【キングダム】ろうあい(嫪毐)とはどんな人物?史実や太后(趙姫)との関係は?

さまざまな武将が武力と知略を駆使し激しい戦いが描かれる『キングダム』ですが、本作に登場するろうあい(嫪毐)という人物をご存じでしょうか?ろうあいはキングダムでは珍しく、愛にまつわるストーリの中心人物です。さらに男のウェポンで天下に名を轟かせ、史実にも記されている歴史上珍しい人物でもあります。当記事では、ろうあい(嫪毐)と愛を育んだ太后(趙姫)との関係性や彼の最後など史実を交えつつ紹介しています。

【キングダム】ろうあい(嫪毐)とはどんな人物?史実や太后(趙姫)との関係は?のイメージ

目次

  1. キングダムのろうあい(嫪毐)とはどんな人物?
  2. キングダムのろうあい(嫪毐)の史実や太后(趙姫)との関係
  3. キングダムのろうあい(嫪毐)の史実での最後
  4. キングダムのろうあい(嫪毐)と太后の名言集
  5. キングダムのろうあい(嫪毐)に関する感想や評価
  6. キングダムのろうあい(嫪毐)まとめ

キングダムのろうあい(嫪毐)とはどんな人物?

キングダムに登場するろうあい(嫪毐)は、史実にも語り継がれるほどの人物なのですが、一体どのような人物なのでしょうか?キングダムの太后(趙姫)と深い関係にあったとされているため、当時天下に名を轟かせたのは容易に想像がつきます。ここでは、そんなろうあい(嫪毐)の人物像に迫る前にキングダムの作品情報とろうあいのプロフィールを紹介していきます。

キングダムの作品情報

キングダムの概要

『キングダム』は原泰久による戦国時代作品です。2006年から「週刊ヤングジャンプ」にて連載され、現在(2020年2月)までに56巻、単行本の累計発行部数が4700万部を突破した人気作品となっています。また第17回手塚治虫文化賞のマンガ大賞受賞作品でもあります。テレビアニメ化が2011年11月に発表され、2012年6月から2013年2月にかけて第1シリーズ、2013年6月から2014年3月にかけて第2シリーズが放送されました。

キングダムのあらすじ

キングダムは紀元前、500年の争乱が続く春秋戦国時代が舞台となっています。その時代では中国最西に位置する秦国が絶大な力を持っていました。そこで「天下の大将軍」を夢見る戦争孤児の信と漂という名の2人は、夢を叶えるため日々修行に明け暮れていました。ある日、修行をしていた2人の元に秦国大臣である昌文君が現れます。

彼に実力を見出された漂は宮廷へと仕官し、ついに大将軍の道への切符を手に入れました。しかし、仕官からそれほど時を経ず、漂は深手を負った状態で信の元へと帰ってきたのです。今にも息絶えそうな漂でしたが、最後に紙を信に託します。そこに書いてあったのはある場所を示す地図でした。漂の想いを託された信は、ある場所へとたどり着いたのですが…。

ろうあい(嫪毐)のプロフィール

『キングダム』に登場するろうあい(嫪毐)は、元々下級文官でしたが、男が持つ武器の強さを呂不韋に買われたため宦官の1人として後宮に入った男性です。色欲に狂っていた太后の欲求を満たすためにあてがわれた人物で、宦官のフリをして送り込まれています。著雍戦から二か月後に山陽長官に推す太后と共に朝廷に現れており、その後太后と共に大原で毐国を建国していました。

TVアニメ「キングダム」公式サイト

キングダムのろうあい(嫪毐)の史実や太后(趙姫)との関係

キングダムのろうあい(嫪毐)と太后(趙姫)との関係は史実に記されています。宦官の1人として後宮に入ったろうあいでしたが、果たして太后との関係性はどれほどの期間に渡って続いたのでしょうか?キングダムにおける2人の関係は、読者を感動させるほどのものとなっているのですが、現実との違いが気になります。ここでは、史実におけるろうあいと趙姫との関係を紹介していきます。

史実①不義密通を犯す

史実によると、ろうあい(嫪毐)は巨根で知られており、一物を軸にして馬車の車輪を回せるほどだったとされています。これはキングダムと同じく、その特長を秦の宰相を務める呂不韋に見いだされ、宦官の1人となったのでした。

呂不韋は太后(趙姫)と不義密通を犯す関係にありましたが、老年に差し掛かってきたため太后の欲求を満たすことが難しくなり、太后との関係を清算したいと考えていました。その時に身代わりとしたのがろうあい(嫪毐)です。

史実②嫪毐のウェポンを売り込む

ろうあい(嫪毐)の特長を見出した呂不韋は、太后(趙姫)にろうあいのウェポンを売り込もうと考えます。そこで、まずろうあいを自分の食客として雇い入れ、宴を催しました。

史実③桐製の車輪に嫪毐のウェポンを嵌めこむ

その宴では何百という出席者がいたのですが、みんなの酔いが回った時にろうあいを呼び出し、いきなり下半身を露出させたのです。そして馬車の車輪にろうあいのウェポンを嵌めこみ、卑猥な歌詞を歌いながら車輪を回しました。やはり呂不韋は元商人であるため、これにはろうあいという商品を売り込む策略が隠されています。

史実④呂不偉の三カ条

呂不偉はなぜろうえいのウェポンで車輪を回させたのでしょうか?車輪を回す、ということ自体想像がつきませんが、常人では到底あり得ない必要な条件が揃っていなければ実際に車輪を回すことはできないでしょう。

それが呂不偉の三カ条です。まず、重たい馬車の車輪を持ち上げるだけの強度、次に車輪が落下しないだけのウェポンの長さと角度、太さ、そして大衆が見ていてもしおらないタフさ。これらの条件が揃うほどのウェポンであれば、太后に対するプレゼンとしては大成功だったようです。

史実⑤嫪毐が後宮に入る

趙姫は性欲王政な女性だったため、ろうあいの情報にたちまち興味を抱きます。しかし、その時は趙姫が太后であるため、臣官と呼ばれる去勢された男性しか入ることのできない後宮にいたのです。つまり臣官ではないろうあいは入ることが出来ません。そこで、呂不韋がろうあいの髭を抜き取るなどして臣官のような容貌に変えさせ、また宮刑を執行されたという記録までをでっち上げ、ろうあいを趙姫の元へと送ることに成功しました。

史実⑥太后を満足させる嫪毐

呂不偉のプレゼンは見事成功し、超姫の欲求をたちまち満足させたろうあい(嫪毐)。そしてろうあいも趙姫の欲求に負けないだけの力を持っていました。後宮には秦王政や呂不偉が許可なく入ることができず、また趙姫は秦の人民に尊敬される存在でもありました。そんな趙姫を味方につけたろうあいは、当然野心が生まれます。

「秦国において最も偉いのは太后であり、その太后を味方に付けている以上、呂不偉でさえも恐れる必要はない」と考えたろうあいは、次第に呂不偉が下す命令さえも聞かなくなったのです。そして太后も後ろ盾となっているため、そんなろうあいになびく人物も出てきました。こうしてろうあいは多く食客を囲うようになり、彼は呂不偉と秦王の存在を脅かす存在となっていきます。

史実⑦太后懐妊

時は経ち、欲求を満たし合う関係を続けていた2人は、ついに趙姫が懐妊し2人の子供が産まれます。しかし、いかに後宮が密室だとされていても、子供がうろつくため産まれたことを隠し通せるはずがありません。

そしてろうあいと趙姫の密通が密告という形で秦王政の耳に入ることになります。さすがに政は動揺しますが、事態が深刻なため内偵を入れて慎重に確認しようとします。もはや後が引けずこれが最後だと悟ったろうあいは、玉璽を盗み出し兵を動員しました。

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キングダムのろうあい(嫪毐)の史実での最後

キングダムのろうあいは、最後に反乱を起こしていました。では史実におけるろうあいの最後はどのようなものだったのでしょうか?ここではろうあいと趙姫に関する史実での最後、そして2人の関係を繋いだ呂不韋の最後までを交えて紹介していきます。

史実での最後①反乱の失敗

ろうあいの史実での最後は嫪毐の乱でのことでした。この反乱に成功すれば趙姫との間にできた子供を王位につけ、ろうあい自身は丞相として国政を執ると算段していたのです。ところが、その反乱は秦王政からとっくに読まれており、反乱はあっけなく鎮圧され、ろうあいの最後を決定的なものにしました。ろうあいは王位を狙った大罪人として扱われ、死刑宣告が下されたのです。

史実での最後②車裂きの刑

ろうあいの処刑は車裂の刑。両手両足と首を縄で馬につないで身動きがとれない状態にし、合図と同時に馬を罪人の反対方向に走らせるという処刑法です。当然、ろうあいの体は無惨にもバラバラに引き裂かれ、一瞬にして最後を迎えました。さらに、秦王政はろうあいと趙姫との間にできた子供までもを処刑させることを命じ、それに対し趙姫は助命を請いますが無駄でした。

ろうあい(嫪毐)の死後の太后と呂不韋は?

太后は国母としての立場であるため何の罪にも問われず、最後に残ったのは趙姫と呂不韋でした。超姫は愛人とその間にできた子供を殺された衝撃が大きかったため、幽閉された雍城で絶望に明け暮れ、幽閉されてから10年後(紀元前228年)に死去しました。一方、呂不韋はろうあいを後宮に送り込んだ事実が露見したため、彼も数年の時を経へ命を絶つことになります。

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キングダムのろうあい(嫪毐)と太后の名言集

呂不韋の策略に加え、趙姫の欲求を満たすためだけの関係を築き上げているろうあいと、欲求不満のはけ口として利用し続けてきた趙姫。このような関係性なのですが、ろうあいと太后の深い愛に号泣する読者が続出したようです。最後に懐妊して子供を産んだ趙姫でしたが、長い月日を経たことに加えてその出来事も2人の関係を深めるきっかけだったのかもしれません。ここでは、そんな2人の関係を名言から迫っていきましょう。

名言①「ある夜、私は見てしまった…」

キングダムの趙姫は、二十年以上乾ききっていた地に水を注いでくれたのはろうあいだと語っています。そしてキングダムの38巻に描かれているのですが、下記の引用をろうあいが残しています。その時に趙姫が涙を流していたため、彼女の心には深い傷があることをろうあいは悟りました。

もしかすると、趙姫の本当の望みは寂しさを紛らわすことだったのかもしれません。趙姫にとってのろうあいは、単なる欲求を満たすための道具にすぎなかったのですが、それでも趙姫に安らぎを与えようと努力するろうあいがいました。そしてそれを契機に、一角の男としての器量と風格を見せていくようになります。

ある夜、私は見てしまった。快楽に顔をゆがめながら太后様が涙をながしておえられるのを

名言②「私はあなた様とお会いできて…」

私はあなた様とお会いできて人生に大いに意味を持ちましたよ。本当に幸せでした

キングダムのろうあいは単なる欲求不満のはけ口として利用されていたのですが、それでも2人の子供をもうけたため、家族の絆は感じていたのではないでしょうか?ろうあいが処刑される前に趙姫が最大級の愛の告白をしており、ろうあいも反乱に趙姫を巻き込みたくないと最後まで庇っていました。上記の名言はろうあいが趙姫に対して述べた名言です。もしかすると、趙姫と同じくろうあい自身も寂しかったのかもしれません。

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キングダムのろうあい(嫪毐)に関する感想や評価

こちらはキングダムのろうあいが語り継がれてきた歴史について言及されています。その歴史がろうあいの取り柄であるウェポン。道鏡もろうあいと同じくウェポンだけで語り継がれているようなのですが、感想の通り2200年以上もの時を経ても語り継がれるというのは凄いといえるでしょう。

ウェポンだけで国を揺るがすという奇行はかなり印象に残るからなのでしょうか?それとも屈強な武人の特長がたまたまそれだったからなのか?やはり、歴史の背景も気になるところです。

こちらはキングダムのろうあいと太后との関係性について述べられています。ろうあいにとっての太后は一番美しく、一方で太后にとってのろうあいは自分を愛してくれる唯一の存在であり、寂しさあるいは虚無感を埋めてくれる存在、その関係性が悲しくもあり美しい姿だということなのでしょうか?美しさの定義は人によりけりなのですが、その感じ方はかなり奥が深いといえるでしょう。

こちらはキングダム最新刊を読み、そこに登場したろうあいと太后の関係性や情を交えた描写が好きだったと言われています。キングダムの戦闘シーンを飛ばし読みするようになったとのことですが、その中で描かれるラブストーリーは印象的であり感動的でもあったということでしょうか?かなり新鮮な気持ちでキングダムを読んだというのが想像できます。

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キングダムのろうあい(嫪毐)まとめ

キングダムのろうあい(嫪毐)について、史実や趙姫(太后)との関係を交え紹介してきましたが、いかがでしたか?キングダムと同じく史実でも、ろうあいは見事なウェポンを持っていたことで知られ、趙姫と密通を続けていた人物でした。2人の出会い方や関係性は一風変わったものとなっているのですが、それでもキングダムで残した名言を見る限りかなり愛し合っていた2人だったと言えるでしょう。

そしてキングダムにおけるろうあいの運命を定めた趙姫ですが、呂不韋が生涯惚れていたという話もあります。キングダムには愛にまつわるストーリーが少なめなので、激しい戦いの中でも愛があったと知れば想像が広がるのではないでしょうか?ろうあいと趙姫の感動ラブストーリーは泣けるので、ぜひこの機会にキングダムに登場する2人の関係に注目してみてください。

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