キングダムの名言集！おすすめのかっこいいセリフを画像付きで紹介

武将、軍師、王族、文官…群雄割拠の世で生き残りをかけて戦う彼らは、常に死ぬか勝つかの選択を迫られます。「キングダム」の主人公・信とその仲間達も、幾度となくもうダメだというピンチに陥りました。しかしその度に、信の思い…信念とともに乗り越えてきたのです。戦いや今後の流れが変わる瞬間、魂をゆさぶるような重いセリフが人を突き動かします。

「できる」人間はみんな、ここぞという重要な局面で必ず名セリフや立派な行動で何かを示します。そのほとばしるような情熱、ワクワクするような高揚感、表情の一つ一つも見逃せません。名言・名場面が満載の「キングダム」の中でも選りすぐりの使ってみたくなる名セリフ、心に刻みたくなる名言をその表情や前後のシーンとともに振り返ってみましょう。

何と言ってもキングダムの主人公！平民以下の戦争孤児から成り上がり、今や五千人の軍を任される「飛信隊」の隊長に成長した信。性格は今も昔もワイルドで好戦的、カラッと明るい直情型です。尊敬する王騎将軍との出会いや数々の戦いを経て、武力だけではなく戦局や人を見るセンスも抜群に。極限状態の中で飛び出した名セリフ、ちょっとしたつぶやきまでかっこいい信の魅力に迫ります！

32巻348話「行く理由」より。王騎将軍の仇でもある、趙の将軍・龐煖（ほうけん）との再戦に挑む信が放った言葉です。尾兵をはじめとする飛信隊の仲間達は、すでに傷だらけの信を心配して「なんでそこまで、なんでいつもおまえはそうなんだ」と必死で止めました。

それでもキングダムの信は、どんな戦況でも必ず活路を開いて勝つという信念を果たします。天下の大将軍になるのだから、何もかも乗りこえてみせる。ただの軽口ではない、本物の覚悟に心が揺さぶられる名言です。

9巻88話「戦友」より。信が自分と政との関係について語った名言です。この時、羌瘣は呂丞相サイドの刺客として、政の命を狙っていました。信はふわりと舞う羌瘣の身軽さに苦戦を強いられ、「なぜ政王の為に命を張る？忠義か？」と問われます。すると信が笑って答えたのが、この名セリフです。

「んなもん俺にあるわけねェだろ、戦友（なかま）だからだよ、共に汗と血を撒き散らしながら戦ったなァ」と笑い飛ばす表情が、とても痛快です。命がけの逃避行をともに乗り越えた、信と政の絆の深さが伝わってきます。孤独な王である政にとっても、「友や仲間」と言える信の存在は非常に心強いものでしょう。

35巻377話「剣と盾」より。政の王弟・成蟜（せいきょう）に、信が固く誓った言葉です。かつては政を殺そうとまでしていた成蟜でしたが、本当の意味で王族として成長し、留守中の政の代わりに王座と咸陽の都を守りました。しかし、その為に政敵である呂丞相に命を狙われ、最後は愛する妻・瑠衣に看取られて亡くなりました。

その死の間際、成蟜は最後の力を振り絞って信に「貴様が政の剣にして盾だ、貴様の存在がヤツの支えとなる」と訴えます。その思いを受け止めた信は、この短いながらも思いのこもった名セリフで成蟜と男の約束を交わしたのです。

27巻286話「答えのない」より。趙将軍・万極との対戦中に、信が言い放った名セリフです。かつて秦兵に家族を虐殺された万極は、深い怨念で一般人を虐殺していました。呪いの言葉をまき散らす万極を見て、信は恨みを恨みで晴らすような戦争を終わらせる方法があると語り始めます。

「国境があるから国々が闘い続ける。だからあいつは国を一つにまとめるんだ、そして俺はその金剛の剣だ！」という言葉と表情には、ほとばしるような情熱がみなぎっています。自分こそが政の道を切り開く最強の「剣」だと断言する、最高にかっこいい名言です。

キングダムのもう一人の主人公と言っても過言ではない政。周囲からは「大王様」と呼ばれ、のちに秦の始皇帝となる偉大な人物です。信と出会った頃はまだ幼い少年王でしたが、当時から威厳と才覚は十分。命を賭けて戦う武将や名もなき兵、苦しむ民衆の思いを一心に受け止め、国家統一による争いのない世界を実現するために奮闘し続けています。

そのカリスマ性と信念に満ちた名言・名セリフは、人々の心にズシリと重く響き渡り、身体の奥から湧き出るようなパワーを授けます。

2巻11話「不退転」より。政を狙う刺客と対峙した信を、政が励ました言葉です。初めての強敵に遭遇して、思わず後ずさっていた信を奮い立たせました。信の本当の強さは、強敵でも実際の戦いの中でそれを乗り越えていくこと。それを一瞬で見抜いていた政の洞察力が冴えわたり、カリスマ性あふれる言葉の力がみなぎっています。

31巻330話「政、語りかける」より。要所である蕞（さい）を守る為、政が民衆を鼓舞する名演説です。秦を取り囲む合従軍の大侵攻ではさまざまな感動エピソードが登場しますが、その中でもここは屈指の名場面です。蕞での籠城戦を決意した政は、自ら咸陽の都を出て現地に駆けつけます。

老人や女子供も含む民衆すらも巻き込む過酷な戦いを前に、政は蕞の民衆に素直な思いを語りかけました。蕞の人々は政に危険だから咸陽へ帰るように勧めましたが、政は「共に戦えることを 誇りに思うぞ、共に血を流すために 俺は来たのだ」と宣言。

そのキングダムの政の熱い思いが、趙兵に恐れおののく民衆を突き動かし、大きな雄たけびとなって蕞の城壁内に響き渡りました。民衆の犠牲を覚悟しながらも、その悲しみや苦しみも全てともに受け止めようとする政の姿。この後、奮い立った蕞の民衆は想像以上の活躍で蕞を死守します。魂を揺さぶられるような深い感動が押し寄せる名言です。

39巻426話「人の本質」より。呂丞相との対峙した政が、堂々と自分の信念と理想を語った名言です。「人が放つ光が多くの人を互いに照らし、さらに大きな光となって引き継がれていく」と語る政自身も、内からあふれ出るような光のオーラを放っています。長きに渡って敵対してきた呂丞相も、堂々たる王者の姿に目を見張って圧倒されていました。

キングダムの信と政は、王と平民という身分の違いを乗り越えた、親友や兄弟のようなアツい絆で結ばれています。お互いの弱さを唯一さらけ出せる存在です。そんな2人が、激戦の合従軍編のなかで支え合った名セリフをご紹介します。31巻329話「肩を借りる」より。戦いで疲れ切った信が、政の肩を借りた時の言葉です。満身創痍で身も心もボロボロになった飛信隊は、蕞で大王・政の援軍と出迎えを受けました。

秦の過酷な戦況を前に、初めて絶望に近い感情を味わっていた信は、政の姿を見て思わず涙があふれます。緊張の糸が途切れてホッとした信の気持ちが温かく伝わってきます。倒れる前に一応確認して謝ってしまう、照れ隠しの律儀さが微笑ましい名セリフです。

信に肩を貸した政は、表情ひとつ変えることなく「気にするな」とつぶやきました。幾度となくピンチを救われ、精神的にも物理的にも支え合ってきた信との固い結束。その穏やかさがより深い感動を呼ぶ名言です。

紫夏は、幼少時代の政をピンチから救ってくれた大恩人です。敵国である趙に囚われていた政は、壮絶な虐待を受けて人生に絶望していました。秦からの迎えで趙から脱出する際、趙兵の攻撃から政を守ってくれたのが闇商人の美しきリーダー・紫夏でした。

8巻81話「別離」より。趙兵から身を挺して政を守った紫夏が、最後に残した言葉です。死の間際まで政を思うその優しさが、温かく、力強く伝わってきます。紫夏のおかげで命からがら秦に戻った政は、王として大事な人を守りたいという志に目覚めました。どんなに時が過ぎても、政の人格を根底から支え続けている名言です。

猛者ぞろいのキングダムの中でも、屈指の強さと人気を誇る武将…それが王騎将軍です。分厚いタラコ唇に、なぜかオネエ言葉、「コココ」「ンフフ」など不思議な含み笑いをする強烈な個性。しかし誰よりも冷静沈着に、誰よりも勇壮に戦う豪傑です。その偉大さから「秦の怪鳥」「天下の大将軍」と恐れ崇められています。信の才能にいち早く気づき、導いてくれた大将軍が残した言葉には、未来へ託す渾身の思いが込められています。

16巻170話「天下の大将軍」より。王騎が致命傷を負いながらも、まだ凄まじい力で趙の猛将・龐煖の首に斬りかかった時の名言です。もう息絶えて馬から落ちてもおかしくないほどなのに、どこにそんな力があるのか、お前は何者なんだと龐煖は動揺します。王騎はいつもの不敵な笑みを浮かべて「死んでも諦めぬのが王騎軍の誇り」と配下たちを励まし、最後まで龐煖と果敢に戦います。その誇り高さに圧倒されてしまう名言です。

16巻171話「将軍の景色」より。瀕死の重傷を負った王騎が、馬上で信に最後の教えを授けた時の名言です。龐煖と王騎の間に割って入った信は、王騎の馬に飛び乗って味方の陣地へとひた走ります。追手が迫りくる中、王騎はそんな信に「戦場で目にする全てをよく見るように、将軍の目には様々なものが見える」と語りかけ、突破口を示しました。

背中から語りかける王騎は、信にとって恩師であり、父でもあるようなあまりにも大きな存在。これまで王騎が受け止めてきたものを、すべて信に託したその思いに心を強く打たれます。

16巻172話「継承」より。無事に味方の陣地に戻ってきた王騎が、言い放った豪快な名言です。信頼できる配下たちに最後の教えを託したのち、強い武将が次々に出てくる戦乱の世を笑って旅立っていきました。高い武力・知略・人間力を以て慕われた王騎の、いつまでたっても忘れられない強烈な個性が光っています。

戦場には花開く美少女・羌瘣は、飛信隊の頼れる副将です。緑穂という剣、巫舞と呼ばれる不思議な体術を自在に操り、軽々と戦況を一変させてしまいます。かつては政を狙う刺客として登場しましたが、今では信や仲間達に天然キャラとして定着しました。どちらかと言えば寡黙な羌瘣が時に語る本音には、仲間への熱い思いがあふれています。

34巻363話「別の道」より。生まれ育った蚩尤（しゆう）一族と決別した羌瘣の名言です。蚩尤は戦闘能力を高める為に、身内同士で過酷な生き残り争いをする一族。羌瘣は慕っていた象姉の敵・幽連を討ち果たし、一族には戻らず飛信隊の元へと帰ります。幽連との熾烈な戦いに勝てたのも、信や仲間達という強い存在があったから。副将として、戦友として、一人の少女として。信たちを思う深い愛と絆が心に染み入ります。

王賁（おうほん）は王翦の息子で、身分も気位も高いセレブキャラ。慣れ合いを嫌ってちょっと無愛想なところもありますが、そのプライドに相応しい武術や戦略のセンスを持っています。信・蒙恬とは仲間と書いてライバルというべき、頼もしい存在です。向上心も人一倍強く、強敵にも敢然と立ち向かう王賁のセリフは、まさに魂の叫びとも言うべき力強さです。

37巻395話「王賁の責務」より。圧倒的な実力差がある魏の大将軍「槍の紫伯」を相手に、一歩も退かずに果敢に戦い抜いた時の名セリフです。大いなる勝利を手にしてこそ、大将軍になれるというその情熱がほとばしっています。名家の正統な跡継ぎとして、偉大なる父・王翦の背中を追うプライドと責任がひしひしと伝わってくる名言です。この気合の入った戦いぶりで、王賁は見事に勝利を手にしています。

王賁と同じく武功に優れた名家出身の蒙恬は、楽華隊を率いる隊長です。明るくて気さくな性格で、信を気に入って手助けをしてくれたこともあります。「気楽に行こうよ」と、いつものん気な態度を取っていますが、信に「俺も君や王賁と同じく、天下の大将軍を目指す者さ」と宣言するなど野心もなかなかのものです。戦場で本気を出す時は、いつもよりかっこつけたセリフが飛び出します。

48巻520話「火蓋を切る」より。紀彗軍への陽動作戦を見事に成功させた、蒙恬のクールな名セリフです。蒙恬は、鄴攻略戦で信の飛信隊、王賁の玉鳳隊とともに重大な任務を追っていました。朱海平原での決戦では、王翦にも認められて、一時的に将軍に昇格して左翼の指揮を担って奮闘します。確かな実力を持つ者だけが言える名セリフと、その自信に満ちた表情は一段と男前です。

桓騎は元野盗団の首領というダークな経歴を持つ、秦の将軍です。その作戦は虐殺や首切り、強奪も当たり前というものが多く、非常に享楽的で残忍な性格です。敵も味方も礼節をわきまえた武将が多い中では、その悪行が非常に目立ちます。そんな身勝手が許されるのは、もちろん圧倒的な実力があるから。いつも自信満々で勝利をかっさらっていくその強さは「キングダム」のダークヒーローのような存在です。

28巻301話「敵の海原」より。函谷関の戦いの最中に、桓騎が部下に言った名セリフです。この一言で部下を説き伏せ、わずか数百人の精鋭部隊で大軍の敵陣営の中を駆け抜けました。その大胆な発想と実行力、圧倒的なカリスマ性に驚かされます。

王翦は伝説の六大将軍に匹敵するほどの実力を誇る将軍です。何を考えているのか全く分からない態度から、秦国内でも要注意人物として警戒されています。46巻から始まる趙の要所・鄴を責める戦いでは、総大将として全軍を指揮。蒙恬の適性と高い実力を見抜き、柔軟に作戦を変更して、その先にある勝利を模索しています。必要なこと以外は全く話さないので、一言一言の重みが違います。

21巻222話「将器」より。王翦は有名な大将軍・廉頗（れんぱ）との対決中に、この一言であっさりと退却を決めました。とにかく押しまくる戦いが多い「キングダム」の中では非常に珍しい行動です。冷静に引き際を見極めて別の作戦へと移っていく、王翦の底知れない実力を窺わせた味わい深い名言です。

人気漫画「キングダム」から、数々の名セリフ・名言とかっこいい画像を紹介してきました。ここで紹介したものは、「キングダム」の魅力のほんの一部分です。まだまだシビれるような名言、かっこいい場面がたくさんあります。信たちの戦いも、中華統一まではまだ遠い道のり。これからもさらに多くの名セリフ・名言・名場面が生まれることでしょう。