【ビースターズ】メロンは最後死亡した?壮絶な過去や両親との関係をネタバレ考察

「ビースターズ」のメロンは、主人公・レゴシと壮絶な戦いを繰り広げた、作中のラスボス的キャラです。連続殺戮犯として世間を騒がせたメロンと、彼を救うために立ち向かうレゴシの戦いの行方は、どのような最後を迎えたでしょうか。本文では、「ビースターズ」のメロンとレゴシの決戦やレゴシの最後についてネタバレ考察しました。その他、ハーフとして生まれたレゴシの過去や父親・母親の関係などもまとめました。

【ビースターズ】メロンは最後死亡した?壮絶な過去や両親との関係をネタバレ考察のイメージ

目次

  1. ビースターズのメロンとは?
  2. ビースターズのメロンの最後は死亡した?
  3. ビースターズのメロンの壮絶な過去や両親との関係
  4. ビースターズのメロンの職業や目的
  5. ビースターズのメロンとレゴシの関係や強さを考察
  6. ビースターズのメロンとハルの接点や約束
  7. ビースターズのメロンに関する感想や評価
  8. ビースターズのメロンまとめ

ビースターズのメロンとは?

「ビースターズ」のメロンを紹介・イメージ画像

「ビースターズ」のラスボス的キャラであり、連続殺戮犯の犯人であるメロン。ガゼルの父親とヒョウの母親を持つハーフであり、レゴシと激戦を繰り広げた最強キャラです。以下では、「ビースターズ」からメロンとレゴシの決戦とメロンの最後をネタバレ考察しました。その他、「ビースターズ」のメロンの壮絶な過去や両親との関係、メロンの職業や目的なども考察を交えながらネタバレ紹介します。

ビースターズの作品情報

板垣巴留先生の漫画「ビースターズ」は、2016年~2020年にかけて「週刊少年チャンピオン」で連載されたヒューマンドラマです。単行本は全22巻で構成され、国内累計発行部数は2021年10月時点で750万部を突破しました。

ビースターズの概要

草食・肉食獣が共存する世界を舞台とした「ビースターズ」では、登場キャラは動物を擬人化したキャラクターであり、主人公の学園生活を中心に展開されています。動物の種族を超えた交流や相容れない関係性など、人間の本性を動物に置き換えた作風が特徴です。また、「ビースターズ」は漫画界でも高い評価を受け、第42回講談社漫画賞・少年部門をはじめ数多くの賞を受賞しました。

ビースターズのあらすじ

中高一貫校・チェリートン学園に通うハイイロオオカミのレゴシ。ある日、学園内でアルパカのテルが肉食獣に殺される事件が発生しました。犯人は肉食獣と特定され、寡黙な性格や意味深なセリフから疑いの目を向けられます。嫌疑はすぐに晴れたものの、テルを殺した犯人は見つかりませんでした。そして、テルの食殺事件をきかっけに、肉食獣・草食獣の間に確執が出来てしまいます。

メロンのプロフィール

巨大な角と口元を覆うマスクが特徴で、種族は角の形状からガゼルと推測されました。しかし、その出自は肉食・草食獣のハーフであり、ヒョウの牙を隠すためにマスクを着用しています。また、全身にヒョウ柄が浮き出ており、その上にメロンの葉の刺青を入れることでごまかしています。圧倒的な強さと凶悪さから裏社会のボスに君臨し、連続殺戮犯として世間からの注目を集めました。

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ビースターズのメロンの最後は死亡した?

メロンとレゴシの決戦と最後をネタバレ考察・イメージ画像

一度はレゴシに捕まったものの、持ち前の回避能力で逃走に成功したメロン。裏社会で勢力を伸ばす中、彼を気に掛けるレゴシが、メロンの前に立ちふさがりました。そして、裏市を舞台に、メロンとレゴシの宿命の対決が行われます。決戦を制した者はどちらなのか、メロンの最後はどうなったのでしょうか。以下では、「ビースターズ」のメロンとレゴシの最終決戦と、メロンの最後についてネタバレ考察しました。

ネタバレ①メロンとレゴシの決戦

12月25日を迎え、肉食が行われている裏市では、恒例となった「愛肉の日」の縄張り争いが勃発しました。このバトルは、肉食獣による命をかけた覇権争いであり、メロン率いるシシ組も参加します。一方のレゴシも、犯罪のカリスマとなったメロンを倒すなら観客が見ている方が良いと考え、単独でバトルに参戦します。メロンのハーフとしての苦悩を知り、彼のことを理解しようと努めたレゴシ。

ヒョウの能力が高まり、凶悪化するメロン・イメージ画像

しかし、メロンにはレゴシの想いは届かず、母親のヒョウの遺伝子も相まって、レゴシを追い詰めていきます。レゴシを倒して、さらに身体をパワーアップさせようと躍起になるメロン。圧倒的な力と残虐さを武器にレゴシを叩きのめします。一方、ホーンズ財閥では、義父の死を受けて新社長に就任したルイが記者会見に臨んでいました。

これまでタブー視されてきた裏市と肉食について暴露し、友人であるレゴシがたった1人で戦っていることをマスコミに訴えます。レゴシを助けるべく、意を決して裏市の現実を世間に公表したルイ。しかし、彼の必死の訴えは、会社のイメージを損なうリスクがありました。そこで、会社の幹部たちによって取り押さえられ、部屋に閉じ込められてしまいます。

ネタバレ②レゴシを助けた助っ人

レゴシの助っ人の登場・イメージ画像

はやくレゴシを助けたいのに、思わぬ妨害に遭ってしまったルイ。しかし、ある組織によって半ば強引に外に連れ出されました。彼らの正体はシシ組の構成員たちで、ルイの元部下でした。シシ組の手助けを受けながら、ルイは裏市のバトル会場を目指します。一方、バトル会場では、パワーアップしたメロンに追いかけられる、ひ弱なレゴシの姿がありました。

今まで負け知らずだったレゴシは、メロンとの戦いではじめて狩られる側の恐怖を味わいます。そして、メロンに首元を絞められ、意識が遠のく感覚を覚えます。レゴシは子犬のような弱々しい声を上げることしかできません。その声を聞いたメロンは自分の勝利を確信し、首を絞めていた手を緩めてしまいます。その時、レゴシの反撃が始まり、激戦が再開されました。

ネタバレ③追い詰められたメロンは死亡した?

メロンとレゴシの戦いが激化する・イメージ画像

メロンに対する恐怖から生きたいという欲求に目覚め、それらをバネに反撃を開始したレゴシ。しかし、メロンの圧倒的な力に及ばず、再び窮地に立たされます。その時、裏市に到着したルイが駆けつけ、レゴシに檄を飛ばします。そして、この世界を変えるためにも、メロンとの戦いに決着をつけるべく、レゴシは最後の力を振り絞ります。ついに形勢逆転を果たしたレゴシ。追い詰められたメロンは拳銃を自らに向けて発砲しました。

ハーフは1発では死にきれない体質であり、2発目を撃とうと試みたころ、レゴシが制止に入ります。また、レゴシを止めに入ったルイも乱入し、しまいにはゴーシャとヤフヤも銃の争奪戦に加わりました。全てはメロンを助けるためでしたが、メロンは再び自分の胸を射ち貫きます。しかし、急所を免れたためにメロンは一命を取り留め、ヤフヤによって病院へ運び込まれました。

ヤフヤに銃を向けるメロン・イメージ画像

その道中、肉食と草食は共存できるのかとヤフヤに問いかけたメロン。もし、答えが「共存できる」ならば、自分が背負った負の連鎖は何だったのかと、自身の人生を嘲ります。その頃、レゴシとルイは、事件が解決したと喜びを分かち合います。その時、どこからか銃声が聞こえました。音の主はメロンであり、首を討たれたヤフヤは、メロンを背負ったまま倒れ込みます。

最後に危機的状況に見舞われたヤフヤでしたが、辛うじて一命を取り留め、首には絆創膏が貼ってありました。一方、連続殺戮犯として世間を騒がせたメロンは刑務所に収監されていました。凶悪でありながら、世間ではダークヒーローとしてもてはやされていたメロン。刑務所にはメロン宛てのファンレターが大量に送られていました。

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ビースターズのメロンの壮絶な過去や両親との関係

メロンの過去や両親との関係を考察・イメージ画像

メロンの出自は、ビースターズの世界では珍しい、肉食獣と草食獣との間に生まれたハーフです。しかし、特殊な生い立ちはメロンに影を落とし、歪な家庭生活が彼を殺戮へと走らせたでしょう。以下では、「ビースターズ」からメロンの壮絶な過去についてネタバレ紹介します。その他、「ビースーターズ」のメロンの人格に影響を及ぼした母親・父親との関係なども、ネタバレ考察しました。

メロンはヒョウとガゼルのハーフ

「ビースターズ」14巻の第124話で初登場したメロン。頭の角から種族はガゼルと彷彿させ、細身で優しげな雰囲気が好印象な青年でした。しかし、いつもマスクを身に着けており、素顔を他人に明かそうとしません。実は、マスクの下にはメロンの正体が隠されており、ヒョウとガゼルのハーフだったことが判明します。

肉食獣と草食獣という相容れない種族のハーフとして誕生したメロン。顔の上半分はガゼル、下半分はヒョウの遺伝子が現れています。ガゼルの角とヒョウの牙が一つの顔に備わった姿は異形なものであり、顔を見た者の多くは、嫌悪を隠せません。また、メロンは異なる種族の親から生まれたため、種族も曖昧となっています。そのため、メロンは種族の判断が難しいハーフとも呼べるでしょう。

メロンの壮絶な過去

肉食・草食獣のハーフとして生まれたメロンは、幼い頃から周囲の好奇にさらされ、いじめも受けていました。肉食獣でもなければ草食獣でもない、自分は一体何者なのかが分からずにいたメロン。自分の種族を決める明確な基準もなく、そのような彼を庇う者は誰もいませんでした。また、家庭生活も決して恵まれた環境とはいえず、物心つく前から父親は家にませんでした。

団地で母親と暮らすメロン・イメージ画像

そのため、子供時代は母親と2人で団地に暮らしていたものの、部屋は母親の好みのインテリアで統一されていました。メルヘンチックな家具に囲まれ、浮世離れした言動をするヒョウの母親。傍から見れば、笑顔の絶えない優しい母親でしたが、精神を病んでいるように見える節がありました。母親の異常さは子供だったメロンもそれとなく察し、母親を気遣うようになります。

一方で、父親がいない理由は母親に食べられてしまったのではと、疑念を抱くようになります。母親に聞いてみようと思っても、母親の様子からその疑問を投げかけることはできません。しかし、ある出来事をきっかけにメロンの疑念は確信に変わり、メロンの殺戮衝動を生み出しました。

メロンの名前の由来

名前の由来になったメロン・イメージ画像

父親が草食獣、母親がヒョウという異形のハーフとして誕生したメロン。不気味で凶暴な見た目であるものの、名前はかわいらしいでしょう。メロンという名前にはどのような由来があるのでしょうか。ある日、小学校の宿題で、メロンは自分名前の由来を調べることになりました。今までは、ハーフの出自に対する疑問を胸の内に抑えてきたメロンでしたが、今回は勇気を振り絞って母親に質問します。

自身の名前の由来について聞くメロン・イメージ画像

「メロン」という名前は母親がつけたものであり、メロンのように甘い人生を送ってほしいとの願いが込めらていました。メロンは、果物や野菜にも分類されない特殊な植物であり、それは肉食と草食のどちらにも当てはまらないメロンと重なります。母親にとっては息子に良い名前を付けられたと満足ですが、メロン自身はそうではありません。どちらでもないハーフという出自に苦しめられていたからです。

息子の苦しみを知らず、おとぎ話のように語る母親。メロンは今まで押さえつけてきたものを解放するように、怒りを露わにします。アイロンを取り上げ、母親の手の甲に押し付けるメロン。しかし、母親は動じるどころか、メロンが父親に似ていることにうっとりします。そして、「パパの味を思い出せる」のセリフや鋭い牙を見せながら不気味な笑みを浮かべ、息子を食べてしまいそうな雰囲気を醸します。

メロンは母親を殺した?

メロンの母親の死・イメージ画像

父親がいないことに疑問を持っていたメロンは、その理由は肉食獣の母親に食べられてしまったからだと考えていました。しかし、自分の名前の由来を聞いた際の母親のセリフから、疑念が確信に変わります。父親と同じく、自分も母親に食べられてしまうのではと恐怖を覚えたメロン。手に持っていたアイロンを振りかざし、母親の頭部を何度も殴りました。

しばらくすると母親は絶命し、メロンは警察に通報します。その際、母親は暴漢に襲われた末に殺害されたと説明し、自身の事件を隠蔽しました。同時に、この出来事がメロンの殺戮衝動を目覚めさせ、彼を歪んだ存在へと変えていきます。

メロンの父親は生きていた?

父親と同じく壮絶な最後を迎えたメロンの母親。息子から父親を食べたと疑念を抱かれるも、果たして、本当に父親を食べてしまったのでしょうか。その答えは、21巻のラストで明かされ、メロンの父親が登場しました。無差別殺戮事件の犯人として世間の注目がメロンに集まる中、父親がマスコミの前に現れ、メロンの父親だと公言します。

カメラやマイクが父親の前に殺到し、見世物同然の扱いを受ける中、ゴーシャとヤフヤに助け出されます。父親の心意気に感激し、息子に合わせようと考えていた2人でしたが、父親の方はその気がありません。息子・メロンに対する愛情はもちろん、父親としての責任も見られませんでした。あの頃は、若気の至りもあり、後先を考えずメスヒョウと関係を持ってしまったと回想する父親。

ハーフの出自に悩むメロン・イメージ画像

しかし、異種獣と一緒になる覚悟は全くなく、いつかヒョウに食われるという恐怖にさいなまれていました。欲望に身を任せた両親の無責任さからハーフとして誕生したメロン。本来ならば交わることのない組み合わせで誕生した彼は、父親にとっても望まない存在でした。周囲はもちろん、両親からも愛情を受けられなかった子供時代が、メロンの人格を作り上げたと考察できます。

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ビースターズのメロンの職業や目的

メロンの職業や目的をネタバレ考察・イメージ画像

レゴシとの決戦にて衝撃的な最後を見せたメロン。作中では、凶悪な連続殺戮犯や裏社会のボスというイメージが強いでしょう。一方、高学歴のメロンは動物の心を癒すカウンセラーという意外な職業についていました。優しい雰囲気で患者を癒すメロンでしたが、彼がその職業を選んだ理由はある目的からでした。以下では、「ビースターズ」のメロンの職業や目的などをネタバレ考察しました。

メロンの職業

肉食と草食獣が絶妙なバランスで共存するビースターズの世界において、カウンセラーはなくてはならない職業でしょう。また、メロンの職業もカウンセラーであり、彼はゾウを専門としていました。持ち前の優しい雰囲気で、ゾウ達を癒すメロン。実は、彼がカウンセラーになった理由は、象牙を奪うためでした。現実世界と同様、ビースターズの世界でも象牙は高値で取引され、薬の原料にも使用されています。

メロンの標的にされたゾウ・イメージ画像

しかし、大型動物のゾウを襲うことは非常に難しく、肉食獣も捨て身の覚悟で挑まなければ象牙を採取できません。では、メロンはどのような方法で象牙を採取しているのでしょうか。その答えはカウンセラーという職業にあり、心を安定させるために麻酔を射ち、眠っている間に犯行に及んでいます。メロンがカウンセラーを職業に選んだ理由は、このためだったと推測できるでしょう。

また、メロンのカウンセリングルームの床下には、動物の頭蓋骨らしきもの見つかっています。おそらく、カウンセリングに訪れた動物たちの遺骸と思われ、犯行後に床下に埋められたと考察されます。動物の心を癒す者が殺戮を犯していた事実は、サスペンスさながらの恐怖を感じさせるでしょう。

メロンが殺戮をする理由

作中ではメロンの殺戮がクローズアップされていますが、メロンが殺戮をする理由はあまり知られていないでしょう。異形のハーフとして誕生したメロンは、その影響から「食欲」「性欲」などの本能が欠如しており、味覚もほとんど感じられません。野菜も肉類もメロンには砂の味にしか感じず、何を食べても「美味しい」と思えませんでした。

肉食と草食のハーフという出自だけでなく、混血ゆえの弊害も多く、普通の動物とは違うと感じていたメロン。それは、彼の両親にも当てはまり、生まれた経緯から両親の愛情を感じることなく成長しました。メロンの殺戮の理由は、ハーフゆえの悩みや葛藤、両親からの愛情不足など、メロン自身の欲求不満が殺戮という形で爆発したでしょう。

メロンが裏社会のボスになった?

カウンセラーで殺戮鬼の顔を持つメロンには、裏社会のボスという3つ目の顔が存在します。メロンは、反社会組織シシ組のボスであり、構成員はオスライオンです。食肉が行われている裏市を拠点とし、過去にはレゴシの先輩・ルイもボスを歴任しました。時代の変化を受けて、シシ組は頭の切れる草食動物をボスに迎え入れることを考えます。そこで白羽の矢が立ったのが、ガゼルと思われメロンでした。

草食獣であれば何かと都合が良いとの理由から裏社会のボスに就任したメロン。持ち前の凶暴さを武器にシシ組でも好き放題に行動します。部下の使い捨てから気まぐれで命令を出すなど、組員を雑に扱います。一方、血の気の多い組員たちもメロンの自由奔放さに黙っていらず、両者の間には溝が出来ました。

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ビースターズのメロンとレゴシの関係や強さを考察

メロンとレゴシの関係や強さを考察・イメージ画像

「ビースターズ」を語るうえで、メロンとレゴシの関係は外せない要素でしょう。肉食と草食獣のハーフという出自に悩むメロン。彼の苦しみはレゴシにとっても他人事のように思えませんでした。一度はレゴシを殺しかけたメロンでしたが、自分に理解を示してくれたレゴシに何かを感じていたでしょう。以下では、「ビースターズ」のメロンとレゴシの関係や強さをネタバレ考察しました。

メロンとレゴシの出会い

メロンの一斉捜査が行われる・イメージ画像

カウンセラーをしながら、象牙の採取をしていたメロン。やがて彼の殺戮事件は明るみとなり、一斉捜査が行われます。しかし、メロンは肉食でも草食獣でもないハーフであり、前代未聞の取り物に警察は頭を悩ませます。操作が難航する中、メロンは地下で行われた秘密のパーティー・仮面夜行会に紛れ込んでいました。

ここでは自分の種族を隠しながらなりたい種族の仮面をかぶり、時には危険な恋愛を楽しむ参加者もいました。メロンは顔全体を覆った仮面をかぶり、参加者に成りすまします。しかし、潜入捜査に入っていたレゴシとヤフヤに見つかってしまいました。ビースターのヤフヤに逮捕されたメロン。見張りにはレゴシがついたものの、対話を通じて自分たちの共通点を見いだします。

そして、メロンの生い立ちに同情したレゴシの手で解放され、逃亡を促されます。その直後、メロンはレゴシを狙撃し、ヤフヤが駆けつけた時にはいなくなっていました。

メロンとレゴシの共通点

仮面夜行会でお互いの共通点を発見したメロンとレゴシ。その中身は、異種間の動物の混血とうもので、レゴシの祖父もコモドオオトカゲの混血と判明しています。ビースターズの世界では、純血種ほど優れているという風潮が浸透していました。そのため、メロンのように異種から生まれたハーフは偏見を持たれる傾向にあります。

また、異種との交わりは恋愛でも例外ではなく、レゴシは草食獣であるハルに好意を寄せていました。自身の経験も相まって、メロンの事情を他人事のように思えなかったのでしょう。しかし、レゴシの優しさは仇で返され、生死を彷徨う事態に追い込まれました。この出来事を受け、レゴシはメロンとの宿命の対決が頭をよぎり、彼との戦いは避けられないと覚悟を決めます。

メロンとレゴシの能力や強さを比較

肉食と草食獣のハーフであるメロンには混血ならではの特徴が多くみられ、それらはメロンの強さの源になっています。例えば、母親のヒョウの遺伝子は、細身に似合わない太い首や口元・牙、身体に浮き出たヒョウの柄があげられるでしょう。作中では凶暴なメロンですが、マスク姿ではガゼルにしか見えません。また、戦闘でもガゼルの特性を思わせる描写があり、父親の遺伝子が濃いと考察されます。

父親ゆずりは、立派な角や細身の身体、反射神経に優れた点があげられるでしょう。その中でも、草食獣の本能である肉食獣の攻撃を避ける本能は、特に発達しています。しかし、草食獣の遺伝子が濃い影響で、攻撃力は大型の肉食獣より劣ります。そのため、フィジカル面ではレゴシに劣るでしょう。

純粋な戦いでは肉食獣に勝てず、最後の手段として心理戦や銃を使うこともあったメロン。しかし、レゴシとの最終決戦を目前に控えた頃、レゴシの身体が肉食獣へ近づく変化が現れます。細身の身体が逞しくなり、レゴシを凌駕するパワーがみなぎりました。また、母親ゆずりのヒョウの斑点も大きくなり、メロンは母親に似ていくことに苦悩します。

そこで、斑点を隠すためにメロンの葉のタトゥーを入れることにし、彫り師には、あえて動作の遅いなまけものを指名しました。激しい痛みを味わうことで生きていることを実感するメロン。その後も身体の変化が続き、ヒョウの斑点もタトゥーで隠しきれないほど広がりました。身体も一回り大きくなり、肉体的・精神的にも肉食獣を超えた存在となったメロンは、さらなる強みを目指してレゴシとの決戦に挑みます。

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ビースターズのメロンとハルの接点や約束

メロンとハルの接点や約束をネタバレ考察・イメージ画像

メロンとハルの接点は大学の講義であり、非常勤講師と生徒という関係にありました。対話を通じて、ハルを草食獣として食べたいという欲求に目覚めたメロン。しかし、彼は肉食獣でもなければ、草食獣でもありません。果たして、ハルに感じた食べたい欲求の正体は、肉食獣の本能なのか、それとも別な感情が含まれているのでしょうか。以下では、「ビースターズ」のメロンとハルの接点や2人が交わした約束をネタバレ考察しました。

メロンとハルの接点

仮面夜行会を最後に行方をくらませるメロン。警察が血眼になって捜査するも、彼の行方を探し当てることができません。その頃、メロンは大学の非常勤講師として勤務していました。ハーフという出自から、肉食動物と草食動物の関係性の歴史の講義を行い、生徒たちから人気を集め、生徒の中にはレゴシが愛するハルもいました。

メロンとハルの約束

マスクで素顔を隠して講義を進めるメロンでしたが、学食の不味さだけはどうすることも出来ません。味覚を感じられないため、食事そのものを億劫に思うメロン。そこへ、レポート未提出の言い訳にきたハルに声をかけられます。彼女と何気ない会話をするうちに、メロンに新たな感情が芽生えました。それは、純粋に食べてみたいという欲求であり、彼女を食べから「美味い」と感じられるだろうと思い始めます。

一方のウサギも、レゴシに守られている今の自分に疑問を持っていました。また、メロンの孤独を知ったことも相まって、来月の誕生日に自分を食べることを約束します。ウサギとの約束はメロンにとって想定外の出来事となりました。同時に、食べたいという欲求は、メロンをさらに凶暴にしたでしょう。

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ビースターズのメロンに関する感想や評価

ビースターズのメロンに関する感想や評価・イメージ画像

周囲だけでなく、両親からも愛されず、孤独な少年時代を送ったメロン。壮絶な過去が彼を殺戮へと走らせ、凶悪犯に仕立てました。しかし、ハーフの生い立ちに理解を示してくれたレゴシの存在は、少なからずメロンの救いとなったでしょう。以下では、「ビースターズ」のメロンに関する感想や評価を紹介します。

感想1:ハーフがかっこいい推しキャラ

ネタバレ考察のように、メロンの生い立ちは世間では受け入れがたいものでした。外見もガセルとヒョウのミックスという異様な姿で、気味悪がられています。しかし、「ビースターズ」のファンからはハーフでかっこいいとの好意的な声も多く寄せられています。連続殺戮犯という恐ろしい顔を持ちながら、悪のカリスマのような魅力的なキャラクター性がファンに支持され、メロン推しも登場しています。

感想2:メロンが好き

主人公のレゴシと同様、数少ないハーフキャラとして登場したメロン。いかつい素顔とかわいらしい名前のギャップも、彼の魅力となっています。ネタバレ考察のように凶悪犯として名を馳せ、最後にはレゴシと激戦を繰り広げたメロン。最後には改心したような素振りもみせ、人間臭さを感じさせるでしょう。また、SNSではメロンが好きすぎるとの感想も寄せられ、根強い人気を誇っています。

感想3:メロンの苦悩が描かれたところが良い

表面では凶悪さを見せているメロンですが、胸の内では己の出自や両親との関係に悩み続けていました。両親との関係はネタバレ考察でも紹介したように、決して良いとは言えませんでした。誰にも理解されない悩みが、メロンのヒョウの遺伝子を目覚めさせるきっかけになったでしょう。レゴシの決戦を終えても、自分の存在について悩むメロン。最後まで彼の苦労が描かれた展開が良かったとの声も見られます。

感想4:母子の関係が歪んでいる

メロンが殺戮に目覚めたきっかけは母親であり、彼女の何気ない一言がメロンを歪んだ人間に仕立てたでしょう。また、母親の存在はメロンにとって忌まわしい過去として描写され、自身が母親に似ていくことに嫌悪していました。同時に、母親への嫌悪は歪んだ愛情とも解釈でき、メロンの複雑な心境が読み取れるでしょう。SNSでもメロン母子は歪んでいるとの感想もみられ、2人の関係にも注目が集まっています。

感想5:メロンの父親が良いとの意見も

ネタバレ考察でも紹介したメロンの父親は、読者によっては無責任な父親だと感じるでしょう。父親にとってもヒョウの母親との関係や息子の存在は、悩ましいものだったと推測されます。しかし、息子が連続殺戮犯として取り上げられると自ら父親だと名乗り出て、自身の罪を懺悔しました。父親がしたことも世間的に許されないことでしたが、自分の過ちを公表することはできないことであり、メロンの父親が良かったとの声も見られます。

感想6:メロンの過去が悲しい

メロンの母親の死について、当初はメロンが殺したと考えられていました。しかし、後に父親を名乗るガゼルの登場により、メロンの勘違いだったことが判明します。もし、母親のセリフを勘違いしなければ、メロンの人生は違ったものになったでしょう。ネタバレ考察のように、メロンの人生はハーフとしての苦悩に満ちており、最後まで悩み続ける姿にメロンの人生が悲しすぎるとの感想が寄せられています。

感想7:レゴシと友達になれたかもしれない

ネタバレ考察のように、最後まで戦いを繰り広げたメロンとレゴシ。2人は純粋な種族ではないという共通点があり、メロンの苦悩に対してレゴシは同情していました。また、メロンを苦しみから救いたいとの一心で、最後まで彼と戦うことを決意しました。SNSでは、出会う場所と立場が違っていれば、メロンとレゴシは友達になれたかもしれないとの意見もみられ、2人の関係も「ビースターズ」の見どころとなっています。

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ビースターズのメロンまとめ

ビースターズのメロンまとめ・イメージ画像

「ビースターズ」のメロンの強さやレゴシとの決戦・最後、メロンの壮絶な過去や両親との関係などをネタバレ考察しました。ハーフゆえの苦悩や歪な家庭環境によって凶悪な獣に成長したメロン。肉食獣でも草食獣でもない、特異な存在に悩む姿は読者の同情も誘いました。肉食と草食獣が平和に共存するにはどうすればよいのか、ビースターズ世界の問題を表したのがメロンというキャラクターだったでしょう。

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