【推しの子】黒川あかねには前世がある？転生の可能性や死亡フラグを考察

「推しの子」の黒川あかねは、真面目な性格でプロファイリング能力に優れた女優です。「今ガチ」のメンバーの一人でもあり、アクアとは同番組で仕事上のカップルとなりました。運悪く思いがけぬアクシデントで、あかねはネットで炎上してしまい、自殺未遂にまで追い込まれます。本記事では、そんなあかねに前世があるのかを考察していきます。また、彼女がプロファイリングで気づいたことも、前世と関係があるのか解説します。

推しの子は、2020年21号より「週刊ヤングジャンプ」にて連載開始された日本の人気漫画です。原作者は赤坂アカ先生で、作画は横槍メンゴ先生が担当しており、出版社は集英社となっています。原作者の赤坂先生にとっては4作目、作画も横槍先生にとっては6作目となる連載作品です。

物語はファンタジー設定となっていますが、サスペンス要素も含まれており、芸能界の闇に切り込むリアルさが話題となっています。本作タイトルの「推しの子」とは、主人公とその妹が推していたアイドルの子供に、転生するという意味が含まれているそうです。

産婦人科医のゴローは、12歳で亡くなった患者さりなの影響で、アイドルのオタクになります。ある日、ゴローの元に推しアイドルの星野アイがやって来ます。アイは双子を妊娠しており、ゴローが主治医として内密出産を手助けすることになりました。ところが、アイの出産日に、彼はストーカーに殺害されます。気が付くとゴローは前世の記憶を持って、アイの子供として転生していました。

推しの子の黒川あかねは、恋愛リアリティショー（今ガチ）のメンバーの一人です。儚げな雰囲気の美少女で、女優でありながら自己主張が苦手で奥手な性格をしています。ただ、真面目で努力家のため、演技のこととなると人一倍熱くなるタイプです。一流の役者ばかりが所属する「劇団ララライ」の若きエースというポジションにいます。演技のためにプロファイリングや心理学を学んでおり、役にどっぷり入り込むタイプです。

今ガチの番組を通して、炎上騒ぎを鎮火してくれたアクアと付き合うことになります。しかし、アクアは彼女が好きだったのではなく、プロファイリング能力を見込んで、利用価値があると思ったためです。一方、彼女はますますアクアに惹かれていき、彼のためなら一緒に復讐したいとまで思うようになります。そして、アクアの前世や実父が誰かについても気づき始めました。

あかねのプロファイリング能力は非常に優れており、もはや狂気さえ感じるほどです。星野アイの性格を分析したり、隠し子がいた可能性まで考察していました。独自でアクアの父親について調査していた際も、「カミキヒカル」であることを割り出します。警察も掴めなかった情報まで辿り着ける彼女は、単に頭脳が卓越しているだけではないでしょう。

もしかすると、前世でアイドル殺害事件を追っていたと考察することもできます。ライバルの有馬かなは、「徹底した役作り、与えられた役への深い考察と洞察、それらを完璧に演じきる天性のセンス」と彼女の能力を称賛していたほどです。

黒川あかねは、「今からガチ恋始めます」という番組のメンバーでした。彼女とアクアを含んだ6名の男女が、さまざまなイベントに参加して、最後に誰と誰がカップルになるのかという内容です。奥手なあかねは、なかなか自分をアピールできず存在感がなく、「いなくてもいいキャラ」という視聴者の声も聞かれました。

そんなとき、番組ディレクターから「悪女キャラ」に変更してはどうかというアドバイスを受けます。切羽詰まっていたあかねは、悪女キャラを演じることにしました。たまたま彼女の振り上げた手が、メンバーで一番人気のゆきの頬に当たって、傷を付けてしまいます。あかねはゆきに謝罪をして、本人同士で解決していました。

ところが、番組側が話を盛り上げるために、解決したことは伏せて、ゆきの怪我をクローズアップしたのです。世間はあかねが性悪だというイメージを持ち、SNS上で炎上します。誹謗中傷を受けたあかねは、精神的に追い詰められて、突発的に歩道橋から飛び降りようとしました。そこへアクアが現れて、彼女を引き止めたのです。

黒川あかねのプロファイリング能力が、桁外れにスゴイため、前世に何か関係しているのではないかと話題になっています。結論からいうと、作中で彼女の前世の有無については、まだ判明していません。単行本1巻にて、ゴローの前世はアクア、さりなの前世はルビーであることが明かされています。二人は星野アイの双子の子供として転生しており、前世の記憶も受け継いでいます。

もしも、あかねに前世があるとすれば、何者だったのでしょうか？彼女のプロファイリングによる、優れた洞察力や情報収集力から、前世は刑事だった可能性もあると考察します。10巻であかねがカミキヒカルについて調査していたシーンがありました。その際に彼女は、「女優よりこういう仕事のほうが向いてたかも」と思います。ただ、彼女に前世があったとしても、転生前の記憶がないのかもしれません。

ファンの中では、あかねの前世が星野アイではないかという説も浮上しました。しかし、前世がアイである可能性は低いと考察します。アイを殺害した真犯人およびアクアとルビーの父親について、あかねは突き止めました。しかし、そのことが災いして、彼女はアクアと破局してしまいます。星野アイが縁のないあかねに転生するよりは、アクアまたはルビーの子供として生まれてくるほうが、しっくりくるでしょう。

単行本の1巻には、それぞれのキャラクターが、未来でインタビューを受けている様子が掲載されています。しかし、このインタビューの中に、黒川あかねがいませんでした。また、有馬かなはインタビューで、「天才だってナイフで刺されればお陀仏です」と発言しています。

かなは以前から彼女のことを「天才」と称していたため、この発言の天才とは、あかねである可能性が高いです。そうだとすれば、インタビューのときには、死亡していることも充分あり得ると考察します。

幼少時代のアクアが、先生がドン引きするような分厚い本を、読んでいるシーンが登場します。彼が読んでいた小説が、非常に意味深でした。その本は実在する作品で、京極夏彦による「絡新婦の理」というタイトルです。登場人物の中に織作茜という人物がおり、物語の中で死亡してしまいました。今後の黒川あかねを、暗示しているようにも捉えられます。

あかねは自身のプロファイリング能力を使って、カミキヒカルを見つけ出しました。アクアの実父ではないかと推測したあかねは、彼が接触しないように、たった一人で調査していたのです。彼女が歩道橋を歩いていた際に、見知らぬ人から突き落とされます。アクアはあかねの所持品にGPSを仕込んでいたため、階段から落ちそうになった彼女を助けました。彼が助けに来なければ、歩道橋から落ちて死亡していたかもしれません。

あかねは自身のプロファイリング能力で、重要な情報を知りすぎてしまいました。アクアの前世がゴローであることや、実父がカミキヒカルの可能性が高いという情報まで辿り着いています。これまで、2度にわたりアクアに命を救われましたが、あかねの死亡フラグはまだ消えないでしょう。黒幕に近づいていくほど、命を狙われる可能性も高まっていくと考察します。

推しの子の黒川あかねとアクアは、今ガチの番組を通して仕事上のカップルとなった関係です。あかねはメンバーのゆきの頬を傷つけたことで、ネット上で炎上してしまいます。炎上が原因で追い詰められ、歩道橋から飛び降りて自殺しようとしますが、アクアに引き止められました。

番組終了後も、アクアは自身の復讐に彼女を利用できると思い、関係を続けていきました。あかねのほうは、命の恩人でもあるアクアに惹かれていき、彼の支えになりたいと思います。

推しの子の有馬かなとは、女優としてもアクアへの恋でもライバル関係にあります。実はあかねが芸能界を目指したのも、かなに憧れたためです。しかし、実際のかなは子役のときからチヤホヤされていたためか、天狗になって横柄な態度を周囲に取っていました。その様子を目にしたあかねはガッカリして、いつか必ず彼女を越える女優になると決心します。ただ、本心では、才能のあるかなに再び活躍してほしいと願っている様子です。

推しの子の重要キャラである星野アイは、あかねと直接的な関係はありません。ただ、炎上して一度は影が薄くなってしまったものの、完璧にアイをトレースして復活しました。また、そのときに、アイの秘密に気づいてしまいます。

初期のあかねはセミロングでしたが、ロングヘアにイメチェンしていきました。これはアクアの母親であるアイを、イメージしていたのでしょう。「あかねの前世はアイなのか？」と思わせるシーンもありますが、真相は明らかにされていません。

あかねは憑依型の演技をするのが特徴です。演技の対象となる人物について情報を収集し、徹底的に分析していきます。あかねは星野アイを演技するに当たり、彼女についても調査しました。そして、アイに隠し子がいることを、何となくですが察したのです。また、アクアが倒れて「アイ」と呟いたとき、星野アイの隠し子は、星野ルビーとアクアではないかと確信を持ったようです。

アクアは強烈なトラウマを思い出したことで、気分が悪くなり給湯室で休憩するシーンがありました。あかねがそばに付いて見守っていると、彼が寝言で「アイ」と呟いたのです。以前、あかねは星野アイを演じたときに、彼女の思考も完璧に学びました。彼女に隠し子がいたことを想定して、演技に活かしていましたが、それが真実だったことに気づいたのです。

物語の序盤では、姫川の父親である上原清十郎がアクアの父親候補でした。そして、彼はすでに死亡していたため、アクアの復讐は終わったかのようでした。しかし、アクアの話を聞いているうちに、彼は見落としている点があると気づきます。それは、母親が不倫していた可能性もあることです。彼女が調査していくうちに、時系列で考えても上原清十郎が父親ではなく、他にいることがわかります。

いろいろと調査した結果、アクアの父親はカミキヒカルの可能性が高いというところまで辿り着きました。そして、過去のビデオから、カミキヒカルを見つけます。すると、彼の顔は星野アクアと瓜二つだったのです。また、雰囲気もよく似ており、アクアとの血のつながりを確信しました。

そもそもアクアがあかねに近づいたのは、雨宮吾郎（ゴロー）の死体を見つけることに利用しようと思ったためです。そして、あかねとルビーは、白骨化したゴローの遺体を発見しました。のちに、アクアはあかねのことを利用していたと告白します。このことからも、人並み以上の洞察力を持ったあかねは、アクアの前世がゴローだと気づいている可能性が非常に高いです。

推しの子の黒川あかね役を担当したアニメ声優は、石見舞菜香（いわみまなか）さんです。出身地は埼玉県で、生年月日は1998年4月30日になります。プロ・フィット声優養成所を卒業後、プロ・フィット事務所を経て、ラクーンドッグ事務所へ移籍しました。

中学生の頃に声優を目指したいと思い、滑舌が悪かったため、早く勉強をしたいと考えます。そのため、声優養成所へ通えなければ、高校も行かないと言って、父親を説得したそうです。念願が叶って2016年より、声優として活動をしています。

• 2017年：ゲーマーズ!（星ノ守千秋役）
• 2018年：多田くんは恋をしない（テレサ・ワーグナー役）
• 2019年：グランベルム（土御門九音役）
• 2020年：波よ聞いてくれ（南波瑞穂役）
• 2021年：ウマ娘 プリティーダービー Season2（ライスシャワー役）
• 2022年：黒の召喚士（エフィル役）
• 2023年：推しの子（黒川あかね役）

推しの子のあかねが炎上した際に、アクアをはじめ仲間たちが鎮火してくれました。炎上はしたものの、あかねは良い仲間たちを持ったと思うという感想が上がっています。また、炎上後に復活したと共に、彼女のとんでもない一面を目覚めさせたのではないかという考察もありました。

推しの子の黒川あかねも、誰かの転生者ではないかという考察も上がっています。もしかすると、前世は星野アイではないかという声もありました。一方では、星野アイが転生したとは考えにくいという感想もあります。作中では今のところ、黒川あかねに前世があることは、描写されていません。

黒川あかねは、プロファイリング能力が凄すぎて、ある意味怖いという感想があります。また、あかねの能力なら、アクアが転生者であることを、すでに見抜いていても、おかしくないという声も上がっていました。彼女はどこまで気づいているのか、今後も注目しておきましょう。

推しの子の黒川あかねは、炎上や自殺未遂など、高校生にしてすでに過酷な人生を歩んでいます。本作では、あかねの前世についての描写はなく、誰かの転生者であるかどうかは判明していません。また、死亡フラグも立っていますが、今のところ生存確認ができています。前世についてはもちろんのこと、今後のあかねの未来も、大変気になるところです。物語が進むにつれて、さらに活躍していくことが期待できるでしょう。