【彼岸島】ユキは感染して死亡する？48日後で邪鬼化して悲惨な最後を迎える？

この記事では、漫画『彼岸島』の主人公・宮本明の幼馴染の女性坂下ユキを特集します。これから、吸血鬼化し邪鬼となった上に感染症で死亡するというユキの最後などをネタバレ解説していきますが、まずはその前に『彼岸島』の作品情報をお届けしましょう。最初に『彼岸島』の作品概要、そして簡単なあらすじ解説へと進みます。

『彼岸島』は、松本光司による日本の吸血鬼サバイバルホラー漫画作品で、講談社の「週刊ヤングマガジン」にて、2002年第49号から2010年第32号まで連載されました。

その後、『彼岸島』の続編として登場した『彼岸島 最後の47日間』は、同じく「週刊ヤングマガジン」にて2010年第35・36合併号から2014年第35号まで連載されました。また、2014年には、さらにその続編『彼岸島 48日後…』に引き継がれ、現在も同誌にて連載が続いています。書籍の累計発行部数は、2021年3月時点で1000万部の大台を突破しました。

さらに、『彼岸島』を基にした外伝作品『彼岸島 兄貴編』や、スピンオフ作品『彼、岸島』が創作されたほか、テレビアニメ、テレビドラマ、実写映画、ゲームなどのメディアミックス展開も行われています。

宮本青果店の店長の息子、宮本明は、ある日、謎めいた女性、青山冷と出会います。彼女が明に差し出したのは、2年前に行方不明になった明の兄、宮本篤の免許証でした。冷は篤が彼岸島と呼ばれる島にいると告げました。明は兄を連れ戻すため、仲間たちと共に彼岸島への冒険に乗り出すことにします。しかし、明らが到着したその島は、吸血鬼たちによって支配されるという悪夢の島と化していました。

ここからは、この記事のメインテーマである『彼岸島』のユキの話題に移ります。ユキは、フルネームを坂下ユキと言い、ショートカットヘアが特徴の元気で明るい女性です。特技はピアノと弓道、そして好きな事は商店街の仲間と遊ぶことで、逆に嫌いなことは仲間はずれにされることです。

本作の主人公・宮本明とは幼馴染であり、2人は同じ高校に通う同級生です。そして、同じく同級生である斎藤ケンのガールフレンドでもあります。高校卒業後は東京の大学に進学することが決まっており、物語の序盤ではみんなと合格祝いのパーティーを開いていました。また、彼岸島での戦いでは、最初こそ戦闘には加わらなかったのですが、特技である弓道の腕を買われて戦いに参加し、遠くにいる吸血鬼を倒すなど大活躍しました。

『彼岸島』の物語の中で、宮本明、通称ケンちゃんこと斎藤ケン、そしてユキは、同じ高校のクラスメイトであり、親しい友人同士でもありました。特に、ケンちゃんとユキは恋人同士で、その仲睦まじさが際立っていました。しかし、一方では、宮本明がユキとケンちゃんの関係をうらやましく思ったり、時折、彼らの仲に複雑な思いを抱いたりする場面も描かれています。

明は昔からユキに想いを寄せており、そのために心中穏やかでないこともしばしばですが、それでも3人の友情と信頼関係はゆるぎなく、彼らの関係は総じて良好と言えるでしょう。ところが、ある出来事をきっかけにユキの気持ちに変化が生じ始め、徐々に宮本明に対する熱い思いが芽生えていくのでした。

兄である篤の行方を追って彼岸島へ向かう明たちでしたが、ユキはその一行には加わっていませんでした。なぜなら、ユキのボーイフレンドのケンちゃんが、彼女を島に連れて行くのは危険だと判断し、猛烈に反対したからです。

しかし、ユキ自身はどこからかその計画を聞きつけ、「仲間外れになりたくない」と言って、出発当日に無理やりその仲間に加わりました。こうして、ユキは、吸血鬼たちとの壮絶な戦いに巻き込まれることになったのです。

ここからは、彼岸島におけるユキの活躍をネタバレで解説していきます。『彼岸島』の物語序盤では、ユキは非戦闘員として位置づけられ、一般的なヒロインのイメージ通りに「守られる側」の存在でした。しかし、吸血鬼側の弓部隊による総攻撃が目の前で繰り広げられたことをきっかけに、まるで目覚めたかのように急速に成長していきました。

元々得意だった弓道の技術を駆使し、戦闘員として活躍していくようになります。吸血鬼や邪鬼との戦闘が次々に勃発する場面でも、ユキは明たちへのサポートという形で、積極的に参戦していくのでした。

『彼岸島』の物語の後半で、ユキは最終決戦に向けて進軍する人間軍のサポートに徹し、その勝利に大きく貢献しました。しかしながら、ネタバレとなりますが、その後、人間の住む場所が吸血鬼に襲撃された際、ユキは吸血鬼に捕まり、吸血鬼のボスである雅の元へ連れて行かれます。

ユキを救出しようと奮闘したのは彼女を深く愛するケンちゃんでした。しかし、彼もまた不慮の事故により、吸血鬼の血液が目に入り感染してしまうという悲運に見舞われます。吸血鬼との対決が激しさを増す中、明は吸血鬼たちの排除に心血を注ぎ、一方のケンちゃんはユキの救出を優先したことで対立を深めていきました。この対立はチーム内に不穏な空気をもたらし、物語はより緊迫した展開へと進んでいきました。

激しい対立を経て、ケンちゃんと明は、ユキの解放を最優先とすることで一致します。急いでユキの拘束場所である砦へと向かいますが、吸血鬼化しつつあるケンちゃんは雅らに捕まり、地下の牢獄に幽閉されてしまいます。ここでユキとケンちゃんは再会を果たすことになりました。ところが、ケンちゃんは食塩水を体内に注入されたことで、極度の喉の渇きに苦しみ、ユキは絶体絶命のピンチに立たされるのでした。

ネタバレしますと、ケンちゃんはユキに危害を加える前に自ら命を絶とうと自らの心臓を抉り出します。しかし、彼の体は既に吸血鬼化しており、死亡することはありませんでした。そして、雅が退去した後、ユキはボロボロの状態のケンちゃんに支えられ、無事に明たちのもとへと帰還します。ケンちゃんは、ユキたちを逃がすために身を挺して吸血鬼の追手に立ち向かい、その場で死亡してしまうのでした。

『彼岸島』のクライマックスでは、ユキは明たちと共に雅との決戦に挑むことになります。しかし、ユキの弓矢攻撃が雅に通用しないことが判明し、明と雅の一騎打ちを、仲間と共に見守るしかありませんでした。やがて頼みの明は雅に打ち負かされ、人間軍と吸血鬼軍の戦いは吸血鬼軍の優勢での終結という最後を迎えました。この敗北により、ユキは自身の無力さを痛感し、何もできなかったことへの自責の念に苦しむこととなりました。

ネタバレしますと、その後ユキたちは、雅の壮大な計画と目的により、その場で殺されることなく生き延びることになります。しかし、戦いの結末は極めて虚しいものでした。それにもかかわらず、ユキたちの戦いは、続編の『彼岸島４７日間』へとバトンタッチされることとなりました。

『彼岸島』の続編である『彼岸島・４８日後…』は、両作品の中間に位置する『彼岸島・４７日間』のその後を描いています。物語は、ユキと明率いる人間軍が彼岸島で吸血鬼や邪鬼との壮絶な戦いに敗北し、雅の野望である「日本全土へのウイルス拡散」を阻止できなかったことから始まります。

その結果、吸血と感染力を備えた蚊が日本中に解き放たれ、日本は雅の支配下に置かれることとなりました。日本国土は壊滅し、廃墟と化しました。しかし、この混乱の中で、吸血鬼や邪鬼との闘いに生き残った明は、雅への復讐と再対決の決意を新たにし、荒廃した日本をひとり突き進んでいきました。

明と別れてから時が経過し、ユキや仲間たちは彼岸島に身を隠して生活していました。明がすでに死亡したと思っていたのです。そんな中、ユキは同級生で、仲間の一員でもある西山徹と恋仲になります。しかし、ある日、明が生きているという噂を聞きつけ、再会のため日本に向かうことにしました。ところがその際、ユキは吸血鬼に襲われ感染してしまいます。吸血鬼と化したユキは絶望的な状況へと追い込まれていきました。

ユキはこれまでのどんな邪鬼たちよりも遥かに凶暴で、西山と共に明に襲いかかりました。壮絶な戦闘が繰り広げられる中、明はユキを操る西山に対し共闘を提案しますが、交渉は決裂します。激しい攻防の末、ユキはついに明によって討たれて死亡してしまうのです。次に、ユキの死亡シーンを詳しく見ていきましょう。

感染して吸血鬼化したユキは、血液を摂取しなかったことから邪鬼に変化しました。そして邪鬼使いとなった西山とともに大阪の街を支配しました。その後、彼らは宮本明と壮絶な戦いを繰り広げることになります。そして、弱点である背骨を斬られ、ユキは明に倒されました。明が西山にとどめの一撃を加えようとすると、ユキは身を挺してそれを防ぎ、最後はユキとともに命を絶つ決意をした西山とともに死亡してしまいました。

ここで、『彼岸島』の実写作品のキャストを紹介します。最初は、2010年の映画『彼岸島』のキャスト、瀧本美織（たきもと ・みおり）です。瀧本美織は、1991年10月16日生まれ・鳥取県鳥取市出身の女優で、現在はスターダストプロモーションに所属し、歌手やタレントとしても活動しています。

瀧本美織は、2003年8月にエイベックスが主催した「avex audition 2002」に応募し、その中から選ばれた15人の1人として芸能界デビューを果たしました。その後、5人組のダンス＆ボーカルユニット「SweetS」のメンバーとして活動しました。そして、2010年にはNHKの連続テレビ小説『てっぱん』で主役に抜擢され、以後はテレビドラマ、映画、舞台などを中心に活動を展開しています。

『彼岸島』のテレビドラマ1期でユキを演じたのは、女優の山下リオです。山下リオは、1992年10月10日生まれ・徳島県徳島市出身の女優で、ファッションモデルとしても活動しています。彼女は、2022年8月までスターダストプロモーションに所属していました。

山下リオは、2007年3月に「三井のリハウス」の12代目リハウスガールに選出され、これを機に芸能界入りしました。その翌月、4月からは、主婦の友社が刊行するファッション雑誌『Hana*chu→』の専属モデルとしての活動がスタートしました。また、同年6月にはBS-iのドラマ『恋する日曜日 第3シリーズ』に出演し、女優としてのデビューを果たしました。

最後に紹介するのは、『彼岸島』の2016年版映画とテレビドラマ2期でユキを演じた桜井美南（現在の芸名は村中暖奈）です。桜井美南は、1997年5月17日生まれの女優です。ザ・マイカホリックスを経て、現在はトーチ・リンクに所属し活動しています。

桜井美南は、2007年にTBS系列ドラマ『山田太郎ものがたり』に子役として出演し、芸能界入りの第一歩を踏み出しました。そして、2014年1月にはテレビドラマ『なぞの転校生』でヒロインの香川みどり役を演じ、女優としてのデビューを果たしました。同作品の主題歌にも起用され、エイベックス・エンタテインメントからのCDデビューも果たしました。

ここまで『彼岸島』のユキ特集をお届けしてきましたが、最後にユキに関する感想や評価をTwitterより紹介します。

こちらの投稿者は、『彼岸島』で最も強烈に印象の残ったシーンとして、ユキが邪鬼になるところを挙げています。誰も予想できなかった展開と言えるのではないでしょうか？

『彼岸島』のユキの感想で多かったのが、彼女が吸血鬼や邪鬼になったり死亡するのがショックだったというものです。こちらの投稿者の方は、ユキの死亡をどのような気持ちで受け止めればいいのかわからないと呟いていました。

こちらのツイートでは、ユキの行動が『彼岸島』という作品の評価に影響を与えたことを明かしています。その行動とは、明に好きだと告白したことです。いわゆる浮気・不義密通が許せなかったのでしょうか？

この記事では、「『彼岸島』のユキは感染して死亡する？『48日後…』で邪鬼化して悲惨な最後を迎える？」と題して、ユキの活躍や明・ケンちゃんとの関係、そしてユキの最後などについてネタバレで解説してきました。

『彼岸島』のヒロイン、坂下ユキは、主人公の明やケンちゃんとは高校のクラスメイトであり、友人同士の間柄です。特にケンちゃんとは恋人同士でその仲の良さは明も羨むほどでした。

また、明たちと共に彼岸島へと渡ったユキは、得意とする弓道のスキルを生かして吸血鬼との戦いに参戦し、大活躍を遂げました。『彼岸島』の終盤、雅との決戦では明の戦いを見守ることしかできず、最後は、明が雅に打ち負かされ人間軍の敗北で幕を閉じました。その後、続編『彼岸島・４８日後…』では、感染により吸血鬼となったユキが最後は邪鬼に変化し、明に打ち取られて死亡してしまいました。