しています。ネテロが創設した「心源流拳法」の師範であったり、ウィングの師匠にもあたることを考えれば体術に関しては相当な強さの持ち主になります。

二つ星ハンターであるビスケ。ヒソカと対面した際は同格のような扱いを受けていることから、ヒソカと同じレベルの実力を持ち合わせているのでは？と言う声がたくさん挙がっています。が、強い相手と常に戦いたい意欲のあるヒソカがビスケには興味を持たなかった点が疑問視されています。

自分には手に負えない相手だと思ったのか、逆に自分が相手をするほどまでの強さの持ち主ではないと思ったのか…真実は謎のままとなっています。ヒソカはバンジーガムやドッキリステクチャーという戦闘向きの念能力を持ち、それを上手く使い戦闘に挑んでいるため、念能力を使わずに体術のみで戦った場合はビスケが上なのでは…？との声もあります。

ビスケが一撃で撃破したビノールトは、実はプロハンターです。あまりにあっけなくビスケに倒されてしまったため「実は弱いのか」と思われた読者も少なくはないはずです。死んではいませんが、重症を追ったビノールト。ビスケの体術で瞬殺だったビノールトですが、ビスケが言うには念能力を使っていたら死んでいたそうです。

念能力を使わず正体を現さずとも強いビスケ。ハンターハンターの読者の中には「ゲンスルーはゴンではなく、ビスケと戦っていたらもっと楽に勝てたのではないか？」との声もあります。ゲンスルーの相手がゴン。バラの相手がビスケ。キルアがサブを相手に戦闘をするグリードアイランド編。ゴンはゲンスルーとの闘いで両腕を負傷し、のどを潰される重症を負わされます。（後にカードの力で回復します）

そんな危険な状態にまで陥ったゴンを思うと、ビスケがバラではなくゲンスルーと戦っていれば、もっと簡単にゲンスルーを倒せたのかもしれません。ただし、ビスケはゴンとキルアの師匠になります。そういった結果をわかっていてももしかしたら弟子のゴンの成長のためにゲンスルーとの闘いをゴンに譲ったのでは…？はたまた簡単にゲンスルーが倒されたりしたら、漫画の面白みかけるのか…？との声もあります。

何故ビスケに「真の姿」があるのかは詳しくはわかっていません。ビスケ本人曰く「長年強く願い続けているとこうなった」と言っています。ビスケは変化系の念能力者になるので、根本的にはそのせいかとも言われています。

ビスケはムキムキの自分の正体を「ゴツイ」と言って嫌っています。キルアから「ババア」と言われるのを気にしていることもあるので、57歳と言う年齢的にも相当嫌っているようです。が、ビスケ自身も何故自分には真の姿があるのかはわからないそうです。

グリードアイランドをクリアした際に、「ジンに会ったらまず何をする？」というビスケの問いに、「俺の最高の友達だ！って、キルアを紹介する」と言ったゴンの言葉に感動し、ビスケが言った一言になります。見た目年齢12歳のビスケですが、実は57歳。ビスケ曰く、年齢的にも涙腺が弱くなると言っています。

別れる際は一緒にジンの所に行こうと言うゴンの誘いをビスケは断ります。最初はゴンとキルアの仲を引き裂こうと近づいたビスケですが、最後別れる際は、これ以上一緒にいると親のような気持ちになってしまうので一緒にジンに会いに行くことを断ってしまいます。

ビスケが真の姿でバラを一撃で倒した際に言った一言になります。真の姿で敵を撃破した際は上手く力加減が出来ないため大抵相手を殺してしまうほどの、ビスケの真の姿の実力。が、バラは瀕死の重体になったものの、命は助かります。のちに、重体のバラはゴン達にとらわれた後にカードの力を借りて復活します。

ビスケは真の姿になる前に、「やはりね、あんたは強い」とバラの強さを認めています。ビスケも認めるほどの強さのバラですが、ビスケの真の姿の前では足元にも及ばなかったようです。そして、最後にそれだけの強さがありながらなぜ隠すのかと疑問をなげかけ気を失ってしまいます。そんな気絶したバラに、ビスケは「切り札は隠すもの」「なにより真の姿がいやだから」と言います。

レイザーのボールを受け止める際にゴン、キルア、ヒソカの3人でボールをキャッチした際にキルアを見たビスケの一言になります。ゴンがボールをキャッチし、ヒソカが3人を支えボールの取りこぼしを防ぐ役割を果たしました。キルアは、2人の間に挟まれクッションと踏ん張りの役割を果たしましたが、この役目が一番重要になってきます。

経験やセンスが無いとこなせないこの役割をビスケ自身も20代後半で体得したと言っています。10代のキルアが習得していることを師匠であるビスケは嬉しい気持ちと同時に、キルアの育ってきた環境を考えると複雑な心境にもなり、その才能に恐ろしさすら感じるほどキルアの実力を認めています。

レイザーと14人の悪魔を倒すためゴン達は偶然ヒソカに再会します。仲間にするのを反対するゴンやキルアに対してビスケはヒソカを仲間にすることを賛成します。その際にビスケがキルアに言ったセリフになります。50年以上も嘘つきをやっていると、相手が本当のことを言っているのかどうかわかると説得するとキルアも納得してしまいます。

実際にヒソカはゴン達に嘘はついてはいませんが、真実は言っていません。ヒソカを仲間にする危険度よりも、強いヒソカを仲間に引き入れる方が得だと判断するゴンとキルア。ビスケの年齢や経験の差を感じ取れる一言です。

ビスケの特訓の際に、キルアに放った一言になります。キルアは自分よりも強い敵と戦った際は逃げることを前提に戦っていると指摘し、いつかゴンを見殺しにすると言い切ります。キルアに戦闘を教え込んだイルミのせいだとビスケは言いますが、反論しなかったキルアを考えるとビスケの言い分は間違ってはいないことを物語っています。

このビスケの一言によって、キメラアント編のキルアの心境が大きく変化します。キルアはイルミの呪縛から抜け出すことは出来るのか。ビスケの言うようにゴンを見殺しにしてしまうのか。ハンターハンター、キメラアント編も大人気の回となっています。

ハンターハンターは、現在暗黒大陸編に突入しています。ビスケは、クラピカに頼まれ王子の護衛役という任務を任されます。戦闘シーンの少ないビスケですが、このハンターハンター暗黒大陸編では戦闘シーンや新しい技が見れるかもしれないと期待している読者もいるそうです。

暗黒大陸は、キメラアントのような未知の生物が生息している場所になります。何故キメラアントのような生物が存在していたのか…「キメラアント編」ではその説明が無かったので、「暗黒大陸編」で明らかになるのでは…と予想されています。

いくらビスケが強いと言っても、ネテロ会長ですら勝つことが出来なかったキメラアント…そう簡単には勝てないはずです。しかし、ビスケは強いだけではなくとても賢いです。ずる賢い部分もありますが、その性格を考えても「暗黒大陸編」では持ち前の猫かぶりの性格と頭の回転の早さで、生き延びていけると予想されています。

では、どうやってビスケは生き延びていけるのでしょうか？カギは「覚醒したゴンの存在」になると予想されています。ゴン自身が自分の能力をコントロールできるように、覚醒したゴンを徹底的に修業し暗黒大陸でゴンを急成長させるのでは？といわれています。

ハンターハンターのビスケといえば、その正体。真の姿のビスケは誰も想像がつかないです。あのか弱そうな見た目年齢12歳の女の子がまさかムキムキの57際のおばちゃんがビスケの正体だなんて驚きだという感想もあります。真の姿になった時の実力も相当なものですが、実力よりも変わり過ぎたその見た目の方に先に目がいってしまうと話題です。

個性的なキャラクターのビスケですが、ハンターハンターの読者からはとても人気があります。可愛い見たもそうですが、何でも思ったことを言う毒舌キャラな部分や、そうかと思えばゴンとキルアの面倒見も良く母親のような一面ももっています。そういった点からも、ハンターハンターに出てくる女性の中でも人気のあるキャラクターです。

見た目年齢か弱い12歳のビスケの正体は、ムキムキの57歳のおばさんでした。その実力は相当なものですが、元の姿をビスケが嫌っているという理由と、相手を油断させるという理由から真の姿は隠して生活しています。また、単純に若く見られたいためになのか…という声もあります。ビスケの年齢の話に触れるといつもキルアを殴るビスケをみるとその可能性もあるでしょう。

確実に強いとわかるビスケですが、戦闘シーンが少ないためその実力は未知数です。これからハンターハンターの物語が進んでいくごとにビスケの戦闘シーンを見ることが出来ることでしょう。今後ビスケが活躍すると予想されるハンターハンター暗黒大陸編も一度お読みください。