【エヴァンゲリオン】碇ゲンドウの正体を考察!真の目的やカヲルとの関係は?

エヴァンゲリオンの碇ゲンドウの正体について考察しました。主人公・碇シンジの父親であり、ネルフの最高司令官であるゲンドウ。目的のためなら息子を利用することも厭わない冷酷な人物である一方、カヲルの正体とも考察されています。ここでは、エヴァンゲリオンの碇ゲンドウの正体やカヲルとの関係について考察しました。その他、碇ゲンドウの真の目的や最後、シンジとの関係などもまとめました。

【エヴァンゲリオン】碇ゲンドウの正体を考察!真の目的やカヲルとの関係は?のイメージ

目次

  1. 碇ゲンドウとは?
  2. 碇ゲンドウの正体や真の目的を考察
  3. 碇ゲンドウとシンジや赤木との関係
  4. 碇ゲンドウの名言
  5. 碇ゲンドウの最後をネタバレ
  6. 碇ゲンドウの声優
  7. 碇ゲンドウに関する感想や評価
  8. 碇ゲンドウの正体まとめ

碇ゲンドウとは?

エヴァンゲリオンの碇ゲンドウの正体を考察・イメージ画像

目的のためなら手段を選ばない、冷酷無比な印象の強い碇ゲンドウですが、その正体はカヲルと考察されています。その理由は、シンジとカヲルの関係やゲンドウ・カヲルの共通点があげられます。以下では、エヴァンゲリオンから、碇ゲンドウの正体や渚カヲルとの関係、真の目的を考察しました。その他、エヴァンゲリオンの碇ゲンドウとシンジ、赤木リツコとの関係、碇ゲンドウの最後などをまとめました。

エヴァンゲリオンの作品情報

1990年代のアニメブームの火付け役となり、根強い人気を誇るエヴァンゲリオンシリーズ。庵野秀安明原作・監督によるアニメ作品で、2021年までにテレビアニメや劇場版作品が製作されました。

エヴァンゲリオンの概要

従来のロボット作品にはないスタイリッシュな作風が注目を集め、社会現象を巻き起こしたエヴァンゲリオン。使徒と呼ばれる謎の敵との戦いや、パイロットに選ばれた少年少女の苦悩や葛藤など、緻密な世界観がファンを魅了しています。

エヴァンゲリオンのあらすじ

セカンドインパクトの発生から15年後、ネルフの総司令である父親から呼び出しを受けた碇シンジ。父子の久しぶりの再会後まもなく、突然、エヴァンゲリオンに乗ることを命じられます。状況を把握できないまま、使徒との戦いを強制させられるシンジ。当初は戦う意味を見いだせず、葛藤を深めていきます。しかし、仲間たちとの交流を通じて、シンジは自らの意思で使徒との戦いに身を投じていきます。

碇ゲンドウのプロフィール

特務機関NERV(ネルフ)の最高司令官であり、プロフィールは4月29日生まれ、48歳です。作中では、ネルフの司令官としてエヴァを用いた使徒殲滅に取り掛かるゲンドウ。しかし、裏の顔は人類補完委員会のメンバーであり、ある目的から人類補完計画を進めています。

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碇ゲンドウの正体や真の目的を考察

碇ゲンドウの正体や真の目的を考察・イメージ画像

エヴァンゲリオンの主人公の父親でありながら、冷酷無比な悪役として描かれた碇ゲンドウ。ある目的から人類補完計画を進めており、それらを達成するべく暗躍を続けました。一方、碇ゲンドウの正体について、共通点の多さから渚カヲルとも考察されています。果たして、碇ゲンドウの正体は何者でしょうか。以下では、エヴァンゲリオンの碇ゲンドウの正体がカヲルと考察される理由や、ゲンドウの真の目的についてまとめました。

碇ゲンドウの正体はカヲル?

碇ゲンドウの正体が渚カヲルと言われる説は、ファンの間でも有名な考察です。計画を進めるために息子ですら道具のように扱う、冷酷無比な性格のゲンドウ。一方のカヲルは、シンジに優しく寄り添う穏やかな性格の持ち主です。シンジに対する態度から、大きな違いが見られる2人。ゲンドウの正体がカヲルと考察される理由は何でしょうか。

渚カヲルの正体は碇ゲンドウのクローン?

ゲンドウのクローン説が浮上した渚カヲル・イメージ画像

新劇場版「Q」にて、周囲からよそよそしく扱われるようになったシンジに対して、渚カヲルだけは優しく寄り添います。彼と一緒に過ごした時間は、シンジにとって心が満たされるものでした。幼い頃から父親と離れて暮らし、いつしか父親の愛情を求めるようになったシンジ。一方のゲンドウも、表面では冷たく扱いつつ、内面では息子へ愛情を感じていました。しかし、不器用な性格も相まって、愛情を与えることが出来ずにいました。

どうすればシンジに愛情を与えることが出来るか、そこで生み出されたのが渚カヲルだったでしょう。カヲルを使ってシンジに優しく接する方法を思いついたゲンドウ。また、渚カヲルの正体は、ゲンドウのクローンとも考えられるでしょう。

碇ゲンドウとカヲルの共通点

ゲンドウのクローン説が浮上したカヲルですが、2人にはピアノという共通点も見られます。「Q」では、シンジと共にピアノ連弾を楽しんだカヲル。一方、シン・エヴァンゲリオンでは、ゲンドウの好きなものとして「本(知識)」「ピアノ」があげられました。カヲルとの連弾シーンは、シンジとピアノを楽しみたい、ゲンドウの願望の現れとも捉えられるでしょう。

また、ゲンドウとカヲルの共通点として、シンジの司令という立ち位置もあげられます。当初は自分の意思が持てず、ゲンドウやカヲルに指示されて行動を起こしていたシンジ。しかし、様々な困難や試練を乗り越えたことで、ゲンドウに認められるまでに成長しました。それは、ゲンドウとカヲルの司令が必要なくなったことを意味し、それぞれシンジの元を去っています。

碇ゲンドウのテレビアニメや旧劇場版・新劇場版の違い

テレビアニメや旧劇場版を含めた旧作と、新劇場版にてキャラ設定に大きな違いが見られた碇ゲンドウ。1つ目の違いは、息子・シンジとの向き合い方があげられます。目的のために息子も巻き込む冷酷な姿が目立つものの、父親らしさものぞかせていたゲンドウ。新劇場版では、父親らしい場面や要素が追加され、息子と向き合って話し合うことを実現しました。

一方、ゲンドウの違いは息子・シンジとの関係だけでなく、彼自身も旧作と劇場版で大きく異なりました。旧作ではアダムの幼生体を取り込むことで、人間を超越する存在を目指したゲンドウ。新劇場版ではネブカドネザルの鍵によって、神に等しい存在へ進化しました。2作目「破」で進化を遂げ、3作目「Q」では「リリンの王」と呼ばれ、メガネをゴーグルに変えています。

さらに、最終作のシン・エヴァンゲリオンでは、リツコに頭部を撃たれても平然としており、明らかに人間ではないことが示唆されています。旧作・新劇場版では、共に人間を捨てた存在となった碇ゲンドウ。特に、新劇場版ではその要素が色濃く描かれ、狂気的な存在としてシンジ達に立ちふさがりました。

碇ゲンドウの真の目的はユイとの再会?

碇ゲンドウの目的は、旧作・新劇場版共に最愛の妻・ユイとの再会であり、それらを達成する手段としてゼーレの人類補完計画に加担しました。地球上の生物の滅亡と新たな生命体を生み出し、地球の完全なる浄化を目指すゼーレ。しかし、ゲンドウの目的は彼らとは異なるものでした。ユイに会うために、自らが神となることを目論むゲンドウ。協力関係にあるゼーレも、目的を達成するための手段にすぎなかったでしょう。

一方、ゲンドウはなぜ、世界を犠牲にしてまでユイとの再会を望んだのでしょうか。その理由は、ユイとの出会いがゲンドウの人生に光を与えたからでした。内向的な性格から人との交流が苦手であり、学校では良くない噂がささやかれたゲンドウ。しかし、そんな彼に優しく接してくれたのがユイでした。やがて、2人は結ばれて結婚したものの、この幸せは長くは続きませんでした。

エヴァ初号機の実験中、初号機に取り込まれる事故に見舞われたユイ。最愛の妻との突然の別れは、ゲンドウに深い絶望を与えました。ユイのいない世界に希望を見いだせず、彼女に会いたい一心から人類補完計画を進めるゲンドウ。しかし、彼の願望は多くの人々を巻き込み、息子も利用するに至りました。

碇ゲンドウが手袋をしている理由

常に手袋をはめているゲンドウ・イメージ画像

碇ゲンドウといえば常に手袋をしており、綾波レイを救出する際に負ったやけどの跡を隠すためと考察されています。エヴァ初号機の稼働実験中、事故に見舞われたレイ。初号機から救出するべく、ゲンドウは素手でエントリープラグを開けました。しかし、プラグは高温に達しており、人目に晒せない程ひどいやけどを負ったと推測されます。

また、右手に同化したアダムの幼生体を隠すためとも考察され、素手を他人に見られたくない理由があると考察できます。一方で、ゲンドウの重度の潔癖症説や中二病を引きずっているとの考察も見られ、見る人によって捉え方が大きく異なるでしょう。

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碇ゲンドウとシンジや赤木との関係

碇ゲンドウとシンジや赤木との関係を考察・イメージ画像

碇ゲンドウといえば、息子のシンジとの関係も欠かせない要素です。目的のためなら息子を利用することも厭わず、我が子に愛情を持てない父親の印象が強いでしょう。しかし、新劇場版では父親らしい要素が追加され、旧作とは異なる最後を迎えています。以下では、エヴァンゲリオンから碇ゲンドウとシンジの関係を考察しました。その他、旧作において愛人関係を結んでいた赤木リツコとの関係もまとめました。

碇ゲンドウとシンジの関係

碇ゲンドウとシンジは親子関係にあるものの、ユイの死後、父子は絶縁状態でした。己の目的を叶えるべく、息子を知人に預けていたゲンドウ。後に、シンジがエヴァ初号機の適合パイロットと判明すると、すぐさま呼び寄せています。しかし、父子ではなく、あくまでネルフの司令官とパイロットという立場で接します。使徒との戦いを拒絶するシンジに対して非情な言葉を投げかけることもあり、親子関係とはかけ離れていたでしょう。

碇ゲンドウはシンジの父親

シンジの父親でありながら、まるで息子を憎んでいるような冷たい印象が強い碇ゲンドウ。しかし、内心では息子に愛情を持っていました。また、ゲンドウの息子への冷たい態度にも、彼なりの息子を想う気持ちがありました。感情を表に出すことが苦手であり、そのせいで誤解されることも多かったゲンドウ。以下では、シンジに冷たい態度を取っていた理由や、シンジとの和解についてまとめました。

碇ゲンドウがシンジに冷たかった理由

妻の死後、まるで拒絶するかのようにシンジと距離を置き始めたゲンドウ。その理由は、ユイとの再会を目的とする人類補完計画に集中するためとも考察されました。しかし、本当の理由は、シンジを傷つけないためと判明しています。不器用な性格ゆえに、愛情表現が下手なゲンドウ。旧劇場版では、息子に対して申し訳なさを感じており、謝罪の言葉を口にしていました。

シンジに対して申し訳なさを感じるゲンドウ・イメージ画像

幼い息子を知人に預けながら、己の目的に突き進んできたゲンドウ。その後も自分から会いに行くことはなかったものの、息子を大切に思う気持ちだけは変わりませんでした。漫画版のネルフ本部の襲撃にて、シンジを助けに出たゲンドウ。シンジを初号機に行かせるべく、わざと「憎い」と言い放ちます。もちろん、ゲンドウの策略にすぎなかったものの、少しは彼の本音も含まれていたかもしれません。

子供が生まれれば、妻は子供を優先的に気にかけなければならず、夫への関心が薄れていきます。ゲンドウも頭では理解しつつも、ユイの関心がシンジに向いてしまったことへ複雑な感情を抱いていたでしょう。その時に感じた寂しさがシンジへの嫉妬に変わり、妻の死後も続いていたと思われます。シンジへの冷たい態度には、愛情の裏返しの他、ユイを巡る男としての嫉妬も少なからずあった可能性も否定できないでしょう。

碇ゲンドウとシンジは和解した?

エヴァンゲリオンシリーズでは対立関係が強調され、父子とは思えないほど性格に違いが出ていた碇ゲンドウとシンジ。しかし、2人は意外にも似た者同士だったことが判明しています。その根拠に上げられるのが、非常に内向的な性格で、対人関係が苦手という点です。2人をよく知る葛城ミサトや赤城リツコから似ていると評されており、本質的な部分ではゲンドウとシンジはそっくりな親子でしょう。

旧劇場版では、和解の兆しこそあったものの、最後まで分かり合うことはなく対立関係のままだったゲンドウとシンジ。一方、新劇場版では、1人の人間としてシンジと向き合うゲンドウの姿が描かれました。戦いから対話に突入し、お互いが似た者だと気が付いた2人。さらに、自分が見ていなかった間に息子が大人に成長したことを認め、シンジとの和解を果たしました。

碇ゲンドウと赤木リツコの関係

テレビアニメ版・旧劇場版では、人類補完計画を進めるために母親と共にゲンドウの愛人となっていた赤木リツコ。MAGIの開発者だった母親が不慮の事故で死亡したことで、彼女の後任としてゲンドウと愛人関係を結びました。母親とゲンドウの関係を知りつつ、彼に愛情を持っていたリツコ。一方、ゲンドウは目的達成のための駒としか見ておらず、リツコや彼女の母親に対する愛情はなかったと思われました。

ストーリー終盤にて、自分がレイの身代わりだったことを知り、ゲンドウの復讐に乗り出したリツコ。MAGIごと自爆して果てることを目論むも失敗に終わり、射殺されました。不要な人間と判断すれば、例え愛人であろうと容赦なく切り捨てるゲンドウ。しかし、死の直前のリツコへ放ったセリフから、それなりに愛情はあったとも推測されます。

このように、テレにアニメと旧劇場版では、複雑な関係にあったゲンドウと赤木リツコ。一方、新劇場版では、ゲンドウとリツコに愛人関係はなく、リツコ自身も人類補完計画にも携わっていません。また、シン・エヴァンゲリオンでは、敵対するゲンドウに銃弾を放つ等、毅然とした態度を見せています。旧作でゲンドウに撃たれたことへの復讐とも解釈できるでしょう。

碇ゲンドウと綾波レイの関係

息子のシンジに対しても冷酷な態度を取るゲンドウですが、妻の面影を宿した綾波レイには柔和な態度を見せています。しかし、ゲンドウにとってユイも人類補完計画を進めるための駒であり、彼女に好感を持たれることも重要な要素でした。旧劇場版では3人の綾波レイが登場するも、そのうち2人は殺害や戦死しています。そして、3人目のレイが人類補完計画に利用され、ゲンドウとの融合が予定されていました。

つまり、旧作で見られたゲンドウの綾波レイへの柔和な態度は、彼女との融合を果たすため、彼女に印象を持ってもらうことが重要だったでしょう。しかし、ゲンドウの努力もむなしく、レイからの好感度が低いために融合が出来ませんでした。さらに、人類補完計画も失敗に終わり、ゲンドウの目的は果たされませんでした。

旧作では、赤木リツコと同様、ゲンドウにとっての重要人物だった綾波レイ。しかし、新劇場版では人類補完計画における重要度は低くなっています。作中では、ゲンドウが気に掛ける場面こそあったものの、計画には無関係であることが示唆されています。

碇ゲンドウと冬月コウゾウの関係

冬月コウゾウは、ゲンドウの京都大学時代の恩師であり、後に部下となる男性です。セカンドインパクトの真実を公表するべく、隠ぺいを図るゲンドウと対立関係にあった冬月。その後、ゲンドウの人類補完計画を知り、彼の目的に協力することになりました。また、新劇場版では最後までゲンドウに付き従い、彼の計画を見届けています。ゲンドウにとって、冬月は信頼のおける数少ない人物だったでしょう。

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碇ゲンドウの名言

碇ゲンドウの名言を紹介・イメージ画像

エヴァンゲリオンでは、冷酷無比なキャラとして描かれた碇ゲンドウ。SNSではゲンドウは名言が無いとも言われ、評価が大きく分かれています。一方で、物事の本質を突いたセリフを多く残しています。シン・エヴァンゲリオンにて、ようやくシンジと和解したゲンドウ。息子にかけた最後の言葉も、名言に数えられるでしょう。以下では、エヴァンゲリオンから碇ゲンドウの名言を紹介します。

碇ゲンドウの名言①「時計の針は元には戻らない…」

アニメ版にて、「人類補完計画」のシナリオを予定より早く進めることに決めた碇ゲンドウ。ユイに会いたいがために、多くの人々を巻き込み、息子も計画に利用してきました。時計の針のように引き返すことはできないけれど、前に進めることはできる、人生の教訓にもなる奥深い名セリフです。

時計の針は元に戻らない、
だが自らの力で進める
ことは出来る

碇ゲンドウの名言②「所詮、人間の敵は…」

人間同士の争いのイメージ画像

セカンドインパクトの発生により、使徒と呼ばれる謎の敵との戦いを余儀なくされた人類。しかし、未知なる敵の脅威が目の前に迫っていても、人間同士の争いは無くなりません。ゲンドウの名言からは、本質を見抜くことができない人間へのに皮肉や批判と捉えられるでしょう。

所詮、人間の敵は人間だよ。

碇ゲンドウの名言③「自分の願望は…」

自身の最大の理解者であり、心のよりどころであった妻・ユイとの再会を目指すゲンドウ。彼の計画は世界を巻き込む壮大なシナリオとなり、多くの人々が犠牲となりました。また、目的のためなら息子を利用することも厭いません。アスカの乗る3号機が第9の使徒に乗っ取られ、アスカの犠牲を決定したゲンドウ。しかし、命令を受けたシンジは強く反発します。

アスカを大切に思うがゆえに、彼女を傷つけたくないと願うシンジ。そんな息子に対して、ゲンドウは厳しい態度を取り、あくまで自身の計画を優先する姿勢を貫きます。ユイとの再会のためなら、世界を犠牲することもできるゲンドウ。しかし、対照的な考えを持つシンジとは分かり合えず、父子の溝をさらに深める結果となりました。

自分の願望は、あらゆる犠牲を払い、自分の力で実現させるものだ。他人から与えられるものではない。

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碇ゲンドウの最後をネタバレ

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エヴァンゲリオンでは、作品ごとに異なる結末ラストが描かれています。旧作では罪を償うように壮絶な最後を迎えた碇ゲンドウ。一方、オリジナルストーリーが展開された新劇場版では、シンジと和解を果たすなど穏やかな最後を迎えています。以下では、エヴァンゲリオンの碇ゲンドウの最後を、旧劇場版・新劇場版ごとに紹介します。その他、エヴァンゲリオンの漫画版での碇ゲンドウの最後もまとめました。

碇ゲンドウの旧劇場版での最後

ユイとの再会を目指し、人類補完計画によって全知全能の存在になることを目指したゲンドウ。第1使徒アダムの幼生体を取りこみ、リリスの魂を宿した綾波レイとの融合を目論見ます。しかし、レイからの好感度の低さから融合に失敗し、アダムの幼生体を右手ごと奪われました。さらに、瀕死の赤木リツコに銃で撃たれ、ゲンドウの計画は大きく狂い始めます。

サードインパクトが発生する中、ユイが目の前に現れます。これまで冷たく接してきたシンジへの本心を語るも、思い込みだったことに気づかされます。ようやく目が覚めて、シンジへ謝罪の言葉を述べたゲンドウ。エヴァ初号機に食いちぎられ、壮絶な最後を迎えました。

碇ゲンドウの新劇場版での最後

新劇場版では人間ではない存在に進化し、反ネルフ組織ヴィレと対立するゲンドウ。マイナス宇宙を舞台に、シンジとの最後の戦いに挑みました。ゲンドウの13号機、シンジの初号機が激しくぶつかり合うも、決着がつかないことから2人は対話に移行します。電車のような空間で、はじめて父親と子として向き合ったゲンドウ。己の過去を語る中で、シンジの中にユイがいることに気が付きます。

また、対話を通じてシンジが大人になったことを認め、アディショナルインパクトの主導権を息子に託し、電車を降りました。エヴァのない世界を創造するべく、自らの犠牲を持って全てのエヴァの消滅を試みるシンジ。ガイウスの槍を初号機めがけて突き刺そうした瞬間、ユイが現れます。そして、息子に代わって初号機ごとガイウスの槍を突き刺しました。

さらに、ユイを見送りたいというゲンドウの願望から13号機が初号機の背後に出現します。ガイウスの槍は初号機・13号機を貫き、全てのエヴァンゲリオンが消滅しました。

碇ゲンドウの漫画版での最後

漫画版のラストは旧劇場版に沿ったストーリー展開で描かれるも、ゲンドウとシンジの別れ方が大きく異なっています。シンジに対して「生きること」「自分の足で地に立って歩くこと」を教えたゲンドウ。最後に、父親らしいことを息子にしてあげられたことが救いとなったでしょう。

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碇ゲンドウの声優

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威厳あふれる独特の声色が見る人を引き寄せる碇ゲンドウの声優は、人気番組でナレーションを務める立木文彦さんが担当しました。冷酷無比でありながら、人知れず孤独や己の弱さに葛藤していたゲンドウ。立木さんの深みある声が、碇ゲンドウというキャラの魅力を引き立てています。以下では、エヴァンゲリオンの碇ゲンドウの声優・立木文彦さんのプロフィールや出演作品を紹介します。

立木文彦のプロフィール

碇ゲンドウの声優・立木文彦さんは、1961年生まれ、長崎県出身の声優・ナレーターです。専門学校在学中にデュオ・グループを組み、アマチュアとして活動を経て1983年に声優デビューしました。アニメやゲーム他、海外作品の吹き替えやナレーション業など、数多くの作品に出演しています。

立木文彦の主な出演作品や担当キャラ

声優・立木文彦さんの主な出演作品は、アニメ「ワンピース」赤犬(サカズキ)役、「ポケットモンスター」オダマキ博士役、「銀魂」長谷川泰造役等です。ナレーション業では、「世界の果てまでイッテQ!」や「うわっ!ダマされた大賞」「世界の何だコレ!?ミステリー」等の人気バラエティ番組を担当しています。

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碇ゲンドウに関する感想や評価

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主人公・シンジの父親でありながら、息子にも冷酷な姿勢を貫いた碇ゲンドウ。シンジ目線では、父親らしからぬ悪役のように感じられるでしょう。しかし、新劇場版ではゲンドウの知られざる過去や苦悩、葛藤が明かされました。意外にもシンジと似た者同士であり、人間味あふれる姿が碇ゲンドウの魅力でしょう。以下では、エヴァンゲリオンの碇ゲンドウに関する感想や評価を紹介します。

感想1:カヲルの正体はゲンドウ

ピアノが好き、作中での立ち位置が似ている点等から、ゲンドウとカヲルには何かしらの接点があると考察されています。SNSでは、カヲルの正体が碇ゲンドウという意見も多く見られ、ゲンドウのクローンがカヲルとも考えられています。外見はもちろん、性格も全く異なっているゲンドウとカヲル。しかし、細かい部分に着目すると共通点が多く見られ、2人には何かしらの繋がりがあるでしょう。

感想2:ゲンドウのコピーがカヲル?

クローンやコピーといえば、オリジナルにそっくりな人間が生成されるイメージが強いでしょう。しかし、ゲンドウのコピー説が浮上したカヲルは、外見や性格がオリジナル(ゲンドウ)と全く異なっています。一方、カヲルがゲンドウの父性を投影させたクローンだった場合、ゲンドウのコピー説もあり得るとの意見も見られます。果たして、カヲル=ゲンドウのコピーなのか、真相は謎とされています。

感想3:理想の父親像をカヲルに託した?

ゲンドウとカヲルは共通点の多さだけでなく、シンジに対する態度が対照的に描かれています。ゲンドウはシンジを否定するようなセリフが目立つ一方、カヲルはシンジの全てを肯定し、受け入れています。さらに、シン・エヴァではゲンドウの位置である司令官の席にカヲルが座っており、2人のつながりを示す伏線とも解釈できるでしょう。渚カヲルという人物を生み出すことで、ゲンドウの良心を具現化したとも考察されます。

感想4:善と悪が葛藤している

新劇場版「Q」から、渚カヲルとの関係が考察された碇ゲンドウ。「Q」は、シンジとカヲルの交流を中心に描かれるも、SNSではゲンドウの良心のせめぎ合いとも評されています。表面では人類補完計画を進める一方、内心ではシンジを大切に思う良心の自分がおり、内面で葛藤していたゲンドウ。シンジだけでなく、ゲンドウの視点で見ることで、また違ったストーリーに感じられるでしょう。

感想5:シンジと本当の親子になりたかった?

エヴァンゲリオンシリーズでは、シンジとの親子関係の悪さが目立っていたゲンドウ。一方で、息子を大切に思う気持ちはあり、シンジと親子らしい親子関係になりたかったとも推測されています。しかし、感情を表に出すことが苦手なゲンドウは、今更、親子関係を築くことに恥ずかしさ・照れくささがあったでしょう。そこで、自身のコピーであるカヲルを生み出し、その願望を実現させたとも考えられます。

感想6:シン・エヴァでゲンドウの印象が変わった

その正体について多くの考察が飛び交った碇ゲンドウ。テレビアニメや旧劇場版では最後まで悪役として描かれることが多かったでしょう。しかし、シン・エヴァンゲリオンでは正面からシンジと向き合う、父親としての碇ゲンドウの姿が描かれました。最後には和解を果たし、息子の成長を認めたゲンドウ。SNSでは、ゲンドウの印象が変わったとの感想も見られ、ゲンドウへの評価も改まっています。

感想7:シン・エヴァンゲリオンはゲンドウの物語

新劇場版の完結作であり、衝撃的な展開と結末ラストで多くの感動を呼んだシン・エヴァンゲリオン。主人公・シンジの成長や活躍はもちろん、これまで語られることがなかった碇ゲンドウの内面にも触れられました。表面では野心的な人物に描かれるも、実際は内向的な性格であり、シンジと似た者同士であることが強調されました。また、シン・エヴァンゲリオンはゲンドウの物語とも評され、根強い人気を誇っています。

感想8:ゲンドウも気持ちも理解できる

新劇場版では、碇ゲンドウの内面も深堀され、ゲンドウのイメージが変わったとの声が多く見られました。冷酷無比に見えながら非常に人間臭く、内向的で対人関係が苦手という一面はファンの共感を呼び、彼に親しみを感じたとの感想も寄せられました。また、新劇場版ではゲンドウの学生時代のエピソードも描かれ、人間関係に悩んだゲンドウの気持ちも分かる・理解できるとも評されています。

感想9:名言がかっこいい

碇ゲンドウといえば悪役のイメージが強く、さらに息子・シンジへの冷たい態度もあいまって、ファンの評価が分かれやすいキャラでしょう。X(旧Twitter)でも、ゲンドウは名言がないともツイートされるも、かっこいい名言もあるという好意的な声も見られます。名言紹介でも取り上げたように、物事の本質を突いたセリフが多く見られ、ゲンドウの魅力にもなっているでしょう。

感想10:理不尽な性格に怒り

新劇場版での新たなストーリー展開により、碇ゲンドウへのイメージや評価が改まりつつあり、これまで語られなかったゲンドウの内面にも多くの注目が集まりました。しかし、テレビアニメや旧劇場版ではシンジへの厳しい当たりが目立っており、ゲンドウが理不尽すぎると厳しい声も上がっています。自分の願望のために息子も巻き込むことは、一部のファンには受け入れがたいでしょう。

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碇ゲンドウの正体まとめ

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碇ゲンドウの正体やカヲルとの共通点、シンジや赤木との関係、ゲンドウの最後などをまとめました。ゲンドウとカヲルは性格が大きく異なり、シンジへの接し方も対照的です。しかし、ゲンドウも内心ではシンジのことを大切に思い、息子へ愛情を与える手段としてカヲルを生み出したでしょう。同時にシンジとカヲルの交流は、ゲンドウが望んでいた理想の親子関係を、カヲルによって実現させたとも考察できます。

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