【ブルージャイアント】沢辺雪祈のその後はどうなった？アメリカ編で事故から復活？

「ブルージャイアント」にて、宮本大の最初の音楽仲間だった沢辺雪祈。JASSのメンバーであり、将来を期待された若手ジャズピアニストでした。憧れのステージでの演奏を目前に、不慮の事故に遭った雪祈。退院後、アメリカに渡り、ピアニストとして復活したことが明かされています。以下では、「ブルージャイアント」の沢辺雪祈のその後や退院後の動向、アメリカ編での復活までを紹介します。

石塚真一先生の漫画「ブルージャイアント」は、2013年に「ビックコミックスピリッツ」で連載が開始されたジャズを題材にした作品です。後にシリーズ化され、2023年7月からはニューヨーク編が開始されました。

日本からヨーロッパ、アメリカを舞台に、ジャズに情熱を注ぐ若き音楽家たちの奮闘を描いた「ブルージャイアント」の漫画。2023年2月には劇場版アニメが公開され、人気俳優の起用やプロの演奏家による演奏パート等、豪華な顔ぶれが話題を呼びました。

仙台市に暮らす高校生・宮本大は、ライブハウスの演奏に魅了されてサックスプレイヤーを志します。兄の援助を受けてサックスを手に入れ、河原で練習にいそしむ大。その後、音楽講師のもとで鍛錬を積み、腕を磨いていきます。そして、ジャズバーでの雪辱を晴らした大は、卒業を機に上京します。ジャズライブハウスを巡りながらJASS（ジャス）を結成し、初のライブにむけて練習を始めました。

「ブルージャイアント」の第1部の主要キャラであり、JASSのピアノ担当です。大学進学を機に長野県から上京、ジャズピアニストとして研鑽を積む中、大に声をかけられメンバー入りしました。

4歳でピアノを始め、天才ピアニストとしてもてはやされてきた雪祈。そのような環境で育ってきた経緯から、自信の腕を過信したり、相手を見下す傲慢が見られます。また、その傲慢さが仇となり、挫折を味わいました。一方、音楽にかける情熱や向上心は本物であり、ジャズの古臭いイメージを変えることを目指しています。

沢辺雪祈がピアノを続ける理由は、幼少期に母親のピアノ教室に通っていた年上の女の子・アオイちゃんの存在がありました。共にピアノを習い、楽しそうに演奏するアオイちゃんに魅了された雪祈。しかし、ある日を境に、アオイちゃんはピアノ教室に来なくなり、家庭の事情が原因でピアノを辞めざるを得なかったことを知ります。

ピアノを楽しそうに弾いていたアオイちゃんの姿から、ピアノを続けられない無念を知った雪祈。ピアノ教室には通えなくなっても、アオイちゃんにはピアノを続けてほしいと願います。そして、アオイちゃんの分までピアノを演奏することを決意し、雪祈の原動力となりました。

以下では、「ブルージャイアント」の雪祈の作中での活躍や、右手に重傷を負った事故から復活までをネタバレ紹介します。

日本一のジャズクラブ「So Blue」での演奏を夢見る雪祈。プロのギタリスト・川喜田を通じて、クラブの支配人・平へ売り込みます。まずは、自身の実力を知ってもらうべく、JASSの演奏に来てもらいます。宮本大のサックスと玉田俊二のドラムと共に、ピアノを披露する雪祈。大と玉田はそのひたむきな演奏を賞賛された一方、雪祈は厳しい評価を下されます。

自分の才能を過信するあまり、他の演奏家を見下していた雪祈。傲慢な性格が仇となり、核心を突いた酷評を受ける羽目になりました。プライドを打ち砕かれると同時に、自分はソロとして実力不足だったことを実感します。その後、自身の壁を破ろうとピアノの練習に打ち込み、大の焚き付けもあって雪祈のピアノに変化が訪れます。

JASSとしての知名度もあげていく中、雪祈へ海外大物バンドの代役が舞い込みます。ステージはSo Blueで、出演を依頼してきた人物は支配人の平でした。彼も雪祈と同様、ジャズの古いイメージを変えたいと考えており、彼の実力を見込んでオファーしました。大や玉田の後押しを受け、代役を引き受けた雪祈。そして、憧れのSo Blueでのライブを成功させ、JASSとしての演奏も依頼されました。

雪祈の努力の成果により、So Blueへの出演権利を獲得したJASS。CDリリースも内定し、雪祈の音楽人生は順風満帆に思われました。しかし、本番2日前、道路整備のアルバイトに出ていた雪祈は、トラックに突っ込まれる事故に巻き込まれました。一命は取り留めたものの、右手は複雑骨折を起こして切断も検討されます。一方、事故を聞きつけた大と玉田は、2人だけでもSo Blueへの出演を強行します。

雪祈の事故を知り涙を浮かべる観客もいる中、2人は雪祈の分まで演奏に精を出します。その後、雪祈の見舞いに訪れた大と玉田。改めて雪祈の怪我を知る中、彼からJASSの解散を持ち掛けられます。大の才能やジャスへの気持ちを認め、彼の誘いに乗った雪祈。自分のせいで大の成長を止めてはいけないと考えていました。

同時に、右手の怪我が治ったら、一緒に演奏をすることをもちかけた雪祈。大と玉田は、JASSの解散を決断し、それぞれ別の道を歩み始めました。一方、アニメ映画版では、入院先の病院を抜け出してSo Blueに向かい、左手だけで演奏を披露しました。

右手の骨折を機にピアニスト生命を絶たれた雪祈でしたが、ブルージャイアントのアメリカ編「EXPLORER」にて、近況が明かされました。怪我のひどさから、以前のように右手を動かすことが出来なくなった雪祈。しかし、以前から興味のあった作曲家を目指します。そして、アメリカ・ボストンの名門音楽大学で作曲を学んでいることが明かされました。

その頃、サックスプレイヤーとして活躍する大も、アメリカツアーでボストンを訪れます。かつてのジャズ仲間・玉田から大が近くにいることを知らされた雪祈。気まずさからライブにいけないと思いつつも、意を決して大のライブへ足を運びました。

メキシコ人ピアニスト・アントニオと共にアメリカツアーを回る大。玉田から雪祈の近況を聞き、彼がいるボストンに到着しました。そして、ライブ本番中、雪祈の姿を発見し、2人は2年ぶりの再会を果たします。その後、アントニオのはからいでステージに上り、雪祈はピアノ演奏を披露しました。最初は左手だけでソロパートを弾き、後に右手も添えて演奏を披露します。

以前のように右手を動かすことが出来なかったものの、それでも雪祈のピアノは観客を圧倒させました。その後、大たちの演奏を聞いた雪祈も、彼らの演奏に圧倒されます。アメリカに渡り、作曲を学び始めた雪祈。一方で、左手だけでピアノ演奏を続けており、地元で話題となっていました。

以下では、アニメ映画「ブルージャイアント」の沢辺雪祈の声優・間宮祥太郎さんのプロフィール等を紹介します。

沢辺雪祈の声優・間宮祥太郎さんは、1993年生まれ、神奈川県出身の俳優です。雑誌の読者モデルを経て、2008年に俳優デビューを果たしました。2016年にはドラマ「ニーチェ先生」で初主演を果たし、数々の話題作に出演しています。

映画「ブルージャイアント」の沢辺雪祈役が声優初挑戦となった間宮祥太郎さん。主な出演作品は、映画「東京リベンジャーズ」「殺さない彼と死なない彼女」等です。ドラマ作品では、大河ドラマ「麒麟が来る」「ナンバMG5」「真夏のシンデレラ」等です。

以下では、ブルージャイアント・アメリカ編での再登場や左手のピアニストとしての活躍が描かれた、「ブルージャイアント」の雪祈に関する感想や評価を紹介します。

念願だったSo Blueでのライブを目前に右手に大怪我を負った沢部雪祈。ピアニストとしての復活は難しく、退院後も絶望的だったと思われました。その後も「ブルージャイアント」への登場がなく、退院後の動向が不明だった雪祈でしたが、アメリカ編で再登場を果たしました。左手のピアニストとして活動しながら、作曲家を目指す雪祈。さらに大とも再会できてよかったとの声が寄せられました。

「ブルージャイアント」において、大の原点とも呼べるJASS。雪祈の事故を機に解散したものの、一緒に過ごした時間は3人にとってかけがえのないものであり、3人が出会えてよかったとの声も見られます。病院を退院後、新たな夢に向かってアメリカに旅立った雪祈。ピアニストとしての完全な復活は難しくても、大との再会が彼の音楽人生に良い刺激を与えたでしょう。

「ブルージャイアント」の原作では、ライブに出演できずに解散を決意した雪祈。しかし、アニメ映画版では怪我を押し切ってラストライブに出る意外な展開となりました。「ブルージャイアント」の映画の鑑賞者の中には、雪祈の行動に驚いた方も多いでしょう。一方で、映画を鑑賞後に原作を読み、雪祈の行動に納得したとの感想も寄せています。

「ブルージャイアント」の雪祈のプロフィールや退院後の動向、アメリカ編での復活までをネタバレ紹介しました。「ブルージャイアント」の初期の登場人物であり、宮本大のジャズ仲間であった雪祈。演奏家人生を絶たれる怪我に見舞われながらも、現在は作曲家を目指していることが明かされました。ブルージャイアント・アメリカ編での再登場を受け、雪祈の今後の活躍にも注目が集まっています。