【今際の国のアリス】花火の正体をネタバレ!「今際の国」の正体と入国する条件は?

『今際の国のアリス』の物語は、主人公のアリスとその仲間たちが花火を見たことから動き出します。この花火の正体は隕石でした。ここでは、花火が隕石に見えた理由や意味、アリスたちが迷い込んだ「今際の国」の正体と入国条件の考察などを紹介していきます。またここでは、『今際の国のアリス』に登場するキャラクターや、作中で描かれる「げぇむ」の内容、気になる最終回についても見ていきます。ネタバレが多分に含まれるため注意が必要です。

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目次

  1. 今際の国のアリスとは?
  2. 今際の国のアリスの花火や今際の国の正体をネタバレ
  3. 今際の国のアリスの登場人物
  4. 今際の国のアリスの主な「げぇむ」をネタバレ
  5. 今際の国のアリスの最終回はひどい?
  6. 今際の国のアリスの漫画の見どころ
  7. 今際の国のアリスの花火に関する感想や評価
  8. 今際の国のアリスの花火まとめ

今際の国のアリスとは?

今際の国のアリスの概要

『今際の国のアリス』は、2010年から『週刊少年サンデーS』にて連載が開始された漫画作品。2015年に『週刊少年サンデー』に移籍し、2016年に完結しました。作者は麻生羽呂です。2020年にNetflixで実写ドラマ化され、話題となりました。

今際の国のアリスのあらすじ

主人公の有栖良平は、家庭に居場所がない落ちこぼれの男子高校生。ある日、友人たちと夜遊びをしていたアリスは、巨大な花火を目撃したことをきっかけに、荒廃した東京らしき場所へと飛ばされます。そこは「今際の国」と呼ばれる世界。アリスと友人たちはこの今際の国で、負けたら死ぬ残酷な「げぇむ」に参加させられることになります。

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今際の国のアリスの花火や今際の国の正体をネタバレ

ここからは『今際の国のアリス』で描かれた謎の答えや考察について紹介していきます。『今際の国のアリス』には数々の謎が登場し、物語終盤でいくつかの真実が明らかになりました。アリスたちが見た花火の正体や、今際の国の正体が明かされたのですが、ストーリーが複雑すぎて意味がわからないままだという人は少なくありません。

作品の意味を理解するために、『今際の国のアリス』最大の謎に関する考察をチェックしていきましょう。ここからは謎の答えに関する考察に触れていくため、最終回のネタバレや続編・スピンオフ作品に関するネタバレが含まれます。ネタバレを見たくない人は注意してください。

ネタバレ考察①隕石が花火に見えた理由や意味

まず紹介するネタバレ考察は、隕石が花火に見えた理由や意味についてです。今際の国に入国した滞在者たちは、入国する前に花火を目にしています。この花火の正体は隕石でした。この隕石は大気中で爆発してバラバラになっており、分裂した隕石は東京に降り注いでいます。隕石が爆発してバラバラになる瞬間が、アリスたちには花火に見えたようです。

ネタバレ考察②今際の国の正体と入国する条件

続いて紹介するネタバレ考察は、今際の国の正体と入国するための条件についてです。今際とは「死にかかっている」「臨終」という意味の言葉です。今際の国に迷い込んだアリスは、隕石落下の衝撃で心肺停止状態となり、生死の境をさまよっていました。アリスの状況と「今際」という言葉の意味からわかるように、今際の国の正体は三途の川のような場所であると考察されています。

訪れた者の生きる意思を問い、生きる意味を考えさせる場所であり、その答えによって滞在者の生死がわかれます。入国する条件は、現実世界で臨死状態になること。つまり、死にかけるということです。アリスたちは隕石が原因で死にかけたため、今際の国へといざなわれました。

続編である『今際の国のアリス RETRY』では、看板の落下事故が原因で臨死状態となった6名が今際の国に入国しています。スピンオフ作品では、実験で意図的に臨死状態になった人々と、同時刻に事故に遭った人々が今際の国に入国しました。偶発的な事故ではなくても、とにかく臨死状態になってしまえば今際の国への入国条件は満たせると考察されています。

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今際の国のアリスの登場人物

ここからは『今際の国のアリス』に登場するキャラクターの情報をまとめて紹介していきます。作品の主人公はどのような人物なのか、今際の国には主人公以外にどのような人物がいたのかをチェックしていきましょう。キャラクターの情報はストーリーのネタバレにも繋がりますので注意してください。

登場人物①有栖良平(アリス)

有栖良平は『今際の国のアリス』の主人公です。高校3年生の彼は、勉強もスポーツもできない落ちこぼれでした。生きている意味も見いだせず、友人たちと共に自堕落な毎日を送っていた彼はある日、巨大な花火を目にしたことをきっかけに、今際の国という不思議な世界に迷い込みます。現実世界での彼は非常に頼りない人物でしたが、今際の国では極限状態に追い込まれたことで秘められていた才能を発揮します。

アリスは観察力と洞察力に優れており、勉強はできなくとも機転は利くタイプでした。彼は今際の国で様々な「げぇむ」に挑み、何度も窮地に陥りながらも危機を乗り越えていきます。今際の国の「げぇむ」はとても残酷です。アリスは「げぇむ」に挑戦する度に傷つき、一度は「げぇむ」からの離脱を宣言するほど打ちのめされました。しかしヒロインの支えもあって復活し、今際の国の正体を知るべく再び「げぇむ」に挑みます。

アリスは今際の国に迷い込んだ人間の中で、最も今際の国の正体を知ることに執着していた人間でした。今際の国の正体を探る中でアリスは人として成長し、自身の「生きる意味」を見いだしていきます。最終的にアリスは全ての「げぇむ」をクリアし、今際の国から脱出しました。現実世界でアリスは花火の正体が隕石であったこと、友人たちが死亡してしまったことを知り、それでも生きていくことを決意します。

登場人物②宇佐木柚葉(ウサギ)

ウサギこと宇佐木柚葉は『今際の国のアリス』のヒロインです。彼女はクライマーである父親から教えてもらったサバイバル技術を駆使し、今際の国で生き残っていました。自身もクライマーであるため、高い身体能力を誇っています。ウサギは元々いた世界に失望しており、孤独を望んでいました。しかし、アリスとの出会いをきっかけにその考えを改め、以降アリスと行動を共にするようになります。

登場人物③チョータ

チョータこと勢川張太は、アリスの高校の同級生です。謎の花火が打ち上がった際、アリスと一緒にいた人物で、アリスと共に今際の国へと迷い込みました。女好きで何も考えていないお調子者に見えますが、実際は漠然とした不安や他者に対するコンプレックスを抱えています。

登場人物④カルベ

カルベこと苅部大吉は、アリスとチョータの友人です。高校中退後、BARを経営して生活している大人びた少年で、彼のBARはアリスとチョータのたまり場になっていました。度胸があって腕っ節も強い彼は、今際の国でアリスたちと共に全員で生き延びようとしますが、残酷な「げぇむ」を前にして徐々に冷静さを失っていきます。

登場人物⑤シブキ

シブキこと紫吹小織は、アリスたちが今際の国で最初に出会った女性です。今際の国に来たばかりで何も知らないアリスたちに「げぇむ」などの基本情報を教えたのがシブキでした。彼女は精神的に脆く、同じ心の弱さを抱えるチョータを誘惑し、アリスたちの友情にヒビが入るきっかけを作ります。

登場人物⑥チシヤ

チシヤこと苣屋駿太郎は、医大生の男。彼は自分の生にも他人の生にも関心がない人物です。そのため、他人を利用し、そのせいで誰かが命を落としても全く気にしません。生きることへの執着心、死への恐怖を持たないことが彼の強みとなっており、チシヤは周囲が驚くような狂気的な駆け引きを武器に「げぇむ」を「くりあ」していきます。自分とは正反対の存在であるアリスに興味を抱いています。

登場人物⑦クイナ

クイナこと水鶏光は、ドレッドヘアと関西弁が特徴的な人物。クイナは空手道場の跡取り息子でしたが、自分は女であるという意識が抜けなかったため、父親と決別して実家を出ました。トランスジェンダー女性となった自分を受け入れてくれた母親のことを大切に思っており、母親の介護をするためにも今際の国から脱出して元の世界に戻りたいと思っています。

登場人物⑧アン

アンこと安梨鶴奈は、警視庁の鑑識班に所属していた女性です。彼女は冷静な人物で、論理的思考や科学の力で「げぇむ」を「くりあ」してきました。滞在者の集合体であるビーチでは、ボーシヤをリーダーとするカルト派に属していました。

登場人物⑨クズリュー

クズリューこと九頭龍慧一は、ビーチでボーシヤの参謀を務めていた男性です。その正体は「ダイヤのK」を名乗る今際の国の国民でした。彼は元の世界では国際弁護士として働いていた、非常に頭の切れる男性です。今際の国で国民として生活しながら「命の価値」について考え続けていました。

登場人物⑩ミラ

ミラこと加納未来は、精神科医であり脳科学者である女性です。その正体は「ハートのQ」を名乗る今際の国の国民でした。彼女はアリスから仲間たちを奪った「かくれんぼ」を企画した人物です。アリスは今際の国の最終決戦でミラと対決しました。

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今際の国のアリスの主な「げぇむ」をネタバレ

『今際の国のアリス』という作品を象徴するのが、作中に登場する様々な「げぇむ」です。ここでは『今際の国のアリス』に登場した一部の「げぇむ」の「るうる」とあらすじをネタバレありで紹介していきます。「げぇむ」の「るうる」とその結果を知り、今際の国がどれほど危険な場所であるのかを知りましょう。「げぇむ」のネタバレを知りたくないという人は注意が必要です。

「げぇむ」の難易度やタイプは、トランプのスートとランク(番号)で表されます。スペードは体力型、ダイヤは知力型、クラブはスペードとダイヤの中間であるバランス型、ハートは人間の精神にダメージを与える心理型となっています。そしてランク(番号)が上であればあるほど「げぇむ」の難易度は上がります。スートがスペードでランク(番号)がキングなら、体力型の「げぇむ」で難易度が最も上、ということになります。

あらすじネタバレ①かくれんぼ

「かくれんぼ」は、難易度「ハートの7」の「げぇむ」です。「げぇむ」の舞台となるのは広大な植物園。「げぇむ」の参加者にはまず、武器と首輪が与えられました。首輪はゴーグルと繋がっており、ゴーグルには人の瞳孔を検知し、その人が何を見ているのかを追うことができるアイトラッキング機能がついています。「げぇむ」の参加者はまず、1人の「おおかみ」とそれ以外の「ひつじ」にわかれます。

「ひつじ」は「おおかみ」から隠れ、「おおかみ」は「ひつじ」を探します。「おおかみ」が「ひつじ」を見つけるとアイトラッキング機能が反応し、発見された「ひつじ」が次の「おおかみ」になります。「おおかみ」が交代すると3秒カウントされるので、その間に「ひつじ」は新しい「おおかみ」に見つからないようまた隠れます。

ここまで見ると、多くの人が「げぇむ」終了時に「おおかみ」であった者が「げぇむおおばぁ」だと思うでしょう。しかし実際はその逆です。「げぇむくりあ」の条件は、制限時間10分を過ぎた時点で「おおかみ」であることです。アリスはチョータ、カルベ、シブキと共にこの「げぇむ」に参加しました。鬼である「おおかみ」は1人。つまり、3人が「げぇむおおばぁ」となり死ぬということになります。

生き残りたければ「おおかみ」になって「ひつじ」を見なければいい。「おおかみ」が「ひつじ」を追うのではなく、「ひつじ」が「おおかみ」を追う奇妙な「げぇむ」が始まりました。「おおかみ」になったアリスは、仲間を切り捨てて制限時間まで身を隠そうとします。極限状態にある4人は、完全に仲間割れしていました。そのような中で、アリスはチョータの言葉をきっかけに冷静さを取り戻します。

友人を犠牲にして生き残ろうとしている自分が間違っていると感じたアリスは「げぇむ」を降りることを決意しました。アリスは自分の居場所を明かし、生き残りたい者は見つかりにくるよう告げます。しかし、アリスの前には誰も姿を現しませんでした。チョータとカルベとシブキは、自分たちの命を犠牲にアリスを生き残らせることにしたのです。

ここで初めて「おおかみ」であるアリスが「ひつじ」たちを探しました。「ひつじ」であるチョータたちは、アリスのために隠れました。最後の最後に残酷な「かくれんぼ」が成立したのです。そのまま制限時間となり、アリス以外の3人は死亡しました。

あらすじネタバレ②まじょがり

「まじょがり」は、難易度「ハートの10」の「げぇむ」。「げぇむ」の舞台となるのは、滞在者集団「ビーチ」の拠点であるホテルです。ホテル1階のメインロビーで、女子高生のモモカが死んでいました。「げぇむ」の「るうる」は、モモカの命を奪った「まじょ」がホテルにいる人間たちの中に隠れているため、その「まじょ」を見つけ出すというものです。見つけ出した魔女を篝火で焼き殺すことができれば「くりあ」です。

「まじょがり」のあらすじに触れる前にまず知っておくべきなのが、ビーチにいる滞在者たちをまとめていた1人であるボーシヤと呼ばれる男が、何者かによって殺害されているという事実です。それにより、ボーシヤと対立していたアグニという男が、ビーチの支配者となりました。「まじょがり」開始後、アグニは自分の仲間たち以外を「まじょ」とし、全員を片端から殺して篝火にくべようという凶行に走ります。

ホテル内がパニックに陥る中で、アリスはこの「げぇむ」の真実にたどり着きました。まず、アリスが突き止めたのは、ボーシヤを殺害した犯人がアグニであるということでした。アグニとボーシヤは敵対関係にありましたが、実は2人は友人で、ビーチをまとめるために対立しているフリをしていました。しかしボーシヤが狂ってしまったことで、アグニはボーシヤを殺してしまいます。

友人を殺したことに絶望したアグニは、自分を含めたビーチの全員が「げぇむおおばあ」になればいいと考え、目についた者たちを「まじょ」として殺害していくという凶行に走りました。アグニのこの行動は「まじょ」が誰なのかという推理を撹乱することになり「げぇむ」の難易度が跳ね上がる原因となりました。アリスはアグニを止め、皆で協力して「げぇむ」を終わらせようとしますが、アグニは止まりません。

そのアグニの動きを止めたのは、モモカの友人であるアサヒの突然の死でした。アサヒがアリスに向かって何かを言いかけたところ、「びざ」切れでもないのにレーザーが降ってきてアサヒの命を奪ったのです。この出来事がきっかけで、アリスは「まじょ」の正体に確信を持ちました。

実は「まじょ」の正体は、最初に殺されたモモカでした。モモカとアサヒは、アリスたち「ぷれいやぁ」に「げぇむ」を仕掛ける運営者「でぃいらぁ」でした。「まじょがり」は「でぃいらぁ」が死ぬことで始まる「げぇむ」であったため、モモカが死んだのです。「でぃいらぁ」は自分の正体を「ぷれいやぁ」に明かしてはいけません。アサヒはアリスに自分の正体を明かそうとしたため、レーザーによって命を落としました。

つまり「げぇむくりあ」条件は、モモカの死体を篝火にくべることでした。アグニが暴走せず、ビーチの人々が冷静に話し合って被害者であるモモカが「まじょ」であると見抜いていれば、「ぷれいやぁ」側に被害者が出ることはなかったのです。

あらすじネタバレ③すうとり

今際の国で行われる「げぇむ」は、絵札を除く40種類の「げぇむ」で構成される「ふぁあすとすてぇじ」と、絵札12種類の「げぇむ」で構成される「ねくすとすてぇじ」にわかれています。「ふぁあすとすてぇじ」を「くりあ」したアリスたちは、「ねくすとすてぇじ」である「クラブのK」の「げぇむ」に参加させられることになりました。「クラブのK」の「げぇむ」を取り仕切るのは、キューマこと久間欣治です。

キューマが仕掛けてきた難易度「クラブのK」の「げぇむ」は「すうとり」です。「すうとり」は5対5のチーム戦。「げぇむくりあ」の場合はチームの全員が生き残り、「げぇむおおばぁ」の場合はチーム全員が死にます。「すうとり」の「るうる」は、アリスたちのチームとキューマのチームが制限時間に互いの点数を取り合い、最終的に点数の多いチームが勝利するというものでした。

制限時間は2時間で、両チームの持ち点は10000点ずつです。手始めに、この10000点を5人で振り分けます。振り分けた点数を取り合う方法は「ばとる」「あいてむ」「じんち」です。「ばとる」は、相手チームの人間の体に触れることで開始されます。相手チームの体に触れると、手首につけた腕輪に自分の持ち点だけでなく相手の持ち点が表示されます。この持ち点の多い方が「ばとる」の勝者です。

例を挙げると、アリス個人の持ち点が2000点で、キューマ個人の持ち点が1500点であった場合「ばとる」はアリスの勝利。敗者であるキューマの持ち点の中から500点が勝者であるアリスに渡されます。「ばとる」は複数でも可能。2000点を持つアリスに1500点を持つキューマが1000点を持つ味方と組んで「ばとる」を仕掛ければ、2000点対2500点でキューマの勝利となります。

ただし、何対何の「ばとる」でも、一度の「ばとる」で移動する点数は500点です。続いて「あいてむ」です。「クラブのK」の「げぇむ」会場には、点数を加算できる「あいてむ」が6つ隠されています。もし「ばとる」に負けて持ち点が100点になり、誰にも勝負を挑めず逃げ回るという状況になっても、運良く高い点数を得ることができる「あいてむ」を獲得すれば、また戦えます。

そして最後が「じんち」です。「じんち」は互いのチームに1つずつ存在する、無限の点数が蓄積されたもの。「すうとり」は基本的に、自分のチームの「じんち」を守りながらプレーします。何故守らなければならないのかというと、相手チームの「じんち」に触れることができれば10000点ももらえるためです。しかし、相手チームの「じんち」に触れるのは容易なことではありません。

相手は自分のチームの「じんち」を守るため、「じんち」の側から離れないでしょう。自分の「じんち」に触れると、その人間の点数は「無限」になります。無限状態の相手と「ばとる」をすれば、当然敗北するでしょう。敗北した側は無限状態の相手に10000点を渡さなくてはなりません。もし、8000点を持つ人間が無限状態の人間と「ばとる」を行い負けた場合、10000点引かれるためマイナス2000点となります。

個人の持ち点が0を下回ると「げぇむ」の最中に死亡してしまうこととなります。最後に、「ばとる」などで点数の移動があった人間は、一度自分の「じんち」に戻って「じんち」に触れる必要があります。これを行わなければ、全ての点数移動が無効状態となります。これは暴力行為を防ぐための処置です。

「げぇむ」が始まり、アリスたちは作戦を練って点数の奪い合いを行いますが、アリスたちが32500点、キューマたちが35500点になったところで万策尽きてしまいました。残り時間はあと僅か。クイナが2500点の「あいてむ」を見つけたことでアリスたちの点数は35000点になりますが、キューマたちには勝てません。アリスは最後にキューマのもとに行き、敵でありながら尊敬できる人物であったキューマに握手を求めました。

「げぇむ」中であるため、2人が握手をすると「ばとる」が発動しますが、点数はキューマのほうが上であるため、どちらにしてもアリスの敗北は変わりません。キューマはアリスの頼みを受け入れ、2人は握手を交わしました。その瞬間、何故か「ばとる」はアリスの勝利となり、キューマの500点がアリスへと移ります。それにより、アリスたちのチームが逆転勝利を果たしました。

アリスは14000点を持つタッタの腕輪を持っていました。腕輪は取り外しができません。それなのに何故アリスがタッタの腕輪を持っていたのかというと、タッタの腕をコンテナの扉に挟むことで切り落とし、腕輪を外したためです。これは「げぇむ」で何もできず無力感に苛まれていたタッタが考えた作戦でした。

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今際の国のアリスの最終回はひどい?

ここからは『今際の国のアリス』の最終回のあらすじや考察、読者の評価などをまとめて紹介していきます。多くの謎がちりばめられた『今際の国のアリス』は、ファンによる様々な考察が生まれた作品でした。その考察の答え合わせをするために、全てが明らかになるであろう最終回を待ち望んでいた人は少なくなかったようです。

しかし、ハードルが上がりすぎたためか『今際の国のアリス』の最終回は賛否両論でした。最終回のどのような点がファンの否定的な声に繋がったのか、詳しく見ていきましょう。最終回の解説だけではストーリーの意味がわからなくなるため、最終回の前のエピソードにも触れていきます。あらすじや考察に関する重要なネタバレが含まれるので、ネタバレが嫌だという人は注意してください。

今際の国のアリスの最終回のあらすじ

全ての「げぇむ」を「くりあ」し、アリスは現実世界へと戻ってきました。現実世界で、彼は自分の身に何が起こったのかを理解します。大気中で爆発した隕石が東京23区全域に降りそそぎ、それが原因でアリスは臨死状態になっていました。一命を取り留めたアリスですが、東京は壊滅状態です。死者2000人、負傷者20000人を超える人的被害をもたらした大災害に、日本列島は揺れていました。

アリスは連日放送される隕石落下のニュースを、病院のベッドの上で見ていました。テレビには隕石落下による犠牲者の名前が映されており、そこにはアリスの友人たちの名前もあります。今際の国で生き残ったアリスは現実世界に戻ってこれましたが、今際の国で死亡した友人たちは帰らぬ人となりました。犠牲者の中には他にも今際の国にいた人間の名前がありましたが、アリスはそれを覚えていません。

名前どころか、彼は今際の国に行ったことすら覚えていませんでした。それはアリスだけでなく、他の帰還者も同様です。臨死状態となり今際の国に滞在していた者たちは、誰1人今際の国での出来事を覚えていませんでした。しかし、今際の国での経験は確かに彼らの中に残っています。彼らは死を実感したことで、生きる意思を取り戻し、自分たちなりの生きる意味を理解したようでした。

東京隕石災害から2年後、東京の復興は遅々として進んでいませんでした。首都が壊滅的な打撃を受けたことで日本の景気は低迷し、人々は将来に不安を感じています。そこであるテレビ番組が、街を行く人々にインタビューを行い、生きる意味を問うていきました。様々な人がインタビューに応じ、それぞれが思う生きる意味を答えていきました。生きる意味を見いだせていない人間も中にはいました。

そのような中で、インタビュアーはある青年に声をかけ、彼にも生きる意味を問います。その青年、アリスは問いに対して何かを答えました。アリスの答えがどのようなものであったのかは、明らかになっていません。しかし、その表情は今際の国に行く前とは違い晴れ晴れとしたものでした。アリスは自分なりの生きる意味を見つけ、それは今際の国の記憶を失ったあともアリスの中に残っているようです。

今際の国のアリスの最終回は賛否両論だった?

『今際の国のアリス』作中には、様々な謎や伏線がちりばめられていました。謎や伏線の1つ1つを拾い集めて考察することを楽しんでいた読者は少なくありません。それらの読者が望んでいたのは、自分たちの考察が正しかったのかを確認するための明確な答え、もしくは自分たちの想像を超える結末でした。

しかし蓋を開けてみると、全ての伏線がきちんと回収されたわけではなく、また今際の国の謎が完全に解明されたわけでもありませんでした。アリスたちが今際の国に飛ばされた理由も、考察好きの人たちからするとあまりにも普通で期待はずれであったようです。

一方、物語の中で全ての謎に対する明確な答えを描かなかったことを称賛する声もありました。『今際の国のアリス』の終わり方を好意的に見ている人たちは、人生や生きる意味という答えがないテーマを描いた作品であるからこそ、答えが明確ではない終わり方こそふさわしいと考えたようです。

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今際の国のアリスの漫画の見どころ

見どころ①理不尽なゲーム

『今際の国のアリス』では、アリスたち「ぷれいやぁ」を追い込む「げぇむ」がいくつも登場します。「げぇむ」はどれも残酷かつ理不尽。誰もが二度と参加したくないと思うものばかりです。

しかし今際の国に滞在するには「びざ」が必要で、「びざ」を得るためには「げぇむ」に参加するしかありません。生き残りたいのであれば絶対に参加しなくてはいけない「げぇむ」が、負けたら死ぬという理不尽の極みである点が『今際の国のアリス』の特徴であり大きな見どころの1つです。

見どころ②考察しがいのあるストーリー

『今際の国のアリス』作中には、様々な謎や伏線がばらまかれています。今際の国は何のために存在するのか、今際の国を支配する「ジョーカー」の正体とは何なのか、などです。様々な謎と伏線を見つけ、考察を繰り広げた読者は多いようでした。ただストーリーを追うのではなく、アリスと一緒になって数々の謎に挑める点が、『今際の国のアリス』の魅力の1つです。

見どころ③人間の心理や言動

『今際の国のアリス』では、主人公のアリスを筆頭とした様々な人間が、残酷な「げぇむ」に命懸けで挑む姿が描かれます。命懸けの「げぇむ」によって暴かれるのは、人間の本性です。

誰かを裏切り、騙し、犠牲にして自分だけが生き残ろうとする人間の醜悪さに眉をひそめた読者は多いようでした。同時に『今際の国のアリス』では、極限状態にあっても他人を思いやる人間の高潔さも描かれています。時に醜く、時に美しい人間の心理や言動に注目しましょう。

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今際の国のアリスの花火に関する感想や評価

アリスたちが目撃した花火の正体は隕石だということが明らかになりました。花火の意味は解明されたのですが、それ以外の部分で混乱してしまい、結局意味がわからない部分を多く残したまま物語を読み終えてしまった、という人は少なくないようです。

アリスたちが見た花火の正体である隕石に関するコメントです。花火の正体が隕石であることを理解し、衝撃を受けた読者は少なくなかったようです。花火の正体は今際の国に関わる特別なもので、何か深い意味があると考察していた人は、ただの隕石であったことに拍子抜けしたようでした。

『今際の国のアリス』は、アリスが巨大な花火を目撃するところから物語が動き出します。花火を見て『今際の国のアリス』のことを思い出し、驚いた経験を持つ読者は少なからずいるようです。

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今際の国のアリスの花火まとめ

『今際の国のアリス』に登場する花火の正体や、今際の国に入国する条件。また、『今際の国のアリス』で描かれた「げぇむ」についてネタバレありで紹介してきました。『今際の国のアリス』に登場した花火の正体は隕石で、今際の国の滞在者たちは隕石落下の衝撃で臨死状態になった人々でした。

生と死の狭間に迷い込んだ人々が「げぇむ」を通して生きる意味について考えていく様が、『今際の国のアリス』の大きな魅力となっています。興味を持った人は『今際の国のアリス』をチェックしてみてください。

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