【名探偵コナン】黒鉄の魚影(サブマリン)のあらすじ!映画の結末や犯人をネタバレ

ここでは、映画『名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)』のあらすじや、物語の結末と犯人の正体、映画に関する考察などをまとめて紹介していきます。映画の内容や考察について詳しく知り、映画『名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)』が大ヒットした理由に迫っていきましょう。ここでは、映画『名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)』のあらすじにネタバレありで触れていきます。ネタバレが苦手な人、まだ映画を見ていない人は注意が必要です。

【名探偵コナン】黒鉄の魚影(サブマリン)のあらすじ!映画の結末や犯人をネタバレのイメージ

目次

  1. 黒鉄の魚影とは?
  2. 黒鉄の魚影のあらすじや犯人ネタバレ
  3. 黒鉄の魚影の結末やラストシーンの意味
  4. 黒鉄の魚影の謎を考察
  5. 黒鉄の魚影の見どころ
  6. 黒鉄の魚影の主題歌とゲスト声優
  7. 黒鉄の魚影に関する感想や評価
  8. 黒鉄の魚影のあらすじまとめ

黒鉄の魚影とは?

名探偵コナンの概要

『名探偵コナン』は、1994年から『週刊少年サンデー』で連載されている推理漫画作品。作者は青山剛昌です。2023年4月時点で、コミックスが103巻まで刊行されています。1996年からテレビアニメの放送が始まり、2023年6月現在でも放送は続いています。1997年に初めて劇場映画化されて以降、毎年4月に新作映画が公開されるようになりました。日本屈指の知名度を誇る、国民的漫画作品です。

名探偵コナンの映画「黒鉄の魚影(サブマリン)」の概要

映画『名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)』は、2023年4月14日に公開された作品です。劇場版『名探偵コナン』シリーズの第26作目にあたり、灰原哀がヒロインとして抜擢されたことで話題を呼びました。6年ぶりに黒の組織が物語に関わっており、緊張感の強いストーリーに仕上がっています。

監督は、映画『名探偵コナン ゼロの執行人』でも監督を務めた立川譲が担当。脚本は、映画『名探偵コナン 絶海の探偵』『名探偵コナン 純黒の悪夢』など、他のコナン作品でも脚本を手掛けた櫻井武晴が担当しました。

劇場版『名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)』

黒鉄の魚影のあらすじや犯人ネタバレ

ここからは、映画『名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)』のあらすじをネタバレありで紹介していきます。映画『名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)』で起こった事件の犯人についてや、物語の結末について詳しくチェックしていきましょう。犯人の正体や事件の真相のネタバレに触れたくない人は注意が必要です。

あらすじネタバレ①八丈島へ

ある日、コナンたち少年探偵団は福引に挑戦していました。狙うのは、八丈島ホエールウォッチングツアーです。一方、灰原はフサエブランドの新作ブローチを購入するために必要な整理券を手に入れるため、待機列に並んでいました。灰原は整理券の最後の1枚を手に入れるのですが、自分の後ろにいた老婦人がブローチを買えないことにひどく落胆しているのを見て、整理券を譲ることを決めます。

その様子を、離れた場所から蘭と園子が見ていました。灰原の優しさに感心した園子は、灰原へのご褒美ということで、少年探偵団を八丈島にある鈴木財閥のホテルに招待します。こうしてコナンたちは、福引は外れてしまったものの、八丈島のホエールウォッチングツアーに参加できることとなりました。

八丈島の近海には、世界中の警察が持つ防犯カメラを繋ぎチェックすることができる巨大な海洋施設「パシフィック・ブイ」が建設されていました。八丈島にやってきたコナンは、沖矢昴(赤井秀一)からの連絡で、黒の組織のメンバーがパシフィック・ブイのシステムにハッキングしたこと、ハッキングした犯人が「ピンガ」というコードネームの男であることを知ります。

ホエールウォッチングに参加するため港にやってきたコナンは、警視庁捜査一課の管理官である黒田兵衛と白鳥警部がいることに気がつきました。コナンは2人が乗り込んだ船に忍び込みます。コナンが予想していた通り、船の向かう先はパシフィック・ブイでした。コナンは黒田に見つかってしまうものの同行を許可され、パシフィック・ブイの中に入ります。

パシフィック・ブイで、コナンはパシフィック・ブイで働く人々と知り合いました。牧野洋輔はパシフィック・ブイの局長。直美・アルジェントとレオンハルト、エドとグレースはパシフィック・ブイのエンジニアです。パシフィック・ブイでは、直美が開発した「老若認証システム」が使われていました。このシステムは、高度な顔認証システムです。

例えば、幼少期にある子供が誘拐され、それから20年の時が経過したとします。生きていれば成人しており、子供の頃の面影がはっきり残っているかは怪しいところです。しかし、老若認証システムを使えば、幼少期の写真から成長した姿を予測し、パシフィック・ブイによって繋がった世界中の警察が持つ防犯カメラの中から、成長した対象の姿を探し出すことができます。

そのようなシステムが採用されている最新技術が詰まった施設の中に、黒の組織のメンバーであるベルモットとバーボンが侵入しました。彼らの狙いは直美です。直美は2人に拉致されてしまいました。コナンたちはパシフィック・ブイの関係者の中に、侵入を手引きした内通者がいることを悟ります。

あらすじネタバレ②黒の組織の魔の手が灰原に

ベルモットは、気を失った直美が首から下げているペンダントがUSBになっていることに気がつきました。そこに保存されていたのは、黒の組織の一員であったシェリーだと思われる女性と、シェリーによく似た少女・灰原哀が映った監視カメラの画像でした。直美が開発した老若認証システムは、この2人が同一人物であると示しています。

ウォッカはシェリーと灰原哀が同一人物であると考え、灰原を捕まえてジンの前に突き出そうと考えました。黒の組織に潜入している公安のバーボンこと安室透、CIAのキールこと水無怜奈、そしてベルモットはそれに反対しますが、ウォッカは彼らの言葉を聞き入れませんでした。

パシフィック・ブイで老若認証システムを目の当たりにし、またパシフィック・ブイを黒の組織が狙っていることを知ったコナンが真っ先に案じたのは、灰原の身の安全でした。システムを使えば、灰原哀とシェリーが同一人物であると組織にバレてしまいます。コナンは自分の眼鏡を灰原に渡し、夜が明け次第、八丈島を離れるよう促しました。

しかし、灰原が八丈島を離れるより先に、彼女は組織に見つかってしまいました。深夜のホテルに現れたのはウォッカとピンガです。灰原はさらわれ、車に乗せられてしまいました。灰原が誘拐されそうになっていることに気づいた蘭がピンガと戦いますが、キャンティの狙撃もあって思うように戦えず、灰原を乗せた車は走り去ってしまいます。

コナンは蘭をその場に残し、阿笠博士と共に車を追いました。その車が夜の海に飛び込んでしまったため、コナンは衝撃を受けます。慌てて後を追って海へと飛び降りたコナンが目撃したのは、巨大な潜水艦でした。さすがに体1つで潜水艦の追跡をすることはできず、コナンは悔しさを噛み締めながら陸へと戻ります。

あらすじネタバレ③殺人事件が発生

組織に潜入している安室から、コナンに連絡がありました。ジンが潜水艦に乗り込むことが決まり、その際に潜水艦が浮上するとのこと。灰原を助けるチャンスはそこしかありません。灰原を救出するには、灰原がさらわれた昨夜の出来事を日本警察に証明し、協力してもらう必要がありました。コナンはパシフィック・ブイを訪れ、灰原を乗せた車が走った八丈島の道路の監視カメラを確認してもらいます。

そこには、組織の車どころか阿笠博士の車すら映っていませんでした。何者かが監視カメラの映像を書き換えたのです。それができるのは、パシフィック・ブイの関係者しかいません。この出来事をきっかけに、エンジニアの1人であるレオンハルトは、映像を書き換えた犯人に気づいたようでした。レオンハルトは犯人に詰め寄りますが、気絶させられてしまいます。

その後、メインルームにいた面々は、自身の罪を告白するレオンハルトのメールを発見しました。急いでレオンハルトを探すと、彼はパシフィック・ブイのとある場所で飲み物を口にしており、そのまま倒れて死亡してしまいます。一見、服毒自殺のようですが、コナンは他殺であると考えました。一方その頃、灰原と直美が拉致されている潜水艦に、ジンが近づいてきていました。

あらすじネタバレ④灰原の脱出

黒の組織が直美を誘拐した目的は、老若認証システムを組織のために使わせるためでした。拒否する直美に、ウォッカは直美の父親が狙撃される映像を見せつけます。灰原はショックを受ける直美を説得し、脱出のために動き始めました。この潜水艦には、潜水中でも潜水艦に出入りができる扉があります。

灰原は盗聴器をキールに仕掛けており、それに気づいたキールがわざと出入り口の使い方をウォッカに喋らせたため、灰原は脱出方法を把握していました。キールの協力もあり、灰原はジンと顔を合わせる前に潜水艦からの脱出を果たします。海に出た2人の前に現れたのは、救出のために動いていたコナンでした。灰原と直美は無事に保護され、パシフィック・ブイへと連れていかれます。

その後、老若認証システムによって、シェリーと似た顔の人間が世界中で見つかるようになりました。これを受け、黒の組織のナンバー2であるラムは「老若認証システムの精度は予想よりも低い」と判断し、直美を組織に引き入れることを諦めます。同時に、灰原哀とシェリーが同一人物であるという疑いも晴れました。

あらすじネタバレ⑤犯人の正体

パシフィック・ブイに戻ったコナンは、直美のある仕草を見て、レオンハルト殺害の犯人に気がつきました。彼はすぐにメインルームへと向かい、小五郎を眠らせて推理ショーを始めます。コナンは、レオンハルトの死の瞬間が映った防犯カメラの映像は犯人が作ったものであり、映像が流れた際、レオンハルトはすでに死亡していたことを明らかにしました。

そしてコナンは、そのフェイク映像を作りレオンハルトを殺害した犯人はグレースであると告げます。驚くべきことに、犯人であるグレースの正体は黒の組織のピンガでした。ピンガは男性ですが、女性のフリをしてパシフィック・ブイに潜入していたのです。事件の犯人であるとバレたピンガは、コナンたちの前から逃げ出しました。

あらすじネタバレ⑥パシフィック・ブイが遠隔操作される

パシフィック・ブイを利用することはできないと判断した黒の組織は、パシフィック・ブイを破壊することにしました。ジンたちは潜水艦の魚雷で、パシフィック・ブイに攻撃を仕掛けます。潜水艦から発射される魚雷に、パシフィック・ブイはデコイで対抗していました。しかし、突如デコイが使えなくなります。海外にいるベルモットによって、パシフィック・ブイのコントロールが奪われてしまったのです。

ピンガに逃げられたコナンは、パシフィック・ブイの破壊を止めることを優先に動き始めました。コナンは自分が潜水艦を発見し、その位置を赤井に教えて攻撃してもらうという計画を立てます。水中スクーターで潜水艦に近づいたコナンは海中で花火ボールを爆発させ、赤井に潜水艦の場所を教えました。赤井がヘリから潜水艦に攻撃し、ダメージを受けた潜水艦は攻撃を止めます。ジンたちは証拠隠滅のために潜水艦を爆破しました。

あらすじネタバレ⑦灰原とコナンのキス

潜水艦を止めることには成功したものの、爆発の衝撃でコナンは意識を失ってしまいました。海の底に沈んでいくコナンの前に現れたのが、灰原です。水中スクーターを使ってコナンを探しにきた灰原は、意識を失ったコナンを見つけ、彼に人工呼吸を行いました。灰原のおかげでコナンは意識を取り戻し、2人はゆっくりと海面へと向かいます。

コナンと灰原はパシフィック・ブイに戻ってきました。爆発の影響で波が押し寄せるというピンチがあったものの、キック力増強シューズを使って何とかそれを乗り切ったコナン。ふと気づくと、灰原が倒れていました。コナンは灰原に人工呼吸をしようとしますが、灰原はそれを拒否。その代わりに駆け寄ってきた蘭へとキスをして、奪ってしまったコナンの唇を彼女に返します。

事件後、大打撃を受けたパシフィック・ブイは放棄されることになりました。パシフィック・ブイは日本以外の国で新たに作り直されるようです。直美は新しいパシフィック・ブイのプロジェクトにも関わっていくことになっていました。どこの国にいくのかは、誰にも言えません。日本を離れる直美を見送るため、灰原は空港を訪れていました。

直美は灰原の正体が宮野志保であることに気がついていました。しかしそれを口にすることはなく、ただ感謝を告げて去っていきました。一方、コナンは安室から、老若認証システムが世界中でシェリーの姿を検出した理由についての説明を受けていました。

どうやらベルモットがシェリーに変装し、世界中の監視カメラに映ることで、システムを誤作動させていたようです。ベルモットがなぜそのような行動を取ったのかについては、安室もコナンもわかりませんでした。

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黒鉄の魚影の結末やラストシーンの意味

ここからは、映画『名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)』の結末やラストシーンに関する考察について紹介していきます。映画『名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)』の結末やラストシーンには、考察のしがいがある気になる点がいくつか見受けられました。この気になる点をファンはどのように考察したのか、チェックしていきましょう。

考察①ベルモットが火消しをした理由

ベルモットがシェリーになりすまして世界中の監視カメラに映ったおかげで、灰原哀とシェリーが同一人物であるという組織の疑いは消えました。気になるのは、シェリーに対して好意的ではなかったベルモットがどうして灰原を救ったのかという点です。

映画のラストで、灰原が限定ブローチの整理券を譲った老婦人が、ベルモットの変装であったことが明らかになりました。ベルモットが本作で灰原を救ったのは、灰原の親切に対するお礼であったのではないか、と考察されています。

考察②エンドロール

映画『名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)』のエンドロールの最後に、3匹のイルカが映ります。このイルカは、かつて原作で灰原が口にしたある言葉に関係していると考えられています。過去に灰原は蘭のことを海の人気者であるイルカ、自分のことを意地の悪いサメだと口にしていました。灰原にとって、イルカは優しさと幸運を象徴する存在であるようです。

灰原から見れば、蘭とコナンはイルカで、自分は危険をもたらすサメでした。映画『名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)』の最後にイルカが登場し、それが3匹だったのは、かつてはサメであった灰原がコナンやその周囲の人間と関わることで変わり、自身もイルカになれたことを暗示しているのではないか、と考察されています。

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黒鉄の魚影の謎を考察

映画『名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)』では、コナンの宿敵である黒の組織が暗躍します。彼らの行動の意味を、多くのファンが考察しました。ここでは、黒の組織に関する考察をまとめて紹介していきます。映画のネタバレだけでなく、一部原作に関わるネタバレもありますので注意してください。

考察①黒の組織の映画における目的

黒の組織がパシフィック・ブイに目をつけたのは、自分たちの痕跡を世界中の監視カメラから消すためでした。パシフィック・ブイさえ押さえてしまえば、世界でどのような悪事に手を染めようと、警察組織に追われることはありません。実際、黒の組織は劇中、パシフィック・ブイを利用して、コナンたちとのカーチェイスの映像や、潜水艦の映像を消していました。

直美を拉致したのは、老若認証システムの責任者である彼女にシステムを改ざんさせ、組織の過去の画像も全て消し去るためです。パシフィック・ブイにはピンガがエンジニアとして潜入しており、監視カメラの映像を書き換えるなどの行為をしていましたが、老若認証システムだけはいじれなかったようです。

考察②黒の組織のボスの正体と目的

黒の組織のボスが大富豪・烏丸蓮耶であることは、すでに明かされています。烏丸蓮耶は表向き、99歳のときに死亡したとされていますが、黒の組織のメンバーは現在でもボスの指示のもと動いています。生きているのであれば、烏丸蓮耶は現在140歳以上。ただし、組織のナンバー2であるラムすらボスの姿を最近は見ていないようです。この事実から、烏丸が何らかの方法で別人になっているという説の信憑性が高まりました。

多くのファンが考察として挙げているのが、烏丸蓮耶がコナンや灰原同様、APTX4869を使って若返っている、という説です。この説が当たっていた場合、黒の組織で薬による若返り現象を知っているのは、ボスとベルモットのみということになります。ベルモットはコナンを守るために薬の作用は伏せておきたいと考えており、ボスもおそらくは若返りの事実を周囲に明かしたくないと考えています。

黒の組織にとってパシフィック・ブイは必要なものですが、ボスとベルモットにとっては、老若認証システムという厄介なシステムを搭載した邪魔な施設だといえるでしょう。そのため、ボスの目的は老若認証システムとパシフィック・ブイを破壊することであった、と考察されています。

考察③黒の組織のラムの目的

黒の組織のナンバー2であるラムは、個人的にパシフィック・ブイを利用したいと考えていたようでした。ラムはボスである烏丸蓮耶が今どこにいるのか知らなかったため、システムを使ってそれを知ろうとしたようです。

考察④黒の組織のピンガの目的

ピンガは黒の組織の中でより高い地位に就きたいと考えています。彼にとって1つ1つの任務が上へ行くための踏み台であり、パシフィック・ブイに関する任務もその1つでした。そのピンガが、自身の目的を達成するうえで邪魔だと思い毛嫌いしていたのがジンです。ピンガはジンを失脚させたいと考えていました。

劇中、コナンの正体が工藤新一であることに気づいたピンガは、コナンを捕らえてラムの前に連れていこうとします。工藤新一がコナンとして生きていることが証明されれば、ジンの失態も証明されます。ピンガの行動は組織のためというよりも、自身の出世欲のためというところが強かったようです。

考察⑤黒の組織のジンの目的

ジンは常に組織の利益を考えて動いています。当初のジンの目的は、パシフィック・ブイと老若認証システムを掌握して組織のために使うことであり、組織の目的と一致していました。しかし、裏切り者であるシェリーが少女の姿で生存しているかもしれない、という可能性が浮上したことをきっかけに、ジンは少女の正体を確認することに重きを置くようになります。

考察⑥黒の組織のキールとバーボンの目的

キールとバーボンは黒の組織に潜入している人間で、組織の壊滅を目的として動いている、コナンの味方です。そのため、映画『名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)』では、灰原を拉致してシェリーかどうか確認しようとするジンやウォッカを何とか止めようとしていました。

特にバーボンは、灰原の正体がシェリーであった場合、初恋の人である宮野エレーナの娘であるため、絶対に逃したいはずです。パシフィック・ブイが組織の手に渡ることも阻止したいと考えており、上司である黒田やコナンに組織の情報を流すなどしていました。キールは灰原を逃がすため、灰原が自身のフードに入れた盗聴器に気づかないフリをして潜水艦からの脱出方法を教えるなどしています。

考察⑦黒の組織のピンガは死亡した?

パシフィック・ブイで起こった拉致事件の手引きをした犯人であり、レオンハルト殺害の犯人であることがバレたピンガは、ジンを失脚させるために必要な鍵であるコナンを連れ、パシフィック・ブイから脱出しようとしました。コナンを連れていくことはできなかったものの、彼は日本警察の追っ手を振り払ってパシフィック・ブイを後にします。

彼は海の中を進み、組織の潜水艦に乗り込んでジンたちと合流する予定でした。しかし合流場所である潜水艦は、証拠隠滅のため爆破されることになります。ジンは潜水艦を爆破するという情報を、わざとピンガに知らせていませんでした。潜水艦が爆破されることを知らないピンガは合流のため潜水艦に近づき、そのまま爆発に巻き込まれます。

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黒鉄の魚影の見どころ

ここからは、映画『名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)』の見どころを、ネタバレありでまとめて紹介していきます。映画『名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)』は最初から最後まで目が離せない展開が続きますが、その中でも特に注目すべきシーンがいくつかあります。その一部を詳しくチェックしていきましょう。物語のネタバレに触れますので、ネタバレを見たくない人は注意してください。

見どころ①拉致される灰原を助けようとする蘭

灰原を連れ去ろうとするピンガの前に立ち塞がったのは蘭でした。蘭は空手でピンガに攻撃を仕掛け、彼の首筋に一撃を見舞います。灰原を助けるため、危険を顧みず敵に向かっていく蘭の勇ましい姿は必見です。

見どころ②阿笠博士のカーチェイス

どの作品でもコナンを手助けしてくれる阿笠博士ですが、本作では気合の入りようが違いました。阿笠博士は自身の養い子である灰原のことをとても大切にしています。灰原を取り戻すために組織の人間とカーチェイスを繰り広げるシーンは圧巻でした。

見どころ③安室と赤井のシーン

昨今『名探偵コナン』という作品の人気を支えているのは、安室透と赤井秀一の存在です。今作では、直接顔を合わせることこそなかったものの、コナンを間に入れて協力する2人の姿が見られました。安室が赤井に、赤井が黒の組織に潜入していた頃のコードネームである「ライ」という名を使って呼びかけるシーンは、多くのファンの心を掴んだようです。

見どころ④黒の組織との対決

黒の組織は、コナンにとって最大の敵です。『名探偵コナン』には様々な犯罪者が登場しますが、黒の組織ほど危険な存在はいません。それほどの強大な敵に、小さくなったコナンと灰原がどのように立ち向かっていくのか、という点が本作の大きな魅力の1つとなっています。黒の組織のメンバーが勢揃いする点も、注目のポイントとなっています。

見どころ⑤コナンと灰原の信頼関係

コナンと灰原の出会いが描かれてから長い時が経ち、現在ファンが思う2人の関係は強い信頼関係で結ばれた相棒です。映画『名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)』では、その2人の強い信頼関係にスポットが当てられていました。

灰原がピンチに陥った際はコナンが助けにいき、コナンがピンチに陥った際は灰原が助けにいく。どちらかが片方を一方的に守るのではなく、互いが互いを助け合うその姿に感動したファンは少なくなかったようです。

見どころ⑥14番目の標的を彷彿とさせる人工呼吸

映画『名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)』のクライマックスシーンの1つが、灰原がコナンに施した人工呼吸です。人命救助のための行動ではありますが、このシーンにときめいたファンは少なくなかったようです。人工呼吸は、映画『名探偵コナン 14番目の標的』でも描かれました。このときは、意識を失ったコナンを助けるために蘭が人工呼吸を行ったのですが、灰原の人工呼吸はこのシーンのオマージュであったようです。

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黒鉄の魚影の主題歌とゲスト声優

黒鉄の魚影の主題歌

映画『名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)』の主題歌は、スピッツの「美しい鰭(ひれ)」でした。スピッツは、1991年のメジャーデビュー以降、数多くの名曲を世に送り出してきた国民的ロックバンドです。スピッツが、映画『名探偵コナン』とタッグを組むのは初のこと。優しく温かみのあるメロディと、作品に寄り添った歌詞に注目が集まっています。

黒鉄の魚影のゲスト声優

『名探偵コナン』の映画には毎回ゲスト声優が登場することがお約束となっています。映画『名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)』のゲスト声優は、俳優の沢村一樹でした。沢村一樹は、映画『名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)』で、パシフィック・ブイの局長である牧野洋輔の声を担当しています。沢村一樹は芸歴26年の大ベテランですが、声優の仕事は13年ぶりであったとのことです。

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黒鉄の魚影に関する感想や評価

ネタバレしないよう配慮したファンの、映画『名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)』に関する感想です。映画『名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)』は、灰原哀と黒の組織をメインに据えた物語でした。特に灰原哀の魅力が詰まった作品となっており、ネタバレしないよう配慮したうえで感想を述べようとすると、多くの人がこのコメントのような反応になってしまうようです。

映画『黒鉄の魚影(サブマリン)』を見て、考察する点が多いという部分に注目したファンのコメントです。『名探偵コナン』のファンは、自分で推理をしたり考察をしたりすることが好きだという人が多いようです。黒の組織が登場する物語は考察のしがいがあるため人気が高く、そのため黒の組織にスポットが当てられた今回の映画も考察好きのファンから高く評価されているようでした。

映画『名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)』で犯人を演じた声優・村瀬歩を絶賛するコメントです。村瀬歩は、映画『名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)』で、黒の組織の一員であるピンガと、劇中で起こった殺人事件の犯人であるグレースを演じました。

男性であるピンガと女性であるグレースが同一人物であったことに驚いたファンは多かったようです。何より見た人を驚かせたのは、村瀬歩が男性の声と女性の声を1人で演じ分けていることでした。グレースの声優が男性であることに最後まで気づかなかった、という人は少なくありません。

アニメ『名探偵コナン』でたまにあるのが、声優で犯人がわかってしまうということです。知名度の高い声優を犯人役で起用すると、声優に詳しいファンは「この人がモブ役のわけがない。ということは犯人だ」と悟ってしまうのです。映画『名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)』では、容疑者の全員が有名声優でした。そのため、声優の知名度で犯人を予測することは難しかったようです。

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黒鉄の魚影のあらすじまとめ

映画『名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)』のあらすじをネタバレありでまとめて紹介してきました。映画『名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)』は、興行収入が100億円を超えた大ヒット作品です。

『名探偵コナン』の映画作品はどれも評価が高いのですが、本作の評価は特に高く、長年のコナンファンはもちろん、新規のコナンファンも楽しめるものとなっていました。興味を持った人は、映画をチェックしてみてください。またすでに映画を見たという人も、考察のために何度も見返してみると、新たな発見があって面白いでしょう。

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