すずめの戸締まりが批判される理由は？パクリ疑惑や感想・評価をまとめて紹介

「すずめの戸締まり」は、2022年11月に劇場公開された人気アニメーション映画です。「君の名は。」「天気の子」で世界的ヒット作品を手掛けた新海誠が、脚本と監督を務めています。映画公開から7日間で興行収入が27億円を突破し、好スタートを切りました。2023年1月時点での興行収入は約128億円で、観客動員数は約913万人を記録している作品です。

主人公の岩戸鈴芽は、宮崎の静かな港町で叔母と共に暮らす17歳の女子高生です。ある朝、自転車で登校をしていると、坂の向こうから背の高い美青年が歩いてきます。すれ違ったときに、この辺りに廃墟はないかと、彼が尋ねました。鈴芽は彼にどこか懐かしさを覚え、非常に気になりあとを追いかけます。廃墟に辿り着くと、ポツンと取り残された古い扉がありました。鈴芽は好奇心で扉に近づき、「後ろ戸」を開けてしまいます。

すずめの戸締まりは公開前から注目を浴びており、期待度の大きな作品でした。しかし、一部では批判的な声や面白くないという感想なども、殺到したといわれています。ここでは、本作の評価や感想が批判的だったり、面白くないという声が殺到した理由を考察していきます。

本作の主人公である鈴芽の行動に対して、批判の声が殺到しています。では、鈴芽のどのような行動が、評価を下げているのでしょうか？それは、彼女の身勝手な行動や、突拍子もない思考などが挙げられています。

鈴芽は初めて草太と出会った際、登校せずに彼を追いかけて廃墟へ行きました。また、ダイジンを探すために突然家出をしたり、高校生でスナックの手伝いをしています。このような点も、非常識で身勝手だという批判の声があるようです。

また、最も殺到した批判的な感想や評価は、育ててくれた環さんを無視したことです。岩手県へ向かう道中に「道の駅大谷海岸」の駐車場で、鈴芽と環さんが口ゲンカをしたシーンは批判殺到でした。サダイジンに憑依された環さんは、鈴芽につい厳しい言葉を投げかけます。心配し過ぎる環さんのことを、鈴芽は「それが私は重いの！」と言い返すのです。

愛情を持って育ててくれた環さんに言い放った、鈴芽の言葉が許せない、面白くないと感じる人もいました。ただ、環さんと鈴芽は、お互いに本音をぶつけ合ったことで、その後さらに絆が深まっています。すずめの戸締まりの小説版では、映画で描かれなかった鈴芽の心情も、詳細に書かれていました。小説版も読んでみると、鈴芽に対する感じ方が変わってくるかもしれません。

すずめの戸締まりの人気キャラでもある白猫のダイジンが、かわいそうで楽しめない、モヤモヤして面白くないという声も殺到しました。ダイジンの正体は要石で、元々は後ろ戸の近くでミミズを押さえていたのです。鈴芽が草太を追いかけた際に見つけた要石を、好奇心から引っこ抜いてしまいます。そのことで、要石の役割から解放され、白い猫へ姿を変えて鈴芽に近づきました。

自分を自由にしてくれた上に、「うちの子になる？」と鈴芽に声をかけられて、ダイジンは彼女のことを大好きになります。また、大好きな鈴芽の近くにいる草太を邪魔に感じて、椅子に変身させるのです。そして、要石の役割を、椅子になった草太へ押し付けました。最初は優しかった鈴芽が、草太が要石を引き継いだことに怒りを表し、おお声で「大嫌い」と言われます。

すずめの戸締まりのラストシーンでは、ダイジンが鈴芽の幸せを願って、自分が要石に戻る決心をしました。草太を元の人間の姿に戻して、ダイジンは自ら要石に戻ります。物語の序盤は幸せそうだったダイジンが、再び暗くて孤独な世界に一人で戻ったのです。ダイジンが余りにもかわいそうだと、泣いた視聴者も多かったようです。そのため、ラストがモヤモヤする、面白くないなどの感想や評価が殺到しました。

すずめの戸締まりは、震災をテーマの一つとしている作品です。震災の描き方がリアルなことに対して、賞賛の声がある一方、批判の声もありました。物語の序盤で、幼い鈴芽が家に帰ってこない母親を、一生懸命に探しまわるシーンがあります。震災の影響で津波に飲まれた町は、かつてとは全く違った風景となりました。

事前告知がされたように、本作は地震描写や緊急地震速報の警報音が、流れるシーンもあります。また、物語の終盤では、ダイジンとサダイジンが常世に入りました。そのときの風景が、建物の上に津波で打ち上げられた船が乗り上げており、当時の震災を思い出した人もいるでしょう。

本作はミミズを押さえたり後ろ戸を閉めることで、地震を防げる設定です。地震を人為的に防ぐことや、人柱的な役割が登場することにも、一部の視聴者からは批判的な感想や評価がありました。震災と真正面から向き合って描いているとを、評価する声もあります。しかし、一方ではリアルすぎて楽しめない、面白くないという感想もあるのは、仕方がないかもしれません。

新海誠監督の作品は、神話要素が多く盛り込まれているのも特徴です。特にすずめの戸締まりは、神話とファンタジーの色が濃すぎて、感動が薄い、面白くないという感想や評価も殺到していました。本作は震災をリアルに描きつつ、ファンタジー要素もあります。そのため、難しい世界観で、物語に入り込めなかったという感想もありました。

本作では、閉じ師が後ろ戸の戸締まりに失敗し、ミミズが扉を抜けて現世にやって来ると、地震が起きるという設定です。震災を経験した人の中には、ファンタージー要素が受け入れられず、面白くないと感じる人もいるでしょう。難しい世界観で理解しにくいという感想もあったようです。

2022年11月11日に劇場公開されたすずめの戸締まりは、話題作ということもあり、本作ばかりを上映している映画館もあったようです。東京都内の主要な映画館では、公開初日に20回以上も上映されました。中には30回に及ぶ上映数の劇場もあり、座席の販売状況も好調だったようです。すずめの戸締まりの劇場独占状態に、理解を示す好意的な声もあります。

しかし、一方では映画ファンから、批判や不満の声も殺到しました。すずめの戸締まりと同じ日に劇場公開された、映画「ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー」と、上映回数が明らかに違っていたようです。マーベル映画のファンからは、上映回数の差に不満を抱く感想も上がっていました。ただ、この件はすずめの戸締まりの作品自体に、問題があるわけではないでしょう。

すずめの戸締まりが面白くないといわれる理由の一つに、パクリ疑惑が上がっています。具体的にどのような点がパクリのように感じるのでしょうか？ここでは、面白くない要因とされるパクリ疑惑について、考察していきます。

パクリ疑惑が殺到している理由に、君の名は。や天気の子の過去作に似ているという感想があります。すずめの戸締まりは、「新海誠作品の集大成ともいえる最高傑作」というPRがされていました。そのため、これまでの作品の要素を、取り入れてる部分もあるでしょう。また、キャラクターデザインや主題歌の担当者も、過去作と同じ人が担当しています。

そのため、君の名は。や天気の子と似たような雰囲気も一部あり、パクリ疑惑が浮上したのかもしれません。そして、新海誠監督の過去作品に対して、面白くないという感想や評価を持った人は、本作にもハマらなかったようです。ファンタージー要素の強い物語が苦手な人は、面白くないと感じる傾向にあると考察できます。

パクリ疑惑の理由に、ジブリ作品に似ているという声も殺到していました。「扉の表現がハウルの動く城のパクリ？」「宗像草太がハウルのビジュアルにそっくり」という感想も多く上がっています。扉を開けると異世界である点は、ハウルの動く城のパクリだという感想も見られました。草太とハウルは魔法をかけられて、本来の姿と変わってしまうという共通点も、パクリ要素の一つです。

他にも、「魔女の宅急便」で使用された「ルージュの伝言」の楽曲が、本作で芹澤朋也の車内でかかりました。また、少女の成長ストーリーである点も似ています。すずめの戸締まりは、ジブリ作品のさまざまなパクリ要素が見られるため、批判の声が殺到したのでしょう。ただ、パクリではなくオマージュという表現が、合っているかもしれません。

「キングダムハーツ」は世界の心に鍵をかけて、ハートレスの魔の手から守るという人気ゲームです。世界各地を周りながら、鍵穴を閉じていきます。すずめの戸締まりに登場する「閉じ師」も、日本各地を周って戸締まりの旅を続けていました。

これらの共通点から、キングダムハーツのパクリかもしれないという声が殺到したようです。ただ、キングダムハーツのパクリだという批判の声だけでなく、似ていることに胸がときめくという好意的な感想や評価もあります。

すずめの戸締まりは、批判の声やパクリ疑惑が殺到したといわれ、面白くないという評価をする人もいました。しかし、大半の人は、面白い、感動したと賞賛しています。ここでは、どのような点が面白いのか、理由を考察していきます。

すずめの戸締まりは、声優キャストが豪華であることも話題となりました。主人公の岩戸鈴芽役には、まだ無名であった新人俳優を起用しています。また、相手役の宗像草太役は、人気アイドルグループSixTONESの松村北斗で、声優初挑戦でした。公開後、メインキャラクター役の二人が、想像以上に上手だと高評価を受けています。

また、君の名は。で立花瀧役を担当した神木隆之介や、女優の深津絵里、伊藤沙莉もサプライズで出演し、ファンから喜びの声が上がりました。それぞれのキャストが役にハマっており、声優のレベルが高く作品がさらに面白く感じると評価されています。

新海誠作品の特徴の一つは、映像の美しさです。ストーリーだけでなく、映像美を楽しみにしているファンは非常に多くいます。本作は水や空など躍動感のある描写や、日本各地の美しい風景も描かれていました。カメラアングルも素晴らしく、映像美が物語の世界観を盛り上げていることは間違いないです。

映像だけを観ても面白いと、視聴者からも高評価を受けています。新海誠監督は「風景の美しさに自分自身も救われ励まされた経験があるため、そのような感覚を映画に込めたい」とかつて発言していました。

すずめの戸締まりの音楽を担当したのは、RADWIMPSと陣内一真です。新海誠作品ファンの中でお馴染みのRADWIMPSは、今作で3回目の参加となります。映像と音楽が非常にマッチしていると、視聴者からも評価を受けました。陣内一真は、今回が新海誠作品に初参加となります。

陣内一真は世界で幅広く活動している作曲家で、映画やゲーム、ドラマの音楽を制作してきました。ハリウッド映画の音楽も手掛けた経験があり、新たな風を新海誠作品に吹き込んでいます。物語のイメージを崩さずに、音楽が作品を何段階も上に押し上げているという感想もありました。

宮崎県は、主人公の岩戸鈴芽の地元であり、彼女が草太と出会った場所です。草太のあとを追って廃墟に辿り着き、鈴芽が要石を引っこ抜いたことで、白猫に変身したダイジンとも出会うのです。宮崎県は、鈴芽と草太の「戸締まりの旅」が始まった場所でもあります。

鈴芽が叔母の環さんと暮らしていた場所は、宮崎南部とされていますが、市町村などの詳細は明かされません。作中で鈴芽がスマホの地図アプリを確認するシーンがあり、日本地図と照らし合わせたところ、日南市でほぼ間違いないと考察できます。また、鈴芽の家の近くの坂からの景色が、「油津港」と非常に似ていると特定されていました。

鈴芽が後ろ戸を見つけた場所は、「上之浦の廃墟」です。ここは昭和の終わりから平成の始めのバブル期に、大きなリゾート施設が建っていた温泉街でした。破れた赤提灯やさびれた自動販売機などの描写が、当時の賑やかさを彷彿とさせます。他にも、鈴芽が宮崎から愛媛県へ行く際に利用したフェリーのモデルは、「九四オレンジフェリー」ではないかといわれています。サイドデッキや後部デッキの構造も、よく似ているそうです。

四国へ足を踏み入れたのは、生まれて初めての鈴芽でした。フェリーが到着した場所は、愛媛県の西側にある「八幡浜港」で、予告編では鈴芽の背景にフェリーターミナルが見えています。作中のモデルとなったのは旧ターミナルのほうで、「レストランマリン」の看板も瓜二つです。ただ、新ターミナルの移転に伴いすでに解体されており、現在は同じ建物を見ることはできません。

そして、鈴芽たちは八幡浜港から徒歩25分ほどの「八幡浜駅」から、ワンマン列車に乗ってダイジンを追いかけます。鈴芽がダイジンのSNSタイムラインを見ると、JR四国の車両である「キハ54(温暖地型)」が写っており、東へ移動中だと判明します。背景から考察すると、愛媛県大洲市の「伊予大洲駅」の可能性が高いです。

その後、ダイジンを探す道中で、同級生の千果と出会います。千果との出会いの場所は、愛媛県西条市の道路だと推測されています。鈴芽は千果と気が合い、彼女の家族が経営する宿に泊めてもらいました。他にも、「下灘駅」や「関川駅」と思われる駅も、登場しています。また、鈴芽が乗った電車の車窓からは、鎌倉時代に伊予宇都宮氏が創建した「大洲城」も描かれていました。

兵庫県は、スナックのママのルミさんと出会った場所です。鈴芽たちは彼女の車に乗せてもらい、神戸市へ向かいました。その後、鈴芽はルミさんのスナックを手伝うことになります。スナックは商店街の中にあり、「東山商店街」がモデルになっていると推測されています。理由は、北側にある屋根の独特な構造が、よく似ているためです。他にも、二宮筋商店街や二宮商店街(二宮市場)も、モデルになっている説があります。

聖地巡礼する際は、どの商店街がどの画角でモデルとして使用されているのか、探索してみるのも楽しいでしょう。また、鈴芽が東京都へ向かう際に「新神戸駅」が登場し、車窓から富士山が見えていることから、東海道新幹線を使用していることが確定しています。他にも、ルミさんの車で渡った「明石海峡大橋」や、「マクドナルド2号線須磨店」なども登場しました。

東京都で起きた出来事は、鈴芽が草太の住むアパートを訪ね、彼の家柄や要石について知ることになります。そして、ミミズが後ろ戸を潜り抜けて、完全に解き放たれてしまいました。ミミズを封印するために、要石の役割を引き継いだ草太を、鈴芽は救い出そうとします。

東京都で聖地となった所は、草太が暮らしていたアパートの最寄り駅となる「御茶ノ水駅」です。草太の祖父の羊朗が入院している病院へ、鈴芽が訪れる際にも登場しました。「皇居の堀」周辺ではジョギングをする人々が行き交っており、その地下で鈴芽がミミズに草太を突き刺したのです。

また、鈴芽が草太を追いかけ欄干から飛び降りた橋は、神田川に架かる「聖橋」だと判明しています。聖橋は、1927年に完成した関東大震災後の震災復興橋梁の1つです。

他にも、東京の空にミミズが渦巻くシーンでの高層ビルは、新宿の「損保ジャパン本社ビル」と特定されました。草太が要石となり、椅子が凍ってしまった重要シーンで描かれています。鈴芽が出てきたトンネルは、首都高都心環状線C1内回りの「千代田トンネル」と考察されていました。

宮城県は鈴芽の出生地ですが、実際にモデルとして使われた場所は岩手県が多いようです。また、本作は宮城で起こった東日本大震災を思わせるシーンが、多く登場しています。鈴芽の母親は地震による津波によって、行方不明になったという設定でした。

本作の鍵を握る「幼い頃に鈴芽が入った常世」は、地名は明かされませんでしたが、東日本大震災の被災地と考察できます。津波の被災地ということから、宮城県気仙沼市、岩手県大槌町付近である可能性が高いです。

そして、芹澤の車で後ろ戸へ向かう際に、「環境省」や「除去土壌」と書かれた布をかけたトラックと、頻繁にすれ違いました。これは福島原子力発電所の事故で、放射性汚染を受けた地域も、モデルとなっている可能性が高いです。他にも、鈴芽と環さんが口ゲンカをした場所は、「道の駅大谷海岸」でした。芹澤が食べたのは「海鮮ラーメン」、鈴芽が食べたのは「ピーナッツクリームサンド」だと話題になっています。

草太が椅子の姿から人間に戻り、ハグをして別れた場所は、岩手県の「織笠駅」でした。鈴芽が彷徨い歩いた被災地は、織笠駅や山田町周辺を参考に描かれたそうです。ただ、目標とされた鉄塔は、「宮古市」のものだと判明しています。聖地を訪れた人は、ぜひ見比べてみてください。

原菜乃華（はらなのか）は、子役でデビューをした日本の女優です。生年月日は2003年8月26日で、東京都出身になります。トライストーン・エンタテイメントに所属しており、テレビドラマや映画、CMと幅広く活動しています。

すずめの戸締まりのオーディションで、1700人以上の中から、主人公の岩戸鈴芽役に抜擢されました。新海誠監督は、「声に感情の色が濃くある」と絶賛されていたそうです。本人も鈴芽役を通して、「夢のように素晴らしい現場だった」と話していました。今後も女優と声優を並行して、活躍することが期待されています。

【主な出演作品】

• 2009年：浅見光彦〜最終章〜 第4話（三之宮由佳役）
• 2011年：秘密諜報員 エリカ（長谷川結衣役）
• 2013年：外科医 鳩村周五郎11（星野まりや役）
• 2016年：朝が来る（片倉ひかり役）
• 2019年：二つの祖国（天羽春子役）
• 2021年：おもひでぽろぽろ（岡島ヤエ子役）
• 2022年：ナンバMG5（難破吟子役） 

松村北斗（まつむらほくと）は、日本の人気男性アイドルグループ「SixTONES」のメンバーです。生年月日は1995年6月18日で、静岡県島田市の出身になります。山下智久に憧れて、ジャニーズ事務所に所属しました。俳優としても高く評価されており、多くのテレビドラマにも出演しています。

声優としてはすずめの戸締まりの草太役が、初挑戦となりました。当初は声優として自信がなかったようですが、新海誠監督は「草太は難しい役どころだったが、唯一無二の演技をしてくれた」と絶賛しています。また、彼が草太役に抜擢された理由は、「声の裏側にある切なさ」が決め手だったようです。

【主な出演作品】

• 2012年：私立バカレア高校（浅田哲也役）
• 2013年：ぴんとこな（澤山梢平役）
• 2018年：クロスロード3 群衆の正義（飯塚伸役）
• 2019年：パーフェクトワールド（渡辺晴人役）
• 2020年：10の秘密（伊達翼役）
• 2021年：女王の法医学～屍活師～（犬飼一役）
• 2022年：恋なんて、本気でやってどうするの?（長峰柊磨役）

二代目・松本白鸚（まつもとはくおう）は、日本の歌舞伎役者、舞踊家です。前名の松本幸四郎（まつもとこうしろう）としても、知られています。生年月日は1942年8月19日で、東京都の出身です。3歳のときに、東京劇場「助六」の外郎売の伜役を演じて初舞台を踏んでおり、二代目松本金太郎を襲名しました。

1949年には東京劇場「ひらかな盛衰記・逆櫓」の遠見の樋口を演じ、六代目市川染五郎を襲名します。その後、｢十代歌舞伎｣と呼ばれて注目を集め、1955年には俳優活動も開始しました。2022年までは声の吹き替えの経験はあったものの、すずめの戸締まりの羊朗役が、声優としてのデビューとなります。

【主な出演作品】

• 歌舞伎：勧進帳（弁慶役）
• 歌舞伎：天衣紛上野初花（河内山宗俊役）
• 歌舞伎：伽羅先代萩（仁木弾正役）
• 歌舞伎：祇園祭礼信仰記／金閣寺（松永大膳役）
• ミュージカル：王様と私（国王役）
• ミュージカル：屋根の上のバイオリン弾き（モーテル役）

鈴芽の叔母である環役を担当したのは、女優の深津絵里（ふかつえり）です。生年月日は1972年で、大分県大分市の出身になります。アミューズに所属しており、「ふかっちゃん」という愛称でも親しまれています。1986年に開催されたミス原宿グランプリで、優勝したのがきっかけとなり芸能界デビューをしました。

1988年のJR東海「HOME-TOWN EXPRESS・クリスマスバージョン」のCMに、15歳で出演をし注目されます。その後、多数のテレビドラマや映画などにも出演し、誰もが知る人気女優となっています。

【主な出演作品】

• 1990年：予備校ブギ（島岡真弓役）
• 1992年：愛という名のもとに（高井桐子役）
• 1995年：最高の片想い（加藤くるみ役）
• 2006年：西遊記（三蔵法師役）
• 2008年：CHANGE（美山理香役）
• 2011年：ステキな隠し撮り〜完全無欠のコンシェルジュ〜（宝生エミ役）
• 2020年：最後のオンナ（皆川小百合役）

染谷将太（そめたにしょうた）は、トイズファクトリーに所属する日本の俳優です。生年月日は1992年9月3日で、東京都江東区の出身になります。

2011年に「第68回ヴェネツィア国際映画祭」に出品された園子温監督作品「ヒミズ」で、最優秀新人賞にあたる「マルチェロ・マストロヤンニ賞」を受賞しました。日本人の受賞はこれが初めてとなります。また、2020年にはNHK大河ドラマ「麒麟がくる」にて、主人公の明智光秀の主君となる織田信長を演じました。

• 2002年：かまいたちの夜（透役）
• 2006年：女王蜂（大道寺文彦役）
• 2012年：家族、貸します〜ファミリー・コンプレックス〜（戸崎正太役）
• 2019年：連続テレビ小説 なつぞら（神地航也役）
• 2020年：危険なビーナス（矢神明人役）
• 2023年：いちげき（丑五郎役）

伊藤沙莉（いとうさいり）は、 アルファエージェンシーに所属する日本の女優です。生年月日は1994年5月4日で、千葉県出身になります。ダンサーを志望だったこともあり、ダンスが得意で数々の大会で優勝した経験があります。

子役として芸能界に入り、「パンとバスと2度目のハツコイ」や「寝ても覚めても」で、｢TAMA映画賞｣の最優秀新進女優賞を受賞しました。声優としては、2020年にアニメ「映像研には手を出すな！」の主人公の浅草みどり役でデビューをしています。

• 2003年：14ヶ月〜妻が子供に還っていく〜（ナツキ役）
• 2005年：女王の教室（田中桃役）
• 2011年：大切なことはすべて君が教えてくれた（宇野沙莉役）
• 2013年：リーガル・ハイ（井上カオリ役）
• 2015年：トランジットガールズ（葉山小百合役）
• 2017年：連続ドラマW楽園（土井崎茜 役）
• 2023年：キッチン革命 第2夜（浜崎マホ役）

すずめの戸締りは話題作のため、公開前から期待の声が殺到していました。本作は、震災がテーマの一つとなっています。そのため、面白いといって良いか戸惑うが、人と人との縁など泣けるシーンがあり、好きな映画だったという感想がありました。他にも、子供だけでなく大人が観ても面白い、考察好きな人が見ても面白いという風に、誰がどんな見方をしても面白いという感想も上がっています。

本作は面白かったけれど、「面白い」という言葉が似つかわしくないと、感じるシーンが多い映画だという感想がありました。面白いというよりは、見応えがある、感動する、考えさせられるという声が殺到しているようです。新海作品の中では、最も心に残った作品になったという感想もありました。

本作は、はじめから終わりまでクライマックスがずっと続く感じがして、感情を揺さぶられたという声が上がっています。やはり、全体的に面白かったという声が殺到しており、本作を何度もリピートしに劇場へ足を運んでいる人もいるようです。

本作は面白いか面白くないかを評価する映画ではないと感じたという声も上がっていました。作品を通してのメッセージ性が非常に深く、必要な映画だと思ったという感想もあります。また、年齢や経験によって、受け取る側の解釈が変わる映画だと思ったという声もありました。

映像は綺麗で音楽も神秘的で良かったけれど、物語のファンタジー感が強すぎて面白くないという声もあります。また、登場人物たちの感情や行動が理解しきれず、もう少し描写してほしいという感想もありました。そのためか、鈴芽のキャラが少しわがままに感じて面白くないという声も、殺到していたようです。

本作の感想で「微妙」という声もありました。面白いか面白くないかで言えば、面白くないという感想も上がっています。猫のダイジンが、結局何をしたかったのか理解できなかったという人もいました。また、本作のキャラで、芹澤朋也が良かった、好きという声が多く見られます。

すずめの戸締まりは新海誠作品の集大成といわれた映画でもあり、評価と批判は視聴者の価値観や好みによって違いました。しかし、全体的には面白かった、感動したという声が圧倒的に多かったようです。また、前作の君の名。や天気の子とは、違った味わいがあるという声も上がっているため、ぜひ実際に本作を鑑賞してみることをおすすめします。