【すずめの戸締まり】要石は実在する?元ネタ・正体をミミズとの関係から考察

「すずめの戸締まり」の要石についてまとめています。要石は実在するのか、元ネタと考えられている日本の神社をピックアップして紹介!要石の正体や抜けたらどうなるのかも、ミミズや閉じ師との関係から考察していきます。また、なぜ変身したのが猫だったのか、ダイジンの正体や目的、鈴芽への想いなどもネタバレで説明するため必見です。すずめの戸締まりの要石に関する感想や評価も載せています。

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目次

  1. すずめの戸締まりの要石や閉じ師とは?
  2. すずめの戸締まりの要石は実在する?元ネタを考察
  3. すずめの戸締まりの要石の正体やミミズとの関係を考察
  4. すずめの戸締まりの要石が猫の姿になった理由
  5. すずめの戸締まりの要石のダイジンの目的や正体
  6. すずめの戸締まりの要石に関する感想や評価
  7. すずめの戸締まりの要石まとめ

すずめの戸締まりの要石や閉じ師とは?

すずめの戸締まりは後ろ戸を閉める旅の物語で、要石や閉じ師の存在が重要ポイントとなります。要石はすずめの戸締まりの世界だけでなく、日本に実在していると話題です。本記事では、要石にスポットを当てて、正体やミミズとの関係、抜けたらどうなるのかも解説していきます。また、要石が変身した人気キャラのダイジンについても、徹底紹介するため、ダイジンファンは必見です。

すずめの戸締まりの作品情報

すずめの戸締まりの概要

すずめの戸締まりは、新海誠監督による長編アニメーション映画です。2022年11月11日に劇場公開されており、2023年2月時点で観客動員数1000万人を突破しています。これは、「君の名は。」「天気の子」に続き、3作連続の記録となりました。

すずめの戸締まりは、小説版やコミカライズ版のメディアミックスも展開されています。小説版は新海誠監督自らが手がけているそうです。また、コミカライズ版は漫画家の甘島伝記さんが担当しており、漫画雑誌の月刊アフタヌーンにて2022年12月号から連載されています。

すずめの戸締まりのあらすじ

主人公の岩戸鈴芽は17歳の女子高生で、母親を亡くしているため、叔母の環と二人で暮らしていました。ある日、登校中に扉を探しているという青年と出会います。不思議な記憶の中で見た青年とよく似ていたため、彼女は気になり後をつけていきました。すると、廃墟に辿り着き、ポツンと取り残された古ぼけた扉を見つけました。そして、地面に刺さっていた小さな石像を、鈴芽が引っ張って抜けたことで、思わぬ事態を引き起こします。

要石とは?

すずめの戸締まりにおいての要石の正体は、ミミズの動きを制止させて、大災害が引き起こることを防ぐものです。災いをもたらす扉が開くと、常世からミミズが噴き出てきて災害が起きます。閉じ師が災いをもたらす扉である後ろ戸を閉めると、ミミズが出てこれないため、災害を防ぐことができるのです。しかし、100年に1度起こるような大規模災害であれば、閉じ師が後ろ戸を閉めるだけでは防止できません。

そこで、必要とされているのが要石なのです。すずめの戸締まりでは、東は東京都、西は宮崎県に1つずつ要石が存在していました。ミミズの頭と尾の部分を、要石で突き刺しミミズの動きを封印するのです。また、要石は時代ごとに場所を変えるといわれています。なぜなら、人の認識が変わると土地の形も変わり、それに伴い災害の場所も変わるためです。

ミミズとは?

すずめの戸締まりに登場するミミズの正体は、地震が起きる原因となる意思のないエネルギーです。ミミズは常世を棲家にしており、体表はぐちゃりとした手触りで、生臭さと焦げ臭さを放っています。閉じ師の草太はミミズの正体を、「歪が溜まれば吹き出し、土地を揺るがす」と話していました。まさに、地震のことであると考察できます。

常世から後ろ戸をくぐり抜けたミミズは、土地の中に溜まったエネルギーをたっぷり吸い上げます。そして、パンパンに膨張するとずっしり重くなり、倒れ込んで地面と衝突するのです。圧倒的な力で地面を叩きつけるため、地震を引き起こすことになります。また、ミミズを見ることができるのは、限られた人間と閉じ師だけです。ちなみに、鈴芽にもミミズが見えていました。

閉じ師とは?

すずめの戸締まりの草太の正体は、「閉じ師」でした。彼はなぜ日本各地を訪れて、戸締まりの仕事をしていたのでしょうか?廃墟のような人気のない場所にある後ろ戸は、常世と現世を繋いでいる扉です。ミミズも常世から後ろ戸をくぐって、災いをもたらしにやって来ます。

閉じ師は災いが起きるのを防ぐために、開いている後ろ戸を閉じて鍵をかける人です。草太は家業である閉じ師としての任務をこなしながら、教師になるため都内の大学で勉強をしています。なぜ閉じ師と教師の仕事を両立するのかというと、草太が「閉じ師だけでは食っていけない」と言っていたのが理由です。このことから、閉じ師の仕事も報酬があると考察できます。しかし、どこから閉じ師が報酬を得ているのかは不明です。

映画『すずめの戸締まり』公式サイト

すずめの戸締まりの要石は実在する?元ネタを考察

すずめの戸締まりに登場する要石は、日本に実在するといわれています。日本には古来から4つの要石の実在が判明しており、見に行くことも可能です。ここでは、要石が実在する場所と元ネタについて、詳しく紹介していきます。

実在する要石①鹿島神宮(茨城県)

要石が実在する場所で、すずめの戸締まりの元ネタとなっているのは、茨木県鹿嶋市に鎮座する鹿島神宮です。神社の敷地内に要石が祀られており、鯰(なまず)の頭を押さえているといわれています。すずめの戸締まりの要石も、ミミズの頭を押さえていたことから、ミミズの元ネタも鹿島神宮の鯰である可能性が高いです。

実在する要石②香取神宮(千葉県)

千葉県香取市にある香取神宮も要石が実在し、元ネタとされている場所です。また、鹿島神宮の要石は凹形で、香取神宮の要石は凸形のため、対になっているといわれています。鹿島神宮の要石は鯰の頭を、香取神宮の要石は尾を押さえているという説もあるようです。すずめの戸締まりでも、要石は2つ存在する設定だったため、元ネタとなった可能性があります。

実在する要石③大村神社(三重県)

三重県伊賀市にある大村神社には、大鯰(おおなまず)を押さえている要石が実在します。大村神社では、毎年9月1日の防災の日に、地震除災祈願大祭が執り行われているそうです。また、秋祭りでは大鯰をのせた屋台が町の中を巡ります。神社周辺地域の土地を鎮めるため、要石は重要な存在です。大鯰を押さえて土地を鎮めるという点では、すずめの戸締まりの元ネタにされているかもしれません。

実在する要石④鹿島神社(宮城県)

宮城県加美町にある鹿島神社にも、要石が実在ます。鹿島神社の要石は鹿島神宮のものを模したものであることが、風土記に記されていました。1973年には、約10トンの要石が新たに奉納され、古来からある要石と共に祀られています。

鹿島神社公式サイトによると、「我が地方においても大地震はくるが、鹿島神社に要石が祀られているため、昔から大きな災害は起こってない」と語り伝えられているそうです。すずめの戸締まりで鈴芽の実家も宮城県にあるため、要石の元ネタに何らかの関係があるかもしれません。

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すずめの戸締まりの要石の正体やミミズとの関係を考察

宮崎の廃墟で、鈴芽が好奇心から小さな石像を引っ張り、要石が抜けたことで閉じ師の草太は椅子になってしまいました。そもそも、なぜ要石が抜けたら、災いが訪れるのでしょうか?ここでは、すずめの戸締まりでの要石の正体は何だったのか、どのような役目を果たしていたのかを考察します。

考察①要石がミミズの頭と尾を押さえていた?

閉じ師が後ろ戸を閉めて鍵をかけることで、ミミズが現世に入り込むことを防げます。しかし、数百年に1度起こるような大災害を止めるのは、後ろ戸を閉めただけでは防止できない威力があるのです。そのようなときに必要とされるのが、要石になります。災いをもたらすミミズの頭と尾を、要石で刺して押さえつけることで動けなくなり、現世に現れることを防ぐのです。

考察②要石の正体は人間?

すずめの戸締まりの要石の正体は、人間だったという説が浮上しています。要石の役割をダイジンから移された草太は、皇居の下にある後ろ戸でミミズを封じました。このことから、要石は代々人間が引き継いできた役目であったとも考察できます。また、草太の祖父である羊朗を鈴芽が訪ねたシーンで、サダイジンが現れました。

そのときに羊朗はサダイジンに向かって「これはお久しゅうございます」と挨拶をしており、昔から知っている様子でした。他にも、「草太はこれから何十年もかけ、神を宿した要石になっていく」と羊朗は言っています。このことからも、すずめの戸締まりの要石の正体は、人間だった可能性もあると考察できます。

考察③要石は人身御供の話?

考察の一つに、すずめの戸締まりの要石の正体は、「人身御供(ひとみごくう)」だという説もあります。人身御供とは、人身を生贄として神に供えることです。古来の日本では、疫病や災害の原因は、神の怒りに触れたからだと考えられた地域もありました。

また、神のために生贄になることは、栄誉であると考える人もいたようです。代々受け継がれてきた閉じ師が、人身御供として要石の役割を担っていた可能性もゼロではないと考察します。

考察④要石は神様を宿している?

先述のように、「草太はこれから何年もかけて、神を宿した要石になっていく」と羊朗が語っていました。このことから、閉じ師の人間が要石になると、神を宿すことは間違いありません。また、草太が後ろ戸を閉じる際に、祝詞を捧げるシーンがありました。このことからも、閉じ師の仕事は、神道の教えに基づいていると考察します。

ちなみに、主人公の岩戸鈴芽の名前は、「アメノウズメノミコト」から由来されています。アメノウズメノミコトは、日本神話に登場している女神です。すずめの戸締まりの物語は、神々の話を元ネタにしている点からも、心に残る映画となったのでしょう。

考察⑤要石が序盤で簡単に抜けた理由はなぜ?

すずめの戸締まりの序盤では、鈴芽が要石を引っ張っただけで、簡単に抜けたシーンがありました。しかし、終盤で要石を抜こうとした際に、なかなか抜けなかったのは、なぜでしょうか?あくまでも考察ですが、序盤の鈴芽は死を怖いものとして捉えていなかったため、死の存在となる要石が簡単に抜けたのかもしれません。

しかし、すずめの戸締まりの終盤で、鈴芽は草太の死(要石になる)という出来事を通して、死というものを恐れるようになりました。そのため、簡単に抜けた要石が、ダイジンの手を借りないと抜けなかったのでしょう。

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すずめの戸締まりの要石が猫の姿になった理由

すずめの戸締まりでは、鈴芽によって抜けた要石が、なぜ猫の姿に変身したのでしょうか?本作のキーアイテムとなっている要石が、ダイジンという名前の猫になったのかも気になるところです。ここでは、なぜ猫だったのかの理由を検証していきます。

考察①猫は海外から日本に入ってきた?

本来、猫(イエネコ)は日本に存在しておらず、奈良時代に遣唐使船に乗せられて、外国からやってきたと思われていました。ところが、2011年に長崎県壱岐市のカラカミ遺跡で、猫の骨らしきものが発見されます。

調査の結果、猫の骨である可能性が極めて高いと、結論付けられました。カラカミ遺跡は弥生時代の遺跡であることから、猫の骨だとすれば、奈良時代よりもかなり前に日本で存在していたと考察できます。米を食べに来るネズミを追い払う役目としても、当時から猫が重宝されていたのでしょう。

考察②猫は神様として祀られる存在?

日本では古来より猫は神として祀られてきた存在で、神の使いともいわれています。現代のように、ペットとして一緒に暮らす存在ではありませんでした。仏教の経典をはじめ、穀物や蚕を荒らすネズミから守ってくれる猫は、なくてはならない存在となります。このような経緯から、いつしか猫は猫神様や護符となり、人々から崇められるようになりました。地域によっては、猫又など妖怪に例えて祀っているところも実在します。

考察③猫を祀る神社は全国に存在している?

猫を祀っている神社は、全国至るところに実在します。例を挙げると、鹿児島県鹿児島市に鎮座する猫神神社です。文禄・慶長の役(1592~1598年)に、17代島津義弘は7匹の猫を連れて、朝鮮半島へ出征しました。なぜなら、猫の瞳孔が開いた状態を見て、時刻を推測するためです。

5匹の猫は出征先で命を落としてしまい、2匹のみが生き残りました。猫神神社には、生き残って貢献した2匹の霊が祀られています。また、神社の鳥居の近くには、猫の長寿や健康を祈願したり冥福を祈ったりする、多くの猫の絵馬が奉納されています。

考察④要石のダイジンは猫の神様を宿した存在?

これまでの考察や元ネタを含めて、すずめの戸締まりのダイジンは、猫の神様を宿した要石である可能性が高いです。日本では猫を神様として祀っていることも、理由の一つとなります。ダイジンは要石として、長い間自身の役目を果たしていました。ところが、鈴芽から引っ張られて抜けたことで、自由の身となったのです。そして、猫に姿を変えて、鈴芽に近づいたのだと考察できます。

考察⑤監督は猫好き?

すずめの戸締まりの要石の正体が、なぜ猫のダイジンだったのか理由を単純に考察すると、新海誠監督が大の猫好きであるためともいえます。実際に、監督は猫を飼っており、猫好きだと語っていました。「雲のむこう、約束の場所」の製作中にその猫と出会ったことから、当作品のヒロインの名前「サユリ」と名付けたというエピソードがあります。監督のツイッターにも、「すずめ」という名前の猫が度々登場しているようです。

考察⑥魔女の宅急便の影響

新海誠監督は製作発表の会見で、すずめの戸締まりの作品は、宮崎駿監督の「魔女の宅急便」から多大な影響を受けたと語っていました。魔女の宅急便では、猫のジジが大活躍をしています。もしかすると、ジジをオマージュして、要石のダイジンやサダイジンが猫という設定になったのかもしれません。また、主人公が猫と一緒に行動するという共通点も、両作品に見られます。

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すずめの戸締まりの要石のダイジンの目的や正体

すずめの戸締まりのダイジンは、鈴芽が引っ張って抜けた要石が変身した猫です。なぜダイジンは鈴芽に近づき、一緒に行動したのでしょうか?また、「おまえはじゃま」と言って、草太をなぜ椅子に変えてしまったのかも気になるところです。ここでは、ダイジンの目的や正体を解説していきます。

ダイジンの目的

目的①後ろ戸を鈴芽と草太に教えようとした

ダイジンは草太を椅子に変えたあと、鈴芽の家を飛び出していきます。それを草太が追いかけ、さらに鈴芽も彼を追いかけるという形になりました。二人はダイジンを追跡しながら、宮崎から東京まで駆け巡り、開いている後ろ戸を閉めて鍵をかけます。鈴芽はダイジンが行く先々で、後ろ戸を開けていると思っていました。

しかし、物語の後半で、実はダイジンが開いている後ろ戸へ導き、災いが起きないように閉じさせていたことが判明します。自由の身になりたい気持ちがある反面、要石としての役割を放棄できなかったのでしょう。なぜなら、ダイジンには人を災いから守りたいという気持があったためだと考察します。

目的②鈴芽が幼い頃に通った後ろ戸に案内する

鈴芽は幼い頃、震災で行方不明になった母親を探すために、彷徨い歩いていました。その際、偶然に後ろ戸をくぐってしまい、常世に入ったことがあります。後ろ戸をくぐることができるのは生涯に1箇所だけと、羊朗が教えてくれました。

鈴芽は過去のトラウマと向き合うために、どうしても幼い頃にくぐった後ろ戸を探す必要があったのです。ダイジンは鈴芽がくぐった後ろ戸が、どこにあるのか知っていたのでしょう。その場所へ鈴芽を連れて行くために、芹澤の車へ一緒に乗り込んだと考察します。

目的③要石に戻してもらう

鈴芽のおかげで地中から抜けたダイジンは、草太を邪魔だと感じて椅子の姿に変えました。そして、要石の役割が草太に移り、彼がミミズの動きを押さえることになります。ダイジンも最初は自由の身になって嬉しかったものの、徐々にもう一度要石に戻してもらおうという気持になったかもしれません。

そして、草太をずっと要石のままにする考えは、なかった可能性もあります。なぜなら、ダイジンは鈴芽が草太を好きなことに、気づいていたためです。しかも、草太をミミズに刺した鈴芽は、ダイジンに向かって「だいっきらい」と怒鳴っていました。ダイジンは鈴芽が悲しむ顔を、これ以上見たくなかったという考察もできます。

目的④猫の姿のままで鈴芽のそばにいたかった?

要石に戻ろうとしたダイジンは、一方で猫の姿のままでいたい気持ちもあったでしょう。すずめの戸締まりの序盤で、鈴芽に「ね、うちの子になる?」と声を掛けられて、ダイジンは非常に嬉しそうにします。ダイジンの体はふっくらとなり、耳はピンとカッコよく立っていました。

しかし、東京で鈴芽に「だいっきらい」と言われたあとは、ガッカリとして、体も細くなり寂しそうに去って行きます。おそらく、ダイジンの本心は、猫の姿のままで鈴芽と一緒にいたかったのでしょう。しかし、その気持ちを抑えて、自ら要石に戻ったのだと考察します。すずめの戸締まりのラストシーンで、ダイジンの姿を見て泣いた視聴者も多かったようです。

サダイジンの行動の理由

すずめの戸締まりの中で、要石は日本に2つ存在するといわれていました。1つは白猫のダイジンに、もう1つは黒猫のサダイジンに姿を変えています。サダイジンはダイジンよりも一回り体が大きく、東北地方へのドライブの途中で登場しました。鈴芽が叔母の環と口喧嘩をしている最中に、サダイジンは環に憑依したのです。そして、環は「私の時間を返して」と心の奥底に潜んでいた負の感情を、鈴芽へ吐き出しました。

なぜ、サダイジンはこのような行動をとったのでしょうか?鈴芽は一時の感情でダイジンに「うちの子になる?」と言い、愛情を与えて喜ばせました。しかし、東京で「だいっきらい」と言って、ダイジンを傷つけています。鈴芽の無責任な言動に対して、サダイジンが怒った可能性もあると考察します。そして、愛するという言葉の重みを、鈴芽に伝えたかったのかもしれません。

ダイジンは幼い頃の鈴芽自身?

すずめの戸締まりの裏設定として、鈴芽と環の関係から考察すると、ダイジンは幼い頃の鈴芽自身でもあるといえます。ダイジンは悪気なく、鈴芽から大切なものを奪ってしまいました。そして、鈴芽も年頃の環から、恋愛、結婚などの幸せや大切な時間を奪っていたのです。

もちろん、鈴芽に罪はありませんが、無邪気な彼女だからこそ、環も徐々に負の感情が溜まっていったのでしょう。ダイジンも無邪気に、鈴芽から草太を奪いました。ダイジンは鈴芽の幼少期に似ており、同じような行動をとられてこそ、環の気持ちを実感することになります。

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すずめの戸締まりの要石に関する感想や評価

すずめの戸締まりに登場する要石の元ネタは、鹿島神宮と香取神宮にあるものと考察する人が非常に多いです。すずめの戸締まりを観た人の中で、実際に元ネタとなる神社を訪れた人もいます。本作映画は至るところに日本神話の元ネタがあり、興味深いという感想もありました。

すずめの戸締まりを2回観たけれど、要石が抜けた理由がわからなかったという声もありました。特にサダイジンはいつの間に抜けたのか、もう少し掘り下げてほしかったという感想もあります。常世の存在により、鈴芽が再び後ろ戸をくぐるのは決まっていたため、要石が抜けたのも必然的だったと考察する人もいました。

すずめの戸締まりの主人公の鈴芽より、要石のダイジンに感情移入してしまうという視聴者が多くいました。要石の役目から解放され、鈴芽から「うちの子になる?」と言われて、ダイジンは喜んでいました。しかし、鈴芽は草太を選び自分は拒絶されて、どれだけ悲しかっただろうと思うと、泣けてくるという感想も上がっています。

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すずめの戸締まりの要石まとめ

すずめの戸締まりの要石は、災いを防ぐためにミミズを抑えている、物語の重要アイテムとなっています。要石は実在するもので、元ネタは鹿島神宮と香取神宮の説が濃厚です。作中では、鈴芽が引っ張って抜けた要石が、猫のダイジンに変身しました。猫になったのは、元々要石は猫の神様だった可能性もあります。要石の存在の意味や、ダイジンの心の動きなどに注目すると、また違ったすずめの戸締まりを味わうことができるでしょう。

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