【薔薇王の葬列】4人のエドワードを解説!リチャードとの関係や最後をネタバレ

以下の記事では、「薔薇王の葬列」に登場する4人のエドワードについて解説します。薔薇戦争をモチーフに、ヨーク家とランカスター家の壮絶な戦いを描いた「薔薇王の葬列」。作中では、エドワードと名乗る4人の男性が登場し、王太子や息子として主人公・リチャードと深く関わっていきます。本文では、「薔薇王の葬列」から、4人のエドワードの概要や最後、死亡シーンなどをネタバレ考察しました。

【薔薇王の葬列】4人のエドワードを解説!リチャードとの関係や最後をネタバレのイメージ

目次

  1. 薔薇王の葬列とは?
  2. 薔薇王の葬列の4人のエドワードや王太子を解説
  3. 薔薇王の葬列のエドワードとリチャードの関係
  4. 薔薇王の葬列の3人のエドワードの最後は死亡?
  5. 薔薇王の葬列のエドワードに関する感想や評価
  6. 薔薇王の葬列のエドワードまとめ

薔薇王の葬列とは?

「薔薇王の葬列」のエドワードの紹介・イメージ画像

「薔薇王の葬列」といえば、4人のエドワードも見どころであり、主人公の兄やライバル、ランカスター家の王太子とその息子として登場しています。以下では、「薔薇王の葬列」から、主人公と深く関わる4人のエドワードについてネタバレ考察しました。その他、「薔薇王の葬列」のエドワードのそれぞれの最後や死亡シーンもまとめました。

薔薇王の葬列の概要

菅野文先生の漫画「薔薇王の葬列」は、2013年~2022年にかけて「月刊プリンセス」にて連載されたダーク・ファンタジー作品で、単行本は全17巻です。シェークスピアの史劇「ヘンリー6世」「リチャード3世」を題材とした「薔薇王の葬列」。本作品では、リチャード3世を主人公に据えて物語が展開されています。

薔薇王の葬列のあらすじ

イングランド王朝では、王家の血筋を引くヨーク家(白薔薇)とランカスター家(赤薔薇)による権力闘争、薔薇戦争が勃発しました。ヨーク家の跡取りとして誕生したリチャードも、生まれながら家同士の争いに巻き込まれていきます。政治の実権はランカスター家に奪われ、争いに敗れた父親は処刑されました。ヨーク家の当主には兄がつき、リチャードは父親の仇であるヘンリー6世から王位を奪うことを目論みます。

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薔薇王の葬列の4人のエドワードや王太子を解説

薔薇王の葬列の4人のエドワードをネタバレ解説・イメージ画像

ヨーク家のリチャードを主人公に迎え、薔薇戦争による壮絶な戦いを描いた「薔薇王の葬列」。作中では、エドワードを名乗る男性が複数登場しています。当時の時代背景から、親子で同名なのは珍しくない光景ですが、読み手にはややこしさを感じさせるでしょう。以下では、「薔薇王の葬列」の中心人物でもある、4人のエドワードや王太子についてネタバレ解説しました。

4人のエドワード①エドワード4世

白薔薇ことヨーク家の長男であり、後にエドワード4世として即位します。父親はヨーク公リチャード、母親はセシリーです。父親似の美貌とカリスマ性で周囲を魅了するエドワード4世。君主としても優秀であり、申し分のない人物として描かれています。一方、恋多き王としても知られ、派手な遊びを繰り広げています。また、美貌の未亡人・エリザベスやジェーンを愛人として囲っており、ヨーク家の新たな争いの火種を生みました。

4人のエドワード②ヘンリー6世の息子

「薔薇王の葬列」にて現国王のヘンリー6世の息子であり、エドワード王太子とも呼ばれています。穏やかで内向的な父親とは対照的に、傲慢で自己中心的な性格が目立ちます。妻はアン・ネヴィルで、政略結婚だったため2人の間に愛情はありませんでした。

4人のエドワード③エドワード5世

ヨーク家当主・エドワード4世とエリザベスとの間に生まれた長男で、後にエドワード5世を名乗ります。母親の復讐の道具として教育された結果、わがままで傲慢な少年に育ってしまったエドワード5世。後に父の弟であり、叔父であるリチャードと対立し、ヨーク家の継承権を巡る争いに巻き込まれていきます。

4人のエドワード④リチャードの息子

リチャードとアンとの間に生まれたエドワード・イメージ画像

主人公・リチャードとアンとの間に誕生したエドワード。父方の伯父と同じ名前であり、作中で4人目となるエドワードです。表向きはリチャードの息子とされるも、実は誰にも言えない秘密が隠されていました。

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薔薇王の葬列のエドワードとリチャードの関係

4人のエドワードとリチャードの関係を紹介・イメージ画像

「薔薇王の葬列」において、主人公・リチャードと深い関わりを持つ4人のエドワード。作中では、リチャードと対立したエドワード5世や、ランカスター家の王太子が存在感を放っていたでしょう。この2人は、リチャードと敵対関係にあり、最後まで熾烈な戦いを繰り広げました。以下では、「薔薇王の葬列」から、4人のエドワードとリチャードの関係をネタバレ考察しました。

エドワード4世とリチャードの関係

エドワード4世とリチャードの関係は、セシリーを母親に持つ同母兄弟です。生まれつきの両性具有を理由に、母親から忌嫌われていたリチャード。両親はリチャードを捨て子に出すことを検討するも、エドワードだけは周囲と異なる考えを示しました。リチャードを弟として可愛がり、何かにつけて世話を焼くなど良好な兄弟関係を築きました。

一方で、リチャードと母親の確執については無関心であったのか、その点に関して言及することはありませんでした。または、リチャードを気遣い、あえて触れなかった可能性も考えられます。

ヘンリー6世の息子とリチャードの関係

ランカスター家の後継者であるエドワード王太子と、ヨーク家の人間であるリチャードは、本来ならば敵対関係にありました。しかし、父・ヘンリー6世と同様、お互いの素性を知らないまま交流を深めていきました。ある日、幽閉中のリチャードの見舞いのもとを訪れたエドワード王太子。その時、リチャードの胸もとが開いており、リチャードを女性だと認識します。

同時に、リチャードを女性として愛するようになり、猛烈なアプローチを仕掛けていきました。また、リチャードがヨーク家の人間だと知ると、リチャードを妻に迎えるために薔薇戦争での勝利に執念を燃やします。しかし、物事は思い通りに進まず、エドワードはアン・ネヴィルと政略結婚しました。夫婦としての愛情そこなかったものの、お互いにリチャードが好きな同士として絆を深めます。

エドワード5世とリチャードの関係

エドワード4世とエリザベスとの間に誕生したエドワード5世。リチャードからは兄の子供にあたり、叔父と甥の関係になります。前夫を戦争で亡くし、復讐のためにエドワード4世に近づいたエリザベス。自分の息子を王位につかせようと目論みます。そのような家庭環境で育ち、リチャードに対して敵意を持つようになったエドワード。成長後は、王位の座を奪うライバルとみなし、リチャードの排除に出ました。

リチャードの息子とリチャードの関係

王太子の死後、リチャードと再婚を果たしたアン。その頃、彼女には前夫である王太子の子供を身ごもっていたことが発覚します。この事実はリチャードにも打ち明けられるも、彼は子供の血筋を承知の上で、アンの子供を実子として迎えることを決意します。そして、生まれた息子はエドワードと名付けられ、我が子同然に愛情を注ぎました。

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薔薇王の葬列の3人のエドワードの最後は死亡?

3人のエドワードの最後をネタバレ考察・イメージ画像

「薔薇王の葬列」にて注目を集めた4人のエドワード。しかし、そのうち3人は最後に死亡しています。病死や戦死など、やむを得ない理由で死亡したことが明かされています。しかし、最後に死亡したエドワードに関しては、少し複雑な事情を抱えています。以下では、「薔薇王の葬列」から、3人のエドワードの死亡の理由をネタバレ考察しました。その他、唯一存命したエドワード5世の最後もまとめました。

エドワード4世の最後はどうなる?

命がけの権力闘争が繰り広げられた「薔薇王の葬列」では、比較的穏やかな最期だったと言われるエドワード4世。亡き父の願いを叶えるべく、王位をモノにした人生は波乱万丈だったでしょう。また、多くの女性と恋を楽しみ、自分に忠実に生きたとも言えます。しかし、その代償として晩年には体調を崩し、死亡しました。

死因は、若い時から激しい遊びをしていたことや、不摂生な生活によるものと推測されます。また、晩年には怪しい薬も服用しており、その副作用が原因とも考えられています。自分の人生に満足して天国に旅立ったエドワード4世。しかし、当主を失ったヨーク家では、息子・エドワード5世と弟・リチャードによる血なまぐさい争いが勃発しました。

ヘンリー6世の息子の最後はどうなる?

ランカスター家の血筋を守るべく、エドワード王太子の影武者となって進軍したアン。なるべく王太子を遠くへ逃がすべく、ヨーク軍を引き寄せます。一方、王太子は、この作戦が母親によるものと察し、アンの後を追いかけます。そして、アンがリチャードに捕らえられたところで追いつき、自分はランカスター家の王太子だと名乗りました。

その頃、ヨーク軍では王太子の母・マーガレットが捕まっていました。実は、王太子の身代わり作戦は母親によるもので、息子は戦から逃げのびたと思い込んでいました。しかし、ヨーク軍の捕虜となり、事態は一変します。ランカスター家のためにも、王太子の助命を懇願するマーガレット。一方、王太子はすでに覚悟を決めており、最後までヨーク家と対峙する姿勢を見せます。

ヨーク家のジョージの逆鱗に触れ、母親の目の前で刺されてしまった王太子。意識が遠のく中、リチャードが駆けつけます。王太子は、最後の言葉としてリチャードへの好意を伝え、彼の幻影を見ました。しかし、現実では、愛するリチャードの手でトドメを刺され、王太子は死亡しました。

エドワード5世の最後はどうなる?

ヨーク家の当主の座を巡り、リチャードへの闘争をむき出しにしていたエドワード5世。ライバルを排除するためなら手段を選ばず、事故にみせかけたリチャード暗殺も決行していました。しかし、エドワード4世の死後、思わぬ事実を突きつけられます。それは、エドワード4世とエリザベスの結婚が無効だったことでした。実は、エドワード4世はすでに政略結婚した妻がおり、エリザベスは正妻ではないことが判明します。

つまり、エリザベスはエドワード4世の愛人という立場になるでしょう。また、結婚が認められないことは、子供たちの血統の正当性が認められないことに繋がります。そのため、エドワード5世は血筋を理由に王位から遠ざけられ、失脚を余儀なくされました。一方、史実では、弟と共にロンドン塔に幽閉され、その後の消息は不明とされています。

リチャードの息子の最後はどうなる?

リチャードの息子の最後をネタバレ紹介・イメージ画像

リチャードとアンの息子として誕生し、両親の愛情を一心に受けるエドワード。しかし、彼は出生の秘密を抱えており、それらは絶対に知られてはいけないものでした。また、何かの拍子で出生を疑われ、命を狙われる危険もありました。そんな中、母親のアンが結核にかかり、同じタイミングでエドワードも体調を崩します。

そこで、アンの希望もあり、リチャードは息子の死亡を世間に公表しました。両親の決死の作戦により、ひとまず命が守られたエドワード。しかし、表向きには死亡扱いなので、別人として生きる運命が課されました。4人のエドワードの中で比較的穏やかな最後だったエドワード。しかし、見方を変えればリチャードの息子も、悲しい結末を迎えたようにも思えるでしょう。

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薔薇王の葬列のエドワードに関する感想や評価

薔薇王の葬列のエドワードに関する感想や評価・イメージ画像

「薔薇王の葬列」において、複数のリチャードの登場は、読者を混乱させたでしょう。最終的にはエドワードを名乗る男性は4人となり、それぞれがリチャードと深く関わっていきます。その中でも、リチャードと敵対したエドワード5世や王太子との関係は、最後まで緊迫した状態が続きました。以下では、「薔薇王の葬列」から、エドワードに関する感想や評価を紹介します。

感想1:エドワード王太子が国王に相応しい

「薔薇王の葬列」では、4人のエドワードが登場するも、その中でひときわファンの興味を惹いたのが、ヘンリー6世の息子である王太子でしょう。主人公・リチャードを女性として愛し、最後は愛する人の手で殺される壮絶な最後を迎えました。一方、「薔薇王の葬列」といえば王座を巡る争いであり、王位継承権を持つキャラの中で、ランカスター家のエドワード王太子が国王に相応しいとの意見も見られます。

感想2:エドワード王子の最後が悲しい

作中では様々なエドワードが登場しましたが、中でもエドワード5世ことエドワード王子の悲劇は見る者の涙を誘いました。母親の復讐のために生まれ、叔父のリチャードとの対立を運命づけられたエドワード王子。その影響もあり歪んだ性格に育ってしまったものの、もし生まれる時代や地位が違ければ、素直で性格の良い子供に育ったとも言われています。しかし、作中では過酷な運命を課され、悲しいとの声も寄せられています。

感想3:登場人物の名前が複雑

今回紹介した4人のエドワードのように、「薔薇王の葬列」は登場キャラの名前が複雑な漫画とも評されています。題材にした史劇や当時の時代背景もあり、ヨーロッパの王族や貴族では、一族に同じ名前の人物が複数いることは普通の光景でした。しかし、日本ではあまりなじみのないもので、親子や叔父・甥で同じ名前となると、ややこしさを感じるでしょう。

感想4:リチャードの三角関係がしんどい

中世のイングランドを舞台とし、異国情緒あふれる世界観でファンを魅了した「薔薇王の葬列」。同じ名前のキャラが複数登場する点に、ややこしさを感じたファンもいるでしょう。一方で、主人公・リチャードの三角関係も本作品の見どにあげられます。リチャードを巡るエドワード王太子・アンとの関係はどのような結末を迎えるのか、敵対関係となった2人の運命や結末まで波乱の展開が繰り広げられました。

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薔薇王の葬列のエドワードまとめ

薔薇王の葬列のエドワードまとめ・イメージ画像

「薔薇王の葬列」から、4人のエドワードの概要やリチャードとの関係、最後や死亡の理由などをネタバレ考察しました。ヨーク家とランカスター家による薔薇戦争だけでなく、リチャードと4人のエドワードとの関係にも注目が集まった「薔薇王の葬列」。4人の人生はどれも波瀾万丈だったと言えます。また、最後まで存命となったエドワードのその後も気になるでしょう。

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