【名探偵コナン】ベイカー街の亡霊は怖い？歴代最高傑作とも言われる理由を解説

映画『ベイカー街の亡霊』は大ヒットを記録している事でも知られている『名探偵コナン』のこれまでの劇場版作品でも圧倒的な人気を獲得した作品であり、最高傑作とされそのクオリティーはいまでも絶賛されています。本格ミステリーに加えて、近未来的なテーマや並行して進むダブルミステリーも多くのファンに語り継がれています。ここでは大ヒット映画である『ベイカー街の亡霊』の基本的な情報をまとめていきましょう。

『名探偵コナン ベイカー街の亡霊(めいたんていコナン ベイカーストリートのぼうれい)』は2002年4月20日に公開された『名探偵コナン』の劇場版作品であり、劇場版シリーズの第6作目となっています。興行収入は34億円を記録していて当時のアニメ映画としては大成功を収めています。本作の最大の特徴は江戸川乱歩賞を受賞した小説家の野沢尚が脚本を担当していることです。

江戸川コナンや蘭、小五郎、阿笠博士、そして少年探偵団たちは新型仮想体感ゲーム機として開発された「コクーン」の完成披露パーティーに参加していました。しかし、その現場でゲームの開発者である樫村忠彬が殺されてしまいます。コナンはその現場の状況から「コクーン」に事件解決のヒントが隠されていることを見抜いて、100年前のロンドンを舞台にしたゲームに参加することになりました。

『ベイカー街の亡霊』は怖いともいわれていますが、一方では歴代最高傑作という声もあるなどかなりの注目が集まっている作品となっています。その作風はこれまでのコナン作品と一線を画していて、当時の子供からは怖いという声が上がったことでも知られています。さらに歴代シリーズの中でも最高傑作との呼び声も高いので、いまでも語り継がれている作品となっています。

ここでは『ベイカー街の亡霊』は怖いと言われる理由をまとめていきます。物語の中心となるゲームの中のロンドンの世界が不気味で怖いと言われています。ジャック・ザ・リッパーが街に恐怖をばらまいていて、重苦しい空気が流れていました。暗く不気味なロンドンの街並みはスリリングな雰囲気をより高めていて、公開当時に見た子供たちには少し怖かったとか考えられています。

さらにゲームに参加した子供たちがゲームオーバーになると現実世界でも死んでしまうという設定も子供たちに恐怖感を与えました。全員死ぬという命懸けのデスゲームはいつも以上に緊張感のある展開になっていて、ゲームという身近な題材がテーマになっているだけに子供たちにも想像しやすい恐怖を演出していました。

ここでは『ベイカー街の亡霊』は歴代最高傑作という声について人気の理由を考察していきましょう。『ベイカー街の亡霊』数多く制作されている『名探偵コナン』の映画作品の中でも歴代最高傑作との呼び声も高く、そのクオリティーは絶賛されていました。近未来をテーマにした異色作ですが、これまでとは違う雰囲気の劇場版作品として好きな劇場版シリーズに挙げる人も多いことでも知られています。

2006年には公式サイトで行われた劇場版シリーズの地上波放送でのリクエスト企画が行われて、第3位を獲得しています。さらに2016年に開催された歴代映画19作品の中で最も人気の作品を決める人気投票では第2位に選ばれていて、その人気の高さを証明しました。怪盗キッドや服部平次などの人気キャラクターが登場していないにもかかわらず、最高傑作と言われるほどの圧倒的な人気を獲得していることが分かります。

『ベイカー街の亡霊』が人気の理由①は『VRのゲーム性がある』です。新型仮想体感ゲーム機「コクーン」が本作の最大の特徴であり、五感を支配するという近未来的なゲームが大きな役割を果たしてきます。現代で言えばVRゲームに近いシステムで、20年以上前の作品にもかかわらずVRのゲーム性が作品に反映されていることも絶賛されている理由となっています。

現在の技術でも五感を支配するようなゲームはありませんが、視覚や聴覚をゲーム空間に没入させる技術はすでに完成しているので、「コクーン」に近い感覚のゲームもすでに発売されています。近未来の技術をテーマにしているのは劇場版作品でも珍しく、本作が異色の作品と言われる所以となっています。

『ベイカー街の亡霊』が人気の理由②は『命がけでゲームをする』です。命がけでゲームをするというはそれまでになかった設定であり、実際のゲームオーバーが死に直結するという事で終始緊張感のあるストーリー展開が絶賛されています。子供たちが次々と脱落していき、すべての子供たちの命運がコナンにかかってくるということで、これまでにない緊張感が手に汗握る展開を生み出していました。

ゲーム内では少年探偵団たちが次々と消えていってしまい、最後には蘭までいなくなるという衝撃の結末を迎えています。こうした展開はゲームの中ならではであり、徐々に仲間が減っていってしまう展開は最高傑作とファンにも言われていました。

『ベイカー街の亡霊』が人気の理由③は『切り裂きジャックは実話の人物』です。本作の最大のポイントとなっていて、『ジャック・ザ・リッパー』こと切り裂きジャックです。100年前のロンドンで実際に存在した殺人鬼であり、今でも未解決事件として世界中で知られている事件となっています。本作では実際の被害者の名前なども使用しながら、事件の真相に迫っていく歴史ミステリーの側面もあります。

ここでは本格ミステリーとして人気が高い映画『ベイカー街の亡霊』の犯人の正体と動機をネタバレ解説していきましょう。『ベイカー街の亡霊』の犯人の正体と動機はファンにも注目されていて、犯人が二人いることでも知られています。本作ではゲーム世界と現実世界で同時に事件が解決していく展開が描かれていて、犯人同士にも意外なつながりがあるため、犯人の動機は欠かせない要素になっています。

『ベイカー街の亡霊』の犯人の正体と動機のネタバレ解説①は『ベイカー街の亡霊の犯人の正体』です。まずはジャック・ザ・リッパーの正体です。ジャック・ザ・リッパーの正体は第二の被害者であるハニー・チャールストンの息子でした。売春婦が次々と殺されていく事件でしたが、息子が母親を殺し殺人衝動に歯止めが利かなくなってしまったことで連続殺人機へと変貌を遂げていたのでした。

そして、現実世界での犯人を工藤優作が突き止めます。犯人はシンドラーカンパニー社長であるトマス・シンドラーでした。トマス・シンドラーは樫村がある事実を公表しようとしたことに気が付き、彼を殺しました。その際に彼がジャック・ザ・リッパーというダイイングメッセージを残したことで、正体がバレてしまいました。そのダイイングメッセージこそが犯人の犯行動機になっていました。

『ベイカー街の亡霊』の犯人の正体と動機のネタバレ解説②は『ベイカー街の亡霊の犯人の動機』です。実はトマス・シンドラーはジャック・ザ・リッパーの子孫だったのです。それはヒロキが人工知能を開発するために周囲の人物を使って遺伝子解析を行っているときに判明した事実でした。シンドラーはその事実が明るみに出れば、シンドラーがIT業界に築いたシンドラー帝国が崩壊してしまうと危惧していました。

シンドラーはこの事実を隠ぺいするために、ヒロキを自殺に追い込み、結果として殺しました。そのことをヒロキの父であった樫村に知られるとパーティー会場を抜け出して、口封じのために殺害したということが事件の動機になっていました。100年の時を超えた殺人はそれを乗り越えることができなかった自身の弱さにあると優作はシンドラーを叱責して事件は幕を下ろしました。

ここでは映画『ベイカー街の亡霊』のヒロキの正体や謎をネタバレ考察していきましょう。『ベイカー街の亡霊』は異色の作品として知られ、『ヒロキ』という最重要キャラクターが今でも語り継がれています。近未来的な題材となっていて、コナンの正体を知られてしまうなど多くの謎が残されています。ここからは『ベイカー街の亡霊』の中でも最重要キャラ・ヒロキの正体や謎についてまとめていきます。

ベイカー街の亡霊のヒロキの正体や謎のネタバレ考察①は『ヒロキの正体』です。ノアズアークはヒロキの遺志を継いでゲームに罠を仕掛けました。ヒロキは生前天才少年であり、人工知能であるノアズアークの生みの親でした。ヒロキを死に追いやったシンドラー社長への復讐として子供たちをデスゲームへと閉じ込めてしまいました。

実はヒロキはコナンたちと共にゲームに参加していて、諸星秀樹（もろぼしひでき）のデータを借りてロンドンでの謎解きをしていたことが判明しています。さらにコナンがあきらめようとしたときにはお助けキャラを出してアドバイスをくれるなど多くのアシストをしていました。そして、生き残ったコナンと最後の会話を交わします。

ベイカー街の亡霊のヒロキの正体や謎のネタバレ考察②は『ヒロキがコナンの正体をわかった理由』です。ヒロキは最後にコナンのことを『工藤新一』と呼んでいます。これは『コクーン』が生体データを読み取っているからであると考えられていて、DNAや指紋などをデータベースと照らし合わせて工藤新一であると判断したと考えられています。人工知能相手とは言え、劇場版作品でコナンの正体がバレてしまうのも珍しい展開でした。

ここでは『ベイカー街の亡霊』に関するネット上の感想や評価などを見ていきましょう。『ベイカー街の亡霊』は歴代でも最高傑作と言われていて、ネット上でもいまだに熱狂的な人気を獲得しています。脚本家にミステリー作家を起用したことで本格ミステリーになっている点でも注目が集まっています。そのため『ベイカー街の亡霊』に関する感想や評価はネット上でも数多く集まっています。

『ベイカー街の亡霊』は歴代のコナンの劇場版シリーズの中でも最高傑作という声も集まっています。ネット上には『ベイカー街の亡霊が最高傑作かもしれん』という声や『100年前のロンドンの冒険&知能がとても高い人工知能との熱い戦いの組み合わせが最高』という声、『個人的にコナンの最高傑作の一つだと思っているベイカー街の亡霊 』という声が挙がっています。

脚本家には絶賛の声となっています。ネット上には『ベイカー街の亡霊の脚本家がすごい小説家だっていうのをwikiを読んで初めて知った。』という声や『ベイカー街の亡霊！江戸川乱歩賞を受賞した脚本家が描くミステリーと社会派の問題を扱った重厚感のある作品。』という声、『ベイカー街の亡霊いいよね。話の近未来感と裏テーマの進め方はさすがに脚本が直木賞作家なだけある』という声が挙がっています。

『ベイカー街の亡霊』は怖かったという声も数多くあります。ネット上には『なかなかリアルで結構怖かった』という声や『唯一 映画館で見たコナンはベイカー街の亡霊だったな。 コクーン全消滅=現実世界での死。 ちょっと怖かった感覚を覚えてる。 自分の中では名作です。』という声、『ベイカー街の亡霊で、一人ずつ脱落してコクーンが沈んでくの怖かったな』という声が挙がっています。

今回は『名探偵コナン ベイカー街の亡霊』の基本的な情報や怖い理由、歴代最高傑作という声、犯人の正体と動機のネタバレ解説、ヒロキの正体や謎の考察、ネット上の感想や評価などを紹介してきました。『ベイカー街の亡霊』は圧倒的な人気を獲得していて、劇場版シリーズの中でも最高傑作の呼び声も高い作品です。今回紹介した怖い理由などに注目して、『名探偵コナン  ベイカー街の亡霊』をお楽しみください。