【キングダム】太后(たいこう)の過去がかわいそう?呂不韋との因縁と嫪毐との関係は?

キングダムの中でも、1番かわいそうな過去を持っているとされるのが太后(たいこう)です。呂不韋に利用され、嬴政を産んだことで、まさに波乱万丈という言葉に相応しい経験をしてきています。この記事では、キングダムの太后(たいこう)について、作中で描かれた過去をネタバレありでまとめて紹介しつつ、作中での呂不韋や嬴政、嫪毐との関係性について、ネタバレありでまとめて紹介していきます。

【キングダム】太后(たいこう)の過去がかわいそう?呂不韋との因縁と嫪毐との関係は?のイメージ

目次

  1. キングダムの太后とは?
  2. キングダムの太后の過去がかわいそう?呂不韋との因縁は?
  3. キングダムの太后と嫪毐の関係
  4. キングダムの太后役のアニメ声優
  5. キングダムの太后に関する感想や評価
  6. キングダムの太后の過去まとめ

キングダムの太后とは?

キングダムにおいて、かわいそうと言われることも多いのが太后(たいこう)です。この記事ではそのようなキングダムの太后について、ネタバレありでまとめて紹介していきます。

キングダムの作品情報

キングダムの概要

太后(たいこう)が活躍するキングダムは、2006年から原泰久先生が、週刊ヤングジャンプにて連載している、中国時代劇漫画です。古代中国にあった春秋戦国時代末期を舞台にした作品で、中華統一を果たし戦国時代を終わらせた始皇帝こと嬴政と、その嬴政を支えた将軍李信を中心とした物語として展開される作品です。

キングダムは連載当初こそ人気が伸び悩んだものの、絵柄を改善したことで、徐々に人気を高めていき、連載誌である週刊ヤングジャンプでも上位を争うような作品になりました。メディアミックス展開も積極的に行われ、アニメ化、舞台化、ゲーム化、実写映画化などが行われています。特に実写映画化は、原作50巻到達記念として作られ、その後も続編が作られるほどに人気を獲得しました。

キングダムのあらすじ

古代中国の春秋戦国時代。500年続く戦乱の時代に、西の大国秦で戦争孤児で下僕の身分にあった信。同じ境遇の漂と共に、天下の大将軍を夢見て、日夜修行を行っていました。ある日、漂が秦の大臣である昌文君に見出され仕官することになります。その出来事がきっかけで、信は、信の大王である嬴政と出会うことになり、窮地に陥っていた彼を救うべく行動することになるのです。

太后(たいこう)のプロフィール

太后(たいこう)は、秦の大王である嬴政の生母であり、秦の中でも巨大な勢力である後宮を取りまとめる権力者として登場したキャラクターです。基本的には政治に興味を持ちませんが、嬴政が、呂不韋との政争を繰り広げる中で、頼ることで登場しました。しかし、嬴政に対しては、過去の出来事もあって一切の愛情を持っておらず、冷淡な態度で接するキャラクターになっています。

太后(たいこう)はキングダム初登場の時点で、既に相応の年齢を重ねています。しかし、その美貌は男根を失っている宦官が欲情を覚えるほどと言われているのです。

TVアニメ「キングダム」公式サイト

キングダムの太后の過去がかわいそう?呂不韋との因縁は?

ネタバレ①美姫と呼ばれていた

キングダムに初登場した時点でも、その美貌の高さは、知られている太后(たいこう)ですが、過去から相当に美しいことで知られている女性でした。元々太后(たいこう)は美姫の名前で呼ばれ、趙の王都、邯鄲では有名な舞姫でした。その美しさから『邯鄲の宝石』とまで呼ばれる絶世の美女だったのです。

ネタバレ②呂不韋の許嫁だった

そのような美姫は当然、男達が放っておきません。多くの貴族や富豪が彼女にプレゼントを送り、自らの物にしようとしていました。そのような状態で、美姫が惹かれたのが、当時、商人をしていた呂不韋でした。呂不韋は、商人として各国を巡っており、その交易によって莫大な富を築いていたのです。そのような呂不韋と恋仲になった美姫は、やがて呂不韋と婚約、許嫁となります。

ネタバレ③呂不韋によって子楚に差し出される

ここまでは、美姫の過去は、華やかなものです。しかし、ここで転機が訪れます。呂不韋が、趙において、人質になっていた子楚と出会うのです。子楚は、秦の王族の一員であり、低いながらも王位継承権も持っていました。呂不韋は、そんな子楚に目をつけ、子楚を秦の王位につけるべく画策することになるのです。子楚に対し、かなりの投資を行い、子楚の名声を高めるために、計らいます。

呂不韋の働きかけもあって子楚は最有力の王位継承権を持つ『太子』になることに成功します。この子楚が太子になった時期に、呂不韋が連れていたのが美姫だったのです。子楚は、美姫に惚れ、呂不韋に譲ってくれるように持ちかけるのです。呂不韋は自らの出世のため、この提案を受け入れ、子楚に美姫を差し出すことを決めてしまうのでした。

ネタバレ④子楚との子供・嬴政を出産

ここまでであれば、まだ美姫は不幸になっていません。ただ不穏な空気はありました。元々子楚が趙にいるのは、人質のためです。にも関わらず、秦と趙の間が険悪になり、戦争になることになったのです。子楚は呂不韋の手引で趙から脱出するのですが、美姫は置いていかれることになりました。そのような状況で、嬴政を出産することになります。

ネタバレ⑤趙での生活

そして、秦と趙は戦争になります。秦の六大将軍だった白起によって、長平の戦いで捕虜になった趙兵を生き埋めにするという事件が起こります。これにより、趙人は秦への恨みを募らせることになります。これにより、被害を受けたのが美姫でした。美姫は立場上、『次の秦の王の子供を産んだ女』であり、周囲から酷い扱いを受けることになったのです。

それからの美姫の生活はひどいものでした。娼婦まがいなことをしてなんとか生活をするような状態になってしまったのです。これにより、性格も歪んでいってしまい、ある意味で元凶ともいえる嬴政を恨むようになります。このように呂不韋と子楚によって振り回される形になったことがかわいそうと言われる過去になっています。その後、時期は手段などは不明ながらも、秦に戻ることになり、太后(たいこう)となるのでした。

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キングダムの太后と嫪毐の関係

太后の秦での生活

秦に渡った美姫は子楚が荘襄王として正式に即位すると、太后(たいこう)として権力を持つようになります。後宮の長として後宮を取り仕切るようになるのです。しかし、本人は政治などにも興味を示さず、嬴政の治世になっても、基本的には表舞台に出てくることはありませんでした。しかし、呂不韋と政争を続ける嬴政が、巨大勢力である後宮を味方にするために、近づいてきます。

この時、太后(たいこう)は、1度は嬴政に協力する返事をします。しかし、この時の太后の目的は、嬴政に協力するフリをすることで、呂不韋からの接触でした。想定通り、呂不韋が接触してくると、肉体関係を迫るようになるのでした。

ネタバレ①嫪毐との出会い

呂不韋も最初は、それを受け止めることで、後宮勢力が嬴政に味方しないようにします。しかし、様々な手段を使って呂不韋との接触を図ってくる太后(たいこう)に、その関係性を危険視されることになります。こういった事情から呂不韋によって送り込まれたのが、嫪毐でした。嫪毐は、男根が自慢の男で、呂不韋に変わって、太后(たいこう)の相手をする密命を帯びて、偽の宦官として後宮に入ることになるのです。

当初は、嫪毐はその危険性と太后(たいこう)の見せる憎悪を恐れていました。しかし、何度も身体を重ねるうちに、太后の抱える心の傷を感じ取り、これを癒やしたいと考えるようになります。誠心誠意尽くす嫪毐に、太后も心を許していき、2人の子供を作るほどになっていったのです。

ネタバレ②毐国建国の目的

そして、毐国建国の流れに向かうことになりますが、当初、太后(たいこう)も嫪毐も、毐国建国まで考えていたわけではありませんでした。嫪毐を地方長官に任命させることで、2人の子供と共に静かに過ごせる場所を求めただけだったのです。しかし、子供のことは呂不韋も気づいており、呂不韋の息のかかった者を送り込まれてしまいます。

呂不韋の息がかかった虎歴(これき)は、2人に子供のことが王宮にバレたと嘘をついて、反乱するしかない状況に追い込んだのです。これは、呂不韋によって仕組まれたもので、迫っていた嬴政の加冠の儀に向けて最後の政争に利用された形になっています。

ネタバレ③嫪毐は処刑される

この反乱は、虎歴と同じく呂不韋の息がかかった将軍樊於期などの存在もあって、規模が大きなものになりますが、最終的には鎮圧されることになります。嬴政は、表向きはこの反乱の首謀者である嫪毐と太后(たいこう)に対し、断罪しなければいけなくなるのです。ここで嫪毐が、太后に責任はないと発言したこともあり、嫪毐が全ての責任を負うことになりました。

嫪毐には、車裂きの刑という、酷い処刑方法が取られることになります。車裂きのの刑とは、四肢と頭を縄で馬に繋ぎ、馬を別々の方向に走らせることで、身体を引き裂いてしまうというものです。余談ですが、嫪毐の一族も連座で死罪になっています。春秋戦国時代は儒教の教えから両親を殺すことはできないこともあり、太后(たいこう)は幽閉される形になっています。

ネタバレ④太后の子どもは処刑された?

加えて、嬴政は、嫪毐と太后(たいこう)の間に生まれた2人の子供についても対処しなければいけませんでした。元々、禁忌を犯して生まれた子供なので、表向きは処刑しなければならなかったのです。しかし、嬴政は、処刑を発表しつつも、匿い、生きていることが明らかになっています。

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キングダムの太后役のアニメ声優

坪井木の実のプロフィール

アニメキングダムにおいて、太后(たいこう)の声優を担当したのが坪井木の実さんです。1985年に劇団俳優座に所属し、テレビドラマや舞台で活躍した女優さんです。声優としては、吹き替え声優としての活躍が多くなっています。その反面、アニメ声優としては出演数は決して多くはありません。

坪井木の実の主な出演作品や演じたキャラ

坪井木の実さんが、これまでに出演した作品としては、『ブルードラゴン』のフェニックス役、『GON-ゴン-』のアイクイーン役、『ロボッツ』のトレッタ・ギアグラインダー役、『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズのアルウェン役、『ハンガー・ゲーム』シリーズのエフィー・トリンケット役などを演じています。

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キングダムの太后に関する感想や評価

ここからは既にキングダムを読んだ人の、太后に関しての感想をネタバレありでまとめて紹介していきます。キングダムではどちらかといえば、悪女のように描かれる太后ですが、特にその過去などは、かわいそうと言われることが多くなっています。あまりに好きになれないと言われるキャラクターである太后ですが、その要因になっている人格も、過去を考えれば仕方ないと理解される結果になっているのです。

ただ、キングダム作中でも言及されたように、もう少し嬴政に寄り添う姿勢、せめて表向きだけでも愛しているような素振りがあれば、印象も違ったとする声もあります。かわいそうな過去を抱えつつも、100%同情は出来ないと言われるのが太后のキャラクター性になっているのです。

太后の過去を見ると、転機となる部分はいくつかあります。しかし、先々の未来を考えると、やはり呂不韋に見初められて婚約してしまったのが根本の原因にあると考えるファンは多いです。邯鄲の宝石とまで呼ばれるくらいであれば、当然婚姻の話はもっと他にもあったはずで、その中で呂不韋が選ばれてしまったことが、全ての原因になっているともされているのです。

加えて、最後まで呂不韋に利用される形だったのが、太后がかわいそうと言われる大きな要因になっています。呂不韋も過去に子楚に差し出した経緯などを考えれば、もう少し太后に便宜を図っても良かったのではないか、と言われているのです。この太后のエピソードが、間接的に人の気持ちを一切考慮しない呂不韋という印象をより強くしたとする声も見られる結果になっています。

太后に関しては、基本的にはかわいそうという意見が多いものの、嬴政と、嫪毐との子供の差がどうしても受け入れがたいという声も多くなっています。それだけに、嫪毐の反乱の処断の時の、向のセリフはスカッとしたとも言われる結果になったのです。キングダムはどうしても、戦いがメインの作品ではありますが、こういった王宮の中の出来事もしっかり描かれてきた集大成の1つとも言われているのです。

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キングダムの太后の過去まとめ

キングダムの太后の過去は、それまでの歪んでしまった性格に納得感を覚え、かわいそうと言われるほど壮絶なものになっています。呂不韋と出会い、婚約したまではまだ良かったものの、子楚に差し出された上に、趙に置いていかれ、蔑まれる生活を送ることになりました。せめて、趙に置いていかれることさえなければまた少し変わっただろうとも言われています。

太后の過去のかわいそうなところは、どこか1つだけでも違う形なら、全然違う結果になった可能性があるのに、全てが悪い方向に向かってしまったところにあるとも言われています。もちろん、かわいそうな過去があるから全てが許されるというわけではありませんが、納得感はあったとされる結果になったのです。まだキングダムを読んでいない人は、太后のかわいそうな過去にも注目しながら視聴してみましょう。

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